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霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第26巻(丑の巻)
序歌
凡例
総説歌
第1篇 伊都宝珠
第1章 麻邇の玉
第2章 真心の花(一)
第3章 真心の花(二)
第4章 真心の花(三)
第5章 真心の花(四)
第2篇 蓮華台上
第6章 大神宣
第7章 鈴の音
第8章 虎の嘯
第9章 生言霊
第3篇 神都の秋
第10章 船歌
第11章 言の波
第12章 秋の色
第4篇 波瀾重畳
第13章 三つ巴
第14章 大変歌
第15章 諭詩の歌
第16章 三五玉
第17章 帰り路
跋
余白歌
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(B)
(N)
大神宣 >>>
第五章
真心
(
まごころ
)
の
花
(
はな
)
(四)〔七七〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第26巻 海洋万里 丑の巻
篇:
第1篇 伊都宝珠
よみ(新仮名遣い):
いずほっしゅ
章:
第5章 真心の花(四)
よみ(新仮名遣い):
まごころのはな
通し章番号:
770
口述日:
1922(大正11)年07月17日(旧閏05月23日)
口述場所:
筆録者:
外山豊二
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年6月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
続いて友彦は踊り狂いながら歌った。これまでの自分の罪を歌で洗いざらい漂白して懺悔し、竜宮島の西方に分け入ってジャンナの里で改心し、麻邇の宝玉の神業に参加した経緯を歌った。そして仁慈無限の大神が罪深い自分を見捨てずに宝玉を授け、神政成就の神業に加えてくださった神恩に感謝の意を表した。
続いてお民は、皇大神のご神徳をたたえる祝歌を歌った。
続いてテールス姫が祝歌を歌う。友彦と出会って三五教に改心した様を歌い、三五教の大神と一同に感謝の意を表した。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2021-09-26 17:48:25
OBC :
rm2605
愛善世界社版:
78頁
八幡書店版:
第5輯 173頁
修補版:
校定版:
86頁
普及版:
28頁
初版:
ページ備考:
001
友彦
(
ともひこ
)
宣伝使
(
せんでんし
)
は
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
つて
銀扇
(
ぎんせん
)
を
開
(
ひら
)
き、
002
自
(
みづか
)
ら
歌
(
うた
)
ひ
自
(
みづか
)
ら
踊
(
をど
)
り
狂
(
くる
)
うた。
003
その
歌
(
うた
)
、
004
友彦
『バラモン
教
(
けう
)
の
神司
(
かむつかさ
)
005
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
の
副柱
(
そへばしら
)
006
鬼熊別
(
おにくまわけ
)
の
家
(
いへ
)
の
子
(
こ
)
と
007
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
りし
友彦
(
ともひこ
)
は
008
花見
(
はなみ
)
の
宴
(
えん
)
の
帰
(
かへ
)
りがけ
009
エデンの
川
(
かは
)
を
渡
(
わた
)
らむと
010
宴会
(
うたげ
)
の
酒
(
さけ
)
に
酔
(
ゑ
)
ひ
潰
(
つぶ
)
れ
011
諸人
(
もろびと
)
騒
(
さわ
)
ぎ
立
(
た
)
ち
廻
(
まは
)
る
012
頃
(
ころ
)
しも
主
(
あるじ
)
の
愛娘
(
まなむすめ
)
013
小糸
(
こいと
)
の
姫
(
ひめ
)
は
過
(
あやま
)
ちて
014
ザンブとばかり
川
(
かは
)
の
瀬
(
せ
)
に
015
落
(
お
)
ち
込
(
こ
)
み
給
(
たま
)
ふと
見
(
み
)
るよりも
016
身
(
み
)
を
躍
(
をど
)
らして
川中
(
かはなか
)
に
017
生命
(
いのち
)
を
的
(
まと
)
にもぐり
込
(
こ
)
み
018
溺
(
おぼ
)
れながらも
救
(
すく
)
ひ
上
(
あ
)
げ
019
鬼熊別
(
おにくまわけ
)
の
御
(
ご
)
夫婦
(
ふうふ
)
に
020
此上
(
こよ
)
なきものと
愛
(
あい
)
せられ
021
抜擢
(
ばつてき
)
されてバラモンの
022
珍
(
うづ
)
の
教
(
をしへ
)
の
神司
(
かむづかさ
)
023
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
るを
幸
(
さいは
)
ひに
024
深窓
(
しんそう
)
に
育
(
そだ
)
ちし
小糸姫
(
こいとひめ
)
025
隙間
(
すきま
)
の
風
(
かぜ
)
にもあてられぬ
026
一人
(
ひとり
)
の
乙女
(
をとめ
)
を
友彦
(
ともひこ
)
が
027
舌
(
した
)
の
剣
(
つるぎ
)
にチヨロまかし
028
手
(
て
)
に
手
(
て
)
を
取
(
と
)
つてエデン
川
(
がは
)
029
流
(
なが
)
れ
流
(
なが
)
れて
錫蘭
(
セイロン
)
の
030
島
(
しま
)
に
漸
(
やうや
)
う
辿
(
たど
)
