霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
如意宝珠(第13~24巻)
第20巻(未の巻)
序
凡例
総説歌
第1篇 宇都山郷
第1章 武志の宮
第2章 赤児の誤
第3章 山河不尽
第4章 六六六
第2篇 運命の綱
第5章 親不知
第6章 梅花の痣
第7章 再生の歓
第8章 心の鬼
第3篇 三国ケ嶽
第9章 童子教
第10章 山中の怪
第11章 鬼婆
第12章 如意宝珠
霊の礎(六)
霊の礎(七)
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
サイトをリニューアルしました(
従来バージョンはこちら
)【新着情報】
(
サブスク
のお知らせ)
霊界物語
>
如意宝珠(第13~24巻)
>
第20巻(未の巻)
> 第1篇 宇都山郷 > 第4章 六六六
<<< 山河不尽
(B)
(N)
親不知 >>>
第四章
六六六
(
みろく
)
〔六六六〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第20巻 如意宝珠 未の巻
篇:
第1篇 宇都山郷
よみ(新仮名遣い):
うづやまごう
章:
第4章 六六六
よみ(新仮名遣い):
みろく
通し章番号:
666
口述日:
1922(大正11)年05月12日(旧04月16日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年3月15日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
田吾作も鍬を杖につきながら留公の傍らに来て、友彦征服の宣伝歌を歌い始めた。
次いで天の真浦が宣伝歌を歌った。三五教の神の由来から、自分の出自、そしてこの宇都山村の里にやってくるまでの経緯を歌いこみ、留公・田吾作との邂逅を述べ、お互いに元は天地の分霊であり、神はひとつである、と友彦に改心を呼びかけた。
友彦は宣伝歌の言霊に驚いて一目散に逃げてしまった。
これより、天の真浦は里人に歓迎され、松鷹彦の茅屋に逗留することになった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2021-04-18 03:30:20
OBC :
rm2004
愛善世界社版:
78頁
八幡書店版:
第4輯 177頁
修補版:
校定版:
81頁
普及版:
34頁
初版:
ページ備考:
001
鬼
(
おに
)
も
十八
(
じふはち
)
、
002
番茶
(
ばんちや
)
も
出花
(
でばな
)
、
003
蛇
(
じや
)
も
廿
(
はたち
)
なる
巻物語
(
まきものがたり
)
、
004
六六六
(
みろく
)
の
節
(
せつ
)
に
当
(
あた
)
つて
少
(
すこ
)
しく
季節
(
きせつ
)
は
早
(
はや
)
けれど、
005
蚊蜻蛉
(
かとんぼ
)
然
(
ぜん
)
たる
細長
(
ほそなが
)
き、
006
加藤
(
かとう
)
如来
(
によらい
)
に
筆
(
ふで
)
執
(
と
)
らせ、
007
横
(
よこ
)
に
臥
(
ふ
)
しつつ
瑞月
(
ずゐげつ
)
が、
008
古今
(
ここん
)
を
混同
(
こんどう
)
したる
夢物語
(
ゆめものがたり
)
、
009
ハートに
浪
(
なみ
)
もウツ
山
(
やま
)
の、
010
里
(
さと
)
に
割拠
(
かつきよ
)
せし、
011
バラモン
教
(
けう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
、
012
言霊
(
ことたま
)
濁
(
にご
)
る
ども
彦
(
ひこ
)
が、
013
天
(
あめ
)
の
真浦
(
まうら
)
の
言霊
(
ことたま
)
に、
014
当
(
あた
)
りて
逃出
(
にげだ
)
す
一条
(
ひとくだり
)
、
015
天井
(
てんじやう
)
の
棧
(
さん
)
を
読
(
よ
)
みながら、
016
布団
(
ふとん
)
を
尻
(
しり
)
に
敷島
(
しきしま
)
の
煙
(
けぶり
)
と
共
(
とも
)
に
雲煙
(
うんえん
)
朦朧
(
もうろう
)
、
017
捉
(
つか
)
まへ
所
(
どころ
)
のなき
泣
(
な
)
き
述
(
の
)
ぶるドモ
彦
(
ひこ
)
物語
(
ものがたり
)
、
018
嗚呼
(
ああ
)
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
、
019
辷
(
すべ
)
る
言霊
(
ことたま
)
口車
(
くちぐるま
)
、
020
いやいやながら
乗
(
の
)
つて
行
(
ゆ
)
く。
021
田吾作
(
たごさく
)
は
鍬
(
くは
)
を
杖
(
つゑ
)
につき、
022
煮染
(
にし
)
めたやうな
垢
(
あか
)
ついた
手拭
(
てぬぐひ
)
で
頬被
(
ほほかぶ
)
りをし
乍
(
なが
)
ら、
023
留公
(
とめこう
)
の
側
(
そば
)
にツと
寄
(
よ
)
り
添
(
そ
)
ひ、
024
石原
(
いしはら
)
を
石油
(
せきゆ
)
の
空缶
(
あきくわん
)
でも
引
(
ひき
)
ずり
廻
(
まは
)
したやうなガラガラ
声
(
ごゑ
)
を
振
(
ふ
)
り
上
(
あ
)
げて、
025
お
交際
(
つきあひ
)
的
(
てき
)
に
支離
(
しり
)
滅裂
(
めつれつ
)
なる
友彦
(
ともひこ
)
征服歌
(
せいふくか
)
を
謡
(
うた
)
ひ
始
(
はじ
)
めたり。
026
田吾作
『
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
027
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
028
宇都山
(
うづやま
)
村
(
むら
)
の
里人
(
さとびと
)
は
029
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
鍬
(
くは
)
担
(
かた
)
げ
030
婆
(
ばば
)
も
娘
(
むすめ
)
も
野良
(
のら
)
仕事
(
しごと
)
031
いそしみ
励
(
はげ
)
む
其
(
その
)
中
(
なか
)
へ
032
どこから
降
(
ふ
)
つて
出
(
で
)
て
来
(
き
)
たか
033
規律
(
きりつ
)
を
乱
(
みだ
)
すバラモンの
034
偽善
(
ぎぜん
)
一途
(
いちづ
)
の
神柱
(
かむばしら
)
035
おん
友彦
(
ともひこ
)
がやつて
来
(
き
)
て
036
イの
一番
(
いちばん
)
に
留公
(
とめこう
)
を
037
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
