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霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第40巻(卯の巻)
序文に代へて
緒言
総説
第1篇 恋雲魔風
第1章 大雲山
第2章 出陣
第3章 落橋
第4章 珍客
第5章 忍ぶ恋
第2篇 寒梅照国
第6章 仁愛の真相
第7章 文珠
第8章 使者
第9章 雁使
第3篇 霊魂の遊行
第10章 衝突
第11章 三途館
第12章 心の反映
第13章 試の果実
第14章 空川
第4篇 関風沼月
第15章 氷嚢
第16章 春駒
第17章 天幽窟
第18章 沼の月
第19章 月会
第20章 入那の森
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霊界物語
>
舎身活躍(第37~48巻)
>
第40巻(卯の巻)
> 第2篇 寒梅照国 > 第6章 仁愛の真相
<<< 忍ぶ恋
(B)
(N)
文珠 >>>
第六章
仁愛
(
じんあい
)
の
真相
(
しんさう
)
〔一〇九〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第40巻 舎身活躍 卯の巻
篇:
第2篇 寒梅照国
よみ(新仮名遣い):
かんばいしょうこく
章:
第6章 仁愛の真相
よみ(新仮名遣い):
じんあいのしんそう
通し章番号:
1090
口述日:
1922(大正11)年11月01日(旧09月13日)
口述場所:
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年5月25日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
照国別は岩彦、照公、梅公を従えて西南の原野を跋渉し、ようやくライオン河の二三里手前のクルスの森に来て足を休め、神徳話にふけっていた。
五六七の神は万有一切の有相に現れて世人を救うと説く照国別に対し、照公は、まるで木の花姫神のようだと感想を漏らした。照国別は、木花姫神も五六七大神様の御活動であり、あらゆるものに変現して万有を済度したまうのが大神様の御真相であり、大和魂の根源だと答えた。
照国別は、大和魂とはすべての真・善・美を総合統一した身魂だと説き、仏教の菩提心だと説いた。真神は宇宙の本体、本霊、本力の合致した無限の勢力であり、仏は正覚者、大聖人、大偉人、大真人のことであると解説した。
さらに、大和魂は善の方に働く感情である慈悲心、理性、よき意志の三つが一致して大勇猛心を発揮したものであると説いた。
中でも、理性、知識、意志をよき方向に導くものとしての慈悲心がもっとも重要であり、三五教は慈悲心を柱にする感情教であるから、無抵抗主義もそこから出てくるのであると語り、そして敵を赦すことの重要性を説いた。
一同が神徳話にふけっていると、向こうから数十の騎馬隊がやってくるのが見えた。一同は茂みに身を隠した。彼らはライオン河を渡り、ウブスナ山のイソ館を襲おうと進撃する騎馬隊であった。
騎馬武者たちは森林に馬を乗り捨て、しばらく腰を下ろして雑談を始めた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-11-28 12:53:53
OBC :
rm4006
愛善世界社版:
69頁
八幡書店版:
第7輯 444頁
修補版:
校定版:
73頁
普及版:
34頁
初版:
ページ備考:
001
照国別
(
てるくにわけ
)
は
岩彦
(
いはひこ
)
、
002
照公
(
てるこう
)
、
003
梅公
(
うめこう
)
を
従
(
したが
)
へ
清春山
(
きよはるやま
)
の
岩窟
(
がんくつ
)
を
立出
(
たちい
)
でて、
004
西南
(
せいなん
)
の
原野
(
げんや
)
を
跋渉
(
ばつせふ
)
しながら
漸
(
やうや
)
くにしてライオン
河
(
がは
)
の
二三
(
にさん
)
里
(
り
)
手前
(
てまへ
)
のクルスの
森
(
もり
)
まで
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
り、
005
爰
(
ここ
)
に
一行
(
いつかう
)
は
足
(
あし
)
を
休
(
やす
)
めながら
神徳
(
しんとく
)
の
話
