霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一九章 竹生島(ちくぶじま)〔七六五〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第25巻 海洋万里 子の巻 篇:第5篇 千里彷徨 よみ(新仮名遣い):せんりほうこう
章:第19章 竹生島 よみ(新仮名遣い):ちくぶしま 通し章番号:765
口述日:1922(大正11)年07月12日(旧閏05月18日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年5月25日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
駒彦は、高姫が欲に目が眩んで東助館でなぶられ、また杢助館でも騙されてまんまと竹生島へと追いやられた様を歌に歌った。
そして、騙されたと知った高姫が聖地に戻ってきたら、国依別や秋彦と面倒を起こすことが今から思いやられる、と旅の見送りの歌を歌って両人の門出を見送った。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2020-05-10 10:32:20 OBC :rm2519
愛善世界社版:285頁 八幡書店版:第5輯 136頁 修補版: 校定版:297頁 普及版:128頁 初版: ページ備考:
001駒彦金剛(こんがう)不壊(ふえ)如意(によい)宝珠(ほつしゆ)
002黄金(こがね)(たま)(むらさき)
003(うづ)(たから)(たましひ)
004()かれて(むね)もどきどきと
005(なみ)高姫(たかひめ)黒姫(くろひめ)
006高山彦(たかやまひこ)諸共(もろとも)
007高山(たかやま)低山(ひきやま)()(すゑ)
008(かは)(なか)(まで)村胆(むらきも)
009(こころ)(くば)()(くば)
010(さが)して()れど(かげ)さへも
011()えぬみたまの(くる)しさに
012(また)竜宮(りうぐう)(あと)にして
013現界(このよ)幽界(あのよ)瀬戸(せと)(うみ)
014(いのち)(まと)淡路島(あはぢしま)
015洲本(すもと)(さと)()(たか)
016東助館(とうすけやかた)()(むか)
017虻蜂(あぶはち)()らずの問答(もんだふ)
018やつさもつさと(とき)(うつ)
019(あらそ)(をり)しも女房(にようばう)
020百合(ゆり)(かた)にうまうまと
021()(おと)されて荒浪(あらなみ)
022()()(きた)(みぎは)より
023(また)もや(ふね)(あやつ)りて
024再度山(ふたたびやま)のふもとなる
025生田(いくた)(もり)()きにける
026高姫(たかひめ)黒姫(くろひめ)(はじ)めとし
027高山彦(たかやまひこ)(くろ)(ばう)
028アール、エースを(したが)へて
029(をしへ)(やかた)()()れば
030夕陽(せきやう)西(にし)(かたむ)きて
031(からす)(こゑ)(かな)しげに
032(ねぐら)(もと)むる(よひ)(くち)
033(もん)(たたず)()(たた)
034モウシモウシと(おとな)へば
035(なか)より(きこ)ゆる(ばば)(こゑ)
036(いぶ)かしさよと高姫(たかひめ)
037()隙間(すきま)より()(のぞ)
038老婆(らうば)(こゑ)持主(もちぬし)
039的切(てつきり)(をとこ)判明(はんめい)
040(まへ)(こゑ)駒彦(こまひこ)
041馬鹿(ばか)にするのも(ほど)がある
042(はや)(ひら)けと()(たた)
043是非(ぜひ)(およ)ばず駒彦(こまひこ)
044(なか)よりガラリと()()けて
045(にはか)(つく)るおチヨボ(ぐち)
046揉手(もみで)しながら(こし)(かが)
047(やさ)しき(をんな)(つく)(ごゑ)
048高姫(たかひめ)さまや()一同(いちどう)
049ようまアお()(くだ)さつた
050サアサアお(はい)りなされませ
051(わたし)(からだ)駒彦(こまひこ)ぢや
052(にはか)(からだ)(へん)になり
053(ふる)()したる(をり)もあれ
054黒姫(くろひめ)さまの(れい)()
055(おも)(からだ)自由(じいう)自在(じざい)
056()さまの(こゑ)()しました
057(つづ)いて(うつ)つた玉能姫(たまのひめ)
058以前(いぜん)(かは)(しと)やかな
059()()れするよな(すず)(ごゑ)
060(われ)()()(ほれ)ました
061高姫司(たかひめつかさ)横柄(わうへい)
062(しか)らば御免(ごめん)()()てて
063高山彦(たかやまひこ)黒姫(くろひめ)
