阿遅志貴高日子根神は天若日子に間違へられたといふので大変怒られた事が古事記にあるが、それは死んだものと間違へられたと云ふので立腹されたのである。天若日子は現代の上流の連中で皆、下照比売の為にやられてゐる。外国等に行つてゐるものは悉く天若日子で、操行をさまらず、まんまと魂をすりかへられてしまつてゐる。故に阿遅志貴高日子根神が、死んだ天若日子と間違へられたものだから怒られたのである。
阿遅志貴高日子根神といふ言霊から考へて見ても器量がよい、又高貴な神即ち日子は天津神の御子と言ふ事である。一地方の頭となつて治めてゐた神様で、器量の好い児を産まして頂く様に願ふとか、出世を願ふとかの神様である。