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霊界物語
如意宝珠(第13~24巻)
第20巻(未の巻)
序
凡例
総説歌
第1篇 宇都山郷
第1章 武志の宮
第2章 赤児の誤
第3章 山河不尽
第4章 六六六
第2篇 運命の綱
第5章 親不知
第6章 梅花の痣
第7章 再生の歓
第8章 心の鬼
第3篇 三国ケ嶽
第9章 童子教
第10章 山中の怪
第11章 鬼婆
第12章 如意宝珠
霊の礎(六)
霊の礎(七)
余白歌
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霊界物語
>
如意宝珠(第13~24巻)
>
第20巻(未の巻)
> 第2篇 運命の綱 > 第7章 再生の歓
<<< 梅花の痣
(B)
(N)
心の鬼 >>>
第七章
再生
(
さいせい
)
の
歓
(
よろこび
)
〔六六九〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第20巻 如意宝珠 未の巻
篇:
第2篇 運命の綱
よみ(新仮名遣い):
うんめいのつな
章:
第7章 再生の歓
よみ(新仮名遣い):
さいせいのよろこび
通し章番号:
669
口述日:
1922(大正11)年05月13日(旧04月17日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年3月15日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
松鷹彦が出て行った後、宗彦とお勝は庵に残された。お勝は、宗彦に暇乞いを切り出す。お勝は松鷹彦と宗彦の話により、自分が宗彦の生き別れの妹だということを悟り、気に病んでいたのであった。
そこへ松鷹彦をはじめ、田吾作、真浦、留公、お春らが四五の村人たちと共に、戻ってきた。松鷹彦は真浦の脇の下の痣を見て、確かに真浦が自分の生き別れの長男であることを確認した。
真浦は涙にくれるが、田吾作がその場の湿った雰囲気を吹き飛ばそうと、歌を歌いだす。その歌は、普段のひょうきんな様子に似ず、真面目な歌だった。
田吾作は歌の中に、お勝が真浦、宗彦の妹であることを歌いこみ、知らずに犯したのであれば、兄妹婚の罪も必ず赦されるだろう、と歌い込んだ。
田吾作の歌で、宗彦はなぜお勝が突然暇乞いを言い出したのか悟り、離縁を受け入れた。松鷹彦と真浦は、お勝が生き別れの身内と知って、驚きかつ喜んだ。
真浦は立ち上がり、悪魔の荒ぶ世の中に生き別れた一家が、再び再開できた歓びを、大神に感謝した。村人たちは武志の宮に集まり、祝いの宴に夜を明かした。
真浦はお春と夫婦になって、松鷹彦の後を継ぎ、武志の宮の神主となった。お勝は田吾作と添うことになった。
宗彦と田吾作は聖地に上り、言依別命に会って三五教の教理を体得し、世界いたるところに足跡を残して神業に参加した。後に二人は遂に神素盞嗚大神に見出されて、大宣伝使となるのである。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2021-04-24 17:55:22
OBC :
rm2007
愛善世界社版:
150頁
八幡書店版:
第4輯 203頁
修補版:
校定版:
156頁
普及版:
66頁
初版:
ページ備考:
001
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
は
あかざ
の
杖
(
つゑ
)
をつき、
002
田吾作
(
たごさく
)
、
003
お
春
(
はる
)
の
慌
(
あわ
)
てて
駆出
(
かけだ
)
した
跡
(
あと
)
を
気遣
(
きづか
)
ひ、
004
覚束
(
おぼつか
)
ない
足
(
あし
)
つきにて
二人
(
ふたり
)
に
留守
(
るす
)
を
托
(
たく
)
しながら
出
(
で
)
て
往
(
い
)
つて
仕舞
(
しま
)
つた。
005
後
(
あと
)
には
夫婦
(
ふうふ
)
連
(
づ
)
れ、
006
何
(
いづ
)
れも
喜
(
よろこ
)
びと
驚
(
おどろ
)
きの
涙
(
なみだ
)
に
暮
(
く
)
れて
居
(
ゐ
)
る。
007
お
勝
(
かつ
)
『モシ
宗彦
(
むねひこ
)
さま、
008
何卒
(
どうぞ
)
私
(
わたし
)
に
暇
(
いとま
)
を
下
(
くだ
)
さいませぬか』
009
宗彦
(
むねひこ
)
『そりやお
前
(
まへ
)
、
010
本当
(
ほんたう
)
に
欲
(
ほ
)
しいのか』
011
お
勝
(
かつ
)
『
何
(
なに
)
しに
心
(
こころ
)
にもない
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
ひませう、
012
一寸
(
ちよつと
)
感
(
かん
)
じた
事
(
こと
)
が
御座
(
ござ
)
いますから、
013
何卒
(
どうぞ
)
今日
(
けふ
)
限
(
かぎ
)
り
縁
(
えん
)
を
切
(
き
)
つて
下
(
くだ
)
さい』
014
宗彦
(
むねひこ
)
『ハハ
分
(
わか
)
つた、
015
お
前
(
まへ
)
は、
016
私
(
わたし
)
の
父親
(
てておや
)
は、
017
もつと
立派
(
りつぱ
)
なものと
思
(
おも
)
うて
居
(
ゐ
)
たのだらう、
018
あの
爺
(
おやぢ
)
さまが、
019
私
(
わたし
)
の
親
(
おや
)
と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
が
分
(
わか
)
つたので
俄
(
にはか
)
に
嫌
(
いや
)
になつたのだな』
020
お
勝
(
かつ
)
『イエイエどうしてどうして、
021
嫌
(
いや
)
になりますものか、
022
層一層
(
そういつそう
)
懐
(
なつか
)
しうなつて
来
(
き
)
ました』
023
宗彦
(
むねひこ
)
『そんなら
尚更
(
なほさら
)
の
事
(
こと
)
、
024
夫婦
(
ふうふ
)
睦
(
むつ
)
まじく
暮
(
くら
)
して
呉
(
く
)
れたらどうだ。
025
俺
(
おれ
)
も
折角
(
せつかく
)
お
父
(
とう
)
さまに
遇
(
あ
)
うて
喜
(
よろこ
)
ぶ
間
(
ま
)
もなく、
026
女
(
をんな
)
の
方
(
はう
)
から
暇
(
いとま
)
を
貰
(
もら
)
つてどうして
親
(
おや
)
に
合
(
あは
)
す
顔
(
かほ
)
があらうか、
027
昨日
(
きのふ
)
迄
(
まで
)
なら
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ざれば
切
(
き
)
つてもやるが、
