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霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第26巻(丑の巻)
序歌
凡例
総説歌
第1篇 伊都宝珠
第1章 麻邇の玉
第2章 真心の花(一)
第3章 真心の花(二)
第4章 真心の花(三)
第5章 真心の花(四)
第2篇 蓮華台上
第6章 大神宣
第7章 鈴の音
第8章 虎の嘯
第9章 生言霊
第3篇 神都の秋
第10章 船歌
第11章 言の波
第12章 秋の色
第4篇 波瀾重畳
第13章 三つ巴
第14章 大変歌
第15章 諭詩の歌
第16章 三五玉
第17章 帰り路
跋
余白歌
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(B)
(N)
真心の花(三) >>>
第三章
真心
(
まごころ
)
の
花
(
はな
)
(二)〔七六八〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第26巻 海洋万里 丑の巻
篇:
第1篇 伊都宝珠
よみ(新仮名遣い):
いずほっしゅ
章:
第3章 真心の花(二)
よみ(新仮名遣い):
まごころのはな
通し章番号:
768
口述日:
1922(大正11)年07月17日(旧閏05月23日)
口述場所:
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年6月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
続いて玉治別は銀扇を広げて立ち、歌った。自分が三五教に導かれた経緯から初めて、鷹依姫退治の後に宝玉に紛失して玉探しが始まった経緯を歌った。玉の執着にとらわれた高姫を見守って竜宮島に至り、ネルソン山を越えて諏訪の湖に達して麻邇の宝玉の神業に携わった経緯を歌った。そして神素盞嗚大神と国武彦命に、生きとし生けるすべてのものに平安と栄光と歓喜を祈願して歌を終えた。
黄竜姫は立ち上がり歌い始めた。自分のこれまでの経緯を明かし、友彦と共に父母の許から逐電したが、錫欄の島で友彦と別れて五十子姫に救われ、オーストラリヤの新女王となった経緯、その後の麻邇の宝玉の神業に携わった経緯を歌った。しかしその中で、密かに玉治別に恋心を抱いていた心のたけを歌に歌いこんで明かした。
玉治別は当惑しながら、言葉静かに返歌を歌った。自分にはすでにお勝という妻があり、黄竜姫の思いには応えられないと、神の前に表白した。
黄竜姫はこの返歌に恋の雲も晴れて、いよいよ熱心に神業に奉仕することとなった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2021-09-24 19:39:14
OBC :
rm2603
愛善世界社版:
36頁
八幡書店版:
第5輯 160頁
修補版:
校定版:
40頁
普及版:
13頁
初版:
ページ備考:
001
玉治別
(
たまはるわけ
)
は
立上
(
たちあが
)
り
銀扇
(
ぎんせん
)
を
拡
(
ひろ
)
げて
歌
(
うた
)
ひ
舞
(
ま
)
ひ
始
(
はじ
)
めた。
002
玉治別
『
吾
(
われ
)
は
玉治別
(
たまはるわけ
)
司
(
つかさ
)
003
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
との
三五
(
あななひ
)
の
004
誠
(
まこと
)
を
諭
(
さと
)
す
神使
(
かむづかひ
)
005
宇都山
(
うづやま
)
郷
(
がう
)
に
現
(
あら
)
はれて
006
樵
(
きこり
)
の
業
(
わざ
)
や
野良
(
のら
)
仕事
(
しごと
)
007
名
(
な
)
も
田吾作
(
たごさく
)
の
賤
(
しづ
)
の
男
(
を
)
が
008
天
(
あめ
)
の
真浦
(
まうら
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
009
松鷹彦
(
まつたかひこ
)
に
三五
(
あななひ
)
の
010
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
を
教
(
をし
)
へられ
011
国依別
(
くによりわけ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
012
三国
(
みくに
)
ケ
嶽
(
だけ
)
にバラモンの
013
教
(
をしへ
)
の
館
(
やかた
)
を
構
(
かま
)
へたる
014
此処
(
ここ
)
に
在
(
あ
)
れます
蜈蚣姫
(
むかでひめ
)
015
三五教
(
あななひけう
)
の
大道
(
おほみち
)
に
016
救
(
すく
)
はむものと
老木
(
らうぼく
)
の
017
茂
(
しげ
)
る
山路
(
やまぢ
)
を
打
(
う
)
ち
渉
(
わた
)
り
018
岩窟
(
いはや
)
の
中
(
なか
)
に
乗
(
の
)
り
込
(
こ
)
みて
019
お
玉
(
たま
)
の
方
(
かた
)
に
廻
(
めぐ
)
り
会
(
あ
)
ひ
020
蜈蚣
(
むかで
)
の
姫
(
ひめ
)
の
秘蔵
(
ひざう
)
せる
021
黄金
(
こがね
)
の
玉
(
たま
)
を
発見
(
はつけん
)
し
022
綾
(
あや
)
の
高天原
(
たかま
)
へ
持
(
も
)
ち
帰
(
かへ
)
り
023
意気
(
いき
)
揚々
(
やうやう
)
と
宣伝
(
せんでん
)
の
024
使
(
つかさ
)
となりて
遠近
(
をちこち
)
を
025
彷徨
(
さまよ
)
ひ
歩
(
ある
)
く
其
(
その
)
中
(
うち
)
に
026
バラモン
教
(
けう
)
の
其
(
その
)
一派
(
いつぱ
)
027
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
の
神司
(
かむつかさ
)
028
高春山
(
たかはるやま
)
に
居
(
きよ
)
を
構
(
かま
)
へ
029
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじう
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
030
四方
(
よも
)
に
開
(
ひら
)
くと
聞
(
き
)
きしより
031
国依別
(
くによりわけ
)
や
竜国別
(
たつくにわけ
)
の
032
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
033
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
に
鞭
(
むち
)
韃
(
う
)
ちて
034
進
(
すす
)
む
折
(
をり
)
しも
津田
(
つだ
)
の
湖
(
うみ
)
035
敵
(
てき
)
の
捕手
(
とりて
)
に
囲
(
かこ
)
まれて
036
生命
(
いのち
)
危
(
あやふ
)
き
折柄
(
をりから
)
に
037
杢助司
(
もくすけつかさ
)
や
初稚姫
(
はつわかひめ
)
の
038
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
に
助
(
たす
)
けられ
039
高春山
(
たかはるやま
)
に
立
(
た
)
ち
向
(
むか
)
ひ
040
廻
(
めぐ
)
り
会
(
あ
)
うたる
天
(
あめ
)
の
森
(
もり
)
041
竜国別
(
たつくにわけ
)
と
鬼娘
(
おにむすめ
)
042
ヤツサモツサの
問答
(
もんだふ
)
も
043
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みの
御光
(
みひかり
)
に
044
煙
(
けむり
)
と
消
(
き
)
えて
潔
(
いさぎよ
)
く
045
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
を
伏
(
ふ
)
し
拝
(
をが
)
み
046
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
の
割拠
(
かつきよ
)
せる
047
岩窟
(
いはや
)
の
中
(
なか
)
に
立
(
た
)
ち
入
(
い
)
りて
048
高姫
(
たかひめ
)
、
黒姫
(
くろひめ
)
両人
(
りやうにん
)
を
049
救
(
すく
)
ひ
出
(
いだ
)
して
鷹依
(
たかより
