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幽斎

インフォメーション
題名:幽斎 著者:出口王仁三郎
ページ:411
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-10-30 20:57:00 OBC :B119300c094
二十八歳の春
西塔(さいたふ)氏座敷をかりて幽斎(いうさい)の修行をなせば四五人(しごにん)(くち)をきる
憑霊(ひようれい)はさも(おごそ)かに告げけらく(うも)れし(かね)を掘りてつかへと
その金はいづくにありやと尋ぬれば三葉(みつば)つつじの根本(ねもと)(をし)
曲神(まがかみ)のいつはり(ごと)となじり寄れば憑霊(ひようれい)(いか)りて馬鹿とどなれり
憑霊(ひようれい)は両手を頭上高く上げ神に二言(にごん)はないといきまく
住吉の眷属われは大島よ約五万円の埋没金ををしへむ
この言葉聞きて西塔(さいたふ)小躍(こをどり)し掘りにゆかむとすすめて()まず
だまされるやうな気がして何となく気乗りのせない春の夕暮
大島(おほしま)はますます威猛高(ゐたけだか)になり埋金(まいきん)掘つて道ひらけと言ふ
一人(いちにん)もともはゆるさぬ(なれ)一人(ひとり)奥山に行き(かね)掘れと言ふ
(ふご)一箇(いつこ)鶴嘴(つるはし)(くは)をかつぎつつ春の真夜中奥山に行く
しんしんと()()けわたり密林の風にささやく声のさみしも
朧夜(おぼろよ)の月はみ(そら)にわが姿うつしてほほえむ深山路(みやまぢ)さびし
ざわざわと(こずゑ)をわたる風の()も心弱りてをののく真夜中
何人(なにびと)かわが(あと)を追ふけはいして(しづ)こころなく山路(やまぢ)をたどる
埋金(まいきん)の場所をうかがひ知らむため西塔(さいたふ)父子(ふし)が追跡の足音
朧夜(おぼろよ)はにはかに曇り雨風(あめかぜ)の吹きすさみつつ寒さ身にしむ
急坂(きふはん)(のぼ)りころげつつまづきつ(いばら)に足をかかれて(みち)ゆく
薄闇(うすやみ)(まく)をとほして光りたる岩の真下にみちびかれゆく
大島(おほしま)はわが(くち)をかりこの岩の麓を掘れとおごそかに言ふ
鶴嘴(つるはし)をふりあげ(おろ)すその刹那(せつな)カチリと響きて火花飛び散る
カチリ、ピカ、カチリ、ピカ、ピカ、カチリ、ピカ掘れども掘れども岩ばかりなる
鶴嘴(つるはし)のさきは岩根(いはね)に磨かれて坊主になれどなほ岩たたく
岩を打つ(くは)()(てのひら)ひりひりとひびきて腕も落ちむとぞする
流汗(りうかん)淋漓(りんり)打てども掘れども岩の根のただ腕いたむばかりなりけり
悪神(わるがみ)()だましよつたとののしれば憑霊(ひようれい)馬鹿と言ひつつ(わら)
神の道にゐながら(かね)が欲しいかと憑霊(くち)を極めてののしる
何時(いつ)(わし)(かね)が欲しいと言つたかと反問すればフフンと(わら)
世のために(かね)が欲しいとつぶやいたそれ(ゆゑ)おれが試してみたと言ふ
(はづ)かしさ(われ)馬鹿らしさ西塔(さいたふ)になんと言はんかと思案に暮るる
西塔(さいたふ)は必ず明日(あす)より修行場を謝絶(ことわ)るならんと思へば阿呆(あほ)らし
エエママよ西塔(さいたふ)(やつ)にすすめられて来たばかりだと気を取り直す
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