霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
海洋万里(第25~36巻)
第36巻(亥の巻)
序文
総説
第1篇 天意か人意か
第1章 二教対立
第2章 川辺の館
第3章 反間苦肉
第4章 無法人
第5章 バリーの館
第6章 意外な答
第7章 蒙塵
第8章 悪現霊
第2篇 松浦の岩窟
第9章 濃霧の途
第10章 岩隠れ
第11章 泥酔
第12章 無住居士
第13章 恵の花
第14章 歎願
第3篇 神地の暗雲
第15章 眩代思潮
第16章 門雀
第17章 一目翁
第18章 心の天国
第19章 紅蓮の舌
第4篇 言霊神軍
第20章 岩窟の邂逅
第21章 火の洗礼
第22章 春の雪
第23章 雪達磨
第24章 三六合
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サブスク完了しました
。どうもありがとうございます。
|
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい
霊界物語
>
海洋万里(第25~36巻)
>
第36巻(亥の巻)
> 第2篇 松浦の岩窟 > 第14章 歎願
<<< 恵の花
(B)
(N)
眩代思潮 >>>
第一四章
歎願
(
たんぐわん
)
〔一〇〇二〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第36巻 海洋万里 亥の巻
篇:
第2篇 松浦の岩窟
よみ(新仮名遣い):
まつうらのがんくつ
章:
第14章 歎願
よみ(新仮名遣い):
たんがん
通し章番号:
1002
口述日:
1922(大正11)年09月22日(旧08月2日)
口述場所:
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年12月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
サガレン王は岩窟に帰り、奥の間に端座して天津祝詞を奏上し、悔悟の歌を歌った。セイロン島にやってきて人々をバラモン教に導いたことにより王として祀りあげられ、天地の神に対して清き行いをしてきたつもりが、知らず知らずに慢心し、小さな区別に捉われて仁慈無限の大神の御心から離れてしまったことを心から詫びた。
サガレン王は自ら大神への信仰に身を捧げることを誓い、また部下たちにも訓示を垂れるのであった。
左守のタールチンやその妻・キングス姫は、サガレン王の言霊に喜び、改心と心から大神に仕え王を補佐する決意を歌った。
一方エールは、それでもなお今現在、少なからぬ仲間たちが竜雲に捕えられて苦しんでいる現状を訴え、大神の教えに背くかもしれないが、都に行って命を的に立ち向かい、仲間を助けたいのだ、と訴えた。
王をはじめ高官たちは、エールの歌を聞いてしばし無念の涙にくれていた。そこに女宣伝使の美しい宣伝歌が聞こえてきた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-10-10 12:47:23
OBC :
rm3614
愛善世界社版:
140頁
八幡書店版:
第6輯 633頁
修補版:
校定版:
145頁
普及版:
62頁
初版:
ページ備考:
001
サガレン
王
(
わう
)
は
館
(
やかた
)
をたつて、
002
再
(
ふたた
)
び
元
(
もと
)
の
岩窟
(
がんくつ
)
にエームスを
従
(
したが
)
へ
立帰
(
たちかへ
)
り、
003
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
に
端坐
(
たんざ
)
し
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し、
004
且
(
かつ
)
神歌
(
しんか
)
を
謡
(
うた
)
ふ、
005
其
(
その
)
歌
(
うた
)
。
006
サガレン王
『あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
007
広大
(
くわうだい
)
無辺
(
むへん
)
の
天地
(
あめつち
)
の
008
神
(
かみ
)
の
慈愛
(
じあい
)
に
比
(
くら
)
ぶれば
009
吾
(
われ
)
は
小
(
ちひ
)
さき
者
(
もの
)
なりし
010
セイロン
島
(
たう
)
の
浮島
(
うきじま
)
に
011
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
と
現
(
あらは
)
れて
012
バラモン
教
(
けう
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
013
世人
(
よびと
)
に
伝
(
つた
)
へ
居
(
ゐ
)
たりしが
014
已
(
や
)
むを
得
(
え
)
ずして
王
(
きみ
)
となり
015
顕幽
(
けんいう
)
一致
(
いつち
)
の
政治
(
まつりごと
)
016
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
仕
(
つか
)
へつつ
017
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
に
相対
(
あひたい
)
し
018
尊
(
たふと
)
き
清
(
きよ
)
き
神業
(
かむわざ
)
を
019
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
より
仕
(
つか
)
へしと