)
の
050
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
は
忽
(
たちま
)
ちに
051
アルプス
教
(
けう
)
を
解散
(
かいさん
)
し
052
三五教
(
あななひけう
)
の
大道
(
おほみち
)
に
053
仕
(
つか
)
へまつりて
綾錦
(
あやにしき
)
054
高天原
(
たかあまはら
)
に
連
(
つ
)
れ
帰
(
かへ
)
り
055
黄金
(
こがね
)
の
玉
(
たま
)
の
紛失
(
ふんしつ
)
に
056
思
(
おも
)
はぬ
濡衣
(
ぬれぎぬ
)
被
(
かぶ
)
せられ
057
泣
(
な
)
く
泣
(
な
)
く
立
(
た
)
つて
和田
(
わだ
)
の
原
(
はら
)
058
遥々
(
はるばる
)
越
(
こ
)
えて
何処
(
どこ
)
となく
059
黄金
(
こがね
)
の
玉
(
たま
)
の
在処
(
ありか
)
をば
060
探
(
さぐ
)
らむ
為
(
ため
)
に
親
(
おや
)
と
子
(
こ
)
が
061
海
(
うみ
)
の
彼方
(
あなた
)
に
出
(
い
)
でましぬ
062
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
063
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みの
幸
(
さち
)
はひて
064
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
片時
(
かたとき
)
も
065
疾
(
と
)
く
速
(
すむや
)
けく
親
(
おや
)
と
子
(
こ
)
が
066
在処
(
ありか
)
を
知
(
し
)
らせ
給
(
たま
)
へよと
067
玉治別
(
たまはるわけ
)
の
朝宵
(
あさよひ
)
に
068
祈
(
いの
)
る
心
(
こころ
)
ぞ
悲
(
かな
)
しけれ
069
金剛
(
こんがう
)
不壊
(
ふゑ
)
の
如意
(
によい
)
宝珠
(
ほつしゆ
)
070
紫色
(
むらさきいろ
)
の
宝玉
(
ほうぎよく
)
の
071
在処
(
ありか
)
探
(
たづ
)
ねて
高姫
(
たかひめ
)
が
072
又
(
また
)
もや
神都
(
しんと
)
を
後
(
あと
)
にして
073
海
(
うみ
)
の
内外
(
うちと
)
の
区別
(
わかち
)
なく
074
探
(
たづ
)
ねて
廻
(
まは
)
る
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
さ
075
神
(
かみ
)
の
仕組
(
しぐみ
)
を
打
(
う
)
ち
明
(
あ
)
けて
076
当所
(
あてど
)
も
知
(
し
)
らぬ
玉探
(
たまさが
)
し
077
諦
(
あきら
)
めさせむと
玉能姫
(
たまのひめ
)
078
初稚姫
(
はつわかひめ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
079
屋根無
(
たなな
)
し
小舟
(
こぶね
)
に
身
(
み
)
を
任
(
まか
)
せ
080
遠
(
とほ
)
き
浪路
(
なみぢ
)
を
打
(
う
)
ち
渡
(
わた
)
り
081
高姫
(
たかひめ
)
一行
(
いつかう
)
の
危難
(
きなん
)
をば
082
救
(
すく
)
ひ
守
(
まも
)
りつ
竜宮島
(
りうぐうじま
)
083
到
(
いた
)
りて
見
(
み
)
れば
高姫
(
たかひめ
)
は
084
高山彦
(
たかやまひこ
)
や
黒姫
(
くろひめ
)
と
085
暗
(
やみ
)
に
紛
(
まぎ
)
れて
逸早
(
いちはや
)
く
086
後白浪
(
あとしらなみ
)
となり
果
(
は
)
てぬ
087
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
088
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましまして
089
高姫
(
たかひめ
)
一行
(
いつかう
)
が
執着
(
しふちやく
)
の
090
心
(
こころ
)
の
雲
(
くも
)
を
晴
(
は
)
らせかし
091
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
真心
(
まごころ
)
に
092
かへらせ
給
(
たま
)
へと
太祝詞
(
ふとのりと
)
093
となふる
声
(
こゑ
)
も
湿
(
しめ
)
り
勝
(
が
)
ち
094
玉治別
(
たまはるわけ
)
は
是非
(
ぜひ
)
もなく
095
初稚姫
(
はつわかひめ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
096
ネルソン
山
(
ざん
)
の
高嶺
(
たかね
)
をば
097
西
(
にし
)
に
渉
(
わた
)
りて
山
(
やま
)
深
(
ふか
)
み
098
谷底
(
たにそこ
)
潜
(
くぐ
)
り
種々
(
いろいろ
)
と
099
百
(
もも
)
の
艱難
(
なやみ
)
に
出会
(
であ
)
ひつつ
100
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
力
(
ちから
)
とし
101
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
を
杖
(
つゑ
)
として
102
石
(
いし
)
の
枕
(
まくら
)
に
星
(
ほし
)
の
夜具
(
やぐ
)
103
猛獣
(
まうじう
)
哮
(
た
)
ける
大野原
(
おほのはら
)
104
夜
(
よ
)
を
日
(
ひ
)
に
次
(
つ
)
いで
進
(
すす
)
みつつ
105
虎
(
とら
)
狼
(
おほかみ
)
や
大蛇
(
をろち
)
まで
106
吾
(
わが
)
三五
(
あななひ
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
107
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
し
玉野原
(
たまのはら
)
108
一眸
(
いちぼう
)
千里
(
せんり
)
の
草
(
くさ
)
分
(
わ
)
けて
109
諏訪
(
すは
)
の
湖辺
(
こへん
)
に
辿
(
たど
)
り
着
(
つ
)
き
110
社
(
やしろ
)
の
前
(
まへ
)
に
額
(
ぬかづ
)
きて
111
善言
(
ぜんげん
)
美詞
(
びし
)
の
太祝詞
(
ふとのりと
)
112
汗
(
あせ
)
に
穢
(
けが
)
れし
身体
(
からたま
)
を
113
清
(
きよ
)
き
湖水
(
こすゐ
)
に
禊
(
みそ
)
ぎつつ
114
拍手
(
はくしゆ
)
の
声
(
こゑ
)
は
中天
(
ちうてん
)
に
115
轟
(
とどろ
)
き
渡
(
わた
)
る
折柄
(
をりから
)
に
116
浪
(
なみ
)
を
十字
(
じふじ
)
に
引
(
ひ
)
き
分
(
わ
)
けて
117
現
(
あら
)
はれ
給
(
たま
)
ふ
百
(
もも
)
の
神
(
かみ
)
118
天
(
てん
)
火
(
くわ
)
水
(
すゐ
)
地
(
ち
)
と
結
(
むす
)
びつつ
119
五
(
い
)
づの
身魂
(
みたま
)
の
御
(
おん
)
宝
(
たから
)
120
携
(
たづさ
)
へ
来
(
きた
)
る
女神
(
めがみ
)
等
(
たち
)
121
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
一行
(
いつかう
)
に
立
(
た
)
ち
向
(
むか
)
ひ
122
竜宮海
(
りうぐうかい
)
の
麻邇
(
まに
)
の
玉
(
たま
)
123
汝
(
なんぢ
)
等
(
ら
)
五
(
ご
)
人
(
にん
)
に
授
(
さづ
)
けむと
124
いと
厳
(
おごそ
)
かに
宣
(
の
)
らせつつ
125
身魂
(
みたま
)
を
研
(
みが
)
けと
言
(
い
)
ひ
捨
(
す
)
てて
126
後白浪
(
あとしらなみ
)
と
消
(
き
)
え
給
(
たま
)
ふ
127
初稚姫
(
はつわかひめ
)
や
玉能姫
(
たまのひめ
)
128
玉治別
(
たまはるわけ
)
は
伏
(
ふ
)
し
拝
(
をが
)
み
129
諏訪
(
すは
)
の
湖
(
みづうみ
