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霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第36巻(亥の巻)
序文
総説
第1篇 天意か人意か
第1章 二教対立
第2章 川辺の館
第3章 反間苦肉
第4章 無法人
第5章 バリーの館
第6章 意外な答
第7章 蒙塵
第8章 悪現霊
第2篇 松浦の岩窟
第9章 濃霧の途
第10章 岩隠れ
第11章 泥酔
第12章 無住居士
第13章 恵の花
第14章 歎願
第3篇 神地の暗雲
第15章 眩代思潮
第16章 門雀
第17章 一目翁
第18章 心の天国
第19章 紅蓮の舌
第4篇 言霊神軍
第20章 岩窟の邂逅
第21章 火の洗礼
第22章 春の雪
第23章 雪達磨
第24章 三六合
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>
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第36巻(亥の巻)
> 第4篇 言霊神軍 > 第20章 岩窟の邂逅
<<< 紅蓮の舌
(B)
(N)
火の洗礼 >>>
第二〇章
岩窟
(
がんくつ
)
の
邂逅
(
かいこう
)
〔一〇〇八〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第36巻 海洋万里 亥の巻
篇:
第4篇 言霊神軍
よみ(新仮名遣い):
ことたましんぐん
章:
第20章 岩窟の邂逅
よみ(新仮名遣い):
がんくつのかいこう
通し章番号:
1008
口述日:
1922(大正11)年09月23日(旧08月3日)
口述場所:
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年12月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
一方、松浦の里のサガレン王が隠れ住む岩窟の前に聞こえてきた女宣伝使の宣伝歌は、神素盞嗚大神の娘・君子姫であった。思わず宣伝歌に引きつけられて出迎えたエームスに、君子姫と侍女の清子姫は一礼し、ここに隠れているサガレン王とは、顕恩郷で二人が仕えていた国別彦ではないかと問い、面会を申し出た。
サガレン王はバラモン教教主の息子として、顕恩郷で君子姫、清子姫に面識があった。王は君子姫に、父の死後バラモン教の教主となった鬼雲彦に疎んぜられて顕恩郷を出て以来、このシロの島にやってきてバラモン教を広め王となったが、竜雲に后と国を奪われた経緯を歌で明かした。
そしてこの岩窟に現れて自分たちに大神の教えを思い起こさせてくれた老人は、三五教の天の目一つの神ではないかと問い、君子姫に対して、心をあわせてシロの島に大神の教えを広め、竜雲やケールス姫を改心させたい旨を歌で訴えた。
君子姫は、鬼雲彦一派に海に流されてここにたどり着いたのは、サガレン王を救うためであると答え、何々教といった小さな隔てを撤回し、神の心ひとつとなってシロの島にわだかまる曲津を言向け和そうと歌った。
サガレン王は君子姫たちと協力し、神地の都の人々を言向け和すべく、王を先頭に旗鼓堂々として宣伝歌を歌いながら都を指して進んで行った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-10-13 10:30:08
OBC :
rm3620
愛善世界社版:
221頁
八幡書店版:
第6輯 662頁
修補版:
校定版:
229頁
普及版:
100頁
初版:
ページ備考:
001
松浦
(
まつうら
)
の
里
(
さと
)
の
天然
(
てんねん
)
の
岩窟
(
がんくつ
)
の
前
(
まへ
)
に
聞
(
きこ
)
えて
来
(
き
)
た
女
(
をんな
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
。
002
(君子姫)
『
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
003
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立
(
た
)
て
別
(
わ
)
ける
004
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
005
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
006
只
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
は
007
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
せ
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
せ
008
身
(
み
)
の
過
(
あやま
)
ちは
