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霊界物語
真善美愛(第49~60巻)
第56巻(未の巻)
序文
総説
第1篇 自愛之柵
第1章 神慮
第2章 恋淵
第3章 仇花
第4章 盗歌
第5章 鷹魅
第2篇 宿縁妄執
第6章 高圧
第7章 高鳴
第8章 愛米
第9章 我執
第3篇 月照荒野
第10章 十字
第11章 惚泥
第12章 照門颪
第13章 不動滝
第14章 方岩
第4篇 三五開道
第15章 猫背
第16章 不臣
第17章 強請
第18章 寛恕
第19章 痴漢
第20章 犬嘘
余白歌
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霊界物語
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真善美愛(第49~60巻)
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<<< 高圧
(B)
(N)
愛米 >>>
第七章
高鳴
(
たかなり
)
〔一四三七〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第56巻 真善美愛 未の巻
篇:
第2篇 宿縁妄執
よみ(新仮名遣い):
しゅくえんもうしゅう
章:
第7章 高鳴
よみ(新仮名遣い):
たかなり
通し章番号:
1437
口述日:
1923(大正12)年03月14日(旧01月27日)
口述場所:
竜宮館
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年5月3日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
門の戸を叩いていた男はベルであった。高姫はベルを引き入れようと教えを説きはじめたが、ベルは変性男子の系統の教えを盗んでいるのは高姫の方だと反論する。高姫はまた屁理屈でベルに反論する。
高姫とベルの問答を聞いていた六造も高姫への反対を唱え出した。一人シャルのみが高姫の説に同意し、弟子にしてもらうことを申し出た。
高姫が喜んでいると、どこからともなく山彦をとどろかすほら貝の声が近づいてきた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2024-06-15 16:52:44
OBC :
rm5607
愛善世界社版:
82頁
八幡書店版:
第10輯 175頁
修補版:
校定版:
87頁
普及版:
37頁
初版:
ページ備考:
001
七重
(
ななへ
)
八重
(
やへ
)
言葉
(
ことば
)
の
花
(
はな
)
は
咲
(
さ
)
きぬれど
002
実
(
み
)
の
一
(
ひと
)
つさへなき
山吹
(
やまぶき
)
の
003
花
(
はな
)
にも
擬
(
まが
)
ふ
教
(
をし
)
へ
草
(
ぐさ
)
004
インフエルノのどん
底
(
ぞこ
)
に
005
霊魂
(
みたま
)
の
籍
(
せき
)
をおきながら
006
底津
(
そこつ
)
岩根
(
いはね
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
007
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つの
太柱
(
ふとばしら
)
008
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
義理
(
ぎり
)
天上
(
てんじやう
)
009
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
と
010
信
(
しん
)
じ
切
(
き
)
つたる
高姫
(
たかひめ
)
は
011
如何
(
いか
)
なる
尊
(
たふと
)
き
御教
(
みをしへ
)
も
012
吾
(
わが
)
魂
(
たましひ
)
に
添
(
そ
)
はざれば
013
一々
(
いちいち
)
これを
排斥
(
はいせき
)
し
014
変性
(
へんじやう
)
男子
(
なんし
)
の
生御霊
(
いくみたま
)
015
書
(
か
)
かせ
給
(
たま
)
へる
御教
(
みをしへ
)
を
016
所
(
ところ
)
まんだら
撰
(
よ
)
り
出
(
いだ
)
し
017
自
(
おの
)
が
曇
(
くも
)
りし
心
(
こころ
)
より
018
勝手
(
かつて
)
次第
(
しだい
)
に
解釈
(
かいしやく
)
し
019
其
(
その
)
身
(
み
)
に
憑
(
うつ
)
る
曲霊
(
まがたま
)
に
020
身
(
み
)
も
魂
(
たましひ
)
も
曇
(
くも
)
らされ
021
唯
(
ただ
)
一心
(
