霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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犬くはず

インフォメーション
題名:犬くはず 著者:出口王仁三郎
ページ:161
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-10-31 18:51:00 OBC :B129900c34
食器さへろくろくになき友の(いへ)をあはれみ()円の(かね)を与へし
喜楽さんに()円もらうて気の毒と帯亀(おびかめ)夫妻は喜び感謝す
たまさかに会ひし友(ゆゑ)今日(けふ)一日(ひとひ)われもともども遊ばむといふ
帯亀(おびかめ)愛人(あいじん)松本お糸さんは目に(かど)たてて亀をにらめり
左様なら又()はふよと門口(かどぐち)()でむとすれば帯亀(おびかめ)とどむる
どうしても今日(けふ)は帰ると無理やりに表戸(おもてど)あけて帰らむとせり
帯亀(おびかめ)はなき(ごゑ)しぼりお糸めが済まん事のみ言うたとて泣く
夫婦口論
亀『こりやお糸ぐづぐづいふな』と拳骨(げんこつ)をかためて横面(よこづら)ぽかんとやりたり
お糸さんはきんきり(ごゑ)をふりしぼりもうかまはんと亀にかみつく
糸『甲斐性なし女も養ひ得ぬくせにごてごていふなり帯屋(おびや)の亀公
 お前(ゆゑ)知らぬ他国で苦労するほれてもゐない(わたし)引出(ひきだ)し』
亀『馬鹿いふな亀さんでなけりや()も昼もあけぬ()れぬとぬかしたくせに
 車曳(くるまひき)はしても日本(につぽん)男子(だんし)だぞ裸一貫で世界を通る男だ』
糸『(さん)やんについてをつたら今頃は栄耀(えいやう)栄華(えいぐわ)(くら)せたものを』
亀『何ぬかす三公(さんこう)がこわい助けてと両手(あは)して頼んだくせに』
糸『白白(しらじら)しい何処(どこ)おさへたらそんなこと亀やん出るかいちやんちやらをかしい
 河内屋(かはちや)八幡(やはた)の町にかくされてかくれて居たのをさがしに来たぢやないか
 喜楽さんに呼び出してもらひこのわしを八幡(やはた)の橋にてくどいたくせに
 くさり(いわし)が火についたやうな亀やんは虫がすかんというて()だのに』
亀『こりやお糸(くち)番所(ばんしよ)がないかとてへらず(ぐち)をば叩くなほざくな』
たたきますほざきますよと()の女(くち)きたなくも(ののし)りちらす
 帯亀(おびかめ)片肌(かたはだ)ぬいで握りこぶしお糸の前ににゆつとつき出す
亀『この腕は骨があるぞよこりやお糸見違(みちが)ひさらすな男の(うで)を』
糸『甲斐性なし男が女をなぐるなど見下(みさ)げ果てたる土甲斐性(どがひしやう)なし()が』
仲直り
やいと(ばし)線香のやうな腕まくりおどかして()帯亀(おびかめ)をかしき
犬くはずやめたがよかろとわがいへば済まなかつたりと泣いてわび()
遠来(ゑんらい)の客に対してやすくない喧嘩(けんくわ)をするなとわれは笑ひぬ
夫婦(ふうふ)喧嘩(げんくわ)仲直りの酒といひながら帯亀(おびかめ)すしと洒かひにゆく
午後の二時二人(ふたり)のひそむあばら屋を立出(たちい)生魂(いくたま)神社に(まう)でぬ
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