霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第26巻(丑の巻)
序歌
凡例
総説歌
第1篇 伊都宝珠
第1章 麻邇の玉
第2章 真心の花(一)
第3章 真心の花(二)
第4章 真心の花(三)
第5章 真心の花(四)
第2篇 蓮華台上
第6章 大神宣
第7章 鈴の音
第8章 虎の嘯
第9章 生言霊
第3篇 神都の秋
第10章 船歌
第11章 言の波
第12章 秋の色
第4篇 波瀾重畳
第13章 三つ巴
第14章 大変歌
第15章 諭詩の歌
第16章 三五玉
第17章 帰り路
跋
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい|
サブスク
のお知らせ
霊界物語
>
海洋万里(第25~36巻)
>
第26巻(丑の巻)
> 第4篇 波瀾重畳 > 第14章 大変歌
<<< 三つ巴
(B)
(N)
諭詩の歌 >>>
第一四章
大変歌
(
だいへんか
)
〔七七九〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第26巻 海洋万里 丑の巻
篇:
第4篇 波瀾重畳
よみ(新仮名遣い):
はらんちょうじょう
章:
第14章 大変歌
よみ(新仮名遣い):
だいへんか
通し章番号:
779
口述日:
1922(大正11)年07月19日(旧閏05月25日)
口述場所:
筆録者:
外山豊二
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年6月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
吹き来る夜嵐に社は風にゆられてギクギクと音を立てた。物音に乗じて亀彦は社から出て床下の三人に近寄り、白衣の布をふわりと頭から被せた。そして、木花姫神の声色で託宣を始めた。
そして三人を戒めると、九月九日にすでに麻邇の宝珠は聖地に納まったので、早く聖地に帰るようにと促した。亀彦は託宣を終えると、闇に紛れて館を指して帰ってしまった。
亀彦の託宣に、名指しされた三人は始めて、お互いが同じ場所で玉を探していることに気付いた。
高姫は国依別に騙されたことに気がついて怒り、その怒りを黒姫と高山彦に向けて罵り始めた。
黒姫は高姫の八つ当たりを聞いて怒り、日の出神が偽天狗に騙されるのか、と逆に食ってかかる。
高山彦も日ごろの思いが爆発し、高姫・黒姫に懸っているという日の出神と竜宮の乙姫に対して疑いを並べたてると、慢心を改めて聖地に帰り、懺悔して改心するようにと促した。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm2614
愛善世界社版:
200頁
八幡書店版:
第5輯 212頁
修補版:
校定版:
220頁
普及版:
72頁
初版:
ページ備考:
001
折
(
をり
)
から
吹
(
ふ
)
き
来
(
く
)
る
夜嵐
(
よあらし
)
に
002
湖水
(
こすゐ
)
の
面
(
おも
)
は
波
(
なみ
)
高
(
たか
)
く
003
島
(
しま
)
の
老木
(
おいき
)
の
根本
(
ねもと
)
より
004
吹
(
ふ
)
きも
倒
(
たふ
)
さむ
勢
(
いきほひ
)
に
005
神
(
かむ
)
さび
建
(
た
)
てる
神社
(
かむやしろ
)
006
風
(
かぜ
)
にゆられてギクギクと
007
怪
(
あや
)
しき
音
(
おと
)
を
立
(
た
)
て
初
(
そ
)
めぬ
008
これ
幸
(
さいは
)
ひと
亀彦
(
かめひこ
)
は
009
社
(
やしろ
)
の
扉
(
とびら
)
を
打開
(
うちひら
)
き
010
そろそろ
階段
(
かいだん
)
下
(
くだ
)
り
来
(
き
)
て
011
玉
(
たま
)
に
魂
(
たま
)
をばぬかれたる
012
三
(
み
)
つ
巴
(
どもゑ
)
の
玉奴
(
たまやつこ
)
013
身辺
(
しんぺん
)
近
(
ちか
)
く
進
(
すす
)
み
寄
(
よ
)
り
014
白衣
(
びやくえ
)
の
着物
(
きもの
)
を
頭
(
あたま
)
より
015
フワリと
被
(
かぶ
)
り
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
に
016
長
(
なが
)
き
袖
(
そで
)
をばなぶらせつ
017
声
(
こゑ
)
も
女神
(
めがみ
)
の
淑
(
しとや
)
かに
018
宣
(
の
)
り
出
(
いだ
)
せるぞ
面白
(
おもしろ
)
き
019
天教山
(
てんけうざん
)
に
現
(
あら
)
はれし
020
われは
木花姫
(
このはなひめの
)
神
(
かみ
)
021
その
御心
(
みこころ
)
を
汲
(
く
)
みとりて
022
汝
(
なんぢ
)
等
(
ら
)
三人
(
みたり
)
の
迷人
(
まよひど
)
に
023
玉
(
たま
)
の
在処
(
ありか
)
を
説
(
と
)
き
示
(
しめ
)
す
024
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
025
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましまして
026
三五教
(
あななひけう
)
やバラモンの
027
どちらか
知
(
し
)
らぬが
宣伝使
(
せんでんし
)
028
三
(
さん
)
人
(
にん
)
ここに
現
(
あら
)
はれて
029
憑依
(
ひようい
)
もせない
天狗
(
たかがみ
)
の
030
宣示
(
せんじ
)
を
誠
(
まこと
)
と
思
(
おも
)
ひつめ
031
長途
(
ちやうと
)
の
旅
(
たび
)
をエチエチと
032
暗
(
やみ
)
かき
分
(
わ
)
けて
波
(
なみ
)
の
上
(
うへ
)
033
三
(
み
)
つの
御霊
(
みたま
)
の
鎮
(
しづ
)
まれる
034
竹生
(
ちくぶ
)
の
島
(
しま
)
に
漕
(
こ
)
ぎつけて
035
隠
(
かく
)
してもない
神宝
(
しんぱう
)
を
036
下
(
くだ
)
らぬ
意地
(
いぢ
)
に
絡
(
から
)
まれて
037
探
(
さが
)
しに
来
(
