二十八歳の春
吾は小川の蠑螈の姿 朝な夕なに神の道
歩む足もとはかどらず 水草のかげに潜めども
一陽来復時来れば 黒雲おこし雨を呼び
風に乗じて竜となり 電雷となり地の上の
人の耳目をさましみむ 御神よ吾と倶にあれ
御神よ吾と倶にあれ
○
神の大道に進めども 働く事は忘れずに
田畠に稲植ゑ種を蒔き 空地に樹の苗植ゑつけて
朝な夕なにいそしみつ 神の大道に魂みがく
ああ惟神惟神 御神よ吾と倶にあれ
御神よ吾と倶にあれ
○
朝な夕なに玉の井お池 清き真水に身をひたし
心を清め身を清め 赤き誠を天地に
照りかがやかし地の上の すべての人を救はんと
心鉄石ゆるみなく いそしむ吾をあはれませ
地上に神国を永久に 立てさせ玉へ惟神
御霊幸倍坐しませよ 御神よ吾と倶にあれ
○
大神の道知りてより人間と生れし吾が身の幸になみだす
よしやよし吾が身は如何になるとてもいとはざるべし神国を知れば
霊幸ふ神のいさをのたふとさにすべての曲も恐れざりけり
今までの吾が身の行動愧かしくなりて御神に詑ぶるのみなる