020
思
(
おも
)
ひ
居
(
ゐ
)
たりし
愚
(
おろか
)
さよ
021
広大
(
くわうだい
)
無辺
(
むへん
)
の
大宇宙
(
だいうちう
)
022
五十六
(
ごじふろく
)
億
(
おく
)
七千万
(
しちせんまん
)
023
宇宙
(
うちう
)
の
数
(
かず
)
はありと
聞
(
き
)
く
024
僅
(
わづ
)
かに
一
(
ひと
)
つの
小宇宙
(
せううちう
)
025
照
(
て
)
らさせ
給
(
たま
)
ふ
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
や
026
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
の
照
(
て
)
る
限
(
かぎ
)
り
027
青人草
(
あをひとぐさ
)
や
鳥
(
とり
)
獣
(
けもの
)
028
草木
(
くさき
)
の
生
(
お
)
ひ
立
(
た
)
つ
葦原
(
あしはら
)
の
029
瑞穂
(
みづほ
)
の
国
(
くに
)
の
片傍
(
かたほと
)
り
030
大海原
(
おほうなばら
)
に
漂
(
ただよ
)
ひし
031
此
(
この
)
神国
(
かみくに
)
は
大海
(
おほうみ
)
に
032
投
(
な
)
げ
捨
(
す
)
てられし
一粒
(
ひとつぶ
)
の
033
粟
(
あは
)
より
小
(
ちひ
)
さき
物
(
もの
)
なりし
034
かかる
天地
(
てんち
)
に
跼蹐
(
きよくせき
)
し
035
善
(
ぜん
)
ぢや
悪
(
あく
)
ぢやと
争
(
あらそ
)
ひて
036
無限
(
むげん
)
の
欲
(
よく
)
に
取
(
と
)
りまかれ
037
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
038
大御心
(
おほみこころ
)
も
悟
(
さと
)
らずに
039
来
(
きた
)
りし
吾
(
われ
)
は
愚者
(
おろかもの
)
040
定
(
さだ
)
めし
天地
(
てんち
)
の
大神
(
おほかみ
)
は
041
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
小
(
ちひ
)
さき
心根
(
こころね
)
を
042
嘸
(
さぞ
)
や
笑
(
わら
)
はせ
給
(
たま
)
ふらむ
043
仮令
(
たとへ
)
宇宙
(
うちう
)
を
吾
(
われ
)
一人
(
ひとり
)
044
知
(
し
)
ろしめすべき
世
(
よ
)
ありとも
045
広大
(
くわうだい
)
無辺
(
むへん
)
の
大宇宙
(
だいうちう
)
046
其
(
その
)
現状
(
げんじやう
)
に
比
(
くら
)
ぶれば
047
例
(
たと
)
へにならぬ
物
(
もの
)
ぞかし
048
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
049
神
(
かみ
)
は
宇宙
(
うちう
)
を
知
(
し
)
ろしめす
050
其
(
その
)
神徳
(
しんとく
)
を
省
(
かへり
)
みて
051
今
(
いま
)
より
後
(
のち
)
は
村肝
(
むらきも
)
の
052
心
(
こころ
)
を
改
(
あらた
)
め
信仰
(
あななひ
)
の
053
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
に
服
(
まつろ
)
ひて
054
此
(
この
)
身
(
み
)
の
続
(
つづ
)
かむ
其
(
その
)
限
(
かぎ
)
り
055
吾
(
わが
)
身
(
み
)
に
及
(
およ
)
ぶ
麻柱
(
あななひ
)
の
056
誠
(
まこと
)
を
捧
(
ささ
)
げ
大神
(
おほかみ
)
の
057
其
(
その
)
功績
(
いさをし
)
の
万分一
(
まんぶいち
)
に
058
謹
(
つつし
)
み
報
(
むく
)
い
奉
(
まつ
)
るべし
059
左守
(
さもり
)
の
神
(
かみ
)
と
仕
(
つか
)
へたる
060
タールチンやキングスの
061
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
よエームスよ
062
其
(
その
)
他
(
た
)
の
百
(
もも
)
の
司
(
つかさ
)
達
(
たち
)
063
汝
(
なれ
)
も
今
(
いま
)
より
魂
(
たましひ
)
を
064
清
(
きよ
)
く
正
(
ただ
)
しく
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
し
065
小
(
ちひ
)
さき
浮世
(
うきよ
)
の
執着
(
しふちやく
)
を
066
科戸
(
しなど
)
の
風
(
かぜ
)
に
払拭
(
ふつしき
)
し
067
仕
(
つか
)
へまつれよ
惟神
(
かむながら
)
068
神
(
かみ
)
に
誓
(
ちか
)
ひてサガレン
王
(
わう
)
の
069
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
は
宣
(
の
)
り
伝
(
つた
)
ふ
070
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
071
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
072
タールチンはサガレン
王