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
す
009
三五教
(
あななひけう
)
の
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
010
抑
(
そもそ
)
も
起
(
おこ
)
りを
尋
(
たづ
)
ぬれば
011
国
(
くに
)
の
御祖
(
みおや
)
と
現
(
あ
)
れませる
012
国治立
(
くにはるたちの
)
大御神
(
おほみかみ
)
013
豊国姫
(
とよくにひめの
)
大御神
(
おほみかみ
)
014
厳
(
いづ
)
と
瑞
(
みづ
)
との
二柱
(
ふたはしら
)
015
塩長彦
(
しほながひこ
)
や
大国彦
(
おほくにひこ
)
の
016
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
枉業
(
まがわざ
)
に
017
虐
(
しひた
)
げられて
一度
(
ひとたび
)
は
018
根底
(
ねそこ
)
の
国
(
くに
)
に
下
(
くだ
)
りまし
019
百
(
もも
)
の
艱
(
なや
)
みを
受
(
う
)
けさせて
020
下津
(
したつ
)
岩根
(
いはね
)
の
底
(
そこ
)
深
(
ふか
)
く
021
隠
(
かく
)
れ
給
(
たま
)
ひつ
神人
(
かみびと
)
を
022
恵
(
めぐ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ
御心
(
みこころ
)
は
023
天津空
(
あまつそら
)
より
尚
(
なほ
)
高
(
たか
)
く
024
竜宮海
(
りうぐうかい
)
より
尚
(
なほ
)
深
(
ふか
)
し
025
野立
(
のだち
)
の
彦
(
ひこ
)
や
野立姫
(
のだちひめ
)
026
救
(
すく
)
ひの
神
(
かみ
)
と
現
(
あ
)
れまして
027
厳
(
いづ
)
の
霊
(
みたま
)
を
分
(
わ
)
け
給
(
たま
)
ひ
028
埴安彦
(
はにやすひこ
)
や
埴安姫
(
はにやすひめ
)
の
029
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
分霊
(
わけみたま
)
030
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
031
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
032
至厳
(
しげん
)
至重
(
しちやう
)
の
神界
(
しんかい
)
の
033
清
(
きよ
)
き
大智
(
だいち
)
を
世
(
よ
)
に
照
(
て
)
らし
034
天地
(
あめつち
)
四方
(
よも
)
の
神人
(
かみびと
)
の
035
身魂
(
みたま
)
を
四方
(
よも
)
に
生
(
う
)
ませつつ
036
教司
(
をしへつかさ
)
を
遠近
(
をちこち
)
に
037
配
(
くば
)
らせ
給
(
たま
)
ふ
尊
(
たふと
)
さよ
038
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
039
御子
(
みこ
)
と
生
(
うま
)
れし
君子
(
きみこ
)
われは
040
父
(
ちち
)
の
御言
(
みこと
)
を
畏
(
かしこ
)
みて
041
メソポタミヤの
顕恩郷
(
けんおんきやう
)
042
バラモン
教
(
けう
)
の
神館
(
かむやかた
)
043
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
の
側
(
そば
)
近
(
ちか
)
く
044
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
りて
三五
(
あななひ
)
の
045
清
(
きよ
)
き
教
(
をしへ
)
を
伝
(
つた
)
へむと
046
思
(
おも
)
ひそめしも
束
(
つか
)
の
間
(
ま
)
の
047
今
(
いま
)
は
夢
(
ゆめ
)
とぞなりにけり
048
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
姉妹
(
おとどい
)
八
(
はち
)
人
(
にん
)
は
049
顕恩郷
(
けんおんきやう
)
を
後
(
あと
)
にして
050
各自
(
おのも
)
々々
(
おのも
)
に
宣伝歌
(
せんでんか
)
051
謡
(
うた
)
ひて
進
(
すす
)
む
折柄
(
をりから
)
に
052
バラモン
教
(
けう
)
の
釘彦
(
くぎひこ
)
が
053
一派
(
いつぱ
)
のものに
捕
(
とら
)
へられ
054
悲
(
かな
)
しや
姉妹
(
おとどい
)
五人
(
ごにん
)
連
(
づ
)
れ
055
おのもおのもに
棚
(
たな
)
なしの
056
破
(
やぶ
)