きた
)
る
愚
(
おろか
)
さよ
038
鼻高姫
(
はなたかひめ
)
や
村肝
(
むらきも
)
の
039
心
(
こころ
)
の
暗
(
やみ
)
の
黒姫
(
くろひめ
)
や
040
頭
(
あたま
)
の
光
(
ひか
)
る
福禄寿
(
げほう
)
面
(
づら
)
041
揃
(
そろ
)
ひも
揃
(
そろ
)
うた
大馬鹿
(
おほばか
)
の
042
社殿
(
しやでん
)
の
下
(
した
)
の
玉探
(
たまさが
)
し
043
たとへ
百丈
(
ひやくぢやう
)
掘
(
ほ
)
つたとて
044
金輪
(
こんりん
)
奈落
(
ならく
)
その
玉
(
たま
)
は
045
出
(
で
)
て
来
(
く
)
る
気
(
き
)
づかひあるまいぞ
046
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
や
竜宮
(
りうぐう
)
の
047
乙姫
(
おとひめ
)
さまの
生宮
(
いきみや
)
と
048
威張
(
ゐば
)
つて
居
(
ゐ
)
たが
何
(
なん
)
の
態
(
ざま
)
049
女神
(
めがみ
)
の
癖
(
くせ
)
に
荒
(
あら
)
い
事
(
こと
)
050
吐
(
ほざ
)
くと
思
(
おも
)
ふか
知
(
し
)
らねども
051
決
(
けつ
)
して
女神
(
めがみ
)
が
云
(
い
)
ふでない
052
三人
(
みたり
)
の
心
(
こころ
)
に
憑
(
うつ
)
りたる
053
副守
(
ふくしゆ
)
の
鬼
(
おに
)
が
吐
(
ほざ
)
くのだ
054
要
(
い
)
らぬ
苦労
(
くらう
)
をするよりも
055
吾
(
わが
)
身
(
み
)
の
行
(
おこな
)
ひ
省
(
かへり
)
みて
056
玉
(
たま
)
の
詮索
(
せんさく
)
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
り
057
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
大神
(
おほかみ
)
の
058
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
を
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
059
懺悔
(
ざんげ
)
さらして
仕
(
つか
)
へ
行
(
ゆ
)
け
060
先
(
さき
)
に
来
(
き
)
たのは
高姫
(
たかひめ
)
ぢや
061
次
(
つぎ
)
に
出
(
で
)
て
来
(
き
)
た
黒姫
(
くろひめ
)
が
062
言依別
(
ことよりわけ
)
の
遣
(
つか
)
はせし
063
玉掘神
(
たまほりがみ
)
と
誤解
(
ごかい
)
して
064
吾
(
われ
)
劣
(
おと
)
らじと
暗雲
(
やみくも
)
で
065
指
(
ゆび
)
の
先
(
さき
)
まですりむきつ
066
オチヨボのやうに
砂
(
すな
)
を
掘
(
ほ
)
り
067
いよいよ
味噌
(
みそ
)
を
摺鉢
(
すりばち
)
の
068
糠喜
(
ぬかよろこ
)
びの
砂煙
(
すなけむり
)
069
何時
(
いつ
)
迄
(
まで
)
お
前
(
まへ
)
が
掘
(
ほ
)
つたとて
070
隠
(
かく
)
してないもな
出
(
で
)
ては
来
(
こ
)
ぬ
071
高山彦
(
たかやまひこ
)
のハズバンド
072
婆
(
ば
)
さまのお
尻
(
しり
)
をつけ
狙
(
ねら
)
ひ
073
六十面
(
ろくじふづら
)
を
下
(
さ
)
げながら
074
ようも
天狗
(
てんぐ
)
に
欺
(
だま
)
された
075
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
076
訳
(
わけ
)
の
解
(
わか
)
らぬ
奴
(
やつ
)
ばかり
077
こんなお
方
(
かた
)
が
三五
(
あななひ
)
の
078
教
(
をしへ
)
の
幹部
(
かんぶ
)
に
坐
(
すわ
)
るなら
079
それこそ
勿
(
たちま
)
ち
聖場
(
せいぢやう
)
は
080
地異
(
ちい
)
天変
(
てんぺん
)
の
大騒動
(
おほさうだう
)
081
亀彦
(
かめひこ
)
ドツコイ
亀
(
かめ
)
の
背
(
せ
)
に
082
乗
(
の
)
つて
波間
(
なみま
)
に
浮
(
うか
)
び
来
(
く
)
る
083
木花姫
(
このはなひめ
)
の
御心
(
みこころ
)
を
084
承
(
うけたま
)
はりて
現
(
あらは
)
れた
085
玉
(
たま
)
の
在処
(
ありか
)
を
守
(
まも
)
り
居
(
ゐ
)
る
086
わしは
誠
(
まこと
)
の
女神
(
めがみ
)
ぞや
087
三
(
みつ
)
つの
玉
(
たま
)
は
神界
(
しんかい
)
の
088
御
(
お
)
経綸
(
しぐみ
)
なれば
高姫
(
たかひめ
)
が
089
何程
(
なにほど
)
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
ぢやとて
090
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
る
筈
(
はず
)
はない
091
そんな
謀反
(
むほん
)
は
諦
(
あきら
)
めて
092
一
(
いち
)
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
く
三五
(
あななひ
)
の
093
綾
(
あや
)
の
聖地
(
せいち
)
に
立帰
(
たちかへ
)
り
094
神
(
かみ
)
に
御
(
お
)
詫
(
わび
)
をするがよい
095
九
(
く
)
月
(
ぐわつ
)
八日
(
やうか
)
の
秋
(
あき
)
の
空
(
そら
)
096
黄金
(
こがね
)
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
く
竜宮
(
りうぐう
)
の
097
一
(
ひと
)
つ
島
(
じま
)
なる
諏訪
(