028
今
(
いま
)
となつてそんな
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
るものか、
029
俺
(
おれ
)
の
心
(
こころ
)
も
些
(
ちつ
)
とは
察
(
さつ
)
して
呉
(
く
)
れたらどうだ』
030
お
勝
(
かつ
)
『それはさうで
御座
(
ござ
)
いますが、
031
これには
云
(
い
)
ふに
云
(
い
)
はれぬ
仔細
(
しさい
)
があつて』
032
宗彦
(
むねひこ
)
『
遠慮
(
ゑんりよ
)
会釈
(
ゑしやく
)
もない
夫婦
(
ふうふ
)
の
仲
(
なか
)
、
033
云
(
い
)
はれぬ
秘密
(
ひみつ
)
があらう
筈
(
はず
)
はない、
034
サアその
秘密
(
ひみつ
)
を
聞
(
き
)
かして
呉
(
く
)
れ』
035
お
勝
(
かつ
)
『
其
(
その
)
秘密
(
ひみつ
)
を
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げたら
貴方
(
あなた
)
は
吃驚
(
びつくり
)
をきつとなさいませう、
036
是
(
これ
)
許
(
ばか
)
りは
死
(
し
)
んでも
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げられませぬ』
037
宗彦
(
むねひこ
)
『ハヽア、
038
さうするとお
前
(
まへ
)
は
田吾作
(
たごさく
)
さまと、
039
なんか
俺
(
おれ
)
に
内証
(
ないしよう
)
で
契約
(
けいやく
)
でもしたのだらう、
040
田吾作
(
たごさく
)
とお
前
(
まへ
)
の
視線
(
しせん
)
がどうも
怪
(
あや
)
しかつた』
041
お
勝
(
かつ
)
『
何
(
なん
)
と
云
(
い
)
ふ
情
(
なさけ
)
ない
事
(
こと
)
を
仰
(
おつ
)
しやるのですか、
042
私
(
わたし
)
の
腹
(
はら
)
を
切
(
き
)
つてでも
見
(
み
)
せて
上
(
あ
)
げたい、
043
何
(
いづ
)
れ
死
(
し
)
なねばならぬ
罪
(
つみ
)
の
重
(
おも
)
いこの
体
(
からだ
)
』
044
と
云
(
い
)
ふより
早
(
はや
)
く
懐
(
ふところ
)
の
懐剣
(
くわいけん
)
を
取
(
と
)
り
出
(
だ
)
し、
045
帷子
(
かたびら
)
の
薄衣
(
うすぎぬ
)
の
上
(
うへ
)
からグサリと
突
(
つ
)
き
立
(
た
)
てようとした。
046
宗彦
(
むねひこ
)
は
驚
(
おどろ
)
いてぐつと
其
(
その
)
手
(
て
)
を
握
(
にぎ
)
り、
047
宗彦
(
むねひこ
)
『
待
(
ま
)
て
待
(
ま
)
て』
048
お
勝
(
かつ
)
『イエイエ
何
(
ど
)
うぞ
留
(
と
)
めて
下
(
くだ
)
さいますな、
049
潔
(
いさぎよ
)
く
死
(
し
)
なして
下
(
くだ
)
さいませ、
050
腹
(
はら
)
を
切
(
き
)
つて
臨終
(
いまは
)
の
際
(
きは
)
に
一言
(
ひとこと
)
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げて、
051
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
や
貴方
(
あなた
)
にお
詫
(
わび
)
を
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げます』
052
宗彦
(
むねひこ
)
『
生死
(
せいし
)
を
共
(
とも
)
にしようと
云
(
い
)
つて、
053
山野
(
さんや
)
河海
(
かかい
)
を
見窄
(
みすぼ
)
らしい
巡礼姿
(
じゆんれいすがた
)
となり
下
(
さ
)
がり、
054
手
(
て
)
に
手
(
て
)
を
把
(
と
)
つて
此処迄
(
ここまで
)
互
(
たがひ
)
に
父母
(
ふぼ
)
の
後
(
あと
)
を
慕
(
した
)
ひ
来
(
き
)
たのではないか、
055
お
前
(
まへ
)
は
大方
(
おほかた
)
私
(
わたし
)
が
親子
(
おやこ
)
の
対面
(
たいめん
)
をしたので
恨
(
うら
)
めしうなつたのだらう、
056
イヤ
失望
(
しつばう
)
落胆
(
らくたん
)
したのであらう、
057
きつと
遇
(
あ
)
ふ
時節
(
じせつ
)
が
来
(
く
)
るから
短気
(
たんき
)
を
起
(
おこ
)
して
呉
(
く
)
れな、
058
夫
(
をつと
)
が
妻
(
つま
)
に
手
(
て
)
をついて、
059
サア
此
(
この
)
通
(
とほ
)
りだ』
060
と
片手
(
かたて
)
にお
勝
(
かつ
)
の
腕
(
うで
)
を
握
(
にぎ
)
り、
061
片手
(
かたて
)
を
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
突
(
つ
)
きつけて、
062
涙
(
なみだ
)
と
共
(
とも
)
にお
勝
(
かつ
)
を
拝
(
おが
)
む。
063
お
勝
(
かつ
)
『アヽ
勿体
(
もつたい
)
ない、
064
そこ
迄
(
まで
)
思
(
おも
)
うて
下
(
くだ
)
さるなれば
死
(
し
)
ぬのは
止
(
や
)
めませう、
065
安心
(
あんしん
)
して
下
(
くだ
)
さいませ、
066
その
代
(
かは
)
り
只今
(
ただいま
)
限
(
かぎ
)
り
無条件
(
むでうけん
)
でお
暇
(
ひま
)
を
願
(
ねが
)
ひたう
御座
(
ござ
)
います』
067
宗彦
(
むねひこ
)
『
暇
(
ひま
)
をやらねば
死
(
し
)
ぬと
云
(
い
)
ふなり、
068
暇
(
ひま
)
をやれば
親父
(
おやぢ
)
に
心配
(
しんぱい
)
をかけるなり、
069
嗚呼
(
ああ
)
恩
(
おん
)
と
恋
(
こひ
)
との
締木
(
しめぎ
)
にかかつて、
070
こんな
苦
(
くるし
)
い
事
(
こと
)
が
世
(
よ
)
にあらうか。
071
これお
勝
(
かつ
)
、
072
何卒
(
どうぞ
)
暫
(
しばら
)
くでいいから
夫婦
(
ふうふ
)
になつて
居
(
ゐ
)
てくれ、
073
又
(
また
)
時
(
とき
)
をみてお
前
(
まへ
)
の
望
(
のぞ
)
み
通
(
どほ
)
り、
074
離縁
(
りえん
)
をするから』
075
お