(
はなし
)
に
時
(
とき
)
を
移
(
うつ
)
し、
006
照
(
てる
)
、
007
梅
(
うめ
)
二人
(
ふたり
)
の
問
(
とひ
)
に
答
(
こた
)
へむと
身
(
み
)
を
起
(
おこ
)
して
厳
(
おごそ
)
かに
至仁至愛
(
みろく
)
の
真相
(
しんさう
)
を
歌
(
うた
)
ひ
始
(
はじ
)
めた。
008
その
歌
(
うた
)
、
009
照国別
『
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
救世主
(
きうせいしゆ
)
010
五六七
(
みろくの
)
神
(
かみ
)
の
真実
(
しんじつ
)
は
011
大慈
(
だいじ
)
大悲
(
だいひ
)
の
大聖者
(
だいせいじや
)
012
垢
(
く
)
なく
染
(
せん
)
なく
執着
(
しふちやく
)
の
013
心
(
こころ
)
は
卯
(
う
)
の
毛
(
け
)
の
露
(
つゆ
)
もなし
014
天人
(
てんにん
)
象馬
(
しやうば
)
の
調御師
(
てうぎよし
)
ぞ
015
道風
(
だうふう
)
徳香
(
とくかう
)
万有
(
ばんいう
)
に
016
薫
(
くん
)
じ
渡
(
わた
)
りて
隈
(
くま
)
もなし
017
智慧
(
ちけい
)
恬
(
しづ
)
かに
情
(
じやう
)
恬
(
しづ
)
か
018
慮凝
(
りよぎよう
)
いよいよ
静
(
しづか
)
なり
019
意悪
(
いあく
)
は
滅
(
めつ
)
し
識
(
しき
)
亡
(
ばう
)
じ
020
心
(
こころ
)
は
清
(
きよ
)
く
明
(
あきら
)
かに
021
永
(
なが
)
く
夢妄
(
むまう
)
の
思想念
(
しさうねん
)
022
断
(
だん
)
じて
水
(
みづ
)
の
如
(
ごと
)
くなり。
023
○
024
身
(
み
)
は
有
(
いう
)
に
非
(
あら
)
ず
無
(
む
)
に
非
(
あら
)
ず
025
因
(
いん
)
にもあらず
縁
(
えん
)
ならず
026
自他
(
じた
)
にもあらず
方
(
はう
)
に
非
(
あら
)
ず
027
短長
(
たんちやう
)
に
非
(
あら
)
ず
円
(
ゑん
)
ならず
028
出
(
しゆつ
)
にも
非
(
あら
)
ず
没
(
ぼつ
)
ならず
029
生滅
(
しやうめつ
)
ならず
造
(
ざう
)
ならず
030
為作
(
ゐさ
)
にあらず
起
(
き
)
に
非
(
あら
)
ず
031
坐
(
ざ
)
にしも
非
(
あら
)
ず
臥
(
ぐわ
)
にあらず
032
行住
(
ぎやうぢゆう
)
に
非
(
あら
)
ず
動
(
どう
)
ならず
033
閑静
(
かんせい
)
に
非
(
あら
)
ず
転
(
てん
)
に
非
(
あら
)
ず
034
進
(
しん
)
にも
非
(
あら
)
ず
退
(
たい
)
ならず
035
安危
(
あんき
)
にあらず
是
(
ぜ
)
にあらず
036
非
(
ひ
)
にしもあらず
得失
(
とくしつ
)
の
037
境地
(
きやうち
)
に
迷
(
まよ
)
ふ
事
(
こと
)
もなし
038
彼
(
ひ
)
にしもあらず
此
(
し
)
にあらず
039
去来
(
きよらい
)
にあらず
青
(
せい
)
にあらず
040
赤白
(
せきはく
)
ならず
黄
(
わう
)
ならず
041
紅色
(
こうしよく
)
ならず
紫
(
し
)
にあらず
042
種々色
(
くさぐさいろ
)
にもまた
非
(
あら
)
ず
043
水晶
(
すゐしやう
)
御魂
(
みたま
)
の
精髄
(
せいずゐ
)
を
044
具足
(
ぐそく
)
し
給
(
たま
)
ひし
更生主
(
かうせいしゆ
)
045
是
(
これ
)
ぞ
弥勒
(
みろく
)
の
顕現
(
けんげん
)
し
046
世界
(
せかい
)
を
照
(
て
)
らす
御
(
ご
)
真相
(
しんさう
)
047
仰
(
あふ
)
ぐもたかき
大神
(
おほかみ
)
の
048
絶対
(
ぜつたい
)
無限
(
むげん
)
の
御
(
ご
)
神徳
(
しんとく
)
049
蒙
(
かうむ
)
る
神世
(
みよ
)
こそ
楽
(
たの
)
しけれ
050
○
051
