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霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第36巻(亥の巻)
序文
総説
第1篇 天意か人意か
第1章 二教対立
第2章 川辺の館
第3章 反間苦肉
第4章 無法人
第5章 バリーの館
第6章 意外な答
第7章 蒙塵
第8章 悪現霊
第2篇 松浦の岩窟
第9章 濃霧の途
第10章 岩隠れ
第11章 泥酔
第12章 無住居士
第13章 恵の花
第14章 歎願
第3篇 神地の暗雲
第15章 眩代思潮
第16章 門雀
第17章 一目翁
第18章 心の天国
第19章 紅蓮の舌
第4篇 言霊神軍
第20章 岩窟の邂逅
第21章 火の洗礼
第22章 春の雪
第23章 雪達磨
第24章 三六合
余白歌
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霊界物語
>
海洋万里(第25~36巻)
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第36巻(亥の巻)
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(N)
総説 >>>
序文
(
じよぶん
)
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第36巻 海洋万里 亥の巻
篇:
前付
よみ(新仮名遣い):
章:
序文
よみ(新仮名遣い):
じょぶん
通し章番号:
口述日:
1922(大正11)年09月21日(旧08月1日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年12月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
現代の学者は、『宗教は芸術の母、宗教が芸術を生む』といっているそうだが、私はそれと反対に、『芸術は宗教の母なり、芸術は宗教を生む』と主張するものである。
洪大無辺の大宇宙を創造した神は、大芸術者であるはずだからである。天地創造の原動力は、大芸術の萌芽である。
宗教というものは、大芸術者である神の創造力や無限の意思のわずかに一端を、人の手を通し口を通して現したものにすぎないのである。そうでなければ、宗教という人の手になるものが神や仏を描いたのだ、ということになってしまう。
天地の間には、何物か絶対力が存在するかのように、心中深く思われるのは、この宇宙に人間以上の霊力者が厳然として存在することを、おぼろげながらも感知することができるからなのである。
いかなる無神論者でも天災に際して知らず知らず合掌するように、救いを求めるのは自然の情である。大芸術者である神が厳存し万有一切を保護したまうことは争われない事実であり、神を自然や天然と称するのは実に残念なことである。
出口なお教祖の筆先も、卑近な言葉をもって書かれているがゆえに貶める人があるが、出口教祖は手桶のようなものであり、神様の意思は、そこに汲み上げられた大海の潮水である。いかなる手桶によって汲み上げられようとも、神様の意思には変わりはないのである。
筆先そのものは、神の芸術の腹から生まれたところの宗教(演劇)の脚本を作るべき台詞書なのです。そのことはすでに、霊界物語第十二巻の序文に述べたとおりである。
変性女子そのものも、決して瑞の御魂の全体ではなく、やはり手桶によって汲み上げられた、大海の潮水の一部分なのである。
私は世人にとってはもっとも不可解なる筆先の台詞をここにまとめている。そして、かつて神霊界を探検して見聞した神劇に合わせて筆先の出所や、いかなる神の台詞であるかを明らかにするために、この物語を口述したのである。
神幽二界の出来事を一巻の書物につづったのが、霊界物語である。霊界について幾分なりとも消息に通じていない人の眼をもって教祖の筆先を批評するのは実に愚の至りである。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
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データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm360001
愛善世界社版:
前付 1頁
八幡書店版:
第6輯 581頁
修補版:
校定版:
前付 1頁
普及版:
前付 1頁
初版:
ページ備考:
001
現代
(
げんだい
)
の
学者
(
がくしや
)
は、
002
『
宗教
(
しうけう
)
は
芸術
(
げいじゆつ
)
の
母
(
はは
)
なり』とか、
003
『
宗教
(
しうけう
)
が
芸術
(
げいじゆつ
)
を
生
(
う
)
むのだ』と
謂
