霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一七章 言霊車(ことたまぐるま)〔六六二〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第19巻 如意宝珠 午の巻 篇:第4篇 地異天変 よみ(新仮名遣い):ちいてんぺん
章:第17章 言霊車 よみ(新仮名遣い):ことたまぐるま 通し章番号:662
口述日:1922(大正11)年05月10日(旧04月14日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年2月28日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一部の章はAIによって要約を作成しています。[×閉じる]:
はるか昔、陰陽いまだ定まらないときに、広大無辺の宇宙に生まれたのが葦芽のごとく萌えあがった一物は、たちまち化して神となった。これが天地の太元の大国常立尊である。
その御霊より分かれた天地の祖・国治立大神は、豊国主の姫神と力を合わせて世界を造られた。
また神伊邪諾大神と、神伊邪冊大神に命じて、天の瓊矛を給わって修理固成を命じた。そのとき現れた素盞嗚神は、大神の御心によって大海原を治めようと千々に心を砕いた。
しかし醜の御魂に成り出た八岐大蛇や醜狐によって、体主霊従の世の中となり、世は常暗となってしまった。百神たちは、この罪科の贖罪主として神素盞嗚大神を、高天原から追放した。
素盞嗚神は尊い位を振り捨てて、曲神を言向け和して五六七神政を開始しようと、百の悩みを忍びつつ、八洲の国をさすらうことになった。
八岐大蛇を言向け和そうと、大和心の雄心を振起して進んで行く神素盞嗚大神は、すべての罪を差し赦す。
八人の娘たちに苦しい神命を下し、斎苑の館から、日の出神や木の花姫とともに、恵みの露を天下に注がせ給う。
国治立大神と豊国姫命の分霊は、黄金山下に埴安彦・埴安姫と現れて、五六七神政の基礎を固めた。各地にそれぞれ国魂神や司神を定めて、ようやく天の岩戸も開き始めた。
英子姫、悦子姫、紫姫らが自転倒島の中心、世継王山の山麓に、幽玄微妙の神界の経綸を固め、一度に開く御経綸。玉照姫や玉照彦の二柱は時節を待っている。
玉照姫、玉照彦らが弥勒の御代に伊都能売の神の神業を開始し給う物語。三五教を守る神素盞嗚大神の真心にさすがの曲霊も感銘し、高姫や黒姫は心の底から改心した。悪魔も来勿止神より魂を鍛えられ、貴の御子を奉迎して神の仕組に参加した。
明治二十五年に開祖の肉体に皇大神は懸り、大本教の礎を築いた。開祖は心を一つにして記した神言を、国常立大神の貴の御声として慕い来る人は多く栄えた。
明治三十一年に変性女子が参加して、神の御教えを新聞に発表し、神霊界に神勅を表した。しかしそれを誤解するパリサイ人があらぬ言挙げをなして、神の教えも雲に包まれてしまった。
瑞の御魂は悲しんで、黒雲を払してパリサイ人や世の人を尊い神の教えに目覚めさせようと、病の身を押して、神の御心を写して述べ立てる栄の本の物語。言霊の車に乗って勇み行く。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2021-04-04 18:43:36 文字数:3523 OBC :rm1917
愛善世界社版:281頁 八幡書店版:第4輯 134頁 修補版: 校定版:285頁 普及版:131頁 初版: ページ備考:
001仰(あふ)げば遠(とほ)し其(その)昔(むかし)
002広大(くわうだい)無辺(むへん)の大宇宙(だいうちう)