いつしん
)
に
神
(
かみ
)
の
為
(
た
)
め
022
世人
(
よびと
)
のためと
村肝
(
むらきも
)
の
023
心
(
こころ
)
を
尽
(
つく
)
すぞ
果敢
(
はかな
)
けれ
024
妖幻坊
(
えうげんばう
)
の
杢助
(
もくすけ
)
に
025
魂
(
たま
)
を
抜
(
ぬ
)
かれて
中空
(
ちうくう
)
より
026
印度
(
いんど
)
の
国
(
くに
)
のカルマタの
027
草
(
くさ
)
茫々
(
ばうばう
)
と
生
(
は
)
え
茂
(
しげ
)
る
028
原野
(
げんや
)
に
危
(
あやふ
)
く
墜落
(
つゐらく
)
し
029
其
(
その
)
精霊
(
せいれい
)
は
身体
(
からたま
)
を
030
首尾
(
しゆび
)
よく
脱離
(
だつり
)
しブルガリオ
031
八衢
(
やちまた
)
関所
(
せきしよ
)
に
到着
(
たうちやく
)
し
032
赤白
(
あかしろ
)
二人
(
ふたり
)
の
門番
(
もんばん
)
が
033
情
(
なさけ
)
によりて
解放
(
かいはう
)
され
034
天
(
あめ
)
の
八衢
(
やちまた
)
遠近
(
をちこち
)
と
035
彷徨
(
さまよ
)
ひ
廻
(
まは
)
りて
岩山
(
いはやま
)
の
036
麓
(
ふもと
)
に
庵
(
いほり
)
を
結
(
むす
)
びつつ
037
冥土
(
めいど
)
へ
来
(
きた
)
る
精霊
(
せいれい
)
を
038
三途
(
せうづ
)
の
川
(
かは
)
の
脱衣婆
(
だついば
)
の
039
気取
(
きどり
)
になつて
点検
(
てんけん
)
し
040
一々
(
いちいち
)
館
(
やかた
)
へ
連
(
つ
)
れ
帰
(
かへ
)
り
041
支離
(
しり
)
滅裂
(
めつれつ
)
の
教理
(
けうり
)
をば
042
口角
(
こうかく
)
泡
(
あわ
)
を
飛
(
と
)
ばせつつ
043
一心
(
いつしん
)
不乱
(
ふらん
)
に
説
(
と
)
き
立
(
た
)
てる
044
其
(
その
)
熱心
(
ねつしん
)
は
天
(
てん
)
を
焼
(
や
)
き
045
地
(
ち
)
を
焦
(
こ
)
がさむず
勢
(
いきほひ
)
に
046
遉
(
さすが
)
慈愛
(
じあい
)
の
大神
(
おほかみ
)
も
047
救
(
すく
)
はむよしもなきままに
048
三年
(
みとせ
)
の
間
(
あひだ
)
高姫
(
たかひめ
)
が
049
心
(
こころ
)
のままに
放任
(
はうにん
)
し
050
眼
(
まなこ
)
を
閉
(
と
)
ぢて
自
(
おのづか
)
ら
051
眼醒
(
めさ
)
むる
時
(
とき
)
を
待
(
ま
)
ち
給
(
たま
)
ふ
052
かくも
畏
(
かしこ
)
き
大神
(
おほかみ
)
の
053
大御心
(
おほみこころ
)
を
覚
(
さと
)
り
得
(
え
)
ず
054
吾
(
わが
)
身
(
み
)
に
憑
(
うつ
)
る
精霊
(
せいれい
)
は
055
至粋
(
しすゐ
)
至純
(
しじゆん
)
の
神霊
(
かむみたま
)
056
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
義理
(
ぎり
)
天上
(
てんじやう
)
057
底津
(
そこつ
)
岩根
(
いはね
)
の
大神
(
おほかみ
)
と
058
曲
(
まが
)
の
霊
(
みたま
)
に
騙
(
たばか
)
られ
059
信
(
しん
)
じ
居
(
ゐ
)
るこそ
憐
(
あは
)
れなり
060
八衢
(
やちまた
)
街道
(
かいだう
)
の
真中
(
まんなか
)
で
061
ふと
出会
(
でつくは
)
した
四人
(
よにん
)
連
(
づ
)
れ
062
言葉
(
ことば
)
巧
(
たくみ
)
に
誘
(
いざな
)
ひて
063
己
(
おの
)
が
館
(
やかた
)
へ
連
(
つ
)
れ
帰
(
かへ
)
り
064
心
(
こころ
)
をこめて
天国
(
てんごく
)
へ
065
救
(
すく
)
ひやらむと
気
(
き
)
を
焦
(
いら
)
ち
066
力
(
ちから
)
を
尽
(
つく
)
す
高姫
(
たかひめ
)
が
067
心
(
こころ
)
を
無
(
む
)
にしてバラモンの
068
ヘルやケリナが
反抗
(
はんかう
)
し
069
互
(
たがひ
)
に
顔
(
かほ
)
を
睨
(
にら
)
み
鯛
(
だい
)
070
小
(
ちひ
)
さき
部屋
(
へや
)
に
燻
(
くすぼ
)
つて
071
白黒眼
(
しろくろまなこ
)
をつり
居
(
ゐ
)
たる
072
時
(
とき
)
しもあれや
表戸
(
おもてど