)
あとにして
130
西北
(
せいほく
)
指
(
さ
)
して
進
(
すす
)
みつつ
131
幾度
(
いくたび
)
となく
皇神
(
すめかみ
)
の
132
深
(
ふか
)
き
試錬
(
ためし
)
に
遇
(
あ
)
ひながら
133
さしもに
広
(
ひろ
)
き
竜宮島
(
りうぐうじま
)
134
神
(
かみ
)
の
使
(
つかひ
)
の
霊鳥
(
れいてう
)
に
135
救
(
すく
)
はれ
無事
(
ぶじ
)
に
国人
(
くにびと
)
を
136
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
し
神業
(
かむわざ
)
を
137
略
(
ほぼ
)
了
(
を
)
へまつる
折柄
(
をりから
)
に
138
神
(
かみ
)
の
使
(
つかひ
)
の
八咫烏
(
やあたがらす
)
139
黄金
(
こがね
)
の
翼
(
つばさ
)
拡
(
ひろ
)
げつつ
140
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
一行
(
いつかう
)
五
(
い
)
つ
身魂
(
みたま
)
141
其
(
その
)
背
(
せ
)
に
乗
(
の
)
せて
玉依姫
(
たまよりひめ
)
の
142
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
の
在
(
あ
)
れませる
143
竜
(
たつ
)
の
宮居
(
みやゐ
)
に
送
(
おく
)
りけり
144
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
145
御霊
(
みたま
)
の
幸
(
さち
)
を
蒙
(
かかぶ
)
りて
146
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
五
(
ご
)
人
(
にん
)
は
皇神
(
すめかみ
)
の
147
教
(
をしへ
)
の
道
(
みち
)
に
尽
(
つく
)
すより
148
外
(
ほか
)
に
一
(
ひと
)
つの
望
(
のぞ
)
みなし
149
執着心
(
しふちやくしん
)
の
雲
(
くも
)
晴
(
は
)
れて
150
輝
(
かがや
)
き
渡
(
わた
)
る
日月
(
じつげつ
)
は
151
心
(
こころ
)
の
空
(
そら
)
に
永久
(
とこしへ
)
に
152
鎮
(
しづ
)
まりいます
心地
(
ここち
)
して
153
不言
(
ふげん
)
実行
(
じつかう
)
の
神
(
かみ
)
の
業
(
わざ
)
154
竜
(
たつ
)
の
館
(
やかた
)
に
仕
(
つか
)
へつつ
155
時
(
とき
)
の
到
(
いた
)
るを
待
(
ま
)
つ
間
(
うち
)
に
156
梅子
(
うめこ
)
の
姫
(
ひめ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
157
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
や
蜈蚣姫
(
むかでひめ
)
158
テールス
姫
(
ひめ
)
や
友彦
(
ともひこ
)
が
159
黄金
(
こがね
)
の
舟
(
ふね
)
に
浮
(
うか
)
びつつ
160
黄金
(
こがね
)
の
門
(
もん
)
を
潜
(
くぐ
)
りぬけ
161
現
(
あら
)
はれ
来
(
き
)
ます
嬉
(
うれ
)
しさに
162
互
(
たがひ
)
に
見合
(
みあ
)
はす
顔
(
かほ
)
と
顔
(
かほ
)
163
嬉
(
うれ
)
し
涙
(
なみだ
)
はせきあへず
164
言葉
(
ことば
)
を
掛
(
か
)
くる
術
(
すべ
)
もなく
165
無言
(
むごん
)
の
儘
(
まま
)
に
奥殿
(
おくでん
)
に
166
進
(
すす
)
む
折柄
(
をりから
)
玉依姫
(
たまよりひめ
)
の
167
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
は
悠々
(
いういう
)
と
168
青人草
(
あをひとぐさ
)
を
救
(
すく
)
へよと
169
露
(
つゆ
)
の
滴
(
したた
)
る
青
(
あを
)
の
玉
(
たま
)
170
ものをも
言
(
い
)
はず
玉治別
(
たまはるわけ
)
の
171
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
の
掌
(
てのひら
)
に
172
授
(
さづ
)
け
給
(
たま
)
ひし
嬉
(
うれ
)
しさを
173
喜
(
よろこ
)
び
畏
(
かしこ
)
み
村肝
(
むらきも
)
の
174
心
(
こころ
)
の
魂
(
たま
)
の
照
(
て
)
るままに
175
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
の
双
(
さう
)
の
手
(
て
)
に
176
漸
(
やうや
)
く
渡
(
わた
)
し
胸
(
むね
)
を
撫
(
な
)
で
177
不言
(
ふげん
)
実行
(
じつかう
)
の
一端
(
いつたん
)
に
178
仕
(
つか
)
へまつりし
折柄
(
をりから
)
に
179
玉依姫
(
たまよりひめ
)
は
奥
(
おく
)
深
(
ふか
)
く
180
御神姿
(
みすがた
)
隠
(
かく
)
し
給
(
たま
)
ひけり
181
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
一同
(
いちどう
)
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
ち
182
三
(
みつ
)
つの
御門
(
ごもん
)
を
潜
(
くぐ
)
りぬけ
183
黄金
(
こがね
)
の
浪
(
なみ
)
の
漂
(
ただよ
)
へる
184
諏訪
(
すは
)
の
湖辺
(
こへん
)
に
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
185
忽
(
たちま
)
ち
飛
(
と
)
び
来
(
く
)
る
八咫烏
(
やあたがらす
)
186
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
を
乗
(
の
)
せて
白雲
(
しらくも
)
の
187
御空
(
みそら
)
を
高
(
たか
)
く
翔上
(
かけのぼ
)
り
188
翼
(
つばさ
)
の
音
(
おと
)
も
勇
(
いさ
)
ましく
189
漸
(
やうや
)
く
当館
(
ここ
)
に
帰
(
かへ
)
りけり
190
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
191
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましまして
192
三五教
(
あななひけう
)
の
御教
(
みをしへ
)
は
193
堅磐
(
かきは
)
常磐
(
ときは
)
に
松
(
まつ
)
の
世
(
よ
)
の
194
ミロク
神政
(
しんせい
)
の
基礎
(
いしずゑ
)
と
195
仕
(
つか
)
へまつりて
天地
(
あめつち
)
の
196
百
(
もも
)
の
神
(
かみ
)
等
(
たち
)
百人
(
ももびと
)
を
197
浦安国
(
うらやすくに
)
の
心安
(
うらやす
)
く
198
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
199
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
200
玉治別
(
たまはるわけ
)
が
真心
(
まごころ
)
を
201
開
(
ひら
)
いて
細
(
つぶ
)
さに
願
(
ね
)
ぎまつる
202
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
や
203
国治立
(
くにはるたち
)
の
御分魂
(
わけみたま
)
204
国武彦
(
くにたけひこの
)
大神
(
おほかみ
)
よ
205
三五教
(
あななひけう
)
は
言
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
206
島
(
しま
)
の
八十島
(
やそしま
)
八十
(
やそ
)
の
国
(
くに
)
207
青雲
(
あをくも
)
棚引
(
たなび
