霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一五章 諭詩(さとし)(うた)〔七八〇〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第26巻 海洋万里 丑の巻 篇:第4篇 波瀾重畳 よみ(新仮名遣い):はらんちょうじょう
章:第15章 諭詩の歌 よみ(新仮名遣い):さとしのうた 通し章番号:780
口述日:1922(大正11)年07月19日(旧閏05月25日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年6月5日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
高姫と黒姫は、高山彦の諭しの歌に神の社を伏し拝むと、赤面しながら舟をつないでいる磯端にやってきた。見れば、東の空は茜色に染まり、波にひらめく美しい様を表していた。
湖水には、竜神の為せる業か、ここかしこに水茎文字が現れている。三人は舟に飛び乗って艪櫂をこぐと、湖水は二つに分かれ、黄金の鱗の大きな竜が雲を起こして大空に立ち上る凄まじい様を目の当たりにした。
辺りには涼しい風が響き、深遠微妙の音楽が聞こえてきた。四辺は芳香に包まれ、蓮の花弁が雪のように三人の舟に降り積もった。蓮の花はいつのまにか、美しい平和の女神に姿を変えていた。
三人は合掌して首を垂れた。女神は三人に神勅を伝えた。女神は木花姫神と名乗ると、三人のこれまでの執着心から出た玉探しを戒め、魂を磨いて五六七の神業に尽くせ、と諭した。
木花姫神は、三つの宝珠は神の仕組で隠されているので、今は探索をあきらめよと告げると、また偽神懸りによって三人がここに来たのは、けっして国依別や秋彦に懸った天狗のせいではなくて、三人に改心を促す皇神の尊い仕組であるから、悔改めて証を為せ、と諭した。
しかし高姫はこれを聞いて、日の出神に比べたら、木花姫など何が偉い、とそろそろ慢心をし始めた。そして、黒姫と高山彦にもいかに自分に懸かる日の出神が偉大な神であるかを説いて聞かせ、心を翻してはならない、と説教しつつ、舟は岸辺に着いた。
高山彦の従者として琵琶湖の岸辺で帰りを待っていたアールとエースは、三人が玉を首尾よく手に入れたと思い、早く玉を聖地に持ち帰ろうと嬉しがり、三人を伏し拝む。
高姫はそのいじらしさに黙然としてうつむいている。黒姫は、神の仕組はお前たちの知るところではない、何も言わずに着いて来い、と出立を促した。
竹生島の神素盞嗚大神の仮館を守る英子姫と亀彦は、弁天の社に礼拝すると、聖地に向かうために舟に乗って漕ぎ出した。天空を照らして降る火光はたちまち二人の舟に下ると、美しい神となって言霊を述べた。すると荒れた湖水の波はたちまち鎮まった。
これは真の日の出神であった。日の出神は舟が大津に着くと、たちまち姿を消してしまった。英子姫と亀彦は伏し拝むと、長い道のりを旅して越えて、綾の聖地に到着した。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2022-07-08 10:43:09 OBC :rm2615
愛善世界社版:219頁 八幡書店版:第5輯 218頁 修補版: 校定版:241頁 普及版:79頁 初版: ページ備考:
001高姫(たかひめ)黒姫(くろひめ)両人(りやうにん)
002高山彦(たかやまひこ)諸共(もろとも)
003(かみ)(やしろ)()(をが)
004(かほ)(あか)らめてスゴスゴと
005()()(ふね)(つな)ぎたる
006磯辺(いそべ)()きて(なが)むれば
007(あづま)(そら)(あかね)して
008(なみ)(ひら)めく(うる)はしさ
009湖水(こすゐ)(そこ)(ひそ)みたる
010竜神(りうじん)(さま)()(わざ)
011水茎(みづくき)文字(もじ)此処(ここ)彼処(かしこ)
012アオウエイ カコクケキ
013サソスセシと(あら)はれぬ
014三人(みたり)(ふね)()()りて
015艪櫂(ろかい)(あやつ)りシヅシヅと
016(なみ)(うか)んで(かへ)()
017湖水(こすゐ)(ふた)つに立別(たちわか)
018(あら)はれ()でし大竜(たいりう)
019姿(すがた)(こと)(いか)めしく
020黄金(こがね)(うろこ)太刀(たち)(はだ)
021(くも)(おこ)して大空(おほぞら)
