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霊界物語
如意宝珠(第13~24巻)
第24巻(亥の巻)
序文
総説
第1篇 流転の涙
第1章 粉骨砕身
第2章 唖呍
第3章 波濤の夢
第4章 一島の女王
第2篇 南洋探島
第5章 蘇鉄の森
第6章 アンボイナ島
第7章 メラの滝
第8章 島に訣別
第3篇 危機一髪
第9章 神助の船
第10章 土人の歓迎
第11章 夢の王者
第12章 暴風一過
第4篇 蛮地宣伝
第13章 治安内教
第14章 タールス教
第15章 諏訪湖
第16章 慈愛の涙
霊の礎(一〇)
霊の礎(一一)
神諭
余白歌
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霊界物語
>
如意宝珠(第13~24巻)
>
第24巻(亥の巻)
> 後付 > 霊の礎(一〇)
<<< 慈愛の涙
(B)
(N)
霊の礎(一一) >>>
霊
(
たま
)
の
礎
(
いしずゑ
)
(一〇)
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第24巻 如意宝珠 亥の巻
篇:
後付
よみ(新仮名遣い):
章:
霊の礎(一〇)
よみ(新仮名遣い):
たまのいしずえ
通し章番号:
口述日:
1922(大正11)年12月
口述場所:
筆録者:
王仁
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年5月10日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
高天原の天界には、地上と同じく住所や家屋がある。天人が生活することは、地上の人間が生活するのと似ている。天人とは人間だからである。
現実界すなわち自然界とは、霊界の移写なのである。それゆえ、霊界の事物は自然界と同様なのである。
天人も現界人と同じく名誉富寿を願い、また進歩や向上がある。向上が進むにしたがって立派な地所や家屋に住み、光輝ある衣服を着るのである。その徳に応じて主神から与えられる。疑いを捨てて天国の生活を信じるときには、自然に崇高偉大な事物を見るべく、大歓喜を摂受することができるのである。
天国にも士農工商があるが、ただ各自能力を発揮して公共的に尽くすのみである。天国における士とは軍人ではなく宣伝使である。人間は意志感情や事業を死後の世界まで継承するのである。
天国霊国にも貧富がある。生前にその財産を善用し神を信じて神を愛するために活用した者は、天国において富者となる。公共のために財産を善用した人は、中位の富者となる。私利私欲のためだけに使った者は、貧者となる。
死後の世界において歓喜の生涯を送るためには、現世においても神を理解し信じ愛し、現世においても歓喜の生涯を生前から営んでいなければならない。現世的事業を捨てて山林に隠遁した者は、やはり死後においても生前と同様、孤独の生涯を送る。
天国に安全な生活を営もうと望むなら、生前に各自の業を励み、最善の努力を尽くさなければならない。
また宣伝使は宣伝使としての本分を尽くすべきである。世間心を起こして宣伝使の業を行ってはならない。神の道を舎身的に宣伝し、天国と霊国の状態を知らしめ、世人に光明の歓喜を伝えることに心を砕かなければならない。
主の神は、仁愛の天使を世に降し、地上の民を教化するために月の光を地上に投じたもうたのである。宣伝使はこの月光を力として自己の霊魂と心性を磨き、神を信じ愛し理解し、これを万民に伝えなければならないのである。
天界地上界の区別なく、神の道に仕える身魂ほど歓喜を味わう幸福者はないのである。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm249901
愛善世界社版:
284頁
八幡書店版:
第4輯 719頁
修補版:
校定版:
293頁
普及版:
初版:
ページ備考:
派生
[?]