戒定
(
かいぢやう
)
慧解
(
ゑげ
)
の
神力
(
しんりき
)
は
052
知見
(
ちけん
)
の
徳
(
とく
)
より
生成
(
しやうじやう
)
し
053
三昧
(
さんまい
)
六通
(
ろくつう
)
は
道品
(
だうぼん
)
より
054
慈悲
(
じひ
)
十方
(
じつぱう
)
無畏
(
むゐ
)
より
起
(
おこ
)
る
055
衆生
(
しゆじやう
)
は
善業
(
ぜんごふ
)
の
因
(
いん
)
より
出
(
しゆつ
)
す
056
之
(
これ
)
を
示
(
しめ
)
して
丈六
(
ぢやうろく
)
紫金
(
しこん
)
057
無限
(
むげん
)
の
暉
(
ひかり
)
を
放散
(
はうさん
)
し
058
方整
(
はうせい
)
に
照
(
て
)
らし
輝
(
かがや
)
きて
059
光明
(
くわうみやう
)
遠
(
とほ
)
く
明徹
(
みやうてつ
)
す
060
毫相
(
がうさう
)
月
(
つき
)
の
形
(
かた
)
の
如
(
ごと
)
061
旋
(
めぐ
)
りて
項
(
うなじ
)
に
日光
(
につくわう
)
あり
062
旋髪
(
せんぱつ
)
色
(
いろ
)
は
紺青
(
こんぜう
)
に
063
項
(
うなじ
)
に
肉髻
(
にくけい
)
湧出
(
ゆうしゆつ
)
し
064
眼
(
まなこ
)
は
浄
(
きよ
)
く
明鏡
(
めいきやう
)
と
065
輝
(
かがや
)
き
上下
(
しやうか
)
にまじろぎつ
066
眉毛
(
まゆげ
)
の
色
(
いろ
)
は
紺
(
こん
)
に
舒
(
の
)
び
067
口頬
(
こうけふ
)
端正
(
たんせい
)
唇舌
(
しんぜつ
)
は
068
丹華
(
たんげ
)
の
如
(
ごと
)
く
赤
(
あか
)
く
好
(
よ
)
く
069
四十
(
しじふ
)
の
歯並
(
はなみ
)
は
白
(
しろ
)
くして
070
珂雪
(
あせつ
)
の
如
(
ごと
)
く
潔
(
きよ
)
らけし
071
額
(
ひたひ
)
は
広
(
ひろ
)
く
鼻脩
(
はななが
)
く
072
面門
(
めんもん
)
開
(
ひら
)
けてその
胸
(
むね
)
は
073
万字
(
まんじ
)
を
表
(
あら
)
はす
師子
(
しし
)
の
臆
(
むね
)
074
手足
(
てあし
)
は
清
(
きよ
)
く
柔
(
やはら
)
かく
075
千輻
(
せんぷく
)
の
相
(
さう
)
を
具
(
そな
)
へまし
076
腋
(
やく
)
と
掌
(
しやう
)
とに
合縵
(
がふまん
)
ありて
077
内外
(
ないげ
)
に
握
(
にぎ
)
り
臂
(
ひぢ
)
脩
(
なが
)
く
078
肘
(
かいな
)
も
指
(
ゆび
)
も
繊
(
ほそ
)
く
長
(
なが
)
し
079
皮膚
(
ひふ
)
細
(
こま
)
やかに
軟
(
やはら
)
かく
080
毛髪
(
まうはつ
)
何
(
いづ
)
れも
右旋
(
いうせん
)
し
081
踝膝
(
らしつ
)
露
(
あら
)
はに
現
(
あら
)
はれて
082
陰馬
(
いんめ
)
の
如
(
ごと
)
くに
蔵
(
かく
)
れたり
083
細
(
ほそ
)
けき
筋
(
すぢ
)
や
銷
(
とぢ
)
の
骨
(
ほね
)
084
鹿
(
しか
)
の
膊腸
(
ふちやう
)
の
如
(
ごと
)
くなり
085
表裏
(
へうり
)
映徹
(
えいてつ
)
いと
浄
(
きよ
)
く
086
垢
(
あか
)
なく
穢
(
ゑ
)
なく
濁水
(
だくすゐ
)
に
087
染
(
そ
)
まることなく
塵
(
ちり
)
受
(
う
)
けず
088
三十三
(
さんじふさん
)
相
(
さう
)
八十
(
はちじつ
)
種好
(
しゆかう
)
089
至厳
(
しげん
)
至聖
(
しせい
)
の
霊相
(
れいさう
)
なり
090
相
(
さう
)
や
非相
(
ひさう
)
の
色
(
いろ
)
もなく
091
万有
(
ばんいう
)
一切
(
いつさい
)
有相
(
いうさう
)
の
092
眼力
(
がんりき
)
対絶
(
たいぜつ
)
なしにけり
093
五六七
(
みろく
)
は
無相
(
むさう
)
の
相
(
さう
)
にして
094
而
(
しか
)
して
有相
(
いうさう