りつき
031
山奥
(
やまおく
)
深
(
ふか
)
く
身
(
み
)
を
潜
(
ひそ
)
め
032
小糸
(
こいと
)
の
姫
(
ひめ
)
を
女王
(
ぢよわう
)
とし
033
吾
(
われ
)
は
僕
(
しもべ
)
の
神
(
かみ
)
となり
034
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
誑
(
たば
)
かり
居
(
ゐ
)
たりしが
035
持
(
も
)
つて
生
(
うま
)
れた
酒好
(
さけずき
)
の
036
乱暴
(
らんばう
)
狼藉
(
ろうぜき
)
末
(
すゑ
)
遂
(
つひ
)
に
037
小糸
(
こいと
)
の
姫
(
ひめ
)
に
棄
(
す
)
てられて
038
怨
(
うら
)
みは
深
(
ふか
)
き
錫蘭
(
シロ
)
の
海
(
うみ
)
039
土人
(
どじん
)
の
船
(
ふね
)
に
身
(
み
)
を
任
(
まか
)
せ
040
印度
(
つき
)
の
国
(
くに
)
まで
漕
(
こ
)
ぎ
渡
(
わた
)
り
041
難行
(
なんぎやう
)
苦行
(
くぎやう
)
の
数
(
かず
)
尽
(
つく
)
し
042
又
(
また
)
もや
流
(
なが
)
れて
自転倒
(
おのころ
)
の
043
敦賀
(
つるが
)
の
海
(
うみ
)
に
上陸
(
じやうりく
)
し
044
夜
(
よ
)
を
日
(
ひ
)
についで
丹波路
(
たにはぢ
)
の
045
宇都山
(
うづやま
)
郷
(
がう
)
に
身
(
み
)
をひそめ
046
鳥
(
とり
)
なき
郷
(
さと
)
の
蝙蝠
(
かうもり
)
を
047
気取
(
きど
)
りて
茲
(
ここ
)
にバラモンの
048
教司
(
をしへつかさ
)
となりすまし
049
郷
(
さと
)
の
老若
(
らうにやく
)
男女
(
なんによ
)
をば
050
言葉
(
ことば
)
巧
(
たくみ
)
に
説
(
と
)
きつけて
051
教
(
をしへ
)
を
開
(
ひら
)
く
折柄
(
をりから
)
に
052
天
(
あめ
)
の
真浦
(
まうら
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
053
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
りいと
清
(
きよ
)
き
054
その
言霊
(
ことたま
)
にまくられて
055
雲
(
くも
)
を
霞
(
かすみ
)
と
逃
(
に
)
げて
行
(
ゆ
)
く
056
山城
(
やましろ
)
、
大和
(
やまと
)
、
紀伊
(
きい
)
、
和泉
(
いづみ
)
057
浪速
(
なには
)
の
里
(
さと
)
に
舞
(
ま
)
ひ
込
(
こ
)
みて
058
数多
(
あまた
)
の
男女
(
なんによ
)
を
誑
(
たぶ
)
らかし
059
心
(
こころ
)
も
暗
(
くら
)
き
身
(
み
)
ながらも
060
神
(
かみ
)
を
表
(
おもて
)
に
標榜
(
へうぼう
)
し
061
明石
(
あかし
)
の
里
(
さと
)
の
久助
(
きうすけ
)
が
062
家
(
いへ
)
に
到
(
いた
)
りて
曲事
(
まがこと
)
の
063
限
(
かぎ
)
りを
尽
(
つく
)
し
磯端
(
いそばた
)
に
064
繋
(
つな
)
ぎし
船
(
ふね
)
を
横奪
(
わうだつ
)
し
065
力
(
ちから
)
限
(
かぎ
)
りに
漕
(
こ
)
ぎ
渡
(
わた
)
る
066
浪
(
なみ
)
の
淡路
(
あはぢ
)
の
一
(
ひと
)
つ
島
(
じま
)
067
残
(
のこ
)
る
隈
(
くま
)
なく
遍歴
(
へんれき
)
し
068
そのいやはてに
東助
(
とうすけ
)
が
069
不在
(
るす
)
を
嗅
(
か
)
ぎつけうまうまと
070
館
(
やかた
)
に
招
(
まね
)
き
入
(
い
)
れられて
071
お
百合
(
ゆり
)
の
方
(
かた
)
を
前
(
まへ
)
に
置
(
お
)
き
072
憑依
(
ひようい
)
もせない
神
(
かむ
)
がかり
073
うまうまやつて
九分
(
くぶ
)
九厘
(
くりん
)
074
忽
(
たちま
)
ち
尻尾
(
しつぽ
)
を
掴
(
つか
)
まれて
075
進退
(
しんたい
)
谷
(
きは
)
まる
折柄
(
をりから
)
に
076
死
(
し
)
んだと
思
(
おも
)
うた
東助
(
とうすけ
)
が
077
清
(
きよ
)
、
武
(
たけ
)
、
鶴
(
つる
)
の
三
(
さん
)
人
(
にん
)
を
078
伴
(
ともな
)
ひ
此処
(
ここ
)
に
帰
(
かへ
)
り
来
(
く
)
る
079
南無
(
なむ
)
三宝
(
さんぼう
)
と
気
(
き
)
を
焦
(
いら
)
ち
080
少時
(
しばし
)
の
猶予
(
いうよ
)
と
暇
(
ひま
)
どらせ
081
廁
(
かはや
)
の
中
(
なか
)
に
忍
(
しの
)
び
入
(
い
)
り
082
思案
(
しあん
)
の
果
(
はて
)
は
跨
(
また
)
げ
穴
(
あな
)
083
潜
(
くぐ
)
りて
此
(
この
)
家
(
や
)
を
逃
(
のが
)
れ
出
(
い
)
で
084
沖
(
おき
)
に
繋
(
つな
)
ぎし
屋根無
(
たなな
)
しの
085
小舟
(
こぶね
)
に
身
(
み
)
をば
任
(
まか
)
せつつ
086
生命
(
いのち