すは
)
の
湖
(
うみ
)
098
玉依姫
(
たまよりひめ
)
の
御
(
おん
)
宝
(
たから
)
099
天
(
てん
)
火
(
くわ
)
水
(
すゐ
)
地
(
ち
)
と
結
(
むす
)
びたる
100
麻邇
(
まに
)
の
宝珠
(
ほつしゆ
)
は
由良港
(
ゆらみなと
)
101
秋山彦
(
あきやまひこ
)
の
庭先
(
にはさき
)
に
102
鳩
(
はと
)
の
如
(
ごと
)
くに
下
(
くだ
)
りまし
103
言依別
(
ことよりわけ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
104
梅子
(
うめこ
)
の
姫
(
ひめ
)
や
五十子
(
いそこ
)
姫
(
ひめ
)
105
お
前
(
まへ
)
の
嫌
(
きら
)
ひな
玉能姫
(
たまのひめ
)
106
初稚姫
(
はつわかひめ
)
も
諸共
(
もろとも
)
に
107
神輿
(
みこし
)
に
乗
(
の
)
せて
悠々
(
いういう
)
と
108
由良
(
ゆら
)
の
川瀬
(
かはせ
)
を
遡
(
さかのぼ
)
り
109
嬉
(
うれ
)
しき
便
(
たよ
)
りを
菊
(
きく
)
の
月
(
つき
)
110
今日
(
けふ
)
は
九日
(
ここのか
)
四尾
(
よつをう
)
の
111
山
(
やま
)
の
麓
(
ふもと
)
の
八尋殿
(
やひろどの
)
112
たしかに
納
(
をさ
)
まる
日
(
ひ
)
なるぞや
113
お
前
(
まへ
)
もグヅグヅして
居
(
ゐ
)
ると
114
後
(
あと
)
の
祭
(
まつり
)
の
十日菊
(
とをかぎく
)
115
恥
(
はぢ
)
の
上塗
(
うはぬ
)
りせにやならぬ
116
生田
(
いくた
)
の
森
(
もり
)
の
館
(
やかた
)
から
117
直様
(
すぐさま
)
聖地
(
せいち
)
に
帰
(
かへ
)
りなば
118
前代
(
ぜんだい
)
未聞
(
みもん
)
の
盛典
(
せいてん
)
に
119
首尾
(
しゆび
)
よく
列
(
れつ
)
して
五色
(
いついろ
)
の
120
麻邇
(
まに
)
の
宝珠
(
ほつしゆ
)
を
拝観
(
はいくわん
)
し
121
尊
(
たふと
)
き
神業
(
みわざ
)
の
末端
(
はしくれ
)
に
122
奉仕
(
ほうし
)
出来
(
でき
)
たであらうのに
123
執着心
(
しふちやくしん
)
に
煽
(
あふ
)
られて
124
憑依
(
ひようい
)
もせない
天狗
(
たかがみ
)
に
125
だまされぬいて
遥々
(
はるばる
)
と
126
探
(
たづ
)
ねて
来
(
きた
)
る
盲神
(
めくらがみ
)
127
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
なりける
次第
(
しだい
)
なり
128
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
129
それが
叶
(
かな
)
はぬと
思
(
おも
)
ふなら
130
一
(
いち
)
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
く
立帰
(
たちかへ
)
れ
131
玉守姫
(
たまもりひめ
)
が
親切
(
しんせつ
)
で
132
一寸
(
ちよつと
)
誠
(
まこと
)
を
明
(
あか
)
し
置
(
お
)
く
133
そろそろ
風
(
かぜ
)
も
強
(
つよ
)
なつた
134
嵐
(
あらし
)
に
吹
(
ふ
)
かれて
何時
(
いつ
)
迄
(
まで
)
も
135
ここに
居
(
を
)
つては
堪
(
たま
)
らない
136
ウントコドツコイ
高姫
(
たかひめ
)
さま
137
ヤツトコドツコイ
黒姫
(
くろひめ
)
さま
138
高山彦
(
たかやまひこ
)
の
福禄寿
(
げほう
)
さま
139
そんならお
暇
(
いとま
)
申
(
まを
)
します
140
ドツコイシヨのドツコイシヨ
141
ウントコドツコイドツコイシヨ
142
ヤツトコセーのヨーイヤナ
143
アレはのせーコレはのせー
144
ヤツトコドツコイ
玉
(
たま
)
探
(
さが
)
せ。
145
と
歌
(
うた
)
ひ
了
(
をは
)
り、
146
暗
(
やみ
)
に
紛
(
まぎ
)
れてクツクツ
噴出
(
ふきだ
)
しながら
英子姫
(
ひでこひめ
)
の
館
(
やかた
)
を
指
(
さ
)
して
帰
(
かへ
)
り
行
(
ゆ
)
く。
147
○
148
ここに
三人
(
みたり
)
の
玉探
(
たまさが
)
し
149
汗
(
あせ
)
をタラタラ
流
(
なが
)
しつつ
150
無言
(
むごん
)
のままで
一心
(
いつしん
)
に
151
側目
(
わきめ
)
もふらず
土掘
(
つちほ
)
りの
152
真最中
(
まつさいちう
)
に
亀彦
(
かめひこ
)
が
153
俄
(
にはか
)
に
女神
(
めがみ
)
の
作
(
つく
)
り
声
(
ごゑ
)
154
高姫
(
たかひめ
)
、
黒姫
(
くろひめ
)
、
高山彦
(
たかやまひこ
)
の
155
福禄寿
(
げほう
)
頭
(
あたま
)
の
三
(
さん
)
人
(
にん
)
と
156
図星
(
づぼし
)
を
指
(
さ
)
されて
高姫
(
たかひめ
)
は
157
ハツと
驚
(
おどろ
)
き
立上
(
たちあが
)
り
158
よくよく
見
(
み
)
れば
黒姫
(
くろひめ
)
や
159
高山彦
(
たかやまひこ
)
の
二人
(
ふたり
)
連
(
づ
)
れ
160
アヽ
残念
(
ざんねん
)
や
口惜
(
くちを
)
しや
161
国依別
(
くによりわけ
)
の
極道
(
ごくだう
)
奴
(
め
)
162
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
や
高姫
(
たかひめ
)
や
163
竜宮
(
りうぐう
)
さまの
生宮
(
いきみや
)
を
164
マンマとよくも
騙
(
だま
)
したな
165
馬鹿
(
ばか
)
にするのも
程
(
ほど
)
がある
166
十
(
じふ
)
里
(
り