し
次
(
つ
)
ぎにお
春
(
はる
)
の
若後家
(
わかごけ
)
が
038
現
(
うつつ
)
を
抜
(
ぬ
)
かした
其
(
その
)
日
(
ひ
)
より
039
二十
(
にじふ
)
余
(
よ
)
軒
(
けん
)
の
里人
(
さとびと
)
は
040
野良
(
のら
)
の
仕事
(
しごと
)
も
打忘
(
うちわす
)
れ
041
朝
(
あさ
)
から
晩
(
ばん
)
までバラモンの
042
訳
(
わけ
)
も
分
(
わか
)
らぬ
経
(
きやう
)
を
読
(
よ
)
み
043
随喜
(
ずゐき
)
の
涙
(
なみだ
)
流
(
なが
)
しつつ
044
今年
(
ことし
)
で
恰度
(
ちやうど
)
満三年
(
まるみとせ
)
045
田畑
(
たはた
)
は
毎年
(
まいねん
)
荒
(
あ
)
れて
行
(
ゆ
)
く
046
こんな
事
(
こと
)
ではどうなろと
047
道
(
みち
)
に
迷
(
まよ
)
うた
里人
(
さとびと
)
に
048
ド
偏屈
(
へんくつ
)
よと
笑
(
わら
)
はれつ
049
麦
(
むぎ
)
を
蒔
(
まき
)
つけ
豆
(
まめ
)
を
植
(
う
)
ゑ
050
芋
(
いも
)
の
赤子
(
あかご
)
を
朝夕
(
あさゆふ
)
に
051
肥料
(
こえ
)
を
与
(
あた
)
へて
育
(
はぐく
)
みつ
052
其
(
その
)
成人
(
せいじん
)
を
楽
(
たのし
)
みに
053
朝
(
あさ
)
から
晩
(
ばん
)
まで
汗
(
あせ
)
をかき
054
作
(
つく
)
る
畑
(
はたけ
)
へ
留公
(
とめこう
)
が
055
三五教
(
あななひけう
)
の
守彦
(
もりひこ
)
の
056
生言霊
(
いくことたま
)
に
怖
(
お
)
ぢ
恐
(
おそ
)
れ
057
野路
(
のぢ
)
を
外
(
はづ
)
して
我
(
わが
)
畑
(
はた
)
に
058
踏
(
ふ
)
み
込
(
こ
)
み
赤子
(
あかご
)
を
無残
(
むざん
)
にも
059
躙
(
にじ
)
り
殺
(
ころ
)
してしもた
故
(
ゆゑ
)
060
俺
(
おれ
)
もチツとは
腹
(
はら
)
が
立
(
た
)
ち
061
留公
(
とめこう
)
が
宅
(
うち
)
へやつて
来
(
き
)
て
062
強談判
(
こわだんぱん
)
と
出
(
で
)
て
見
(
み
)
れば
063
留公
(
とめこう
)
の
奴
(
やつ
)
の
言
(
い
)
ひ
草
(
ぐさ
)
が
064
どしても
俺
(
おれ
)
の
腑
(
ふ
)
に
落
(
お
)
ちぬ
065
女
(
をんな
)
国有
(
こくいう
)
の
説
(
せつ
)
もある
066
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
芋
(
いも
)
にせよ
067
赤子
(
あかご
)
を
踏
(
ふ
)
まれて
堪
(
たま
)
らうか
068
旧
(
もと
)
の
通
(
とほ
)
りにしてかやせ
069
バラモン
教
(
けう
)
の
御教
(
みをしへ
)
は
070
天
(
てん
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
無残
(
むざん
)
にも
071
損
(
そこな
)
ひ
破
(
やぶ
)
つて
良
(
よ
)
いものか
072
返答
(
へんたふ
)
聞
(
き
)
かむと
詰
(
つ
)
め
寄
(
よ
)
れば
073
此
(
この
)
留公
(
とめこう
)
は
面
(
おも
)
をあげ
074
頻
(
しき
)
りに
冷笑
(
れいせう
)
浮
(
う
)
かべつつ
075
サンガー
夫人
(
ふじん
)
がやつて
来
(
き
)
て
076
産児
(
さんじ
)
の
制限
(
せいげん
)
までもする
077
八釜
(
やかま
)
し
説
(
せつ
)
を
吐
(
は
)
く
時
(
とき
)
に
078
芋
(
いも
)
の
赤子
(
あかご
)
の
二十
(
にじふ
)
三十
(
さんじふ
)
079
潰
(
つぶ
)
してやるのは
国
(
くに
)
の
為
(
ため
)
080
世人
(
よびと
)
の
為
(
ため
)
ぢやと
逆理屈
(
さかりくつ
)
081
流石
(
さすが
)
の
俺
(
おれ
)
も
堪
(
たま
)
り
兼
(
か
)
ね
082
携
(
たづさ
)
へ
持
(
も
)
つた
鍬
(
くは
)
の
先
(
さき
)
083
留公
(
とめこう
)
の
頭
(
あたま
)
を
的
(
まと
)
として
084
骨
(
ほね
)
も
砕
(
くだ
)
けと
打下
(
うちお
)
ろす
085
忽
(
たちま
)
ち
留公
(
とめこう
)
身
(
み
)
をかはし
086
逃
(
に
)
げる
機
(
はず
)
みに
三五
(
あななひ
)
の
087
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
088
守彦
(
もりひこ
)
さまが
足
(
あし
)
の
指
(
ゆび
)
089
思
(
おも
)
ひがけなく
切
(
き
)
り
落
(
おと
)
し
090
ビツクリ
仰天
(
ぎやうてん
)
地
(
ち
)
に
這
(
は
)
うて
091
無礼
(
ぶれい
)
を
謝
(
しや
)
すれば
守彦
(
もりひこ
)
の
092
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
真人
(
しんじん
)
は
093
顔
(
かほ
)
に
笑
(
ゑみ
)
をば
湛
(
たた
)
へつつ
094
罪
(
つみ
)
を
赦
(
ゆる
)
して
下
(
くだ
)
さつた
095
あゝ
有難
(
ありがた
)
し
有難
(
ありがた
)
し
096
バラモン
教
(
けう
)
の
友彦
(
ともひこ
)
が
097
指
(
ゆび
)
であつたら
何
(
なん
)
とせう
098
摺
(
す
)
つた
揉
(
も
)
んだと
苛
(
いぢ
)
められ
099
忽
(
たちま
)
ち
衣
(
ころも
)
を
剥
(
は
)
ぎ
取
(
と
)
られ
100
鳥
(
とり
)
もとまらぬ
茨畔
(
いばらぐろ
)
101
剣
(
つるぎ
)
の
橋
(
はし
)
や
火渡
(
ひわた
)
りや
102
水底
(
みなそこ
)
潜
(
くぐ
)
り
荒行
(
あらぎやう
)
を
103
五日
(
いつか
)
十日
(
とをか
)
と
強
(
し
)
ひられて
104
生命
(
いのち
)
の
程
(
ほど
)
も
計
(
はか
)
られぬ
105
之
(
これ
)
を
思
(
おも
)
へば
三五
(
あななひ
)
の
106
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
