昭和三年四月二十六日
宣伝使としての使命は、霊界に於ては媒介天人の役であり、現界にては大神様の御恵みを世界くまなく宣べ伝えるのが宣伝使の役であることはいうまでもないことであります。宣伝使は現界に於ては布教宣伝の外に冠、婚、葬、祭の役も為さなければなりませぬ。
媒介天人というものは媒介人のようなものでありまして、宣伝使は出雲の神さんのように縁結びもせなければなりませぬ。神の道では、遠近、上下、貧富の区別は無く、霊魂の合うた信者と信者と結婚するようにしてもらいたい。
霊界に行けば、天国天人が祭典をし、霊国の天人は宣伝をすることになって居りますが、現界は型の世の中、顕幽一致の世の中でありますから、宣伝使は宣伝はいうにおよばず、葬も祭もせなければならないのであります。
冠というのは、廿一才になれば昔は冠をかぶり一人前になるという意味であります。冠婚葬祭、この四つは宣伝使の最も必要な務めであります。