)
二十
(
にじふ
)
里
(
り
)
三十
(
さんじふ
)
里
(
り
)
167
痛
(
いた
)
い
足
(
あし
)
をば
引
(
ひき
)
ずつて
168
いよいよ
今度
(
こんど
)
は
如意
(
によい
)
宝珠
(
ほつしゆ
)
169
その
外
(
ほか
)
二
(
ふた
)
つの
宝
(
たから
)
をも
170
うまく
手
(
て
)
に
入
(
い
)
れ
年来
(
ねんらい
)
の
171
願望
(
ぐわんまう
)
成就
(
じやうじゆ
)
と
思
(
おも
)
ひきや
172
又
(
また
)
だまされて
玉探
(
たまさが
)
し
173
わしより
若
(
わか
)
い
奴輩
(
やつばら
)
に
174
馬鹿
(
ばか
)
にしられて
口惜
(
くちを
)
しい
175
黒姫
(
くろひめ
)
さまもこれからは
176
チツとしつかりするがよい
177
高山彦
(
たかやまひこ
)
も
余
(
あんま
)
りぢや
178
朝
(
あさ
)
から
晩
(
ばん
)
までニヤニヤと
179
黒姫
(
くろひめ
)
さまの
面
(
つら
)
計
(
ばか
)
り
180
眺
(
なが
)
めて
居
(
ゐ
)
るからこんな
事
(
こと
)
181
流石
(
さすが
)
に
尊
(
たふと
)
い
竜宮
(
りうぐう
)
の
182
乙姫
(
おとひめ
)
さまも
腹
(
はら
)
を
立
(
た
)
て
183
遠
(
とほ
)
くの
昔
(
むかし
)
に
魂
(
たま
)
ぬけの
184
あとは
盲
(
めくら
)
の
守護神
(
しゆごじん
)
185
今
(
いま
)
までお
前
(
まへ
)
を
生宮
(
いきみや
)
と
186
思
(
おも
)
うて
居
(
ゐ
)
たのが
情
(
なさけ
)
無
(
な
)
い
187
思
(
おも
)
へば
思
(
おも
)
へば
腹
(
はら
)
が
立
(
た
)
つ
188
それぢやに
依
(
よ
)
つて
初
(
はじめ
)
から
189
神
(
かみ
)
の
誠
(
まこと
)
の
御
(
おん
)
道
(
みち
)
は
190
夫婦
(
ふうふ
)
あつては
勤
(
つと
)
まらぬ
191
わしがあれ
程
(
ほど
)
言
(
い
)
うたのに
192
馬耳
(
ばじ
)
東風
(
とうふう
)
と
聞
(
き
)
き
流
(
なが
)
し
193
肝腎要
(
かんじんかなめ
)
の
竜宮
(
りうぐう
)
の
194
乙姫
(
おとひめ
)
さまにぬけられて
195
その
面付
(
つらつき
)
は
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
196
暗夜
(
やみよ
)
でお
面
(
かほ
)
は
分
(
わか
)
らねど
197
定
(
さだ
)
めて
夜食
(
やしよく
)
に
外
(
はづ
)
れたる
198
梟
(
ふくろ
)
のやうな
面付
(
つらつき
)
で
199
アフンとしてるに
違
(
ちが
)
ひない
200
私
(
わし
)
も
愛想
(
あいそ
)
がつきました
201
何程
(
なにほど
)
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
ぢやとて
202
こんな
分
(
わか
)
らぬ
守護神
(
しゆごじん
)
203
憑
(
つ
)
いた
御
(
おん
)
身
(
み
)
を
伴
(
とも
)
にして
204
どうして
神業
(
みわざ
)
が
勤
(
つと
)
まらう
205
チツとは
改心
(
かいしん
)
なされませ
206
性懲
(
しやうこり
)
もなく
又
(
また
)
しても
207
油揚
(
あぶらげ
)
鳶
(
とび
)
にさらはれた
208
高山彦
(
たかやまひこ
)
の
親爺
(
おやぢ
)
さま
209
六日
(
むゆか
)
の
菖蒲
(
あやめ
)
十日菊
(
とをかぎく
)
210
きくさへ
胸
(
むね
)
が
悪
(
わる
)
くなる
211
再度山
(
ふたたびやま
)
の
大天狗
(
だいてんぐ
)
212
身魂
(
みたま
)
の
曇
(
くも
)
つた
国公
(
くにこう
)
に
213
サツと
憑
(
うつ
)
つて
世迷言
(
よまひごと
)
214
吐
(
ほざ
)
いた
言葉
(
ことば
)
を
真
(
ま
)
にうけて
215
ここ
迄
(
まで
)
来
(
き
)
たのは
情
(
なさけ
)
無
(
な
)
や
216
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
217
神
(
かみ
)
の
御
(
ご
)
都合
(
つがふ
)
と
諦
(
あきら
)
めて
218
これから
大
(
おほ
)
きな
面
(
つら
)
をして
219
正々
(
せいせい
)
堂々
(
だうだう
)
陣
(
ぢん
)
を
張
(
は
)
り
220
言依別
(
ことよりわけ
)
のハイカラに
221
恨
(
うら
)
みを
晴
(
は
)
らす
逆理屈
(
さかりくつ
)
222
御
(
お
)
二人
(
ふたり
)
しつかりしなされよ
223
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
次
(
つぎ
)
にして
224
親爺
(
おやぢ
)
の
事
(
こと
)
や
女房
(
にようばう
)
の
225
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
計
(
ばか
)
り
気
(
き
)
にかけて
226
現
(
うつつ
)
を
吐
(
ぬか
)
すと
此
(
この
)
通
(
とほ
)
り
227
これこそ
神
(
かみ
)
の
御
(
お
)
戒
(
いまし
)
め
228
これで
改心
(
かいしん
)
なさつたか
229
思
(
おも
)
へば
思
(
おも
)
へば
馬鹿
(
ばか
)
らしい
230
お
前
(
まへ
)
のやうな
没分暁漢
(
わからずや
)
231
黄金
(
こがね
)
の
玉
(
たま
)
を
盗
(
ぬす
)
まれて
232
在処
(
ありか
)
探
(
たづ
)
ねてはるばると
233
竜宮島
(
りうぐうじま
)
に
二三
(
にさん
)
年
(
ねん
)
234
留
(
とど
)
まりながら
何
(
なん