れ
小船
(
をぶね
)
に
乗
(
の
)
せられて
057
波
(
なみ
)
のまにまに
捨
(
す
)
てられぬ
058
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みを
受
(
う
)
け
乍
(
なが
)
ら
059
千波
(
せんぱ
)
万波
(
ばんぱ
)
を
乗
(
の
)
り
越
(
こ
)
えて
060
大海中
(
おほわだなか
)
に
漂
(
ただよ
)
へる
061
眺
(
なが
)
めも
清
(
きよ
)
きシロの
島
(
しま
)
062
ドンドラ
岬
(
みさき
)
に
安着
(
あんちやく
)
し
063
夜
(
よ
)
を
日
(
ひ
)
についで
大神
(
おほかみ
)
の
064
大道
(
おほぢ
)
を
伝
(
つた
)
へ
宣
(
の
)
べながら
065
漸
(
やうや
)
く
此処
(
ここ
)
に
来
(
きた
)
りけり
066
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
067
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましまして
068
小糸
(
こいと
)
の
館
(
やかた
)
にあれませる
069
シロの
神島
(
みしま
)
の
神国
(
かみくに
)
に
070
サガレン
王
(
わう
)
の
神司
(
かむつかさ
)
071
タールチン
司
(
つかさ
)
やキングス
姫
(
ひめ
)
の
072
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
を
始
(
はじ
)
めとし
073
テーリス、エームス、ゼム、エール
074
其
(
その
)
外
(
ほか
)
百
(
もも
)
の
司
(
つかさ
)
達
(
たち
)
075
恵
(
めぐ
)
みの
露
(
つゆ
)
に
霑
(
うるほ
)
ひて
076
心
(
こころ
)
汚
(
きたな
)
き
竜雲
(
りううん
)
が
077
醜
(
しこ
)
の
企
(
たく
)
みを
根底
(
ねそこ
)
より
078
顛覆
(
てんぷく
)
させて
元
(
もと
)
の
如
(
ごと
)
079
王位
(
わうゐ
)
に
復
(
ふく
)
させ
給
(
たま
)
へかし
080
さはさりながら
大神
(
おほかみ
)
の
081
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
御心
(
みこころ
)
は
082
決
(
けつ
)
して
人
(
ひと
)
をば
傷
(
きず
)
つけず
083
生命
(
いのち
)
をとらず
麻柱
(
あななひ
)
の
084
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
正道
(
まさみち
)
を
085
心
(
こころ
)
の
空
(
そら
)
に
照
(
て
)
り
明
(
あ
)
かし
086
救
(
すく
)
ひ
助
(
たす
)
くる
思召
(
おぼしめし
)
087
必
(
かなら
)
ず
大事
(
だいじ
)
を
過
(
あやま
)
らず
088
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
貴
(
うづ
)
の
子
(
こ
)
と
089
生
(
うま
)
れ
出
(
い
)
でたる
君子
(
きみこ
)
われ
090
御供
(
みとも
)
に
仕
(
つか
)
ふる
清子姫
(
きよこひめ
)
091
只今
(
ただいま
)
此処
(
ここ
)
に
現
(
あら
)
はれて
092
バラモン
教
(
けう
)
の
人々
(
ひとびと
)
に
093
誠
(
まこと
)
の
心
(
こころ
)
を
打
(
う
)
ち
明
(
あ
)
けて
094
進
(
すす
)
め
参
(
まゐ
)
らす
言霊
(
ことたま
)
を
095
完美
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
せ
096
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
097
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
098
竜雲
(
りううん
)
如何
(
いか
)
に
強
(
つよ
)
くとも
099
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
現
(
あら
)
はれて
100
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つの
言霊
(
ことたま
)
を
101
射放
(
いはな
)
ち
給
(
たま
)
へば
曲神
(
まがかみ
)
も
102
忽
(
たちま
)
ち
神威
(
しんゐ
)
に
相
(
あひ
)
うたれ
103
雲
(
くも
)
を
霞
(
かすみ
)