)
の
身
(
み
)
に
坐
(
い
)
まし
095
衆生
(
しゆじやう
)
の
身相
(
しんさう
)
その
如
(
ごと
)
く
096
一切
(
いつさい
)
衆生
(
しゆじやう
)
の
歓喜
(
くわんき
)
し
礼
(
れい
)
し
097
心
(
こころ
)
を
投
(
とう
)
じ
敬
(
うやま
)
ひを
098
表
(
へう
)
して
事
(
こと
)
を
成
(
じやう
)
ぜしむ
099
是
(
これ
)
ぞ
即
(
すなは
)
ち
自高
(
じかう
)
我慢
(
がまん
)
100
祓除
(
ばつぢよ
)
されたる
結果
(
けつくわ
)
にて
101
かくも
尊
(
たふと
)
き
妙色
(
めうしき
)
の
102
躯
(
く
)
をこそ
成就
(
じやうじゆ
)
し
給
(
たま
)
ひぬ
103
一切
(
いつさい
)
衆生
(
しゆじやう
)
悉
(
ことごと
)
く
104
その
神徳
(
しんとく
)
に
敬服
(
けいふく
)
し
105
帰命
(
きみやう
)
し
信仰
(
しんかう
)
したてまつり
106
無事
(
ぶじ
)
泰平
(
たいへい
)
の
神政
(
しんせい
)
を
107
歓喜
(
くわんき
)
し
祝
(
いは
)
ひ
舞
(
ま
)
ひ
狂
(
くる
)
ひ
108
千代
(
ちよ
)
も
八千代
(
やちよ
)
も
万代
(
よろづよ
)
も
109
栄
(
さか
)
ゆる
神世
(
かみよ
)
を
仰
(
あふ
)
ぐなる
110
原動力
(
げんどうりよく
)
の
太柱
(
ふとばしら
)
111
仰
(
あふ
)
ぐも
畏
(
かしこ
)
き
限
(
かぎ
)
りなり
112
三五教
(
あななひけう
)
は
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
113
仏
(
ほとけ
)
の
道
(
みち
)
の
区別
(
くべつ
)
なく
114
只々
(
ただただ
)
真理
(
しんり
)
を
楯
(
たて
)
となし
115
世人
(
よびと
)
を
救
(
すく
)
ふ
道
(
みち
)
なれば
116
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
に
表
(
あら
)
はれし
117
弥勒
(
みろく
)
の
神
(
かみ
)
の
真実
(
しんじつ
)
を
118
仏
(
ほとけ
)
の
唱
(
とな
)
ふる
法
(
のり
)
により
119
爰
(
ここ
)
にあらあら
述
(
の
)
べておく
120
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
121
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましまして
122
三五教
(
あななひけう
)
の
御教
(
みをしへ
)
は
123
古今
(
ここん
)
を
問
(
と
)
はず
東西
(
とうざい
)
を
124
区別
(
くべつ
)
せずして
世
(
よ
)
の
為
(
ため
)
に
125
研
(
みが
)
き
究
(
きは
)
めて
神儒仏
(
しんじゆぶつ
)
126
その
他
(
た
)
の
宗教
(
しうけう
)
の
真諦
(
しんたい
)
を
127
覚
(
さと
)
りて
世
(
よ
)
の
為
(
ため
)
人
(
ひと
)
の
為
(
ため
)
128
誠
(
まこと
)
を
尽
(
つく
)
せ
三五
(
あななひ
)
の
129
教司
(
をしへつかさ
)
はいふも
更
(
さら
)
130
信徒
(
まめひと
)
たちに
至
(
いた
)
るまで
131
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
132
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ
133
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大御神
(
おほみかみ
)
134
厳
(
いづ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る』
135
照公
(
てるこう
)
『
宣伝使
(
せんでんし
)
様
(