022(たちま)(のぼ)(すさま)じさ
023三人(みたり)(そら)()(あふ)
024(なが)むる(うち)大竜(たいりう)
025姿(すがた)(ただち)(くも)()
026(すず)しき(かぜ)共響(むたひび)
027幽遠(いうゑん)微妙(びめう)音楽(おんがく)
028何処(いづく)ともなく(きこ)()
029四辺(しへん)(たちま)芳香(はうかう)
030(つつ)まれ(こころ)清々(すがすが)
031(よみがへ)りたる(おも)ひして
032(ふね)(すす)むる折柄(をりから)
033ヒラリヒラリと蓮花(はちすばな)
034(ゆき)(ごと)くに()(きた)
035三人(みたり)(ふね)堆高(うづたか)
036(つも)(つも)ると()(うち)
037(はちす)(はな)何時(いつ)しかに
038姿(すがた)(へん)じて(うる)はしき
039平和(へいわ)女神(めがみ)となり()へぬ
040三人(みたり)はここに合掌(がつしやう)
041欣求(ごんぐ)浄土(じやうど)弥陀(みだ)如来(によらい)
042弥勒(みろく)菩薩(ぼさつ)来迎(らいがう)
043木花姫(このはなひめ)出現(しゆつげん)
044(ただし)竜宮(りうぐう)乙姫(おとひめ)
045崇高(けだか)姿(すがた)村肝(むらきも)
046(こころ)(そこ)より恭敬(きようけい)
047(おも)はず(かうべ)()げつれば
048女神(めがみ)言葉(ことば)(しと)やかに
049三人(みたり)(むか)つてさやさやと
050神勅(みのり)(つた)(たま)ひけり。
051
052天教山(てんけうざん)永久(とこしへ)
053千木(ちぎ)(たか)()りて(しづ)まれる
054(われ)木花姫(このはなひめの)(かみ)
055(なんぢ)高姫(たかひめ)黒姫(くろひめ)
056高山彦(たかやまひこ)よよつく()
057(かみ)(おもて)(あら)はれて
058(ぜん)(あく)とを立別(たてわ)ける
059(この)()(つく)りし神直日(かむなほひ)
060(こころ)(ひろ)大直日(おほなほひ)
061(ただ)何事(なにごと)(ひと)()
062直日(なほひ)見直(みなほ)聞直(ききなほ)
063()(あやま)ちは()(なほ)
064(かみ)(なんぢ)(とも)にあり
065(かみ)分霊(みたま)()けながら
066(ちひ)さき(よく)にからまれて
067在処(ありか)()れぬ玉探(たまさが)
068(たま)(さが)すは()けれども
069天地(てんち)(かみ)(たま)ひたる
070(なれ)霊魂(みたま)何時(いつ)しかに
071八十(やそ)枉津(まがつ)()きとられ
072()るも(きたな)醜魂(しこだま)
073スリ()へられて()ながらも
074(まこと)(たま)他所(よそ)にして
075(かたち)(たま)()(くら)
076(とほ)海原(うなばら)()りきりて
077彷徨(さまよ)(まは)(あは)れさよ
078(なんぢ)高姫(たかひめ)黒姫(くろひめ)
079高山彦(たかやまひこ)(いま)よりは
080(うま)赤子(あかご)(たましひ)
081(みが)(かへ)して三五(あななひ)
082(かみ)(をしへ)をよく(さと)
083天地(てんち)(とどろ)言霊(ことたま)
084(うづ)(たから)()()ちて
085天地(あめつち)(もも)(かみ)(たち)
086百千万(ももちよろづ)民草(たみぐさ)
087(やす)きに(みちび)(すく)はむと
088(かみ)より()でし神霊(かむみたま)
089(みが)()まして(まつ)()
090五六七(みろく)神業(みわざ)(つく)せよや
091(いづ)御魂(みたま)系統(ひつぽう)
092(こころ)(おご)れば(たちま)ちに
093(また)もや今日(けふ)玉騒(たまさわ)
094繰返(くりかへ)しつつ(ぬぐ)はれぬ
095(はぢ)()くのは()のあたり
096(たつ)宮居(みやゐ)乙姫(おとひめ)
097曲津(まがつ)(かみ)(ささや)きを
098大和魂(やまとみたま)生粋(きつすゐ)
099(おも)()めたる執着(しふちやく)
100(こころ)(おに)()められて
101(くる)しみ(もだ)ゆる可憐(いぢ)らしさ
102木花姫(このはなひめ)神言(かみごと)
103(まこと)()けて()くならば
104天ケ下(あめがした)には(あだ)もなく
105枉津(まがつ)(おそ)(すべ)もなし
106(かみ)(なんぢ)(とも)にあり