勝
(
かつ
)
『それが
待
(
ま
)
たれるやうな
事
(
こと
)
なれば、
076
なぜ
私
(
わたくし
)
がお
願
(
ねが
)
ひ
致
(
いた
)
しませう、
077
女房
(
にようばう
)
が
夫
(
をつと
)
に
対
(
たい
)
し
離縁
(
りえん
)
を
申込
(
まをしこ
)
むなぞと
云
(
い
)
ふやうな、
078
不合理
(
ふがふり
)
な
事
(
こと
)
が
何処
(
どこ
)
に
御座
(
ござ
)
いませう。
079
貴方
(
あなた
)
は
嘸々
(
さぞさぞ
)
不貞腐
(
ふてくさ
)
れの
女
(
をんな
)
だと
思召
(
おぼしめ
)
すでせうが、
080
私
(
わたくし
)
の
胸
(
むね
)
の
中
(
うち
)
は
千万
(
せんまん
)
無量
(
むりやう
)
、
081
焼鏝
(
やきごて
)
を
当
(
あ
)
てるやうで
御座
(
ござ
)
います』
082
宗彦
(
むねひこ
)
『アヽ
何
(
ど
)
うしたら
此
(
この
)
苦
(
くるし
)
みを
逃
(
のが
)
れる
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ようかなア、
083
暇
(
ひま
)
をくれと
云
(
い
)
へば
云
(
い
)
ふ
程
(
ほど
)
心
(
こころ
)
の
中
(
うち
)
の
恋
(
こひ
)
と
云
(
い
)
ふ
曲者
(
くせもの
)
が
躍
(
をど
)
り
出
(
だ
)
し、
084
俺
(
おれ
)
の
体
(
からだ
)
も
焦熱
(
せうねつ
)
地獄
(
ぢごく
)
に
陥
(
お
)
ちたやうだ』
085
と
太
(
ふと
)
き
息
(
いき
)
をつく。
086
夫婦
(
ふうふ
)
の
間
(
あひだ
)
に
得
(
え
)
も
云
(
い
)
はれぬ
悲惨
(
ひさん
)
な
雲
(
くも
)
の
幕
(
まく
)
が
下
(
お
)
りた。
087
斯
(
か
)
かる
所
(
ところ
)
へ
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
はいそいそと
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
り、
088
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
『ヤア
宗彦
(
むねひこ
)
、
089
お
勝
(
かつ
)
、
090
お
前
(
まへ
)
は
泣
(
な
)
いて
居
(
を
)
るのか、
091
こんな
目出度
(
めでた
)
い
時
(
とき
)
に
夫婦
(
ふうふ
)
が
揃
(
そろ
)
うて
泣
(
な
)
くと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
があるものか、
092
泣
(
な
)
きたければ
又
(
また
)
夜中
(
よなか
)
に
悠
(
ゆつ
)
くりと
泣
(
な
)
いて
満足
(
たんのう
)
するがよい、
093
今
(
いま
)
其処
(
そこ
)
へ
村
(
むら
)
の
衆
(
しう
)
が
出
(
で
)
て
御座
(
ござ
)
るから、
094
サアサア
早
(
はや
)
う
機嫌
(
きげん
)
直
(
なほ
)
して
呉
(
く
)
れ』
095
宗彦
(
むねひこ
)
『お
父
(
とう
)
さま、
096
余
(
あま
)
り
嬉
(
うれ
)
しうて
嬉
(
うれ
)
し
涙
(
なみだ
)
が
溢
(
こぼ
)
れたのです、
097
御
(
ご
)
心配
(
しんぱい
)
下
(
くだ
)
さいますな』
098
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
『アヽ、
099
さうだらう さうだらう
無理
(
むり
)
も
無
(
な
)
い、
100
併
(
しか
)
しお
勝
(
かつ
)
も
泣
(
な
)
いて
居
(
ゐ
)
たやうだ、
101
目
(
め
)
を
腫
(
は
)
らして
居
(
ゐ
)
るぢやないか、
102
これこれお
勝
(
かつ
)
、
103
見
(
み
)
つともない、
104
泣
(
な
)
いて
呉
(
く
)
れな』
105
と
留
(
とど
)
めながら
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
は
自分
(
じぶん
)
も
泣
(
な
)
き
出
(
だ
)
した。
106
宗彦
(
むねひこ
)
『お
父
(
とう
)
さま、
107
申上
(
まをしあ
)
げ
悪
(
にく
)
い
事
(
こと
)
ですが、
108
女房
(
にようばう
)
が
只今
(
ただいま
)
より
暇
(
ひま
)
が
欲
(
ほ
)
しいと
云
(
い
)
ふのです、
109
それで
実
(
じつ
)
は
二人
(
ふたり
)
が
談判
(
だんぱん
)
して
居
(
を
)
つたのです』
110
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
『
若
(
わか
)
い
者
(
もの
)
と
云
(
い
)
ふものは
仕方
(
しかた
)
がないものだな、
111
私
(
わし
)
も
覚
(
おぼ
)
えがある。
112
天下
(
てんか
)
御免
(
ごめん
)
だから
犬
(
いぬ
)
も
喰
(
く
)
はぬ
喧嘩
(
けんくわ
)
を
精
(
せい
)
出
(
だ
)
してやつて
呉
(
く
)
れ』
113
後
(
あと
)
は
嬉
(
うれ
)
し
涙
(
なみだ
)
をしやくり
上
(
あ
)
げる。
114
斯
(
かか
)
る
所
(
ところ
)
へ、
115
天
(
あめ
)
の
真浦
(
まうら
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
を
始
(
はじ
)
め、
116
田吾作
(
たごさく
)
、
117
留公
(
とめこう
)
、
118
お
春
(
はる
)
は
四五
(
しご
)
の
里人
(
さとびと
)
と
共
(
とも
)
に、
119
スタスタとやつて
来
(
き
)
た。
120
田吾作
(
たごさく
)
『モシモシ、
121
お
爺
(
ぢい
)
さま、
122
お
喜
(
よろこ
)
びなさいませ、
123
真浦
(
まうら
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
は
確
(
たしか
)
に
左
(
ひだり
)
の
腋
(
わき
)
の
下
(
した
)
に
梅
(
うめ
)
の
紋
(
もん
)
が
鮮
(
あざや
)
かに
現
(
あら