)
を
073
叩
(
たた
)
くは
水鶏
(
くひな
)
か
泥坊
(
どろばう
)
か
074
但
(
ただし
)
は
嵐
(
あらし
)
の
行
(
ゆ
)
く
音
(
おと
)
か
075
何
(
なに
)
は
兎
(
と
)
もあれ
門口
(
かどぐち
)
に
076
現
(
あら
)
はれ
実否
(
じつぴ
)
を
探
(
さぐ
)
らむと
077
四
(
よ
)
人
(
にん
)
の
男女
(
なんによ
)
を
睨
(
にら
)
みつつ
078
庭
(
には
)
に
下
(
お
)
り
立
(
た
)
ち
表戸
(
おもてど
)
を
079
ガラリと
開
(
あく
)
ればこは
如何
(
いか
)
に
080
髯
(
ひげ
)
茫々
(
ばうばう
)
と
生
(
は
)
え
茂
(
しげ
)
る
081
バラモン
教
(
けう
)
の
落武者
(
おちむしや
)
が
082
泥坊
(
どろばう
)
仲間
(
なかま
)
の
親分
(
おやぶん
)
と
083
聞
(
き
)
くより
高姫
(
たかひめ
)
目
(
め
)
を
瞠
(
みは
)
り
084
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
085
誠
(
まこと
)
をさとし
助
(
たす
)
けむと
086
心
(
こころ
)
を
定
(
さだ
)
めて
誘
(
さそ
)
ひ
入
(
い
)
れ
087
四
(
よ
)
人
(
にん
)
の
前
(
まへ
)
に
引
(
ひ
)
き
来
(
きた
)
る
088
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
089
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
幸倍
(
さちは
)
ひて
090
一
(
いち
)
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
く
高姫
(
たかひめ
)
や
091
其
(
その
)
外
(
ほか
)
五
(
ご
)
人
(
にん
)
の
精霊
(
せいれい
)
を
092
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
大神
(
おほかみ
)
の
093
誠
(
まこと
)
の
教
(
をしへ
)
に
服
(
まつろ
)
はせ
094
救
(
すく
)
はせ
給
(
たま
)
へと
願
(
ね
)
ぎまつる
095
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
096
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
097
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
098
誠
(
まこと
)
の
力
(
ちから
)
は
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
099
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
を
誤
(
あやま
)
りし
100
虚偽
(
きよぎ
)
に
満
(
み
)
ちたる
高姫
(
たかひめ
)
が
101
教
(
をしへ
)
を
如何
(
いか
)
に
布
(
し
)
くとても
102
正
(
ただ
)
しき
神
(
かみ
)
の
在
(
ま
)
す
限
(
かぎ
)
り
103
如何
(
いか
)
でか
目的
(
もくてき
)
達
(
たつ
)
すべき
104
さはさりながら
善人
(
ぜんにん
)
は
105
愛
(
あい
)
と
善
(
ぜん
)
との
徳
(
とく
)
に
居
(
を
)
り
106
真
(
しん
)
と
信
(
しん
)
との
光明
(
くわうみやう
)
に
107
浴
(
よく
)
し
仕
(
つか
)
ふるものなれば
108
善悪
(
ぜんあく
)
正邪
(
せいじや
)
は
忽
(
たちま
)
ちに
109
心
(
こころ
)
の
空
(
そら
)
の
日月
(
じつげつ
)
に
110
映
(
うつ
)
ろひ
行
(
ゆ
)
けど
曲津見
(
まがつみ
)
に
111
心
(
こころ
)
を
曇
(
くも
)
らす
精霊
(
せいれい
)
は
112
却
(
かへつ
)
て
悪
(
あく
)
を
善
(
ぜん
)
となし
113
虚偽
(
きよぎ
)
をば
真理
(
しんり
)
と
誤解
(
ごかい
)
して
114
益々
(
ますます
)
狂
(
くる
)
ふ
憐
(
あは
)
れさよ
115
三五教
(
あななひけう
)
のピユリタンと
116
救
(
すく
)
はれきつた
精霊
(
せいれい
)
は