)
の
態
(
ざま
)
235
お
前
(
まへ
)
の
帰
(
かへ
)
つたその
後
(
あと
)
で
236
初稚姫
(
はつわかひめ
)
や
玉能姫
(
たまのひめ
)
237
玉治別
(
たまはるわけ
)
や
友彦
(
ともひこ
)
に
238
又
(
また
)
もや
麻邇
(
まに
)
の
如意
(
によい
)
宝珠
(
ほつしゆ
)
239
尊
(
たふと
)
い
御用
(
ごよう
)
を
占領
(
せんりやう
)
され
240
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
241
何
(
ど
)
うして
顔
(
かほ
)
が
立
(
た
)
ちますか
242
胸
(
むね
)
に
手
(
て
)
を
当
(
あ
)
てつくづくと
243
考
(
かんが
)
へなさるがよからうぞ
244
何程
(
なにほど
)
泣
(
な
)
いて
悔
(
くや
)
んでも
245
もう
斯
(
か
)
うなれば
是非
(
ぜひ
)
は
無
(
な
)
い
246
サアサア
皆
(
みな
)
さま
帰
(
かへ
)
りませう
247
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
く
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
248
開
(
ひら
)
いて
散
(
ち
)
りて
実
(
み
)
を
結
(
むす
)
ぶ
249
平助
(
へいすけ
)
お
楢
(
なら
)
の
両人
(
りやうにん
)
が
250
腹
(
はら
)
から
生
(
うま
)
れたお
節
(
せつ
)
等
(
ら
)
に
251
馬鹿
(
ばか
)
にしられて
堪
(
たま
)
らうか
252
高姫
(
たかひめ
)
ぢやとて
骨
(
ほね
)
がある
253
お
前
(
まへ
)
のやうなグニヤグニヤの
254
蒟蒻腰
(
こんにやくごし
)
では
無
(
な
)
い
程
(
ほど
)
に
255
見違
(
みちが
)
ひなさるな
高姫
(
たかひめ
)
が
256
岩
(
いは
)
より
堅
(
かた
)
い
大和魂
(
やまとだま
)
257
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
に
258
お
前
(
まへ
)
のやうな
盲神
(
めくらがみ
)
259
何
(
ど
)
うしてついて
来
(
き
)
たであろ
260
うまい
果実
(
このみ
)
にや
虫
(
むし
)
がつく
261
賢
(
かしこ
)
い
人
(
ひと
)
には
魔
(
ま
)
が
来
(
きた
)
る
262
お
前
(
まへ
)
の
忠告
(
ちうこく
)
真
(
ま
)
に
受
(
う
)
けて
263
今迄
(
いままで
)
出
(
で
)
て
来
(
き
)
た
高姫
(
たかひめ
)
も
264
余
(
あんま
)
り
偉
(
えら
)
そにや
言
(
い
)
はれねど
265
大将
(
たいしやう
)
は
素
(
もと
)
より
看板
(
かんばん
)
ぢや
266
側
(
そば
)
に
付添
(
つきそ
)
ふ
副柱
(
そへばしら
)
267
こいつに
力
(
ちから
)
の
無
(
な
)
い
時
(
とき
)
は
268
何程
(
なにほど
)
偉
(
えら
)
い
生宮
(
いきみや
)
も
269
策
(
さく
)
を
施
(
ほどこ
)
す
余地
(
よち
)
がない
270
持
(
も
)
つべきものは
家来
(
けらい
)
ぢやが
271
持
(
も
)
つて
困
(
こま
)
るは
馬鹿
(
ばか
)
家来
(
けらい
)
272
こんな
事
(
こと
)
なら
初
(
はじめ
)
から
273
お
前
(
まへ
)
を
使
(
つか
)
ふぢや
無
(
な
)
かつたに
274
悔
(
くや
)
みて
返
(
かへ
)
らぬ
今日
(
けふ
)
の
首尾
(
しゆび
)
275
諦
(
あきら
)
めようより
仕様
(
しやう
)
が
無
(
な
)
い
276
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
277
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ。
278
と、
279
流石
(
さすが
)
の
高姫
(
たかひめ
)
も
焼糞
(
やけくそ
)
になつて、
280
黒姫
(
くろひめ
)
、
281
高山彦
(
たかやまひこ
)
に
八当
(
やつあた
)
りの
歌
(
うた
)
をうたひ、
282
胸
(
むね
)
の
焔
(
ほのほ
)
を
消
(
け
)
さむとして
居
(
ゐ
)
る。
283
○
284
星
(
ほし
)
の
明
(
あか
)
りに
黒姫
(
くろひめ
)
は
285
高慢
(
かうまん
)
強
(
つよ
)
き
高姫
(
たかひめ
)
の
286
歌
(
うた
)
を
聞
(
き
)
くより
腹
(
はら
)
を
立
(
た
)
て
287
暗
(
やみ
)
をすかして
眺
(
なが
)
むれば
288
前歯
(
まへば
)
のぬけた
膨
(
ふく
)
れ
面
(
づら
)
289
汗
(
あせ
)
をブルブルかきながら
290
蟹
(
かに
)
の
様
(
やう
)
なる
泡
(
あわ
)
を
吹
(
ふ
)
き
291
眼
(
め
)
を
怒
(
いか
)
らして
睨
(
にら
)
み
居
(
ゐ
)
る
292
黒姫
(
くろひめ
)
見
(
み
)
るより
腹
(
はら
)
を
立
(
た
)
て
293
こちらも
劣
(
おと
)
らぬムツと
顔
(
がほ
)
294
声
(
こゑ
)
の
色
(
いろ
)
まで
尖
(
とが
)
らして
295
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
と
296
当
(
あ
)
てすつぽうな
名
(
な
)
をとなへ
297
世界
(
せかい
)
が
見
(
み
)
え
透
(
す
)
く
見
(
み
)
え
透
(
す
)
くと
298
何時
(
いつ
)
も
仰有
(
おつしや
)
るその
癖
(
くせ
)
に
299
たかの
知
(
し
)
れたる
再度
(
ふたたび
)
の
300
山
(