)
はれて
居
(
を
)
ります。
124
屹度
(
きつと
)
最前
(
さいぜん
)
仰有
(
おつしや
)
つた、
125
貴方
(
あなた
)
の
御
(
ご
)
長男
(
ちやうなん
)
松
(
まつ
)
さまに
間違
(
まちが
)
ひありません。
126
ナア
真浦
(
まうら
)
さま、
127
さうでせう』
128
真浦
(
まうら
)
『ハイ』
129
と
云
(
い
)
つたきり、
130
何
(
なん
)
となく
心
(
こころ
)
落
(
お
)
ち
着
(
つ
)
かぬ
返事
(
へんじ
)
をして
居
(
ゐ
)
る。
131
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
『モシモシ
真浦
(
まうら
)
さま、
132
失礼
(
しつれい
)
な
事
(
こと
)
をお
尋
(
たづ
)
ね
致
(
いた
)
しますが、
133
あなたのお
国
(
くに
)
は
何所
(
どこ
)
で
御座
(
ござ
)
いましたか』
134
真浦
(
まうら
)
『ハイ、
135
私
(
わたくし
)
は
紀
(
き
)
の
国
(
くに
)
熊野
(
くまの
)
の
生
(
うま
)
れで
御座
(
ござ
)
います』
136
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
『お
父
(
とう
)
さま、
137
お
母
(
かあ
)
さまはお
達者
(
たつしや
)
にして
御座
(
ござ
)
るでせうな』
138
真浦
(
まうら
)
『イエ
父
(
ちち
)
も
母
(
はは
)
も
行方
(
ゆくへ
)
不明
(
ふめい
)
となり、
139
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
兄妹
(
きやうだい
)
も
何
(
ど
)
うなつたか、
140
何分
(
なにぶん
)
小
(
ちひ
)
さい
時
(
とき
)
に
分
(
わか
)
れたのものですから
顔
(
かほ
)
も
知
(
し
)
らず、
141
全然
(
まるで
)
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
親族
(
みうち
)
も
何
(
なに
)
もない
一人
(
ひとり
)
ぼつちです。
142
私
(
わたくし
)
の
力
(
ちから
)
とするのは
唯
(
ただ
)
もう
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
許
(
ばか
)
り、
143
度々
(
たびたび
)
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
ますが、
144
私
(
わたくし
)
の
父
(
ちち
)
はどうも
貴方
(
あなた
)
に
良
(
よ
)
く
似
(
に
)
て
居
(
ゐ
)
るやうに
思
(
おも
)
ひます。
145
併
(
しか
)
しこれは
夢
(
ゆめ
)
の
事
(
こと
)
ですから、
146
あてにはなりませぬ。
147
何卒
(
なにとぞ
)
お
心
(
こころ
)
に
さへ
て
下
(
くだ
)
さいますな』
148
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
『お
前
(
まへ
)
さま
左
(
ひだり
)
の
腋
(
わき
)
に
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
の
痣
(
あざ
)
があると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
ぢやが、
149
それは
真実
(
ほんたう
)
ですか、
150
真実
(
ほんたう
)
なら
一寸
(
ちよつと
)
見
(
み
)
せて
下
(
くだ
)
さい。
151
私
(
わし
)
の
子供
(
こども
)
には
兄弟
(
きやうだい
)
とも
兄
(
あに
)
は
左
(
ひだり
)
に
弟
(
おとうと
)
は
右
(
みぎ
)
に、
152
不思議
(
ふしぎ
)
な
事
(
こと
)
には
梅
(
うめ
)
の
紋
(
もん
)
の
痣
(
あざ
)
がついて
居
(
ゐ
)
る、
153
何
(
なん
)
でも
是
(
これ
)
は
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
生
(
うま
)
れ
変
(
がは
)
りと
聞
(
き
)
いて
居
(
ゐ
)
る。
154
一人
(
ひとり
)
の
娘
(
むすめ
)
には
臍
(
へそ
)
の
上
(
うへ
)
に
三角星
(
さんかくせい
)
のやうな
黒子
(
ほくろ
)
があつた』
155
真浦
(
まうら
)
『
是
(
これ
)
は
妙
(
めう
)
な
事
(
こと
)
を
承
(
うけたま
)
はります、
156
サア
何
(
ど
)
うぞお
調
(
しら
)
べ
下
(
くだ
)
さいませ』
157
と
肌
(
はだ
)
を
脱
(
ぬ
)
ぐ。
158
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
は
眼
(
め
)
を
光
(
ひか
)
らし、
159
つくづくと
眺
(
なが
)
めて、
160
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
『マヽ
擬
(
まが
)
ふ
方
(
かた
)
なき
私
(
わし
)
の
忰
(
せがれ
)
であつた。
161
有難
(
ありがた
)
い
有難
(
ありがた
)
い、
162
これと
云
(
い
)
ふのも
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
のお
引
(
ひ
)
き
合
(
あは
)
せ、
163
婆
(
ばば
)
が
生
(
いき
)
て
居
(
ゐ
)
たらどれだけ
喜
(
よろこ
)
ぶであらうに、
164
可憐
(
かはい
)
さうな
事
(
こと
)
をした。
165
婆
(
ばば
)
と
明
(
あ
)
け
暮
(
く
)
れ
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
子供
(
こども
)
の
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
しては
泣
(
な
)
き、
166
云
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
しては
泣
(
な
)
き、
167
可憐
(
かはい
)
さうに
泣
(
な
)