さま
)
、
136
今
(
いま
)
の
歌
(
うた
)
は
五六七
(
みろくの
)
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
の
御
(
ご
)
真相
(
しんさう
)
ぢやなくて
木
(
こ
)
の
花姫
(
はなひめ
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
様
(
やう
)
ですなあ』
137
照国
(
てるくに
)
『
木花姫
(
このはなひめ
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
も
矢張
(
やは
)
り
五六七
(
みろくの
)
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
の
一部
(
いちぶ
)
又
(
また
)
は
全部
(
ぜんぶ
)
の
御
(
ご
)
活動
(
くわつどう
)
を
遊
(
あそ
)
ばすのだよ。
138
又
(
また
)
天照
(
あまてらす
)
大御神
(
おほみかみ
)
と
顕現
(
けんげん
)
遊
(
あそ
)
ばすこともあり、
139
棚機姫
(
たなばたひめ
)
と
現
(
あら
)
はれたり、
140
或
(
あるひ
)
は
木花
(
このはな
)
咲耶姫
(
さくやひめ
)
と
現
(
あら
)
はれたり、
141
観
(
くわん
)
自在天
(
じざいてん
)
となつたり、
142
観世音
(
くわんぜおん
)
菩薩
(
ぼさつ
)
となつたり、
143
或
(
あるひ
)
は
蚊取別
(
かとりわけ
)
、
144
蚊々虎
(
かがとら
)
、
145
カール、
146
丹州
(
たんしう
)
等
(
など
)
と
現
(
あら
)
はれ
給
(
たま
)
ふ
事
(
こと
)
もあり、
147
素盞嗚
(
すさのをの
)
尊
(
みこと
)
となる
事
(
こと
)
もあり、
148
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
は
申
(
まを
)
すに
及
(
およ
)
ばず、
149
人間
(
にんげん
)
にも
獣
(
けだもの
)
にも、
150
虫族
(
むしけら
)
にも、
151
草木
(
くさき
)
にも
変現
(
へんげん
)
して
万有
(
ばんいう
)
を
済度
(
さいど
)
し
給
(
たま
)
ふのが
五六七
(
みろくの
)
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
の
御
(
ご
)
真相
(
しんさう
)
だ。
152
要
(
えう
)
するに
五六七
(
みろくの
)
大神
(
おほかみ
)
は
大和
(
やまと
)
魂
(
だましひ
)
の
根源神
(
こんげんしん
)
とも
云
(
い
)
ふべき
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
だ』
153
照公
『
大和
(
やまと
)
魂
(
だましひ
)
とはどんな
精神
(
せいしん
)
を
云
(
い
)
ふのですか、
154
神心
(
かみごころ
)
ですか、
155
仏心
(
ほとけごころ
)
ですか』
156
照国別
『
神心
(
かみごころ
)
よりも
仏心
(
ほとけごころ
)
よりも、
157
もつともつと
立派
(
りつぱ
)
な
凡
(
すべ
)
ての
真
(
しん
)
、
158
善
(
ぜん
)
、
159
美
(
び
)
を
綜合
(
そうがふ
)
統一
(
とういつ
)
した
身魂
(
みたま
)
を
云
(
い
)
ふのだ。
160
これを
細説
(
さいせつ
)
する
時
(
とき
)
は
際限
(
さいげん
)
がないが
大和
(
やまと
)
魂
(
だましひ
)
と
云
(
い
)
ふのは、
161
仏
(
ほとけ
)
の
道
(
みち
)
で
云
(
い
)
ふ
菩提心
(
ぼだいしん
)
と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
だ』
162
照公
『
神
(
かみ
)
と
仏
(
ほとけ
)
との
区別
(
くべつ
)
は
何処
(
どこ
)
でつきますか』
163
照国別
『
神
(
かみ
)
と
云
(
い