)
く
其
(
その
)
限
(
かぎ
)
り
208
天地
(
あめつち
)
百
(
もも
)
の
生物
(
いきもの
)
に
209
平安
(
やすき
)
と
栄光
(
さかえ
)
と
歓喜
(
よろこび
)
を
210
与
(
あた
)
へ
給
(
たま
)
へと
願
(
ね
)
ぎまつる
211
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
212
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ』
213
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
つて
自席
(
じせき
)
に
着
(
つ
)
いた。
214
次
(
つぎ
)
に
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
は
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り
歌
(
うた
)
ひ
始
(
はじ
)
めた。
215
黄竜姫
『
大国彦
(
おほくにひこ
)
の
神霊
(
かむみたま
)
216
堅磐
(
かきは
)
常磐
(
ときは
)
に
祀
(
まつ
)
りたる
217
バラモン
教
(
けう
)
は
常世国
(
とこよくに
)
218
大国別
(
おほくにわけ
)
の
神司
(
かむつかさ
)
219
開
(
ひら
)
き
給
(
たま
)
ひし
貴
(
うづ
)
の
道
(
みち
)
220
万里
(
ばんり
)
の
波濤
(
はたう
)
を
乗
(
の
)
り
越
(
こ
)
えて
221
イホの
都
(
みやこ
)
に
来
(
きた
)
りまし
222
教
(
をしへ
)
の
園
(
その
)
を
開
(
ひら
)
く
折
(
をり
)
223
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
224
夏山彦
(
なつやまひこ
)
や
祝姫
(
はふりひめ
)
225
行平別
(
ゆきひらわけ
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
226
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
の
大棟梁
(
だいとうりやう
)
227
根城
(
ねじろ
)
を
抜
(
ぬ
)
かれ
是非
(
ぜひ
)
もなく
228
数多
(
あまた
)
の
部下
(
ぶか
)
を
引
(
ひ
)
き
率
(
つ
)
れて
229
天恵
(
てんけい
)
洽
(
あまね
)
きエヂプトを
230
見捨
(
みす
)
てて
来
(
きた
)
る
中津国
(
なかつくに
)
231
メソポタミヤの
顕恩郷
(
パラダイス
)
232
漸
(
やうや
)
く
此処
(
ここ
)
に
落
(
お
)
ち
付
(
つ
)
いて
233
堅磐
(
かきは
)
常磐
(
ときは
)
に
根城
(
ねじろ
)
をば
234
固
(
かた
)
めて
道
(
みち
)
を
四方
(
よも
)
の
国
(
くに
)
235
布
(
し
)
き
弘
(
ひろ
)
めたる
折柄
(
をりから
)
に
236
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
237
肉
(
にく
)
の
宮
(
みや
)
より
生
(
あ
)
れませる
238
神姿
(
すがた
)
優
(
やさ
)
しき
八乙女
(
やおとめ
)
が
239
心
(
こころ
)
の
色
(
いろ
)
もいと
清
(
きよ
)
く
240
誠
(
まこと
)
の
花
(
はな
)
を
開
(
ひら
)
かせて
241
教
(
をしへ
)
の
園
(
その
)
を
作
(
つく
)
らむと
242
忍
(
しの
)
び
忍
(
しの
)
びに
出
(
い
)
で
給
(
たま
)
ふ
243
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
244
鬼熊別
(
おにくまわけ
)
や
蜈蚣姫
(
むかでひめ
)
245
吾
(
わが
)
足乳根
(
たらちね
)
はバラモンの
246
教
(
をしへ
)
の
道
(
みち
)
に
勤
(
いそ
)
しみて
247
心
(
こころ
)
のたけを
尽
(
つく
)
しつつ
248
仕
(
つか
)
へ
給
(
たま
)
へる
折柄
(
をりから
)
に
249
功績
(
いさを
)
も
太玉
(
ふとだま
)
宣伝使
(
せんでんし
)
250
現
(
あら
)
はれ
況
(
ま
)
して
言霊
(
ことたま
)
の
251
珍
(
うづ
)
の
剣
(
つるぎ
)
を
抜
(
ぬ
)
き
放
(
はな
)
ち
252
誠
(
まこと
)
の
鉾
(
ほこ
)
を
振廻
(
ふりまは
)
し
253
薙立
(
なぎた
)
て
斬
(
き
)
り
立
(
た
)
てバラモンの
254
教
(
をしへ
)
の
疵
(
きず
)
を
正
(
ただ
)
さむと
255
真心
(
まごころ
)
籠
(
こ
)
めて
出
(
い
)
で
給
(
たま
)
ふ
256
その
御心
(
みこころ
)
を
白雲
(
しらくも
)
の
257
烟
(
けむり
)
に
巻
(
ま
)
かれて
大棟梁
(
だいとうりやう
)
258
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
259
従
(
したが
)
ひ
給
(
たま
)
ふ
神司
(
かむつかさ
)
260
顕恩郷
(
けんおんきやう
)
を
後
(
あと
)
にして
261
波斯
(
フサ
)
の
御国
(
みくに
)
へ
出
(
い
)
で
給
(
たま
)
ふ
262
さはさりながら
其
(
その
)
以前
(
いぜん
)
263
顕恩郷
(
けんおんきやう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
264
幹部
(
かんぶ
)
一同
(
いちどう
)
を
従
(
したが
)
へて
265
花見
(
はなみ
)
の
宴
(
えん
)
を
開
(
ひら
)
きまし
266
饗応
(
うたげ
)
の
酒
(
さけ
)
に
酔
(
よ
)
ひしれて
267
エデンの
川
(
かは
)
を
渡
(
わた
)
る
折
(
をり
)
268
御舟
(
みふね
)
の
傍
(
わき
)
に
立
(
た
)
ち
居
(
ゐ
)
たる
269
十五
(
じふご
)
の
春
(
はる
)
の
吾
(
わが
)
姿
(
すがた
)
270
酔
(
ゑ
)
ひたる
人
(
ひと
)
に
撥
(
は
)
ねられて
271
ザンブとばかりエデン
川
(
がは
)
272
流
(
なが
)
れて
底
(
そこ
)
に
白浪
(
しらなみ
)
の
273
生命
(
いのち
)
絶
(
た
)
えむとする
折
(
をり
)
に
274
従僕
(
しもべ
)
の
司
(
つかさ
)
の
友彦
(
ともひこ
)
は
275
身
(
み
)
を
躍
(
をど
)
らして
川中
(
かはなか
)
を
276
潜
(
くぐ
)
り
潜
(
くぐ
)
りて
漸
(
やうや
)
くに
277
妾
(
われ
)
を
抱
(
いだ
)
きて
救
(
すく
)
ひ
上
(
あ
)
げ
278
背
(
せな
)
に
負
(
お
)
ひつつ
吾
(
わが
)
父
(
ちち
)
の
279
館
(
やかた
)
を
指
(
さ
)
して
帰
(
かへ
)
りましぬ
280
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
281
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みの
浅
(
あさ
)
からず
282
二
(
ふた
)
つなき
身
(
み
)
の
生命
(
いのち
)
をば
283
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みと
言
(
い
)
ひながら
284
助
(
たす
)
け
呉
(
く
)
れたる
友彦
(
ともひこ
)
に
285
心
(
こころ
)
は
移
(
うつ
)
る
恋
(
こひ
)
の
闇
(
やみ
)
286
吾
(
わが
)
垂乳根
(
たらちね
)
の
目
(
め
)
を
忍
(
しの
)
び
287
闇
(
やみ
)
に
紛
(
まぎ
)
れて
顕恩郷
(
けんおんきやう
)
を
288
ソツト
脱
(
ぬ
)
け
出
(
い
)
で
友彦
(
ともひこ
)
と
289
手
(
て
)
に
手
(
て
)
を
取
(
と
)
つて