)
からがら
瀬戸
(
せと
)
の
海
(
うみ
)
087
力
(
ちから
)
限
(
かぎ
)
りに
漕
(
こ
)
ぎ
出
(
だ
)
せば
088
如何
(
いか
)
なる
風
(
かぜ
)
の
吹
(
ふ
)
き
廻
(
まは
)
し
089
小豆
(
せうど
)
ケ
島
(
しま
)
へつけられて
090
風
(
かぜ
)
凪
(
な
)
ぎ
渡
(
わた
)
るその
間
(
あひだ
)
091
此
(
こ
)
の
浮島
(
うきしま
)
をめぐらむと
092
脚
(
あし
)
に
任
(
まか
)
せて
国城
(
くにしろ
)
の
093
山
(
やま
)
の
砦
(
とりで
)
に
行
(
い
)
て
見
(
み
)
れば
094
思
(
おも
)
ひがけなき
蜈蚣姫
(
むかでひめ
)
095
三五教
(
あななひけう
)
の
高姫
(
たかひめ
)
や
096
明石
(
あかし
)
の
里
(
さと
)
の
久助
(
きうすけ
)
に
097
出会
(
であ
)
つた
時
(
とき
)
の
苦
(
くる
)
しさは
098
此
(
こ
)
の
地
(
ち
)
の
底
(
そこ
)
に
穴
(
あな
)
あらば
099
消
(
き
)
えも
入
(
い
)
りたき
心地
(
ここち
)
して
100
心
(
こころ
)
悩
(
なや
)
ます
折柄
(
をりから
)
に
101
又
(
また
)
もや
来
(
きた
)
る
東助
(
とうすけ
)
が
102
捕手
(
とりて
)
の
男
(
をとこ
)
に
縛
(
しば
)
られて
103
一旦
(
いつたん
)
淡路
(
あはぢ
)
の
洲本
(
すもと
)
まで
104
連
(
つ
)
れ
帰
(
かへ
)
られし
苦
(
くる
)
しさよ
105
地獄
(
ぢごく
)
で
仏
(
ほとけ
)
の
東助
(
とうすけ
)
が
106
情
(
なさけ
)
の
言葉
(
ことば
)
にほだされて
107
ヤツと
胸
(
むね
)
をば
撫
(
な
)
で
下
(
おろ
)
し
108
清
(
きよ
)
、
鶴
(
つる
)
、
武
(
たけ
)
の
三
(
さん
)
人
(
にん
)
と
109
船
(
ふね
)
を
操
(
あやつ
)
り
高姫
(
たかひめ
)
が
110
危
(
あやふ
)
き
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
守
(
まも
)
らむと
111
南洋
(
なんやう
)
大小
(
だいせう
)
の
島嶼
(
しまじま
)
に
112
後
(
あと
)
を
尋
(
たづ
)
ねて
周航
(
しうかう
)
し
113
蜈蚣
(
むかで
)
の
姫
(
ひめ
)
や
初稚姫
(
はつわかひめ
)
の
114
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
にめぐりあひ
115
海洋
(
かいやう
)
万里
(
ばんり
)
の
浪
(
なみ
)
の
上
(
うへ
)
116
月日
(
つきひ
)
を
重
(
かさ
)
ねて
漸
(
やうや
)
うに
117
一
(
ひと
)
つの
島
(
しま
)
に
安着
(
あんちやく
)
し
118
タカの
港
(
みなと
)
を
後
(
あと
)
に
見
(
み
)
て
119
地恩
(
ちおん
)
の
郷
(
さと
)
に
行
(
ゆ
)
き
見
(
み
)
れば
120
女王
(
ぢよわう
)
と
名乗
(
なの
)
る
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
の
121
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
は
小糸姫
(
こいとひめ
)
122
過
(
す
)
ぎし
昔
(
むかし
)
を
懐
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
し
123
心
(
こころ
)
を
悩
(
なや
)
ます
折柄
(
をりから
)
に
124
地恩
(
ちおん
)
の
城
(
しろ
)
の
下人
(
しもびと
)
に
125
追
(
お
)
ひまくられて
城外
(
じやうぐわい
)
の
126
林
(
はやし
)
の
中
(
なか
)
に
放棄
(
はうき
)
され
127
百
(
もも
)
の
艱難
(
なやみ
)
を
忍
(
しの
)
びつつ
128
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
伝
(
つた
)
ひ
峰
(
みね
)
越
(
こ
)
えて
129
百
(
ひやく
)
里
(
り
)
二百
(
にひやく
)
里
(
り
)
何時
(
いつ
)
しかに
130
果実
(
このみ
)
に
飢
(
うゑ
)
をしのぎつつ
131
ネルソン
山
(
ざん
)
の
頂上
(
いただき
)
に
132
登
(
のぼ
)
りて
息
(
いき
)
を
休
(
やす
)
めつつ
133
四辺
(
あたり
)
の
景色
(
けしき
)
を
打眺
(
うちなが
)
め
134
心
(
こころ
)
を
養
(
やしな
)
ふ
折
(
をり
)
もあれ
135
忽
(
たちま
)
ち
起
(
おこ
)
る
山腹
(
さんぷく
)
の
136
黒白
(
あやめ
)
もわかぬ
黒雲
(
くろくも
)
に
137
包
(
つつ
)
まれ
咫尺
(
しせき
)
も
弁
(
わきま
)
へず
138
心
(
こころ
)
痛
(
いた
)
むる
折柄
(
をりから
)
に
139
レコード
破
(
やぶ
)
りの
烈風
(
れつぷう
)
に
140
吹
(
ふ
)
き