064(ともな)一間(ひとま)()()める
065国依別(くによりわけ)秋彦(あきひこ)
066こりや(たま)らぬと(おく)()
067(いち)()(のが)れに()(かく)
068火鉢(ひばち)(まへ)長煙管(ながぎせる)
069松葉(まつば)粉煙草(こたばこ)()ひながら
070カンと(たた)いた煙管(きせる)(おと)
071高姫(たかひめ)一行(いつかう)(みみ)()
072つかつか(おく)(すす)()
073こりや大変(たいへん)両人(りやうにん)
074杢助司(もくすけつかさ)真似(まね)をして
075ごろりと()けて(あし)()
076チウチウ クウクウ キウキウと
077天井(てんじやう)(ねずみ)真似(まね)をする
078此処(ここ)高姫(たかひめ)やつて()
079ほんに可愛(かあい)両人(りやうにん)
080霊肉(れいにく)(とも)四足(よつあし)
081なつて仕舞(しま)うたか(かみ)(さま)
082(わび)(まを)して(たす)けむと
083()出神(でのかみ)生宮(いきみや)
084竜宮(りうぐう)乙姫(おとひめ)諸共(もろとも)
085ウンとばかりに(れい)をかけ
086天津(あまつ)祝詞(のりと)()りつれば
087国依別(くによりわけ)()(あが)
088(すわ)つた(まま)神懸(かむがか)
089ドスンドスンと()(あが)
090座敷(ざしき)(なか)にて(もち)()
091鹿公(しかこう)(まで)(おな)じよに
092(さる)人真似(ひとまね)()(あが)
093(もち)団子(だんご)()()ぜて
094高姫司(たかひめつかさ)相手取(あひてど)
095手持(てもち)無沙汰(ぶさた)(かほ)をして
096団子(だんご)理窟(りくつ)()(まは)
097(うそ)から(うま)れた大天狗(だいてんぐ)
098たうとう真実(ほんと)鼻高(はなだか)
099しられて仕舞(しま)両人(りやうにん)
100()くに()かれぬ当惑(たうわく)
101締木(しめぎ)にかかつた可笑(をか)しさよ
102駒彦(こまひこ)様子(やうす)(うかが)へば
103真面目(まじめ)(かほ)高姫(たかひめ)
104高山彦(たかやまひこ)黒姫(くろひめ)
105押問答(おしもんだふ)のいがみ()
106()()(ばか)(おも)はれて
107臍茶(へそちや)(わか)(くる)しさに
108(そと)景色(けしき)(なが)めやり
109可笑(をか)しさ(まぎ)らす(まど)(くち)
110セツパ(つま)つた国依別(くによりわけ)
111たうとう天狗(てんぐ)になり()まし
112高姫司(たかひめつかさ)をチヨロまかし
113近江(あふみ)(くに)竹生島(ちくぶしま)
114(みづ)御魂(みたま)聖場(せいぢやう)
115高山彦(たかやまひこ)黒姫(くろひめ)
116やつて仕舞(しま)うた()手際(てぎは)
117駒彦(こまひこ)(むね)()(おろ)
118生田(いくた)(もり)留守番(るすばん)
119(あふ)せつけられました(ゆゑ)
120(しつか)(あと)(まも)ります
121国依別(くによりわけ)秋彦(あきひこ)
122三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)
123何卒(どうぞ)()無事(ぶじ)でお達者(たつしや)
124(あや)高天(たかま)(つつが)なく
125(はや)安着(あんちやく)(あそ)ばせよ
126(いづ)高姫(たかひめ)一行(いつかう)
127(あや)聖地(せいち)(かへ)りませう
128その(とき)こそは国依別(くによりわけ)
129高姫(たかひめ)さまの(いさかひ)
130立派(りつぱ)(はな)()くであろ
131(いま)から(おも)ひやられます
132あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
133御霊(みたま)幸倍(さちはへ)ましまして
134国依別(くによりわけ)秋彦(あきひこ)
135敗北(ひけ)()らして(くだ)さるな
136三五教(あななひけう)大神(おほかみ)
137宇都(うづ)御前(みまへ)駒彦(こまひこ)
138(こころ)(ただ)()(ただ)
139(つつし)(ゐやま)()ぎまつる』
140(わか)れの祝歌(しゆくか)(うた)つて両人(りやうにん)聖地(せいち)参向(さんかう)首途(かどで)見送(みおく)るのであつた。141あゝ惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
142大正一一・七・一二 旧閏五・一八 加藤明子録)
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