いて
泣
(
な
)
いて
泣
(
な
)
き
暮
(
くら
)
し、
168
終
(
しまひ
)
には
自暴自棄
(
やけ
)
になつて、
169
河
(
かは
)
の
魚
(
うを
)
を
漁
(
すなど
)
り、
170
殺生
(
せつしやう
)
ばかりして
悶々
(
もんもん
)
の
情
(
じやう
)
を
慰
(
なぐさ
)
めて
居
(
ゐ
)
た。
171
アーア
可憐
(
かはい
)
さうだつた』
172
と
流石
(
さすが
)
妻
(
つま
)
を
思
(
おも
)
ふ
愛情
(
あいじやう
)
の
雲
(
くも
)
に
包
(
つつ
)
まれて
其
(
その
)
場
(
ば
)
に
力
(
ちから
)
なく
泣
(
な
)
き
沈
(
しづ
)
む。
173
田吾作
(
たごさく
)
『こんな
目出度
(
めでた
)
い
時
(
とき
)
に
何
(
なに
)
をベソベソ
泣
(
な
)
くのだ。
174
男
(
をとこ
)
と
云
(
い
)
ふものは
涙
(
なみだ
)
を
目
(
め
)
から
外
(
そと
)
へ
落
(
おと
)
すのは
大変
(
たいへん
)
な
恥
(
はぢ
)
だ、
175
潔
(
いさぎよ
)
うなさいませ。
176
歌
(
うた
)
でも
謡
(
うた
)
つて
祝
(
いは
)
ひの
酒
(
さけ
)
でも
飲
(
の
)
んで
機嫌
(
きげん
)
ようするのだなア、
177
私
(
わたし
)
も
何
(
なん
)
だか
陰気
(
いんき
)
になつて
来
(
き
)
た。
178
サア
一
(
ひと
)
つ
歌
(
うた
)
つて
見
(
み
)
ようかな、
179
ぢやと
云
(
い
)
うて
酒
(
さけ
)
も
呑
(
の
)
まずに
何
(
なん
)
だか
拍子抜
(
へうしぬけ
)
がしたやうだ。
180
お
弓
(
ゆみ
)
の
奴
(
やつ
)
、
181
酒
(
さけ
)
を
買
(
か
)
うて
持
(
も
)
つて
往
(
ゆ
)
くと
云
(
い
)
ひながら、
182
何
(
なに
)
をして
居
(
を
)
るのだらう。
183
又
(
また
)
爺
(
おやぢ
)
と
いちや
ついて
居
(
を
)
るのだなからうかなア』
184
と
態
(
わざ
)
と
潔
(
いさぎよ
)
う
喋
(
しやべ
)
り
立
(
た
)
てる。
185
留公
(
とめこう
)
は、
186
留公
(
とめこう
)
『モシモシ、
187
真浦
(
まうら
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
さま、
188
何
(
なに
)
を
俯向
(
うつむ
)
いて
居
(
を
)
るのだ。
189
早
(
はや
)
くお
父
(
とう
)
さまに
久
(
ひさ
)
し
振
(
ぶ
)
りの
御
(
ご
)
対面
(
たいめん
)
の
御
(
ご
)
挨拶
(
あいさつ
)
をなさらぬか、
190
何
(
なん
)
だか
目出度
(
めでた
)
い
事
(
こと
)
だと
思
(
おも
)
うて
来
(
き
)
たのに
薩張
(
さつぱり
)
座
(
ざ
)
が
湿
(
しめ
)
つて
仕舞
(
しま
)
ひ、
191
五月雨
(
さみだれ
)
の
空
(
そら
)
のやうだ。
192
ヤアお
弓
(
ゆみ
)
さんが
酒
(
さけ
)
を
持
(
も
)
つて
来
(
き
)
た。
193
オイ
田吾作
(
たごさく
)
、
194
お
前
(
まへ
)
は
酒好
(
さけず
)
きだから、
195
早
(
はや
)
く
飲
(
の
)
んで
一
(
ひと
)
つ
踊
(
をど
)
つて
此
(
この
)
場
(
ば
)
の
空気
(
くうき
)
を
一洗
(
いつせん
)
してくれ、
196
俺
(
おれ
)
は
御
(
ご
)
馳走
(
ちそう
)
の
用意
(
ようい
)
にかかるから、
197
追々
(
おひおひ
)
村
(
むら
)
の
者
(
もの
)
が
出
(
で
)
て
来
(
く
)
る
時分
(
じぶん
)
ぢやから
愚図
(
ぐづ
)
々々
(
ぐづ
)
しては
居
(
を
)
られぬぞや』
198
と
足早
(
あしばや
)
に
炊事場
(
すゐじば
)
指
(
さ
)
して
走
(
はし
)
り
行
(
ゆ
)
く。
199
田吾作
(
たごさく
)
はお
弓
(
ゆみ
)
の
持
(
も
)
つて
来
(
き
)
た
酒
(
さけ
)
をグイと
引
(
ひ
)
つ
手繰
(
たぐ
)
り、
200
其
(
その
)
儘
(
まま
)
口
(
くち
)
にあてて
法螺貝
(
ほらがひ
)
飲
(
の
)
みを
始
(
はじ
)
めて
居
(
ゐ
)
る。
201
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
、
202
真浦
(
まうら
)
、
203
宗彦
(
むねひこ
)
、
204
お
勝
(
かつ
)
の
四
(
よ
)
人
(
にん
)
は
喜
(
よろこ
)
びと
悲
(
かな
)
しさの
雲
(
くも
)
に
包
(
つつ
)
まれ、
205
黙念
(
もくねん
)
として
傾首
(
うなだ
)
れて
居
(
ゐ
)
る。
206
田吾作
(
たごさく
)
は
酒
(
さけ
)
の
機嫌
(
きげん
)
で
謡
(
うた
)
ひ
出
(
だ
)
した。
207
田吾作
『とうとうたらりや とうたらり
208
たらりや たらりや とうたらり
209
天下
(
てんか
)
泰平
(
たいへい
)
国土
(
こくど
)
成就
(
じやうじゆ
)
210
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
211
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立
(
た
)
て
別
(
わ
)
ける
212
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
213
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
214
唯
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
は
215
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
せ
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
せ
216
身
(
み
)
の
過
(
あやま
)
ちは
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
す
217
三五教
(
あななひけう
)
の