錫蘭
(
シロ
)
の
島
(
しま
)
290
深山
(
みやま
)
の
奥
(
おく
)
に
身
(
み
)
を
潜
(
ひそ
)
め
291
一年
(
ひととせ
)
ばかり
経
(
ふ
)
る
中
(
うち
)
に
292
妾
(
わらは
)
が
心機
(
しんき
)
一転
(
いつてん
)
し
293
何
(
なん
)
の
情
(
なさけ
)
もあら
男
(
をとこ
)
294
後
(
あと
)
に
残
(
のこ
)
して
逃
(
に
)
げて
行
(
ゆ
)
く
295
錫蘭
(
シロ
)
の
浜辺
(
はまべ
)
の
里人
(
さとびと
)
の
296
チヤンキー、モンキーの
両人
(
りやうにん
)
に
297
艪
(
ろ
)
を
操
(
あやつ
)
らせ
限
(
かぎ
)
りなき
298
大海原
(
おほうなばら
)
を
打
(
う
)
ち
渡
(
わた
)
り
299
九死
(
きうし
)
一生
(
いつしやう
)
の
苦
(
くるし
)
みを
300
五十子
(
いそこ
)
の
姫
(
ひめ
)
や
梅子姫
(
うめこひめ
)
301
御供
(
みとも
)
の
神
(
かみ
)
に
助
(
たす
)
けられ
302
長
(
なが
)
き
浪路
(
なみぢ
)
を
渡
(
わた
)
りつつ
303
昼
(
ひる
)
は
終日
(
ひねもす
)
終夜
(
よもすがら
)
304
三五教
(
あななひけう
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
305
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
の
奥庭
(
おくには
)
に
306
植付
(
うゑつ
)
けられてバラモンの
307
迷
(
まよ
)
ひの
夢
(
ゆめ
)
も
醒
(
さ
)
めにけり
308
五十子
(
いそこ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
一行
(
いつかう
)
に
309
推戴
(
すゐたい
)
されて
竜宮
(
りうぐう
)
の
310
黄金
(
こがね
)
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
く
一
(
ひと
)
つ
島
(
じま
)
311
地恩
(
ちおん
)
の
郷
(
さと
)
に
顕現
(
けんげん
)
し
312
オーストラリヤの
新女王
(
しんぢよわう
)
313
三五教
(
あななひけう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
314
あらゆる
名誉
(
めいよ
)
を
身
(
み
)
に
負
(
お
)
ひて
315
本末
(
ほんまつ
)
顛倒
(
てんたう
)
の
境遇
(
きやうぐう
)
を
316
知
(
し
)
らず
識
(
し
)
らずに
日
(
ひ
)
を
送
(
おく
)
る
317
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
の
浅間
(
あさま
)
しさ
318
高山彦
(
たかやまひこ
)
や
黒姫
(
くろひめ
)
に
319
政務
(
せいむ
)
教務
(
けうむ
)
を
打
(
う
)
ち
任
(
まか
)
せ
320
ブランジー、クロンバー
相並
(
あひなら
)
び
321
政教
(
せいけう
)
一致
(
いつち
)
の
神業
(
かむわざ
)
を
322
開
(
ひら
)
いて
国
(
くに
)
を
守
(
まも
)
る
折
(
をり
)
323
三五教
(
あななひけう
)
の
高姫
(
たかひめ
)
と
324
共
(
とも
)
に
来
(
き
)
ませし
蜈蚣姫
(
むかでひめ
)
325
母
(
はは
)
の
命
(
みこと
)
に
廻
(
めぐ
)
り
会
(
あ
)
ひ
326
嬉
(
うれ
)
し
涙
(
なみだ
)
にせきあへず
327
心
(
こころ
)
を
協
(
あは
)
せ
身
(
み
)
を
尽
(
つく
)
し
328
教
(
をしへ
)
は
四方
(
よも
)
に
輝
(
かがや
)
きて
329
朝日
(
あさひ
)
の
豊栄
(
とよさか
)
昇
(
のぼ
)
る
如
(
ごと
)
330
歓
(
ゑら
)
ぎ
楽
(
たの
)
しむ
折柄
(
をりから
)
に
331
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
る
友彦
(
ともひこ
)
が
332
夫婦
(
ふうふ
)
の
神
(
かみ
)
の
来訪
(
らいはう
)
に
333
喜
(
よろこ
)
び
驚
(
おどろ
)
き
一時
(
ひととき
)
は
334
心
(
こころ
)
の
海
(
うみ
)
に
荒浪
(
あらなみ
)
の
335
立
(
た
)
つ
瀬
(
せ
)
なき
迄
(
まで
)
狼狽
(
らうばい
)
し
336
互
(
たがひ
)
に
過去
(
くわこ
)
を
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
ひ
337
ヤツと
解
(
と
)
けたる
胸
(
むね
)
の
裡
(
うち
)
338
園遊会
(
ゑんいうくわい
)
になぞらへて
339
昔
(
むかし
)
の
交
(
まじは
)
り
温
(
あたた
)
めつ
340
東
(
ひがし
)
と
西
(
にし
)
と
相応
(
あひおう
)
じ
341
宝
(
たから
)
の
島
(
しま
)
を
治
(
をさ
)
めむと
342
心
(
こころ
)
も
勇
(
いさ
)
む
時
(
とき
)
もあれ
343
ネルソン
山
(
ざん
)
の
空
(
そら
)
高
(
たか
)
く
344
現
(
あら
)
はれ
出
(
い
)
でし
蜃気楼
(
しんきろう
)
345
如何
(
いか
)
なる
事
(
こと
)
の
天啓
(
てんけい
)
か
346
よくよく
仰
(
あふ
)
ぎ
眺
(
なが
)
むれば
347
紛
(
まが
)
ふ
方
(
かた
)
なき
諏訪
(
すは
)
の
湖
(
うみ
)
348
地恩
(
ちおん
)
の
城
(
しろ
)
に
仕
(
つか
)
へたる
349
左守
(
さもりの
)
神
(
かみ
)
の
清公
(
きよこう
)
が
350
チヤンキー、モンキー
其
(
その
)
外
(
ほか
)
の
351
二人
(
ふたり
)
の
供
(
とも
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
352
荘厳
(
さうごん
)
美麗
(
びれい
)
の
玉
(
たま
)
の
宮
(
みや
)
353
玉依姫
(
たまよりひめ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
354
近
(
ちか
)
く
仕
(
つか
)
ふる
有様
(
ありさま
)
は
355
手
(
て
)
に
取
(
と
)
る
如
(
ごと
)
く
見
(
み
)
えにけり
356
ネルソン
山
(
ざん
)
の
西
(
にし
)
の
空
(
そら
)
357
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
坐
(
ま
)
しますと
358
思
(
おも
)
ひ
定
(
さだ
)
めて
梅子姫
(
うめこひめ
)
359
蜈蚣
(
むかで
)
の
姫
(
ひめ
)
やテールスの
360
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
361
友彦
(
ともひこ
)
さまを
先頭
(
せんとう
)
に
362
旅
(
たび
)
の
枕
(
まくら
)
も
数
(
かず
)
重
(
かさ
)
ね
363
漸
(
やうや
)
く
来
(
きた
)
る
玉野原
(
たまのはら
)
364
金砂
(
きんしや
)
銀砂
(
ぎんしや
)
を
敷
(
し
)
きし
如
(
ごと
)
365
漸
(
やうや
)
く
道
(
みち
)
を
進
(
すす
)
みつつ
366
諏訪
(
すは
)
の
湖畔
(
こはん
)
に
建
(
た
)
てられし
367
祠
(
ほこら
)
の
前
(
まへ
)
に
辿
(
たど
)
り
着
(
つ
)
き
368
湖面
(
こめん
)
に
向
(
むか
)
つて
再拝
(
さいはい
)
し
369
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
370
愈
(
いよいよ
)
此処
(
ここ
)
に
村肝
(
むらきも
)
の
371
心
(
こころ
)
の
帳
(
とばり
)
も
開
(
ひら
)
け
初
(
そ
)
め
372
梅子
(