尊
(
たふと
)
さが
107
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
に
浸
(
し
)
み
込
(
こ
)
んで
108
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
んで
入信
(
にふしん
)
の
109
手続
(
てつづ
)
き
終
(
を
)
へた
田吾作
(
たごさく
)
は
110
最早
(
もはや
)
バラモン
教
(
けう
)
でない
111
サア
友彦
(
ともひこ
)
よ
友彦
(
ともひこ
)
よ
112
最早
(
もはや
)
汝
(
なんぢ
)
が
運
(
うん
)
の
尽
(
つ
)
き
113
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
改心
(
かいしん
)
の
114
実
(
じつ
)
を
示
(
しめ
)
すかさもなくば
115
大江
(
おほえ
)
の
山
(
やま
)
の
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
が
116
館
(
やかた
)
を
指
(
さ
)
して
帰
(
かへ
)
り
行
(
ゆ
)
け
117
お
前
(
まへ
)
の
様
(
やう
)
な
悪神
(
あくがみ
)
が
118
鳥
(
とり
)
なき
里
(
さと
)
の
蝙蝠
(
かうもり
)
と
119
羽振
(
はぶ
)
りを
利
(
き
)
かしたシーズンは
120
昔
(
むかし
)
の
夢
(
ゆめ
)
となつたぞよ
121
田吾作
(
たごさく
)
ぢやとて
馬鹿
(
ばか
)
にすな
122
俺
(
おれ
)
も
天地
(
てんち
)
の
分霊
(
わけみたま
)
123
仮令
(
たとへ
)
養子
(
やうし
)
の
身
(
み
)
なりとて
124
家
(
いへ
)
を
嗣
(
つ
)
いだら
主人
(
しゆじん
)
ぢやぞ
125
貴様
(
おまへ
)
は
口
(
くち
)
に
蜜
(
みつ
)
含
(
ふく
)
み
126
尻
(
しり
)
に
剣
(
けん
)
持
(
も
)
つ
土蜂
(
つちばち
)
の
127
女房
(
にようぼ
)
子供
(
こども
)
に
至
(
いた
)
るまで
128
うまく
騙
(
だま
)
してくれた
故
(
ゆゑ
)
129
村中
(
むらぢう
)
の
内輪
(
うちわ
)
ゴテゴテと
130
宗旨
(
しうし
)
争
(
あらそ
)
ひ
絶間
(
たえま
)
なく
131
イカイ
迷惑
(
めいわく
)
かけよつた
132
さはさり
乍
(
なが
)
ら
今
(
いま
)
となり
133
理屈
(
りくつ
)
を
言
(
い
)
ふは
野暮
(
やぼ
)
なれど
134
腹
(
はら
)
の
虫
(
むし
)
奴
(
め
)
がをさまらぬ
135
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
兜
(
かぶと
)
脱
(
ぬ
)
ぎ
136
鉾逆
(
ほこさか
)
様
(
さま
)
に
旗
(
はた
)
捲
(
ま
)
いて
137
降参
(
かうさん
)
するなら
田吾作
(
たごさく
)
が
138
日頃
(
ひごろ
)
の
恨
(
うら
)
み
解
(
と
)
けようが
139
何時
(
いつ
)
まで
渋
(
しぶ
)
とう
威張
(
ゐば
)
るなら
140
堪忍袋
(
かんにんぶくろ
)
の
緒
(
を
)
を
切
(
き
)
つて
141
蛙
(
かはづ
)
飛
(
と
)
ばしの
蚯蚓
(
みみづ
)
切
(
き
)
り
142
どん
百姓
(
びやくしやう
)
と
云
(
い
)
はれたる
143
此
(
この
)
田吾作
(
たごさく
)
が
承知
(
しようち
)
せぬ
144
返答
(
へんたふ
)
聞
(
き
)
かせ
早
(
はや
)
聞
(
き
)
かせ
145
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
146
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
147
唯
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
は
148
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
せ
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
せ
149
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
せよと
皇神
(
すめかみ
)
の
150
尊
(
たふと
)
き
教
(
をしへ
)
は
聞
(
き
)
きつれど
151
何
(
ど
)
うしてこれが
忘
(
わす
)
られよか
152
俺
(
おい
)
等
(
ら
)
一人
(
ひとり
)
の
難儀
(
なんぎ
)
でない
153
宇都山
(
うづやま
)
村
(
むら
)
は
云
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
154
ひいて
世界
(
せかい
)
の
大難儀
(
だいなんぎ
)
155
今
(
いま
)
の
間
(
あひだ
)
に
悪神
(
あくがみ
)
の
156
根
(
ね
)
を
断
(
た
)
ち
切
(
き
)
つて
葉
(
は
)
を
枯
(
か
)
らし
157
昔
(
むかし
)
の
元
(
もと
)
の
秘密郷
(
ひみつきやう
)
158
宇都山
(
うづやま
)
村
(
むら
)
を
立直
(
たてなほ
)
し
159
武志
(
たけし
)
の
宮
(
みや
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
160
お
礼
(
れい
)
参
(
まゐ
)
りをせにやならぬ
161
さあ
友彦
(
ともひこ
)
よ
友彦
(
ともひこ
)
よ
162
早
(
はや
)
く
改心
(
かいしん
)
致
(
いた
)
さぬか
163
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
清新
(
せいしん
)
の
164
同
(
おな
)
じ
空気
(
くうき
)
を
吸
(
す
)
うた
俺
(
おれ
)
165
お
前
(
まへ
)
の
難儀
(
なんぎ
)
を
目
(
ま
)
のあたり
166
見逃
(
みのが
)
す
訳
(
わけ
)
にも
行
(
ゆ
)
きませぬ
167
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
168
天
(
あめ
)
の
真浦
(
まうら
)
