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霊界物語
如意宝珠(第13~24巻)
第19巻(午の巻)
序
凡例
総説三十三魂
第1篇 神慮洪遠
第1章 高熊山
第2章 鶍の嘴
第3章 千騎一騎
第4章 善か悪か
第2篇 意外の意外
第5章 零敗の苦
第6章 和合と謝罪
第7章 牛飲馬食
第8章 大悟徹底
第3篇 至誠通神
第9章 身魂の浄化
第10章 馬鹿正直
第11章 変態動物
第12章 言照姫
第4篇 地異天変
第13章 混線
第14章 声の在所
第15章 山神の滝
第16章 玉照彦
第17章 言霊車
霊の礎(五)
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霊界物語
>
如意宝珠(第13~24巻)
>
第19巻(午の巻)
> 後付 > 霊の礎(五)
<<< 言霊車
(B)
(N)
余白歌 >>>
霊
(
たま
)
の
礎
(
いしずゑ
)
(五)
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第19巻 如意宝珠 午の巻
篇:
後付
よみ(新仮名遣い):
章:
霊の礎(五)
よみ(新仮名遣い):
たまのいしずえ
通し章番号:
口述日:
1922(大正11)年12月
口述場所:
筆録者:
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年2月28日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
高天原に復活した人間の霊身は、地上世界に生存していた如くに思想・感情・意識を有している。楽しく神の懐に抱かれて、種々の積極的神業を営むのである。さて人間はどうして現界に肉体をもって生まれてくるのか。
高天原の天人は、地上と同様に夫婦の情交を行い霊の子を産む。これを地上の肉体人の息に交えて人間を産ませるのである。人間は神の子・神の宮である。天人夫婦に因縁の深い地上の男女が霊に感じて、胎児を宿すのである。
その霊が蒔かれた田畑の良否によって、その子の善悪の発達に、影響を及ぼすことは止むを得ない。せっかくの天からの種子を発育不良にしてしまっては、人生みの神業を完全に遂行することはできなくなり、宇宙の大損害をもたらすのである。
人間が現界へ生まれてくる目的は、天国を無限に開くべく、天からその霊体の養成所として降されたのである。数十年の短い肉体的生活を営むためではない。肉体と共にその霊子が発達して、天国の神業に奉仕するためである。
そして天国に復活するときには、死という関門を越えて霊界に復活しなければならない。神の方から見れば、生き通しであって、死は皆無なのである。ただし根底の国へ落ちて行く人間の霊魂は非常な苦しみを受ける。
人間は未来の世界があることを知らなければ、真の道義を行うことができない。神幽現三界を通じて善悪正邪の勤怠応報が厳然としてある、ということを悟らなければ、人生の本分は尽くされない。
天国に住む天人は、地上を去って天国に来る人間を非常に歓待する。だから私は天国を、霊魂の故郷と呼ぶのである。
真神は人間が地上でよく発達し、完全な天人となって天国の住民となり、霊的神業に参加することを非常に喜び給うのである。
故に人間は、神を信じ愛し、善の行いを励み、本体なる霊魂を完全に発達させ、天津神の御許へ、神の大御宝として還ることができるよう、努力しなければならない。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm199901
愛善世界社版:
295頁
八幡書店版:
第4輯 141頁
修補版:
校定版:
301頁
普及版:
初版:
ページ備考:
派生
[?]