107(かみ)(つく)りし(かみ)(みや)
108(こころ)(ただ)しく(きよ)めなば
109如何(いか)でか枉津(まがつ)(ひそ)むべき
110あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
111(かみ)御言(みこと)(かしこ)みて
112一日(ひとひ)(はや)片時(かたとき)
113(まこと)(こころ)(かへ)れかし
114仕組(しぐみ)(ふか)琵琶(びは)(うみ)
115(なみ)(ただよ)竹生島(ちくぶじま)
116(かむ)素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)
117(にく)御宮(みや)より()れませる
118神徳(しんとく)(たか)英子姫(ひでこひめ)
119万代(よろづよ)(いは)亀彦(かめひこ)
120三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)
121竹生(ちくぶ)(しま)にましませど
122()()(こころ)(くら)くして
123(その)御舎(みあらか)得知(えし)らず
124やみやみ(かへ)(あは)れさよ
125あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
126(たふと)(かみ)御言(みこと)もて
127木花姫(このはなひめ)(いま)此処(ここ)
128(なれ)()(うへ)(あは)れみつ
129(あめ)(つち)との道理(ことわり)
130完全(うまら)詳細(つばら)()(さと)
131朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
132(つき)()つとも()くるとも
133仮令(たとへ)大地(だいち)(しづ)むとも
134(わが)(こと)()(かは)らまじ
135三千(さんぜん)世界(せかい)(うめ)(はな)
136一度(いちど)(ひら)言霊(ことたま)
137(きよ)きは(かみ)(こころ)なり
138(きよ)きは(かみ)(こころ)なり
139(みづ)御霊(みたま)永久(とこしへ)
140(しづ)まりいます神島(かみしま)
141(かみ)(えにし)(つな)がれて
142(まう)(きた)れる三人(みたり)()
143(なれ)(のぞ)みし()つの(たま)
144(かみ)仕組(しぐみ)永久(とこしへ)
145(かく)されあれば(いま)よりは
146(こころ)(そこ)より(あきら)めて
147(たま)(たま)をば()かれなよ
148()()此処(ここ)(きた)りしは
149国依別(くによりわけ)秋彦(あきひこ)
150(たま)(うつ)りし天狗(たかがみ)
151(わざ)にはあらじ皇神(すめかみ)
152(たふと)(うづ)(おん)仕組(しぐみ)
153(こころ)(たひ)らに(やす)らかに
154(あや)高天(たかま)にたち(かへ)
155()(あらた)めて真心(まごころ)
156(あかし)をなせよ三身魂(みつみたま)
157三五(さんご)(つき)(かがや)きて
158(にしき)(みや)(むね)(たか)
159きらめき(わた)十曜(とえう)(もん)
160(かみ)(ひかり)(をろが)みて
161(こころ)(みだ)(こと)(なか)
162あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
163御霊(みたま)(さち)はへましませと
164雲霧(くもきり)わけて大空(おほぞら)
165何時(いつ)しか(うづ)神姿(みすがた)
166()えさせ(たま)ひし(いぶ)かしさ
167あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
168御霊(みたま)(さち)はへましませよ。
169
170転迷(てんめい)開悟(かいご)蓮花(はちすばな)
171天教山(てんけうざん)をたち()でて
172三人(みたり)(こころ)()らさむと
173木花姫(このはなひめ)(おん)(かみ)
174(こころ)()めし御教(みをしへ)
175執着心(しふちやくしん)(くも)(ふか)
176容易(ようい)()れぬ高姫(たかひめ)
177木花姫(このはなひめ)(なに)(えら)
178()出神(でのかみ)竜宮(りうぐう)
179乙姫(おとひめ)さまに(くら)ぶれば
180(もの)(かず)にも(あた)らない