が
言霊
(
ことたま
)
を
169
発射
(
はつしや
)
なさらぬ
其
(
その
)
間
(
うち
)
に
170
早
(
はや
)
く
去就
(
きよしう
)
を
決
(
けつ
)
せよや
171
お
前
(
まへ
)
の
行末
(
ゆくすゑ
)
案
(
あん
)
じての
172
我
(
わが
)
忠告
(
ちうこく
)
を
馬鹿
(
ばか
)
にして
173
聞
(
き
)
いてくれねば
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ず
174
神
(
かみ
)
の
御心
(
みむね
)
に
任
(
まか
)
すより
175
もはや
仕方
(
しかた
)
がない
程
(
ほど
)
に
176
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
177
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
ましまして
178
道
(
みち
)
に
迷
(
まよ
)
ひし
友彦
(
ともひこ
)
が
179
心
(
こころ
)
を
照
(
て
)
らさせ
給
(
たま
)
へかし
180
御魂
(
みたま
)
を
研
(
みが
)
かせ
給
(
たま
)
へかし
181
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
182
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
ましませよ』
183
と
揺
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
つて、
184
頬被
(
ほほかむり
)
をはづし、
185
顔
(
かほ
)
の
汗
(
あせ
)
を
拭
(
ぬぐ
)
ひ
鍬
(
くは
)
を
担
(
かた
)
げて
表
(
おもて
)
へ
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
した。
186
友彦
(
ともひこ
)
は
閻魔
(
えんま
)
大王
(
だいわう
)
が
年末
(
ねんまつ
)
の
会計
(
くわいけい
)
検査
(
けんさ
)
をするやうな
面構
(
つらがま
)
へで、
187
口
(
くち
)
を
へ
の
字
(
じ
)
に
結
(
むす
)
び、
188
ビリビリと
地震
(
ぢしん
)
の
神
(
かみ
)
の
神憑
(
かんがか
)
りをやつて
居
(
を
)
る。
189
真浦
(
まうら
)
『
天地
(
てんち
)
を
造
(
つく
)
り
固
(
かた
)
めたる
190
国治立
(
くにはるたち
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
191
大御神
(
おほみ
)
命
(
みこと
)
を
畏
(
かしこ
)
みて
192
豊国姫
(
とよくにひめ
)
の
分霊
(
わけみたま
)
193
ミロクの
御代
(
みよ
)
に
大八洲
(
おほやしま
)
彦
(
ひこ
)
194
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
や
大足彦
(
おほだるひこ
)
の
195
教
(
をしへ
)
を
開
(
ひら
)
く
宣伝使
(
せんでんし
)
196
開
(
ひら
)
くる
御代
(
みよ
)
も
弘子彦
(
ひろやすひこ
)
の
197
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
生御霊
(
いくみたま
)
198
宇宙
(
うちう
)
万有
(
ばんいう
)
統
(
す
)
べ
守
(
まも
)
る
199
七十五
(
しちじふご
)
声
(
せい
)
の
神
(
かみ
)
の
教
(
のり
)
200
言霊別
(
ことたまわけ
)
の
伊都能売
(
いづのめ
)
の
201
神
(
かみ
)
は
尊
(
たふと
)
き
神界
(
しんかい
)
の
202
大経綸
(
だいけいりん
)
を
果
(
はた
)
さむと
203
天教山
(
てんけうざん
)
に
現
(
あ
)
れませる
204
木花姫
(
このはなひめ
)
や
烏羽玉
(
うばたま
)
の
205
闇世
(
やみよ
)
を
晴
(
は
)
らす
日
(
ひ
)
の
神
(
かみ
)
の
206
霊
(
たま
)
より
現
(
あ
)
れし
日
(
ひ
)
の
出神
(
でかみ
)
207
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
208
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
209
珍
(
うづ
)
の
聖地
(
せいち
)
のヱルサレム
210
コーカス
山
(
ざん
)
やウブスナの
211
御山
(
みやま
)
続
(
つづ
)
きの
斎苑
(
いそ
)
の
山
(
やま
)
212
エデンの
園
(
その
)
を
始
(
はじ
)
めとし
213
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
の
中心地
(
ちうしんち
)
214
桶伏山
(
をけふせやま
)
の
山麓
(
さんろく
)
に
215
大宮柱
(
おほみやばしら
)
太
(
ふと
)
しりて
216
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
りし
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
217
伊都
(
いづ
)
の
仕組
(
しぐみ
)
も
三千歳
(
みちとせ
)
の
218
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
く
春
(
はる
)
に
相生
(
あひおひ
)
の
219
玉照彦
(
たまてるひこ
)
や
玉照姫
(
たまてるひめ
)
の
220
珍
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
と
現
(
あら
)
はれて
221
埴安彦
(
はにやすひこ
)
の
開
(
ひら
)
きたる
222
三五教
(
あななひけう
)
を
立直
(
たてなほ
)
し
223
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
に
反抗
(
はむか
)
ひし
224
ウラナイ
教
(
けう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
225
高姫
(
たかひめ
)
黒姫
(
くろひめ
)
松姫
(
まつひめ
)
が
226