やま
)
に
隠
(
かく
)
れた
野天狗
(
のてんぐ
)
に
301
うまく
騙
(
だま
)
され
泡
(
あわ
)
を
吹
(
ふ
)
き
302
何程
(
なにほど
)
腹
(
はら
)
が
立
(
た
)
つたとて
303
私
(
わたし
)
に
当
(
あた
)
るといふ
事
(
こと
)
は
304
お
前
(
まへ
)
さまそれはチト
無理
(
むり
)
ぢや
305
口
(
くち
)
に
税金
(
ぜいきん
)
要
(
い
)
らぬとて
306
業託
(
ごうたく
)
言
(
い
)
ふにも
程
(
ほど
)
がある
307
私
(
わたし
)
も
女
(
をんな
)
の
端
(
はし
)
くれぢや
308
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
が
309
高姫
(
たかひめ
)
さまなら
黒姫
(
くろひめ
)
は
310
矢張
(
やつぱり
)
竜宮
(
りうぐう
)
の
乙姫
(
おとひめ
)
ぢや
311
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
と
引添
(
ひつそ
)
うて
312
竜宮
(
りうぐう
)
さまの
御
(
お
)
手伝
(
てつだひ
)
313
これで
無
(
な
)
ければ
神界
(
しんかい
)
の
314
経綸
(
しぐみ
)
は
成就
(
じやうじゆ
)
せぬぢや
無
(
な
)
いか
315
あなたは
何時
(
いつ
)
も
言
(
い
)
うただろ
316
その
言霊
(
ことたま
)
を
夢
(
ゆめ
)
の
如
(
ごと
)
317
ケロリと
忘
(
わす
)
れて
黒姫
(
くろひめ
)
に
318
熱
(
ねつ
)
を
吹
(
ふ
)
くとは
余
(
あんま
)
りぢや
319
私
(
わし
)
もチツトは
腹
(
はら
)
が
立
(
た
)
つ
320
私
(
わたし
)
丈
(
だけ
)
なら
何
(
ど
)
うなりと
321
悔
(
くや
)
しい
残念
(
ざんねん
)
堪
(
こば
)
らうが
322
二世
(
にせ
)
を
契
(
ちぎ
)
つたハズバンド
323
高山
(
たかやま
)
さままで
引出
(
ひきだ
)
して
324
悪口
(
あくこう
)
言
(
い
)
ふとは
虫
(
むし
)
がよい
325
神
(
かみ
)
のお
道
(
みち
)
を
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
326
伝
(
つた
)
へて
歩
(
ある
)
く
高姫
(
たかひめ
)
の
327
仰有
(
おつしや
)
る
事
(
こと
)
とは
受取
(
うけと
)
れぬ
328
真
(
まこと
)
の
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
さまは
329
余
(
あんま
)
り
偉
(
えら
)
い
慢神
(
まんしん
)
に
330
愛想
(
あいそ
)
をつかして
御
(
お
)
帰
(
かへ
)
りの
331
あとに
曲津
(
まがつ
)
が
巣
(
す
)
をくみて
332
お
前
(
まへ
)
の
御
(
お
)
口
(
くち
)
を
自由
(
じいう
)
にし
333
そんな
悪口
(
あくこう
)
吐
(
つ
)
くのだろ
334
油断
(
ゆだん
)
も
隙
(
すき
)
も
無
(
な
)
い
御
(
お
)
道
(
みち
)
335
一寸
(
ちよつと
)
慢神
(
まんしん
)
するや
否
(
いな
)
336
八岐
(
やまた
)
の
大蛇
(
をろち
)
の
醜魂
(
しこだま
)
に
337
のり
憑
(
うつ
)
られて
眼
(
め
)
はくらみ
338
魂
(
たま
)
は
捻
(
ねぢ
)
けて
此
(
こ
)
の
通
(
とほ
)
り
339
国依別
(
くによりわけ
)
や
秋彦
(
あきひこ
)
の
340
身体
(
からだ
)
に
憑
(
うつ
)
つた
野天狗
(
のてんぐ
)
に
341
チヨロマカされてはるばると
342
夜
(
よ
)
を
日
(
ひ
)
についで
三十
(
さんじふ
)
里
(
り
)
343
琵琶
(
びは
)
の
湖
(
うみ
)
までやつて
来
(
き
)
て
344
寄辺渚
(
よるべなぎさ
)
の
離
(
はな
)
れ
島
(
じま
)
345
隠
(
かく
)
してもない
玉探
(
たまさが
)
し
346
お
腹
(
なか
)
が
立
(
た
)
つのは
尤
(
もつと
)
もぢや
347
さはさりながらお
前
(
まへ
)
さま
348
胸
(
むね
)
に
手
(
て
)
をあてトツクリと
349
考
(
かんが
)
へなさるが
宜
(
よろ
)
しかろ
350
真
(
まこと
)
の
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
ならば
351
玉
(
たま
)
の
在処
(
ありか
)
は
居
(
ゐ
)
ながらに
352
判然
(
はつきり
)
分
(
わか
)
らにやなるまいに
353
海洋
(
かいやう
)
万里
(
ばんり
)
の
島々
(
しまじま
)
を
354
うろつき
廻
(
まは
)
る
玉探
(
たまさが
)
し
355
それから
可笑
(
をか
)
しと
思
(
おも
)
て
居
(
ゐ
)
た
356
何
(
ど
)
うしても
斯
(
か
)
うしても
腑
(
ふ
)
に
落
(
お
)
ちぬ
357
口先
(
くちさき
)
ばかり
偉
(
えら
)
さうに
358
頬桁
(
ほほげた
)
叩
(
たた
)
く
やくざ
神
(
がみ
)
359
早
(
はや
)
く
帰
(
いな
)
すがよいわいな
360
これから
心
(
こころ
)
改
(
あらた
)
めて
361
三五教
(
あななひけう
)
の
神司
(
かむつかさ
)
362
言依別
(
ことよりわけ
)
の
命令
(
めいれい
)
に
363
ハイハイハイと
箱根山
(
はこねやま
)
364
痩馬
(
やせうま
)
追
(
お
)
うて
登
(
のぼ
)
る
様
(
やう
)
に
365
神妙
(
しんめう
)
に
御用
(
ごよう
)
を
聞
(
き
)
きなされ
366
私
(
わたし
)
はこれで
三五
(
あななひ
)
の
367
神