181釈迦(しやか)(きやう)()(やう)
182矛盾(ほことん)だらけの宣言(のりごと)
183他人(ひと)()らねど高姫(たかひめ)
184如何(どう)して(これ)()かれうか
185馬鹿(ばか)になさるも(ほど)がある
186木花姫(このはなひめ)()言葉(ことば)
187(いま)(いた)つて()(やう)
188(やさ)しい身魂(みたま)高姫(たかひめ)
189思召(おぼしめ)すかや(なさけ)ない
190変性(へんじやう)男子(なんし)系統(ひつぽう)ぢや
191()出神(でのかみ)何処迄(どこまで)
192金輪(こんりん)奈落(ならく)(そこ)(ふか)
193(しん)(まつ)つた高姫(たかひめ)
194そんなヘドロイ(たま)でない
195金剛(こんがう)不壊(ふゑ)如意(によい)宝珠(ほつしゆ)
196何処(いづこ)(かく)しありとても
197(さが)()てずに()くものか
198木花姫(このはなひめ)男女郎(をとこめらう)
199富士(ふじ)(やま)から()んで()
200三人(みたり)(もの)にツベコベと
201(わけ)(わか)らぬ(こと)(ほざ)
202(くも)(かすみ)()()つた
203(その)醜態(ぶざま)さはなかなかに
204()るも(あは)れな次第(しだい)なり
205黒姫(くろひめ)さまよ高山彦(たかやまひこ)
206(なが)(あたま)福禄寿(げほう)さま
207この(やう)(こと)(きも)(つぶ)
208(こころ)()へちやならないぞ
209トコトン(まで)(こば)りつめ
210変性(へんじやう)男子(なんし)系統(ひつぽう)
211()出神(でのかみ)諸共(もろとも)
212天晴(あつぱ)(おもて)になる(まで)
213(わたし)(そば)(はな)れなよ
214高姫司(たかひめつかさ)へらず(ぐち)
215()()うないかは()らねども
216(そで)()()ふも多生(たしやう)(えん)
217(つまづ)(いし)(えん)(はし)
218(おな)(をしへ)友舟(ともぶね)
219()つた以上(いじやう)(なみ)()
220レコード(やぶ)りの(かぜ)()
221(あひま)にや暗礁(あんせう)()きあたる
222(とき)には沈没(ちんぼつ)(のが)れない
223それが(こは)くて三五(あななひ)
224(かみ)(をしへ)(ひら)けよか
225臆病風(おくびやうかぜ)(さそ)はれて
226(こし)()かしちやならないよ
227(こころ)(よわ)黒姫(くろひめ)
228高山彦(たかやまひこ)友舟(ともぶね)
229なんだかちつとも気乗(きの)りせぬ
230比叡山(ひえいざん)(おろし)()かれつつ
231伊吹(いぶき)(やま)(あふ)()
232荒波(あらなみ)(たけ)湖面(うみづら)
233(わた)つて(かへ)(いさ)ましさ
234仮令(たとへ)何事(なにごと)あらうとも
235()出神(でのかみ)生宮(いきみや)
236(この)()にあれます(その)(かぎ)
237(おに)()ようとも大丈夫(だいぢやうぶ)
238(おに)鉄棒(かなぼう)大船(おほふね)
239()()(やう)心地(ここち)して
240()いて御座(ござ)れよ何処迄(どこまで)
241(いま)言依別(ことよりわけの)(かみ)
242有象(うざう)無象(むざう)(かか)へられ
243()(とり)さへも(おと)(やう)
244(えら)(いきほひ)であるなれど
245(おご)平家(へいけ)(ひさ)しうない
246(さくら)(はな)何時(いつ)までも
247(こずゑ)(とど)まるもので()
248一度(ひとつ)(あらし)()いたなら
249落花(らくくわ)狼藉(らうぜき)花莚(はなむしろ)
250見上(みあ)げた(ひと)足許(あしもと)
251()(にじ)られて(ほろ)()
252此処(ここ)道理(だうり)(わきま)へて
253(いま)冬木(ふゆぎ)(われ)なれど
254(やが)(はな)()(はる)()
255(わたし)出世(しゆつせ)(たの)しみに
256真心(まごころ)(つく)して()るならば
257(あだ)には()てぬ高姫(たかひめ)
258肝腎要(かんじんかなめ)片腕(かたうで)
259屹度(かならず)(おも)使(つか)ひます
260(なん)()うても系統(ひつぽう)ぢや
261高姫(たかひめ)さまには(かな)はない
262(これ)(ほど)見易(みやす)道理(ことわり)
263(かしこ)いお(まへ)(なん)として