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
より
悔悟
(
くわいご
)
して
227
神
(
かみ
)
の
御伴
(
みとも
)
に
馳参
(
はせさん
)
じ
228
教
(
をしへ
)
を
四方
(
よも
)
に
伝
(
つた
)
へ
行
(
ゆ
)
く
229
言霊
(
ことたま
)
天地
(
てんち
)
に
鳴
(
な
)
り
渡
(
わた
)
り
230
太平洋
(
たいへいやう
)
を
控
(
ひか
)
へたる
231
大台
(
おほだい
)
ケ
原
(
はら
)
の
山麓
(
さんろく
)
に
232
産声
(
うぶごゑ
)
揚
(
あ
)
げし
守彦
(
もりひこ
)
が
233
霊夢
(
れいむ
)
に
感
(
かん
)
じて
杣人
(
そまびと
)
の
234
業務
(
なりはひ
)
棄
(
す
)
てて
照妙
(
てるたへ
)
の
235
綾
(
あや
)
の
高天
(
たかま
)
に
馳登
(
はせのぼ
)
り
236
百日
(
ももか
)
百夜
(
ももよ
)
の
行
(
ぎやう
)
を
終
(
を
)
へ
237
言依別
(
ことよりわけ
)
の
大神
(
おほかみ
)
に
238
差許
(
さしゆる
)
されし
宣伝使
(
せんでんし
)
239
雪
(
ゆき
)
踏
(
ふ
)
み
分
(
わ
)
けて
人
(
ひと
)
の
尾
(
を
)
の
240
山
(
やま
)
の
麓
(
ふもと
)
に
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
241
忽
(
たちま
)
ち
雪
(
ゆき
)
の
槍
(
やり
)
ぶすま
242
進
(
すす
)
みもならず
退
(
しりぞ
)
くも
243
心
(
こころ
)
に
任
(
まか
)
せぬ
雪
(
ゆき
)
の
宵
(
よひ
)
244
忽
(
たちま
)
ち
聞
(
きこ
)
ゆる
足音
(
あしおと
)
に
245
何物
(
なにもの
)
ならむと
佇
(
たたず
)
めば
246
限
(
かぎ
)
り
知
(
し
)
られぬ
黒影
(
くろかげ
)
は
247
人
(
ひと
)
か
獣
(
けもの
)
か
曲神
(
まがかみ
)
か
248
但
(
ただ
)
しは
敵
(
てき
)
の
襲来
(
しふらい
)
かと
249
雪
(
ゆき
)
に
埋
(
うづ
)
もり
窺
(
うかが
)
へば
250
幽
(
かす
)
かに
瞬
(
またた
)
く
火
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
251
力
(
ちから
)
の
綱
(
つな
)
と
近寄
(
ちかよ
)
れば
252
半
(
なか
)
ば
破
(
やぶ
)
れし
門
(
かど
)
の
戸
(
と
)
を
253
サツと
開
(
ひら
)
いて
出来
(
いできた
)
る
254
雲
(
くも
)
突
(
つ
)
く
許
(
ばか
)
りの
荒男
(
あらをとこ
)
255
お
這入
(
はい
)
りなされと
親切
(
しんせつ
)
に
256
顔
(
かほ
)
に
似気
(
にげ
)
なき
御
(
ご
)
挨拶
(
あいさつ
)
257
薄
(
うす
)
き
氷
(
こほり
)
を
踏
(
ふ
)
む
心地
(
ここち
)
258
進退
(
しんたい
)
ここに
谷
(
きは
)
まりて
259
神
(
かみ
)
のまにまに
入
(
い
)
り
見
(
み
)
れば
260
又
(
また
)
もや
一人
(
ひとり
)
の
荒男
(
あらをとこ
)
261
囲炉裏
(
ゐろり
)
の
側
(
そば
)
に
安坐
(
あぐら
)
かき
262
厭
(
いや
)
らし
眼付
(
めつき
)
で
睨
(
ね
)
めまはす
263
あゝ
山賊
(
さんぞく
)
の
棲
(
す
)
み
家
(
か
)
かと
264
怪
(
あや
)
しむ
折
(
をり
)
しも
向
(
むか
)
ふより
265
名乗
(
なの
)
り
出
(
い
)
でたる
三五
(
あななひ
)
の
266
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
267
秋彦
(
あきひこ
)
駒彦
(
こまひこ
)
両人
(
りやうにん
)
と
268
判
(
わか
)
つた
時
(
とき
)
の
嬉
(
うれ
)
しさは
269
常世
(
とこよ
)
の
春
(
はる
)
に
会
(
あ
)
ふ
心地
(
ここち
)
270
明
(
あ
)
くるを
待
(
ま
)
ちて
三
(
さん
)
人
(
にん
)
は
271
人
(
ひと
)
の
尾
(
を
)
峠
(
たうげ
)
の
雪
(
ゆき
)
をふみ
272
こけつ
転
(
まろ
)
びつ
浮木
(
うけ
)
の
里
(
さと
)
273
武志
(
たけし
)
の
宮
(
みや
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
274
到
(
いた
)
りて
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
275
暫
(
しば
)
し
休
(
やす
)
らふ
時
(
とき
)
もあれ
276
杖
(
つゑ
)
を
力
(
ちから
)
に
登
(
のぼ
)
り
来
(
く
)
る
277
白髪
(
はくはつ
)
異様
(
いやう
)
の
老人
(
らうじん
)
は
278
武志
(
たけし
)
の
宮
(
みや
)
の
神司
(
かむづかさ
)
279
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
の
神参詣
(
かみまうで
)
280
翁
(
おきな
)
の
後
(
あと
)
に
従
(
したが
)
ひて
281
五
(
ご
)
尺
(
しやく
)
有余
(
いうよ
)
も
積
(
つも
)
りたる
282
雪
(
ゆき
)
に
半身
(
はんしん
)
没
(
ぼつ
)
しつつ
283
見上
(
みあ
)
ぐる
許
(
ばか
)
りの
断崖
(
だんがい
)
に
284
かかる
折
(
をり
)
しも
秋彦
(
あきひこ
)
や
285
心
(
こころ
)
のはやる
駒彦
(
こまひこ
)
が
286
油断
(
ゆだん
)
を
見
(
み
)
すまし
我
(
わが
)
体
(
からだ
)
287
力
(
ちから
)
限
(
かぎ
)
りに
突
(
つ
)
きつれば
288
空中
(
くうちう
)
滑走
(
くわつそう
)
の
離
(
はな
)
れ
業
(
わざ
)
289
雪
(
ゆき
)
積
(
つ
)
む
崖下
(
がいか
)
に
着陸
(
ちやくりく
)
し
290
神
(
かみ
)
の
試錬
(
しれん
)
と
喜
(
よろこ
)
びて
291
感謝
(
かんしや
)
祈願
(
きぐわん
)
をこらす
折
(
をり
)
292
秋彦
(
あきひこ
)
駒彦
(
こまひこ
