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昭和11年8月15日 朝刊

インフォメーション
題名: 著者:
ページ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :NPTAc19360815A1
大本教再建に躍る四十名を検挙
狂信・言語に絶す
皇道大本教は昨年末内務省警保局の指揮のもとに全国的大検挙が行はれ、出口王仁三郎以下幹部を全部起訴し、断乎として同教の解散を命じ邪教の根絶を期したが、東京地方は同教の狂信者多く、社会情勢の動揺に乗じ同教の再建を企て中には当局の弾圧下を潜つて〝月並祭〟まで励行してゐる狂信者があるので警視庁特高第二課では毛利課長総指揮のもとに、千速同係長、保坂主任警部、宮下警部、木下警部補以下総動員して去る七日以来第二次検挙を続行してゐるが、十四日までに検挙者四十名に上り、取調終了までには召喚者百名を超ゆる模様で信者の執拗な狂信振りに当局でも慄然
これ等の信者は大正十年の第一次検挙の際、大赦のため出口王仁三郎等が免訴となり、その後同教が復活した例をひき、二・二六事件以来の社会不安に乗じ同教再建の機を狙つてゐた、狂信者は何れも昨年末検挙の際に証拠品の提出にも応ぜず、教祖の筆先、出口王仁三郎の写真を隠匿し、中には天井裏に隠したり、家宅捜査を恐れ隣家に隠匿してゐる狂信者もあり更に甚しいのは大本教独特の儀式による自分の家の先祖を祀る〝月並祭〟を六月まで施行してゐた信者もあつた程でこれらの信者は『検挙は行はれても亀岡天恩郷等の建物の残つてゐる間は再興する』と信じてたものであつた
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