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霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第26巻(丑の巻)
序歌
凡例
総説歌
第1篇 伊都宝珠
第1章 麻邇の玉
第2章 真心の花(一)
第3章 真心の花(二)
第4章 真心の花(三)
第5章 真心の花(四)
第2篇 蓮華台上
第6章 大神宣
第7章 鈴の音
第8章 虎の嘯
第9章 生言霊
第3篇 神都の秋
第10章 船歌
第11章 言の波
第12章 秋の色
第4篇 波瀾重畳
第13章 三つ巴
第14章 大変歌
第15章 諭詩の歌
第16章 三五玉
第17章 帰り路
跋
余白歌
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霊界物語
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海洋万里(第25~36巻)
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第26巻(丑の巻)
> 第1篇 伊都宝珠 > 第2章 真心の花(一)
<<< 麻邇の玉
(B)
(N)
真心の花(二) >>>
第二章
真心
(
まごころ
)
の
花
(
はな
)
(一)〔七六七〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第26巻 海洋万里 丑の巻
篇:
第1篇 伊都宝珠
よみ(新仮名遣い):
いずほっしゅ
章:
第2章 真心の花(一)
よみ(新仮名遣い):
まごころのはな
通し章番号:
767
口述日:
1922(大正11)年07月17日(旧閏05月23日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年6月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
竜宮の麻邇の玉が秋山彦の館に安着し、いよいよ五個の神宝は、聖地指して由良川をさかのぼっていくことになった。一同は由良川の河口で禊祓いを行い、金銀色の帆に風をはらませて川をさかのぼることになった。
出発に際して一同は、玉の安着を祝して歌をうたい舞うことになった。まず秋山彦が宣伝使服を身にまとい、歌い舞い始めた。
秋山彦の歌:九月八日のよき日に、神素盞嗚大神と国武彦命の仕組みによって、竜宮の麻邇の玉が自分の館に入ったことを祝した。そして玉が無事に聖地に着くことを祈願した。
次に紅葉姫は立ち上がり、かつて高姫が如意宝珠の玉を盗んで行ったことを思い出に、麻邇の宝珠も心を配って聖地に運んで行くように、と老婆心に注意をする歌を歌った。
初稚姫は、神代に稚桜姫命が八十曲津のために道を誤って地獄の釜の焦げ起こしの試練を受け、いよいよ心を建て直し、今ここに時置師の神の化身である杢助の娘・初稚姫として再生したと歌に明かした。そして、そんな自分が国治立大神の神業に仕えることになったことの感慨を歌った。また竜宮島に至った冒険の経緯とその成功の喜びに、高姫や黒姫ともこの喜びを分かち合いたいとの真心を歌に示した。
続いて梅子姫は、バラモン教に占領されてしまったメソポタミヤの顕恩郷に、父大神の命を受けて潜入して取り戻した故事を歌い、その後バラモン教徒の復讐により小舟に乗せられて大洋に流されたことから、竜宮島の冒険にかかわることになったことを歌った。そして竜宮島での神業をつぶさに歌に歌いこんで表した。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2021-09-23 17:22:14
OBC :
rm2602
愛善世界社版:
21頁
八幡書店版:
第5輯 155頁
修補版:
校定版:
24頁
普及版:
7頁
初版:
ページ備考:
001
天
(
てん
)
火
(
くわ
)
水
(
すゐ
)
地
(
ち
)
結
(
むすび
)
の
竜宮
(
りうぐう
)
の
麻邇
(
まに
)
の
玉
(
たま
)
の
無事
(
ぶじ
)
、
002
秋山彦
(
あきやまひこ
)
館
(
やかた
)
に
安着
(
あんちやく
)
せし
歓喜
(
よろこび
)
と、
003
感謝
(
かんしや
)
を
兼
(
か
)
ねたる
荘厳
(
さうごん
)
なる
祭典
(
さいてん
)
は
無事
(
ぶじ
)
終了
(
しうれう
)
し、
004
直会
(
なほらひ
)
の
宴
(
えん
)
は
盛
(
さかん
)
に
開
(
ひら
)
かれ、
005
いよいよ
五個
(
ごこ
)
の
神宝
(
しんぽう
)
は
聖地
(
せいち
)
を
指
(
さ
)
して
賑々
(
にぎにぎ
)
しく
由良川
(
ゆらがは
)
を
遡
(
さかのぼ
)
り
送
(
おく
)
らるる
事
(
こと
)
となつた。
006
それに
就
(
つい
)
ては
一同
(
いちどう
)
由良
(
ゆら
)
の
港
(
みなと
)
の
川口
(
かはぐち
)
に
出
(
で
)
て
御禊祓
(
みそぎはらひ
)
を
修
(
しう
)
し、
007
再
(
ふたた
)
び
神前
(
しんぜん
)
に
立帰
(
たちかへ
)
り
祭典
(
さいてん
)
を
行
(
おこな
)
ひ、
008
美
(
うる
)
はしき
神輿
(
みこし
)
を
造
(
つく
)
り、
009
これに
納
(
をさ
)
めて
聖地
(
せいち
)
へ、
010
水
(
みづ
)
に
逆
(
さか
)
らひ、
011
金銀色
(
きんぎんしよく
)
の
帆
(
ほ
)
に
風
(
かぜ
)
を
孕
(
はら
)
ませ
上
(
のぼ
)
る
事
(
こと
)
となつた。