この文献を底本として書かれたと思われる文献です。
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:
出口王仁三郎全集 > 第二巻 宗教・教育編 > 第四篇 神霊世界 > 第三章 霊の礎
001
一、
002
高天原
(
たかあまはら
)
の
天界
(
てんかい
)
には、
003
地上
(
ちじやう
)
の
世界
(
せかい
)
と
同様
(
どうやう
)
に
住所
(
ぢゆうしよ
)
や
家屋
(
かをく
)
があつて、
004
天人
(
てんにん
)
が
生活
(
せいくわつ
)
して
居
(
ゐ
)
ることは
地上
(
ちじやう
)
の
世界
(
せかい
)
に
於
(
お
)
ける
人間
(
にんげん
)
の
生活
(
せいくわつ
)
と
相似
(
あいに
)
て
居
(
ゐ
)
るのである。
005
斯
(
か
)
くいふ
時
(
とき
)
は
現界人
(
げんかいじん
)
は
一
(
ひと
)
つの
空想
(
くうさう
)
として
一笑
(
いつせう
)
に
付
(
ふ
)
し
顧
(
かへり
)
みないであらう。
006
それも
強
(
あなが
)
ち
無理
(
むり
)
ではないと
思
(
おも
)
ふ。
007
一度
(
いちど
)
も
見
(
み
)
たことも
無
(
な
)
く、
008
又
(
また
)
天人
(
てんにん
)
なるものは
人間
(
にんげん
)
だと
云
(
い
)
ふことを
知
(
し
)
らぬ
故
(
ゆゑ
)
である。
009
又
(
また
)
天人
(
てんにん
)
の
住所
(
ぢゆうしよ
)
なるものは、
010
地球
(
ちきう
)
現界人
(
げんかいじん
)
の
見
(
み
)
る
天空
(
てんくう
)
だと
思
(
おも
)
ふから
信
(
しん
)
じないのである。
011
打見
(
うちみ
)
る
所
(
ところ
)
天空
(
てんくう
)
なるものは
冲虚
(
ちうきよ
)
なるが
上
(
うへ
)
に、
012
其
(
その
)
天人
(
てんにん
)
といふものも
亦
(
また
)
一種
(
いつしゆ
)
の
気体
(
きたい
)
的
(
てき
)
形体
(
けいたい
)
に
過
(
す
)
ぎないものと
思
(
おも
)
ふからである。
013
故
(
ゆゑ
)
に
地
(
ち
)
の
世界
(
せかい
)
の
人間
(
にんげん
)
は、
014
霊界
(
れいかい
)
の
事物
(
じぶつ
)
にも
亦
(
また
)
自然界
(
しぜんかい
)
同様
(
どうやう
)
であるといふ
事
(
こと
)
を
会得
(
ゑとく
)
することが
出来
(
でき
)
ぬからである。
015
現実界
(
げんじつかい
)
即
(
すなは
)
ち
自然界
(
しぜんかい
)
の
人間
(
にんげん
)
は、
016
霊的
(
れいてき
)
の
何者
(
なにもの
)
たるかを
知
(
し
)
らないから
疑
(
うたが
)
ふのである。
017
地上
(
ちじやう
)
の
現界
(
げんかい
)
を
霊界
(
れいかい
)
の
移写
(
いしや
)
だといふことを
自覚
(
じかく
)
せないから、
018
天人
(
てんにん
)
と
云
(
い
)
へば
天
(
あま
)
の
羽衣
(
はごろも
)
を
着
(
き
)
て、
019
空中
(
くうちう
)
を
自由
(
じいう
)
自在
(
じざい
)
に
飛翔
(
ひしやう
)
するものと
思
(
おも
)
つてゐるのは
人間
(
にんげん
)
の
不覚
(
ふかく
)
である。
020
天人
(
てんにん
)
は
之
(
これ
)
等
(
ら
)
の
人間
(
にんげん
)
を
癲狂者
(
てんきやうしや
)
と
云
(
い
)
つて
笑
(
わら
)
ふのである。
021
一、
022
天人
(
てんにん
)
の
生活
(
せいくわつ
)
状態
(
じやうたい
)
にも
各
(
おのおの
)
不同
(
ふどう
)
があつて、
023
威厳
(
ゐげん
)
の
高
(
たか
)
きものの
住所
(
ぢゆうしよ
)
は
崇高
(
すうかう
)
なものである。
024
又
(
また
)
それに
次
(
つ
)
ぐものはそれ
相応
(
さうおう
)
の
住所
(
ぢゆうしよ
)
がある。
025
故
(
ゆゑ
)
に
天人
(
てんにん
)
にも
現界人
(
げんかいじん
)
の
如
(
ごと
)
く
名位
(
めいゐ
)
寿福
(
じゆふく
)
の
願
(
ねが
)
ひを
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
て
進歩
(
しんぽ
)
もあり
向上
(
かうじやう