117
如何
(
いか
)
でか
曲
(
まが
)
の
醜言
(
しこごと
)
に
118
尊
(
たふと
)
き
耳
(
みみ
)
を
傾
(
かたむ
)
けむや
119
眼
(
まなこ
)
は
眩
(
くら
)
み
耳
(
みみ
)
ふさぎ
120
霊
(
みたま
)
の
汚
(
けが
)
れし
精霊
(
せいれい
)
は
121
霊
(
たま
)
と
霊
(
たま
)
との
相似
(
さうじ
)
より
122
蟻
(
あり
)
の
甘
(
あま
)
きに
集
(
つど
)
ふごと
123
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
み
集
(
あつ
)
まりて
124
虚偽
(
きよぎ
)
と
不善
(
ふぜん
)
の
教
(
をしへ
)
をば
125
こよなきものと
確信
(
かくしん
)
し
126
随喜
(
ずゐき
)
渇仰
(
かつかう
)
するものぞ
127
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
128
神
(
かみ
)
の
大悲
(
だいひ
)
の
御心
(
みこころ
)
を
129
量
(
はか
)
りまつりて
万斛
(
ばんこく
)
の
130
涙
(
なみだ
)
は
河
(
かは
)
と
流
(
なが
)
れゆく
131
此
(
この
)
河下
(
かはしも
)
は
三途川
(
せうづがは
)
132
脱衣
(
だつい
)
婆々
(
ばば
)
と
現
(
あら
)
はれて
133
現幽
(
げんいう
)
二界
(
にかい
)
の
精霊
(
せいれい
)
が
134
心
(
こころ
)
を
洗
(
あら
)
ふヨルダンの
135
流
(
なが
)
れを
渡
(
わた
)
るぞ
憐
(
あは
)
れなる
136
此
(
この
)
惨状
(
さんじやう
)
を
逸早
(
いちはや
)
く
137
救
(
すく
)
はせ
給
(
たま
)
へと
瑞月
(
ずゐげつ
)
王仁
(
おに
)
が
138
謹
(
つつし
)
み
敬
(
ゐやま
)
ひ
三五
(
あななひ
)
の
139
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
赤心
(
まごころ
)
を
140
捧
(
ささ
)
げて
祈
(
いの
)
り
奉
(
たてまつ
)
る。
141
高姫
(
たかひめ
)
は
今
(
いま
)
来
(
き
)
た
男
(
をとこ
)
に
向
(
むか
)
ひ、
142
穴
(
あな
)
のあく
程
(
ほど
)
其
(
その
)
顔
(
かほ
)
を
打
(
う
)
ち
見守
(
みまも
)
りながら、
143
高姫
『ヤアお
前
(
まへ
)
の
面体
(
めんてい
)
には
殺気
(
さつき
)
が
溢
(
あふ
)
れて
居
(
ゐ
)
る。
144
大方
(
おほかた
)
泥坊
(
どろばう
)
でもやつて
居
(
ゐ
)
るのぢやないかな』
145
男(ベル)
『
是
(
これ
)
はしたり、
146
此処
(
ここ
)
へ
這入
(
はい
)
るや
否
(
いな
)
や
泥坊
(
どろばう
)
とは
恐
(
おそ
)
れ
入
(
い
)
ります。
147
成程
(
なるほど
)
貴女
(
あなた
)
の
仰有
(
おつしや
)
る
通
(
とほ
)
り、
148
吾々
(
われわれ
)
は
元
(
もと
)
からの
泥坊
(
どろばう
)
では
厶
(
ござ
)
いませぬ。
149
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
ハルナの
都
(
みやこ
)
に
現
(
あら
)
はれたまふ
大黒主
(
おほくろぬし
)
の
御
(
ご
)
家来
(
けらい
)
、
150
鬼春別
(
おにはるわけ
)
のゼネラルのお
伴
(
とも
)
を
致
(
いた
)
し、
151
斎苑
(
いそ
)
の
館
(
やかた
)
へ
進軍
(
しんぐん
)
の
真最中
(
まつさいちう
)
、
152
将軍
(
しやうぐん
)
の
部下
(
ぶか
)
片彦
(
かたひこ
)
、
153
久米彦
(
くめひこ
)
が
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
治国別
(
はるくにわけ
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
脆
(
もろ
)
くも
打
(
う
)
ち
破
(
やぶ
)
られ、
154
浮木
(
うきき
)
の
森
(
もり
)
に
引
(
ひ
)
き
返
(
かへ
)
し
来
(
きた
)
りたれば、
155
此処
(
ここ
)
に
軍隊
(
ぐんたい
)
を
二
(
ふた
)
つに
分
(
わか
)
ち、
156
一方
(
いつぱう
)
は