012
茲
(
ここ
)
に
一同
(
いちどう
)
は
玉
(
たま
)
の
安着
(
あんちやく
)
を
祝
(
しゆく
)
する
為
(
ため
)
、
013
各
(
おのおの
)
立
(
た
)
つて
歌
(
うた
)
をうたひ
舞
(
ま
)
ふ
事
(
こと
)
となつた。
014
先
(
ま
)
づ
第一
(
だいいち
)
に
秋山彦
(
あきやまひこ
)
は
立
(
た
)
つて、
015
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
尊
(
みこと
)
、
016
国武彦
(
くにたけひこの
)
命
(
みこと
)
に
一礼
(
いちれい
)
し、
017
許可
(
ゆるし
)
をえて、
018
金扇
(
きんせん
)
を
両手
(
りやうて
)
に
拡
(
ひろ
)
げ、
019
宣伝使
(
せんでんし
)
服
(
ふく
)
を
身
(
み
)
に
纏
(
まと
)
ひ、
020
悠々
(
いういう
)
として
座敷
(
ざしき
)
の
中央
(
ちうあう
)
に
歌
(
うた
)
ひ
舞
(
ま
)
ひ
始
(
はじ
)
めた。
021
秋山彦
『
年
(
とし
)
てふ
年
(
とし
)
は
多
(
おほ
)
けれど
022
月
(
つき
)
てふ
月
(
つき
)
は
多
(
おほ
)
けれど
023
生日
(
いくひ
)
足日
(
たるひ
)
は
沢
(
さは
)
なれど
024
今日
(
けふ
)
は
如何
(
いか
)
なる
吉日
(
よきひ
)
ぞや
025
九
(
く
)
月
(
ぐわつ
)
八日
(
やうか
)
の
秋
(
あき
)
の
空
(
そら
)
026
四方
(
よも
)
の
山々
(
やまやま
)
紅葉
(
もみぢ
)
して
027
錦
(
にしき
)
織
(
お
)
りなす
佐保姫
(
さほひめ
)
の
028
機
(
はた
)
の
仕組
(
しぐみ
)
も
目
(
ま
)
のあたり
029
綾
(
あや
)
の
高天
(
たかま
)
に
宮柱
(
みやはしら
)
030
太
(
ふと
)
しり
建
(
た
)
てて
永久
(
とこしへ
)
に
031
鎮
(
しづ
)
まりいます
国治立
(
くにはるたち
)
の
032
厳
(
いづ
)
の
命
(
みこと
)
や
豊国姫
(
とよくにひめ
)
の
033
瑞
(
みづ
)
の
命
(
みこと
)
の
生御魂
(
いくみたま
)
034
国武彦
(
くにたけひこ
)
や
言依別
(
ことよりわけ
)
の
035
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
と
現
(
あら
)
はれて
036
裏
(
うら
)
と
表
(
おもて
)
の
神界
(
しんかい
)
の
037
仕組
(
しぐみ
)
も
茲
(
ここ
)
に
仄
(
ほの
)
見
(
み
)
えて
038
天
(
てん
)
火
(
くわ
)
水
(
すゐ
)
地
(
ち
)
と
結
(
むす
)
びたる
039
竜宮島
(
りうぐうじま
)
の
麻邇
(
まに
)
の
玉
(
たま
)
040
己
(
おの
)
が
館
(
やかた
)
に
入
(
い
)
りましぬ
041
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
042
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましまして
043
一度
(
ひとたび
)
ならずも
二度
(
ふたたび
)
も
044
三
(
み
)
つの
御霊
(
みたま
)
の
神柱
(
かむばしら
)
045
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
046
大御恵
(
おほみめぐみ
)
のいや
深
(
ふか
)
く
047
吾
(
わが
)
館
(
や
)
にとまりましまして
048
深遠
(
しんゑん
)
無量
(
むりやう
)
の
御
(
ご
)
経綸
(
けいりん
)
049
心
(
こころ
)
の
色
(
いろ
)
は
紅葉姫
(
もみぢひめ
)
050
唐紅
(
からくれなゐ
)
の
大和魂
(
やまとだま
)
051
輝
(
かがや
)
き
初
(
そ
)
めし
今日
(
けふ
)
の
空
(
そら
)
052
あゝ
有難
(
ありがた
)
し
有難
(
ありがた
)
し
053
恵
(
めぐみ
)
は
深
(
ふか
)
き
由良
(
ゆら
)
の
海
(
うみ
)
054
清
(
きよ
)
き
流
(
なが
)
れの
川口
(
かはぐち
)
に
055
百
(
もも
)
の
罪咎
(
つみとが
)
浄
(
きよ
)
めつつ
056
貴
(
うづ
)
の
玉筥
(
たまばこ
)
いや
清
(
きよ
)
く
057
五
(
い
)
つの
御玉
(
みたま
)
を
納
(
をさ
)
めたる
058
新
(
さら
)
つの
御船
(
みふね
)
に
身
(
み
)
を
任
(
まか
)
せ
059
心
(
こころ
)
も
涼
(
すず
)
しき
神風
(
かみかぜ
)
に
060
黄金
(
こがね
)
の
真帆
(
まほ
)
を
掲
(
かか
)
げつつ
061
聖地
(
せいち
)
に
送
(
おく
)
る
尊
(
たふと
)
さよ
062
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
063
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
く
常磐木
(
ときはぎ
)
の
064
松
(
まつ
)
の
神世
(
かみよ