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
るさうである。
004
私
(
わたくし
)
はそれと
反対
(
はんたい
)
に『
芸術
(
げいじゆつ
)
は
宗教
(
しうけう
)
の
母
(
はは
)
なり、
005
芸術
(
げいじゆつ
)
は
宗教
(
しうけう
)
を
生
(
う
)
む』と
主張
(
しゆちやう
)
するものである。
006
洪大
(
こうだい
)
無辺
(
むへん
)
の
大宇宙
(
だいうちう
)
を
創造
(
さうざう
)
したる
神
(
かみ
)
は、
007
大
(
だい
)
芸術者
(
げいじゆつしや
)
でなければならぬ。
008
天地
(
てんち
)
創造
(
さうざう
)
の
原動力
(
げんどうりよく
)
、
009
之
(
こ
)
れ
大芸術
(
だいげいじゆつ
)
の
萌芽
(
はうが
)
である。
010
宗教
(
しうけう
)
なるものは
神
(
かみ
)
の
創造力
(
さうざうりよく
)
や、
011
その
無限
(
むげん
)
の
意志
(
いし
)
の
僅
(
わづ
)
かに
一端
(
いつたん
)
を、
012
具体
(
ぐたい
)
的
(
てき
)
に
人
(
ひと
)
の
手
(
て
)
を
通
(
とほ
)
し
口
(
くち
)
を
徹
(
とほ
)
して
現
(
あら
)
はされたものに
過
(
す
)
ぎない。
013
さうでなくては、
014
宗教
(
しうけう
)
が
神
(
かみ
)
や
仏
(
ほとけ
)
を
仮想
(
かさう
)
の
下
(
もと
)
に
描
(
ゑが
)
いたことになつて
了
(
しま
)
ふ。
015
ソンナ
根拠
(
こんきよ
)
の
薄弱
(
はくじやく
)
なる
神
(
かみ
)
又
(
また
)
は
仏
(
ほとけ
)
なりとすれば、
016
吾々
(
われわれ
)
は
朝夕
(
てうせき
)
之
(
これ
)
に
礼拝
(
れいはい
)
し
奉仕
(
ほうし
)
する
心
(
こころ
)
がどうしても
湧
(
わ
)
いて
来
(
こ
)
ない
道理
(
だうり
)
だ。
017
然
(
しか
)
るに
天地
(
てんち
)
の
間
(
あひだ
)
には、
018
何物
(
なにもの
)
か
絶対力
(
ぜつたいりよく
)
の
存在
(
そんざい
)
する
如
(
ごと
)
く
心中
(
しんちう
)
深
(
ふか
)
く
思惟
(
しゐ
)
さるるのは、
019
要
(
えう
)
するにこの
宇宙
(
うちう
)
に
人間
(
にんげん
)
以上
(
いじやう
)
の
霊力者
(
れいりよくしや
)
の
儼存
(
げんぞん
)
するものたる
事
(
こと
)
を、
020
朧気
(
おぼろげ
)
ながらも
感知
(
かんち
)
し
得
(
え
)
らるるからである。
021
如何
(
いか
)
なる
無神論
(
むしんろん
)
者
(
しや
)
でも、
022
地震
(
ぢしん
)
、
023
雷鳴
(
らいめい
)
、
024
大洪水
(
だいこうずゐ
)
等
(
とう
)
の
災厄
(
さいやく
)
に
遭遇
(
さうぐう
)
した
時
(
とき
)
は、
025
不知
(
しらず
)
不識
(
しらず
)
の
間
(
あひだ
)
に
合掌
(
がつしやう
)
し、
026
何
(
なに
)
ものかの
救
(
すく
)
ひを
求
(
もと
)
むるのは
自然
(
しぜん
)
の
人情
(
にんじやう
)
である。
027
裏
(
うら
)
の
神諭
(
しんゆ
)
に
曰
(
い
)
ふ
028
『
雷鳴
(
らいめい
)
の
烈
(
はげ
)
しき
時
(
とき
)
、
029
地震
(
ぢしん
)
の
強
(
つよ
)
く
揺
(
ゆ
)
る
時
(
とき
)
は、
030
神
(
かみ
)
を
祈
(
いの
)
らぬものはなし。
031
その
時
(
とき
)
の
心
(
こころ
)
を
以
(
もつ
)
て、
032
平常
(
つね
)
に
神
(
かみ
)
を
求
(
もと
)
めよ
祈
(
いの
)
れよ』
033
とある。
034
どうしても
宇宙
(
うちう
)
には
大
(
だい
)
芸術者
(
げいじゆつしや
)
たる
神
(
かみ
)
が
儼存
(
げんぞん
)
し
玉
(
たま
)
ひて、
035
万有
(
ばんいう
)
一切
(
いつさい
)
を
保護
(
ほご
)
し
給
(
たま
)
ふことは
争
(
あらそ
)
はれぬ
事実
(
じじつ
)
である。
036
現代
(
げんだい
)
の
人
(
ひと
)
は
神
(
かみ
)
と
云
(
い
)
ふのを
愧
(
は
)
ぢて、
037
自然
(
しぜん
)
とか
天然力
(
てんねんりよく
)
とかの
雅号
(
ががう
)
にかくれて、
038
神
(
かみ
)
と
唱
(
とな
)
ふることを
避
