昭和青年会へ 瑞月
○時の駒いななき初めぬいざ起たん日は迫りけり言霊神軍
○大宇宙吾胎内に動きつつめぐりにめぐる言霊軍
○天津金木運用すべき時は来ぬ天地の道曇りに曇りて
○外になき是れの尊き神国を乱さんとするフリーメーソン
○大虚空充実したる言霊の活動知らぬ明きめくら哉
○地の上の凡ての乱れ悉く言霊ならで治むべきやは
○時すでに迫りたれども言霊の軍の将のなき世慨てき
○唐国の醜の嵐の強けれど立つ荒波を防ぐ言霊
○言霊の幸はふ国と言ひ乍ら生言霊の働き知らぬ世
○成り鳴りてなりも止まざる天地の生言霊の声を聞かずや
○天ヶ下広しと雖も言霊の大活用を知る人ぞなき
○言辞学と言霊学とは天地の相違あるなり軽るくな思ひそ
○天地に充み足らひたる大父音は神のみ国の珍の言霊
(「昭和青年」昭和五年八月号)