)
も
近
(
ちか
)
づきて
065
海
(
うみ
)
の
内外
(
うちと
)
の
極
(
きは
)
みなく
066
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
御恵
(
みめぐみ
)
の
067
堅磐
(
かきは
)
常磐
(
ときは
)
に
照
(
て
)
り
渡
(
わた
)
る
068
瑞祥
(
しるし
)
は
思
(
おも
)
ひ
知
(
し
)
られけり
069
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
070
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましまして
071
波斯
(
フサ
)
の
国
(
くに
)
より
遥々
(
はるばる
)
と
072
降
(
くだ
)
り
来
(
き
)
ませる
素盞嗚
(
すさのを
)
の
073
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
074
四尾
(
よつを
)
の
山
(
やま
)
に
奥
(
おく
)
深
(
ふか
)
く
075
隠
(
かく
)
れて
時
(
とき
)
を
待
(
ま
)
ち
給
(
たま
)
ふ
076
国武彦
(
くにたけひこ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
077
心
(
こころ
)
の
幕
(
まく
)
も
秋山彦
(
あきやまひこ
)
の
078
賤
(
しづ
)
の
男
(
をのこ
)
が
真心
(
まごころ
)
を
079
こめて
祝
(
ことほ
)
ぎ
奉
(
たてまつ
)
る
080
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
081
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ』
082
紅葉姫
(
もみぢひめ
)
は
又
(
また
)
もや
立上
(
たちあが
)
り、
083
紅葉姫
『
月日
(
つきひ
)
の
駒
(
こま
)
はいと
早
(
はや
)
く
084
思
(
おも
)
ひ
返
(
かへ
)
せば
満三年
(
まるみとせ
)
085
辛酉
(
かのとのとり
)
の
菊月
(
きくづき
)
の
086
八日
(
やうか
)
に
吾
(
わが
)
館
(
や
)
に
出
(
い
)
でましし
087
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
088
尊
(
たふと
)
き
御影
(
みかげ
)
を
拝
(
はい
)
してゆ
089
心
(
こころ
)
も
赤
(
あか
)
き
紅葉姫
(
もみぢひめ
)
090
誠
(
まこと
)
の
限
(
かぎ
)
り
身
(
み
)
を
尽
(
つく
)
し
091
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
りし
甲斐
(
かひ
)
ありて
092
天地
(
てんち
)
に
充
(
み
)
つる
喜
(
よろこ
)
びは
093
又
(
また
)
もや
廻
(
めぐ
)
り
甲子
(
きのえね
)
の
094
九
(
く
)
月
(
ぐわつ
)
八日
(
やうか
)
の
今日
(
けふ
)
の
空
(
そら
)
095
嬉
(
うれ
)
しき
便
(
たよ
)
り
菊月
(
きくづき
)
の
096
薫
(
かを
)
り
床
(
ゆか
)
しき
此
(
この
)
祭典
(
まつり
)
097
金剛
(
こんがう
)
不壊
(
ふゑ
)
の
如意
(
によい
)
宝珠
(
ほつしゆ
)
098
古
(
ふる
)
き
神代
(
かみよ
)
の
昔
(
むかし
)
より
099
波
(
なみ
)
に
漂
(
ただよ
)
ふ
沓島
(
くつじま
)
の
100
巌
(
いはほ
)
の
中
(
なか
)
に
秘
(
ひ
)
めおける
101
神秘
(
しんぴ
)
の
鍵
(
かぎ
)
を
預
(
あづか
)
りし
102
秋山彦
(
あきやまひこ
)
の
表口
(
おもてぐち
)
103
黄金
(
こがね
)
の
鍵
(
かぎ
)
を
高姫
(
たかひめ
)
に
104
まんまと
盗
(
ぬす
)
み
出
(
いだ
)
されて
105
一同
(
いちどう
)
心
(
こころ
)
を
焦
(
いら
)
ちしが
106
漸
(
やうや
)
く
島
(
しま
)
に
馳
(
は
)
せついて
107
危
(
あやふ
)
き
所
(
ところ
)
を
発見
(
はつけん
)
し
108
高姫
(
たかひめ
)
さまを
伴
(
ともな
)
ひて
109
吾
(
わが
)
館
(
や
)
に
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
る
折
(
をり
)
110
忽
(
たちま
)
ち
腹
(
はら
)
に
呑
(
の
)
み
込
(
こ
)
みて
111
雲
(
くも
)
を
霞
(
かすみ
)
と
逃
(
に
)
げられし
112
其
(
その
)
古事
(
ふるごと
)
を
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
し
113
又
(
また
)
もや
麻邇
(
まに
)
の
此
(
この
)
宝珠
(
ほつしゆ
)
114
無事
(
ぶじ
)
に
聖地
(
せいち
)
に
御
(
ご
)
安着
(
あんちやく
)
115
遊
(
あそ
)
ばす
迄
(
まで
)
は
村肝
(
むらきも
)
の
116
心
