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第一八章

インフォメーション
題名:第18章 著者:出口瑞月
ページ:62 目次メモ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :B117100c18
一、神には正神あり邪神あり。(しかうし)て正神は宜しく敬すべし。邪神は決して敬すべからず。
二、最も敬すべき神は真神なりすなはち、
  天之御中主(あめのみなかぬしの)大神(おほかみ)なり
  大国常立(おほくにとこたちの)(かみ)なり
  天祖天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)なり
  豊受比売(とようけひめの)大神(おほかみ)なり
  月夜見(つきよみの)大神(おほかみ)なり
  素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)なり
  大己貴(おほなむちの)大神(おほかみ)なり
  大宮比売(おおみやひめの)(かみ)なり
  産土(うぶすなの)大神(おほかみ)なり
その他我国の神典に見へたる正しき神々は(ことごと)く敬ひ(たてまつ)るべし。
三、すべて邪神には威霊なし。ゆゑに敬するに足らず。もし過ちてこれを敬するときは、罪を正神に得て、その身を損ひ家を破るの災禍(わざわひ)あるべし。
四、平城(へいぜい)天皇は(みことのり)して淫祠(いんし)を禁じ玉へり。淫祠は邪教なり、あづさ巫子(みこ)、口寄せ、(きつね)下げ、神仏混交などを云ふ。
五、道を奉するものは宜しく敬神の大義を覚りて邪神に(たば)かさるる事なかれ。
六、敬神とはただ正神を信じて、邪神を排斥するを云ふ。主一(しゆいつ)無適(むてき)の心は(すなは)ち敬神なり。邪神を崇め敬ふものは慢神(まんしん)の罪に陥りて、根の国底の国へ追ひやらるべし。
七、外貌(ぐわいぼう)恭々(うやうや)しくして神に仕へまつるとも、その心の中主一無適ならざるときは、すなはち敬神となすべからず。ただ真神を(しゆ)としてこれを尊奉しこれを畏信し、これを依頼し、これに帰依し、心を一にして、外教邪神に惑はざるを敬神と云ふなり。
八、人は(おや)に本づき、祖は神に本づく。神は実に人の祖を生み給ひてこの世界に下し万物の霊長となし玉ひしなり。
九、神の徳を行はせ玉ふや、生成化育を以てその心となし玉ひ、衣食住の道を始め、療病の法に至るまで、生民(せいみん)の為に開かせ玉ひしなり。
一〇、宮を造り家を建て、橋を架け、舟車(ふねぐるま)を造り、電信電話を通じ、桶類(をけるゐ)瀬戸物、金物(かなもの)織物の用に至るまで、みな利民厚生の目的に出で玉ふものなれば、人たるものは宜しくその洪恩を感謝し(まつ)りて敬神の大道(だいだう)を軽視すべからず。
一一、敬神の義は本教の大本(おほもと)なり。
神武天皇及び崇神天皇以来、歴代の天皇の敬神は言ふを待たず、中臣(なかとみ)忌部(いむべ)物部(もののべ)大人(うし)、また代々神祇(しんぎ)を崇敬せられたるものぞ。
一二、すべて正しき神は生成化育、修理固成を以て心となし玉へども、邪神は断滅破壊死絶禍災をもつて本来の目的とするものなれば、万物の霊長たるもの宜しく自省すべき事なりとす。
一三、神は善言美詞(かむよごと)を喜び玉ひ、邪神は妖言怪語を好みて、常に社会の災害を期待するものなり。
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