うめこ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
373
知
(
し
)
らず
識
(
し
)
らずに
犯
(
をか
)
したる
374
百
(
もも
)
の
罪咎
(
つみとが
)
詫
(
わ
)
びぬれば
375
木花姫
(
このはなひめ
)
の
懸
(
かか
)
らせて
376
天
(
てん
)
火
(
くわ
)
水
(
すゐ
)
地
(
ち
)
の
大道
(
たいだう
)
を
377
諭
(
さと
)
し
給
(
たま
)
へば
小糸姫
(
こいとひめ
)
378
蜈蚣
(
むかで
)
の
姫
(
ひめ
)
や
一同
(
いちどう
)
は
379
転迷
(
てんめい
)
開悟
(
かいご
)
の
蓮花
(
はちすばな
)
380
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
く
梅子姫
(
うめこひめ
)
381
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
382
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
より
正覚
(
しやうかく
)
し
383
感謝
(
かんしや
)
祈願
(
きぐわん
)
の
折柄
(
をりから
)
に
384
諏訪
(
すは
)
の
湖面
(
こめん
)
に
浮
(
うか
)
びたる
385
浮島
(
うきしま
)
影
(
かげ
)
を
悠々
(
いういう
)
と
386
黄金
(
こがね
)
の
船
(
ふね
)
に
真帆
(
まほ
)
を
上
(
あ
)
げ
387
此方
(
こなた
)
に
向
(
むか
)
つて
進
(
すす
)
み
来
(
く
)
る
388
その
気高
(
けだか
)
さに
驚
(
おどろ
)
きて
389
湖上
(
こじやう
)
を
看守
(
みまも
)
る
折
(
をり
)
もあれ
390
左守
(
さもりの
)
神
(
かみ
)
の
清公
(
きよこう
)
が
391
四
(
よ
)
人
(
にん
)
の
供
(
とも
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
392
ものをも
言
(
い
)
はず
手
(
て
)
を
挙
(
あ
)
げて
393
乗
(
の
)
らせ
給
(
たま
)
へと
麾
(
さしまね
)
く
394
妾
(
わらは
)
一行
(
いつかう
)
五人
(
ごにん
)
連
(
づ
)
れ
395
直
(
ただち
)
に
船
(
ふね
)
に
打
(
う
)
ち
乗
(
の
)
りて
396
黄金
(
こがね
)
の
浪
(
なみ
)
を
辷
(
すべ
)
りつつ
397
西北
(
せいほく
)
指
(
さ
)
して
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く
398
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
か
楽園
(
らくゑん
)
か
399
青
(
あお
)
赤
(
あか
)
白
(
しろ
)
黄
(
き
)
紫
(
むらさき
)
の
400
花
(
はな
)
は
梢
(
こずゑ
)
に
咲
(
さ
)
き
乱
(
みだ
)
れ
401
大小
(
だいせう
)
無数
(
むすう
)
の
島嶼
(
しまじま
)
は
402
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
に
永久
(
とこしへ
)
に
403
浮
(
うか
)
べる
中
(
なか
)
を
心地
(
ここち
)
よく
404
勇
(
いさ
)
み
進
(
すす
)
んで
玉依
(
たまより
)
の
405
姫
(
ひめの
)
命
(
みこと
)
の
在
(
あ
)
れませる
406
竜
(
たつ
)
の
宮居
(
みやゐ
)
に
行
(
ゆ
)
き
見
(
み
)
れば
407
月雪花
(
つきゆきはな
)
の
御姿
(
みすがた
)
に
408
擬
(
まが
)
ふべらなる
姫神
(
ひめがみ
)
の
409
十二
(
じふに
)
の
神姿
(
すがた
)
立
(
た
)
ち
並
(
なら
)
び
410
玉治別
(
たまはるわけ
)
や
初稚姫
(
はつわかひめ
)
の
411
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
や
玉能姫
(
たまのひめ
)
412
久助
(
きうすけ
)
お
民
(
たみ
)
も
諸共
(
もろとも
)
に
413
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
一行
(
いつかう
)
を
迎
(
むか
)
へつつ
414
奥殿
(
おくでん
)
深
(
ふか
)
く
進
(
すす
)
み
入
(
い
)
る
415
梅子
(
うめこ
)
の
姫
(
ひめ
)
は
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
の
416
宝座
(
ほうざ
)
に
静
(
しづか
)
に
座
(
ざ
)
を
占
(
し
)
めて
417
暗祈
(
あんき
)
黙祷
(
もくたう
)
なし
給
(
たま
)
ふ
418
時
(
とき
)
しもあれや
高御座
(
たかみくら
)
419
扉
(
とびら
)
を
開
(
ひら
)
き
悠々
(
いういう
)
と
420
現
(
あら
)
はれ
給
(
たま
)
ふ
貴姿
(
うづすがた
)
421
玉依姫
(
たまよりひめ
)
の
御
(
おん
)
神
(
かみ
)
は
422
数多
(
あまた
)
の
侍女
(
じぢよ
)
を
従
(
したが
)
へて
423
貴
(
うづ
)
の
玉器
(
たまもひ
)
携
(
たづさ
)
へつ
424
十曜
(
とえう
)
の
紋
(
もん
)
の
十人
(
とたり
)
連
(
づ
)
れ
425
ものをも
言
(
い
)
はず
目礼
(
もくれい
)
し
426
微笑
(
びせう
)
を
浮
(
うか
)
べてそれぞれに
427
五色
(
ごしき
)
の
玉
(
たま
)
を
手
(
て
)
づからに
428
渡
(
わた
)
し
給
(
たま
)
へば
玉治
(
たまはる
)
の
429
別
(
わけ
)
の
命
(
みこと
)
の
神司
(
かむづかさ
)
430
青
(
あを
)
き
玉
(
たま
)
をば
授
(
さづ
)
かりて
431
直
(
ただち
)
に
吾
(
わが
)
手
(
て
)
に
微笑
(
ほほゑ
)
みつ
432
渡
(
わた
)
させ
給
(
たま
)
ふ
尊
(
たふと
)
さよ
433
天
(
てん
)
火
(
くわ
)
水
(
すゐ
)
地
(
ち
)
と
結
(
むす
)
びたる
434
麻邇
(
まに
)
の
御玉
(
みたま
)
の
其
(
その
)
一
(
ひと
)
つ
435
授
(
さづ
)
かり
給
(
たま
)
ひし
喜
(
よろこ
)
びを
436
私
(
わたくし
)
せずに
妾
(
あが
)
の
手
(
て
)
に
437
渡
(
わた
)
し
給
(
たま
)
ひし
功績
(
いさをし
)
を
438
建
(
た
)
てよと
示
(
しめ
)
す
玉治別
(
たまはるわけ
)
の
439
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
志
(
こころざし
)
440
玉
(
たま
)
を
争
(
あらそ
)
ふ
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
441
執着心
(
しふちやくしん
)
の
影
(
かげ
)
もなく
442
月日
(
つきひ
)
の
如
(
ごと
)
く
明
(
あきら
)
けき
443
其
(
そ
)
の
御
(
おん
)
身魂
(
みたま
)
々々々
(
おんみたま
)
444
感謝
(
かんしや
)
の
涙
(
なみだ
)
せきあへず
445
感謝
(
かんしや
)
は
忽
(
たちま
)
ち
村肝
(
むらきも
)
の
446
心
(
こころ
)
の
海
(
うみ
)
に
浪
(
なみ
)
起
(
おこ
)
り
447
進
(
すす
)
みかねたる
恋
(
こひ
)
の
海
(
うみ
)
448
玉治別
(
たまはるわけ
)
の
真心
(
まごころ
)
は
449
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
も
嘉
(
よみ
)
すらむ
450
妾
(
われ
)
は
賤
(
いや
)
しき
小糸姫
(
こいとひめ
)
451
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