この文献を底本として書かれたと思われる文献です。
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:
出口王仁三郎全集 > 第二巻 宗教・教育編 > 第四篇 神霊世界 > 第三章 霊の礎
001
一、
002
高天原
(
たかあまはら
)
に
復活
(
ふくくわつ
)
したる
人間
(
にんげん
)
の
霊身
(
れいしん
)
は、
003
地上
(
ちじやう
)
現実界
(
げんじつかい
)
に
生存
(
せいぞん
)
せし
時
(
とき
)
の
如
(
ごと
)
く、
004
思想
(
しさう
)
感情
(
かんじやう
)
意識
(
いしき
)
等
(
とう
)
を
有
(
いう
)
して
楽
(
たの
)
しく
神
(
かみ
)
の
懐
(
ふところ
)
に
抱
(
いだ
)
かれ、
005
種々
(
しゆじゆ
)
の
積極
(
せつきよく
)
的
(
てき
)
神業
(
しんげふ
)
を
営
(
いとな
)
むことを
得
(
え
)
るは
前
(
まへ
)
に
述
(
の
)
べた
通
(
とほ
)
りである。
006
扨
(
さ
)
て
人間
(
にんげん
)
は
何
(
ど
)
うして
現界
(
げんかい
)
に
人
(
ひと
)
の
肉躰
(
にくたい
)
を
保
(
たも
)
ちて
生
(
うま
)
れ
来
(
く
)
るかと
云
(
い
)
ふ
問題
(
もんだい
)
に
至
(
いた
)
つては、
007
如何
(
いか
)
なる
賢哲
(
けんてつ
)
も
的確
(
てきかく
)
な
解決
(
かいけつ
)
を
与
(
あた
)
へて
居
(
ゐ
)
ない。
008
併
(
しか
)
し
是
(
これ
)
は
実
(
じつ
)
に
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ない
所
(
ところ
)
である。
009
物質
(
ぶつしつ
)
的
(
てき
)
要素
(
えうそ
)
を
以
(
もつ
)
て
捏
(
こ
)
ね
固
(
かた
)
められたる
人間
(
にんげん
)
として
無限
(
むげん
)
絶対
(
ぜつたい
)
なる
精霊界
(
せいれいかい
)
の
消息
(
せうそく
)
を
解釈
(
かいしやく
)
せむとするのは
恰
(
あたか
)
も
木
(
き
)
に
倚
(
よ
)
りて
魚
(
うを
)
を
求
(
もと
)
め、
010
海底
(
かいてい
)
に
潜
(
ひそ
)
みて
焚火
(
たきび
)
の
暖
(
だん
)
を
得
(
え
)
むとするやうなものである。
011
故
(
ゆゑ
)
に
現界人
(
げんかいじん
)
は
死後
(
しご
)
の
生涯
(
しやうがい
)
や
霊界
(
れいかい
)
の
真相
(
しんさう
)
を
探
(
さぐ
)
らむとして、
012
何程
(
なにほど
)
奮勉
(
ふんべん
)
努力
(
どりよく
)
した
所
(
ところ
)
で
到底
(
たうてい
)
不可能
(
ふかのう
)
不成功
(
ふせいこう
)
に
終
(
をは
)
るのは
寧
(
むし
)
ろ
当然
(
たうぜん
)
である。
013
一度
(
いちど
)
神界
(
しんかい
)
の
特別
(
とくべつ
)
の
許可
(
きよか
)
を
得
(
え
)
たるものが、
014
無数
(
むすう
)
の
霊界
(
れいかい
)
を
探
(
さぐ
)
り
来
(
き
)
たり、
015
之
(
これ
)
を
現界
(
げんかい
)
へその
一部分
(
いちぶぶん
)
を
伝
(
つた
)
へたものでなくては
到底
(
たうてい
)
今日
(
こんにち
)
の
学者
(
がくしや
)
の
所説
(
しよせつ
)
は
臆測
(
おくそく
)
に
過
(
す
)
ぎないことになつて
了
(
しま
)
ふ。
016
一、
017
抑
(
そもそ
)
も
高天原
(
たかあまはら
)
の
天国
(
てんごく
)
に
住
(
す
)
む
天人
(
てんにん
)
即
(
すなは
)
ち
人間
(
にんげん
)
の
昇天
(
しようてん
)
せし
霊身人
(
れいしんじん
)
は
地上
(
ちじやう
)
と
同様
(
どうやう
)
に
夫婦
(
ふうふ
)
の
情交
(
じやうかう
)
を
