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神第一の精神

インフォメーション
題名:神第一の精神 著者:出口王仁三郎
ページ:99
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :B195600c03
大正八年十一月十四日
 大本は神界の経綸に奉仕し奉る道場であるから、役員信者一同心を一にして、神業をつとめあげねばならぬということは、すでにすでに御承知のことでありましょう。しかるに○○方面の会合所長や役員の心理状態は、実に不思議というより外に評し方がない。要するに口の上でこそ和合一致を唱えて居っても、肝心の精神はやはり○○式の利己主義者(われよし)が多数を占めて居るから、どうしても真正の統一が出来ぬのである。めいめいにくだらぬ理屈をいうたり、くだらぬ感情の衝突でゴテゴテと騒いだり反目嫉視したりして居るのは、「神第一」と言う肝心の条項を忘れた、自己第一、感情第二、神第三、大本教第四、国家第五というような有様である。神界の経綸を妨害し、神名を汚す悪魔はかかる人々の体内に傲然として宿泊して居るものであります。人は十人寄れば十人共、顔の形が違い、体の長短等があるごとく、その精神状態も決して同一ではないから、自分の精神にあわぬからとて排斥するは実に身勝手の極みであって、神の道を三日でも聞いた人のすることではありませぬ。○○に限らずどこの部署の役員信者もこの際自己を捨て神第一の精神になって、この千載一遇のみろく神政の大神業に真心から参加されんことを希望致します。
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