㈤ 大本の根本目的たるみろく神政成就の意義を解明せんが為如上数項に亘り大本の教理を穿鑿し大本の皇祖天照大御神並皇統に対する所見を糺明し、立替立直の理論を検討せり由是観之みろく神政とは大本の教理に基き描き出されたる地上の理想世界にして、大宇宙の最高至真の神たる天照皇大神が其理想なる天国を地上に実現せられたる姿なり、みろく神政の内容に付文献の示す所を観るに、
天之巻第一頁明治二十五年旧正月……日付筆先中、三ぜん世界一度に開く梅の花艮の金神の世に成りたぞよ。梅で開いて松で治める神国の世になりだぞよ。日本は神道、神が構はな行けぬ国であるぞよ。外国は獣類の世、強いもの勝の悪魔ばかりの国であるぞよ。日本も獣の世になりて居るぞよ。外国人にばかされて尻の毛まで抜かれて居りても未だ眼が覚めん暗がりの世になりて居るぞよ。是では国は立ち行かんから神が表に現はれて三千世界の立替立直を致すぞよ。この世は全然新つの世に替へて了ふぞよ。三千世界の大洗濯大掃除を致して天下泰平に世を治めて万古末代続く神国の世に致すぞよ。
同第六四頁大正三年旧七月十一日附筆先中、三千世界の立替を致すから天地の岩戸が開けて松の世、神世と相成るぞよ。綾部の神宮坪の内の本の宮は出口の入口竜門館が高天原と相定まりて、天の御三体の大神が天地へ降り昇りを為されてこの世の御守護遊ばすぞよ。
同第八三頁大正五年旧十一月八日附筆先中、あまり此世に大きな運否があるから何方の国にも口舌が絶えんのであるから、世界中を桝掛を引いて世界の大本を創造た天と地との先祖の誠の王で万古末代善一つの神国の王で世を治めて口舌の無い様に致すぞよ。天は至仁、至愛、真神の神の王なり地の世界は根本の大国常立尊の守護で日本の神国の万古万代動かぬ神の王で治めるぞよ。我好しの行り方では此世は何時までも立たんぞよ。この世界は一つの神の王で治めん事には人民の王では治まりは致さんぞよ。日本の王は神の王であるぞよ。外国の王は人民の王であるから……、
同第九三頁大正六年旧二月九日附筆先中、日本は神国神の誠の守護致してある国であるから何程外国に人民が沢山ありたとて智恵や学がありたとて、神国には到底も叶はん仕組が世の元から致してあるから、九分九厘で手掌を返して万古末代潰れぬ日本の神の王で、三千世界を丸めて人民を安心させ松の世、仁愛神の世、神世といたして、天地へ御目に掛ける時節が近うなりだぞよ。日本の国に一輪咲いた梅の花三千世界を一つに丸めて一つの王で治めるぞよ。
同第一〇一頁大正七年旧正月十二日附筆先中、爰まで悪る開けに開けた世界を根本から革正いたして、今後は体主霊従主義といふ様な醜るしき世は無い如うに致すのであるから、是ほど大望な事は末代に一度ほか為られんのであるから神も中々骨が折れるぞよ。是ほど世界中が曇り切りて居る世の中を水晶に致すのであるから骨が折れるのも当然であるぞよ。斯の極悪の世を立替て了ふて末代口舌の無い如うに、大神様の御血筋一つの世に立直しをいたさねば世界の苦舌が絶えんから、人民の心が悪るなる計り何時になりても国の奪り合ひ計りで治まりは致さんぞよ。
同第一一三頁明治二十六年旧七月十二日附筆先中、艮の金神が表面に現れて世を構ふようになると、今迄の様に利己主義の世の持方はいたさせんから、思いの違ふ人民が多数に出来てくるぞよ。金銀を用ゐでも、結構に地上から上りたもので、国々の人民が生活るように気楽な世になるぞよ。衣類、食物、家屋、倉庫までも変へさして贅沢な事はいたさせんぞよ。世界中揃ふて喜ぶ様な政治にいたさねば、神国とは申されんぞよ。(中略)神が昼夜に出口直の手を借り口を藉りて、気を付けるので在るから、疑ひを止めて、生れ赤児の精神になりて、神の申す事を聞いて、霊魂を研いて神国の行い、いたして下されよ。後にも前にも末代に一度より無い大望な霊魂界と現世界との大革正であるぞよ。