(
わう
)
の
歌
(
うた
)
を
聞
(
き
)
き
嬉
(
うれ
)
しく
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り、
073
心
(
こころ
)
欣々
(
いそいそ
)
として
謡
(
うた
)
ひ
舞
(
ま
)
ふ。
074
タールチン
『あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
075
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みの
深
(
ふか
)
くして
076
無明
(
むみやう
)
の
闇
(
やみ
)
は
開
(
あ
)
けにけり
077
水
(
みづ
)
も
眠
(
ねむ
)
れる
丑満
(
うしみつ
)
の
078
時刻
(
じこく
)
はたちて
寅
(
とら
)
の
刻
(
こく
)
079
卯
(
う
)
の
正刻
(
しやうこく
)
となりぬれば
080
東
(
あづま
)
の
空
(
そら
)
を
輝
(
かがや
)
かし
081
豊栄
(
とよさか
)
昇
(
のぼ
)
る
日
(
ひ
)
の
御影
(
みかげ
)
082
尊
(
たふと
)
き
清
(
きよ
)
き
御姿
(
みすがた
)
を
083
現
(
あらは
)
し
給
(
たま
)
ひて
葦原
(
あしはら
)
の
084
神
(
かみ
)
の
御国
(
みくに
)
を
照
(
て
)
らしまし
085
青人草
(
あをひとぐさ
)
は
云
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
086
鳥
(
とり
)
獣
(
けだもの
)
や
虫族
(
むしけら
)
や
087
草木
(
くさき
)
の
片葉
(
かきは
)
に
至
(
いた
)
る
迄
(
まで
)
088
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
ふ
珍
(
うづ
)
の
国
(
くに
)
089
其
(
その
)
海原
(
うなばら
)
の
片隅
(
かたすみ
)
に
090
弥
(
いや
)
永久
(
とこしへ
)
に
浮
(
う
)
かみたる
091
七五三
(
しめ
)
を
張
(
は
)
りたるシロの
島
(
しま
)
092
其
(
その
)
真秀良場
(
まほらば
)
に
現
(
あ
)
れまして
093
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
代
(
よ
)
に
大国彦
(
おほくにひこ
)
の
094
君
(
きみ
)
の
命
(
みこと
)
とあれませる
095
力
(
ちから
)
もわけて
自在天
(
じざいてん
)
096
神
(
かみ
)
の
御言
(
みこと
)
を
畏
(
かしこ
)
みて
097
世人
(
よびと
)
の
為
(
た
)
めにたてられし
098
バラモン
教
(
けう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
099
人子
(
ひとご
)
の
王
(
きみ
)
とあれまして
100
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
を
治
(
をさ
)
め
給
(
たま
)
ひたる
101
其
(
その
)
功績
(
いさをし
)
は
弥
(
いや
)
高
(
たか
)
く
102
天教山
(
てんけうざん
)
の
如
(
ごと
)
く
也
(
なり
)
103
空
(
そら
)
ゆく
雲
(
くも
)
も
憚
(
はばか
)
りて
104
影
(
かげ
)
さへかくす
王
(
きみ
)
の
稜威
(
いづ
)
105
包
(
つつ
)
ませ
給
(
たま
)
ひて
今
(
いま
)
此処
(
ここ
)
に
106
珍
(
うづ
)
の
言霊
(
ことたま
)
宣
(
の
)
り
給
(
たま
)
ひ
107
謙譲
(
へりくだ
)
ります
尊
(
たふと
)
さよ
108
人
(
ひと
)
は
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
神宮
(
かみみや
)
と
109
昔
(
むかし
)
の
人
(
ひと
)
は
宣
(
の
)
りつれど
110
八岐
(
やまた
)
大蛇
(
をろち
)
のはびこりて
111
青人草
(
あをひとぐさ
)
の
身霊
(
みたま
)
をば
112
千代
(
ちよ
)
の
棲家
(
すみか
)
と
定
(
さだ
)
めたる
113
今
(
いま
)
の
世人
(
よびと
)
は
悉
(
ことごと
)
く
114
名
(
な
)
ばかり
清
(
きよ
)
き
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
115
誠
(
まこと
)
は
曲
(
まが
)
の
容器
(
いれもの
)
ぞ
116
小
(
ちひ
)
さき
欲
(
よく
)
にからまれて
117
憎
(
にく
)
み
争
(
あらそ
)
ひ
泣
(
な
)
き
叫
(
さけ
)
び
118
焦熱
(
せうねつ
)
地獄
(
ぢごく
)
や
水地獄
(
みづぢごく
)
119
修羅
(
しゆら
)
の
巷
(
ちまた
)
はまだ
愚
(
おろ
)
か
120
根底
(
ねそこ
)
の
国
(
くに
)
に
陥
(
おちい
)
りて
121
阿鼻
(
あび
)
叫喚
(
けうくわん
)
の
呻
(
うめ
)
き
声
(
ごゑ
)
122
聞
(
きこ
)
えもせずに
得々
(
とくとく
)
と
123
知
(
し
)
