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霊界物語
海洋万里（第25～36巻）
第26巻（丑の巻）
序歌
凡例
総説歌
第1篇 伊都宝珠
第1章 麻邇の玉
第2章 真心の花（一）
第3章 真心の花（二）
第4章 真心の花（三）
第5章 真心の花（四）
第2篇 蓮華台上
第6章 大神宣
第7章 鈴の音
第8章 虎の嘯
第9章 生言霊
第3篇 神都の秋
第10章 船歌
第11章 言の波
第12章 秋の色
第4篇 波瀾重畳
第13章 三つ巴
第14章 大変歌
第15章 諭詩の歌
第16章 三五玉
第17章 帰り路
跋
余白歌
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霊界物語
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海洋万里（第25～36巻）
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第26巻（丑の巻）
> 第2篇 蓮華台上 > 第9章 生言霊
＜＜＜ 虎の嘯
(B)
(N)
船歌 ＞＞＞
第九章
生言霊
(
いくことたま
)
〔七七四〕
インフォメーション
著者：
出口王仁三郎
巻：
霊界物語 第26巻 海洋万里 丑の巻
篇：
第2篇 蓮華台上
よみ（新仮名遣い）：
れんげだいじょう
章：
第9章 生言霊
よみ（新仮名遣い）：
いくことたま
通し章番号：
774
口述日：
1922（大正11）年07月18日（旧閏05月24日）
口述場所：
筆録者：
外山豊二
校正日：
校正場所：
初版発行日：
1923（大正12）年6月5日
概要：
舞台：
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です（一部加筆訂正してあります）。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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：
最後に言依別命が立ち上がり、金扇を開いて自ら舞い歌った。
豊国姫命の分霊たる天使・言霊別命は、根底の国に潜んだ後に少彦名神と現れて、常世の国の天地を守っていた。
言霊別命は分霊・言依別命として再びこの世に出現し、三五教の宣伝使と現れた。四尾山に隠れていた国武彦命の御言によって玉照彦・玉照姫を立てて五六七神政の礎を築いていた。
如意宝珠、黄金の玉、紫の玉を神業のまにまに隠し置いたが、ここにまた、瑞の御魂大神の秘密郷である竜宮の一つ島の諏訪の湖から、五つの麻邇の玉が現れた。三と五との三五の玉の教えは、二度目の天の岩戸を開き、常世の闇を打ち晴らす。
天地八百万の神々も、生命あるものはすべて、残さず救い上げて上下喜んで睦びあう誠の神世を立てる珍の礎が定まったのである。
神素盞嗚大神の大神勅を漏らさず聞いたこの上は、言依別命は今日から世人を救うために千座の置戸を負って、仁慈無限の大神の御心に習って仕えることを、瑞御魂・神素盞嗚大神と国武彦の御前に誓う。
言依別命は自らの固い決心を歌い終わると元の座に戻った。言依別命の犠牲的活動はこの後、如何に発展するのであろうか。
また秋山彦の館の奥に姿を隠した神素盞嗚大神の消息を知る者は一人もなかった。国武彦は四尾山の奥深くに隠れ給うて、神政成就の暁を待つこととなった。
言依別命は、梅子姫、五十子姫ら一同とともに神宝を美しい神輿に納めると、金銀をちりばめた船に乗せて金銀の帆をはらませ、由良の川口から登っていった。船中歌い舞い、音楽を奏しながら、勇ましく聖地に帰ることとなった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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：
備考：
タグ：
データ凡例：
データ最終更新日：
2021-10-06 18:28:49
OBC ：
rm2609
愛善世界社版：
123頁
八幡書店版：
第5輯 187頁
修補版：
校定版：
137頁
普及版：
44頁
初版：
ページ備考：
001
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
は
立上
(
たちあが
)
り
金扇
(
きんせん
)
を
開
(
ひら
)
いて
自
(
みづか
)
ら
舞
(
ま
)
ひ
自
(
みづか
)
ら
歌
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
うた。
002
言依別命
『
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
り
固
(
かた
)
めたる
003
国治立
(
くにはるたちの
)
大神
(
おほかみ
)
と
004
御水火
(
みいき
)
を
合
(
あは
)
せ
永久
(
とこしへ
)
に
005
世界
(
せかい
)
を
守
(
まも
)
り
給
(
たま
)
ひたる
006
豊国姫
(
とよくにひめ
)
の
御分霊
(
わけみたま
)
007
助
(
たす
)
け
幸
(
さち
)
はひ
生
(
い
)
かすてふ
008
言霊別
(
ことたまわけ
)
の
天使
(
あまつかひ
)
009
醜
(
しこ
)
の
猛
(
たけ
)
びに
是非
(
ぜひ
)
もなく
010
根底
(
ねそこ
)
の
国
(
くに
)
に
潜
(
ひそ
)
みまし
011
少彦名
(
すくなひこな
)
と
現
(
あら
)
はれて
012