003天地(あめつち)未(いま)だ定(さだ)まらず
004陰陽(いんやう)未分(みぶん)の其(その)時(とき)に
005葦芽(あしがひ)の如(ごと)萠(も)えあがり
006黄芽(わうが)を含(ふく)む一物(いちもつ)は
007忽(たちま)ち化(くわ)して神(かみ)となる
008これぞ天地(てんち)の太元(おほもと)の
009大国常立(おほくにとこたち)尊(みこと)なり
010其(その)御霊(みたま)より別(わか)れたる
011天地(てんち)の祖(おや)と現(あ)れませる
012国治立(くにはるたち)の大神(おほかみ)は
013豊国主(とよくにぬし)の姫神(ひめがみ)と
014力(ちから)を協(あは)せ御心(みこころ)を
015一(ひと)つになして美(うる)はしき
016世界(せかい)を造(つく)り玉(たま)ひつつ
017七十五(しちじふご)声(せい)の言霊(ことたま)を
018うみ出(い)でまして千万(ちよろづ)の
019身魂(みたま)を造(つく)り国(くに)を生(う)み
020青人草(あをひとぐさ)や山河(やまかは)を
021𪫧怜(うまら)に委曲(つばら)に生(う)み終(を)へて
022神(かむ)伊邪諾(いざなぎ)の大神(おほかみ)や
023神(かむ)伊邪冊(いざなみ)の大神(おほかみ)に
024天(あま)の瓊矛(ぬほこ)を賜(たま)ひつつ
025修理(しうり)固成(こせい)の大神業(おほみわざ)
026依(よ)さし給(たま)へる折柄(をりから)に
027現(あら)はれませる素盞嗚(すさのを)の
028神(かみ)の尊(みこと)は畏(かしこ)くも
029大海原(おほうなばら)を治(しろ)しめし
030国治立(くにはるたち)の大神(おほかみ)や
031豊国主(とよくにぬし)の姫神(ひめがみ)の
032大御心(おほみこころ)を心(こころ)とし
033千々(ちぢ)に御胸(みむね)を砕(くだ)かせつ
034千座(ちくら)の置戸(おきど)を負(お)ひ給(たま)ひ
035八洲(やしま)の国(くに)を治(をさ)めむと
036心(こころ)を配(くば)らせ給(たま)へども
037天足(あだる)の彦(ひこ)や胞場姫(えばひめ)の
038醜(しこ)の身魂(みたま)に成(な)り出(い)でし
039怪(あや)しき霊(みたま)伊凝(いこ)り居(ゐ)て
040八岐(やまた)大蛇(をろち)や醜狐(しこぎつね)
041醜女(しこめ)探女(さぐめ)や曲鬼(まがおに)の
042荒(あら)ぶる御代(みよ)と成(な)り果(は)てて
043体主(たいしゆ)霊従(れいじう)の雲(くも)蔽(おほ)ひ
044世(よ)は常暗(とこやみ)となり果(は)てぬ
045日(ひ)の神国(かみくに)を治食(しろ)しめす
046天照(あまてら)します大神(おほかみ)は
047此(この)状態(ありさま)を畏(かしこ)みて
048岩屋戸(いはやど)深(ふか)く差(さ)しこもり
049戦(をのの)き隠(かく)れ玉(たま)ひしゆ
050百(もも)の神(かみ)たち驚(おどろ)きて
051安(やす)の河原(かはら)に神集(かむつど)ひ
052議(はか)り玉(たま)ひし其(その)結果(あげく)
053神(かむ)素盞嗚(すさのを)の大神(おほかみ)を
054天地(あめつち)四方(よも)の神人(しんじん)の
055百千万(ももちよろづ)の罪科(つみとが)の
056贖罪主(あがなひぬし)と定(さだ)めまし
057高天原(たかあまはら)を神追(かむやら)ひ
058追(やら)ひ玉(たま)へば素盞嗚(すさのを)の
059神(かみ)は是非(ぜひ)なく久方(ひさかた)の
060尊(たふと)き位(くらゐ)を振(ふ)り棄(す)てて
061大海原(おほうなばら)に漂(ただよ)へる