鬼春別
(
おにはるわけ
)
、
157
一方
(
いつぱう
)
はランチ、
158
各
(
おのおの
)
三千騎
(
さんぜんき
)
を
引
(
ひ
)
き
率
(
つ
)
れ、
159
ビクの
国
(
くに
)
を
蹂躙
(
じうりん
)
し、
160
次
(
つい
)
で
猪倉山
(
ゐのくらやま
)
に
陣営
(
ぢんえい
)
を
構
(
かま
)
へ、
161
武威
(
ぶゐ
)
を
八方
(
はつぱう
)
に
輝
(
かがや
)
かす
折
(
をり
)
しも、
162
又
(
また
)
もや
治国別
(
はるくにわけ
)
の
神軍
(
しんぐん
)
に
踏
(
ふ
)
み
破
(
やぶ
)
られ、
163
鬼春別
(
おにはるわけ
)
、
164
久米彦
(
くめひこ
)
の
両将軍
(
りやうしやうぐん
)
は
三五教
(
あななひけう
)
に
帰順
(
きじゆん
)
致
(
いた
)
され、
165
吾々
(
われわれ
)
は
解散
(
かいさん
)
の
厄
(
やく
)
に
遇
(
あ
)
ひ、
166
心
(
こころ
)
にも
無
(
な
)
き
剥
(
は
)
ぎ
取
(
と
)
り
泥坊
(
どろばう
)
を
彼方
(
あつち
)
此方
(
こつち
)
でやつて
居
(
ゐ
)
るもので
厶
(
ござ
)
る。
167
併
(
しか
)
し
私
(
わたし
)
が
泥坊
(
どろばう
)
だと
云
(
い
)
つてお
前
(
まへ
)
さまに
咎
(
とが
)
めらるる
道理
(
だうり
)
はありますまい。
168
泥坊
(
どろばう
)
は
泥坊
(
どろばう
)
としての
最善
(
さいぜん
)
を
尽
(
つく
)
し、
169
其
(
その
)
商売
(
しやうばい
)
の
繁昌
(
はんじやう
)
を
計
(
はか
)
つて
居
(
ゐ
)
るのだから
泥坊呼
(
どろばうよ
)
ばはりはやめて
貰
(
もら
)
ひませうかい。
170
此方
(
こつち
)
が
泥坊
(
どろばう
)
なら
此処
(
ここ
)
に
居
(
を
)
る
四
(
よ
)
人
(
にん
)
も
泥坊
(
どろばう
)
だ。
171
其
(
その
)
外
(
ほか
)
世界
(
せかい
)
の
奴
(
やつ
)
は
直接
(
ちよくせつ
)
間接
(
かんせつ
)
の
違
(
ちが
)
ひこそあれ
泥坊
(
どろばう
)
根性
(
こんじやう
)
の
無
(
な
)
いものはない。
172
いや
泥坊
(
どろばう
)
根性
(
こんじやう
)
の
無
(
な
)
いものは
無
(
な
)
いのみならず、
173
藁
(
わら
)
すべ
一本
(
いつぽん
)
なりと
泥坊
(
どろばう
)
せないものは
何奴
(
どいつ
)
も
此奴
(
こいつ
)
もありますまい』
174
高姫
(
たかひめ
)
『オホホホホ。
175
泥坊
(
どろばう
)
にも
三分
(
さんぶ
)
の
理窟
(
りくつ
)
があるとか
云
(
い
)
つて、
176
どうでも
理窟
(
りくつ
)
の
付
(
つ
)
くものだなア、
177
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
らお
前
(
まへ
)
のやうに
泥坊
(
どろばう
)
を
自慢
(
じまん
)
らしく
云
(
い
)
ふものは
聞
(
き
)
いたことがない。
178
些
(
ちつ
)
と
恥
(
はぢ
)
を
知
(
し
)
りなさい。
179
それだから
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
が「
今
(
いま
)
の
人間
(
にんげん
)
は
天
(
てん
)
の
賊
(
ぞく
)
だ、
180
泥坊
(
どろばう
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
だ」と
仰有
(
おつしや
)
るのだ。
181
遠慮
(
ゑんりよ
)
してコソコソやつて
居
(
ゐ
)
るのなら
可愛
(
かあい
)
らしい
所
(
ところ
)
もあるが、
182
大
(
おほ
)
きな
声
(
こゑ
)
で
泥坊
(
どろばう
)
だと
威張
(
ゐば
)
り
散
(
ち
)
らすやうになつてはもう
世
(
よ
)
も
末
(
すゑ
)
だぞへ。
183
そこで
底津
(
そこつ
)
岩根
(
いはね
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
が
今度
(
こんど
)
立替
(
たてかへ
)
を
遊
(
あそ
)
ばし、
184
鬼
(
おに
)
も
大蛇
(
をろち
)
も
賊
(
ぞく
)
もないやうになさるのだよ。
185
お
前
(
まへ
)
も
好
(
い
)
い
加減
(
かげん
)
に
改心
(
かいしん
)
なさらぬと
