昭和三年四月二十六日
大本の前途はまだまだこれからでありまして、千里の道なら未だ一歩踏み出したばかりであります。ようやくみろくが下生した所で、未だ一、二年にもなりません。否一日にもなるかならぬか位の所でありますから、皆さんのこれから先きの仕事が肝腎であります。三歳や四歳の子供に二十貫も三十貫もある荷物を持てと云ったところでそれは出来ぬ。私から見ると皆三歳か五歳、十歳位の人ばかりでありまして、今では分相応、その人の力相応の御用が言いつけられて居るのであります。
霊界は現界と異って、一ぺんにでもにわかに歳をとらうとままであるし、一ぺんに二十歳にでも三十歳にでもならうと思えば心の持ち方一つで変って来るのでありますから──尤も天界では三十歳位より以上の年寄りは無いが──充分に一時も早く大きくなって、二十一歳の成年式のお祭りの出来るところまで、早く進まれることを希望いたします。