)
両人
(
りやうにん
)
は
293
口
(
くち
)
を
揃
(
そろ
)
へて
語
(
かた
)
るやう
294
人
(
ひと
)
の
尾
(
を
)
峠
(
たうげ
)
の
山麓
(
さんろく
)
で
295
六十五
(
ろくじふご
)
点
(
てん
)
与
(
あた
)
へたり
296
又
(
また
)
もや
此処
(
ここ
)
に
我々
(
われわれ
)
が
297
検定
(
けんてい
)
委員
(
ゐゐん
)
と
現
(
あら
)
はれて
298
汝
(
なんぢ
)
が
身魂
(
みたま
)
試験
(
しけん
)
せり
299
いよいよ
立派
(
りつぱ
)
な
宣伝使
(
せんでんし
)
300
三十五
(
さんじふご
)
点
(
てん
)
を
与
(
あた
)
ふれば
301
天下
(
てんか
)
晴
(
は
)
れての
神使
(
かんづかひ
)
302
御
(
お
)
祝
(
いは
)
ひ
申
(
まを
)
すと
言
(
い
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
303
姿
(
すがた
)
は
消
(
き
)
えて
白雪
(
しらゆき
)
の
304
足音
(
あしおと
)
さへもかくれ
行
(
ゆ
)
く
305
鵞毛
(
がまう
)
と
降
(
ふ
)
り
来
(
く
)
る
白雪
(
しらゆき
)
を
306
冒
(
をか
)
して
川辺
(
かはべ
)
の
一
(
ひと
)
つ
家
(
や
)
に
307
辿
(
たど
)
りて
見
(
み
)
ればこは
如何
(
いか
)
に
308
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
の
老夫婦
(
らうふうふ
)
309
囲炉裏
(
ゐろり
)
の
前
(
まへ
)
に
端坐
(
たんざ
)
して
310
渋茶
(
しぶちや
)
を
啜
(
すす
)
る
真最中
(
まつさいちう
)
311
居
(
を
)
ること
此処
(
ここ
)
に
三四日
(
さんよつか
)
312
翁
(
おきな
)
は
川
(
かは
)
に
網
(
あみ
)
を
持
(
も
)
ち
313
小魚
(
こうを
)
を
掬
(
すく
)
ひ
守彦
(
もりひこ
)
に
314
饗応
(
きやうおう
)
せむと
出
(
い
)
でて
行
(
ゆ
)
く
315
忽
(
たちま
)
ちバサンと
水煙
(
みづけむ
)
り
316
驚
(
おどろ
)
き
駆
(
か
)
け
付
(
つ
)
け
救
(
すく
)
はむと
317
到
(
いた
)
りて
見
(
み
)
れば
老人
(
らうじん
)
は
318
川辺
(
かはべ
)
の
柳
(
やなぎ
)
に
取
(
と
)
り
付
(
つ
)
いて
319
ニコニコ
笑
(
わら
)
ひ
上
(
のぼ
)
り
来
(
く
)
る
320
我
(
わ
)
れは
忽
(
たちま
)
ち
駆
(
は
)
せ
帰
(
かへ
)
り
321
不言
(
ふげん
)
実行
(
じつかう
)
の
着替
(
きが
)
へ
持
(
も
)
ち
322
再
(
ふたた
)
び
川辺
(
かはべ
)
に
駆
(
は
)
せ
付
(
つ
)
けて
323
翁
(
おきな
)
に
渡
(
わた
)
し
濡
(
ぬ
)
れ
衣
(
ごろも
)
324
絞
(
しぼ
)
りて
伏屋
(
ふせや
)
に
立帰
(
たちかへ
)
る
325
老人
(
らうじん
)
夫婦
(
ふうふ
)
は
喜
(
よろこ
)
びて
326
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
神
(
かみ
)
の
教
(
のり
)
327
問
(
と
)
ひつ
問
(
と
)
はれつ
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
ひ
328
雪
(
ゆき
)
積
(
つ
)
む
春
(
はる
)
を
明
(
あ
)
けの
春
(
はる
)
329
梅
(
うめ
)
さへ
散
(
ち
)
りて
麦
(
むぎ
)
の
穂
(
ほ
)
の
330
筆
(
ふで
)
を
含
(
ふく
)
みし
弥生空
(
やよひぞら
)
331
バラモン
教
(
けう
)
の
友彦
(
ともひこ
)
が
332
使
(
つかひ
)
と
称
(
しよう
)
して
入
(
い
)
り
来
(
きた
)
る
333
留公
(
とめこう
)
始
(
はじ
)
め
五人
(
ごにん
)
連
(
づ
)
れ
334
門
(
かど
)
の
戸口
(
とぐち
)
に
顔
(
かほ
)
を
出
(
だ
)
し
335
爺
(
ぢい
)
さん
婆
(
ば
)
さんに
打
(
う
)
ち
向
(
むか
)
ひ
336
何
(
なに
)
かヒソビソ
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
ふ
337
様子
(
やうす
)
怪
(
あや
)
しと
戸
(
と
)
の
破
(
やぶ
)
れ
338
垣間
(
かいま
)
見
(
み
)
れば
五人
(
ごにん
)
連
(
づれ
)
339
形勢
(
けいせい
)
不穏
(
ふおん
)
と
見
(
み
)
えしより
340
始
(
はじ
)
めて
開
(
ひら
)
く
言霊
(
ことたま
)
の
341
車
(
くるま
)
を
押
(
お
)
せば
忽
(
たちま
)
ちに
342
踵
(
きびす
)
を
返
(
かへ
)
して
逃
(
に
)
げて
行
(
ゆ
)
く
343
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
344
御霊
(
みたま
)
の
幸
(
さち
)
を
目
(
ま
)
のあたり
345
眺
(
なが
)
めて
神
(
かみ
)
の
大御
(
おほみ
)
稜威
(
いづ
)
346
うまら
に
委曲
(
つばら
)
に
讃
(
たた
)
へつつ
347
そつと
此
(
この
)
家
(
や
)
を
脱
(
ぬ
)
け
出
(
い
)
でて
348
豆麦
(
まめむぎ
)
茂
(
しげ
)
る
田圃路
(
たんぼみち
)
349
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
れる
折柄
(
をりから
)
に
350
先
(
さき
)
に
来
(
きた
)
りし
留公
(
とめこう
)
が
351
一人
(
ひとり
)
の
男
(
をとこ
)
と
何事
(
なにごと
)
か
352
芋
(
いも
)
の
畑
(
はたけ
)
にいがみ
合
(
あ
)
ふ
353
おつとり
鍬
(
くは
)
を
振
(
ふり
)
あげて
354
芋
(
いも
)
の
畑
(
はたけ
)
の
赤
(
あか
)
ん
坊
(
ぼ
)
を
355
踏
(
ふ
)
んだ
踏
(
ふ
)
まぬと
心
(
こころ
)
まで
356
捩鉢巻
(
ねぢはちまき
