霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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大島情緒

インフォメーション
題名:大島情緒 著者:月の家和歌麿(出口王仁三郎)
ページ:15 目次メモ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2018-04-08 02:52:37 OBC :B118800c05
001跣足(はだし)(くら)せるこの大島(おほしま)
002土に(した)しみ(くら)したい
003子供(こども)がほしくば大島(おほしま)御座(ござ)
004いつも(くら)しよい(かぜ)(きよ)
005甘藷(とん)のお(かゆ)朝夕(あさゆふ)()へば
006(しり)はおならの機関銃(きくわんじう)
007大島(おほしま)がラツパのおならのやうに
008(ぬし)は水くさい留守(るす)ばかり
009(わし)がいやならいやでもよいが
010()ねば幽霊(いうれい)()けて出る
011(ぬし)にふられて口惜(くや)しい(ゆふ)
012(はぶ)真似(まね)して(くら)ひつく
013(なみ)()いてる赤木名富士(あかぎなふじ)
014家仁郷(やんごう)女郎(ぢよろう)(はだ)がよい
015神代(かみよ)ながらの家居(いへゐ)()める
016大島(おほしま)(おんな)(はた)()
017榕樹(がぢまる)垣根(かきね)高々(たかだか)(まは)
018(ぬし)と二人が(わび)住居(すまゐ)
019バナナ砂糖黍(さたうきび)蜜柑(みかん)蘇鉄(そてつ)
020()いり(ゆたか)な神の島
021作り声してわれ()(いも)
022(まど)()くれば山羊(やぎ)の声
023青竹(あをたけ)みたよな甘蔗(かむちや)(くき)
024(ほほ)ばる頑強(ぐわんこ)島男(しまをとこ)
025(いた)(ところ)蘇鉄(そてつ)のマラが
026()のよな()()(のぞ)いてる
027(ぬし)若山(わかやま)(たうげ)(ふもと)
028いつも()いてる(かも)の海
029(にぎ)(こぶし)をふりあげしやんす
030(ぬし)蛇木(じやぼく)よすぐ()れる
031大島(おほしま)名物(めいぶつ)いろいろあれど
032(めづら)しいのは黒兎(くろうさぎ)
033蛇皮線糸(じやみせんいと)(ほど)ひきしめられて
034(ばち)(あた)(まで)()てみたい
035四人(よにん)五人(ごにん)(ねんごろ)()てば
036いつも(せは)しい(うま)(くら)
037神のかくれし喜界(きかい)(しま)
038今は自動車(じどうしや)(かよ)ふてる
039色は(くろ)ても炭焼(すみやき)(をとこ)
040(あつ)い心が()えてゐる
041(しひ)(くすのき)榕樹(がぢまる)(しげ)
042小湊(こみなと)(たうげ)瑠璃(るり)橿烏(かけす)
043(ぬし)(こひ)しさ(あたま)(てる)
044のせて(はたら)朝夕(あさゆふ)
045蛇木(じやぼく)(しげ)れる大島(おほしま)(やま)
046聞くも(おそ)ろし(はぶ)()
047赤い(かほ)してブラブラ(くら)
048(ぬし)大島(おほしま)烏瓜(からすうり)
049私や龍舌(りうぜつ)(ちか)よる人に
050(いた)くなる(まで)()してやる
051私や(たけのこ)(はだか)にされて
052青い(かほ)して(ふる)ふてる
053(かた)蛇蔓(へびつる)(たすき)にかけて
054(いの)るも浮気(うはき)(なほ)したさ
055パパイヤ(めづ)らし男木(をぎ)に花()いて
056女木(めぎ)睾丸(きんたま)ぶらさがる
057(きみ)()()座敷(ざしき)(きよ)
058(かめ)にみたした(いも)(さけ)
059ぼけの花()大島山(おほしまやま)
060冬も(みどり)()姿(すがた)
