霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一〇章 開悟(かいご)の花(はな)〔七五六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第25巻 海洋万里 子の巻 篇:第3篇 竜の宮居 よみ(新仮名遣い):たつのみやい
章:第10章 開悟の花 よみ(新仮名遣い):かいごのはな 通し章番号:756
口述日:1922(大正11)年07月10日(旧閏05月16日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年5月25日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一部の章はAIによって要約を作成しています。[×閉じる]:
スワの湖の男島と女島は、神に仕える諸神が金銀の蛇・ムカデとなって三寒三熱限りない苦痛を嘗めて世を救うという、諸善竜神の修行場であった。清公に入り込んだ蛇は、玉依姫の分霊・玉永姫の化身であった。
アイルやテーナやチャンキーを女島に投げて苦しい修行をさせ、水晶の身魂に磨き上げた。モンキーはひとり善悪の判断に迷ったが、亀によって導かれ、心の闇を照らされた。
モンキーは神船に乗って進み、遠浅の湖岸に向かって来た。金砂の磯端に着くと、モンキーは飛び降りた。美しい湖面の光景を眺めながら進んで行くと、突然後ろから、虎の両手がモンキーの肩を掴んだ。モンキーは引かれて林の中に導かれ、瑠璃のごとき岩石の元に穿たれた岩窟に導き入れられた。
モンキーはいかなることが出来しても、理智を捨ててただ神に任すべく決心を固めていた。ただ自然に引かれるままに進んで行った。
モンキーは光り輝く洞穴の中をきりきり舞いしながら進んで行く。何時の間にはモンキーは、美しい宝玉で飾られた宝座の上に端座していた。洞穴内の遥か向こうから、五つの玉の光が目も眩むばかりに照らしてきた。
モンキーは思わず目を閉じたが、玉の光る方を眺めてみると、紫の玉には初稚姫、赤い玉には玉能姫、青い玉には玉治別、白い玉には久助、黄色い玉にはお民の顔が映っていた。モンキーはたちまち精神が宙に浮き上がる如く感じ、その場に倒れてしまった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2021-09-05 19:12:12 文字数:2156 OBC :rm2510
愛善世界社版:155頁 八幡書店版:第5輯 87頁 修補版: 校定版:160頁 普及版:70頁 初版: ページ備考:
001心(こころ)の色(いろ)も清公(きよこう)が
002チヤンキー(長吉)モンキー(茂吉)始(はじ)めとし
003アイル、テーナの五人(ごにん)連(づ)れ
004黄金(こがね)花(はな)咲(さ)く海中(わだなか)の
005竜宮島(りうぐうじま)の中心地(ちうしんち)
006玉野(たまの)ケ原(はら)を打(う)ち渡(わた)り
007酷暑(こくしよ)の光(ひかり)受(う)け乍(なが)ら
008涼風(すずかぜ)香(かを)る諏訪(すは)の湖(うみ)
009祠(ほこら)の前(まへ)に端坐(たんざ)して
010天津(あまつ)祝詞(のりと)を奏上(そうじやう)し
011浮世(うきよ)の衣(きぬ)を脱(ぬ)ぎ捨(す)てつ
012生(うま)れ赤子(あかご)の真裸体(まつぱだか)
013後(あと)をも先(さき)をもみづ御霊(みたま)
014五(い)つの御霊(みたま)は諸共(もろとも)に
015身(み)を躍(をど)らして飛(と)び込(こ)めば
016千尋(ちひろ)の底(そこ)より猶(な)ほ深(ふか)き
017罪(つみ)の凝固(ぎようこ)の清公(きよこう)を
018先頭(せんとう)に立(た)てて各自(めいめい)は
019歩(あゆ)むに連(つ)れて摺鉢(すりばち)の
020深(ふか)き水底(みそこ)に身(み)を沈(しづ)め
021一度(いちど)は息(いき)も絶(き)れたるが