264(わか)つて()ぬのか(わし)不思議(ふしぎ)
265(かみ)(おく)には(おく)がある
266(その)(また)(おく)には(おく)がある
267十五(じふご)(そら)には片割(かたわ)れの
268(つき)如何(どう)して()るものか
269世間(せけん)亡者(まうじや)種々(いろいろ)
270理屈(りくつ)ばかりを()ふけれど
271三五(さんご)(つき)神教(みをしへ)
272()出神(でのかみ)生宮(いきみや)
273()いたら片割(かたわ)(つき)ぢやぞえ
274(くも)(ふか)くも(つつ)まれて
275(その)半分(はんぶん)はここにある
276片割(かたわ)(づき)(よろこ)んで
277言依別(ことよりわけ)(はじ)めとし
278杢助(もくすけ)親娘(おやこ)玉能姫(たまのひめ)
279国依別(くによりわけ)秋彦(あきひこ)
280(わけ)(わか)らぬ幹部(かんぶ)(れん)
281(いま)高姫(たかひめ)(かへ)りなば
282ビツクリ仰天(ぎやうてん)尻餅(しりもち)
283()いてアフンとするであらう
284(かなら)()をば(くさ)らさず
285夫婦(めをと)(なか)()()()いて
286竜宮(りうぐう)さまの生宮(いきみや)
287それが(ちが)ふが(ちが)ふまいが
288(はじ)めの言葉(ことば)()(とほ)
289途中(とちう)屁太(へた)つちやなりませぬ
290高山(たかやま)さまは立派(りつぱ)なる
291(をとこ)(くせ)(また)しても
292弱音(よわね)()いて高姫(たかひめ)
293(こころ)(くも)らす(よわ)(ひと)
294黒姫(くろひめ)さまも(これ)からは
295ヘイヘイハイハイ何事(なにごと)
296親爺(おやぢ)言葉(ことば)(したが)はず
297ちつとは意見(いけん)をなさいませ
298あまり(をとこ)大切(たいせつ)
299(おも)()ごして(かみ)(みち)
300チト(おろそ)かになりかけた
301(この)高姫(たかひめ)()()れば
302(ほん)目倦(めだる)(こと)ばかり
303(しまひ)にや歯痒(はがゆ)うなつて()
304女房(にようばう)決心(けつしん)(ひと)つにて
305(をとこ)如何(どう)でもなるものだ
306(うま)(かほ)して()せる(ゆゑ)
307高山(たかやま)さまが駄々(だだ)()ねて
308高姫(たかひめ)までも(こま)らせる
309チツトはお()()けなされ
310チツトやソツトで(かみ)(みち)
311さう易々(やすやす)()くものか
312()出神(でのかみ)()()ける
313(わし)意見(いけん)茄子(なすび)(はな)
314(せん)(ひと)つもあだはない
315あだ()いてはなりませぬ
316七重(ななへ)八重(やへ)九重(ここのへ)
317(はな)(にほ)へど山吹(やまぶき)
318結実(みのり)(いた)さぬあだ(ばな)
319(うつつ)()かして言依別(ことよりわけ)
320ハイカラ(みこと)花心(はなごころ)
321(さか)(みじか)あだ(ばな)
322(こころ)(うつ)しちやなりませぬ
323苦労(くらう)(なが)(うめ)(はな)
324(ふゆ)(さむ)さを()(しの)
325(ゆき)(あした)(しも)(よひ)
326(こら)(しの)んで(はる)()
327(よろづ)(はな)(さきがけ)
328(にほ)()でたる(はな)()
329(てん)より(たか)高姫(たかひめ)
330言葉(ことば)(はな)()くはない
331黒姫(くろひめ)さまよ高山(たかやま)
332(みね)()いたる(まつ)(はな)
333手折(たを)(よし)なき高望(たかのぞ)
334スツパリやめて高姫(たかひめ)
335()出神(でのかみ)生宮(いきみや)
336(こころ)(ゆだ)()(まか)
337昨夜(ゆうべ)(やう)馬鹿(ばか)(こと)
338(けつ)して()ふちやなりませぬ
339三歳児(みつご)説教(せつけう)する(やう)
340気分(きぶん)(いた)して(たよ)りない
341(たよ)りに(おも)うた黒姫(くろひめ)
342高山彦(たかやまひこ)弱腰(よわごし)
343(わたし)一寸(ちよつと)(あわ)()いた
344(さいは)此処(ここ)(うみ)(うへ)
345四辺(あたり)(ひと)()らざるを
346()すまし(まこと)()いて()
347あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