(
こころ
)
を
配
(
くば
)
り
気
(
き
)
をくばり
117
送
(
おく
)
らせ
給
(
たま
)
へよ
人々
(
ひとびと
)
よ
118
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
高姫
(
たかひめ
)
が
119
玉
(
たま
)
に
心
(
こころ
)
を
抜
(
ぬ
)
かれつつ
120
隙
(
ひま
)
ゆく
駒
(
こま
)
の
隙
(
すき
)
あらば
121
又
(
また
)
もや
腹
(
はら
)
に
呑
(
の
)
み
込
(
こ
)
みて
122
如何
(
いか
)
なる
事
(
こと
)
を
仕出
(
しで
)
かすか
123
計
(
はか
)
り
知
(
し
)
られぬ
一大事
(
いちだいじ
)
124
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
125
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましまして
126
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
が
127
天地
(
てんち
)
を
救
(
すく
)
ひ
助
(
たす
)
けむと
128
配
(
くば
)
らせ
給
(
たま
)
ふ
真心
(
まごころ
)
を
129
よく
汲
(
く
)
み
取
(
と
)
りて
仕
(
つか
)
へませ
130
初稚姫
(
はつわかひめ
)
や
玉能姫
(
たまのひめ
)
131
玉治別
(
たまはるわけ
)
や
其
(
その
)
外
(
ほか
)
の
132
百
(
もも
)
の
司
(
つかさ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
133
紅葉
(
もみぢ
)
の
姫
(
ひめ
)
が
老婆心
(
らうばしん
)
134
僅
(
わづか
)
に
披瀝
(
ひれき
)
し
奉
(
たてまつ
)
る
135
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
136
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ』
137
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
り
舞
(
ま
)
ひ
納
(
をさ
)
めた。
138
初稚姫
(
はつわかひめ
)
は
又
(
また
)
もや
立
(
た
)
ちあがつて
金扇
(
きんせん
)
を
拡
(
ひろ
)
げ、
139
歌
(
うた
)
ひ
且
(
かつ
)
自
(
みづか
)
ら
舞
(
ま
)
ふ。
140
初稚姫
『
遠
(
とほ
)
き
神代
(
かみよ
)
の
其
(
その
)
昔
(
むかし
)
141
日
(
ひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御水火
(
みいき
)
より
142
生
(
あ
)
れ
出
(
い
)
でませる
稚姫君
(
わかひめぎみ
)
の
143
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
は
天
(
あめ
)
が
下
(
した
)
144
四方
(
よも
)
の
国々
(
くにぐに
)
安国
(
やすくに
)
と
145
いと
平
(
たひら
)
けく
治
(
をさ
)
めむと
146
心
(
こころ
)
を
尽
(
つく
)
し
身
(
み
)
を
尽
(
つく
)
し
147
神
(
かみ
)
の
御業
(
みわざ
)
に
朝夕
(
あさゆふ
)
に
148
仕
(
つか
)
へ
給
(
たま
)
ひし
折
(
をり
)
もあれ
149
八十
(
やそ
)
の
曲津
(
まがつ
)
の
醜魂
(
しこだま
)
に
150
取
(
と
)
り
挫
(
ひし
)
がれて
妹
(
いも
)
と
背
(
せ
)
の
151
道
(
みち
)
を
誤
(
あやま
)
り
大神
(
おほかみ
)
の
152
御教
(
みのり
)
に
触
(
ふ
)
れて
底
(
そこ
)
の
国
(
くに
)
153
身魂
(
みたま
)
を
隠
(
かく
)
し
給
(
たま
)
ひつつ
154
天
(
てん
)
より
高
(
たか
)
く
咲
(
さ
)
く
花
(
はな
)
も
155
地獄
(
ぢごく
)
の
釜
(
かま
)
のこげ
起
(
おこ
)
し
156
百
(
もも
)
の
悩
(
なや
)
みを
身
(
み
)
に
受
(
う
)
けて
157
いよいよ
心
(
こころ
)
を
立直
(
たてなほ
)
し
158
時
(
とき
)
を
待
(
ま
)
ちつつ
時置師
(
ときおかし
)
の
159
神
(
かみ
)
の
化身
(
けしん
)
の
杢助
(
もくすけ
)
が
160
妻
(
つま
)
のお
杉
(
すぎ
)
が
腹
(
はら
)
を
借
(
か
)
り
161
初稚姫
(
はつわかひめ
)
と
現
(
あら
)
はれて
162
国武彦
(
くにたけひこ
)
と
現
(
あ
)
れませる
163
国治立
(
くにはるたちの
)
大神
(
おほかみ
)
の
164
尊
(
たふと
)
き
神業
(
みわざ
)
に
仕
(
つか
)
へむと
165
心
(
こころ
)
を
配
(
くば
)
る
幼年
(
いたいけ
)
の
166
年端
(
としは
)
も
行
(
ゆ
)
かぬ
身
(
み
)
ながらも
167
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