)
もあるので、
026
決
(
けつ
)
して
一定
(
いつてい
)
不変
(
ふへん
)
の
境遇
(
きやうぐう
)
に
居
(
ゐ
)
るものでは
無
(
な
)
い。
027
愛
(
あい
)
と
信
(
しん
)
との
善徳
(
ぜんとく
)
の
進
(
すす
)
むに
従
(
したが
)
つて
倍々
(
ますます
)
荘厳
(
さうごん
)
の
天国
(
てんごく
)
に
到
(
いた
)
り、
028
又
(
また
)
は
立派
(
りつぱ
)
なる
地所
(
ぢしよ
)
や
家屋
(
かをく
)
に
住
(
す
)
み、
029
立派
(
りつぱ
)
なる
光輝
(
くわうき
)
ある
衣服
(
いふく
)
を
着
(
ちやく
)
し
得
(
う
)
るものである。
030
何
(
いづ
)
れも
霊的
(
れいてき
)
生活
(
せいくわつ
)
であるから、
031
その
徳
(
とく
)
に
応
(
おう
)
じて
主神
(
すしん
)
より
与
(
あた
)
えへらるるものである。
032
凡
(
すべ
)
ての
疑惑
(
ぎわく
)
を
捨
(
す
)
てて
天国
(
てんごく
)
の
生活
(
せいくわつ
)
を
信
(
しん
)
じ
死後
(
しご
)
の
状態
(
じやうたい
)
を
会得
(
ゑとく
)
する
時
(
とき
)
は
自然
(
しぜん
)
に
崇高
(
すうかう
)
偉大
(
ゐだい
)
なる
事物
(
じぶつ
)
を
見
(
み
)
るべく、
033
大歓喜
(
だいくわんき
)
を
摂受
(
せつじゆ
)
し
得
(
う
)
るものである。
034
一、
035
天人
(
てんにん
)
の
住宅
(
ぢゆうたく
)
は
地上
(
ちじやう
)
の
世界
(
せかい
)
の
家屋
(
かをく
)
と
何
(
なん
)
等
(
ら
)
の
変
(
かは
)
りも
無
(
な
)
い。
036
只
(
ただ
)
その
美
(
うつく
)
しさが
遥
(
はるか
)
に
優
(
まさ
)
つてゐるのみである。
037
その
家屋
(
かをく
)
には
地上
(
ちじやう
)
の
家屋
(
かをく
)
の
如
(
ごと
)
く
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
もあり、
038
寝室
(
しんしつ
)
もあり、
039
部屋
(
へや
)
もあり、
040
門
(
もん
)
もあり、
041
中庭
(
なかには
)
もあり、
042
築山
(
つきやま
)
もあり、
043
花園
(
はなぞの
)
もあり、
044
樹木
(
じゆもく
)
もあり、
045
山林
(
さんりん
)
田畑
(
でんぱた
)
もあり、
046
泉水
(
せんすゐ
)
もあり、
047
井戸
(
ゐど
)
もあつて、
048
住家
(
ぢうか
)
櫛比
(
しつぴ
)
し
都会
(
とくわい
)
の
如
(
ごと
)
くに
列
(
なら
)
んで
居
(
ゐ
)
る。
049
亦
(
また
)
坦々
(
たんたん
)
たる
大道
(
だいだう
)
もあり、
050
細道
(
ほそみち
)
もあり、
051
四辻
(
よつつじ
)
もあること
地上
(
ちじやう
)
の
市街
(
しがい
)
と
同一
(
どういつ
)
である。
052
一、
053
天界
(
てんかい
)
にも
又
(
また
)
士
(
し
)
農
(
のう
)
工
(
こう
)
商
(
しやう
)
の
区別
(
くべつ
)
あり。
054
されど
現界人
(
げんかいじん
)
の
如
(
ごと
)
く
私利
(
しり
)
私欲
(
しよく
)
に
溺
(
おぼ
)
れず、
055
只
(
ただ
)
その
天職
(
てんしよく
)
を
歓喜
(
くわんき
)
して
天国
(
てんごく
)
の
為
(
ため
)
に
各自
(
かくじ
)
の
能力
(
のうりよく
)
を
発揮
(
はつき
)
して
公共
(
こうきよう
)
的
(
てき
)
に
尽
(
つく
)
すのみである。
056
天国
(
てんごく
)
に
於
(
お
)
ける
士
(
し
)
は
決
(
けつ
)
して
軍人
(
ぐんじん
)
にあらず、
057
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
即
(
すなは
)
ち
善
(
ぜん
)
と
愛
(
あい
)
と
信
(
しん
)
とを
天人
(
てんにん
)
に
対
(
たい
)
して
教
(
をし
)
ふる
宣伝使
(
せんでんし
)
のことである。
058
地上
(
ちじやう
)
に
於
(
おい
)
て
立派
(
りつぱ
)
なる
宣伝使
(
せんでんし
)
となり