らず
知
(
し
)
らずに
魔
(
ま
)
の
道
(
みち
)
を
124
辿
(
たど
)
る
世人
(
よびと
)
の
憐
(
あは
)
れさよ
125
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
も
神
(
かみ
)
に
朝夕
(
あさゆふ
)
を
126
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
れる
身
(
み
)
なれども
127
心
(
こころ
)
の
闇
(
やみ
)
は
晴
(
は
)
れやらず
128
身魂
(
みたま
)
の
穢
(
けが
)
れは
何時
(
いつ
)
迄
(
まで
)
も
129
洗
(
あら
)
ひきれない
罪人
(
つみびと
)
よ
130
されども
神
(
かみ
)
は
御心
(
みこころ
)
を
131
天
(
てん
)
より
広
(
ひろ
)
く
神直日
(
かむなほひ
)
132
大直日
(
おほなほひ
)
にと
見直
(
みなほ
)
して
133
許
(
ゆる
)
し
給
(
たま
)
へる
有難
(
ありがた
)
さ
134
罪
(
つみ
)
や
穢
(
けが
)
れになづみたる
135
卑
(
いや
)
しき
人
(
ひと
)
の
身
(
み
)
を
以
(
もつ
)
て
136
如何
(
いか
)
でか
神
(
かみ
)
の
御心
(
みこころ
)
に
137
かなひ
奉
(
まつ
)
らむ
由
(
よし
)
もなし
138
只
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
吾々
(
われわれ
)
は
139
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
を
心
(
こころ
)
とし
140
大慈
(
だいじ
)
大悲
(
だいひ
)
の
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
141
普
(
あまね
)
く
世人
(
よびと
)
に
宣
(
の
)
り
伝
(
つた
)
へ
142
心
(
こころ
)
を
筑紫
(
つくし
)
の
果
(
は
)
て
迄
(
まで
)
も
143
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
らむ
惟神
(
かむながら
)
144
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
謹
(
つつし
)
みて
145
畏
(
かしこ
)
み
畏
(
かしこ
)
み
祈
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る
146
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
147
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
148
キングス
姫
(
ひめ
)
は
白扇
(
はくせん
)
を
開
(
ひら
)
き
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り、
149
長袖
(
ちやうしう
)
しとやかに
自
(
みづか
)
ら
謡
(
うた
)
ひ
自
(
みづか
)
ら
舞
(
ま
)
ふ。
150
キングス姫
『
豊葦原
(
とよあしはら
)
の
珍
(
うづ
)
の
島
(
しま
)
151
神
(
かみ
)
の
御国
(
みくに
)
と
称
(
とな
)
へたる
152
四方
(
しはう
)
は
海
(
うみ
)
に
包
(
つつ
)
まれし
153
清
(
きよ
)
き
尊
(
たふと
)
きシロの
島
(
しま
)
154
神地
(
かうぢ
)
の
都
(
みやこ
)
に
現
(
あ
)
れまして
155
恵
(
めぐ
)
みの
露
(
つゆ
)
に
四方
(
よも
)
の
国
(
くに
)
156
青人草
(
あをひとぐさ
)
に
隈
(
くま
)
もなく
157
注
(
そそ
)
がせ
給
(
たま
)
ひし
大君
(
おほぎみ
)
は
158
如何
(
いか
)
なる
枉
(
まが
)
の
猛
(
たけ
)
びにや
159
尊
(
たふと
)
き
九五
(
きうご
)
の
身
(
み
)
を
以
(
もつ
)
て
160
痛々
(
いたいた
)
しくも
松浦
(
まつうら
)
の
161
小糸
(
こいと
)
の
里
(
さと
)
に
下
(
くだ
)
りまし
162
天津
(
あまつ
)
日影
(
ひかげ
)
も
碌々
(
ろくろく
)
に
163
通
(
かよ
)
ひもはてぬ
岩窟
(
がんくつ
)
に
164
尊
(
たふと
)
き
御
(
おん
)
身
(
み
)
を
忍
(
しの
)
ばせて
165
国
(
くに
)
の
御
(
おん
)
為
(
た
)
め
人
(
ひと
)
の
為
(
た
)
め
166
心
(
こころ
)
を
尽
(
つく
)
し
給
(
たま
)
ふこそ
167
実
(
げ
)
に
有難
(
ありがた
)
き
極
(
きは
)
みなり
168
何処
(
いづこ
)
の
空
(
そら
)
より
来
(
きた
)
りしか
169
心
(
こころ
)
汚
(
きたな
)
き
竜雲
(
りううん
)
が
170
聞
(
き
)
くも
尊
(
たふと
)
き
姫君
(
ひめぎみ
)
を
171
醜
(
しこ
)
の
手振
(
てぶり
)
に
誑
(
たぶ
)
らかせ
172
掻
(
か
)
き
乱
(
みだ
)
したる
悲
(
かな
)
