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幽の顕

インフォメーション
題名:幽の顕 著者:出口王仁三郎
ページ:227 目次メモ:
概要: 備考: タグ:天之神界(天の神界)、地之神界(地の神界) データ凡例: データ最終更新日:2022-04-15 02:39:20 OBC :B195301c44
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]写本(成瀬勝勇筆、大正14年3月、大本本部所蔵)
幽の顕
 
 「幽之幽」神界は、宇宙内部の活機を(つかさど)る所で、即ち造化の根元は(ここ)に発するのであるが、此所(ここ)の活動では、現象としては宇宙間に何等の痕跡も現出せぬ。「幽之顕」神の顕現に及びて、始めて或程度迄、現象にも現われて来る。「幽之顕」界は、即ち宇宙を舞台として活動する神々の世界で、人間界から之を見れば、(ひとつ)の理想世界である。皇典で天津神(あまつかみ)(とな)えるのが、即ち此界の神々を指すので、今便宜上、此界を天之神界と称えて、地之神界と区別する事にした。
 自分は前章に於て、神々を力の表現と観て、宇宙内部が次第に整理せられ、天地、日月、大地、星辰(せいしん)剖判(ぼうはん)する次第を略述したが、取りも直さず、あれが天の神界の創造大成である。即ち客観的には、天地、月日、大地、星辰の出現であるが、主観的には八百万(やおよろず)天津神(あまつかみ)達の出現である。天文学というものは、是等(これら)の天津神をば物質的に取扱い、専ら其形態、組織、運行の法則等を推定せんとする努力である。(あた)かも生理、解剖学者が人体に対して行う所と同一見地に立って居る。一面の真相は、之によりて捕捉(ほそく)する事が出来る。其方面の開拓も、今後益々発達せねばならぬが、単にこれ(だけ)(とど)まりては、偏頗(へんぱ)不完全を免れない。生きたる人体の全部が、生理解剖等の力で到底判らぬと同じく、活機凛々(りんりん)たる天津神の活動は、決して天文学のみでは判らない。是非とも、其内部の生命に向って、探窮の歩を進めねばならぬ。それが即ち霊学であるのだ。『古事記』は、此点に於て至尊至貴の天啓を漏らし、あらゆる世界の古経典中に、異彩を放って居る。即ち『古事記』上巻、伊邪那岐(いざなぎ)伊邪那美(いざなみ)二神の御出生から始まり、二神が多くの島々や草木、山川、風雨等の神々をお産みに成り、最後に天照大御神(あまてらすおおみかみ)月読命(つきよみのみこと)建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)の三貴神をお産みになる迄の所は、実は天之神界の経営組成の大神業を描いてあるのであるが、前にも一言せる通り、表面から解釈すれば、(すこぶ)る幼稚なる神話としか見えない。「大本言霊学」の活用によりて、始めて其裏面に隠されたる深奥の意義が闡明(せんめい)される。
 天之神界の経綸(けいりん)を主として担当された神は、伊邪那岐、伊邪那美の二神であるが、伊邪那岐の命は、霊系の祖神たる高御産巣日(たかみむすび)の顕現であり、又、伊邪那美命は、体系の祖神たる神産巣日(かみむすび)神の顕現である。換言すれば、天地初発の際に、「幽之幽」神として宇宙の根本の造化の神業に活動された霊体二系の祖神が、万有の根源たるべき理想世界を大成すべく活動を起され、複雑神秘なる産霊(むすび)の神業によりて、八百万(やおよろず)の天津神を(うみ)出し玉うたのである。
 既に「幽之顕」神と申上ぐる通り、(ある)程度、天津神々の形態は、肉眼にも拝し()る。日、地、月、即ちそれである。しかし、(その)全豹(ぜんぴょう)は到底人間界から窺知(きち)し得る限りでない事は、天文学者が最も熟知して居る。吾人の生息する大地すら、僅かに表面の一部を探知し得るに(とど)まり、之に関するの知識は、実に浅薄を極めて居る。科学者が(しら)ぶれば査ぶる(だけ)、哲学者や霊力者が(きわ)むれば究むる程、奥は深く成るばかりで、決して其際涯を知ることが出来ない。顕は顕だが、大部分は矢張り幽の領域を脱し得ない。「幽の顕」神と唱える所以(ゆえん)(ここ)に存する。
 人間は、兎角(とかく)自己を標準として推定を下し、神といえば、直ちに人格化せる神のみを想像しようとする。そして自己に比較して、余りに偉大幽玄なる太陰、大地、星辰等は、一の無生機物(ママ)であるように思惟(しい)したがるが、この幼稚な観念は一日も早く放棄せねばならぬ。
 人体に寄生する所の微生物には、恐らく人体の全豹を理会想像する力が無いであろうが、人間も亦、うっかりすると同様の短見に陥る。
 あらゆる天体は、霊力体の混成(こんせい)せる独立体で、活機凛々(りんりん)、至大天球間を舞台として、大活動を行う所の活神である。遠距離の星辰から人間が()くる所の恩沢(おんたく)(わか)らぬにしても、少くとも自己の居住する大地、並に太陽、太陰等から日夕(にっせき)()くる所の恩沢(くらい)は、人間に(わか)らねばならぬ。人間がいかに自由を叫んで見た所が、大地の上に支えられ、大地の与うる空気を吸わずには居れぬ。電気や瓦斯(がす)で天然を征服したなどと威張って見ても、()し三日も日輪の照臨する事なかりせば、何人(なんぴと)か気死せずに居れよう。天地の恩沢は、実に洪大無辺である。ただ余りに洪大無辺なるが為めに、(かえ)って其恩沢を忘れ勝ちになるのである。人間が之を天体などと云うは、畢竟(ひっきょう)忘恩と浅慮と無智とを標榜(ひょうぼう)するものである。単に漠然と其形態を認める(だけ)で、其奥に控えたる天津神の偉霊を窺知する能力に欠乏して居る。
 八百万(やおよろず)の天津神の霊魂こそは、取りも直さず、宇宙全一大祖神の大精神の分派分脈である。之を捲き収むれば、根源の一に帰し、之を分ちに分てば、千万無数の心霊作用となり、微妙複雑なる宇宙の経綸(けいりん)を行う。即ち「幽之幽」神界の大成で、宇宙内部の基本的大綱が定まり、「幽之顕」神界の大成で、宇宙内部の理想的細則が定まる次第である。無論、宇宙内部は(なお)未製品で、従って「幽之顕」神界としても、従来は絶対的理想には仕上っては居ないが、吾々人間界からは、常に理想の標準を(ここ)に求めねばならぬ。

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