348御霊(みたま)(さち)はへましませよ。
349 (やうや)くにして(ふね)大津辺(おほつべ)安着(あんちやく)した。350アール、351エースの二人(ふたり)高山彦(たかやまひこ)(かへ)(きた)るを(いま)(おそ)しと湖辺(こへん)(なが)めて()(あぐ)みつつあつた。
352アール、エースの両人(りやうにん)
353(なが)らく湖辺(こへん)()たされて
354高山彦(たかやまひこ)のお(かへ)りを
355(くび)()ばして()()たる
356そこへ荒浪(あらなみ)()()りつ
357(こは)(かほ)した高姫(たかひめ)
358(やうや)此処(ここ)(かへ)()
359アール、エースの両人(りやうにん)
360(ただ)ちに(そば)(はし)()
361高姫(たかひめ)(さま)かお目出度(めでた)
362金剛(こんがう)不壊(ふゑ)如意(によい)宝珠(ほつしゆ)
363何処(いづこ)()いて御座(ござ)りますか
364()つから其処(そこ)()(かげ)もない
365大方(おほかた)貴女(あなた)はお(たから)
366丸呑(まるの)みしたのに(ちが)ひない
367道理(だうり)でお(なか)(ふく)れてる
368サアサア(はや)(かへ)りませう
369(わたし)(なが)らく()()びた
370黒姫(くろひめ)さまは黄金(わうごん)
371(たふと)(たま)()()れて
372何処(どこ)へお(かく)(あそ)ばした
373高山(たかやま)さまも(むらさき)
374(たま)首尾(しゆび)よう()()れて
375(かへ)りましたでありませう
376サアサア一同(いちどう)()(そろ)
377逢坂山(あふさかやま)()()えて
378(よど)川瀬(かはせ)川上(かはのぼ)
379(あらし)(やま)保津(ほづ)(たに)
380(かみ)御稜威(みいづ)大井川(おほゐがは)
381観音峠(くわんのんたうげ)()()えて
382聖地(せいち)()して(かへ)りませう
383あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
384(かみ)御霊(みたま)(さち)はひて
385こんな(うれ)しい(こと)はない
386高山(たかやま)さまのお(とも)して
387()いて(まゐ)つた(その)(むく)
388(わたし)(かた)まで(ひろ)うなる
389アール、エースの両人(りやうにん)
390(あや)高天(たかま)()(のぼ)
391()出神(でのかみ)のお脇立(わきだち)
392立派(りつぱ)(かみ)(うた)はれて
393聖地(せいち)(はな)()(にほ)
394(おも)へば(おも)へば有難(ありがた)
395(かたじけ)なしと()(をが)
396(その)有様(ありさま)可憐(いぢら)しさ
397高姫(たかひめ)(こた)ふる言葉(ことば)なく
398黙然(もくねん)として()たりしが
399黒姫(くろひめ)(たちま)ちシヤシヤり()
400(まへ)はアール、エースさま
401(かみ)(おく)には(おく)がある
402(まへ)()つた(こと)ぢやない
403(かま)()てをばして()れな
404由縁(いはれ)()うては()られない
405執拗(しつこ)()へば(はら)()
406()はぬは()ふに(いや)(まさ)
407(もの)()ふまい(もの)()うた(ゆゑ)
408(ちち)長良(ながら)人柱(ひとばしら)
409雉子(きじ)()かねば()たれまい
410(まへ)はお(だま)()りなさい
411(かみ)(おもて)(あら)はれて
412(ぜん)(あく)とを()()ける
413(この)()(つく)りし神直日(かむなほひ)
414(こころ)(ひろ)大直日(おほなほひ)
415(ただ)何事(なにごと)黒姫(くろひめ)
416羽織(はおり)(ひも)ぢや(むね)にある
417(なん)にも()はずについて()
418あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
419御霊(みたま)(さち)はへましませよ。
420
421(なみ)(うか)べる竹生島(ちくぶじま)
422(かむ)素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)
423(かく)(たま)ひし仮館(かりやかた)
424(まも)(たま)へる英子姫(ひでこひめ)
425三五教(あななひけう)神司(かむづかさ)
