大正十五年十一月八日
霊界物語によって御承知と思いますが、斎苑の館から派遣されて居る治国別、照国別は正宣伝使で、玉国別は准宣伝使である。それであるから玉国別はあれだけ苦労をしたのであって、エルサレムに行って初めて正宣伝使になったのであります。神様の名は実の主であって、それだけの価値がついて居り、名で仕事が出来るのであります。また名で非常な敵をも撃退することが出来るものであります。
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兎に角順序と言うことが神界では非常にやかましいので、順序を乱すとすべてが乱れてしまう。
神様の方で御気に入って、これは宣伝使にしてもよいとお考えになって居っても、宣伝使の方から見て自分の気に合わぬとか何とかで、あんな人を宣伝使にしてはならぬと言ったり、また神様の御気に入らぬ者でも、自分の気に入ると宣伝使に推薦するというようなことが、今まで時々あったようでありますが、すべて感情に左右されないで、力のある人と思ったら推薦してよろしい。宣伝使にするかしないかは神様の方で決められるので、その中から、神様の方から時期が来れば任命して下さるのであるが、半期もしてから下るか、何時になるか、それはわからぬ。霊界が非常に迫って居りますから、順序の下に沢山宣伝使が出来るほど結構であります。
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相応の理で、第一天国と、一番底の悪の強い地獄(第三地獄)と相応し、中間の天国は中間の地獄に、最下層すなわち第三天国は一番浅い上層の地獄(第一地獄)に相応して居りますから、第一天国の宣伝使は、最底の地獄へ宣伝に行ってその時智慧証覚が下っても、また忽ち元の通りに向上して来るものです。この理により、中間天国の宣伝使は上層または中間地獄より行けない。それは宣伝使の智慧証覚が少ないから、最底地獄へ行ったら帰って来られんことがあるからである。悪の強い処は余程すぐれた人でないと犯されてしまいます。
正宣伝使は第一霊国に、准宣伝使は第二霊国に、試補は第三霊国に相応して居るのであります。大宣伝使も正宣伝使と同様である。つまるところ大のついているのは宣伝使の取締というような意味である。