しさよ
173
仮令
(
たとへ
)
此
(
この
)
身
(
み
)
は
海原
(
うなばら
)
の
174
藻屑
(
もくづ
)
となりて
朽
(
く
)
つるとも
175
王
(
きみ
)
に
仇
(
あだ
)
する
曲者
(
くせもの
)
を
176
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
177
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
し
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
178
騒
(
さわ
)
ぎ
渡
(
わた
)
れる
黒雲
(
くろくも
)
を
179
払
(
はら
)
ひ
清
(
きよ
)
めで
置
(
お
)
くべきか
180
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
181
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
幸
(
さち
)
はひて
182
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
夫婦
(
めをと
)
が
真心
(
まごころ
)
を
183
大御心
(
おほみこころ
)
も
平
(
たひら
)
かに
184
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
されてシロの
島
(
しま
)
185
無事
(
ぶじ
)
太平
(
たいへい
)
に
風
(
かぜ
)
もなく
186
曇
(
くも
)
りも
知
(
し
)
らぬ
神国
(
かみくに
)
と
187
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
188
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
祈
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る
189
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
190
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
191
悪魔
(
あくま
)
は
如何
(
いか
)
に
強
(
つよ
)
くとも
192
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
在
(
ま
)
す
限
(
かぎ
)
り
193
弥
(
いや
)
永遠
(
とことは
)
に
君ケ代
(
きみがよ
)
は
194
安
(
やす
)
く
穏
(
おだひ
)
に
治
(
をさ
)
まりて
195
百
(
もも
)
の
民草
(
たみぐさ
)
打
(
う
)
ち
揃
(
そろ
)
ひ
196
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
みて
君ケ代
(
きみがよ
)
を
197
群
(
むら
)
がり
来
(
きた
)
る
小雀
(
こすずめ
)
の
198
千代
(
ちよ
)
万代
(
よろづよ
)
と
称
(
たた
)
へまし
199
上下
(
しやうか
)
和楽
(
わらく
)
し
神人
(
しんじん
)
の
200
睦
(
むつ
)
び
親
(
した
)
しむ
御代
(
みよ
)
となり
201
国
(
くに
)
の
栄
(
さか
)
えをミロクの
世
(
よ
)
202
厳
(
いづ
)
と
瑞
(
みづ
)
との
言霊
(
ことたま
)
に
203
救
(
すく
)
はせ
給
(
たま
)
へと
祈
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る
204
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
205
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
206
エールは
立
(
た
)
つて
謡
(
うた
)
ふ。
207
エール
『
人
(
ひと
)
は
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
208
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つを
立
(
た
)
て
通
(
とほ
)
し
209
道
(
みち
)
にかなひし
行
(
おこな
)
ひを
210
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
励
(
はげ
)
みなば
211
天ケ下
(
あめがした
)
には
恐
(
おそ
)
るべき
212
仇
(
あだ
)
も
曲津
(
まがつ
)
もあらざらめ
213
さはさり
乍
(
なが
)
らバラモンの
214
王
(
きみ
)
に
仕
(
つか
)
へし
神司
(
かむづかさ
)
215
アナン、セールやシルレング
216
ユーズの
友
(
とも
)
は
竜雲
(
りううん
)
が
217
枉
(
まが
)
の
企
(
たく
)
みに
捕
(
とら
)
はれて
218
底
(
そこ
)
ひも
知
(
し
)
らぬ
陷穽
(
おとしあな
)
219
陥
(
おちこ
)
みたりと
聞
(
き
)
き
及
(
およ
)
ぶ
220
かかる
便
(
たよ
)
りを
聞
(
き
)
く
