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大阪講演

インフォメーション
題名：大阪講演 著者：出口王仁三郎
ページ：206
概要： 備考： タグ： データ凡例： データ最終更新日：2024-10-31 18:51:00 OBC ：B129900c39
かかるをり内藤七郎(しちらう)池田大蔵(だいざう)高谷(たかたに)理太郎(りたらう)入(い)り来(きた)りけり
内藤は名古屋の藩士大蔵(だいざう)は砲兵工廠(こうしやう)の役員なりき
大蔵(だいざう)は砲兵工廠(こうしやう)辞職して鉄葉(ブリキ)の店をひらきたりけり
大谷(おほたに)氏は大林(だいりん)区署の役員にて土地払ひ下(さ)げ係なりけり
本部建設発起
四五人の人(ひと)びと此処(ここ)に集まりて霊学開設の相談まとまる
工廠(こうしやう)の隣地(りんち)一万坪あまり買ひ入れ本部建設すると言ふ
砲兵工廠(こうしやう)三千人の職工に講演すべく吾(われ)は出(い)でゆく
初めての洋装
溝口(みぞぐち)氏前席(ぜんせき)を演じいやはてに吾(われ)大本の講演をなす
和服にては都合わるしと感じてゆはじめて洋服着ることとせり
大獅子吼
洋服を身につけ身魂(みたま)かるがると講演場(ぢやう)に獅子吼(ししく)なしけり
夏涼(すず)み百度以上の炎熱をしのびて浪速(なには)に朝夕(あさゆふ)道説(と)く
大阪の砲兵工廠(こうしやう)職貝に宣伝すべく洋服をあつらふ
燕尾服(えんびふく)最上等(さいじやうとう)を調製し初めてわれは洋装なしたり
洋服は和服に比べて動きよし下駄より靴の歩みよきを思ふ
工廠(こうしやう)へ溝口(みぞぐち)中佐を従へて日曜ごとに講演にゆく
大阪本部
諄諄(じゆんじゆん)とわれは皇道の神髄(しんずゐ)を溝口(みぞぐち)氏とともに説き明(あか)しけり
三千(さんぜん)の職員残らず共鳴し大阪本部をつくることとせり
天王寺(てんのうじ)附近の土地を一万余(よ)坪(つぼ)買収せむと猛運動せり
発起者は溝口(みぞぐち)内藤黒葛原(つづらはら)高谷(たかや)池田(いけだ)の面面(めんめん)なりけり
数十万の資金を投じ大本の本部をたてむと調査はじむる
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