と
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せむ
104
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
105
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
106
と
足拍子
(
あしびやうし
)
を
取
(
と
)
つて
勇
(
いさ
)
ましく
謡
(
うた
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
館
(
やかた
)
の
前
(
まへ
)
に
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
る。
107
エームスは
知
(
し
)
らず
知
(
し
)
らずに
此
(
この
)
宣伝歌
(
せんでんか
)
に
引
(
ひ
)
きつけられ、
108
二人
(
ふたり
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
の
前
(
まへ
)
に
進
(
すす
)
み
寄
(
よ
)
り
丁寧
(
ていねい
)
に
礼
(
れい
)
をなせば
二人
(
ふたり
)
も
恭
(
うやうや
)
しく
答礼
(
たふれい
)
し、
109
君子姫
『
妾
(
わらは
)
は
三五教
(
あななひけう
)
の
若
(
わか
)
き
女
(
をんな
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
で
御座
(
ござ
)
います。
110
今
(
いま
)
此処
(
ここ
)
に
伴
(
ともな
)
つて
居
(
を
)
りますのは
清子姫
(
きよこひめ
)
と
云
(
い
)
ふこれも
宣伝使
(
せんでんし
)
で
御座
(
ござ
)
います。
111
妾
(
わらは
)
は
或
(
ある
)
事情
(
じじやう
)
の
為
(
た
)
め、
112
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
様
(
さま
)
の
部下
(
ぶか
)
に
捕
(
とら
)
へられ、
113
此処
(
ここ
)
まで
流
(
なが
)
されて
漸
(
やうや
)
く
漂着
(
へうちやく
)
して
来
(
き
)
た
者
(
もの
)
で
御座
(
ござ
)
います。
114
サガレン
王
(
わう
)
様
(
さま
)
と
申
(
まを
)
すのは、
115
大国別
(
おほくにわけの
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御
(
ご
)
子息
(
しそく
)
国別彦
(
くにわけひこ
)
様
(
さま
)
では
御座
(
ござ
)
いますまいか。
116
お
差支
(
さしつかへ
)
なくば、
117
何卒
(
どうぞ
)
拝顔
(
はいがん
)
が
致
(
いた
)
したいもので
御座
(
ござ
)
います』
118
エームス
『ハイ
左様
(
さやう
)
ならば
暫
(
しばら
)
くお
待
(
ま
)
ち
下
(
くだ
)
さいませ。
119
エームスこれより
奥
(
おく
)
へ
参
(
まゐ
)
り
伺
(
うかが
)
つて
来
(
き
)
ます。
120
何卒
(
どうぞ
)
それ
迄
(
まで
)
お
腰
(
こし
)
を
卸
(
おろ
)
してお
休
(
やす
)
みを
願
(
ねが
)
ひます』
121
君子姫
『
早速
(
さつそく
)
の
御
(
ご
)
承知
(
しようち
)
、
122
有難
(
ありがた
)
う
厶
(
ござ
)
います。
123
左様
(
さやう
)
なれば
清子姫
(
きよこひめ
)
様
(
さま
)
、
124
暫
(
しばら
)
く
休息
(
きうそく
)
さして
頂
(
いただ
)
きませう』
125
暫
(
しばら
)
くあつてエームスは
恭
(
うやうや
)
しく
出
(
い
)
で
来
(
きた
)
り、
126
君子姫
(
きみこひめ
)
、
127
清子姫
(
きよこひめ
)
の
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
ち、
128
サガレン
王
(
わう
)
の
潜
(
ひそ
)
みたる
岩窟
(
いはや
)
に
進
(
すす
)
み
入
(
い
)
る。
129
サガレン
王
(
わう
)
は
君子姫
(
きみこひめ
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
るより
今更
(
いまさら
)
の
如
(
ごと
)
く
打
(
う
)
ち
驚
(
おどろ
)
きぬ。
130
其
(
その
)
故
(
ゆゑ
)
はメソポタミヤの
顕恩郷
(
けんおんきやう
)
に
於
(
おい
)
て
常
(
つね
)
に
顔
(
かほ
)
を
合
(
あは
)
して
居
(
ゐ
)
た
為
(
ため
)
に、
131
見覚