より
168
尊
(
たふと
)
き
神業
(
みわざ
)
命
(
めい
)
ぜられ
169
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
神宝
(
かむだから
)
170
金剛
(
こんがう
)
不壊
(
ふゑ
)
の
如意
(
によい
)
宝珠
(
ほつしゆ
)
171
千代
(
ちよ
)
に
八千代
(
やちよ
)
に
永久
(
とこしへ
)
に
172
動
(
うご
)
かぬ
松
(
まつ
)
の
幹
(
みき
)
の
根
(
ね
)
に
173
隠
(
かく
)
し
奉
(
まつ
)
りて
開
(
あ
)
け
渡
(
わた
)
る
174
天
(
あま
)
の
岩戸
(
いはと
)
も
五六七
(
みろく
)
の
世
(
よ
)
175
開
(
ひら
)
かむ
為
(
ため
)
の
御
(
おん
)
経綸
(
しぐみ
)
176
深
(
ふか
)
き
心
(
こころ
)
を
白浪
(
しらなみ
)
の
177
高姫司
(
たかひめつかさ
)
や
黒姫
(
くろひめ
)
が
178
玉
(
たま
)
の
在処
(
ありか
)
を
探
(
さぐ
)
らむと
179
現界
(
このよ
)
幽界
(
あのよ
)
の
瀬戸
(
せと
)
の
海
(
うみ
)
180
太平洋
(
たいへいやう
)
の
荒浪
(
あらなみ
)
を
181
乗
(
の
)
り
越
(
こ
)
え
乗
(
の
)
り
越
(
こ
)
え
竜宮
(
りうぐう
)
の
182
一
(
ひと
)
つの
島
(
しま
)
に
上陸
(
じやうりく
)
し
183
隠
(
かく
)
せし
場所
(
ばしよ
)
を
探
(
さぐ
)
らむと
184
焦
(
いら
)
ち
給
(
たま
)
ふぞ
悲
(
かな
)
しけれ
185
玉治別
(
たまはるわけ
)
や
玉能姫
(
たまのひめ
)
186
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
187
高姫
(
たかひめ
)
さまを
気遣
(
きづか
)
ひて
188
荒浪
(
あらなみ
)
猛
(
たけ
)
る
海原
(
うなばら
)
を
189
見
(
み
)
えつ
隠
(
かく
)
れつ
漕
(
こ
)
ぎ
渡
(
わた
)
り
190
御
(
おん
)
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
を
守
(
まも
)
りつつ
191
妾
(
わらは
)
も
同
(
おな
)
じ
竜宮
(
りうぐう
)
の
192
一
(
ひと
)
つの
島
(
しま
)
へ
上陸
(
じやうりく
)
し
193
人跡
(
じんせき
)
絶
(
た
)
えし
荒野原
(
あらのはら
)
194
山
(
やま
)
を
踏
(
ふ
)
み
越
(
こ
)
え
谷
(
たに
)
渉
(
わた
)
り
195
黄金
(
こがね
)
の
波
(
なみ
)
を
湛
(
たた
)
へたる
196
玉依姫
(
たまよりひめ
)
の
隠
(
かく
)
れ
場所
(
ばしよ
)
197
諏訪
(
すは
)
の
湖水
(
こすゐ
)
に
辿
(
たど
)
り
着
(
つ
)
き
198
神
(
かみ
)
の
御旨
(
みむね
)
をあななひて
199
三五教
(
あななひけう
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
200
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
と
布
(
し
)
き
拡
(
ひろ
)
め
201
弘
(
ひろ
)
め
終
(
をは
)
つて
八咫烏
(
やあたがらす
)
202
黄金
(
こがね
)
の
翼
(
つばさ
)
に
乗
(
の
)
せられて
203
朝日
(
あさひ
)
輝
(
かがや
)
き
夕日
(
ゆふひ
)
照
(
て
)
る
204
竜
(
たつ
)
の
宮居
(
みやゐ
)
にいまします
205
玉依姫
(
たまよりひめの
)
命
(
みこと
)
より
206
天
(
てん
)
火
(
くわ
)
水
(
すゐ
)
地
(
ち
)
を
統
(
す
)
べ
結
(
むす
)
ぶ
207
紫色
(
むらさきいろ
)
の
麻邇
(
まに
)
の
玉
(
たま
)
208
無言
(
むごん
)
の
儘
(
まま
)
に
拝受
(
はいじゆ
)
して
209
梅子
(
うめこ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
210
捧
(
ささ
)
げ
奉
(
まつ
)
りし
嬉
(
うれ
)
しさよ
211
仰
(
あふ
)
げば
高
(
たか
)
し
天
(
あま
)
の
原
(
はら
)
212
雲霧
(
くもきり
)
分
(
わ
)
けて
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
の
213
秀妻
(
ほづま
)
の
国
(
くに
)
の
中心地
(
ちうしんち
)
214
外
(
そと
)
の
囲
(
かこ
)
ひと
聞
(
きこ
)
えたる
215
由良
(
ゆら
)
の
港
(
みなと
)
の
人子
(
ひとご
)
の
司
(
つかさ
)
216
秋山彦
(
あきやまひこ
)
が
御
(
おん
)
館
(
やかた
)
217
降
(
くだ
)
り
来
(
きた
)
りし
嬉
(
うれ
)
しさよ
218
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
219