捲
(
まく
)
られて
中天
(
ちうてん
)
に
141
空中
(
くうちう
)
飛行
(
ひかう
)
を
演
(
えん
)
じつつ
142
数多
(
あまた
)
の
峰
(
みね
)
の
彼方
(
あなた
)
なる
143
ジヤンナの
郷
(
さと
)
に
顛落
(
てんらく
)
し
144
息
(
いき
)
も
絶
(
た
)
えなむ
其
(
その
)
時
(
とき
)
に
145
ジヤンナイ
教
(
けう
)
の
人々
(
ひとびと
)
に
146
ヤツと
生命
(
いのち
)
を
助
(
たす
)
けられ
147
鼻
(
はな
)
の
赤
(
あか
)
きを
幸
(
さいは
)
ひに
148
数多
(
あまた
)
の
人
(
ひと
)
にオーレンス
149
サーチライスと
敬
(
うやま
)
はれ
150
テールス
姫
(
ひめ
)
に
思
(
おも
)
はれて
151
茲
(
ここ
)
にメシヤとなりすまし
152
言葉
(
ことば
)
も
通
(
かよ
)
はぬ
郷人
(
さとびと
)
に
153
出任
(
でまか
)
せ
言葉
(
ことば
)
を
列
(
なら
)
べつつ
154
崇拝
(
すうはい
)
させて
居
(
ゐ
)
たりしが
155
妻
(
つま
)
の
命
(
みこと
)
に
実情
(
じつじやう
)
を
156
残
(
のこ
)
る
隈
(
くま
)
なく
打明
(
うちあ
)
けて
157
夫婦
(
ふうふ
)
は
茲
(
ここ
)
に
気
(
き
)
を
合
(
あは
)
せ
158
地恩
(
ちおん
)
の
城
(
しろ
)
に
立
(
た
)
ち
向
(
むか
)
ひ
159
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
に
昔日
(
せきじつ
)
の
160
無礼
(
ぶれい
)
を
謝
(
しや
)
せば
快
(
こころよ
)
く
161
昔
(
むかし
)
の
怨
(
うら
)
みを
打忘
(
うちわす
)
れ
162
東
(
ひがし
)
と
西
(
にし
)
と
携
(
たづさ
)
へて
163
竜宮島
(
りうぐうじま
)
を
治
(
をさ
)
めむと
164
宣
(
の
)
らせ
給
(
たま
)
ひし
嬉
(
うれ
)
しさよ
165
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
の
計
(
はか
)
らひに
166
地恩
(
ちおん
)
の
城
(
しろ
)
の
馬場
(
ばんば
)
にて
167
園遊会
(
ゑんいうくわい
)
を
開
(
ひら
)
かれし
168
時
(
とき
)
しもあれやネルソンの
169
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
高
(
たか
)
く
蜃気楼
(
しんきろう
)
170
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
り
友彦
(
ともひこ
)
は
171
猿田彦
(
さだひこ
)
司
(
がみ
)
と
相成
(
あひな
)
りて
172
一行
(
いつかう
)
五
(
ご
)
人
(
にん
)
蓑笠
(
みのかさ
)
の
173
軽
(
かる
)
き
身装
(
みなり
)
を
装
(
よそほ
)
ひつつ
174
ジヤンナの
郷
(
さと
)
に
立寄
(
たちよ
)
りて
175
教
(
をしへ
)
の
御子
(
みこ
)
に
送
(
おく
)
られつ
176
山川
(
やまかは
)
渡
(
わた
)
り
漸々
(
やうやう
)
に
177
玉野
(
たまの
)
ケ
原
(
はら
)
に
安着
(
あんちやく
)
し
178
茲
(
ここ
)
に
身魂
(
みたま
)
を
清
(
きよ
)
めつつ
179
梅子
(
うめこ
)
の
姫
(
ひめ
)
に
罪科
(
つみとが
)
を
180
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
されて
潔
(
いさぎよ
)
く
181
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
む
折柄
(
をりから
)
に
182
湖
(
うみ
)
を
辷
(
すべ
)
つて
駆
(
か
)
け
来
(
きた
)
る
183
黄金
(
こがね
)
の
船
(
ふね
)
を
眺
(
なが
)
むれば
184
地恩
(
ちおん
)
の
城
(
しろ
)
に
現
(
あら
)
はれて
185
左守
(
さもりの
)
神
(
かみ
)
と
仕
(
つか
)
へたる
186
清公
(
きよこう
)
さまを
始
(
はじ
)
めとし
187
チヤンキー、モンキー
外
(
ほか
)
二人
(
ふたり
)
188
無言
(
むごん
)
の
儘
(
まま
)
に
船
(
ふね
)
の
上
(
うへ
)
189
此方
(
こなた
)
に
向
(
むか
)
つて
麾
(
さしまね
)
く
190
梅子
(
うめこ
)
の
姫
(
ひめ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
191
一行
(
いつかう
)
船
(
ふね
)
に
飛
(
と
)
び
乗
(
の
)
りて
192
真帆
(
まほ
)
を
孕
(
はら
)
みし
浪
(
なみ
)
の
上
(
うへ
)
193
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれて
辷
(
すべ
)
り
行
(
ゆ
)
く
194
妙音
(
めうおん
)
菩薩
(
ぼさつ
)
の
音楽
(
おんがく
)
や
195
浪
(
なみ