061ほんに(めづら)養魚樹(よなぎ)の花は
062水に(おぼ)れて(うを)となる
063水に()つれば(たちま)(へび)
064なつてまきつく蔓葛(つるかづら)
065邪神(じやしん)(いの)つて人(くる)しめる
066(のろ)姿(すがた)(おそ)ろしい
067吉凶(きちきよう)禍福(くわふく)出鱈目(でたらめ)いふて
068ユタに(くら)せる禍津神(まがつかみ)
069(のろ)とユタとの邪神(じやしん)見捨(みす)
070生きた(まこと)(かみ)(まつ)
071俊寛(しゆんくわん)(なが)した喜界(きかい)(しま)
072神跡(みあと)(たづ)ねて(みづ)御霊(みたま)
073私や(むらさき)万年青(おもと)の花よ
074なりは()そても(かひ)がある
075(きみ)(わか)れて河童(からつぱ)の私
076いつも(つめ)たい水にすむ
077時節(じせつ)まゐりて宮原山(みやはらやま)
078(のぼ)(むらさき)(きぬ)(ぬし)
079(をか)にそびゆる金字(きんじ)(まつ)
080(みづ)御魂(みたま)(うづ)(かさ)
081人の(しり)()河童(からつぱ)のやうな
082(おと)させチユウチユウ苧木(おぎ)()
083景気(けいき)(うるは)小野津浜(をのづはま)行けば
084俊寛(しゆんくわん)僧都(ぞうづ)(おん)遺跡(ゐせき)
085(こま)(むち)うち小野津(をのづ)(はま)()けば
086風も袋木(ふくろぎ)さし(まね)
087平家(へいけ)森山(もりやま)ふりさけ見れば
088俊寛(しゆんくわん)僧都(そうづ)(しの)ばれる
089海の(そこ)にも珊瑚礁(さんごせう)の花が
090(なみ)にゆれてる喜界島(きかいしま)
091キヤラモン見んとて(ふね)()()けば
092夜叉者(やしやもん)一人も()らぬ島
093大島(おほしま)よいとこ山にも()にも
094(いた)(ところ)にいもがある
095奄美大島(あまみおほしま)神秘(しんぴ)(ところ)
096大和(やまと)御国(みくに)(うづ)胞衣(えな)
097私やペーチカ()られて()られ
098(あつ)くなる(ほど)(いろ)()
099(おき)(なが)るるあの黒煙(くろけむり)
100見れば(うれ)しい(ぬし)(ふね)
101しかと手をとり(むね)(をど)らせて
102(たま)(いのち)(あづ)けてる
103(きみ)(ため)なら(いのち)もいらぬ
104かんで()はれてもかまやせぬ
105人のすぐせは大島(おほしま)つむぎ
106()たれ(たた)かれ(あや)となる
107(ぬし)の心のつれなさ(うら)
108山にかくれて(のろ)となる
109山を(つつ)んだ蘇鉄(そてつ)(しげ)
110花をあざむくマラがよい
111於神山(おかみやま)より名瀬湾(なせわん)よりも
112まるい(あぢ)よい(いも)がよい
113(いも)()たあとから蘇鉄(そてつ)のマラの
114(くろ)羊羹(やうかん)(むね)がすく
115私や(こひ)(ゆゑ)黒砂糖(くろさたう)します
116甘いささやきつづけたさ
117大島(おほしま)いづことデツキに立てば
118(しま)(けむ)りて雨が()
119女ばかりの喜界(きかい)(しま)
120ふられ男のもてる島
121サツと(かは)つた女房(にようばう)(かほ)
122低気圧(ていきあつ)から雨が()
123(ぬし)(とく)(しま)私は浜辺(はまべ)
124名瀬(なせ)()はれぬ浪枕(なみまくら)
125(ぬし)大島(おほしま)人目(ひとめ)に心
126沖津(おきつ)白浪(しらなみ)()(くる)
127(きよ)い心の色青空(あをそら)
128天津日(あまつひ)(かがや)於神山(おかみやま)
129(きみ)今晩(こんばん)古仁屋(こにや)(みなと)
130浪路(なみぢ)()れたる瀬戸(せど)の海
131(きみ)(むか)ふる大島(おほしま)名瀬(なせ)
132(はま)にひらめく十曜(とえう)(はた)
