霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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白浪男

インフォメーション
題名:白浪男 著者:出口王仁三郎
ページ:11
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-10-31 06:24:00 OBC :B120900c06
一月(いちぐわつ)三日(みつか)(ゆふ)大槻(おほつき)鹿造(しかざう)広間に呶鳴り込みたり
姉婿(あねむこ)の俺は大槻鹿造だ貴様は何処(どこ)からうせたとなじる
何処(どこ)の国に()いた馬骨(ばこつ)牛骨(うしこつ)か俺は綾部の侠客(けふかく)だといふ
ふんさうかお前は綾部の侠客か(ちから)競べをしようとからかふ
面白い貴様は足立と(こと)かはり気に()つたぞと胡床(あぐら)をかきをり
錆刀(さびがたな)一本(こし)にさしながら大槻鹿造(あご)しやくりわらふ
赤鰯(あかいわし)どこで拾うて来たのかといへば鹿造()をつりあげる
大江山(おほえやま)の鬼の身魂(みたま)とこの婆婆(ばば)が排斥するとて開祖を(にら)
『大槻』この()さん現在わが()(をつと)をば(おに)呼ばはりする非道(ひど)い人間
其方(そのはう)酒天(しゆてん)童子(どうじ)身魂(みたま)よと開祖は()ぢず宣らせ給へり
鬼なれば鬼だけの事してやると鹿造入墨(いれずみ)した腕まくる
『開祖』ひとの(むすめ)をかどはかすやうな人間は鬼の身魂(みたま)に間違ひなからうぞ
()れられた(をんな)を連れて()んだのがどこが悪いと鹿造なじる
鹿造は大江山(おほえやま)の鬼およねはまた(じや)身魂(みたま)よと開祖は宣らす
(おに)(じや)との縁組(えんぐみ)なればやむを得ず許してやると開祖のたまふ
左様です私は鬼で御座りますと鹿造(あご)をしやくつてそらむく
『鹿造』こりや上田(うへだ)挨拶せぬかこの婆婆(ばば)がこんな無茶を言うてゐるのに
挨拶をする余地なしとわれいへば気の利かぬ奴とわれを(にら)めり
赤鰯(あかいわし)ぬいたりさしたり鹿造は子供のやうにおどかしてゐる
茶も汲まぬ婆婆(ばば)の家にはをらないと尻ひんまくり鹿造()でゆく
『鹿造』こりや上田覚えてをれよあすは又こはい土産を持つて来るぞよ
『上田』侠客との喧嘩に馴れた俺の前に弓でも鉄砲でも持つて来い大槻
しやれた事ぬかす上田は本当の兄弟(ぶん)よと減らず(ぐち)いふ
因縁をつけては金をとる故に綾部町人(まちびと)因鹿(いんしか)といふ
(ばあ)さんまたあした来るよと云ひながら肩いからして帰りゆく鹿造
大江颪(おほえおろし)(ゆふ)べの空を吹きつけて(あられ)まじりの雨のつめたき
赤鰯(あかいわし)一本(こし)にさしながらやぶれ(がさ)きてかへる鹿造
牛肉店(はじ)めて綾部で(ひら)きたる大槻鹿造は気の荒き奴
鹿造も綾部の士族(しぞく)吉川(よしかは)に一歩譲りてをののきてをり
恋の怨霊
鹿造(しかざう)の妻の米子(よねこ)は綾部にて(をんな)髪結(かみゆひ)の尖端きれり
この米子(よねこ)時時(ときどき)亡霊うつり来て鹿造の頭をなぐり腕()
相撲取り荒岩(あらいは)の亡霊うつりきて恋の(かたき)の鹿造をうつ「荒岩」は仮名か? 四股名「宮絹(みやぎぬ)」の名で『幼ながたり』や『大地の母』に登場する。
荒岩(あらいは)の妻のお(よね)を鹿造が横取りしたる(うらみ)なりけり
鹿造に妻を取られた荒岩(あらいは)(やまひ)(とこ)に憤死せしとふ
荒岩(あらいは)の亡霊かかり大槻を鹿(しか)ぼんぼんと(ののし)りてうつ
鹿(しか)ぼんといはれて大槻(しやく)にさへ米子(よねこ)を柱にしばりつけたり
鹿(しか)ぼんも妻の発狂に困りはて神の御前(みまへ)に手を(あは)しをり
鹿(しか)ぼんが神をいのれば女房の発狂もとの如くになほる
鹿造は賭場(とば)(ひら)きててらをとり絹物(きぬもの)を着て生活(なりはひ)をなす
鹿造は朝風呂(あさぶろ)丹前(たんぜん)長火鉢(ながひばち)侠客面(けふかくづら)して威張りちらせり
鹿造は開祖の(せがれ)伝吉(でんきち)をわが子に()れと開祖にせまる
()開祖は貧苦に迫りて愛児一人(ひとり)大槻鹿造に与へられたり
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