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
218
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
のいや
高
(
たか
)
き
219
武志
(
たけし
)
の
宮
(
みや
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
220
親子
(
おやこ
)
夫婦
(
ふうふ
)
の
邂逅
(
めぐりあひ
)
221
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
222
左
(
ひだり
)
の
腕
(
かひな
)
は
厳御霊
(
いづみたま
)
223
右
(
みぎ
)
りの
腕
(
かひな
)
は
瑞御霊
(
みづみたま
)
224
厳
(
いづ
)
と
瑞
(
みづ
)
との
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
が
225
弥
(
いよいよ
)
此処
(
ここ
)
に
現
(
あら
)
はれて
226
三五
(
さんご
)
の
月
(
つき
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
227
四方
(
よも
)
に
広
(
ひろ
)
むる
常磐木
(
ときはぎ
)
の
228
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
のお
喜
(
よろこ
)
び
229
臍下丹田
(
あまのいはと
)
のその
上
(
うへ
)
に
230
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
印
(
しるし
)
ある
231
黒子
(
ほくろ
)
の
出来
(
でき
)
たお
勝
(
かつ
)
さま
232
私
(
わたし
)
ばかりは
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
る
233
さはさりながら
皆
(
みな
)
の
人
(
ひと
)
234
必
(
かなら
)
ず
怪
(
あや
)
しみ
給
(
たま
)
ふなよ
235
わしとお
勝
(
かつ
)
さんの
其
(
その
)
仲
(
なか
)
は
236
汚
(
けが
)
れた
事
(
こと
)
は
露
(
つゆ
)
もない
237
宇都
(
うづ
)
の
河原
(
かはら
)
にお
勝
(
かつ
)
さま
238
御禊
(
みそぎ
)
せられた
其
(
その
)
時
(
とき
)
に
239
横
(
よこ
)
から
一寸
(
ちよつと
)
見
(
み
)
て
置
(
お
)
いた
240
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
の
先刻
(
さきほど
)
の
241
御
(
お
)
物語
(
ものがたり
)
を
伺
(
うかが
)
へば
242
これぞてつきり
御
(
ご
)
兄妹
(
きやうだい
)
243
松竹梅
(
まつたけうめ
)
の
三
(
さん
)
人
(
にん
)
が
244
弥
(
いよいよ
)
揃
(
そろ
)
うた
神
(
かみ
)
の
前
(
まへ
)
245
皆
(
みな
)
さま
喜
(
よろこ
)
びなさいませ
246
こんな
目出度
(
めでた
)
い
事
(
こと
)
はない
247
仮令
(
たとへ
)
天地
(
てんち
)
は
変
(
かは
)
るとも
248
親子
(
おやこ
)
の
縁
(
えん
)
は
変
(
かは
)
りやせぬ
249
親子
(
おやこ
)
は
一世
(
いつせ
)
夫婦
(
ふうふ
)
二世
(
にせ
)
250
切
(
き
)
るに
切
(
き
)
られぬ
親
(
おや
)
と
子
(
こ
)
が
251
長
(
なが
)
い
間
(
あひだ
)
の
生
(
い
)
き
別
(
わか
)
れ
252
此処
(
ここ
)
で
遇
(
あ
)
うたは
優曇華
(
うどんげ
)
の
253
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
く
春
(
はる
)
の
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
254
開
(
ひら
)
いて
散
(
ち
)
るな
実
(
み
)
を
結
(
むす
)
べ
255
七重
(
ななへ
)
に
八重
(
やへ
)
に
九重
(
ここのへ
)
に
256
十重
(
とへ
)
に
廿重
(
はたへ
)
に
咲
(
さ
)
き
匂
(
にほ
)
ふ
257
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
瑞祥
(
ずゐしやう
)
ぞ
258
アヽ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
259
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
ましまして
260
知
(
し
)
らず
知
(
し
)
らずに
犯
(
をか
)
したる
261
宗彦
(
むねひこ
)
夫婦
(
ふうふ
)
が
身
(
み
)
の
罪
(
つみ
)
を
262
三五教
(
あななひけう
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
263
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
しましまして
264
罪
(
つみ
)
も
汚
(
けが
)
れもあら
川
(
かは
)
の
265
淵瀬
(
ふちせ
)
に
流
(
なが
)
して
清
(
きよ
)
めませ
266
アヽ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
267
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
ましませよ』
268
と
剽軽
(
へうきん
)
な
男
(
をとこ
)
に
似
(
に
)
ず、
269
今日
(
けふ
)
に
限
(
かぎ
)
つて
真面目
(
まじめ
)
に
謡
(
うた
)
ひ、
270
真面目
(
まじめ
)
に
舞
(
ま
)
うて
見
(
み
)
せた。
271
この
言霊
(
ことたま
)
に
白
(
しら
)
けかかつた
一座
(
いちざ
)
は
俄
(
にはか
)
に
陽気
(
やうき
)
だち、
272
何
(
いづ
)
れも
顔色
(
かほいろ
)
変
(
か
)
へて
春風
(
はるかぜ
)
に
桜
(
さくら
)
の
綻
(
ほころ
)
ぶ