)
の
鼓
(
つづみ
)
に
送
(
おく
)
られて
196
玉依姫
(
たまよりひめ
)
の
在
(
あ
)
れませる
197
竜
(
たつ
)
の
宮居
(
みやゐ
)
の
側近
(
そばちか
)
く
198
御船
(
みふね
)
を
横
(
よこ
)
たへ
十柱
(
とはしら
)
の
199
教
(
をしへ
)
の
御子
(
みこ
)
は
悠々
(
いういう
)
と
200
黄金
(
こがね
)
の
門
(
もん
)
を
潜
(
くぐ
)
りつつ
201
心
(
こころ
)
いそいそ
進
(
すす
)
む
折
(
をり
)
202
初稚姫
(
はつわかひめ
)
や
玉能姫
(
たまのひめ
)
203
玉治別
(
たまはるわけ
)
の
一行
(
いつかう
)
に
204
思
(
おも
)
はぬ
処
(
ところ
)
に
迎
(
むか
)
へられ
205
又
(
また
)
も
十二
(
じふに
)
の
姫神
(
ひめがみ
)
に
206
前後
(
ぜんご
)
左右
(
さいう
)
を
守
(
まも
)
られて
207
玉依姫
(
たまよりひめ
)
の
常久
(
とことは
)
に
208
鎮
(
しづ
)
まりいます
水館
(
みづやかた
)
209
奥
(
おく
)
の
広間
(
ひろま
)
に
招
(
せう
)
ぜられ
210
畏
(
かしこ
)
み
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
る
折
(
をり
)
211
上座
(
じやうざ
)
の
玉
(
たま
)
の
扉
(
と
)
押開
(
おしひら
)
き
212
近侍
(
きんじ
)
の
女神
(
めがみ
)
に
五色
(
いついろ
)
の
213
玉
(
たま
)
を
持
(
も
)
たせて
悠々
(
いういう
)
と
214
現
(
あら
)
はれ
給
(
たま
)
ひし
崇高
(
けだか
)
さよ
215
心
(
こころ
)
も
清
(
きよ
)
き
白玉
(
しらたま
)
の
216
麻邇
(
まに
)
の
宝珠
(
ほつしゆ
)
の
其
(
そ
)
の
光
(
ひかり
)
217
明石
(
あかし
)
の
郷
(
さと
)
の
久助
(
きうすけ
)
に
218
手
(
て
)
づから
授
(
さづ
)
け
給
(
たま
)
ひつつ
219
無言
(
むごん
)
の
儘
(
まま
)
に
微笑
(
びせう
)
して
220
其
(
そ
)
の
場
(
ば
)
に
立
(
た
)
たせ
給
(
たま
)
ひける
221
久助
(
きうすけ
)
玉
(
たま
)
を
頂
(
いただ
)
きて
222
教
(
をしへ
)
の
道
(
みち
)
の
友彦
(
ともひこ
)
が
223
手
(
て
)
に
渡
(
わた
)
しつつ
悠々
(
いういう
)
と
224
元
(
もと
)
の
座
(
ざ
)
につき
畏
(
かしこ
)
まる
225
心
(
こころ
)
穢
(
けが
)
れし
友彦
(
ともひこ
)
も
226
案
(
あん
)
に
相違
(
さうゐ
)
の
此
(
この
)
始末
(
しまつ
)
227
うら
恥
(
はづ
)
かしく
思
(
おも
)
へども
228
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
の
玉
(
たま
)
229
潤
(
うるほ
)
ふ
顔
(
かほ
)
に
伏
(
ふ
)
し
拝
(
をが
)
み
230
侍女
(
じぢよ
)
の
賜
(
たま
)
ひし
錦襴
(
きんらん
)
の
231
袋
(
ふくろ
)
に
深
(
ふか
)
く
秘
(
ひ
)
めながら
232
首
(
くび
)
に
確
(
しつか
)
と
結
(
むす
)
びつけ
233
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
感謝
(
かんしや
)
しつ
234
涙
(
なみだ
)
に
暮
(
く
)
るる
時
(
とき
)
もあれ
235
梅子
(
うめこ
)
の
姫
(
ひめ
)
は
座
(
ざ
)
を
立
(
た
)
ちて
236
悠々
(
いういう
)
此
(
この
)
場
(
ば
)
を
出
(
い
)
で
給
(
たま
)
ふ
237
十曜
(
とえう
)
の
紋
(
もん
)
に
因
(
ちな
)
みたる
238
神
(
かみ
)
の
十柱
(
とはしら
)
宣伝使
(
せんでんし
)
239
竜
(
たつ
)
の
館
(
やかた
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でて
240
八咫烏
(
やあたがらす
)
の
背
(
せな
)
に
乗
(
の
)
り
241
雲霧
(
くもきり
)
分
(
わ
)
けて
浪
(
なみ
)
の
上
(
うへ
)
242
渡
(
わた
)
りて
漸
(
やうや
)
く
秋山彦
(
あきやまひこ
)
の
243
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
の
庭園
(
ていゑん
)
に
244
降
(
くだ
)
り
来
(
きた
)
れる
嬉
(
うれ
)
しさよ
245
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
246
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
247
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましまして
248
罪科
(
つみとが
)
深
(
ふか
)
き
友彦
(
ともひこ
)
を
249
見捨
(
みす
)