062島(しま)の八十島(やそしま)百国(ももくに)の
063山(やま)の尾(を)の上(へ)の曲神(まがかみ)を
064言向(ことむ)け和(やは)し麗(うるは)しき
065五六七(みろく)の神代(みよ)を始(はじ)めむと
066百(もも)の悩(なや)みを忍(しの)びつつ
067八洲(やしま)の国(くに)を遠近(をちこち)と
068漂浪(さすら)ひ給(たま)ふぞ尊(たふと)けれ
069○
070朝日(あさひ)は照(て)るとも曇(くも)るとも
071月(つき)は盈(み)つとも虧(か)くるとも
072仮令(たとへ)大地(だいち)は転倒(かへ)るとも
073天津(あまつ)神(かみ)達(たち)国津(くにつ)神(かみ)
074百(もも)の神々(かみがみ)百人(ももびと)を
075誠(まこと)一(ひと)つの言霊(ことたま)の
076稜威(いづ)の剣(つるぎ)を抜(ぬ)き持(も)ちて
077天地(てんち)にさやる曲津(まがつ)神(かみ)
078八岐(やまた)大蛇(をろち)を言向(ことむ)けて
079此(この)世(よ)の災禍(わざはひ)払(はら)はむと
080大和心(やまとごころ)の雄心(をごころ)を
081振起(ふりおこ)しつつ進(すす)み行(ゆ)く
082神(かむ)素盞嗚(すさのを)の大神(おほかみ)は
083すべての罪(つみ)を差(さ)し赦(ゆる)す
084三五教(あななひけう)を守(まも)りつつ
085心(こころ)も広(ひろ)き神直日(かむなほひ)
086大直日(おほなほひ)にと見直(みなほ)しつ
087肉(にく)の宮(みや)より現(あ)れませる
088八(やつ)の柱(はしら)の姫御子(ひめみこ)に
089苦(くる)しき神命(みこと)を下(くだ)しつつ
090斎苑(いそ)の館(やかた)に身(み)を忍(しの)び
091日(ひ)の出神(でのかみ)や木(こ)の花(はな)の
092姫(ひめ)の命(みこと)と諸共(もろとも)に
093恵(めぐみ)の露(つゆ)を天(あめ)が下(した)
094四方(よも)の国々(くにぐに)隈(くま)もなく
095注(そそ)がせ玉(たま)ふ有難(ありがた)さ
096埴安彦(はにやすひこ)や埴安姫(はにやすひめ)の
097神(かみ)の命(みこと)と現(あら)はれし
098国治立(くにはるたち)や豊国(とよくに)の
099姫(ひめ)の命(みこと)の分霊(わけみたま)
100黄金山(わうごんさん)下(か)に現(あら)はれて
101暗(くら)き此(この)世(よ)を照(てら)さむと
102八千八(はつせんや)声(こゑ)の時鳥(ほととぎす)
103血(ち)を吐(は)く思(おも)ひの苦(くるし)みを
104永(なが)の年月(としつき)重(かさ)ねつつ
105五六七(みろく)神政(しんせい)の礎(いしずゑ)を
106常磐(ときは)堅磐(かきは)に固(かた)めまし
107豊葦原(とよあしはら)の瑞穂国(みづほくに)
108秋津(あきつ)の洲(しま)や筑紫島(つくしじま)
109常世(とこよ)の国(くに)や高砂(たかさご)の
110島(しま)にそれぞれ神司(かむつかさ)
111国魂神(くにたまがみ)を定(さだ)めつつ
112天(あま)の岩戸(いはと)もやうやうに
113開(ひら)き初(はじ)めて英子姫(ひでこひめ)
114教(をしへ)の花(はな)も悦子姫(よしこひめ)
115空(そら)に棚引(たなび)く紫(むらさき)の
116姫(ひめ)の命(みこと)の現(あら)はれて
117自転倒(おのころ)島(じま)の中心地(ちうしんち)
118錦(にしき)の御機(みはた)織(お)りなせる
119四尾(よつを)の峰(みね)の山麓(さんろく)に
120幽玄(いうげん)微妙(びめう)の神界(しんかい)の