426亀彦(かめひこ)諸共(もろとも)弁天(べんてん)
427(かみ)(やしろ)拝礼(はいれい)
428(あや)聖地(せいち)(むか)はむと
429艪櫂(ろかい)(あやつ)(ふね)(うへ)
430伊吹颪(いぶきおろし)()かれつつ
431(こころ)高天原(たかま)(おき)(しま)
432左手(ゆんで)(なが)めて()(わた)
433琵琶(びは)湖水(こすゐ)(なみ)(たか)
434(かぜ)(にはか)()(すさ)
435御舟(みふね)(まさ)(かへ)らむと
436する(とき)(たちま)天空(てんくう)
437()らして(くだ)一団(いちだん)
438火光(くわくわう)美々(びび)しき(かみ)となり
439二人(ふたり)(ふね)(あら)はれて
440(こゑ)(ほがら)かに言霊(ことたま)
441()らせ(たま)へばアラ不思議(ふしぎ)
442(なみ)(たちま)()(わた)
443荒風(あらかぜ)(にはか)(しづ)まりて
444(かがみ)(ごと)(うみ)(おも)
445(すべ)()くこそ(いさ)ましき
446(いま)(あら)はれし神人(しんじん)
447()出神(でのかみ)(おん)化身(けしん)
448大津(おほつ)(はま)()くや(いな)
449(けぶり)(ごと)()(たま)
450何処(いづこ)ともなく(かへ)ります
451英子(ひでこ)(ひめ)()(をが)
452(かみ)(めぐみ)感謝(かんしや)しつ
453亀彦(かめひこ)(ともな)唐崎(からさき)
454(まつ)名残(なごり)(をし)みつつ
455(きよ)神代(かみよ)三井(みゐ)(てら)
456五六七(みろく)(かみ)逢坂(あふさか)
457関路(せきぢ)()えて大谷(おほたに)
458伏見(ふしみ)桃山(ももやま)何時(いつ)しかに
459(あと)(なが)めて(すす)()
460(はな)(みやこ)傍辺(かたほとり)
461浮名(うきな)(なが)せし桂川(かつらがは)
462二人(ふたり)身魂(みたま)堅木原(かたきはら)
463(あし)穿(うが)てる沓掛(くつかけ)
464関所(せきしよ)()えて大枝山(おほえやま)
465子安(こやす)地蔵(ぢざう)(みぎ)()
466(つみ)(けがれ)(なし)()
467(たうげ)(くだ)三間坂(さんげざか)
468()()けはなれ(あか)けれど
469()(くらがり)(みや)()えて
470青草(あをくさ)(しげ)篠村(しのむら)
471広道(ひろみち)馬堀(うまほり)柏原(かしはばら)
472高熊山(たかくまやま)霊山(れいざん)
473左手(ゆんで)(なが)めてシトシトと
474大井(おほゐ)(なが)れに沿()ひながら
475(はね)()けれど鳥羽(とば)(えき)
476(なが)れも(きよ)室河原(むろかはら)
477小山(こやま)松原(まつばら)(はや)()えて
478(はな)園部(そのべ)小麦山(こむぎやま)
479三十三(さんじふさん)(さう)()()ひし
480観音峠(くわんのんたうげ)頂上(ちやうじやう)
481(いき)(やす)めて二人(ふたり)()
482須知(しゆち)蒲生野(こものの)檜山(ひのきやま)
483(かみ)由縁(ゆかり)(さん)(みや)
484(えのき)枯木(こぼく)(たうげ)()
485大原(おほはら)台頭(だいとう)須知山(しゆちやま)
486谷道(たにみち)(くだ)漸々(やうやう)
487風光(ふうくわう)絶佳(ぜつか)並松(なみまつ)
488二人(ふたり)目出度(めでた)()きにけり
489(なが)れも(きよ)小雲川(こくもがは)
490並木(なみき)老松(らうしよう)(いろ)(ふか)
491(みづ)(かげ)をば(うつ)しつつ
492(まつ)(こずゑ)(うを)(をど)
493(あや)大橋(おほはし)(みぎ)()
494(いよいよ)聖地(せいち)()きにけり
495あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
496御霊(みたま)(さち)はへましませよ。
497大正一一・七・一九 旧閏五・二五 北村隆光録)

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10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
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