(
みおぼ
)
えが
何処
(
どこ
)
ともなくあつたからである。
132
サガレン
王
(
わう
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
133
サガレン王
『
思
(
おも
)
へば
高
(
たか
)
し
神
(
かみ
)
の
恩
(
おん
)
134
計
(
はか
)
り
知
(
し
)
られぬ
顕恩
(
けんおん
)
の
135
郷
(
さと
)
に
潜
(
ひそ
)
みてバラモンの
136
教
(
をしへ
)
をきはむる
折柄
(
をりから
)
に
137
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
138
御子
(
みこ
)
と
生
(
うま
)
れし
君子姫
(
きみこひめ
)
139
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
健
(
まめ
)
やかに
140
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
の
側
(
そば
)
近
(
ちか
)
く
141
仕
(
つか
)
へ
給
(
たま
)
ひし
神姿
(
みすがた
)
を
142
それとはなしに
朝夕
(
あさゆふ
)
に
143
眺
(
なが
)
めて
暮
(
くら
)
し
居
(
ゐ
)
たりける
144
吾
(
われ
)
は
大国別
(
おほくにわけの
)
神
(
かみ
)
145
教司
(
をしへつかさ
)
の
貴
(
うづ
)
の
御子
(
みこ
)
146
国別彦
(
くにわけひこの
)
命
(
みこと
)
なり
147
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
が
暴虐
(
ばうぎやく
)
の
148
醜
(
しこ
)
の
魔風
(
まかぜ
)
に
煽
(
あふ
)
られて
149
已
(
や
)
むなくお
城
(
しろ
)
を
脱出
(
だつしゆつ
)
し
150
エデンの
川
(
かは
)
を
打渡
(
うちわた
)
り
151
フサの
海原
(
うなばら
)
横断
(
わうだん
)
し
152
波
(
なみ
)
に
漂
(
ただよ
)
ひ
印度洋
(
いんどやう
)
153
千波
(
せんぱ
)
万波
(
ばんぱ
)
をかき
分
(
わ
)
けて
154
漸
(
やうや
)
くシロの
島影
(
しまかげ
)
を
155
認
(
みと
)
めし
時
(
とき
)
の
嬉
(
うれ
)
しさよ
156
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
抱
(
いだ
)
かれて
157
漸
(
やうや
)
く
神地
(
かうぢ
)
の
都路
(
みやこぢ
)
に
158
進
(
すす
)
みて
教
(
をしへ
)
を
宣
(
の
)
りつるが
159
心
(
こころ
)
正
(
ただ
)
しき
国人
(
くにびと
)
は
160
一人
(
ひとり
)
残
(
のこ
)
らず
吾
(
わが
)
道
(
みち
)
に
161
服
(
まつろ
)
ひ
来
(
きた
)
りて
神館
(
かむやかた
)
162
瞬
(
またた
)
く
間
(
うち
)
に
建
(
た
)
て
終
(
をは
)
り
163
要害
(
えうがい
)
堅固
(
けんご
)
の
絶勝
(
ぜつしよう
)
をば
164
選
(
えら
)
みて
此処
(
ここ
)
に
城
(
しろ
)
造
(
つく
)
り
165
吾
(
われ
)
は
推
(
お
)
されてシロの
島
(
しま
)
166
神地
(
かうぢ
)
の
都
(
みやこ
)
の
王
(
わう
)
となり
167
神
(
かみ
)
を
敬
(
うやま
)
ひ
民
(
たみ
)
を
撫
(
な
)
で
168
世
(
よ
)
は
平
(
たひら
)
けく
安
(
やす
)
らけく
169
治
(
をさ
)
まりかへつて
四海波
(
しかいなみ
)
170
静
(
しづか
)
にそよぐ
折
(
をり
)
もあれ
171
岩井
(
いはゐ
)
の
里
(
さと
)
の
酋長
(
しうちやう
)
が
172
娘
(
むすめ
)
と
生
(
うま
)
れしケールス
姫
(
ひめ
)
の
173
君
(
きみ
)
の
命
(
みこと
)
を
発見
(
はつけん
)
し
174
愈
(
いよいよ
)
此処
(
ここ
)
に
妻
(
つま
)
となし
175
厳
(
いづ
)
と
瑞
(
みづ
)
とは
相並
(
あひなら
)
び
176
顕幽
(
けんいう
)
一致
(
いつち
)
の
政体
(
せいたい
)
を
177
開
(
ひら
)
く
折
(
をり
)
しも
腹
(
はら
)
黒
(
くろ
)
き
178
醜
(
しこ
)
の
曲津
(
まがつ
)
の
竜雲
(
りううん
)
が
179
何処
(
いづこ
)
ともなく
入
(
い
)
り
来
(
きた
)
り
180
忽
(
たちま
)
ち
館
(
やかた
)
を
蹂躙
(
じうりん
)
し
181
悪逆
(
