大本のお筆先に、改心せねば気の毒ながらお出直しで御座る、と示されてある。此の筆先の意義に就て多くの人は現界で肉体をもつて改心が出来ぬから一旦国替さして幽界に於て其霊魂の修業を了へ再び人間と生れ出る事而已をお出直しと言ふが如くに思つてゐるやうだが、人間は各天賦の種があつて、天から種を降されたのを降誕と言ひ、人から人に生れて来たのを再生と言ふ、又人間以下の動物より生れかはつて来るのを転生と言ふが如く、皆其の所生の種がある、其の元の種に還る事を出直しと言ふのであるから、再生のものは天国に昇り得ずして再び人間と生れ、転生のものは折角人間と生れて来た者が亦元の動物に生れる。これを総てお出直しと言ふのである。