神徳の広大無辺なる、吾人小智のよく窮測する所にあらず。然りといへども、吾人静かに、天地万有の燦然として次序あるを観察し、生成化育の徳性を仔細に思考する時は、明に宇宙の霊、力、体の運用妙機を覚り得て、もつて神のこの世に儼存したまふ事、疑ひを容るの余地無きに至る。余斯道研究者の便を計り、ここに三條の学則を発表せり。しかしてこの学則は、神霊親しく王仁に伝へ玉ひし教旨なり。
神の黙示は、すなはちわが俯仰観察する、宇宙の霊力体の三大をもつてす。
一、天地の真象を観察して、真神の体を思考すべし。
一、万有の運化の毫差なきを視て、真神の力を思考すべし。
一、活物の真性を覚悟して、真神の霊魂を思考すべし。
以上の活経典有り。真神たる故由を知る。何ぞ人為の書巻を学習するを用ひんや。ただ不変不易たる、真鑑実理有るのみ。
右学則は斯道の旗幟なり。