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
の
天地
(
あめつち
)
を
013
守
(
まも
)
り
給
(
たま
)
ひし
勇
(
いさ
)
ましさ
014
言霊別
(
ことたまわけ
)
の
御分霊
(
わけみたま
)
015
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御言
(
みこと
)
もて
016
再
(
ふたた
)
び
此
(
この
)
世
(
よ
)
に
出現
(
しゆつげん
)
し
017
三五教
(
あななひけう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
018
言依別
(
ことよりわけの
)
神
(
かみ
)
となり
019
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
020
神
(
かみ
)
のまにまに
伝
(
つた
)
へ
行
(
ゆ
)
く
021
四尾
(
よつを
)
の
山
(
やま
)
に
隠
(
かく
)
れます
022
国武彦
(
くにたけひこ
)
の
御言
(
みこと
)
もて
023
錦
(
にしき
)
の
宮
(
みや
)
に
仕
(
つか
)
へます
024
玉照彦
(
たまてるひこ
)
や
玉照
(
たまてる
)
の
025
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
026
五六七
(
みろく
)
神政
(
しんせい
)
の
礎
(
いしずゑ
)
を
027
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
村肝
(
むらきも
)
の
028
心
(
こころ
)
を
配
(
くば
)
り
身
(
み
)
を
尽
(
つく
)
し
029
金剛
(
こんがう
)
不壊
(
ふゑ
)
の
如意
(
によい
)
宝珠
(
ほつしゆ
)
030
黄金
(
こがね
)
の
玉
(
たま
)
や
紫
(
むらさき
)
の
031
珍
(
うづ
)
の
神宝
(
たから
)
を
永久
(
とこしへ
)
に
032
神
(
かみ
)
のまにまに
埋
(
うづ
)
め
置
(
お
)
き
033
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
034
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
く
折
(
をり
)
を
待
(
ま
)
つ
035
時
(
とき
)
しもあれや
素盞嗚
(
すさのを
)
の
036
瑞
(
みづ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
037
黄金
(
こがね
)
の
島
(
しま
)
の
秘密郷
(
ひみつきやう
)
038
金波
(
きんぱ
)
ひらめく
諏訪
(
すは
)
の
湖
(
うみ
)
039
玉依姫
(
たまよりひめ
)
の
常久
(
とことは
)
に
040
守
(
まも
)
り
給
(
たま
)
ひし
麻邇
(
まに
)
の
珠
(
たま
)
041
いよいよここに
現
(
あら
)
はれて
042
五
(
い
)
づの
御魂
(
みたま
)
の
功績
(
いさをし
)
は
043
ますます
高
(
たか
)
く
輝
(
かがや
)
きぬ
044
三
(
みつ
)
と
五
(
いつ
)
との
玉
(
たま
)
の
道
(
みち
)
045
三五
(
さんご
)
の
月
(
つき
)
の
御教
(
みをしへ
)
は
046
二度目
(
にどめ
)
の
天
(
あま
)
の
岩屋戸
(
いはやど
)
を
047
完全
(
うまら
)
に
委細
(
つばら
)
に
押開
(
おしひら
)
き
048
常世
(
とこよ
)
の
闇
(
やみ
)
を
打晴
(
うちは
)
らし
049
天
(
あめ
)
にます
神
(
かみ
)
八百万
(
やほよろづ
)
050
地
(
つち
)
にます
神
(
かみ
)
八百万
(
やほよろづ
)
051
百
(
もも
)
の
人草
(
ひとぐさ
)
草
(
くさ
)
も
木
(
き
)
も
052
禽獣
(
とりけだもの
)
や
虫族
(
むしけら
)
の
053
生命
(
いのち
)
のはしに
至
(
いた
)
る
迄
(
まで
)
054
洩
(
も
)
らさず
残
(
のこ
)
さず
救
(
すく
)
ひ
上
(
あ
)
げ
055
上下
(
じやうげ
)
歓
(
ゑら
)
ぎて
睦
(
むつ
)
び
合
(
あ
)
ふ
056
誠
(
まこと
)
の
神世
(
かみよ
)
を
建
(
た
)
て
給
(
たま
)
ふ
057
珍
(
うづ
)
の
礎
(
いしずゑ
)
定
(
さだ
)
まりぬ
058
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
059
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ。
060
○
061
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
が
062
宣
(
の
)
らせ
給
(
たま
)
ひし
大神勅
(
おほみこと
)
063
唯
(
ただ
)
一言
(
ひとこと
)
も
洩
(
も
)
らさじと
064
耳
(
みみ
)
をそばだて
言依別
(
ことよりわけ
)
の
065
瑞
(
みづ
)
の
命
(
みこと
)