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
221
此
(
この
)
まま
袖手
(
しうしゆ
)
傍観
(
ばうくわん
)
し
222
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
友垣
(
ともがき
)
の
223
艱
(
なや
)
みを
眺
(
なが
)
めて
過
(
すご
)
さむや
224
天則
(
てんそく
)
違反
(
ゐはん
)
か
知
(
し
)
らねども
225
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
親
(
した
)
しき
友
(
とも
)
の
為
(
た
)
め
226
生命
(
いのち
)
を
的
(
まと
)
に
立
(
た
)
ち
向
(
むか
)
ひ
227
神地
(
かうぢ
)
の
都
(
みやこ
)
に
蔓
(
はびこ
)
れる
228
心
(
こころ
)
汚
(
きたな
)
き
竜雲
(
りううん
)
や
229
枉人
(
まがひと
)
達
(
たち
)
を
打
(
う
)
ち
鞫
(
きた
)
め
230
四
(
よ
)
人
(
にん
)
の
友
(
とも
)
を
逸早
(
いちはや
)
く
231
救
(
すく
)
ひ
出
(
いだ
)
さでおくべきか
232
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
片時
(
かたとき
)
も
233
此
(
この
)
目的
(
もくてき
)
を
達成
(
たつせい
)
し
234
神
(
かみ
)
の
大道
(
おほぢ
)
に
仕
(
つか
)
へたる
235
信徒
(
まめひと
)
たるの
誠
(
まこと
)
をば
236
尽
(
つく
)
しまつらむ
惟神
(
かむながら
)
237
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
のサガレン
王
(
わう
)
238
御心
(
みこころ
)
安
(
やす
)
く
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
し
239
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
願
(
ねがひ
)
を
許
(
ゆる
)
しませ
240
神
(
かみ
)
は
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
と
倶
(
とも
)
にあり
241
悪
(
あく
)
を
言向
(
ことむ
)
け
善人
(
ぜんにん
)
を
242
救
(
すく
)
ひて
神
(
かみ
)
の
御恵
(
みめぐみ
)
に
243
霑
(
うる
)
はせ
給
(
たま
)
へ
神司
(
かむづかさ
)
244
わが
大君
(
おほぎみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
245
慎
(
つつし
)
み
敬
(
ゐやま
)
ひ
祈
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る
246
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
247
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
248
と
王
(
わう
)
に
向
(
むか
)
つて
四
(
よ
)
人
(
にん
)
の
神司
(
かむづかさ
)
を
救
(
すく
)
ふべく、
249
神地
(
かうぢ
)
の
都
(
みやこ
)
に
遣
(
つか
)
はされむ
事
(
こと
)
を
懇願
(
こんぐわん
)
する。
250
サガレン
王
(
わう
)
を
始
(
はじ
)
めとし、
251
タールチンやキングス
姫
(
ひめ
)
、
252
テーリス、
253
エームスの
上司
(
じやうし
)
は、
254
エールの
言霊
(
ことたま
)
に
頭
(
かうべ
)
を
傾
(
かたむ
)
け、
255
両手
(
りやうて
)
を
組
(
く
)
んで、
256
稍
(
やや
)
暫
(
しば
)
し
無念
(
むねん
)
の
涙
(
なみだ
)
に
暮
(
く
)
れて
居
(
ゐ
)
た。
257
かかる
処
(
ところ
)
へ
美
(
うる
)
はしき
女
(
をんな
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
、
258
谷
(
たに
)
に
木霊
(
こだま
)
を
響
(
ひび
)
かせつ
音楽
(
おんがく
)
の
如
(
ごと
)
く
聞
(
きこ
)
え
来
(
く
)
る。
259
あゝ
果
(
は
)
たして
如何
(
いか
)
なる
人
(
ひと
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
であらうか。
260
(
大正一一・九・二二
旧八・二
北村隆光
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 恵の花
(B)
(N)
眩代思潮 >>>
霊界物語
>
海洋万里(第25~36巻)
>
第36巻(亥の巻)
> 第2篇 松浦の岩窟 > 第14章 歎願
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第14章 歎願|第36巻|海洋万里|霊界物語|/rm3614】
合言葉「みろく」を入力して下さい→