て
給
(
たま
)
はず
竜宮
(
りうぐう
)
の
250
麻邇
(
まに
)
の
玉
(
たま
)
をば
授
(
さづ
)
けられ
251
神政
(
しんせい
)
成就
(
じやうじゆ
)
の
神業
(
かむわざ
)
に
252
加
(
くは
)
へ
給
(
たま
)
ひし
有難
(
ありがた
)
さ
253
これより
心
(
こころ
)
取
(
と
)
り
直
(
なほ
)
し
254
身魂
(
みたま
)
を
浄
(
きよ
)
め
夢
(
ゆめ
)
の
間
(
ま
)
も
255
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
忘
(
わす
)
れずに
256
真心
(
まごころ
)
尽
(
つく
)
して
仕
(
つか
)
へなむ
257
錦
(
にしき
)
の
宮
(
みや
)
に
常久
(
とことは
)
に
258
鎮
(
しづ
)
まりいます
天地
(
あめつち
)
の
259
元
(
もと
)
の
御祖
(
みおや
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
260
瑞
(
みづ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
261
力
(
ちから
)
なき
身
(
み
)
を
憐
(
あは
)
れみて
262
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
神業
(
かむわざ
)
を
263
過
(
あやま
)
ちなしにすくすくに
264
仕
(
つか
)
へさせませ
友彦
(
ともひこ
)
が
265
心
(
こころ
)
の
限
(
かぎ
)
り
身
(
み
)
の
限
(
かぎ
)
り
266
力
(
ちから
)
の
限
(
かぎ
)
り
真心
(
まごころ
)
を
267
捧
(
ささ
)
げて
祈
(
いの
)
り
奉
(
たてまつ
)
る
268
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
269
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ』
270
お
民
(
たみ
)
は
又
(
また
)
もや
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
つて
祝意
(
しゆくい
)
を
表
(
へう
)
し、
271
歌
(
うた
)
ひ
舞
(
ま
)
ふ。
272
お民
『
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
大神
(
おほかみ
)
の
273
五六七
(
みろく
)
の
神世
(
みよ
)
の
御
(
おん
)
仕組
(
しぐみ
)
274
三
(
み
)
つの
御玉
(
みたま
)
は
永久
(
とこしへ
)
に
275
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
に
納
(
をさ
)
まりて
276
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
も
弥顕著
(
いやちこ
)
に
277
輝
(
かがや
)
く
折
(
をり
)
しも
竜宮
(
りうぐう
)
の
278
五
(
いつ
)
つの
宝
(
たから
)
麻邇
(
まに
)
宝珠
(
ほつしゆ
)
279
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
に
現
(
あら
)
はれて
280
大和
(
やまと
)
島根
(
しまね
)
に
恙
(
つつが
)
なく
281
寄
(
よ
)
らせ
給
(
たま
)
ひし
尊
(
たふと
)
さよ
282
三
(
みづ
)
と
五
(
いづ
)
との
睦
(
むつ
)
び
合
(
あ
)
ひ
283
三五
(
さんご
)
の
月
(
つき
)
の
御教
(
みをしへ
)
は
284
八洲
(
やしま
)
の
国
(
くに
)
に
隈
(
くま
)
もなく
285
照
(
て
)
り
渡
(
わた
)
るらむ
皇神
(
すめかみ
)
の
286
経綸
(
しぐみ
)
の
糸
(
いと
)
にあやつられ
287
誠
(
まこと
)
あかしの
郷人
(
さとびと
)
と
288
生
(
うま
)
れ
出
(
い
)
でたる
久助
(
きうすけ
)
が
289
妻
(
つま
)
のお
民
(
たみ
)
は
如何
(
いか
)
にして
290
斯
(
かか
)
る
尊
(
たふと
)
き
神業
(
かむわざ
)
に
291
仕
(
つか
)
へ
得
(
え
)
たるか
尊
(
たふと
)
くも
292
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
おん
)
恵
(
めぐ
)
み
293
有難涙
(
ありがたなみだ
)
に
咽
(
むせ
)
びつつ
294
神
(
かみ
)
の
仕組
(
しぐみ
)
の
永久
(
とこしへ
)
に
295
末
(
すゑ
)
ひろびろと
開
(
ひら
)
く
世
(
よ
)
を
296
松
(
まつ
)
の
神世
(
かみよ
)
と
仰
(
あふ
)
ぎつつ
297
明石
(
あかし
)
の
浜
(
はま
)
の
松原
(
まつばら
)
に
298
打寄
(
うちよ
)
せ
来
(
きた
)
る
清砂
(
きよすな
)
の
299
数
(
かず
)
限
(
かぎ
)
りなき
神徳
(
しんとく
)
を
300
尊
(
たふと
)
み
畏
(
かしこ
)
み
喜
(
よろこ
