▲本篇に収録したる神歌三篇は、何れも裏の神諭として取扱ふべき性質のものであります。それぞれ瑞の御霊がお憑りになり、咄嗟の間に完結されたもので、普通の文芸的性質の作とは全然選を異にするはいふまでもありませぬ。
▲『大本神歌』は大正六年十二月一日の御作で、大正七年二月発行の雑誌『神霊界』誌上に掲載されて居ります。世の大峠の前後に亘る顕幽両界の重要事を述べられた神歌で、大本信者に取りては無二の宝典であります。
▲『いろは』歌(其の一)は大正六年十一月三日の御作で、これは六年十二月及七年一月発行の『神霊界』誌上に発表されて居ります。
▲『いろは』歌(其の二)はズツと旧作で明治三十六年九月十日の御執筆であります。当時変性女子の書かれたものは、大本役員の誤解により大部分焼棄されて了ひましたが、十数冊丈保存されて居ます。本歌はその中から選びました。これは大正六年十一月発行の『神霊界』誌上に掲載されて居ます。