は
只管
(
ひたすら
)
に
066
今日
(
けふ
)
を
境
(
さかひ
)
と
改
(
あらた
)
めて
067
世人
(
よびと
)
を
安
(
やす
)
きに
救
(
すく
)
うため
068
千座
(
ちくら
)
の
置戸
(
おきど
)
を
背
(
せな
)
に
負
(
お
)
ひ
069
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
070
尊
(
たふと
)
き
御心
(
みむね
)
に
神習
(
かむなら
)
ひ
071
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
らむ
瑞御魂
(
みづみたま
)
072
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大御神
(
おほみかみ
)
073
国武彦
(
くにたけひこ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
074
慎
(
つつし
)
み
敬
(
うやま
)
ひ
真心
(
まごころ
)
を
075
尽
(
つく
)
して
誓
(
ちか
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る
076
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
077
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
078
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
079
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
に
誓
(
ちか
)
ひたる
080
わが
言霊
(
ことたま
)
は
永久
(
とこしへ
)
に
081
五六七
(
みろく
)
の
世
(
よ
)
迄
(
まで
)
も
変
(
かは
)
らまじ
082
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
083
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ』
084
と
自
(
みづか
)
ら
固
(
かた
)
き
決心
(
けつしん
)
を
歌
(
うた
)
ひ
了
(
をは
)
つて
悄然
(
せうぜん
)
として
座
(
ざ
)
に
帰
(
かへ
)
つた。
085
今後
(
こんご
)
の
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
の
犠牲
(
ぎせい
)
的
(
てき
)
活動
(
くわつどう
)
は
果
(
はた
)
して
如何
(
いか
)
に
発展
(
はつてん
)
するであらうか。
086
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
は
秋山館
(
あきやまやかた
)
の
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
に
隠
(
かく
)
れ
給
(
たま
)
ひしより、
087
何
(
いづ
)
れへ
出
(
い
)
でませしか、
088
その
消息
(
せうそく
)
を
知
(
し
)
るものは
一人
(
ひとり
)
もなかつた。
089
国武彦
(
くにたけひこの
)
命
(
みこと
)
はその
場
(
ば
)
に
白煙
(
はくえん
)
となつて
消
(
き
)
え
給
(
たま
)
ひ、
090
四尾
(
よつを
)
の
山
(
やま
)
の
奥
(
おく
)
深
(
ふか
)
く
神政
(
しんせい
)
成就
(
じやうじゆ
)
の
暁
(
あかつき
)
を
待
(
ま
)
たせ
給
(
たま
)
ふ
事
(
こと
)
になつた。
091
茲
(
ここ
)
に
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
は
梅子姫
(
うめこひめ
)
、
092
五十子
(
いそこ
)
姫
(
ひめ
)
その
他
(
た
)
の
一同
(
いちどう
)
と
共
(
とも
)
に、
093
神宝
(
かむだから
)
を
由良
(
ゆら
)
の
港
(
みなと
)
の
川口
(
かはぐち
)
より
美
(
うる
)
はしき
神輿
(
みこし
)
の
中
(
なか
)
に
納
(
をさ
)
め、
094
金銀
(
きんぎん
)
を
以
(
もつ
)
て
鏤
(
ちりば
)
めたる
御船
(
みふね
)
に
安置
(
あんち
)
し、
095
金銀
(
きんぎん
)
の
真帆
(
まほ
)
に
秋風
(
あきかぜ
)
を
孕
(
はら
)
ませ、
096
由良川
(
ゆらがは
)
を
遡
(
さかのぼ
)
りて
聖地
(
せいち
)
に
勇
(
いさ
)
ましく、
097
船中
(
せんちう
)
歌
(
うた
)
ひ
舞
(
ま
)
ひ、
098
いろいろの
音楽
(
おんがく
)
を
奏
(
そう
)
しながら
帰
(
かへ
)
り
給
(
たま
)
ふ
事
(
こと
)
となつた。
099
あゝ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
。
100
（
大正一一・七・一八
旧閏五・二四
外山豊二
録）
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