未来
(
みらい
)
の
程
(
ほど
)
が
怖
(
おそ
)
ろしいぞへ』
186
ベル『アハハハハ。
187
諺
(
ことわざ
)
にも「
猿
(
さる
)
の
尻笑
(
しりわら
)
ひ」と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
がありますぞや、
188
吾々
(
われわれ
)
は
泥坊
(
どろばう
)
といつても、
189
唯
(
ただ
)
金銭
(
きんせん
)
物品
(
ぶつぴん
)
を
泥坊
(
どろばう
)
する
許
(
ばか
)
りだ。
190
それよりも
大泥坊
(
おほどろばう
)
、
191
否
(
いな
)
天
(
てん
)
の
賊
(
ぞく
)
が
此処
(
ここ
)
に
一人
(
ひとり
)
あるやうだ。
192
鬼
(
おに
)
の
念仏
(
ねんぶつ
)
はこのベル、
193
根
(
ね
)
つから
聞
(
き
)
きたうは
厶
(
ござ
)
いませぬわい』
194
高姫
(
たかひめ
)
『
天
(
てん
)
の
賊
(
ぞく
)
が
此処
(
ここ
)
に
一人
(
ひとり
)
居
(
を
)
るとはそれや
誰
(
たれ
)
の
事
(
こと
)
だい。
195
お
前
(
まへ
)
は
私
(
わたし
)
の
顔
(
かほ
)
を
睨
(
ね
)
めつけながら
天
(
てん
)
の
賊
(
ぞく
)
と
云
(
い
)
ふた
以上
(
いじやう
)
は、
196
誠生粋
(
まこときつすゐ
)
のこの
生宮
(
いきみや
)
を
取
(
と
)
り
違
(
ちが
)
ひして
天
(
てん
)
の
賊
(
ぞく
)
と
云
(
い
)
つたのだらうがな』
197
ベル『
勿論
(
もちろん
)
お
前
(
まへ
)
の
事
(
こと
)
だよ、
198
よく
考
(
かんが
)
へて
御覧
(
ごらん
)
なさい。
199
変性
(
へんじやう
)
男子
(
なんし
)
厳
(
いづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
生宮
(
いきみや
)
が、
200
大国常立
(
おほくにとこたちの
)
尊
(
みこと
)
の
伝達
(
でんたつ
)
遊
(
あそ
)
ばした
神示
(
しんじ
)
を、
201
そつと
腹
(
はら
)
に
締
(
し
)
め
込
(
こ
)
み、
202
それを
自分
(
じぶん
)
の
物
(
もの
)
として
横領
(
わうりやう
)
して
居
(
ゐ
)
るぢやないか。
203
そして
自分
(
じぶん
)
は
義理
(
ぎり
)
天上
(
てんじやう
)
だとか、
204
底津
(
そこつ
)
岩根
(
いはね
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
だとか
云
(
い
)
つて
得意
(
とくい
)
になつて
居
(
ゐ
)
るのは
実
(
じつ
)
に
天地
(
てんち
)
容
(
い
)
れざる
大罪悪
(
だいざいあく
)
、
205
大虚偽
(
だいきよぎ
)
もこれに
越
(
こ
)
したるものはあるまい。
206
それだからこのベルが
大泥坊
(
おほどろばう
)
天
(
てん
)
の
賊
(
ぞく
)
と
云
(
い
)
つたのが、
207
どこに
間違
(
まちが
)
ひが
厶
(
ござ
)
るかな、
208
不服
(
ふふく
)
とあらばベルの
前
(
まへ
)
で
説明
(
せつめい
)
をして
貰
(
もら
)
ひませう』
209
と
胡床
(
あぐら
)
をかき
言葉
(
ことば
)
鋭
(
するど
)
く
詰
(
つめ
)
よつた。
210
高姫
(
たかひめ
)
『ホホホホホ。
211
ても
扨
(
さ
)
ても
分
(
わか
)
らぬ
男
(
をとこ
)
だな、
212
善
(
ぜん
)
一
(
ひと
)
つの
誠生粋
(
まこときつすゐ
)
の
日本
(
やまと
)
魂
(
だましひ
)
の、
213
根本
(
こつぽん
)
の
根本
(
こつぽん
)
の
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
御
(
ご
)
先祖
(
せんぞ
)
様
(
さま
)
の
憑
(
かか
)
らせたまふ
生宮
(
いきみや
)
に
対
(
たい
)
し
泥坊呼
(
どろばうよ
)
ばはりをするとは
無智
(
むち
)
にも
程
(
ほど
)
がある、
214
お
前
(
まへ
)
のやうな
盲
(
めくら
)
聾
(
つんぼ
)
が
娑婆
(
しやば
)
を
塞
(
ふさ
)
いで
居
(
ゐ
)
る
以上
(
いじやう
)
は
何時
(
いつ
)
になつても
神政
(
しんせい
)
成就
(
じやうじゆ
)
は
出来
(
でき
)
ませぬわい。
215
何
(
なん
)
と
云
(
い
)