022金銀(きんぎん)珠玉(しゆぎよく)を鏤(ちりば)めし
023目無(めなし)堅間(かたま)の神船(しんせん)に
024棹(さを)さし来(きた)る神人(しんじん)に
025救(すく)ひ上(あ)げられ常磐木(ときはぎ)の
026天(てん)を封(ふう)じて立(た)ち並(なら)ぶ
027雄島(をしま)の岸(きし)に救(すく)はれぬ
028抑(そもそも)此島(ここ)は竜宮(りうぐう)の
029神(かみ)に仕(つか)ふる百神(ももがみ)の
030金(きん)と銀(ぎん)との蛇(じや)と変(へん)じ
031或(あるひ)は蜈蚣(むかで)と化(な)り変(かは)り
032澆季(げうき)末法(まつぽふ)の世(よ)の中(なか)を
033救(すく)ひ助(たす)けて神(かみ)の代(よ)を
034建(た)てむが為(ため)に朝夕(あさゆふ)に
035三寒(さんかん)三熱(さんねつ)限(かぎ)りなき
036苦痛(くつう)を嘗(な)めて世(よ)を救(すく)ふ
037諸善(しよぜん)竜神(りうじん)の修業場(しゆげふば)
038三五教(あななひけう)の宣伝使(せんでんし)
039生(うま)れ赤子(あかご)になり変(かは)り
040心(こころ)の色(いろ)も清公(きよこう)が
041喉(のど)を目蒐(めが)けて這(は)ひ込(こ)みし
042黄金(こがね)の蛇(へび)は何者(なにもの)ぞ
043玉依姫(たまよりひめ)の分(わ)け御霊(みたま)
044玉永姫(たまながひめ)の化身(けしん)にて
045竜宮洲(りうぐうじま)を清(きよ)めむと
046名(な)も清公(きよこう)の体(たい)を借(か)り
047アイルテーナやチヤンキーを
048蜈蚣(むかで)の島(しま)に投(な)げやりて
049現界(このよ)幽界(あのよ)の境(さかひ)なる
050苦(くる)しき修業(しうげふ)を事依(ことよ)さし
051水晶(すゐしやう)身魂(みたま)に磨(みが)き上(あ)げ
052罪(つみ)も穢(けがれ)も軽衣(かるごろも)
053錦(にしき)の船(ふね)に運(はこ)ばれて
054竜(たつ)の宮居(みやゐ)に進(すす)み行(ゆ)く
055雄島(をしま)の岸(きし)に残(のこ)されし
056一人(ひとり)の男(をとこ)モンキーは
057四(よ)人(にん)の姿(すがた)を見送(みおく)りて
058善悪(ぜんあく)邪正(じやせい)の判断(はんだん)に
059迷(まよ)ふ折(をり)しも金銀(きんぎん)の
060浪(なみ)掻(か)き分(わ)けて浮(うか)び来(く)る
061青緑毛(せいりよくまう)の大亀(おほかめ)は
062忽(たちま)ちモンキーが足許(あしもと)に
063のたりのたりと這(は)ひ上(あが)り
064山上(さんじやう)目蒐(めが)けて這(は)ひ出(だ)せば
065茲(ここ)にモンキーは遅(おく)れじと
066亀(かめ)の後(あと)をば追(お)ひ乍(なが)ら
067大樹(たいじゆ)の枝(えだ)に駆(か)け登(のぼ)り
068亀(かめ)と諸共(もろとも)高所(かうしよ)より
069忽(たちま)ち地上(ちじやう)に顛落(てんらく)し
070大切(だいじ)の頭(あたま)を打(う)ちながら
071神(かみ)の御息(みいき)を両(りやう)の手(て)の
072掌(ひら)に吹(ふ)きかけ疵所(きずしよ)をば
073つるりつるりと撫(な)でつれば
074疵(きず)は忽(たちま)ち癒(い)えにける
075緑毛(りよくまう)の亀(かめ)は足早(あしばや)に
076雲(くも)を霞(かすみ)と駆(か)け出(いだ)す
077我(われ)遅(おく)れじとモンキーは
078汀(みぎは)に進(すす)む折柄(をりから)に
079緑毛(りよくまう)の亀(かめ)は忽(たちま)ちに
080身(み)を躍(をど)らして水中(すゐちう)に
081ザンブと許(ばか)り飛(と)び込(こ)みぬ
082モンキー後(あと)より後(おく)れじと
083又(また)もや水中(すゐちう)に飛(と)び込(こ)めば
