霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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1~15

インフォメーション
題名:1~15 著者:
ページ:1 目次メモ:
概要: 備考:2023/10/22校正。 タグ: データ凡例: データ最終更新日:2023-10-22 12:01:23 OBC :B115006c03
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]神霊界 > 大正9年6月11日号(第117号) > たまの礎(裏の神諭)
たまの礎
明治三十六年十月一日
 
裏の神諭
 
(一)大功(たいこう)細瑾(さいきん)(かへり)みずとは、古諺(こげん)の教ふる所なり。(しか)れどもいと(ちい)さき(あく)なりとも、之を軽視して改めざる時は、大なる善を行ふこと(あた)はざるべし。(あり)の穴より千丈(せんぜう)(つつみ)(くづ)るるとかや。世の大立替(おほたてかへ)なぞと唱ふる人が、日常の些事(さじ)にも心を砕くを見て、若し(かたはら)より(これ)(わら)ふものあらば、(その)(ひと)は決して高天原(たかあまはら)に到ること(あた)はざるべし。
(二)神に供物(そなへもの)()すに(あた)りては、()づ心を清らかにするを要す。親子兄弟姉妹(とう)(むつま)じからずして供物(そなへもの)を為すなかれ。不和(ふわ)なる家庭の供物(そなへもの)は、神(これ)を受けんとはし給はず。神は最も人の赤心(まごころ)を歓び給へばなり。
(三)姦淫(かんいん)(つつし)まざる()からず。(よろづ)の罪(みな)色を慎まざるより起る。肉体にては慎みて姦淫せざるものあれど、心に姦淫せざるは(はなは)(すくな)し。心に姦淫したる者は肉体にて姦淫したると其(つみ)決して(ことな)ることなし。早く改めざれば、高天原(たかあまはら)に到ること(あた)はざるのみならず、根底(ねそこ)の国に(おと)さるる也。
(四)人に見られむが為に善を為すことなかれ。貧民に衣類食物(しよくもつ)(ほどこ)すに当りても、(その)事実が世に拡がりなば、そは既に世界より(むく)いられたるなり。故に(まこと)報酬(むくい)を神より受くること能はざるなり。隠れたる徳は神(これ)(むく)い給ひ、(あらは)れたる(とく)は、人(これ)(むく)ゆるものなり。
(五)天は高きものとのみ思ふことなかれ。誠のある所、正しき神の()ます所は(みな)天なり。竜宮館(りうぐうやかた)下津(したつ)岩根(いはね)(また)天なり。
(六)二個の(まなこ)(うしな)ひたる人は、この世の光明(あかり)を見ること能はず。心の(まなこ)を失ひたる者は、その暗きこと(ひと)しほなるべし。心の()なき者は、神に見ゆる事(あた)はざるべし。高天原を見る事(あた)はざるべし。
(七)(ひがし)君主(きみ)(つか)へ、同時に西(にし)君主(きみ)に仕へ難きと同じく、人()財宝(たから)に仕へんとする時は、同時に神に仕ふること(あた)はざるべし。金銭(きんせん)を使ひて国の()め道の()めに尽すは良し。金銭に使はるるものは、神の光を知らざるに至るべし。
(八)今日(けふ)畑に在りて、明日は(かま)に煮らるるものなりとて、神は其刹那(せつな)まで守護を与へ給ふ。神の(をしへ)を守る人の身の、何ぞ神の守護なかるべき。之に反して信仰なき者の心は、(あた)かも薄氷(はくへう)を踏むが如く、到底安息の(いとま)なかるべし。
(九)日本神国(しんこく)の人よ、一切を神に任せよ。食ふもの、飲むもの、着るものに心を(わづら)はすことなかれ。今日(けふ)の事は今日に為すべし。明日(あす)の事を今日より思ひ(わづら)ふことなかれ。人の欲するがままに、明日の天候を雨となし、又晴れとなす事さへ許されざればなり。されば何事も其日の事のみ神に祈りて、其日の罪を(ゆる)されんことを求むべし。
(十)罪深き者よ、(なんぢ)()には棒の(よこた)はるを知らずして、人の()に在る針を見んとす。()づ自己の()の棒を抜き取りて(のち)、人の()に在る針を抜き取ることを(つと)むべし。罪深き(うち)は、自己(われ)履物(はきもの)を棚に直し置きて、人の履物の置所(おきどころ)(ののし)るものなり。心せよ。神は何処(いづこ)にも(まし)まさぬといふことなし。
(十一)細き道を歩むべし。広き道を歩むものは、(すゑ)(かな)らず(ほろ)ぶることあらん。今の世の人、大方(おほかた)は広き道を取りて行けり。長く栄ゆる道は(ふる)くして(かつ)狭きが如し。
(十二)今の世の教会の教師(とりつぎ)は、表面(うはべ)の姿は誠に()さしく、忠実に見えて、神の(をしへ)取次(とりつぎ)らしく思はるれど、(その)心の(うち)は狼なり、山狗(やまいぬ)なり、(をろち)なり。この世の罪といふ罪は、彼等(かれら)の心に山と(つも)れり。人なるものよ、(たけ)(けもの)に襲はるることなかれ。
(十三)今の教会は桜の花なり。一時は人(よろこ)びて其下に集まるといへども、其()(むす)ばざれば、須臾(しゆゆ)「須臾(しゅゆ)」は「しばしの間」という意味。の夢の花なり。()()らざるは仇花(あだばな)にひとし。爾等(なんじら)早く桜を()て、松の(もと)に集まれ。幾千代も変らぬ緑は生命(いのち)(しるし)なり。
(十四)桜の花を棄てて梅の花を(たふ)とめ。梅は(よろづ)の花に(さきが)けて清香(せいこう)を放つものなれば、世の人(これ)()(はな)(あが)()るにあらずや。積雪の中を耐へ忍びて咲き匂ひ、(のち)には(めづら)しき実を結ぶを見るべし。
(十五)(あざみ)の花を愛することなかれ。(いばら)牡丹(ぼたん)に近寄るを慎むべし。すべて外形(みめ)(うる)はしきものは皆(とげ)あり、(はり)あり。近づくものは必ず其()(そこな)(やぶ)ることあるべし。
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