あくぎやく
)
日々
(
ひび
)
に
募
(
つの
)
りつつ
182
遂
(
つひ
)
には
吾
(
われ
)
を
追
(
お
)
ひ
出
(
いだ
)
し
183
今
(
いま
)
や
暴威
(
ばうゐ
)
を
揮
(
ふる
)
ひつつ
184
世
(
よ
)
を
乱
(
みだ
)
すこそ
悲
(
かな
)
しけれ
185
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
186
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
幸
(
さち
)
はひて
187
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
188
天
(
あめ
)
の
目一
(
まひと
)
つ
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
は
189
此処
(
ここ
)
に
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
りまし
190
顕幽
(
けんいう
)
一致
(
いつち
)
の
真諦
(
しんたい
)
を
191
完美
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
説
(
と
)
き
給
(
たま
)
ひ
192
喜
(
よろこ
)
ぶ
間
(
ま
)
もなく
素盞嗚
(
すさのを
)
の
193
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
御裔
(
みすゑ
)
なる
194
汝
(
なれ
)
の
命
(
みこと
)
は
今
(
いま
)
此処
(
ここ
)
に
195
現
(
あら
)
はれ
給
(
たま
)
ひし
雄々
(
をを
)
しさよ
196
君子
(
きみこ
)
の
姫
(
ひめ
)
よ
清子姫
(
きよこひめ
)
197
吾
(
われ
)
は
尊
(
たふと
)
きバラモンの
198
教
(
をしへ
)
を
奉
(
ほう
)
ずる
身
(
み
)
なれども
199
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御心
(
みこころ
)
に
200
もとより
変
(
かは
)
りはあるまじく
201
思
(
おも
)
へば
思
(
おも
)
へば
有難
(
ありがた
)
し
202
汝
(
なれ
)
と
吾
(
われ
)
とは
今
(
いま
)
よりは
203
心
(
こころ
)
を
協
(
あは
)
せ
力
(
ちから
)
をば
204
一
(
ひと
)
つになしてシロの
島
(
しま
)
205
四方
(
よも
)
の
国人
(
くにびと
)
悉
(
ことごと
)
く
206
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
道
(
みち
)
に
207
服
(
まつろ
)
へ
和
(
やは
)
し
竜雲
(
りううん
)
が
208
心
(
こころ
)
に
潜
(
ひそ
)
む
曲神
(
まがかみ
)
を
209
千
(
せん
)
里
(
り
)
の
外
(
そと
)
に
追
(
お
)
ひ
払
(
はら
)
ひ
210
迷
(
まよ
)
ひきつたるケールス
姫
(
ひめ
)
の
211
君
(
きみ
)
の
命
(
みこと
)
を
善道
(
ぜんだう
)
に
212
導
(
みちび
)
き
救
(
すく
)
ひ
麻柱
(
あななひ
)
の
213
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
を
永久
(
とこしへ
)
に
214
経
(
たて
)
と
緯
(
よこ
)
との
機
(
はた
)
を
織
(
お
)
り
215
治
(
をさ
)
めて
行
(
ゆ
)
かむ
惟神
(
かむながら
)
216
神
(
かみ
)
に
誓
(
ちか
)
ひて
真心
(
まごころ
)
を
217
ここに
披瀝
(
ひれき
)
し
奉
(
たてまつ
)
る
218
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
219
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
220
と
謡
(
うた
)
へば、
221
君子姫
(
きみこひめ
)
はこれに
答
(
こた
)
へて、
222
君子姫
『あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
223
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
裔
(
すゑ
)
と
224
生
(
あ
)
れ
出
(
い
)
でませる
国別彦
(
くにわけひこ
)
の
225
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