其
(
その
)
本分
(
ほんぶん
)
を
尽
(
つく
)
し
得
(
え
)
たる
善徳者
(
ぜんとくしや
)
は、
059
天国
(
てんごく
)
に
住
(
す
)
みても
依然
(
いぜん
)
として
宣伝使
(
せんでんし
)
の
職
(
しよく
)
にあるものである。
060
人間
(
にんげん
)
は
何処
(
どこ
)
までも
意志
(
いし
)
や
感情
(
かんじやう
)
や
又
(
また
)
は
所主
(
しよしゆ
)
の
事業
(
じげふ
)
を
死後
(
しご
)
の
世界
(
せかい
)
迄
(
まで
)
継承
(
けいしよう
)
するものである。
061
又
(
また
)
天国
(
てんごく
)
霊国
(
れいごく
)
にも、
062
貧富
(
ひんぷ
)
高下
(
かうげ
)
の
区別
(
くべつ
)
がある。
063
天国
(
てんごく
)
にて
富
(
と
)
めるものは
地上
(
ちじやう
)
の
世界
(
せかい
)
に
於
(
おい
)
てその
富
(
とみ
)
を
善用
(
ぜんよう
)
し、
064
神
(
かみ
)
を
信
(
しん
)
じ
神
(
かみ
)
を
愛
(
あい
)
するために
金銀
(
きんぎん
)
財宝
(
ざいほう
)
を
活用
(
くわつよう
)
したるものは
天国
(
てんごく
)
に
於
(
おい
)
ては
最
(
もつと
)
も
勝
(
すぐ
)
れたる
富者
(
ふうしや
)
であり、
065
公共
(
こうきよう
)
のため
世人
(
せじん
)
を
救
(
すく
)
ふために
財
(
ざい
)
を
善用
(
ぜんよう
)
したるものは
中位
(
ちうゐ
)
の
富者
(
ふうしや
)
となつて
居
(
ゐ
)
る。
066
又
(
また
)
現界
(
げんかい
)
に
於
(
おい
)
てその
富
(
とみ
)
を
悪用
(
あくよう
)
し、
067
私心
(
ししん
)
私欲
(
しよく
)
の
為
(
ため
)
に
費
(
つひや
)
し
又
(
また
)
は
蓄積
(
ちくせき
)
して
飽
(
あ
)
くことを
知
(
し
)
らなかつた
者
(
もの
)
は、
068
其
(
そ
)
の
富
(
とみ
)
忽
(
たちま
)
ち
変
(
へん
)
じて
臭穢
(
しうゑ
)
となり、
069
窮乏
(
きうばう
)
となり、
070
暗雲
(
あんうん
)
となりて
霊界
(
れいかい
)
の
極貧者
(
ごくひんしや
)
と
成
(
な
)
り
下
(
さが
)
り、
071
大抵
(
たいてい
)
は
地獄
(
ぢごく
)
に
堕
(
だ
)
するものである。
072
又
(
また
)
死後
(
しご
)
の
世界
(
せかい
)
に
於
(
おい
)
て
歓喜
(
くわんき
)
の
生涯
(
しやうがい
)
を
営
(
いとな
)
まむと
思
(
おも
)
ふ
者
(
もの
)
は、
073
現世
(
げんせ
)
に
於
(
おい
)
て
神
(
かみ
)
を
理解
(
りかい
)
し、
074
神
(
かみ
)
を
愛
(
あい
)
し
神
(
かみ
)
を
信
(
しん
)
じ、
075
歓喜
(
くわんき
)
の
生涯
(
しやうがい
)
を
生前
(
せいぜん
)
より
営
(
いとな
)
みてゐなければ
成
(
な
)
らぬのである。
076
死後
(
しご
)
天国
(
てんごく
)
に
上
(
のぼ
)
り
地獄
(
ぢごく
)
の
苦
(
く
)
を
免
(
まぬ
)
がれむとして、
077
現世
(
げんせい
)
的
(
てき
)
事業
(
じげふ
)
を
捨
(
す
)
てて
山林
(
さんりん
)
に
隠遁
(
いんとん
)
して
世事
(
せじ
)
を
避
(
さ
)
け、
078
霊的
(
れいてき
)
生活
(
せいくわつ
)
を
続
(
つづ
)
けむとしたる
者
(
もの
)
の
天国
(
てんごく
)
に
在
(
あ
)
るものは、
079
矢張
(
やつぱり
)
生前
(
せいぜん
)
と
同様
(
どうやう
)
に
孤独
(
こどく
)
不遇
(
ふぐう
)
の
生涯
(
しやうがい
)
を
送
(
おく
)
るものである。
080
故
(
ゆゑ
)
に
人
(
ひと
)
は
天国
(
てんごく
)
に
安全
(
あんぜん
)
なる
生活
(
せいくわつ
)
を
営
(
いとな
)
まんと
望
(
のぞ
)
まば、
081
生前
(
せいぜん
)
に
於
(
おい
)
て
各自
(
かくじ
)
の
業
(
げふ
)
を
励
(
はげ
)
み、
082
最善
(
さいぜん
)
の
努力
(
どりよく
)
を
尽
(
つく
)
さねば
死後
(
しご
)
の
安逸
(