133於神山(おかみやま)から名瀬湾(なせわん)見れば
134月と(くも)とが(そこ)()
135大島(おほしま)名物(めいぶつ)芋粥(いもかゆ)()へば
136御苦労(ごくらう)御苦労(ごくらう)とのどの虫
137月の大方(おほかた)()る島も
138()れて(すが)しい神の(さち)
139(かご)にかつがれ於神(おかみ)の山に
140(まつ)国魂(くにたま)珊瑚礁(さんごせう)
141()れつ(くも)りつ大島山(おほしまやま)
142(そら)()てゐる恋心
143(ぬし)のお好きにしだら()(しげ)
144於神山(おかみやま)から雨がふる
145古見(こみ)眼禿(めはげ)(たうげ)はしぐれ
146いつも(なみだ)の雨が()
147(はま)龍神(たつがみ)岩根(いはね)(やう)
148風に()かれて(きみ)を待つ
149(すずめ)(さへづ)(にはとり)うたふ
150南勝山(なんかつやま)()朝日()
151今宵(こよひ)()ひたさ伊根山(いねやま)見れば
152(のこ)夕陽(ゆふひ)がぢれつたい
153神の御稜威(みいづ)伊都能売(いづのめ)(みたま)
154永遠(とは)(まも)れる於神山(おかみやま)
155()()りきまらぬこの大島(おほしま)
156(ぬし)の心が気にかかる
157大和(やまと)御魂(みたま)のかくれた島に
158しげる於賀玉(おがだま)()が赤い
159雨は()れゆく(つき)てり(わた)
160名瀬(なせ)(みなと)(ふね)がつく
161あちらこちらと夕餉(ゆふげ)(けむり)
162風になびける名瀬(なせ)の町
163海に()()大島山(おほしまやま)
164(くま)()き立つかけ(からす)
165浜に立ち()でみ(ふね)を待てば
166白帆(しらほ)はらみて北の風
167岐美(きみ)大島(おほしま)雲見(くもみ)の山よ
168いつも荒風(あらかぜ)うけて立つ
169雨もふれふれ(また)風も()
170(ぬし)(かへ)さぬわしの(むね)
171大島(おほしま)よいとこ於神(おかみ)の山に
172(きみ)のみあとが永遠(とは)()
173於神山(おかみやま)()()らして(のぼ)
174波で(あら)ふた(もち)の月
175ぬくい大島(おほしま)お金が無けりや
176いつもふところ()(とほ)
177(むかし)平家(へいけ)落武者(おちむしや)(だち)
178(すゑ)()んでる(はな)れ島
179島のことごと珊瑚(さんご)(かた)
180永遠(とわ)に動かぬ(はな)れ島
181鎮西(ちんせい)(らう)の流され住みし
182名高い大島(おほしま)(まも)
183西郷隆盛(さいがうたかもり)二度(ふたたび)三度(みたび)
184流れ(すま)ひし神の島
185見れば(うる)はし大島(おほしま)山は
186冬も(みどり)(きぬ)()
187(なさけ)大島(おほしま)西()く風を
188北と見(なほ)()り直す
189私や横当島(よこあてしま)ではないが
190(ぬし)のふんどしとりはづす
191私や芭蕉葉(ばせうば)恋風(こいかぜ)魔風(まかぜ)
192()いた度毎(たびごと)(やぶ)れてる
193(ぬし)高倉(たかくら)幽霊(いうれい)(やう)
194頭ばかりで(こし)がない
195朝も()よから龍郷(たつがう)の村よ
196甘藷(とん)(はたけ)蘇鉄(そてつ)マラ
197若松(わかまつ)見おろす波に
198いつも浮寝(うきね)千羽鴨(せんばかも)
199人目はばかりわざとに()うて
200(つゑ)にして立つ(ぬし)(かた)
201長い自然薯(じねんしよ)は三(かう)馳走(ちそう)
202すればするほどねばり出す
203波の八百路(やほぢ)八潮路(やしほぢ)()えて
204名瀬(なせ)に名高い於神山(おかみやま)
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