言霊
(
ことたま
)
よ
226
天教山
(
てんけうざん
)
に
現
(
あ
)
れませる
227
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
や
木花
(
このはな
)
の
228
咲耶
(
さくや
)
の
姫
(
ひめ
)
の
神言
(
みこと
)
もて
229
父
(
ちち
)
大神
(
おほかみ
)
に
従
(
したが
)
ひて
230
三五教
(
あななひけう
)
を
天ケ下
(
あめがした
)
231
豊葦原
(
とよあしはら
)
の
国々
(
くにぐに
)
に
232
開
(
ひら
)
き
伝
(
つた
)
ふる
宣伝使
(
せんでんし
)
233
吾
(
われ
)
は
君子
(
きみこ
)
の
姫
(
ひめ
)
なるぞ
234
父
(
ちち
)
の
御言
(
みこと
)
を
畏
(
かしこ
)
みて
235
バラモン
教
(
けう
)
の
大棟梁
(
だいとうりやう
)
236
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
の
側
(
そば
)
近
(
ちか
)
く
237
仕
(
つか
)
へまつりて
三五
(
あななひ
)
の
238
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
を
諭
(
さと
)
さむと
239
心
(
こころ
)
を
尽
(
つく
)
し
身
(
み
)
を
竭
(
つく
)
し
240
千々
(
ちぢ
)
に
説
(
と
)
けども
諭
(
さと
)
せども
241
霊
(
たま
)
の
曇
(
くも
)
りし
神司
(
かむつかさ
)
242
千言
(
せんげん
)
万語
(
ばんご
)
の
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
も
243
豆腐
(
とうふ
)
に
鎹
(
かすがひ
)
糠
(
ぬか
)
に
釘
(
くぎ
)
244
寄
(
よ
)
り
処
(
どころ
)
なき
悲
(
かな
)
しさに
245
あらぬ
月日
(
つきひ
)
を
送
(
おく
)
る
内
(
うち
)
246
太玉神
(
ふとたまがみ
)
の
現
(
あら
)
はれて
247
厳
(
いづ
)
の
言霊
(
ことたま
)
打
(
う
)
ち
出
(
いだ
)
し
248
雄健
(
をたけ
)
び
給
(
たま
)
へば
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
の
249
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
は
逸早
(
いちはや
)
く
250
見
(
み
)
るも
恐
(
おそ
)
ろし
其
(
その
)
姿
(
すがた
)
251
大蛇
(
をろち
)
となりて
黒雲
(
くろくも
)
の
252
中
(
なか
)
に
姿
(
すがた
)
を
隠
(
かく
)
しける
253
妾
(
わらは
)
姉妹
(
おとどい
)
八
(
はち
)
人
(
にん
)
は
254
右
(
みぎ
)
や
左
(
ひだり
)
に
相別
(
あひわか
)
れ
255
流
(
なが
)
れも
清
(
きよ
)
きエデン
川
(
がは
)
256
後
(
あと
)
に
見捨
(
みす
)
ててエルサレム
257
フサの
国
(
くに
)
をば
遠近
(
をちこち
)
と
258
彷徨
(
さまよ
)
ひ
巡
(
めぐ
)
りて
御教
(
みをしへ
)
を
259
伝
(
つた
)
ふる
折
(
をり
)
しもバラモンの
260
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
の
釘彦
(
くぎひこ
)
が
261
手下
(
てした
)
の
者
(
もの
)
に
捕
(
とら
)
へられ
262
無残
(
むざん
)
や
五
(
ご
)
人
(
にん
)
の
姉妹
(
おとどい
)
は
263
見
(
み
)
るも
危
(
あやふ
)
き
捨小舟
(
すてをぶね
)
264
艪櫂
(
ろかい
)
もなしに
海原
(
うなばら
)
に
265
つき
出
(
いだ
)
されし
恐
(
おそ
)
ろしさ
266
神
(
かみ
)
を
力
(
ちから
)
に
三五
(
あななひ
)
の
267
誠
(
まこと
)
を
杖
(
つゑ
)
に
両人
(
りやうにん
)
は
268
潮
(
しほ
)
の
八百路
(
やほぢ
)
を
打渡
(
うちわた
)
り
269
波
(
なみ
)
のまにまに
漂
(
ただよ
)
ひて
270
大海中
(
おほわだなか
)
に
浮
(
うか
)
びたる
271
木草
(
きぐさ
)
も
茂
(
しげ
)
るシロの
島
(
しま
)
272
ドンドラ
岬
(
みさき
)
に
上陸
(
じやうりく
)
し
273
夜
(
よ
)
を
日
(
ひ
)
に
次
(
つ
)
いで
今
(
いま
)
此処
(
ここ
)
に
274
サガレン
王
(
わう
)
が
行末