行
(
おこな
)
ひ、
018
終
(
つひ
)
に
霊
(
れい
)
の
子
(
こ
)
を
産
(
う
)
んで
是
(
これ
)
を
地上
(
ちじやう
)
にある
肉体人
(
にくたいじん
)
の
息
(
いき
)
に
交
(
まじ
)
へて
人間
(
にんげん
)
を
産
(
う
)
ましめるものである。
019
故
(
ゆゑ
)
に
人
(
ひと
)
は
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
、
020
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
といふのである。
021
地上
(
ちじやう
)
は
凡
(
すべ
)
て
天国
(
てんごく
)
の
移写
(
いしや
)
であるから
天国
(
てんごく
)
に
於
(
おい
)
て
天人
(
てんにん
)
夫婦
(
ふうふ
)
が
情交
(
じやうかう
)
を
行
(
おこな
)
ひ
霊子
(
れいし
)
を
地上
(
ちじやう
)
に
蒔
(
ま
)
き
落
(
おと
)
す
時
(
とき
)
はその
因縁
(
いんねん
)
の
深
(
ふか
)
き
地上
(
ちじやう
)
の
男女
(
だんぢよ
)
は
忽
(
たちま
)
ち
霊
(
れい
)
に
感
(
かん
)
じ
情交
(
じやうかう
)
を
為
(
な
)
し
胎児
(
たいじ
)
を
宿
(
やど
)
すことになる。
022
その
胎児
(
たいじ
)
は
即
(
すなは
)
ち
天人
(
てんにん
)
の
蒔
(
ま
)
いた
霊
(
れい
)
の
子
(
こ
)
の
宿
(
やど
)
つたものである。
023
その
児
(
こ
)
の
善
(
ぜん
)
に
発達
(
はつたつ
)
したり
悪
(
あく
)
に
落
(
お
)
つるのも
亦
(
また
)
その
蒔
(
ま
)
かれた
田畑
(
たはた
)
の
良否
(
りやうひ
)
に
依
(
よ
)
つて
幾分
(
いくぶん
)
かの
影響
(
えいきやう
)
をその
児
(
こ
)
が
受
(
う
)
けるのは
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ない。
024
智愚
(
ちぐ
)
正邪
(
せいじや
)
の
区別
(
くべつ
)
の
付
(
つ
)
くのも
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ない。
025
石
(
いし
)
の
上
(
うへ
)
に
蒔
(
ま
)
かれた
種子
(
たね
)
は
決
(
けつ
)
して
生
(
は
)
えない。
026
又
(
また
)
瘠土
(
せきど
)
に
蒔
(
ま
)
かれた
種子
(
たね
)
は
肥沃
(
ひよく
)
の
地
(
ち
)
に
蒔
(
ま
)
かれた
種子
(
しゆし
)
に
比
(
ひ
)
すれば
大変
(
たいへん
)
な
相違
(
さうゐ
)
があるものだ。
027
之
(
これ
)
を
思
(
おも
)
へば
人間
(
にんげん
)
は
造次
(
ざうじ
)
にも
顛沛
(
てんぱい
)
にも
正
(
ただ
)
しき
清
(
きよ
)
き
温
(
あたた
)
かき
優
(
やさ
)
しき
美
(
うる
)
はしき
心
(
こころ
)
を
持
(
も
)
ち、
028
最善
(
さいぜん
)
の
行
(
おこな
)
ひを
励
(
はげ
)
まねばならぬ。
029
折角
(
せつかく
)
の
天
(
てん
)
よりの
種子
(
たね
)
を
発育
(
はついく
)
不良
(
ふりやう
)
に
陥
(
おちい
)
らしめ
或
(
あるひ
)
は
不発生
(
ふはつせい
)
に
終
(
をは
)
らしむるやうなことに
成
(
な
)
つては、
030
人生
(
ひとう
)
みの
神業
(
しんげふ
)
を
完全
(
くわんぜん
)
に
遂行
(
すゐかう
)
することは
出来
(
でき
)
なくなつて
宇宙
(
うちう
)
の
大損害
(
だいそんがい
)
を
招
(
まね
)
くに
至
(
いた
)
るものである。
031
人間
(
にんげん
)
が
現界
(
げんかい
)
へ
生
(
うま
)
れて
来
(
く
)
る
目的
(