084手足(てあし)も疲(つか)れ身(み)も弱(よわ)り
085息(いき)も絶(た)えむとする所(ところ)
086緑毛(りよくまう)の亀(かめ)は何故(なにゆゑ)か
087湖面(こめん)に姿(すがた)を浮(うか)べつつ
088手足(てあし)を休(やす)めて振(ふ)り返(かへ)り
089モンキーの来(きた)るを待(ま)ち居(ゐ)たる
090漸(やうや)く亀(かめ)に縋(すが)りつき
091両手(りやうて)に甲(かふ)を抱(かか)へつつ
092命(いのち)辛々(からがら)従(つ)いて行(ゆ)く
093亀(かめ)は直様(すぐさま)水中(すゐちう)を
094潜(もぐ)りて深(ふか)き海底(うなぞこ)に
095一旦(いつたん)息(いき)を休(やす)めつつ
096再(ふたた)び湖面(こめん)に浮(う)き上(あが)り
097忽(たちま)ち変(へん)じて船(ふね)となる
098命(いのち)限(かぎ)りのモンキーは
099初(はじ)めて蘇生(そせい)したるごと
100心(こころ)も勇(いさ)み気(き)も勇(いさ)み
101救(すく)ひの船(ふね)に身(み)を任(まか)せ
102善悪(ぜんあく)邪正(じやせい)の判断(はんだん)に
103心(こころ)の闇(やみ)を照(て)らしつつ
104船(ふね)のまにまに浪(なみ)の上(うへ)
105朱欄(しゆらん)碧瓦(へきぐわ)の竜宮(りうぐう)の
106高楼(たかどの)目蒐(めが)けて惟神(かむながら)
107神(かみ)のまにまに進(すす)み往(ゆ)く。
108 遠浅(とほあさ)の湖岸(こがん)に船(ふね)は進(すす)んで来(き)た。109湖底(うなぞこ)は水晶(すゐしやう)の如(ごと)く明(あきら)かに、110金砂(きんしや)銀砂(ぎんしや)の光(ひかり)太陽(たいやう)に映(えい)じて何物(なにもの)にも譬方(たとへがた)なき麗(うるは)しさ。111小(ちひ)さき青(あを)、112赤(あか)、113紫(むらさき)の魚(うを)は金魚(きんぎよ)のやうな尾(を)を掉(ふ)つて縦横(じうわう)に溌溂(はつらつ)として游(およ)いで居(ゐ)る。114天(てん)の星(ほし)の輝(かがや)くやうに水(みづ)の深(ふか)さ五寸(ごすん)乃至(ないし)一(いつ)尺(しやく)許(ばか)りの所(ところ)になりて、115金剛石(こんがうせき)のやうな光(ひかり)、116五六(ごろく)尺(しやく)或(あるひ)は一二(いちに)尺(しやく)を隔(へだ)てて目(め)も眩(くら)む許(ばか)り強(つよ)き光(ひかり)を放(はな)つて居(ゐ)る。117船(ふね)は一寸(いつすん)許(ばか)りの水(みづ)の上(うへ)さへも軽々(かるがる)しく辷(すべ)りつつ、118遂(つい)に金砂(きんしや)の磯端(いそばた)に着(つ)いた。
119 モンキーは船(ふね)を飛(と)び下(お)り、120砂原(すなはら)を歩(あゆ)みかけた。121一歩(いつぽ)々々(いつぽ)運(はこ)ぶ毎(ごと)に足(あし)の下(した)から鶯(うぐひす)のやうな声(こゑ)が出(で)て来(く)る。122振(ふ)り返(かへ)つて砂(すな)に印(いん)した足跡(あしあと)を見(み)れば、123大(だい)なる小判(こばん)を敷(し)いたやうに金色(こんじき)に光(ひか)つて居(を)る。124モンキーはふと佇(たたず)み、125乗(の)り来(き)し船(ふね)や湖面(こめん)を見(み)れば、126青(あを)、127紅(べに)、128紫(むらさき)、129白(しろ)、130黄(き)、131橄欖色(かんらんしよく)、132其(その)他(た)得(え)も言(い)はれぬ宝玉(ほうぎよく)、133湖上(こじやう)三尺(さんじやく)許(ばか)りの所(ところ)を蝶(てふ)の花(はな)に戯(たはむ)る如(ごと)くに前後(ぜんご)左右(さいう)に浮動(ふどう)して居(ゐ)る麗(うるは)しさ、134玉(たま)と玉(たま)とは時々(ときどき)衝突(しようとつ)して煙火(はなび)の如(ごと)き光(ひかり)を湖面(こめん)に投(な)げて居(ゐ)る。