如
(
ごと
)
き
笑顔
(
ゑがほ
)
を
見
(
み
)
せたり。
273
宗彦
(
むねひこ
)
『アヽお
勝
(
かつ
)
、
274
お
前
(
まへ
)
は
合点
(
がてん
)
の
行
(
ゆ
)
かぬ
事
(
こと
)
を
俄
(
にはか
)
に
云
(
い
)
うと
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
たが、
275
アヽ
妹
(
いもうと
)
であつたか。
276
なぜ
遠慮
(
ゑんりよ
)
をするのだ、
277
素
(
もと
)
より
兄妹
(
きやうだい
)
と
知
(
し
)
つて
天則
(
てんそく
)
を
犯
(
をか
)
したのでもなし、
278
知
(
し
)
らず
識
(
し
)
らずの
反則
(
はんそく
)
であるから
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
も
赦
(
ゆる
)
して
下
(
くだ
)
さるだらう。
279
何
(
ど
)
うぞ
心配
(
しんぱい
)
してくれな、
280
併
(
しか
)
し
兄妹
(
きやうだい
)
と
分
(
わか
)
つた
以上
(
いじやう
)
は、
281
お
前
(
まへ
)
の
望
(
のぞ
)
み
通
(
どほ
)
り
暇
(
ひま
)
を
上
(
あ
)
げませう』
282
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
、
283
真浦
(
まうら
)
は
打驚
(
うちおどろ
)
き、
284
夢
(
ゆめ
)
か
現
(
うつつ
)
か、
285
親
(
おや
)
か
子
(
こ
)
か
兄妹
(
きやうだい
)
かと、
286
目
(
め
)
と
目
(
め
)
を
見合
(
みあは
)
し、
287
呆
(
あき
)
れて
言葉
(
ことば
)
も
泣
(
な
)
く
許
(
ばか
)
り。
288
天
(
あめ
)
の
真浦
(
まうら
)
は
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り、
289
真浦
『
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
との
其
(
その
)
中
(
なか
)
に
290
生
(
うま
)
れ
来
(
きた
)
りし
人草
(
ひとぐさ
)
の
291
中
(
なか
)
にも
別
(
わ
)
けて
我
(
わ
)
が
親子
(
おやこ
)
292
運命
(
うんめい
)
の
神
(
かみ
)
に
操
(
あやつ
)
られ
293
親子
(
おやこ
)
は
四方
(
よも
)
に
離散
(
りさん
)
して
294
行方
(
ゆくへ
)
も
知
(
し
)
らぬ
旅
(
たび
)
の
空
(
そら
)
295
親
(
おや
)
は
我
(
わが
)
子
(
こ
)
の
行先
(
ゆくさき
)
を
296
尋
(
たづ
)
ねて
風雨
(
ふうう
)
に
身
(
み
)
を
曝
(
さ
)
らし
297
慈愛
(
じあい
)
の
涙
(
なみだ
)
そそぎつつ
298
山河
(
やまかは
)
渡
(
わた
)
り
荒野
(
あれの
)
越
(
こ
)
え
299
我
(
われ
)
等
(
ら
)
が
跡
(
あと
)
を
老
(
おい
)
の
身
(
み
)
の
300
憂
(
うき
)
を
忘
(
わす
)
れてあちこちと
301
彷徨
(
さまよ
)
ひませる
親心
(
おやごころ
)
302
山
(
やま
)
より
高
(
たか
)
く
海
(
うみ
)
よりも
303
深
(
ふか
)
き
尊
(
たふと
)
き
御
(
おん
)
恵
(
めぐ
)
み
304
我
(
われ
)
等
(
ら
)
三人
(
みたり
)
の
兄妹
(
けうだい
)
は
305
親
(
おや
)
に
離
(
はな
)
れし
雛鳥
(
ひなどり
)
の
306
寄
(
よ
)
る
辺
(
べ
)
渚
(
なぎさ
)
の
捨小舟
(
すてをぶね
)
307
流
(
なが
)
れ
漂
(
ただよ
)
ひあちこちと
308
情
(
つれ
)
なき
人
(
ひと
)
に
虐
(
さいな
)
まれ
309
百
(
もも
)
の
艱
(
なや
)
みを
凌
(
しの
)
ぎつつ
310
我
(
わが
)
垂乳根
(
たらちね
)
の
行先
(
ゆくさき
)
を
311
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
当
(
あて
)
もなく
312
探
(
さぐ
)
りし
事
(
こと
)
の
悲
(
かな
)
しさよ
313
天地
(
てんち
)
に
神
(
かみ
)
のますならば
314
悲
(
かな
)
しき
我
(
われ
)
等
(
ら
)
がこの
思
(
おも
)
ひ
315
晴
(
は
)
らさせ
給
(
たま
)
ひて
片時
(
かたとき
)
も
316
早
(
はや
)
く
遇
(
あ
)
はさせ
給
(
たま
)
へやと
317
神
(
かみ
)
に
祈
(
いの
)
りをかけまくも
318
畏
(
かしこ
)
き
御稜威
(
みいづ
)
幸
(
さち
)
はひて
319
思
(
おも
)
ひもかけぬ
親
(
おや
)
と
子
(
こ
)
が
320
今日
(
けふ
)
の
対面
(
たいめん
)
何
(
なん
)
として
321
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
に
礼代
(
いやしろ
)
の
322
言霊
(
ことたま
)
さへもなくばかり
323
アヽ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
324
御霊
(
みたま
)
の
幸
(
さち
)
を
賜
(
たま
)
はりし
325
恵
(
めぐみ
)
も
深
(
ふか
)
き
三五
(
あななひ
)
の
326
道
(
みち
)
を
守
(
まも
)
らす
大御神
(
おほみかみ
)
327
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
328
瑞
(
みづ
)
の
光
(
ひかり
)
に
照
(
て
)
らされて
329
月
(
つき
)
満
(
み
)
つ
今日
(
けふ
)
の
邂逅
(
めぐりあひ
)
330
父
(
ちち
)
は
此
(
この
)
世
(
よ
)
にましませど
331
母
(
はは
)
は
早
(
はや
)
くも
娑婆
(
しやば
)
世界
(
せかい
)
332
後
(
あと
)
に
見捨
(
みす
)
てて
去
(
さ
)
りましぬ
333
さはさりながら
吾
(
われ
)
のみは
334
恋
(
こひ
)
しき
母
(
はは
)
と
知