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましまして
220
十曜
(
とえう
)
の
紋
(
もん
)
の
十人
(
とたり
)
連
(
づ
)
れ
221
空前
(
くうぜん
)
絶後
(
ぜつご
)
の
神業
(
かむわざ
)
に
222
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
りし
嬉
(
うれ
)
しさを
223
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
一人
(
ひとり
)
の
物
(
もの
)
とせず
224
高姫司
(
たかひめつかさ
)
や
黒姫
(
くろひめ
)
の
225
神
(
かみ
)
の
使
(
つかひ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
226
此
(
この
)
喜
(
よろこ
)
びをかき
分
(
わ
)
けて
227
手
(
て
)
を
携
(
たづさ
)
へて
天地
(
あめつち
)
の
228
尊
(
たふと
)
き
道
(
みち
)
に
仕
(
つか
)
へなば
229
三五教
(
あななひけう
)
の
大空
(
おほぞら
)
は
230
月日
(
つきひ
)
も
清
(
きよ
)
く
明
(
あきら
)
かに
231
厳
(
いづ
)
と
瑞
(
みづ
)
との
神界
(
しんかい
)
の
232
機
(
はた
)
織
(
お
)
り
上
(
あ
)
げて
綾錦
(
あやにしき
)
233
輝
(
かがや
)
く
宮
(
みや
)
に
永久
(
とこしへ
)
に
234
仕
(
つか
)
へて
互
(
たがひ
)
に
歓
(
ゑら
)
ぎつつ
235
教
(
のり
)
の
栄
(
さか
)
えを
見
(
み
)
るならむ
236
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
237
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましまして
238
初稚姫
(
はつわかひめ
)
が
真心
(
まごころ
)
を
239
うまら
に
つばら
に
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
せ
240
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大御神
(
おほみかみ
)
241
国治立
(
くにはるたちの
)
大神
(
おほかみ
)
の
242
分
(
わけ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
243
畏
(
かしこ
)
み
畏
(
かしこ
)
み
願
(
ね
)
ぎまつる
244
畏
(
かしこ
)
み
畏
(
かしこ
)
み
祈
(
ね
)
ぎまつる』
245
梅子姫
(
うめこひめ
)
は
立上
(
たちあが
)
り
歌
(
うた
)
ひ
舞
(
ま
)
ひ
始
(
はじ
)
めた。
246
梅子姫
『
父
(
ちち
)
大神
(
おほかみ
)
の
神言
(
みこと
)
もて
247
顕恩城
(
けんおんじやう
)
に
現
(
あ
)
れませる
248
バラモン
教
(
けう
)
の
神司
(
かむつかさ
)
249
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
や
其
(
その
)
外
(
ほか
)
の
250
捻
(
ねぢ
)
け
曲
(
まが
)
れる
人々
(
ひとびと
)
を
251
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
大道
(
おほみち
)
に
252
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
す
神業
(
かむわざ
)
に
253
八人
(
やたり
)
乙女
(
をとめ
)
は
身
(
み
)
をやつし
254
エデンの
河
(
かは
)
を
打渡
(
うちわた
)
り
255
種々
(
いろいろ
)
雑多
(
ざつた
)
と
気
(
き
)
を
配
(
くば
)
り
256
あらむ
限
(
かぎ
)
りのベストをば
257
尽
(
つく
)
せし
事
(
こと
)
も
水
(
みづ
)
の
泡
(
あわ
)
258
太玉
(
ふとだま
)
命
(
みこと
)
の
神司
(
かむつかさ
)
259
顕恩城
(
けんおんじやう
)
を
主宰
(
しゆさい
)
して
260
教
(
をしへ
)
を
開
(
ひら
)
き
給
(
たま
)
ひつつ
261
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
姉妹
(
おとどい
)
各自
(
めいめい
)
は
262
顕恩城
(
けんおんじやう
)
を
後
(
あと
)
にして
263
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
と
三五
(
あななひ
)
の
264
道
(
みち
)
を
伝
(
つた
)
ふる
折柄
(
をりから
)
に
265
バラモン
教
(
けう
)
の
醜人
(
しこびと
)
に
266
情
(
なさけ
)
容赦
(
ようしや
)
も
荒浪
(
あらなみ
)
の
267
寄
(
よ
)
る
辺
(
べ
)
渚
(
なぎさ
)
の
捨小舟
(
すてをぶね
)
268
波
(
なみ
)
に
漂
(
ただよ
)
ひ
竜宮
(
りうぐう
)
の
269
宝
(
たから
)
の
島
(
しま
)
に
上陸
