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万金

インフォメーション
題名:万金 著者:出口王仁三郎
ページ:422
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-10-30 20:57:00 OBC :B119300c096
二十八歳の春
高熊の山の尾の()の見えそめて憑霊(にはか)にわが足とどむる
この先に欲にほうけて西塔(さいたふ)が親子()てりと憑霊は言ふ
高熊の山の下路(したみち)たどりつつわれ砂止(すなどめ)の芝生につきぬ
砂止(すなどめ)のかたへの松の下かげに西塔(さいたふ)親子(おやこ)ひそみて待てる
大先生五万両の(かね)おもからう私がかつぐと西塔(さいたふ)が言ふ
いやわしが村まで(かつ)いで帰りますと言へばますますかつがむとする
(ふご)の中は(いは)とつつじと(くは)ばかり約五貫目(くわんめ)の荷物なりけり
西塔(さいたふ)は無理にわが()をうばひとり肩にかつぎて五六(ごろく)貫目(くわんめ)と言ふ
貫目(くわんめ)五千円とし三万円は大丈夫だとかつぐ西塔(さいたふ)
(われ)もまた西塔(さいたふ)のあとにしたがひて(かれ)(やかた)にたち帰りたり
西塔(さいたふ)は声いさましく表門(おもてもん)くぐりて庭にドカと()をおろす
西塔(さいたふ)の家族一同修行者もあつまり(きた)りて笑顔ただよう
(ふくろう)夜食(やしよく)にはづれたやうな顔今にするかと思へばをかし
西塔(さいたふ)はかしはでうちて礼拝し一枝(ひとえだ)一枝(ひとえだ)つつじをのぞく
山つつじ取りのけ見ればごろごろと(あら)はれ()でし岩の(かた)ぎれ
片岩(へんがん)を手にとりあげてランプの()に照らしつくづく見てゐるをかしさ
大先生これが本当の(きん)ですか私の目には岩と見えます
わたしには百万円の(かね)よりも今日は立派な宝を得ました
その宝どこに隠してござるのかなどとそろそろ(ふところ)さぐる
万金(まんきん)のたからは私の胸にある(ふところ)なんかになしとこたへぬ
西塔(さいたふ)はけげんな顔をかたむけて穴のあくほどわれをみつむる
こん畜生だましよつたかこれからは神まつらぬと大声にどなる
大島(おほしま)も大先生もあるものか溝狸(どぶだぬき)()と神殿こはす
西塔(さいたふ)(いか)りはげしく修行者をひきつれ高熊山に()でゆく
高熊の山にかかれば修行者は手足ふるひて一歩も登れず
止むを得ず(たに)の小川に手を洗ひ(くち)をすすぎて(やう)やく登れり
(まつ)()をわたる春風(はるかぜ)あたたかく登山の(そで)に汗のながるる
四十八(しじふはち)宝座(ほうざ)のまへに端座(たんざ)して異口同音に神言(かみごと)を宣りぬ
一同は岩窟の前に端坐して瞑目(めいもく)静かに幽斎(いうさい)()
修行者はいや()ぎつぎに身体(しんたい)を震動させつつ汗を流せり
天然笛(てんねんぶえ)()が吹く声に遠近(をちこち)の山の()渓間(たにま)の守護神(あつま)
修行者に憑依なしたる神霊の中に(いや)しき野天狗(のてんぐ)の霊あり
野天狗(のてんぐ)(うつ)り来たりて途方もなき法螺(ほら)吹くさまのをかしかりけり
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