あんいつ
)
な
生活
(
せいくわつ
)
は
到底
(
たうてい
)
為
(
な
)
し
得
(
う
)
ることは
出来
(
でき
)
ないのである。
083
士
(
し
)
は
士
(
し
)
としての
業務
(
げふむ
)
を
正
(
ただ
)
しく
竭
(
つく
)
し、
084
農工商
(
のうこうしやう
)
共
(
とも
)
に
正
(
ただ
)
しき
最善
(
さいぜん
)
を
尽
(
つく
)
して、
085
神
(
かみ
)
を
理解
(
りかい
)
し
知悉
(
ちしつ
)
し
之
(
これ
)
を
愛
(
あい
)
し
之
(
これ
)
を
信
(
しん
)
じ
善徳
(
ぜんとく
)
を
積
(
つ
)
みておかねばならぬ。
086
又
(
また
)
宣伝使
(
せんでんし
)
は
宣伝使
(
せんでんし
)
としての
本分
(
ほんぶん
)
を
尽
(
つく
)
せばそれで
良
(
よ
)
いのである。
087
世間心
(
せけんごころ
)
を
起
(
おこ
)
して、
088
農工商
(
のうこうしやう
)
に
従事
(
じうじ
)
する
如
(
ごと
)
きは
宣伝使
(
せんでんし
)
の
聖職
(
せいしよく
)
を
冒涜
(
ばうとく
)
し、
089
一
(
いち
)
も
取
(
と
)
らず、
090
二
(
に
)
も
取
(
と
)
らず、
091
死後
(
しご
)
中有界
(
ちううかい
)
に
彷徨
(
はうくわう
)
する
如
(
ごと
)
き
失態
(
しつたい
)
を
招
(
まね
)
くものである。
092
故
(
ゆゑ
)
に
神
(
かみ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
たるものは
何処
(
どこ
)
までも
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
を
舎身
(
しやしん
)
的
(
てき
)
に
宣伝
(
せんでん
)
し、
093
天下
(
てんか
)
の
万民
(
ばんみん
)
を
愛
(
あい
)
と
信
(
しん
)
とに
導
(
みちび
)
き、
094
天国
(
てんごく
)
、
095
霊国
(
れいごく
)
の
状態
(
じやうたい
)
を
知悉
(
ちしつ
)
せしめ、
096
理解
(
りかい
)
せしめ、
097
世人
(
せじん
)
に
歓喜
(
くわんき
)
の
光明
(
くわうみやう
)
を
与
(
あた
)
ふることに
努力
(
どりよく
)
せなくては
成
(
な
)
らぬのである。
098
天界
(
てんかい
)
に
坐
(
まし
)
ます
主
(
す
)
の
神
(
かみ
)
は
仁愛
(
みろく
)
の
天使
(
てんし
)
を
世
(
よ
)
に
降
(
くだ
)
し、
099
地上
(
ちじやう
)
の
民
(
たみ
)
を
教化
(
けうくわ
)
せしむべく
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
を
地上
(
ちじやう
)
に
投
(
とう
)
じ
給
(
たま
)
うた。
100
宣伝使
(
せんでんし
)
たるものは、
101
この
月光
(
げつくわう
)
を
力
(
ちから
)
として
自己
(
じこ
)
の
霊魂
(
れいこん
)
と
心性
(
しんせい
)
を
研
(
みが
)
き、
102
神
(
かみ
)
を
理解
(
りかい
)
し
知悉
(
ちしつ
)
し、
103
愛
(
あい
)
と
信
(
しん
)
とを
感受
(
かんじゆ
)
し、
104
是
(
これ
)
を
万民
(
ばんみん
)
に
伝
(
つた
)
ふべきものである。
105
主一
(
しゆいつ
)
無適
(
むてき
)
の
信仰
(
しんかう
)
は、
106
宣伝使
(
せんでんし
)
たるものの
第一
(
だいいち
)
要素
(
えうそ
)
であることを
忘
(
わす
)
れてはならぬ。
107
天界
(
てんかい
)
地上
(
ちじやう
)
の
区別
(
くべつ
)
なく
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
に
仕
(
つか
)
ふる
身魂
(
みたま
)
ほど
歓喜
(
くわんき
)
を
味
(
あぢ
)
はふ
幸福者
(
かうふくしや
)
は
無
(
な
)
いのである。
108
アヽ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
。
109
大正十一年十二月 王仁
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