)
の
大喧嘩
(
おほげんくわ
)
357
仲裁
(
ちうさい
)
せむと
立
(
た
)
ち
寄
(
よ
)
りて
358
折
(
をり
)
を
伺
(
うかが
)
ふ
一刹那
(
いちせつな
)
359
力
(
ちから
)
限
(
かぎ
)
りに
田吾作
(
たごさく
)
が
360
打下
(
うちおろ
)
したる
鍬
(
くは
)
の
尖
(
さき
)
361
留公
(
とめこう
)
ヒラリと
身
(
み
)
をかはし
362
勢
(
いきほひ
)
余
(
あま
)
つて
吾
(
わが
)
足
(
あし
)
に
363
力
(
ちから
)
限
(
かぎ
)
りにかぶりつき
364
小指
(
こゆび
)
を
一本
(
いつぽん
)
喰
(
く
)
ひちぎる
365
周章
(
あわて
)
ふためき
手
(
て
)
を
延
(
の
)
ばし
366
親
(
おや
)
と
頼
(
たの
)
みし
小指
(
こゆび
)
をば
367
ついで
直
(
なほ
)
せば
裏表
(
うらおもて
)
368
それより
忽
(
たちま
)
ち
田吾作
(
たごさく
)
は
369
留公
(
とめこう
)
さんと
手
(
て
)
を
握
(
にぎ
)
り
370
平和
(
へいわ
)
談判
(
だんぱん
)
締結
(
ていけつ
)
し
371
目出度
(
めでた
)
く
進
(
すす
)
み
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
372
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
友彦
(
ともひこ
)
が
373
悠々然
(
いういうぜん
)
と
構
(
かま
)
へつつ
374
天地
(
てんち
)
に
響
(
ひび
)
く
宣伝歌
(
せんでんか
)
375
耳
(
みみ
)
をすまして
聞
(
き
)
くからに
376
どことはなしに
善悪
(
ぜんあく
)
の
377
差別
(
けじめ
)
も
分
(
わ
)
かぬ
言霊戦
(
ことたません
)
378
善悪
(
ぜんあく
)
正邪
(
せいじや
)
の
判断
(
はんだん
)
に
379
苦
(
くるし
)
み
佇
(
たたず
)
む
時
(
とき
)
もあれ
380
留公
(
とめこう
)
さんが
進
(
すす
)
み
出
(
い
)
で
381
俺
(
おれ
)
の
腕
(
うで
)
には
骨
(
ほね
)
がある
382
早
(
はや
)
返答
(
へんたふ
)
と
詰
(
つ
)
めかくる
383
其
(
その
)
スタイルの
可笑
(
をか
)
しさに
384
済
(
す
)
まぬ
事
(
こと
)
とは
知
(
し
)
り
乍
(
なが
)
ら
385
思
(
おも
)
はず
知
(
し
)
らず
噴
(
ふ
)
き
出
(
い
)
だす
386
続
(
つづ
)
いて
進
(
すす
)
む
田吾作
(
たごさく
)
が
387
心
(
こころ
)
をこめた
宣伝歌
(
せんでんか
)
388
何
(
いづ
)
れ
劣
(
おと
)
らぬ
花紅葉
(
はなもみぢ
)
389
実
(
みの
)
りはせねど
紅葉
(
もみぢば
)
の
390
上
(
うへ
)
に
閃
(
ひらめ
)
くプロペラの
391
右
(
みぎ
)
と
左
(
ひだり
)
に
別
(
わか
)
れたる
392
支離
(
しり
)
滅裂
(
めつれつ
)
の
大虚空
(
だいこくう
)
393
空
(
そら
)
翔
(
た
)
つ
様
(
やう
)
な
宣
(
の
)
り
言
(
ごと
)
に
394
バラモン
教
(
けう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
395
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
友彦
(
ともひこ
)
が
396
不意
(
ふい
)
を
喰
(
くら
)
つた
怪訝顔
(
けげんがほ
)
397
館
(
やかた
)
をめぐる
陥穽
(
おとしあな
)
398
これぞ
金城
(
きんじやう
)
鉄壁
(
てつぺき
)
と
399
頼
(
たの
)
みし
甲斐
(
かひ
)
も
荒男
(
あらを
)
の
子
(
こ
)
400
二人
(
ふたり
)
の
男
(
をとこ
)
と
友彦
(
ともひこ
)
の
401
仲
(
なか
)
には
深
(
ふか
)
い
陥穽
(
かんせい
)
の
402
近寄
(
ちかよ
)
り
難
(
がた
)
い
深溝
(
ふかみぞ
)
が
403
忽
(
たちま
)
ち
茲
(
ここ
)
に
穿
(
うが
)
たれた
404
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
405
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましまして
406
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御恵
(
みめぐ
)
みの
407
深
(
ふか
)
き
尊
(
たふと
)
き
事
(
こと
)
の
由
(
よし
)
408
友彦司
(
ともひこつかさ
)
の
胸
(
むね
)
の
奥
(
おく
)
409
早
(
はや
)
く
照
(
て
)
らさせ
玉
(
たま
)
へかし
410
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
411
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
412
天
(
あめ
)
の
真浦
(
まうら
)
が
真心
(
まごころ
)
は
413
救
(
すく
)
ひまつらにや
置
(
お
)
くべきか
414
元
(
もと
)
は
天地
(
てんち
)
の
分霊
(
わけみたま
)
415
三五教
(
あななひけう
)
もバラモンも
416
仕
(
つか
)
ふる
人
(
ひと
)
は
神
(
かみ
)
の
御子
(
みこ
)
417
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
御心
(
みこころ
)
を
418
直
(
なほ
)
させ
玉
(
たま
)
へ
神司
(
かむづかさ
)
419
天
(
あめ
)
の
真浦
(
まうら
)
が
真心
(
まごころ
)
を
420
茲
(
ここ
)
に
披陳
(
ひちん
)
し
奉
(
たてまつ
)
る
421
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
422
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
423
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
