霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第十九章

インフォメーション
題名:第19章 著者:
ページ:65
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2018-11-05 02:13:20 OBC :B115009c22
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]神霊界 > 大正9年9月11日号(第126号) > 道の大本(裏の神諭)
一、一人の信徒を神国(しんこく)正道(まさみち)に導きしものは、神より百人を助けたる報いを与へらるべし。取次たるものよ。信仰と善行をもつて、信徒を導き救ふの要とせよ。
二、一人の信徒を失ひたるものは、その罪、百人を(そこな)ひたるよりも重し。ゆゑに一人の信者たりとも、神の愛したまふところの神子(みこ)なれば、疎略(おろそか)に取り扱ふことなかれ。
三、役員取次の名を笠に着て、人を(みだ)りに裁くことなかれ。人を裁くものは、また神よりその如く、己が身を裁きて、罪に定めたまふべし。
四、稲の穂の稔るに従ひて頭を垂るる如く、心の中に神徳の満つる人は自ら謙遜(へりくだ)るものなり。空向き(たぶか)りたき間は、誠の神徳の備はり居らぬが故なり。
五、取次役員は神の清き使なり。ゆゑに万事の注意周到にして、(おほい)に胆力を練り鍛へ、荒魂(あらみたま)によりて振ひ進み、(にぎ)魂によりてよく親しみ、(くし)魂によりてよく覚悟(さと)り、(さち)魂によりて人を愛すべし。
六、常永(とこしへ)に朽ちぬ、(しぼ)まぬ、花咲く国ぞ。(しん)に人の(やすん)じて進むべき国なり。進むべき国は近きにあり。されど人々は心迷ひて、自ら栄えの国に遠ざかり行くなり。
七、王仁(おに)天津神の神言(みこと)もて、直霊(なほひ)(いくさ)を募り、救ひの道のラツパを吹きたつる後より、枉津(まがつ)が亡びの道の法螺貝を吹き、力限りに襲ひ来る。王仁は四魂(しこん)の剣抜き(かざ)し、追ひ来る黄泉軍(よもついくさ)を山の尾ごとに追ひ伏せ、川の瀬ごとに斬り捲くる。
八、(をしへ)(には)は、すべて大神のおはしますところなれば、最も愛すべし。その壁は清く、その柱は太くして、礎固く、暴風雨(あらし)に遭ひて倒れざるやうに心掛くべし。教の園の為に、常に清き祈祷(いのり)をなし、心を尽し力を合せて、その礎を益々固く守るべし。これ神の清き御使、また信徒たるものの第一の任務(つとめ)なり。
九、真理の有らん限り、四魂によりて一筋に猛り進めよ。真理は神国の門を開くところの強き鍵なり。
一〇、天津御空に怪しき叢雲(くも)起りて、月日は暗く、その光を(つつ)むとも、神の恵みは明かなり。黒雲に隠れし中よりも、蒼生(あをひとくさ)の行手を照して安きに導きたまふを、心一つに仰ぎ敬へ。
一一、現世(うつしよ)のあらゆる(うづ)の宝よりも優りて尊きものは、吾が身魂の行手を照らし教ふる神の正道なり。誠の栄の花は神界にあり。不考(おいず)不死(まからず)()(なが)の神の御国の山に、野に、園に充ち満てり。
一二、日はすでに西の山の()に隠れて暗く、吾が家は遠くして、行手に深き谷あり、河あり、枉津(まがつ)ありて(さや)らんとするときに当りて、吾れの生命を守り助けて安く導きたまふは、神の御光なり。その御光とは、神の道によりて養はれたる信仰の力なり。
一三、世の中に、人のものは草の片葉(かきは)をもあらじ。いづれも神の造りたまひしものにして、人は神のつくられしものを借りて生けるなり。人は裸で生れ来りて、また裸で去るものなり。神は人に力ある身魂(みたま)を与へたまひ、またこれを奪ひたまふ。ゆゑに生くるも神の御心なり。死するも神の御心なり。吾が頭に()ひし髪の毛一筋をも、人の力もてあるひは白くし、あるひは黒くすることあたはざるを思へ。
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