121経(たて)と緯(よこ)との経綸(けいりん)を
122うまらに委曲(つばら)に固(かた)めつつ
123薫(かを)りゆかしき梅(うめ)が香(か)の
124一度(いちど)に開(ひら)く御(おん)経綸(しぐみ)
125松(まつ)は千歳(ちとせ)の色(いろ)深(ふか)く
126心(こころ)の色(いろ)も丹波(あかなみ)の
127綾(あや)の聖地(せいち)に玉照彦(たまてるひこ)の
128神(かみ)の命(みこと)や玉照姫(たまてるひめ)の
129神(かみ)の命(みこと)の二柱(ふたはしら)
130時節(じせつ)を待(ま)ちて厳御霊(いづみたま)
131瑞(みづ)の御霊(みたま)のいと清(きよ)く
132濁(にご)り果(は)てたる天地(あめつち)の
133汚(けが)れを流(なが)す和知(わち)の川(かは)
134並木(なみき)の松(まつ)の立並(たちなら)ぶ
135川辺(かはべ)に建(た)てる松雲閣(しよううんかく)
136奥(おく)の一間(ひとま)に横臥(わうぐわ)して
137五六七(みろく)神政(しんせい)の神界(しんかい)の
138尊(たふと)き経緯(けいゐ)を物語(ものがた)る
139アヽ惟神(かむながら)々々(かむながら)
140御霊(みたま)幸(さち)はひましませよ。
141○
142見渡(みわた)す限(かぎ)り紺青(こんじやう)の
143み空(そら)に清(きよ)く玉照彦(たまてるひこ)の
144神(かみ)の命(みこと)や玉照姫(たまてるひめ)の
145神(かみ)の命(みこと)の現(あら)はれて
146弥勒(みろく)の御代(みよ)に伊都能売(いづのめ)の
147神(かみ)の御霊(みたま)の神業(しんげふ)を
148開始(かいし)し玉(たま)ふ物語(ものがたり)
149三五教(あななひけう)を守(まも)ります
150神(かむ)素盞嗚(すさのを)の大神(おほかみ)の
151仁慈(じんじ)無限(むげん)の真心(まごころ)に
152流石(さすが)の曲霊(まがひ)も感銘(かんめい)し
153心(こころ)の底(そこ)より悔悟(くわいご)して
154ウラナイ教(けう)の神司(かむづかさ)
155本(もと)つ教(をしへ)に帰順(きじゆん)せし
156聞(き)くも芽出度(めでた)き高姫(たかひめ)や
157高山彦(たかやまひこ)や黒姫(くろひめ)の
158罪(つみ)や穢(けが)れを贖(あがな)ひし
159松(まつ)の心(こころ)の松姫(まつひめ)が
160高熊山(たかくまやま)の山麓(さんろく)に
161心(こころ)の岩戸(いはと)を開(ひら)きつつ
162最早(もはや)悪魔(あくま)も来勿止(くなどめ)の
163神(かみ)に魂(たま)をば鍛(きた)へられ
164御稜威(みいづ)も高(たか)き高熊(たかくま)の
165岩窟(いはや)の中(なか)に駆入(かけい)りて
166貴(うづ)の御子(みこ)をば奉迎(ほうげい)し
167天(あめ)が下(した)をば平(たひ)らけく
168いと安(やす)らけく治(をさ)め行(ゆ)く
169神(かみ)の仕組(しぐみ)に参加(さんか)せし
170誠心(まことごころ)は三千歳(みちとせ)の
171花(はな)咲(さ)きいでて今(いま)茲(ここ)に
172五六七(みろく)の神代(みよ)の開(ひら)け口(ぐち)
173松竹梅(まつたけうめ)の宣伝使(せんでんし)
174月雪花(つきゆきはな)を始(はじ)めとし
175教(をしへ)を開(ひら)く八島主(やしまぬし)
176言依別(ことよりわけ)の言霊(ことたま)に
177敵(てき)と味方(みかた)の差別(けじめ)なく
178誠(まこと)一(ひと)つの大本(おほもと)を
179世界(せかい)に照(てら)す糸口(いとぐち)を