もくてき
)
は、
032
天国
(
てんごく
)
を
無限
(
むげん
)
に
開
(
ひら
)
く
可
(
べ
)
く
天
(
てん
)
よりその
霊体
(
れいたい
)
の
養成所
(
やうせいしよ
)
として
降
(
くだ
)
されたものである。
033
決
(
けつ
)
して
数十
(
すうじふ
)
年
(
ねん
)
の
短
(
みじか
)
き
肉的
(
にくてき
)
生活
(
せいくわつ
)
を
営
(
いとな
)
むためでは
無
(
な
)
い。
034
要
(
えう
)
するに
人
(
ひと
)
の
肉体
(
にくたい
)
と
共
(
とも
)
にその
霊子
(
れいし
)
が
発達
(
はつたつ
)
して
天国
(
てんごく
)
の
神業
(
しんげふ
)
を
奉仕
(
ほうし
)
するためである。
035
天国
(
てんごく
)
に
住
(
す
)
む
天人
(
てんにん
)
は
是非
(
ぜひ
)
とも
一度
(
いちど
)
人間
(
にんげん
)
の
肉体内
(
にくたいない
)
に
入
(
い
)
りてその
霊子
(
れいし
)
を
完全
(
くわんぜん
)
に
発育
(
はついく
)
せしめ
現人
(
げんじん
)
同様
(
どうやう
)
の
霊体
(
れいたい
)
を
造
(
つく
)
り
上
(
あ
)
げ、
036
地上
(
ちじやう
)
の
世界
(
せかい
)
に
於
(
おい
)
て
善徳
(
ぜんとく
)
を
積
(
つ
)
ませ、
037
完全
(
くわんぜん
)
なる
霊体
(
れいたい
)
として
天上
(
てんじやう
)
に
還
(
かへ
)
らしめむがためである。
038
故
(
ゆゑ
)
に
現界人
(
げんかいじん
)
の
肉体
(
にくたい
)
は
天人
(
てんにん
)
養成
(
やうせい
)
の
苗代
(
なはしろ
)
であり
学校
(
がくかう
)
であることを
悟
(
さと
)
るべきである。
039
一、
040
胎児
(
たいじ
)
は
母体
(
ぼたい
)
の
暗黒
(
あんこく
)
な
胞衣
(
えな
)
の
中
(
なか
)
で
平和
(
へいわ
)
な
生活
(
せいくわつ
)
を
続
(
つづ
)
け
十
(
じつ
)
ケ
月
(
げつ
)
の
後
(
のち
)
には
母体
(
ぼたい
)
を
離
(
はな
)
れて
現界
(
げんかい
)
へ
生
(
うま
)
れ
喜怒
(
きど
)
哀楽
(
あいらく
)
の
為
(
ため
)
に
生存
(
せいぞん
)
するものだと
言
(
い
)
ふことは
知
(
し
)
らないが、
041
併
(
しか
)
し
生
(
うま
)
るべき
時
(
とき
)
が
充
(
み
)
つれば
矢張
(
やは
)
り
生
(
うま
)
れなくてはならぬ
如
(
ごと
)
く、
042
人間
(
にんげん
)
も
亦
(
また
)
天国
(
てんごく
)
へ
復活
(
ふくくわつ
)
すべき
時
(
とき
)
が
充
(
み
)
つれば
如何
(
いか
)
なる
方法
(
はうはふ
)
にても
死
(
し
)
といふ
一
(
ひと
)
つの
関門
(
くわんもん
)
を
越
(
こ
)
えて
霊界
(
れいかい
)
に
復活
(
ふくくわつ
)
せなくてはならぬのである。
043
胎児
(
たいじ
)
は
月
(
つき
)
充
(
み
)
ちて
胞衣
(
えな
)
といふ
一
(
ひと
)
つの
死骸
(
しがい
)
を
遺
(
のこ
)
して
生
(
うま
)
るる
如
(
ごと
)
く
人間
(
にんげん
)
も
亦
(
また
)
肉体
(
にくたい
)
といふ
死骸
(
しがい
)
を
遺
(
のこ
)
して
霊界
(
れいかい
)
へ
復活
(
ふくくわつ
)
即
(
すなは
)
ち
生
(
うま
)
るるのである。
044
故
(
ゆゑ
)
に
神
(
かみ
)
の
方
(
はう
)
から
見
(
み
)
れば
生通
(
いきとほ
)
しであつて
死
(
し
)
といふ
事
(
こと
)
は
皆無
(
かいむ
)
である。
045
只々
(
ただただ
)
形骸
(
けいがい
)
を
自己
(
じこ
)
の
霊魂
(
れいこん
)
が
分離
(
ぶんり
)
した
時
(
とき
)
の
状態
(
じやうたい
)
を
死
(
し
)
と
称