るや
友彦
(
ともひこ
)
は
此
(
この
)
声
(
こゑ
)
に
驚
(
おどろ
)
いてか、
424
忽
(
たちま
)
ち
裏門
(
うらもん
)
より
韋駄天
(
ゐだてん
)
走
(
ばし
)
りに
駆出
(
かけいだ
)
し、
425
川
(
かは
)
にザンブと
飛
(
と
)
び
込
(
こ
)
み、
426
対岸
(
むかうぎし
)
指
(
さ
)
して
流
(
なが
)
れ
渡
(
わた
)
りに
打渡
(
うちわた
)
り
老木
(
らうぼく
)
の
茂
(
しげ
)
みに
姿
(
すがた
)
を
没
(
ぼつ
)
したり。
427
桜
(
さくら
)
を
散
(
ち
)
らす
山嵐
(
やまあらし
)
、
428
川
(
かは
)
の
面
(
おもて
)
を
撫
(
な
)
でて、
429
魚鱗
(
ぎよりん
)
の
波
(
なみ
)
を
描
(
ゑが
)
いて
居
(
ゐ
)
る。
430
茲
(
ここ
)
に
真浦
(
まうら
)
は
留公
(
とめこう
)
、
431
田吾作
(
たごさく
)
を
始
(
はじ
)
め、
432
数多
(
あまた
)
の
里人
(
さとびと
)
に
歓迎
(
くわんげい
)
され、
433
武志
(
たけし
)
の
宮
(
みや
)
に
寄
(
よ
)
り
集
(
つど
)
ひて、
434
一同
(
いちどう
)
感謝
(
かんしや
)
祈願
(
きぐわん
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し、
435
次
(
つ
)
いで
暫
(
しばら
)
く
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
が
茅屋
(
ばうをく
)
に
足
(
あし
)
を
留
(
とど
)
むる
事
(
こと
)
となりける。
436
○
437
四方
(
よも
)
の
山辺
(
やまべ
)
は
新緑
(
しんりよく
)
の
438
衣
(
ころも
)
着飾
(
きかざ
)
る
初夏
(
しよか
)
の
風
(
かぜ
)
439
釈迦
(
しやか
)
の
生
(
うま
)
れた
卯
(
う
)
の
月
(
つき
)
の
440
空
(
そら
)
晴
(
は
)
れ
渡
(
わた
)
る
後
(
のち
)
の
夜
(
よ
)
の
441
寒
(
さむ
)
さに
震
(
ふる
)
ふ
月
(
つき
)
の
下
(
した
)
442
窓
(
まど
)
引
(
ひき
)
あけて
眺
(
なが
)
むれば
443
新井
(
あらい
)
すました
如衣
(
によい
)
宝珠
(
ほつしゆ
)
444
頂
(
いただ
)
き
照
(
て
)
らす
山
(
やま
)
の
上
(
うへ
)
新井如衣
445
郁太
(
いくた
)
の
山
(
やま
)
の
高
(
たか
)
し
郎
(
らう
)
に
446
光
(
ひかり
)
も
強
(
つよ
)
く
照
(
て
)
り
渡
(
わた
)
る 山上郁太郎
447
和知
(
わち
)
の
流
(
なが
)
れは
淙々
(
そうそう
)
と
448
波音
(
なみおと
)
高
(
たか
)
く
自
(
おのづ
)
から
449
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
450
山川
(
やまかは
)
草木
(
くさき
)
一時
(
いちどき
)
に
451
天地
(
てんち
)
自然
(
しぜん
)
のダンスをば
452
春
(
はる
)
の
名残
(
なごり
)
と
舞
(
ま
)
ひ
暮
(
くら
)
す
453
山
(
やま
)
と
山
(
やま
)
との
谷村
(
たにむら
)
に
454
真
(
まこと
)
の
友
(
とも
)
の
寄
(
よ
)
り
合
(
あ
)
ひて 谷村真友
455
二十
(
はたち
)
の
巻
(
まき
)
の
物語
(
ものがたり
)
456
六六六
(
みろく
)
の
節
(
ふし
)
までやうやうに
457
述
(
の
)
べつ
記
(
しる
)
して
北村
(
きたむら
)
の
458
筆
(
ふで
)
の
剣
(
つるぎ
)
も
隆光
(
たかひか
)
る 北村隆光
459
出口
(
でぐち
)
の
王仁
(
おに
)
が
口車
(
くちぐるま
)
460
横
(
よこ
)
に
押
(
お
)
すのを
松村
(
まつむら
)
氏
(
し
)
出口王仁三郎
461
心
(
こころ
)
も
真澄
(
ますみ
)
の
大御空
(
おほみそら
)
462
外山
(
とやま
)
の
頂
(
いただ
)
き
晴
(
は
)
れ
渡
(
わた
)
る 松村真澄
463
豊
(
ゆた
)
かな
春
二
(
はるに
)
教子
(
をしへご
)
が
464
六六
(
ろくろく
)
夜
(
よる
)
も
寝
(
い
)
ねもせで 外山豊二
465
六六六
(
ろくろくろく
)
の
物語
(
ものがたり
)
466
加藤
(
かとう
)
結
(
むす
)
んだ
松
(
まつ
)
の
心
(
しん
)
加藤明子
467
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
く
梅
(
うめ
)
が
香
(
か
)
の
468
香
(
かを
)
りゆかしく
説
(
と
)
き
明
(
あ
)
かす
469
時
(
とき
)
しもあれや
汽車
(
きしや
)
の
音
(
おと
)
470
本宮山
(
ほんぐうやま
)
の
麓
(
ふもと
)
をば
471
矢
(
や
)
を
射
(
い
)
る
如
(
ごと
)
く
辷
(
すべ
)
り
行
(
ゆ
)
く
472
一潟
(
いつしや
)
千里
(
せんり
)
の
勢
(
いきほひ
)
に
473
火車
(
くわしや
)
の
車
(
くるま
)
は
走
(
はし
)
れども
474
余
(
あま
)
り
日永
(
ひなが
)
に
草臥
(
くたび
)
れて
475
辷
(
すべ
)
りあぐみし
口車
(
くちぐるま
)
476
いよいよここに
留
(
とど
)
めおく
477
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
478
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひ
玉
(
たま
)
へかし。
479
(
大正一一・五・一二
旧四・一六
加藤明子
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 山河不尽
(B)
(N)
親不知 >>>
霊界物語
>
如意宝珠(第13~24巻)
>
第20巻(未の巻)
> 第1篇 宇都山郷 > 第4章 六六六
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第4章 六六六|第20巻|如意宝珠|霊界物語|/rm2004】
合言葉「みろく」を入力して下さい→