180手繰(たぐ)りて述(の)ぶる物語(ものがたり)
181筆(ふで)執(と)る人(ひと)は松村(まつむら)氏(し) 松村
182無尽意(むじんい)菩薩(ぼさつ)の山上(やまがみ)氏(し)
183頭(あたま)も照(てら)す身(み)も照(てら)す 山上
184月照彦(つきてるひこ)の肉(にく)の宮(みや)
185言霊(ことたま)開(ひら)く観自在(くわんじざい)
186三十三(さんじふさん)相(さう)また四相(しさう)
187妙音(めうおん)菩薩(ぼさつ)の神力(しんりき)を
188愈(いよいよ)現(あら)はす十九(つづ)の巻(まき)
189永(なが)き春日(はるひ)に照(てら)されて
190物語(ものがた)るこそ楽(たの)しけれ。
191○
192四方(よも)に塞(ふさ)がる雲霧(くもきり)を
193神(かみ)の御水火(みいき)に吹(ふ)き払(はら)ひ
194心(こころ)も清(きよ)く身(み)も清(きよ)く
195青(あを)き御空(みそら)を五六七(みろく)殿(でん)
196本宮山(ほんぐうやま)の新緑(しんりよく)は
197大本教(おほもとけう)の隆盛(りうせい)を
198衣(ころも)の色(いろ)に現(あら)はして
199行手(ゆくて)を祝(ことほ)ぐ如(ごと)くなり
200眼下(がんか)に漂(ただよ)ふ金銀(きんぎん)の
201波(なみ)に浮(うか)べる大八洲(おほやしま)
202天(あま)の岩戸(いはと)の其(その)上(うへ)に
203大宮柱(おほみやばしら)太(ふと)しりて
204千木(ちぎ)勝男木(かつをぎ)も弥(いや)高(たか)く
205朝日(あさひ)に輝(かがや)く金光(きんくわう)は
206神(かみ)の御稜威(みいづ)の十曜(とえう)の紋(もん)
207冠島(おしま)沓島(めしま)や六合大(くにひろ)の
208常磐木(ときはぎ)茂(しげ)る浮島(うきしま)は
209擬(まが)ふ方(かた)なき五大洲(ごだいしう)
210言霊閣(ことたまかく)は雲表(うんぺう)に
211黄金(こがね)の冠(かんむり)戴(いただ)きつ
212聳(そび)えて下界(げかい)を打(うち)まもる
213教御祖(をしへみおや)を斎(まつ)りたる
214甍(いらか)輝(かがや)く教祖殿(けうそでん)
215金竜殿(きんりうでん)や教主殿(けうしゆでん)
216木々(きぎ)の梢(こずゑ)も青々(あをあを)と
217春風(はるかぜ)そよぐ神(かみ)の苑(その)
218水(みづ)に浮(うか)べる錦水亭(きんすゐてい)
219地水(ちすゐ)に輝(かがや)く瑞月(ずゐげつ)が
220尽(つ)くる事(こと)なく物語(ものがた)る
221瑞(みづ)の御霊(みたま)の開(ひら)け口(ぐち)
222神(かみ)の力(ちから)も厳御霊(いづみたま)
223五十鈴(いすず)の滝(たき)の鼕々(とうとう)と
224際涯(はてし)も知(し)らぬ神(かみ)の代(よ)の
225奇(く)しき尊(たふと)き物語(ものがたり)
226高天原(たかあまはら)と鳴(な)り亘(わた)る
227言霊閣(ことたまかく)のいや高(たか)に
228声(こゑ)も涼(すず)しき神(かみ)の風(かぜ)
229常磐(ときは)堅磐(かきは)に吹(ふ)き送(おく)り
230醜(しこ)の草木(くさき)を靡(なび)かせて
231世人(よびと)の胸(むね)に塞(ふさ)がれる
232雲(くも)を晴(は)らして永久(とこしへ)の
233花(はな)咲(さ)く春(はる)の神国(かみくに)に
234導(みちび)き救(すく)ふぞ雄々(をを)しけれ
235アヽ惟神(かむながら)々々(かむながら)
236御霊(みたま)幸(さち)はひましませよ。
237○
238月日(つきひ)並(なら)びて治(をさ)まれる