(
しよう
)
するのみで
要
(
えう
)
するに
天人
(
てんにん
)
と
生
(
うま
)
れし
時
(
とき
)
の
胞衣
(
えな
)
と
見
(
み
)
れば
可
(
よ
)
いのである。
046
胎児
(
たいじ
)
の
生
(
うま
)
るる
時
(
とき
)
の
苦
(
くるし
)
みある
如
(
ごと
)
く
自己
(
じこ
)
の
本体
(
ほんたい
)
が
肉体
(
にくたい
)
から
分離
(
ぶんり
)
する
時
(
とき
)
にも
矢張
(
やはり
)
相当
(
さうたう
)
の
苦
(
くる
)
しみはあるものである。
047
併
(
しか
)
しその
間
(
あひだ
)
は
極
(
きは
)
めて
短
(
みじか
)
いものである。
048
以上
(
いじやう
)
は
天国
(
てんごく
)
へ
復活
(
ふくくわつ
)
する
人
(
ひと
)
の
死
(
し
)
の
状態
(
じやうたい
)
である。
049
根底
(
ねそこ
)
の
国
(
くに
)
へ
落
(
お
)
ちて
行
(
ゆ
)
く
人間
(
にんげん
)
の
霊魂
(
れいこん
)
は
非常
(
ひじやう
)
な
苦
(
くる
)
しみを
受
(
う
)
けるもので、
050
恰度
(
ちやうど
)
人間
(
にんげん
)
の
難産
(
なんざん
)
のやうなもので
産児
(
さんじ
)
の
苦痛
(
くつう
)
以上
(
いじやう
)
である。
051
中
(
なか
)
には
死産
(
しさん
)
と
謂
(
ゐ
)
つて
死
(
し
)
んで
生
(
うま
)
れる
胎児
(
たいじ
)
のやうに
最早
(
もはや
)
浮
(
う
)
かぶ
瀬
(
せ
)
が
無
(
な
)
い
無限苦
(
むげんく
)
の
地獄
(
ぢごく
)
へ
落
(
おと
)
されて
了
(
しま
)
ふのである。
052
故
(
ゆゑ
)
に
人間
(
にんげん
)
は
未来
(
みらい
)
の
世界
(
せかい
)
のある
事
(
こと
)
が
判
(
わか
)
らねば
真
(
しん
)
の
道義
(
だうぎ
)
を
行
(
おこな
)
ふことが
出来
(
でき
)
ぬものである。
053
神幽現
(
しんいうげん
)
三界
(
さんかい
)
を
通
(
つう
)
じて
善悪
(
ぜんあく
)
正邪
(
せいじや
)
勤怠
(
きんたい
)
の
応報
(
おうはう
)
が
儼然
(
げんぜん
)
としてあるものと
云
(
い
)
ふことを
覚
(
さと
)
らねば
人生
(
じんせい
)
の
本分
(
ほんぶん
)
は
何
(
ど
)
うしても
尽
(
つく
)
されないものである。
054
一、
055
天国
(
てんごく
)
に
住
(
す
)
める
天人
(
てんにん
)
は
地上
(
ちじやう
)
を
去
(
さ
)
つて
天国
(
てんごく
)
へ
昇
(
のぼ
)
り
来
(
きた
)
るべき
人間
(
にんげん
)
を
非常
(
ひじやう
)
に
歓迎
(
くわんげい
)
し
種々
(
しゆじゆ
)
の
音楽
(
おんがく
)
などを
奏
(
そう
)
して
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
るものである。
056
故
(
ゆゑ
)
に
天国
(
てんごく
)
を
吾人
(
ごじん
)
は
称
(
しよう
)
して
霊魂
(
みたま
)
の
故郷
(
こきやう
)
と
曰
(
い
)
ふのである。
057
真神
(
しんしん
)
即
(
すなは
)
ち
主
(
しゆ
)
なる
神
(
かみ
)
は
人間
(
にんげん
)
の
地上
(
ちじやう
)
に
於
(
おい
)
て
善
(
よ
)
く
発達
(
はつたつ
)
し
完全
(
くわんぜん
)
なる
天人
(
てんにん
)
となつて
天国
(
てんごく
)
へ
昇
(
のぼ
)
り
来
(
きた
)
り
天国
(
てんごく
)
の
住民
(
ぢうみん
)
となつて
霊的
(
れいてき
)
神業
(
しんげふ
)
に
参加
(
さんか
)
する
事
(
こと
)
を
非常
(
ひじやう
)
に
歓
(
よろこ
)
び
玉
(
たま
)
ふのである。
058
天国
(
てんごく
)
の
天人
(
てんにん
)
も
亦
(
また