(
じやうりく
)
し
270
小糸
(
こいと
)
の
姫
(
ひめ
)
を
守立
(
もりた
)
てて
271
五十子
(
いそこ
)
の
姫
(
ひめ
)
や
今子姫
(
いまこひめ
)
272
宇豆姫
(
うづひめ
)
伴
(
ともな
)
ひ
地恩郷
(
ちおんきやう
)
273
光
(
ひかり
)
を
隠
(
かく
)
し
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
の
274
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
を
表
(
おもて
)
とし
275
影身
(
かげみ
)
に
添
(
そ
)
ひて
大神
(
おほかみ
)
の
276
尊
(
たふと
)
き
御教
(
みのり
)
を
説
(
と
)
き
示
(
しめ
)
し
277
心
(
こころ
)
配
(
くば
)
りし
甲斐
(
かひ
)
ありて
278
身魂
(
みたま
)
も
清
(
きよ
)
き
小糸姫
(
こいとひめ
)
279
バラモン
教
(
けう
)
の
醜道
(
しこみち
)
を
280
弊履
(
へいり
)
の
如
(
ごと
)
く
脱
(
ぬ
)
ぎ
棄
(
す
)
てて
281
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
に
服従
(
まつろ
)
ひし
282
其
(
その
)
嬉
(
うれ
)
しさは
如何
(
いか
)
ばかり
283
高山彦
(
たかやまひこ
)
や
黒姫
(
くろひめ
)
も
284
心
(
こころ
)
を
尽
(
つく
)
し
身
(
み
)
を
尽
(
つく
)
し
285
三五教
(
あななひけう
)
の
御教
(
みをしへ
)
に
286
尽
(
つく
)
し
給
(
たま
)
へど
村肝
(
むらきも
)
の
287
心
(
こころ
)
にかかる
執着
(
しふちやく
)
の
288
雲
(
くも
)
晴
(
は
)
れやらず
黄金
(
わうごん
)
の
289
玉
(
たま
)
の
在処
(
ありか
)
に
魂
(
たま
)
抜
(
ぬ
)
かれ
290
教
(
をしへ
)
の
道
(
みち
)
を
外
(
よそ
)
にして
291
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
気
(
き
)
を
焦
(
いら
)
つ
292
其
(
その
)
御心
(
みこころ
)
の
憐
(
あは
)
れさよ
293
時
(
とき
)
しもあれや
三五
(
あななひ
)
の
294
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
295
初稚姫
(
はつわかひめ
)
や
玉能姫
(
たまのひめ
)
296
玉治別
(
たまはるわけ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
297
浪路
(
なみぢ
)
を
分
(
わ
)
けて
来
(
きた
)
ります
298
神
(
かみ
)
の
柱
(
はしら
)
の
高姫
(
たかひめ
)
が
299
地恩
(
ちおん
)
の
城
(
しろ
)
に
来
(
きた
)
りまし
300
高山彦
(
たかやまひこ
)
や
黒姫
(
くろひめ
)
を
301
密
(
ひそ
)
かに
誘
(
いざな
)
ひ
一
(
ひと
)
つ
島
(
じま
)
302
後
(
あと
)
に
見棄
(
みす
)
てて
波
(
なみ
)
の
上
(
うへ
)
303
南洋
(
なんやう
)
諸島
(
しよたう
)
を
隈
(
くま
)
もなく
304
探
(
さが
)
し
索
(
もと
)
めて
瀬戸海
(
せとうみ
)
の
305
淡路
(
あはぢ
)
の
島
(
しま
)
の
司神
(
つかさがみ
)
306
東助館
(
とうすけやかた
)
に
出
(
い
)
でまして
307
玉
(
たま
)
の
在処
(
ありか
)
を
疑
(
うたが
)
ひつ
308
再度山
(
ふたたびやま
)
の
山麓
(
さんろく
)
に
309
国依別
(
くによりわけ
)
を
訪
(
たづ
)
ねつつ
310
執着心
(
しふちやくしん
)
はまだ
晴
(
は
)
れず
311
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
と
彷徨
(
さまよ
)
ひて
312
玉
(
たま
)
の
在処
(
ありか
)
を
索
(
もと
)
めます
313
その
御心
(
みこころ
)
ぞ
可憐
(
いぢ
)
らしき
314
地恩
(
ちおん
)
の
城
(
しろ
)
を
後
(
あと
)
にして
315
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
や
蜈蚣姫
(
むかでひめ
)
316
テールス
姫
(
ひめ
)
や
友彦
(
ともひこ
)
を
317
伴
(
ともな
)
ひ
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
打渉
(
うちわた
)
り
318
深
(
ふか
)
き
谷間
(
たにま
)
を
潜
(
くぐ
)
り
抜
(
ぬ
)
け
319
ネルソン
山
(
ざん
)
を
後
(
あと
)
にして
320
ジヤンナの
郷
(
さと
)
やイールの
郷
(
さと
)
321
玉野
(
たまの
)
ケ
原
(
はら
)
を
踏
(
ふ
)
み
越
(
こ
)
えて
322
金砂
(
きんしや
)
銀砂
(
ぎんしや
)
の
輝
(
かがや
)
きし
323
諏訪
(
すは
)
の
湖水