)
びて
301
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
302
心
(
こころ
)
の
限
(
かぎ
)
り
身
(
み
)
の
限
(
かぎ
)
り
303
御稜威
(
みいづ
)
を
称
(
たた
)
へ
終
(
を
)
へ
奉
(
まつ
)
る
304
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
305
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましまして
306
玉依姫
(
たまよりひめ
)
の
賜
(
たま
)
ひたる
307
黄金色
(
こがねいろ
)
なす
麻邇
(
まに
)
の
珠
(
たま
)
308
四方
(
よも
)
の
国々
(
くにぐに
)
テールス
姫
(
ひめ
)
の
309
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
厳身魂
(
いづみたま
)
310
輝
(
かがや
)
き
渡
(
わた
)
れ
永久
(
とこしへ
)
に
311
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
312
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ』
313
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
つた。
314
テールス
姫
(
ひめ
)
は
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り、
315
又
(
また
)
も
祝歌
(
しゆくか
)
をうたひ
始
(
はじ
)
めた。
316
テールス姫
『
大海原
(
おほうなばら
)
に
漂
(
ただよ
)
へる
317
黄金
(
こがね
)
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
く
竜宮
(
りうぐう
)
の
318
一
(
ひと
)
つ
島
(
じま
)
にて
名
(
な
)
も
高
(
たか
)
き
319
ネルソン
山
(
ざん
)
の
山
(
やま
)
つづき
320
ジヤンナの
郷
(
さと
)
に
現
(
あら
)
はれて
321
ジヤンナイ
教
(
けう
)
を
開
(
ひら
)
きたる
322
テールス
姫
(
ひめ
)
は
三五
(
あななひ
)
の
323
道
(
みち
)
の
司
(
つかさ
)
の
友彦
(
ともひこ
)
に
324
尊
(
たふと
)
き
道
(
みち
)
を
伝
(
つた
)
へられ
325
鬼
(
おに
)
をも
欺
(
あざむ
)
く
郷人
(
さとびと
)
に
326
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
を
宣
(
の
)
り
了
(
を
)
へて
327
地恩
(
ちおん
)
の
城
(
しろ
)
に
名
(
な
)
も
高
(
たか
)
き
328
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
329
夫
(
つま
)
の
命
(
みこと
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
330
現
(
あら
)
はれ
出
(
い
)
でて
村肝
(
むらきも
)
の
331
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
を
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
ひ
332
力
(
ちから
)
を
協
(
あは
)
せ
竜宮
(
りうぐう
)
の
333
一
(
ひと
)
つの
島
(
しま
)
を
治
(
をさ
)
めむと
334
語
(
かた
)
らふ
折
(
をり
)
しも
中天
(
ちうてん
)
に
335
現
(
あら
)
はれ
出
(
い
)
でし
蜃気楼
(
しんきろう
)
336
諏訪
(
すは
)
の
湖水
(
こすゐ
)
は
竜宮
(
りうぐう
)
の
337
麻邇
(
まに
)
の
宝
(
たから
)
を
取
(
と
)
りもたし
338
数多
(
あまた
)
の
女神
(
めがみ
)
いそいそと
339
いそしみ
給
(
たま
)
ふ
其
(
その
)
姿
(
すがた
)
340
遥
(
はるか
)
に
拝
(
をが
)
み
奉
(
たてまつ
)
り
341
梅子
(
うめこ
)
の
姫
(
ひめ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
342
一行
(
いつかう
)
五
(
ご
)
人
(
にん
)
打揃
(
うちそろ
)
ひ
343
虎
(
とら
)
狼
(
おほかみ
)
や
獅子
(
しし
)
大蛇
(
をろち
)
344
曲神
(
まがかみ
)
猛
(
たけ
)
ぶ
山道
(
やまみち
)
を
345
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
に
助
(
たす
)
けられ
346
月日
(
つきひ
)
を
重
(
かさ
)
ねて
竜宮
(
りうぐう
)
の
347
浪
(
なみ
)
さへ
清
(
きよ
)
き
諏訪
(
すは
)
の
湖
(
うみ
)
348
竜
(
たつ
)
の
宮居
(
みやゐ
)
に
参上
(
まゐのぼ
)
り
349
四辺
(
あたり
)
眩
(
まば
)
ゆき
金殿