)
人間
(
にんげん
)
が
完全
(
くわんぜん
)
な
霊体
(
れいたい
)
となつて
天国
(
てんごく
)
へ
昇
(
のぼ
)
り
来
(
きた
)
り
天人
(
てんにん
)
の
仲間
(
なかま
)
に
成
(
な
)
ることを
大変
(
たいへん
)
に
歓迎
(
くわんげい
)
するものである。
059
譬
(
たと
)
へば
爰
(
ここ
)
に
養魚家
(
やうぎよか
)
があつて
大池
(
だいち
)
に
鯉
(
こひ
)
の
児
(
こ
)
を
一万尾
(
いちまんび
)
放養
(
はうやう
)
し
其
(
その
)
鯉児
(
りじ
)
が
一尾
(
いちび
)
も
残
(
のこ
)
らず
生育
(
せいいく
)
して
呉
(
く
)
れるのを
待
(
ま
)
つて
歓
(
よろこ
)
び
楽
(
たのし
)
んで
居
(
ゐ
)
る
様
(
やう
)
なものである。
060
折角
(
せつかく
)
一万尾
(
いちまんび
)
も
放養
(
はうやう
)
しておいた
鯉
(
こひ
)
が
一定
(
いつてい
)
の
年月
(
ねんげつ
)
を
経
(
へ
)
て
調
(
しら
)
べて
見
(
み
)
ると
其
(
その
)
鯉
(
こひ
)
の
発育
(
はついく
)
悪
(
あし
)
く
満足
(
まんぞく
)
に
発育
(
はついく
)
を
遂
(
と
)
げたものが
百分
(
ひやくぶん
)
一
(
いち
)
に
減
(
げん
)
じ
其
(
その
)
他
(
た
)
は
残
(
のこ
)
らず
死滅
(
しめつ
)
したり、
061
悪人
(
あくにん
)
に
捕獲
(
ほくわく
)
されて
養主
(
やうしゆ
)
の
手
(
て
)
に
返
(
かへ
)
らないとしたら
其
(
その
)
養主
(
やうしゆ
)
の
失望
(
しつばう
)
落胆
(
らくたん
)
は
思
(
おも
)
ひやらるるであらう。
062
併
(
しか
)
し
鯉
(
こひ
)
の
養主
(
やうしゆ
)
は
只
(
ただ
)
物質
(
ぶつしつ
)
的
(
てき
)
の
収益
(
しうえき
)
を
計
(
はか
)
るためであるが、
063
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
愛
(
あい
)
の
欲望
(
よくばう
)
は
到底
(
たうてい
)
物質
(
ぶつしつ
)
的
(
てき
)
の
欲望
(
よくばう
)
に
比
(
くら
)
ぶることは
出来
(
でき
)
ない。
064
故
(
ゆゑ
)
に
人間
(
にんげん
)
は
何処
(
どこ
)
までも
神
(
かみ
)
を
信
(
しん
)
じ
神
(
かみ
)
を
愛
(
あい
)
し
善
(
ぜん
)
の
行為
(
かうゐ
)
を
励
(
はげ
)
み、
065
その
霊魂
(
れいこん
)
なる
本体
(
ほんたい
)
をして
完全
(
くわんぜん
)
なる
発達
(
はつたつ
)
を
遂
(
と
)
げしめ、
066
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
の
御許
(
みもと
)
へ
神
(
かみ
)
の
大御宝
(
おほみたから
)
として
還
(
かへ
)
り
得
(
う
)
るやうに
努力
(
どりよく
)
せなくては、
067
人生
(
じんせい
)
の
本分
(
ほんぶん
)
を
全
(
まつた
)
うすることが
出来
(
でき
)
ない
而已
(
のみ
)
ならず、
068
神
(
かみ
)
の
最
(
もつと
)
も
忌
(
い
)
みたまふ
根底
(
ねそこ
)
の
国
(
くに
)
へ
自
(
みづか
)
ら
落行
(
おちゆ
)
かねばならぬやうになつて
了
(
しま
)
ふのである。
069
アヽ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
。
070
大正十一年十二月
071
(昭和一〇・六・四 王仁校正)
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(N)
余白歌 >>>
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