に
潤
(
うるほ
)
ひて
452
今
(
いま
)
は
嬉
(
うれ
)
しき
宣伝使
(
せんでんし
)
453
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
となりぬれど
454
心
(
こころ
)
汚
(
きたな
)
き
人
(
ひと
)
の
身
(
み
)
の
455
いかで
誠
(
まこと
)
を
尽
(
つく
)
し
得
(
え
)
む
456
斯
(
かか
)
る
身魂
(
みたま
)
も
省
(
かへり
)
みず
457
尊
(
たふと
)
き
玉
(
たま
)
の
神業
(
かむわざ
)
を
458
惜
(
を
)
しまず
妾
(
わらは
)
に
譲
(
ゆづ
)
りてし
459
清
(
きよ
)
き
心
(
こころ
)
は
又
(
また
)
と
世
(
よ
)
に
460
何処
(
いづく
)
の
果
(
はて
)
を
探
(
たづ
)
ぬとも
461
いかで
例
(
ためし
)
のあら
涙
(
なみだ
)
462
漂
(
ただよ
)
ひ
浮
(
うか
)
ぶ
一
(
ひと
)
つ
島
(
じま
)
463
夫
(
をつと
)
なき
身
(
み
)
の
独身者
(
ひとりもの
)
464
玉治別
(
たまはるわけ
)
の
神司
(
みつかさ
)
よ
465
妾
(
わらは
)
は
切
(
せつ
)
なき
恋
(
こひ
)
の
闇
(
やみ
)
466
玉
(
たま
)
の
光
(
ひかり
)
の
現
(
あら
)
はれて
467
照
(
て
)
らさせ
給
(
たま
)
へ
妹
(
いも
)
と
背
(
せ
)
の
468
尊
(
たふと
)
き
道
(
みち
)
の
誓言
(
うけひごと
)
469
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
や
470
国武彦
(
くにたけひこの
)
大神
(
おほかみ
)
の
471
尊
(
たふと
)
き
御前
(
みまへ
)
を
顧
(
かへり
)
みず
472
心
(
こころ
)
のたけを
打
(
う
)
ち
明
(
あ
)
けて
473
幾重
(
いくへ
)
に
願
(
ねが
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る
474
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
が
授
(
さづ
)
かりし
475
麻邇
(
まに
)
の
御玉
(
みたま
)
を
妾
(
わらは
)
のみ
476
私
(
わたくし
)
なさず
三五
(
あななひ
)
の
477
教司
(
をしへつかさ
)
の
高姫
(
たかひめ
)
や
478
高山彦
(
たかやまひこ
)
や
黒姫
(
くろひめ
)
の
479
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
も
諸共
(
もろとも
)
に
480
空前
(
くうぜん
)
絶後
(
ぜつご
)
の
此
(
この
)
度
(
たび
)
の
481
尊
(
たふと
)
き
神業
(
みわざ
)
に
参加
(
さんか
)
させ
482
心
(
こころ
)
の
隔
(
へだ
)
てを
除
(
のぞ
)
き
去
(
さ
)
り
483
三五教
(
あななひけう
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
484
月日
(
つきひ
)
輝
(
かがや
)
く
地上
(
つちのへ
)
に
485
照
(
てら
)
させ
給
(
たま
)
へ
厳魂
(
いづみたま
)
486
瑞
(
みづ
)
の
魂
(
みたま
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
487
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
が
真心
(
まごころ
)
を
488
捧
(
ささ
)
げて
謹
(
つつし
)
み
願
(
ね
)
ぎ
申
(
まを
)
す
489
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
490
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましまして
491
神
(
かむ
)
伊弉諾
(
いざなぎの
)
大御神
(
おほみかみ
)
492
神
(
かむ
)
伊弉冊
(
いざなみの
)
大神
(
おほかみ
)
の
493
撞
(
つき
)
の
御柱
(
みはしら
)
右左
(
みぎひだり
)
494
廻
(
めぐ
)
り
給
(
たま
)
ひて
千代
(
ちよ
)
八千代
(
やちよ
)
495
誓
(
ちか
)
ひ
給
(
たま
)
ひし
其
(
その
)
如
(
ごと
)
く
496
妹背
(
いもせ
)
の
契
(
ちぎり
)
を
結
(
むす
)
ばせて
497
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
四方
(
よも
)
の
国
(
くに
)
498
夫婦
(
めをと
)
の
息
(
いき
)
を
合
(
あは
)
せつつ
499
身
(
み
)
もたなしらに
仕
(
つか
)
ふべし
500
許
(
ゆる
)
させ
給
(
たま
)
へ
玉治別
(
たまはるわけ
)
の
501
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
502
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
を
打
(
う
)
ち
明
(
あ
)
けて
503
完全
(
うまら
)
に
詳細
(
つばら
)
に
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る
504
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
505
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
506
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
507
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
誓
(
ちか
)
ひたる
508
妹背
(
いもせ
)
の
道
(
みち
)
は
永久
(
とこしへ
)
に
509
変
(
かは
)
らざらまし
松
(
まつ
)
の
世
(
よ
)
の
510
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御心
(
みこころ
)
に
511
八千代
(
やちよ
)
を
籠
(
こ
)
めて
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る
512
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
513
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ』
514
と
祝賀
(
いはひ
)
と
喜悦
(
よろこび
)
と
恋慕
(
こひ
)
とゴツチヤにして
心
(
こころ
)
のたけを
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
り
座
(
ざ
)
に
着
(
つ
)
いた。
515
玉治別
(
たまはるわけ
)
は
聊
(
いささ
)
か
当惑
(
たうわく
)
し
直
(
ただち
)
に
立
(
た
)
つて
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
の
歌
(
うた
)
に
答
(
こた
)
ふべく、
516
再
(
ふたた
)
び
銀扇
(
ぎんせん
)
を
開
(
ひら
)
いて
言葉
(
ことば
)
静
(
しづ
)
かに
歌
(
うた
)
ひ
始
(
はじ
)
めた。
517
玉治別
『
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
助
(
たす
)
けられ
518
玉治別
(
たまはるわけ
)
と
名
(
な
)
を
負
(
お
)
ひて
519
今
(
いま
)
は
尊
(
たふと
)
き
宣伝使
(
せんでんし
)
520
三五教
(
あななひけう
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
521