(
かみ
)
の
御
(
お
)
道
(
みち
)
は
止
(
や
)
めまする
368
聖地
(
せいち
)
へ
帰
(
かへ
)
つて
人々
(
ひとびと
)
に
369
何
(
ど
)
うして
面
(
かほ
)
が
合
(
あ
)
はされよう
370
鉄面皮
(
てつめんぴ
)
なる
黒姫
(
くろひめ
)
も
371
今度
(
こんど
)
計
(
ばか
)
りは
何
(
ど
)
うしても
372
面向
(
かほむ
)
け
致
(
いた
)
す
術
(
すべ
)
が
無
(
な
)
い
373
変性
(
へんじやう
)
男子
(
なんし
)
の
筆先
(
ふでさき
)
に
374
慢神
(
まんしん
)
致
(
いた
)
すと
面
(
つら
)
の
皮
(
かは
)
375
引
(
ひ
)
きめくられて
家
(
いへ
)
の
外
(
そと
)
376
歩
(
ある
)
けぬやうに
成
(
な
)
り
果
(
は
)
てて
377
頭
(
あたま
)
抱
(
かか
)
へて
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
に
378
潜
(
ひそ
)
みて
居
(
を
)
らねばならないと
379
御
(
お
)
示
(
しめ
)
しなさつてあるものを
380
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
を
381
無性
(
むしやう
)
矢鱈
(
やたら
)
に
振
(
ふ
)
り
廻
(
まは
)
し
382
せつぱつまつた
今日
(
けふ
)
の
空
(
そら
)
383
思
(
おも
)
へば
思
(
おも
)
へば
御
(
お
)
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
384
私
(
わたし
)
は
同情
(
どうじやう
)
いたします
385
これから
聖地
(
せいち
)
へ
立帰
(
たちかへ
)
り
386
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
から
改
(
あらた
)
めて
387
今迄
(
いままで
)
とつたる
横柄
(
わうへい
)
な
388
態度
(
たいど
)
をすつかり
止
(
や
)
めにして
389
小猫
(
こねこ
)
のやうになりなされ
390
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
391
尊
(
たふと
)
き
試練
(
ためし
)
に
遇
(
あ
)
ひました
392
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
393
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ
394
叶
(
かな
)
はぬから
帰
(
かへ
)
りませう。
395
○
396
高山彦
(
たかやまひこ
)
はムツとして
397
薬鑵頭
(
やくわんあたま
)
に
湯気
(
ゆげ
)
を
立
(
た
)
て
398
ドス
声
(
ごゑ
)
頻
(
しき
)
りに
張
(
は
)
りあげて
399
高姫
(
たかひめ
)
さまよ
黒姫
(
くろひめ
)
よ
400
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
や
竜宮
(
りうぐう
)
の
401
乙姫
(
おとひめ
)
さまを
楯
(
たて
)
にとり
402
一丈
(
いちぢやう
)
二
(
に
)
尺
(
しやく
)
の
褌
(
ふんどし
)
を
403
締
(
し
)
めた
男
(
をとこ
)
を
馬鹿
(
ばか
)
にした
404
俺
(
おれ
)
は
元
(
もと
)
からお
前
(
まへ
)
等
(
ら
)
の
405
言
(
い
)
うとる
事
(
こと
)
が
怪
(
あや
)
しいと
406
思
(
おも
)
うて
居
(
ゐ
)
たがまさかにも
407
こんな
馬鹿
(
ばか
)
とは
知
(
し
)
らなんだ
408
男
(
をとこ
)
の
顔
(
かほ
)
に
泥
(
どろ
)
を
塗
(
ぬ
)
り
409
返
(
かへ
)
しのつかぬ
恥
(
はぢ
)
かかせ
410
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
もあるものか
411
尻
(
しり
)
が
呆
(
あき
)
れて
屁
(
へ
)
も
出
(
い
)
でぬ
412
お
前
(
まへ
)
の
様
(
やう
)
な
年寄
(
としより
)
を
413
女房
(
にようばう
)
に
持
(
も
)
つのは
厭
(
いや
)
なれど
414
尊
(
たふと
)
い
竜宮
(
りうぐう
)
の
乙姫
(
おとひめ
)
が
415
肉
(
にく
)
の
宮
(
みや
)
ぢやと
聞
(
き
)
いた
故
(
ゆゑ
)
416
高姫
(
たかひめ
)
さまの
媒介
(
ばいかい
)
で
417
波斯
(
フサ
)
の
国
(
くに
)
から
遥々
(
はるばる
)
と
418
天
(
あま
)
の
鳥船
(
とりふね
)
空
(
そら
)
高
(
たか
)
く
419
乗
(
の
)
つて
来
(
き
)
たのは
馬鹿
(
ばか
)
らしい
420
白
(
しろ
)
い
頭
(
あたま
)
に
黒
(
くろ
)
い
汁
(
しる
)
421
コテコテ
塗
(
ぬ
)
つて
誤魔化
(
ごまくわ
)
して
422
枯木
(
かれき
)
に
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
きほこり
423
こんな
事
(
こと
)
だと
知
(
し
)
つたなら
424
お
前
(
まへ
)
と
添
(
そ
)
ふのぢや
無
(
な
)
かつたに
425
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
も
竜宮
(
りうぐう
)
の
426
乙姫
(
おとひめ
)
さまも
此
(
この
)
頃
(
ごろ
)
は
427
ねつから
当
(
あて
)
にはならないぞ
428
執着心
(
しふちやくしん
)
にそそられて
429
国々
(
くにぐに
)
島々
(
しまじま
)
かけめぐり
430