(
ゆくすゑ
)
を
275
救
(
すく
)
はむ
為
(
た
)
めに
来
(
きた
)
りけり
276
人
(
ひと
)
は
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
277
慈愛
(
じあい
)
の
深
(
ふか
)
き
大神
(
おほかみ
)
の
278
其
(
その
)
懐
(
ふところ
)
に
抱
(
いだ
)
かれて
279
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つに
進
(
すす
)
みなば
280
如何
(
いか
)
なる
曲
(
まが
)
の
猛
(
たけ
)
ぶとも
281
何
(
なに
)
か
恐
(
おそ
)
れむ
神心
(
かみごころ
)
282
いざ
之
(
これ
)
よりは
汝
(
な
)
が
命
(
みこと
)
283
バラモン
教
(
けう
)
や
三五
(
あななひ
)
の
284
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
と
云
(
い
)
ふ
様
(
やう
)
な
285
小
(
ちひ
)
さき
隔
(
へだ
)
てを
撤回
(
てつくわい
)
し
286
互
(
たがひ
)
に
手
(
て
)
を
執
(
と
)
り
助
(
たす
)
け
合
(
あ
)
ひ
287
此
(
この
)
シロ
島
(
しま
)
に
蟠
(
わだか
)
まる
288
八岐
(
やまた
)
大蛇
(
をろち
)
や
醜狐
(
しこぎつね
)
289
曲鬼
(
まがおに
)
どもを
言向
(
ことむ
)
けて
290
昔
(
むかし
)
の
儘
(
まま
)
の
神国
(
かみくに
)
に
291
完美
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
樹
(
た
)
て
直
(
なほ
)
し
292
ミロクの
御世
(
みよ
)
を
永久
(
とこしへ
)
に
293
開
(
ひら
)
き
仕
(
つか
)
へむ
惟神
(
かむながら
)
294
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
君子姫
(
きみこひめ
)
295
謹
(
つつし
)
み
敬
(
ゐやま
)
ひ
祈
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る
296
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
297
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
298
と
謡
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
り、
299
茲
(
ここ
)
にサガレン
王
(
わう
)
、
300
君子姫
(
きみこひめ
)
は
胸襟
(
きようきん
)
を
開
(
ひら
)
いて
久濶
(
きうくわつ
)
を
叙
(
じよ
)
し、
301
相提携
(
あひていけい
)
して、
302
竜雲
(
りううん
)
始
(
はじ
)
めケールス
姫
(
ひめ
)
其
(
その
)
他
(
た
)
の
神司
(
かむつかさ
)
達
(
たち
)
に
憑依
(
ひようい
)
せる
曲津
(
まがつ
)
神
(
かみ
)
を
打払
(
うちはら
)
ひ、
303
本然
(
ほんぜん
)
の
心
(
こころ
)
に
立
(
た
)
ち
帰
(
かへ
)
らしめ、
304
再
(
ふたた
)
びシロの
島
(
しま
)
の
神地
(
かうぢ
)
の
都
(
みやこ
)
をして
至治
(
しぢ
)
太平
(
たいへい
)
の
楽園
(
らくゑん
)
と
復
(
かへ
)
すべく、
305
王
(
わう
)
を
先頭
(
せんとう
)
にタールチン、
306
キングス
姫
(
ひめ
)
、
307
テーリス、
308
エームス
其
(
その
)
他
(
た
)
の
幹部
(
かんぶ
)
を
始
(
はじ
)
め、
309
数多
(
あまた
)
の
至誠
(
しせい
)
の
男女
(
だんぢよ
)
を
引率
(
いんそつ
)
し、
310
旗鼓
(
きこ
)
堂々
(
だうだう
)
として
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
歌
(
うた
)
ひながら、
311
馬
(
うま
)
に
跨
(
またが
)
り
都
(
みやこ
)
を
指
(
さ
)
して
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く。
312
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
。
313
(
大正一一・九・二三
旧八・三
北村隆光
録)
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