239聖(ひじり)の御代(みよ)の二十余(はたちま)り
240五(いつ)つの年(とし)の睦(むつ)の月(つき)
241寒風(かんぷう)荒(すさ)ぶ真夜中(まよなか)に
242本宮(ほんぐう)新宮(しんぐう)坪(つぼ)の内(うち)
243遠(とほ)き神代(かみよ)の昔(むかし)より
244貴(うづ)の聖地(せいち)と聞(きこ)えたる
245竜門館(りうもんやかた)の神屋敷(みやしき)に
246現(あら)はれ給(たま)ひし艮(うしとら)の
247皇(すめ)大神(おほかみ)は三千歳(みちとせ)の
248こらへ忍(しの)びの松(まつ)の花(はな)
249手折(たを)る人(ひと)なき賤(しづ)の家(や)に
250住(す)まはせ玉(たま)ふ未亡人(みぼうじん)
251出口(でぐち)直子(なほこ)の肉宮(にくみや)に
252電(いなづま)の如(ごと)懸(かか)りまし
253宣(の)らせ給(たま)へる言霊(ことたま)は
254三千(さんぜん)世界(せかい)の梅(うめ)の花(はな)
255一度(いちど)に開(ひら)く時(とき)来(きた)り
256須弥仙(しゆみせん)山(ざん)に腰(こし)をかけ
257曲津(まがつ)の猛(たけ)ぶ世(よ)の中(なか)を
258神(かみ)の御水火(みいき)に言向(ことむ)けて
259ミロクの御代(みよ)を開(ひら)かむと
260厳(いづ)の雄健(をたけ)び踏(ふ)みたけび
261厳(いづ)のころびを起(おこ)しつつ
262神(かみ)の出口(でぐち)の口開(くちびら)き
263大本教(おほもとけう)の礎(いしずゑ)を
264固(かた)め給(たま)ひし雄々(をを)しさよ
265賤(しづ)が伏家(ふせや)の賤(しづ)の女(め)は
266神(かみ)の御声(みこゑ)に目(め)をさまし
267黒白(あやめ)も分(わか)ぬ暗(やみ)の夜(よ)を
268光(ひかり)眩(まばゆ)き旭子(あさひこ)の
269日(ひ)の出(で)の神代(みよ)に還(かへ)さむと
270朝(あさ)な夕(ゆふ)なに命毛(いのちげ)の
271御筆(みふで)を執(と)りて神言(かみごと)を
272心(こころ)一(ひと)つに記(しる)しつつ
273二十七(にじふしち)年(ねん)が其(その)間(あひだ)
274唯(ただ)一日(いちじつ)の如(ごと)くにて
275仕(つか)へ玉(たま)ひし言(こと)の葉(は)は
276国常立(くにとこたち)の大神(おほかみ)の
277貴(うづ)の御声(みこゑ)と尊(たふと)みて
278集(あつ)まり来(きた)る諸人(もろびと)は
279遠(とほ)き近(ちか)きの隔(へだ)てなく
280貴賤(きせん)老幼(らうえう)おしなべて
281聖地(せいち)をさして寄(よ)り来(きた)る
282神(かみ)の御稜威(みいづ)の赫灼(いやちこ)に
283日々(ひび)に栄(さか)えて大本(おほもと)は
284朝日(あさひ)の豊栄(とよさか)昇(のぼ)るごと
285四方(よも)の国々(くにぐに)照(て)らし行(ゆ)く
286変性(へんじやう)男子(なんし)と現(あらは)れて
287錦(にしき)の機(はた)の経糸(たていと)を
288仕組(しぐ)みて茲(ここ)に七年(ななとせ)の
289月日(つきひ)を重(かさ)ねて待(ま)ち給(たま)ふ
290時(とき)しもあれや三十余(みそあま)り
291一(ひと)つの年(とし)の秋(あき)の頃(ころ)
292変性(へんじやう)女子(によし)の生御魂(いくみたま)
293神(かみ)の教(をしへ)を蒙(かうむ)りて
294穴太(あなを)の郷(さと)を後(あと)にして
295変性(へんじやう)男子(なんし)の住所(すみか)をば
296訪(たづ)ねし事(こと)の縁(えん)となり
