霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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寒水浴

インフォメーション
題名:寒水浴 著者:出口王仁三郎
ページ:32
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-10-31 06:24:00 OBC :B120900c08
(みぞれ)()(あさ)なりにけり御開祖(ごかいそ)は井戸端にたち寒水(かんすゐ)浴びます
()開祖の肌よりほこほこもえあがる湯気あたたかき朝津日のかげ
六十六の御身(おんみ)朝夕(あさゆふ)寒水(かんすゐ)にひたせる開祖の(すこ)やかなるも
冷水(れいすゐ)を浴び給ふ開祖の頭髪に氷柱(ひばしら)ガラガラ(おと)立てて居り
水行(すゐぎやう)ををはりて開祖は神前(しんぜん)に声ほがらかに祝詞()らせり
典型転倒
竹村(たけむら)は開祖にならひ井戸端に冷水(れいすゐ)浴びて平然たりけり
このとほり湯気がたちます海潮(かいてう)さんとわれを眺めてほほゑむ竹村
得意気に冷水(れいすゐ)浴びて竹村は日本(やまと)男子(をのこ)典型(てんけい)とほこる
御開祖(ごかいそ)(をけ)(じつ)ぱいわれこそは三十五(さんじふご)はい浴びたとほこる
井戸端(ゐどばた)のなめらの石に足すべりうんとばかりに転倒なしたり
驚きてわれはかけつけ手をとりて(おこ)さんとすれば竹村()をふる
海潮(かいてう)さん私は日本(やまと)男子(をのこ)です自分で起きると頑張りてをり
腰の骨したたか打ちて竹村は雪()る井戸べに仰臥(あふぐわ)してをり
ややありて竹村(かほ)をしかめつつのたのたはひて家に()りたり
海潮(かいてう)さんお水をいただきあそばせと四方(しかた)春蔵(はるざう)しきりにすすむる
(かはず)でも冬は土中(どちう)にひそむものを冷水(れいすゐ)かぶるはいやだとわれいふ
雨蛙(あまがへる)になりたい(やつ)は冬の日を(はだか)水浴(みづあび)せよとわれ笑ふ
海潮(かいてう)曲津(まがつ)の正体あらはれしと四方(しかた)春蔵(はるざう)小声につぶやく
つぎつぎに四五(しご)の役員井戸端(ゐどばた)に裸でふるひ水あびてをり
ほこほこと身体(からだ)(いち)めんあたたかく御神徳(ごしんとく)よと竹村がいふ
やうやくに空はれわたり雪の庭も冬のひかげのさしそひにけり
茅葺(かやぶき)(ひがし)(がは)はほのぼのと朝日に湯気のたちのぼりたり
一同は衣服を着かへ神前(しんぜん)(ぬかづ)神言(かみごと)くりかへしをり
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