同第二〇九頁大正七年旧正月二十三日附筆先中、日本の国は二度目の天の岩戸開きを致して、日本は日本の誠の御血筋と元の天照大御神様の世へ神政を捻ぢ直して、世の大本からの御血筋で、万古末代世を建て行く世が参りて来だから、体主霊従身魂の世の末であるから、可い加減に往生致すが徳であるぞよ。(中略)斯の世を昔の天照大御神様の神世に復古して日本の国を霊主体従で建て行かねば、天地の直接の御系統で万世一系天壌無窮チツトも混血無しの世に致す経綸であるから、爰迄に来るのには普通一般の身魂では能う辛抱を致さんぞよ。(中略)二度目の世の立替を致すには、日本の国を大本から薩張改革めて、世の元の根本の御血筋で善一筋で立て行かねば、一寸でも微塵ほどでも、悪神の血筋が混合たならば、又チツト世が経れて行くと、其悪の血筋が段々と栄えて来て目的が出来るから、悪い方へは誰も附き良いから、悪の胤は今度は残らず平らげて了ふて、二度目の世の規則通りに、善一とつの道に為て了ふぞよ。そうして置て外国へ善の模範を見せて、悪の頭を改心さして助けて与らねば、日本の神と人民の天職が済んのであるぞよ。もう是からは悪の性来の醜しき身魂は、日本の国は申すに及ばず、斯の世界の御土の上には一寸の場所にも置かれん事に、末代の規則が制定るから、チツトでも混りがありたら選り出して厳重に戒めを致すぞよ。
火之巻第三頁明治年……月……日附筆先中、この先は学や智慧や仏では国は建たんぞよ。
同第一〇〇頁明治三十六年旧六月四日附筆先中、今度天地の岩戸が開けたら、草木も、人民も、山も、海も光り輝いて、誠にそこら中がキラキラ致して、楽もしい世の穏かな世になるぞよ。是が誠の神世であるぞよ。雨も欲しい時に降り、風も欲しい時に吹いて、人民の身魂も清らかになりて、天下泰平、天地の身魂が勇む世になるぞよ。月も日もモツト光りが強くなりて、水晶のやうに物が透き通りて見え出すから、悪の身魂の潜れる場所が無きやうになるぞよ。同第一一五頁明治三十六年旧十一月九日附筆先中、艮の金神、変性男子の身魂が現れて、神政成就の教を致すから、此世の一切の事を、何も彼も、根本から悪いことは皆代さすぞよ。頭から足の道具まで皆変へて了ふて、心易き生活、よき世の持方に致すぞよ。
同第四一八頁大正七年旧二月二十六日附筆先中、二度目の天の岩戸開きを致して、善と悪との守護神を速かに立分けて、日本は元の霊主体従の大神の血筋で、混り無しの水晶の種で治める時節が廻りて来たから、是までの行り方、法律を薩張革新て了ふて、人民の心の底までも改革て了ふから、今迄の如うな贅沢はチツトも為さんやうに厳しく成るぞよ。
天之巻第九二頁大正六年旧二月九日附筆先中、七王も八王も王があると、国土が治まると国土が治まると云ふ事が無いから、七王も八王もあるカラの国の王を○○○げて、世界一つに丸めて神国の世に致すには、此世の元を拵へた、日本の天と地との根本の真の王で治める時節が参りて来だから……、
神霊界大正七年八月一日号初発の神諭義訓㈡第五頁、共和政体、君主専政政体、立憲君主政体は日本の神国には絶対不適当ぞよ。神政復古之神業遂行して天立君主立憲政治の国体に建直すのであるぞよ。(天之巻第一七八頁大正元年旧七月四日附ナカの筆先に王仁三郎が宛字を為したるもの)瑞霊神諭集第八二頁大正七年十二月二十三日附王仁三郎の筆先中、艮の金神が永らく変性男子の手と口とで知らして在りた五六七の世が参りたぞよ。釈迦が五十六億七千万年の後に至仁至愛の神政が出来ると予言したのは、五六七と申すことであるぞよ。(中略)五六七を除いた後の十億千万年と云ふ意義は万世一系天壌無窮の神皇を戴き地球上に天津日嗣の天子一人坐して神政を行ひ玉ふと云う謎でありたが、其の謎の解ける時節が参りたのであるぞよ。