297愈(いよいよ)茲(ここ)に緯糸(よこいと)の
298機織姫(はたおりひめ)と現(あら)はれて
299襷十字(たすきじふじ)に掛巻(かけまく)も
300畏(かしこ)き神(かみ)の御教(みをしへ)を
301稜威(いづ)の仕組(しぐみ)の新聞紙(にひぶみ)に
302写(うつ)して開(ひら)く神霊界(しんれいかい)
303金言(きんげん)玉詞(ぎよくし)の神勅(しんちよく)を
304心(こころ)も狭(せま)き智慧(ちゑ)浅(あさ)き
305パリサイ人(びと)が誤解(ごかい)して
306あらぬ言挙(ことあ)げなしければ
307清(きよ)けき神(かみ)の御教(みをしへ)も
308漸(やうや)く雲(くも)に包(つつ)まれて
309高天原(たかあまはら)の空(そら)暗(くら)く
310黒白(あやめ)も分(わ)かぬ人心(ひとごころ)
311瑞(みづ)の御霊(みたま)は悲(かな)しみて
312此(この)雲霧(くもきり)を払(はら)はむと
313心(こころ)痛(いた)むる折柄(をりから)に
314忽(たちま)ち轟(とどろ)く雷(いかづち)の
315雲(くも)の上(うへ)より落(お)ち来(きた)り
316身動(みうご)きならぬ籠(かご)の鳥(とり)
317忠(ちう)と囀(さへづ)る群雀(むらすずめ)
318漸(やうや)く声(こゑ)をひそめける
319瑞(みづ)の御霊(みたま)の神言(みこと)もて
320パリサイ人(びと)や世(よ)の人(ひと)を
321尊(たふと)き神(かみ)の御教(みをしへ)に
322眼(まなこ)を覚(さ)まさせ助(たす)けむと
323心(こころ)を定(さだ)めて病労(いたづき)の
324身(み)もたなしらに述(の)べ立(た)つる
325尊(たふと)き神(かみ)の御(おん)心(こころ)
326筆(ふで)に写(うつ)して松(まつ)の世(よ)の
327栄(さか)えの本(もと)の物語(ものがたり)
328臥竜(ぐわりよう)如来(によらい)と現(あら)はれて
329松雲閣(しよううんかく)に横(よこ)たはり
330落葉(おちば)を探(さが)す佐賀(さが)伊佐男(いさを)(佐賀伊佐男)
331垢(あか)を清(きよ)むる温泉(をんせん)の
332湯浅(ゆあさ)清高(きよたか)両人(りやうにん)を(湯浅清高)
333金剛(こんがう)童子(どうじ)や勢多迦(せいたか)の
334二人(ふたり)の役(やく)になぞらへて
335倒(たふ)れかかりし神柱(かむばしら)
336立直(たてなほ)さむと真心(まごころ)の
337限(かぎ)りを尽(つく)し身(み)を尽(つく)し
338世人(よびと)の覚醒(めざめ)を松村(まつむら)や
339外山(とやま)豊二(とよじ)氏(し)加藤(かとう)明子(はるこ)(外山豊二)
340藤津(ふじつ)久子(ひさこ)の筆(ふで)の補助(ほじよ)
341神代(かみよ)の巻(まき)の前宇城(まへうしろ)(加藤明子)
342口(くち)に任(まか)せて信五郎(のぶごらう)
343なみなみならぬ並松(なみまつ)の(藤津久子)
344流(なが)れも深(ふか)き物語(ものがたり)
345空(そら)吹(ふ)く風(かぜ)の颯々(さつさつ)と(宇城信五郎)
346心(こころ)いそいそ言霊(ことたま)の
347車(くるま)に乗(の)りて勇(いさ)み行(ゆ)く
348あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
349御霊(みたま)幸(さち)はひましませよ
350(大正一一・五・一〇 旧四・一四 松村真澄録)
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