天地
(
あめつち
)
四方
(
よも
)
に
開
(
ひら
)
かむと
522
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
渉
(
わた
)
り
川
(
かは
)
を
越
(
こ
)
え
523
潮
(
しほ
)
の
八百路
(
やほぢ
)
も
厭
(
いと
)
ひなく
524
進
(
すす
)
み
進
(
すす
)
みて
竜宮
(
りうぐう
)
の
525
一
(
ひと
)
つの
島
(
しま
)
に
上陸
(
じやうりく
)
し
526
心
(
こころ
)
も
清
(
きよ
)
き
諏訪
(
すは
)
の
湖
(
うみ
)
527
玉依姫
(
たまよりひめ
)
の
御
(
おん
)
神
(
かみ
)
に
528
麻邇
(
まに
)
の
御玉
(
みたま
)
を
賜
(
たま
)
はりて
529
地恩
(
ちおん
)
の
城
(
しろ
)
を
治
(
をさ
)
めます
530
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
の
玉
(
たま
)
の
手
(
て
)
に
531
渡
(
わた
)
して
神
(
かみ
)
の
功績
(
いさをし
)
を
532
高
(
たか
)
き
低
(
ひく
)
きの
隔
(
へだ
)
てなく
533
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
現
(
あら
)
はして
534
教
(
をしへ
)
の
道
(
みち
)
を
照
(
てら
)
さむと
535
心
(
こころ
)
を
尽
(
つく
)
す
玉治
(
たまはる
)
が
536
清
(
きよ
)
き
身魂
(
みたま
)
を
臠
(
みそなは
)
し
537
妹背
(
いもせ
)
の
道
(
みち
)
を
結
(
むす
)
ばむと
538
語
(
かた
)
らひ
給
(
たま
)
ふ
尊
(
たふと
)
さよ
539
さはさりながら
玉治
(
たまはる
)
の
540
別
(
わけ
)
の
命
(
みこと
)
は
其
(
その
)
昔
(
むかし
)
541
宇都山
(
うづやま
)
郷
(
がう
)
に
現
(
あら
)
はれし
542
国依別
(
くによりわけ
)
が
妹
(
いもと
)
なる
543
お
勝
(
かつ
)
の
姫
(
ひめ
)
を
妻
(
つま
)
となし
544
夫婦
(
ふうふ
)
揃
(
そろ
)
ひて
睦
(
むつ
)
まじく
545
神
(
かみ
)
の
神業
(
みわざ
)
に
仕
(
つか
)
ふ
身
(
み
)
ぞ
546
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
の
真心
(
まごころ
)
は
547
己
(
おのれ
)
玉治別
(
たまはるわけ
)
として
548
無限
(
むげん
)
の
感謝
(
かんしや
)
に
充
(
み
)
ちぬれど
549
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
定
(
さだ
)
めたる
550
一夫
(
いつぷ
)
一婦
(
いつぷ
)
の
御
(
おん
)
規則
(
みのり
)
551
破
(
やぶ
)
らむ
由
(
よし
)
もないじやくり
552
国
(
くに
)
に
残
(
のこ
)
せし
若草
(
わかぐさ
)
の
553
妻
(
つま
)
の
命
(
みこと
)
の
心根
(
こころね
)
を
554
思
(
おも
)
へばいとど
哀
(
あは
)
れなり
555
宇都山
(
うづやま
)
郷
(
がう
)
の
田吾作
(
たごさく
)
と
556
蔑
(
さげす
)
まれたる
時
(
とき
)
も
時
(
とき
)
557
卑
(
いや
)
しき
身
(
み
)
をも
顧
(
かへり
)
みず
558
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御裔
(
みすゑ
)
もて
559
吾
(
われ
)
に
仕
(
つか
)
へし
貴
(
うづ
)
の
妻
(
つま
)
560
吾
(
わが
)
身
(
み
)
に
一人
(
ひとり
)
ある
事
(
こと
)
を
561
完全
(
うまら
)
に
詳細
(
つばら
)
に
聞
(
き
)
こし
召
(
め
)
し
562
此
(
この
)
事
(
こと
)
のみは
今日
(
けふ
)
限
(
かぎ
)
り
563
心
(
こころ
)
に
放
(
はな
)
させ
給
(
たま
)
へかし
564
汝
(
な
)
が
身
(
み
)
を
思
(
おも
)
ひ
妻
(
つま
)
の
身
(
み
)
を
565
思
(
おも
)
ふ
玉治別
(
たまはるわけの
)
神
(
かみ
)
566
清
(
きよ
)
き
心
(
こころ
)
を
汲
(
く
)
みとりて
567
必
(
かなら
)
ず
怒
(
おこ
)
らせ
給
(
たま
)
ふまじ
568
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
569
生命
(
いのち
)
二
(
ふた
)
つとあるならば
570
汝
(
なれ
)
をも
娶
(
めと
)
り
又
(
また
)
もとの
571
お
勝
(
かつ
)
の
方
(
かた
)
と
睦
(
むつ
)
まじく
572
仕
(
つか
)
へむものと
吾
(
わが
)
心
(
こころ
)
573
汲
(
く
)
ませ
給
(
たま
)
へよ
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
574
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大御神
(
おほみかみ
)
575
国武彦
(
くにたけひこ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
576
真心
(
まごころ
)
明
(
あ
)
かし
汝
(
なれ
)
が
身
(
み
)
の
577
思
(
おも
)
ひを
此処
(
ここ
)
に
情
(
つれ
)
なくも
578
科戸
(
しなど
)
の
風
(
かぜ
)
に
打
(
う
)
ち
払
(
はら
)
ふ
579
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
の
神司
(
かむづかさ
)
580
汝
(
なれ
)
が
切
(
せつ
)
なる
心根
(
こころね
)
を
581
仇
(
あだ
)
には
捨
(
す
)
てぬ
玉治別
(
たまはるわけ
)
の
582
仇
(
あだ
)
に
思
(
おも
)
はぬ
真心
(
まごころ
)
を
583
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
し
聞直
(
ききなほ
)
し
584
弥永久
(
いやとこしへ
)
に
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
し
585
吾
(
われ
)
に
勝
(
まさ
)
りていと
清
(
きよ
)
き
586
夫
(
つま
)
の
命
(
みこと
)
を
持
(
も
)
たせまし
587
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
588
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
玉治
(
たまはる
)
が
589
真心
(
まごころ
)
明
(
あ
)
かし
奉
(
たてまつ
)
る』
590
と
妻
(
つま
)
のお
勝
(
かつ
)
の
宇都山
(
うづやま
)
郷
(
がう
)
にありて
神業
(
しんげふ
)
に
奉仕
(
ほうし
)
し
居
(
を
)
れば、
591
貴嬢
(
きぢやう
)
の
御
(
お
)
心
(
こころ
)
は
察
(
さつ
)
すれども、
592
到底
(
たうてい
)
夫婦
(
ふうふ
)
たる
事
(
こと
)
を
得
(
え
)
ずとの
旨
(
むね
)
を
神
(
かみ
)
の
前
(
まへ
)
に
表白
(
へうはく
)
したのである。
593
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
は
愈
(
いよいよ
)
恋
(
こひ
)
の
雲
(
くも
)
晴
(
は
)
れて
熱心
(
ねつしん
)
に
神業
(
しんげふ
)
に
奉仕
(
ほうし
)
する
事
(
こと
)
となつた。
594
(
大正一一・七・一七
旧閏五・二三
北村隆光
録)
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