同第一九一頁大正八年三月十日附王仁三郎の筆先、大本の信者の中には世の立替と申すことを大変な誤解を致して居る者が在るが、世の立替は神界、霊界、現界の邪悪分子を全部改革致すと云ふ意味であるぞよ。世の立替と申すのは昔の神代に皇祖の神々がお定め成された通りの完全無欠の神政を聞いて、三千世界を天津日嗣の御威徳で言向和はし天の下四方の国を平けく安けく知食し給ふ御神業の完成致す事であるぞよ。余り大きな間違でアフンと致す事が出来るから、充分に神の慈愛心に成りて筆先に眼を通して下されよ。と永らくの間気を付けてあるのに自己の心が汚いから色々と疑つたり取違致したり、中には途方もない事を申して世界の人民を驚かす事になるから神の深き慈愛心に照り合して、我身魂の善悪を省るが良いぞよ。神霊界大正六年三月一日号皇道維新に就ては出口王仁三郎全集第一巻第三四九頁)皇道大本の根本目的は世界大家族制度の実施、実行である。畏くも天下統治の天職を惟神に具有し給ふ天津日嗣天皇の御稜威に依り奉るのである。先づ我国に其国家々族制度を実施し、以て其好成績を世界万国に示して其範を垂れ治国安民の経綸を普及して地球を統一し、万世一系の国体の精華と皇基を発揚し世界各国威其徳を一にするが皇道大本の根本目的であつて、皇道維新、神政復古の方針である。先年世界平和会議と云ふものが成立して未だ幾年ならざるに東欧半島に争乱が勃発し延いて、世界的大戦乱となり日に日に数万の生命を消殺し幾千億の財力を費消しつつ未だ平和の曙光を見る事の見当さへ付かないのは古往今来大誤謬的国家経綸の根本を変革せしめ給ふ天下窮通の神律であつて、要は神聖なる大日本天皇の御稜威と日本皇道大本の宣揚に因つて世界を救済し統治し玉ふ天運循環の神力に外ならぬ次第である、開祖刀自の神諭に
「七王も八王も王があれば世界の苦舌が絶えぬから神が表面に現はれて、戦ひで世を還して神の血筋の一つの王で治めるぞよ」云々とあるを見ても、万世一系の天皇の享有し給ふ世界的主師親の三大権を発揮し給ふべき時機の到来せる事は火を賭るよりも明かな事実である、(中略)今や天運茲に循り来つて皇道発展の時代と成れるが故に神聖なる皇訓を宣揚し、万世一系の天津日嗣天皇の神権を発揮し給ふに当つては必ずや回天回地の大威力を発揚し、一躍して天下統治の皇謨を大成し給ふは国常立大神の顕現に伴ひ誠に易々たる業たるを確信する次第である。されど現代の制度と其政治の方針は二千有余年来輸入したる世界野蛮劣等国の弊政の模倣にして皇祖の御遺訓に示し給へる、国体の根本義と絶対に矛盾して居るのである故に、国体の精華を発揮すべき神聖なる大日本皇国を経綸するには必ず祖宗の御遺訓を奉戴して、適材適所に用ひ以て皇国天賦の経綸を施行せしめ、天賦の天恵を開発するに努力する時は回天回地の偉業は天佑と御稜威に因つて忽ち奏功すべきは開祖の神諭明かに之を示し玉ふ、畏くも皇道維新、神政復古の皇族は必ず祖宗の遺訓に則り給ひて、大日本皇道を宣揚し祖宗の御威徳を顕揚し給ふべき御事と堅く信じ奉るのである、
出口王仁三郎全集第一巻第六篇第六章挙国更生第四六〇頁、挙国更生と云ふことは今度初めて云ふけれども大本の御筆先にある様に明治二十五年から更生運動が初まつて居る、それで政治、宗教、教育、芸術一切の立替へ立直しを明治二十五年の旧正月から神様が叫ばれて居る、で此更生と言ふ事は更に生れる新しく生れる改めて生きる等の意味である、又生活を改める変更の更で今迄の一切の誤つて居る矛盾した所の事を、根本的に元へ本当の惟神の道へ戻して生かすといふのが更生運動である等なり、之を要するにみろく神政と{大宇宙統理の神なる天照大御神が地上現界に其理想を実現せんが為世界の聖地日本に降臨せしめ給ひたる皇孫瓊々杵尊の御皇統にして現神人なる天皇を唯一の統治者(天立君主)として、日本を基に世界を統一し世界の人民は天皇の下に一大家族を為して統合せられ、社会規範の原則は神より定められたる霊主体従の道に従ひ諸事運行に矛盾なく争闘なく至仁至愛万民平和幸福を楽しむ世界なりと謂ふに在り従て大本の根本目的たる立替立直に因るみろく神政成就に不逞の意識を包蔵するものに非ざることを認め得べく、前掲被告人等が王仁三郎を首班として、万世一系の天皇を奉戴する大日本帝国の君主制を廃して王仁三郎を独裁君主とする至仁至愛の国家建設を共同の目的と為し居たりとの公訴事実は之を認むるに足る証拠なし、