ふても
霊
(
れい
)
が
地獄
(
ぢごく
)
に
堕
(
お
)
ちて
居
(
ゐ
)
るのだから、
216
人
(
ひと
)
の
眼
(
め
)
についている
塵
(
ちり
)
は
目
(
め
)
についても
己
(
おのれ
)
の
眼
(
まなこ
)
にある
梁
(
うつばり
)
は
目
(
め
)
に
入
(
はい
)
らぬと
見
(
み
)
える、
217
これシャル、
218
六造
(
ろくざう
)
、
219
この
二人
(
ふたり
)
の
男
(
をとこ
)
を
見
(
み
)
て
改心
(
かいしん
)
なされや。
220
今
(
いま
)
が
肝腎
(
かんじん
)
の
時
(
とき
)
で
厶
(
ござ
)
いますぞえ。
221
人民
(
じんみん
)
の
分際
(
ぶんざい
)
として
善
(
ぜん
)
ぢやの
悪
(
あく
)
ぢやのとそれや
何
(
なに
)
を
云
(
い
)
ふのぢや。
222
三五教
(
あななひけう
)
の
教
(
をしへ
)
にも「
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて、
223
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立
(
た
)
て
分
(
わ
)
ける」とお
示
(
しめ
)
しになつて
居
(
ゐ
)
るぢやないか。
224
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
外
(
ほか
)
に
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立
(
た
)
て
分
(
わ
)
けるものは
無
(
な
)
い。
225
それも
根本
(
こつぽん
)
の
弥勒
(
みろく
)
様
(
さま
)
より
外
(
ほか
)
に
立分
(
たてわ
)
ける
者
(
もの
)
は
無
(
な
)
い、
226
枝
(
えだ
)
の
神
(
かみ
)
では
出来
(
でき
)
ない、
227
それだから
根本
(
こつぽん
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御用
(
ごよう
)
をする
此
(
この
)
高姫
(
たかひめ
)
の
言
(
い
)
ふことは
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
の
御心
(
みこころ
)
だから、
228
お
前
(
まへ
)
の
心
(
こころ
)
に
合
(
あ
)
はなくてもこの
高姫
(
たかひめ
)
の
云
(
い
)
ふ
通
(
とほ
)
り
素直
(
すなほ
)
になして
行
(
おこな
)
ひを
改
(
あらた
)
めさへすれば、
229
現界
(
げんかい
)
、
230
神界
(
しんかい
)
、
231
幽界
(
いうかい
)
、
232
ともに
結構
(
けつこう
)
な
御用
(
ごよう
)
が
出来
(
でき
)
ますぞや』
233
六造
(
ろくざう
)
『
高姫
(
たかひめ
)
さま、
234
何
(
なん
)
と
仰有
(
おつしや
)
つても
私
(
わたし
)
にはテンと
信用
(
しんよう
)
が
出来
(
でき
)
ませぬがな、
235
お
前
(
まへ
)
の
御
(
ご
)
面相
(
めんさう
)
を
最前
(
さいぜん
)
から
考
(
かんが
)
へて
居
(
ゐ
)
るが、
236
ちつとも
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
らしい
所
(
ところ
)
が
現
(
あら
)
はれて
居
(
を
)
りませぬ。
237
表向
(
おもてむき
)
にはニコニコとして
厶
(
ござ
)
るが、
238
その
底
(
そこ
)
の
方
(
はう
)
に
何
(
なん
)
とも
云
(
い
)
へぬ
険悪
(
けんあく
)
な
相
(
さう
)
や、
239
憎悪
(
ぞうを
)
の
相
(
さう
)
が
現
(
あら
)
はれて
居
(
を
)
りますぞや。
240
「
人間
(
にんげん
)
の
面貌
(
めんばう
)
は
心
(
こころ
)
の
索引
(
さくいん
)
」とか
云
(
い
)
ひまして、
241
何
(
ど
)
うしても
内分
(
ないぶん
)
は
包
(
つつ
)
む
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ませぬ、
242
きつと
外分
(
ぐわいぶん
)
に
現
(
あら
)
はれて
来
(
く
)
るものですからなア』
243
高姫
(
たかひめ
)
『アーアー、
244
何
(
ど
)
れもこれも
分
(
わか
)
る
霊
(
みたま
)
は
一人
(
ひとり