(
さ
)
けようとして
居
(
ゐ
)
るものが
多
(
おほ
)
いのは、
039
実
(
じつ
)
に
残念
(
ざんねん
)
な
事
(
こと
)
である。
040
出口
(
でぐち
)
直子
(
なほこ
)
刀自
(
とじ
)
の
筆先
(
ふでさき
)
を
一見
(
いつけん
)
して、
041
低級
(
ていきふ
)
な
神
(
かみ
)
だとか
拙劣
(
せつれつ
)
な
文章
(
ぶんしやう
)
だとか、
042
到底
(
たうてい
)
神
(
かみ
)
の
言
(
ことば
)
として
見
(
み
)
るに
忍
(
しの
)
びないとか、
043
筆先
(
ふでさき
)
は
怪乱
(
くわいらん
)
狂暴
(
きやうばう
)
一読
(
いちどく
)
の
価値
(
かち
)
なきものだとか
謂
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
る
人
(
ひと
)
もソロソロ
現
(
あら
)
はれて
来
(
き
)
た
様
(
やう
)
である。
044
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
私
(
わたくし
)
は
決
(
けつ
)
してさうは
思
(
おも
)
はない。
045
茲
(
ここ
)
に
一
(
ひと
)
つの
例
(
れい
)
を
挙
(
あ
)
げて
曰
(
い
)
ふならば、
046
艮
(
うしとらの
)
金神
(
こんじん
)
国常立
(
くにとこたちの
)
尊
(
みこと
)
は
大海
(
たいかい
)
の
潮水
(
しほみづ
)
の
如
(
ごと
)
きものである。
047
そして
出口
(
でぐち
)
教祖
(
けうそ
)
は
手桶
(
てをけ
)
の
様
(
やう
)
なものである。
048
其
(
その
)
手桶
(
てをけ
)
に
汲
(
く
)
み
上
(
あ
)
げられた
一杯
(
いつぱい
)
の
潮水
(
しほみづ
)
こそ、
049
教祖
(
けうそ
)
の
手
(
て
)
になれる
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
の
所謂
(
いはゆる
)
筆先
(
ふでさき
)
そのものである。
050
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
大海
(
たいかい
)
の
潮水
(
しほみづ
)
も、
051
手桶
(
てをけ
)
に
汲
(
く
)
み
上
(
あ
)
げられた
潮水
(
しほみづ
)
も、
052
其
(
その
)
色
(
いろ
)
に
於
(
おい
)
て、
053
鹹味
(
からみ
)
に
於
(
おい
)
て、
054
少
(
すこ
)
しも
変化
(
へんくわ
)
は
無
(
な
)
きはずである。
055
さすれば
如何
(
いか
)
なる
卑近
(
ひきん
)
な
言
(
ことば
)
を
以
(
もつ
)
て
表
(
あら
)
はされた
筆先
(
ふでさき
)
と
雖
(
いへど
)
も、
056
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
意志
(
いし
)
表示
(
へうじ
)
に
就
(
つい
)
ては
毫末
(
がうまつ
)
も
差支
(
さしつかへ
)
ないものである。
057
筆先
(
ふでさき
)
にも『
出口直
(
でぐちなほ
)
の
落
(
おち
)
ぶれものに
書
(
か
)
かした
筆先
(
ふでさき
)
であるから、
058
人民
(
じんみん
)
が
疑
(
うたが
)
うて
誠
(
まこと
)
に
致
(
いた
)
さぬは
無理
(
むり
)
なきことであるぞよ
云々
(
うんぬん
)
』と
示
(
しめ
)
されてある。
059
落
(
お
)
ちぶれたといふ
言葉
(
ことば
)
は
物質
(
ぶつしつ
)
的
(
てき
)
のみを
指
(
さ
)
して
仰
(
あふ
)
せられたのではない。
060
教育
(
けういく
)
の
程度
(
ていど
)
にも
神魂
(
しんこん
)
にも
応用
(
おうよう
)
すべきものであります。
061
水
(
みづ
)
は
方円
(
はうゑん
)
の
器
(
うつは
)
に
従
(
したが
)
つて
其
(
その
)
形
(
かたち
)
を
変
(
へん
)
ずる
如
(
ごと
)
く、
062
神
(
かみ
)
即
(
すなは
)
ち
大海
(
たいかい
)
の
潮水
(
しほみづ
)
も
同様
(
どうやう
)
に、
063
その
器
(
うつは
)
に
由
(
よ
)
つて
変化
(
へんくわ
)
し、
064
その
容器
(
ようき
)
の
大小
(
だいせう
)
と
形状
(
けいじやう
)
に
従
(
したが
)
つて、
065
力
(
ちから
)
と