(
し
)
らずして
335
お
目
(
め
)
にかかりし
嬉
(
うれ
)
しさよ
336
此
(
この
)
世
(
よ
)
に
母
(
はは
)
のましまさば
337
如何
(
いか
)
に
喜
(
よろこ
)
び
給
(
たま
)
ふらむ
338
嗚呼
(
ああ
)
父上
(
ちちうへ
)
よ
弟
(
おとうと
)
よ
339
日頃
(
ひごろ
)
尋
(
たづ
)
ねし
妹
(
いもうと
)
よ
340
いざ
是
(
こ
)
れよりは
大神
(
おほかみ
)
の
341
真
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
に
服従
(
まつろ
)
ひて
342
生命
(
いのち
)
の
限
(
かぎ
)
り
身
(
み
)
の
極
(
きは
)
み
343
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つの
言霊
(
ことたま
)
に
344
悪魔
(
あくま
)
の
猛
(
たけ
)
ぶ
現世
(
うつしよ
)
を
345
洗
(
あら
)
ひ
清
(
きよ
)
めて
母上
(
ははうへ
)
の
346
御心
(
みこころ
)
慰
(
なぐさ
)
め
奉
(
たてまつ
)
り
347
父
(
ちち
)
の
誉
(
ほまれ
)
を
万代
(
よろづよ
)
に
348
伝
(
つた
)
へむものと
励
(
はげ
)
みませ
349
淵瀬
(
ふちせ
)
と
変
(
かは
)
る
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
は
350
明日
(
あす
)
をも
知
(
し
)
らぬ
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
ぞ
351
嬉
(
うれ
)
しき
春
(
はる
)
に
廻
(
めぐ
)
り
遭
(
あ
)
ひ
352
互
(
たがひ
)
に
顔
(
かほ
)
をみたり
連
(
づ
)
れ
353
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
く
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
354
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
名
(
な
)
を
負
(
お
)
ひし
355
三角
(
さんかく
)
星座
(
せいざ
)
の
印
(
しるし
)
ある
356
名
(
な
)
さへ
目出度
(
めでた
)
き
梅子姫
(
うめこひめ
)
357
常磐
(
ときは
)
堅磐
(
かきは
)
にいつ
迄
(
まで
)
も
358
松竹梅
(
まつたけうめ
)
の
勇
(
いさ
)
ましく
359
生
(
い
)
き
長
(
なが
)
らへて
吾
(
わ
)
が
父
(
ちち
)
に
360
能
(
あた
)
ふ
限
(
かぎ
)
りの
孝養
(
かうやう
)
を
361
尽
(
つ
)
くすも
嬉
(
うれ
)
し
兄妹
(
けうだい
)
の
362
今日
(
けふ
)
の
喜
(
よろこ
)
び
月照
(
つきてる
)
の
363
ミロクの
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
364
喜
(
よろこ
)
び
感謝
(
かんしや
)
し
奉
(
たてまつ
)
る
365
アヽ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
366
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
ましませよ』
367
と
謡
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
つて
座
(
ざ
)
についた。
368
村中
(
むらぢう
)
の
老若
(
らうにやく
)
男女
(
なんによ
)
は
残
(
のこ
)
らず
空家
(
あきや
)
にして
此
(
この
)
場
(
ば
)
に
馳集
(
はせあつ
)
まり、
369
飲
(
の
)
めよ
謡
(
うた
)
へよの
大祝
(
おほいは
)
ひに
夜
(
よ
)
を
明
(
あ
)
かした。
370
天
(
あめ
)
の
真浦
(
まうら
)
は
永
(
なが
)
く
武志
(
たけし
)
の
宮
(
みや
)
に
留
(
とど
)
まりて
父
(
ちち
)
に
孝養
(
かうやう
)
を
尽
(
つく
)
し、
371
お
春
(
はる
)
を
女房
(
にようばう
)
に
持
(
も
)
ち、
372
父
(
ちち
)
の
後
(
あと
)
を
継
(
つ
)
ぐ
事
(
こと
)
となつた。
373
お
勝
(
かつ
)
は
留公
(
とめこう
)
の
媒酌
(
ばいしやく
)
にて
田吾作
(
たごさく
)
の
妻
(
つま
)
となり、
374
夫婦
(
ふうふ
)
仲
(
なか
)
よく
一生涯
(
いつしやうがい
)
を
送
(
おく
)
り、
375
子孫
(
しそん
)
繁栄
(
はんゑい
)
して
裕
(
ゆたか
)
な
身
(
み
)
となつた。
376
宗彦
(
むねひこ
)
及
(
およ
)
び
田吾作
(
たごさく
)
の
二
(
に
)
人
(
にん
)
はこれより
聖地
(
せいち
)
に
上
(
のぼ
)
り、
377
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
に
謁
(
えつ
)
し、
378
三五教
(
あななひけう
)
の
教理
(
けうり
)
を
体得
(
たいとく
)
し、
379
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
を
始
(
はじ
)
め、
380
世界
(
せかい
)
到
(
いた
)
る
所
(
ところ
)
に
足跡
(
そくせき
)
を
印
(
いん
)
し
神業
(
しんげふ
)
に
参加
(
さんか
)
し、
381
遂
(
つひ
)
には
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
に
見出
(
みいだ
)
されて
立派
(
りつぱ
)
なる
大
(
だい
)
宣伝使
(
せんでんし
)
となりにける。
382
(
大正一一・五・一三
旧四・一七
加藤明子
録)
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【第7章 再生の歓|第20巻|如意宝珠|霊界物語|/rm2007】
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