(
きんでん
)
に
350
優
(
やさ
)
しき
侍女
(
じぢよ
)
に
導
(
みちび
)
かれ
351
玉依姫
(
たまよりひめ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
352
進
(
すす
)
みし
時
(
とき
)
の
嬉
(
うれ
)
しさよ
353
玉依姫
(
たまよりひめ
)
のお
手
(
て
)
づから
354
黄金
(
こがね
)
の
玉
(
たま
)
を
取
(
と
)
り
出
(
いだ
)
し
355
お
民
(
たみ
)
の
方
(
かた
)
に
授
(
さづ
)
けられ
356
ほほゑみ
給
(
たま
)
ふ
折柄
(
をりから
)
に
357
お
民
(
たみ
)
の
方
(
かた
)
は
慎
(
つつし
)
みて
358
受取
(
うけと
)
り
直
(
ただち
)
に
吾
(
わが
)
前
(
まへ
)
に
359
持出
(
もちい
)
でまして
快
(
こころよ
)
く
360
渡
(
わた
)
し
給
(
たま
)
ひし
美
(
うる
)
はしさ
361
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
362
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
悟
(
さと
)
りたる
363
誠
(
まこと
)
の
人
(
ひと
)
の
心根
(
こころね
)
は
364
斯
(
か
)
くも
美
(
うる
)
はしものなるか
365
恥
(
はづか
)
しさよと
思
(
おも
)
ひつつ
366
おしいただいて
錦襴
(
きんらん
)
の
367
袋
(
ふくろ
)
に
納
(
をさ
)
め
神恩
(
しんおん
)
を
368
感謝
(
かんしや
)
し
奉
(
まつ
)
る
折柄
(
をりから
)
に
369
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
370
貴
(
うづ
)
の
御
(
おん
)
子
(
こ
)
と
生
(
うま
)
れたる
371
梅子
(
うめこ
)
の
姫
(
ひめ
)
は
悠々
(
いういう
)
と
372
此
(
この
)
場
(
ば
)
を
立
(
た
)
つて
門外
(
もんぐわい
)
に
373
歩
(
あゆ
)
みを
運
(
はこ
)
ばせ
給
(
たま
)
ふより
374
妾
(
わらは
)
も
御後
(
みあと
)
に
引添
(
ひきそ
)
うて
375
黄金
(
こがね
)
の
海
(
うみ
)
のほとりまで
376
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
れる
折
(
をり
)
も
折
(
をり
)
377
はばたき
高
(
たか
)
く
黄金
(
わうごん
)
の
378
翼
(
つばさ
)
ひろげて
飛
(
と
)
び
下
(
くだ
)
る
379
八咫烏
(
やあたがらす
)
に
乗
(
の
)
せられて
380
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
に
恙
(
つつが
)
無
(
な
)
く
381
降
(
くだ
)
り
来
(
きた
)
りし
尊
(
たふと
)
さよ
382
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
383
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みは
目
(
ま
)
の
当
(
あた
)
り
384
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
385
開
(
ひら
)
き
給
(
たま
)
ひし
三五
(
あななひ
)
の
386
教
(
をしへ
)
の
道
(
みち
)
に
身
(
み
)
を
任
(
まか
)
せ
387
心
(
こころ
)
の
限
(
かぎ
)
り
永久
(
とこしへ
)
に
388
生命
(
いのち
)
の
限
(
かぎ
)
り
仕
(
つか
)
ふべし
389
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大御神
(
おほみかみ
)
390
国武彦
(
くにたけひこの
)
大御神
(
おほみかみ
)
391
お
民
(
たみ
)
の
方
(
かた
)
を
始
(
はじ
)
めとし
392
此
(
この
)
一行
(
いつかう
)
の
神人
(
かみびと
)
の
393
御前
(
みまへ
)
に
感謝
(
かんしや
)
し
奉
(
たてまつ
)
り
394
貴
(
うづ
)
の
御玉
(
みたま
)
の
恙
(
つつが
)
なく
395
還
(
かへ
)
りましたる
祝言
(
ほぎごと
)
を
396
喜
(
よろこ
)
び
歌
(
うた
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る
397
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
398
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ』
399
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
つて
座
(
ざ
)
についた。
400
(
大正一一・七・一七
旧閏五・二三
外山豊二
録)
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