(
こすゐ
)
の
手前
(
てまへ
)
まで
324
漸
(
やうや
)
う
進
(
すす
)
む
折柄
(
をりから
)
に
325
紺青
(
こんぜう
)
の
波
(
なみ
)
を
湛
(
たた
)
へたる
326
波上
(
はじやう
)
を
駆
(
かけ
)
る
金銀
(
きんぎん
)
の
327
八咫烏
(
やあたがらす
)
やアンボリー
328
取
(
と
)
りつく
島
(
しま
)
もなき
折
(
をり
)
に
329
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
を
先頭
(
せんとう
)
に
330
初
(
はじ
)
めて
悟
(
さと
)
る
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
331
心
(
こころ
)
の
空
(
そら
)
は
忽
(
たちま
)
ちに
332
転迷
(
てんめい
)
開悟
(
かいご
)
の
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
きて
333
朱欄
(
しゆらん
)
碧瓦
(
へきぐわ
)
の
竜宮城
(
りうぐうじやう
)
334
玉依姫
(
たまよりひめ
)
の
御
(
おん
)
館
(
やかた
)
335
奥
(
おく
)
の
一間
(
ひとま
)
に
参入
(
さんにふ
)
し
336
一行
(
いつかう
)
五
(
ご
)
人
(
にん
)
の
五
(
い
)
つ
身魂
(
みたま
)
337
初稚姫
(
はつわかひめ
)
の
一行
(
いつかう
)
と
338
ものをも
言
(
い
)
はずしづしづと
339
玉依姫
(
たまよりひめ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
340
月
(
つき
)
の
形
(
かたち
)
の
座
(
ざ
)
を
占
(
し
)
めて
341
月光
(
げつくわう
)
輝
(
かがや
)
く
麻邇
(
まに
)
の
玉
(
たま
)
342
心
(
こころ
)
も
色
(
いろ
)
も
紫
(
むらさき
)
の
343
色
(
いろ
)
映
(
は
)
え
渡
(
わた
)
る
初稚姫
(
はつわかひめ
)
の
344
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
はしとやかに
345
吾
(
わが
)
手
(
て
)
に
渡
(
わた
)
し
給
(
たま
)
ひけり
346
初稚姫
(
はつわかひめ
)
の
真心
(
まごころ
)
は
347
雪
(
ゆき
)
より
清
(
きよ
)
く
紅葉
(
もみぢば
)
の
348
色
(
いろ
)
にも
優
(
まさ
)
る
御
(
おん
)
姿
(
すがた
)
349
妾
(
わらは
)
は
忽
(
たちま
)
ち
感
(
かん
)
じ
入
(
い
)
り
350
無言
(
むごん
)
の
儘
(
まま
)
に
受取
(
うけと
)
りて
351
黄金
(
こがね
)
の
翼
(
つばさ
)
を
拡
(
ひろ
)
げたる
352
八咫烏
(
やあたがらす
)
に
助
(
たす
)
けられ
353
漸
(
やうや
)
くここに
着
(
つ
)
きにけり
354
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
355
神
(
かみ
)
の
御心
(
みこころ
)
汲
(
く
)
み
取
(
と
)
りて
356
三五教
(
あななひけう
)
に
仕
(
つか
)
へたる
357
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
の
高姫
(
たかひめ
)
や
358
高山彦
(
たかやまひこ
)
や
黒姫
(
くろひめ
)
や
359
竜国別
(
たつくにわけ
)
や
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
の
360
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
361
玉依姫
(
たまよりひめ
)
の
賜
(
たま
)
はりし
362
麻邇
(
まに
)
の
宝珠
(
ほつしゆ
)
の
神業
(
かむわざ
)
に
363
仕
(
つか
)
へまほしき
吾
(
わが
)
願
(
ねが
)
ひ
364
うまら
に
つばら
に
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
せ
365
三五教
(
あななひけう
)
を
守
(
まも
)
ります
366
国治立
(
くにはるたちの
)
大御神
(
おほみかみ
)
367
豊国姫
(
とよくにひめの
)
大神
(
おほかみ
)
の
368
御前
(
みまへ
)
に
畏
(
かしこ
)
み
願
(
ね
)
ぎまつる
369
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
370
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ』
371
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
り、
372
悠々
(
いういう
)
として
吾
(
わが
)
席
(
せき
)
に
帰
(
かへ
)
り
給
(
たま
)
うた。
373
(
大正一一・七・一七
旧閏五・二三
松村真澄
録)
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