135恰(あたか)も宝玉(ほうぎよく)の粉末(ふんまつ)を撒(ま)き散(ち)らした様(やう)な眺(なが)めである。136モンキーは夢(ゆめ)では無(な)いかと我(われ)と我(わが)身(み)を疑(うたが)ひつつ尚(なほ)も湖面(こめん)を熟視(じゆくし)して居(ゐ)ると、137後(うしろ)の方(はう)より思(おも)はず両方(りやうはう)の肩(かた)をグツと抱(かか)へた者(もの)がある。138何者(なにもの)ならむと吾(わが)胸(むね)の辺(あたり)に目(め)を転(てん)ずれば、139金色(きんいろ)、140黒色(こくしよく)のダンダラ条(すぢ)のある虎(とら)の両手(りやうて)であつた。141モンキーは其(その)手(て)を我(わが)両手(りやうて)に固(かた)く握(にぎ)り乍(なが)ら、142何者(なにもの)にか引(ひ)かるる如(ごと)き心地(ここち)し、143自分(じぶん)の姿(すがた)は何時(いつ)の間(ま)にやら、144紫(むらさき)の麗(うるは)しき木(こ)の葉(は)の数多(あまた)茂(しげ)れる林(はやし)の中(なか)に導(みちび)かれ、145瑠璃光(るりくわう)の如(ごと)き岩石(がんせき)の根下(ねもと)に穿(うが)たれたる岩窟(がんくつ)の中(なか)へ、146不知(しらず)不識(しらず)に進(すす)み入(い)りける。
147 モンキーは、148如何(いか)なること有(あ)りとも、149理智(りち)を捨(す)てて唯(ただ)惟神(かむながら)に任(まか)すべく、150決心(けつしん)の臍(ほぞ)を固(かた)めて居(ゐ)た際(さい)であるから、151一切(いつさい)の考慮(かうりよ)を捨(す)て、152唯(ただ)吾(わが)身(み)の自然(しぜん)に引(ひ)かるるままに任(まか)して居(を)るのみ。
153 モンキーの体(からだ)は、154金銀色(きんぎんいろ)の光(ひかり)輝(かがや)く洞穴(ほらあな)の中(なか)に自然(しぜん)にキリキリ舞(ま)ひ乍(なが)ら、155何処(どこ)ともなく聞(きこ)ゆる音楽(おんがく)の声(こゑ)に従(つ)れて時々(ときどき)舞(ま)ひ上(あが)り、156或(あるひ)は横(よこ)になり、157或(あるひ)は逆様(さかさま)に手(て)を以(もつ)て歩(あゆ)むなど、158全(まつた)く一身(いつしん)心魂(しんこん)を神(かみ)に任(まか)せて、159何時(いつ)の間(ま)にか其(その)身体(からだ)は美(うる)はしき宝玉(ほうぎよく)をもつて飾(かざ)られたる宝座(ほうざ)の上(うへ)に端坐(たんざ)して居(ゐ)た。160坑内(かうない)の遥(はるか)向(むか)ふより青(あを)、161赤(あか)、162紫(むらさき)、163白(しろ)、164黄(き)の五(いつ)つの玉(たま)の光(ひかり)、165サーチライトの数千倍(すうせんばい)の光力(くわうりよく)をもつて、166目(め)も眩(くら)む許(ばか)り此方(こなた)に向(むか)つて光(ひかり)を放射(はうしや)し出(だ)した。167モンキーは思(おも)はず目(め)を塞(ふさ)ぎ、168玉(たま)の光(ひか)る方(はう)を眺(なが)むれば豈(あに)図(はか)らむや、169紫(むらさき)の玉(たま)の中(なか)には初稚姫(はつわかひめ)、170赤(あか)き玉(たま)には玉能姫(たまのひめ)、171青(あを)き玉(たま)には玉治別(たまはるわけ)、172白(しろ)き玉(たま)には久助(きうすけ)、173黄色(きいろ)の玉(たま)にはお民(たみ)の顔(かほ)がありありと映(うつ)つて居(ゐ)た。174モンキーは是(これ)を見(み)るより忽(たちま)ち精神(せいしん)宙(ちう)に浮(う)き上(あが)る如(ごと)く前後(ぜんご)も知(し)らず其(その)場(ば)に倒(たふ)れて仕舞(しま)つた。
175(大正一一・七・一〇 旧閏五・一六 加藤明子録)
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