)
も
無
(
な
)
いわい。
245
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
も
仰有
(
おつしや
)
つた
筈
(
はず
)
だ「
誠
(
まこと
)
の
人
(
ひと
)
が
三
(
さん
)
人
(
にん
)
あつたら
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
立替
(
たてかへ
)
立直
(
たてなほし
)
が
出来
(
でき
)
る」との
事
(
こと
)
、
246
今更
(
いまさら
)
其
(
その
)
お
言葉
(
ことば
)
を
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
せば
実
(
じつ
)
に
感歎
(
かんたん
)
の
外
(
ほか
)
はない。
247
私
(
わたし
)
も
長
(
なが
)
らくこれ
程
(
ほど
)
一生
(
いつしやう
)
懸命
(
けんめい
)
に
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
為
(
た
)
め、
248
世人
(
よびと
)
の
為
(
た
)
め、
249
粉骨
(
ふんこつ
)
砕身
(
さいしん
)
の
活動
(
くわつどう
)
をして
来
(
き
)
たが
未
(
ま
)
だ
一人
(
ひとり
)
の
知己
(
ちき
)
を
得
(
う
)
る
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ないのか、
250
情
(
なさけ
)
なや
情
(
なさけ
)
なや ほんに
浮世
(
うきよ
)
が
嫌
(
いや
)
になつて
来
(
き
)
たわい』
251
シャル『もし
高姫
(
たかひめ
)
様
(
さま
)
、
252
私
(
わたし
)
はどこ
迄
(
まで
)
も
貴女
(
あなた
)
のお
言葉
(
ことば
)
を
信
(
しん
)
じます。
253
貴女
(
あなた
)
は
本当
(
ほんたう
)
の
根本
(
こつぽん
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
の
生宮
(
いきみや
)
様
(
さま
)
に
間違
(
まちが
)
ひはありませぬ。
254
何卒
(
どうぞ
)
私
(
わたし
)
を
貴女
(
あなた
)
のお
弟子
(
でし
)
にして
下
(
くだ
)
さいますまいか』
255
高姫
(
たかひめ
)
『オホホホホ。
256
成程
(
なるほど
)
お
前
(
まへ
)
は
何処
(
どこ
)
ともなしに
気
(
き
)
の
利
(
き
)
いた
男
(
をとこ
)
だと
初
(
はじめ
)
から
見込
(
みこ
)
んで
置
(
お
)
いた。
257
矢張
(
やつぱ
)
り
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
神
(
かみ
)
の
目
(
め
)
は
違
(
ちが
)
はぬわい。
258
これ
皆
(
みな
)
の
泥坊
(
どろばう
)
共
(
ども
)
、
259
高姫
(
たかひめ
)
の
申
(
まを
)
す
事
(
こと
)
でも
誠
(
まこと
)
さへ
心
(
こころ
)
にありたら、
260
このシャルの
通
(
とほ
)
り
一遍
(
いつぺん
)
に
腹
(
はら
)
へ
入
(
はい
)
りますぞや。
261
分
(
わか
)
らぬのはお
前
(
まへ
)
の
心
(
こころ
)
が
曇
(
くも
)
つて
居
(
ゐ
)
るからであるぞや。
262
ちと
御
(
ご
)
改心
(
かいしん
)
なされ、
263
足許
(
あしもと
)
から
鳥
(
とり
)
が
立
(
た
)
つぞや』
264
斯
(
かか
)
る
所
(
ところ
)
へ
何処
(
いづく
)
ともなく、
265
ブーウ ブーウと
山彦
(
やまびこ
)
を
轟
(
とどろ
)
かす
法螺貝
(
ほらがひ
)
の
声
(
こゑ
)
近
(
ちか
)
づき
来
(
きた
)
る、
266
ああ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
。
267
(
大正一二・三・一四
旧一・二七
於竜宮館二階
加藤明子
録)
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(B)
(N)
愛米 >>>
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【第7章 高鳴|第56巻|真善美愛|霊界物語|/rm5607】
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