形
(
かたち
)
に
変化
(
へんくわ
)
を
来
(
き
)
たすは
自然
(
しぜん
)
の
道理
(
だうり
)
である。
066
故
(
ゆゑ
)
に
出口
(
でぐち
)
教祖
(
けうそ
)
の
筆先
(
ふでさき
)
が
如何
(
いか
)
に
拙劣
(
せつれつ
)
なものでも
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
国常立
(
くにとこたちの
)
尊
(
みこと
)
の
権威
(
けんゐ
)
を
傷
(
きず
)
つくべき
道理
(
だうり
)
は
決
(
けつ
)
してない。
067
只
(
ただ
)
今
(
いま
)
迄
(
まで
)
出口
(
でぐち
)
教祖
(
けうそ
)
の
身魂
(
みたま
)
を、
068
全
(
ぜん
)
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
、
069
全
(
ぜん
)
国常立
(
くにとこたちの
)
尊
(
みこと
)
その
儘
(
まま
)
の
顕現
(
けんげん
)
と
信
(
しん
)
じて
居
(
ゐ
)
た
人
(
ひと
)
の
小言
(
こごと
)
に
過
(
す
)
ぎないのであります。
070
それ
故
(
ゆゑ
)
、
071
筆先
(
ふでさき
)
にも
女子
(
によし
)
の
身魂
(
みたま
)
が
克
(
よ
)
く
調
(
しら
)
べてくれと
断
(
ことわ
)
つてある
所以
(
ゆゑん
)
であります。
072
要
(
えう
)
するに
筆先
(
ふでさき
)
そのものは、
073
神
(
かみ
)
の
芸術
(
げいじゆつ
)
の
腹
(
はら
)
から
産
(
うま
)
れた
所
(
ところ
)
の
宗教
(
しうけう
)
(
演劇
(
えんげき
)
)の
脚本
(
きやくほん
)
を
作
(
つく
)
るべき
台詞書
(
せりふがき
)
であることは、
074
既
(
すで
)
に
已
(
すで
)
に
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
第
(
だい
)
十二
(
じふに
)
巻
(
くわん
)
の
序文
(
じよぶん
)
に
述
(
の
)
べた
通
(
とほ
)
りであります。
075
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
そのものも、
076
決
(
けつ
)
して
瑞
(
みづ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
全体
(
ぜんたい
)
ではない。
077
矢張
(
やはり
)
大海
(
たいかい
)
の
潮水
(
しほみづ
)
を
手桶
(
てをけ
)
に
汲
(
く
)
みあげたその
一部分
(
いちぶぶん
)
であります。
078
私
(
わたくし
)
は
世人
(
せじん
)
の
見
(
み
)
て、
079
最
(
もつと
)
も
不可解
(
ふかかい
)
なる
筆先
(
ふでさき
)
の
台詞
(
せりふ
)
を
茲
(
ここ
)
に
纏
(
まと
)
めて、
080
嘗
(
かつ
)
て
神霊界
(
しんれいかい
)
を
探険
(
たんけん
)
して
見聞
(
けんぶん
)
したる
神劇
(
しんげき
)
に
合
(
あは
)
せて、
081
教祖
(
けうそ
)
の
筆先
(
ふでさき
)
の
出所
(
でどころ
)
や、
082
如何
(
いか
)
なる
神
(
かみ
)
の
台詞
(
せりふ
)
なるやを
明
(
あきら
)
かにせむため、
083
この
物語
(
ものがたり
)
を
口述
(
こうじゆつ
)
したのであります。
084
この
神幽
(
しんいう
)
二界
(
にかい
)
の
出来事
(
できごと
)
を
一
(
いつ
)
巻
(
くわん
)
の
書物
(
しよもつ
)
に
綴
(
つづ
)
つたのが
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
である。
085
霊界
(
れいかい
)
の
幾分
(
いくぶん
)
なりとも
消息
(
せうそく
)
が
通
(
つう
)
じない
人
(
ひと
)
の
眼
(
まなこ
)
を
以
(
もつ
)
て
教祖
(
けうそ
)
の
筆先
(
ふでさき
)
を
批評
(
ひひやう
)
するのは、
086
実
(
じつ
)
に
愚
(
ぐ
)
の
至
(
いた
)
りであります。
087
あゝ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
ませ。
088
大正十一年九月二十四日正午十二時 於瑞祥閣
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