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第三節 道の栞 第一巻上(二)

インフォメーション
題名:第3節 道の栞 第一巻上(二) 著者:
ページ:669 目次メモ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :B195501c2403
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]『神の国』大正14年6月25日号
道の栞第一巻上(三)
六二 神に一旦誓ふた事は、是非に行ふべし。神は誠の者に、万倍にして酬ひ玉ふ。
六三 病気が直りた御礼に、お宮やお広間を建てると誓いながら、中途で心を変へる人亦万倍の災禍来る。家も宝も生命も滅ぶ。
六四 此世のものは何によらず、皆神の造りたもので、一つも人のものはない。
六五 教会はかわらけ、瑞月は燈心、外の取次は種油、とぼる明りが神徳である。
六六 燈火の光で暗き此世を隅々迄も照らし行く。
六七 誠の信者、之も燈火の光である。
六八 神の為に尽さんとするものは、必ず人に判らぬ様と祈るベし。寄進札を建る等は神の心に叶はぬ行り方。
六九 難儀なものを助けたとても、必ず人の前にて法螺貝を吹く勿れ。
人に知られた者は最早報ゐ来たれるなり。
七〇 人の知らん所で行ひし徳は、神之を見そなはし賜ふ故に、神より報はるべし。神からの報ゐは万倍の報い。人からの報ゐは、夫れ丈の報ゐ。
七一 信神して人に譏られ笑はれ邪魔せられるのは、神の試みに逢ふてゐるのである。夫れがお蔭の始まりぞ。
七二 平蔵の身魂も罪の深い身魂でありたなれど、信神の功によりて其罪は赦された。これから神が蔭から力を附けて誠の神の取次。直ぐに変る。
七三 何んな罪ある身魂でも、誠の神が許したら結構になる。力限り世人の為に、道に尽せよ。神が引添うて此世に無き手柄を致さすから。
七四 瑞月の御魂は瑞の霊なり、身体は神の宮、それで命と云ふ。これが此世の生神救主である。
七五 救主の言葉を誠に致して縋る者は何んな神力でも渡して、此世の宝とする。
七六 此者憐みの深き生れ付き、憐みの深き者は神の気に入る。
七七 神に嫌はれたものは、何をしても、物が成就致さぬ。
七八 人に低う卑下るものには、高い神徳を授けたまひ、誇り高慢るものは神が谷底へ落したまふ。
七九 瑞月は神の直々の取次であるから、此取次を頼まねば、何事も天から御聞済みにはならぬ。
八○ 神の誠の取次は信者の履物迄直す心になりて低う行かんと、神徳が落ちる。
八一 一旦落した神徳は中々拾えぬから、心を配りて信神に抜目無くせよ。
八二 今の世は悪る開けに開け過ぎて、鼻高許りで神の申す事が解らんから、神の話も鼻で扱ふものばかり。
八三 神を鼻で扱ふた者、直に神罰で、心に悩み来るベし。高上りは出来ぬ。
八四 足繁く参る信者を前に坐らせ、富める者を上に坐らせ、始めての者を後に坐らせ、貧しき者を下に坐らせたりして人を撰り別ける取次は、神の御心に叶はぬ。慎むべし。
八五 役員は下に坐り、信者を上に坐らせて、少しにても神の御前に近寄らしむべし。之を背いた取次、遂に滅びを招くべし。
八六 信者の参るのが遠のいたと申して恐い顔をする取次、神の御心に叶はぬ。
八七 取次は神の代りを致すものであるから、取次を侮る者は、神を恥かしむる者ぞ。信者は此事片時も忘るゝ勿れ。神が呉れぐれも気を付ける。
八八 瑞月満十年の修業も半過ぎで六年になつた故、神が憑りて筆先を書かせ、誠の道を開く。此筆先は西田元教、浅井に始めて開かす。
八九 曽我部穴太の宮垣内、上田の屋敷は因縁のある屋敷であるから、長らく此世の宝が埋けてありたが、其の宝を掘り出す時節が参りた。
九〇 綾部に潜みて曽我部へ送る信徳は、酌めども尽きず、永久に此世の宝となり響くべし。
九一 今の世の中の人類八九分通りは、神は此の世に無きものと申して居るが、神が構はな此の世は真の暗がり。
九二 心に曇りあれば、神は拝めず。空に曇りあるときは日月も人の目には入らず。
九三 信神して居ると云ふ人に、誠の信神の出来たものはない。黙つてる人が夜光の玉を拾ふ。
九四 今迄は種々として、気を引かしたが、もう時節が来た故、水晶の行ひさして、此の世の救ひ主とあらはす。
九五 瑞の霊は此の世の罪穢れを救ひて、大神へお詫をする苦労の深い御霊である。
九六 此の人神の宮居であるから、敵たうた人、直ぐに見せしめがある、神の大きなお気障が出来る。
九七 瑞の霊の因縁は後に細かう書かす、心研いておきなされ。
九八 人を見下げる者は、其者の家には、きつと見せしめがある。
九九 東から風吹かば、西へ行き、西より風吹かば東ヘ行きて、騒ぎ廻る信神は、神の心に叶はない、動かぬ心の信神を神は好く。
一〇〇 明治三十七年の四月九日の夜なべに書かしたのである。一から百まで、皆直々の神の教であるから、固く守りて罪を悔ひ改め、高き神徳を得よ。
 四月九日の夜に瑞月が見た夢は神からの夢である。年老ひたる一人の女と屈強盛りの二人の男と山へ行きて、どぶ壷へ女先づ落ち、二人の男が之を助けんとて、又己れも落ちて糞まみれになり、三人共に死んだ夢、然も綾部の人ばかり判じて読んで改心なされ。
明治三十七年旧四月九日神示
(「神の国」大正十四年七月十日号)
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