邪教の解散へ
警保局長、保安課長も出席し
近く京都で重大協議
内務省では来る二十五、六両日全国特高課長会議を京都に開催、本省からは唐沢警保局長、相川保安課長出席するが、同会議は近く処断される大本教の起訴及び結社禁止等の善後処置の準備工作と見られ、重大視されてゐる、即ち出口王仁三郎以下大本教の起訴は今月下旬か来月上旬行はれることは殆ど確定的であるが、司法処分の起訴と共に内務省では大本教の結社禁止を断行し、全国に散在する支部、関係団体に対しても断乎たる処分を行ふが、相当人心に動揺を与へるものなので、慎重なる善後処置をとる必要を認めたもので
同会議において全国の特高課長に大本教の内容を十分話し且つ綾部、亀岡等の現状を具さに見せるため特に京都を選んで開催するもので、大本教に対する当局の処断に前行する不気味な前奏曲である