玉
(
たま
)
の
在処
(
ありか
)
を
探
(
さが
)
し
行
(
ゆ
)
く
431
二人
(
ふたり
)
の
婆
(
ばば
)
の
馬鹿
(
ばか
)
加減
(
かげん
)
432
俺
(
おれ
)
は
愛想
(
あいそ
)
が
尽
(
つ
)
きたぞよ
433
国依別
(
くによりわけ
)
や
秋彦
(
あきひこ
)
の
434
若
(
わか
)
い
男
(
をとこ
)
の
憑霊
(
ひようれい
)
に
435
眉毛
(
まゆげ
)
をよまれてこんな
態
(
ざま
)
436
どうして
聖地
(
せいち
)
へ
帰
(
かへ
)
られうか
437
女
(
をんな
)
子供
(
こども
)
に
到
(
いた
)
る
迄
(
まで
)
438
俺
(
おれ
)
の
顔
(
かほ
)
見
(
み
)
りや
馬鹿
(
ばか
)
にする
439
かうなり
行
(
ゆ
)
くも
高姫
(
たかひめ
)
や
440
黒姫
(
くろひめ
)
二人
(
ふたり
)
の
為
(
な
)
す
業
(
わざ
)
ぞ
441
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
442
玉
(
たま
)
の
詮議
(
せんぎ
)
は
今日
(
けふ
)
限
(
かぎ
)
り
443
すつぱり
思
(
おも
)
ひ
諦
(
あきら
)
めて
444
誠心
(
まことごころ
)
に
立帰
(
たちかへ
)
り
445
三五教
(
あななひけう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
446
玉照彦
(
たまてるひこ
)
や
玉照姫
(
たまてるひめ
)
の
447
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
の
神人
(
しんじん
)
が
448
御言
(
みこと
)
畏
(
かしこ
)
みよく
仕
(
つか
)
へ
449
必
(
かなら
)
ず
自我
(
じが
)
を
出
(
だ
)
すでない
450
高山彦
(
たかやまひこ
)
が
両人
(
りやうにん
)
に
451
真心
(
まごころ
)
こめて
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
ける
452
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
453
神
(
かみ
)
のまします
此
(
この
)
島
(
しま
)
に
454
何時迄
(
いつまで
)
居
(
を
)
つても
仕様
(
しやう
)
がない
455
恥
(
はぢ
)
をばしのび
面
(
めん
)
被
(
かぶ
)
り
456
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
聖地
(
せいち
)
へ
立帰
(
たちかへ
)
り
457
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
から
今迄
(
いままで
)
の
458
誤解
(
ごかい
)
慢神
(
まんしん
)
悉
(
ことごと
)
く
459
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
御
(
お
)
詫
(
わび
)
して
460
赤恥
(
あかはぢ
)
さらせばせめてもの
461
罪滅
(
つみほろぼ
)
しとなるであろ
462
それが
嫌
(
いや
)
なら
高姫
(
たかひめ
)
も
463
女房
(
にようばう
)
の
黒姫
(
くろひめ
)
今日
(
けふ
)
限
(
かぎ
)
り
464
三行半
(
みくだりはん
)
の
離縁状
(
りえんじやう
)
465
すつぱり
書
(
か
)
いて
渡
(
わた
)
さうか
466
今迄
(
いままで
)
男
(
をとこ
)
を
馬鹿
(
ばか
)
にした
467
天罰
(
てんばつ
)
忽
(
たちま
)
ち
報
(
むく
)
い
来
(
き
)
て
468
こんな
憂目
(
うきめ
)
に
遇
(
あ
)
うたのだ
469
改心
(
かいしん
)
するのは
結構
(
けつこう
)
だ
470
高天原
(
たかあまはら
)
の
門開
(
もんびら
)
き
471
慢心
(
まんしん
)
すると
此
(
この
)
通
(
とほ
)
り
472
世間
(
せけん
)
の
人
(
ひと
)
に
顔向
(
かほむ
)
けの
473
ならない
様
(
やう
)
な
事
(
こと
)
が
来
(
く
)
る
474
今日
(
けふ
)
からサツパり
心
(
こころ
)
をば
475
洗
(
あら
)
ひ
直
(
なほ
)
して
惟神
(
かむながら
)
476
うぶ
の
心
(
こころ
)
になるがよい
477
サアサア
帰
(
い
)
のうサア
帰
(
い
)
のう
478
吹
(
ふ
)
き
来
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
は
強
(
つよ
)
くとも
479
高波
(
たかなみ
)
如何
(
いか
)
に
猛
(
たけ
)
ぶとも
480
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
481
大御守
(
おほみまもり
)
を
力
(
ちから
)
とし
482
杖
(
つゑ
)
と
頼
(
たの
)
みて
帰
(
かへ
)
らうぞ
483
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
484
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ。
485
(
大正一一・七・一九
旧閏五・二五
外山豊二
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 三つ巴
(B)
(N)
諭詩の歌 >>>
霊界物語
>
海洋万里(第25~36巻)
>
第26巻(丑の巻)
> 第4篇 波瀾重畳 > 第14章 大変歌
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第14章 大変歌|第26巻|海洋万里|霊界物語|/rm2614】
合言葉「みろく」を入力して下さい→