)
ふのは
宇宙
(
うちう
)
の
本体
(
ほんたい
)
、
164
本霊
(
ほんれい
)
、
165
本力
(
ほんりよく
)
の
合致
(
がつち
)
した
無限
(
むげん
)
の
勢力
(
せいりよく
)
を
総称
(
そうしよう
)
して
真神
(
かみ
)
と
云
(
い
)
ふのだ。
166
仏
(
ほとけ
)
と
云
(
い
)
ふのは
正覚者
(
しやうかくしや
)
と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
で、
167
要
(
えう
)
するに
大聖人
(
だいせいじん
)
、
168
大偉人
(
だいゐじん
)
、
169
大真人
(
だいしんじん
)
の
別称
(
べつしよう
)
である』
170
照公
『
大和
(
やまと
)
魂
(
だましひ
)
について
大略
(
たいりやく
)
を
聞
(
き
)
かして
下
(
くだ
)
さい』
171
照国別
『
大和
(
やまと
)
魂
(
だましひ
)
は
仏
(
ほとけ
)
の
道
(
みち
)
で
云
(
い
)
ふ
菩提心
(
ぼだいしん
)
の
事
(
こと
)
だ。
172
此
(
この
)
菩提心
(
ぼだいしん
)
は
三
(
みつ
)
つの
心
(
こころ
)
が
集
(
よ
)
つて
出来
(
でき
)
たものだ。
173
其
(
その
)
第一
(
だいいち
)
は
神心
(
かみごころ
)
、
174
仏心
(
ほとけごころ
)
又
(
また
)
は
覚心
(
かくしん
)
と
云
(
い
)
つて
善
(
ぜん
)
の
方
(
はう
)
へ
働
(
はたら
)
く
感情
(
かんじやう
)
を
云
(
い
)
ふのだ。
175
要
(
えう
)
するに
慈悲心
(
じひしん
)
とか、
176
同情心
(
どうじやうしん
)
とか
云
(
い
)
ふものだ。
177
第二
(
だいに
)
は
勝義心
(
しようぎしん
)
と
云
(
い
)
つて
即
(
すなは
)
ち
理性
(
りせい
)
である。
178
理性
(
りせい
)
に
消極
(
せうきよく
)
、
179
積極
(
せつきよく
)
、
180
各種
(
かくしゆ
)
の
階級
(
かいきふ
)
のある
事
(
こと
)
はもとよりである。
181
理性
(
りせい
)
の
階級
(
かいきふ
)
については
到底
(
たうてい
)
一朝
(
いつてう
)
一夕
(
いつせき
)
に
云
(
い
)
ひ
尽
(
つく
)
されるべきものでないから
略
(
りやく
)
する
事
(
こと
)
として、
182
第三
(
だいさん
)
は
三摩地
(
さんまち
)
心
(
しん
)
と
云
(
い
)
ふのだ。
183
三摩地
(
さんまち
)
心
(
しん
)
とは
即
(
すなは
)
ち
意志
(
いし
)
と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
である。
184
尚
(
なほ
)
よき
感情
(
かんじやう
)
とよき
意志
(
いし
)
とよき
理性
(
りせい
)
と
全然
(
ぜんぜん
)
一致
(
いつち
)
して
不動
(
ふどう
)
金剛
(
こんがう
)
の
大決心
(
だいけつしん
)
、
185
大
(
だい
)
勇猛心
(
ゆうまうしん
)
を
発
(
はつ
)
したものが
三摩地
(
さんまち
)
心
(
しん
)
であつて、
186
以上
(
いじやう
)
三者
(
さんしや
)
を
合一
(
がふいつ
)
したものが
菩提心
(
ぼだいしん
)
となり
大和
(
やまと
)
魂
(
だましひ
)
ともなるのだ。
187
何程
(
なにほど
)
理性
(
りせい
)
が
勝
(
すぐ
)
れてゐても
知識
(
ちしき
)
に
達
(
たつ
)
してゐても、
188
知識
(
ちしき
)
では
一切
(
いつさい
)
の
衆生
(
しゆじやう
)
を
済度
(
さいど
)
する
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ない。
189
智識
(
ちしき
)
あるもの、
190
学力
(
がくりよく
)
ある
者
(
もの
)
のみ
之
(
これ
)
を
解
(
かい
)
するもので、
191
一般
(
いつぱん
)
的
(
てき
)
に
其
(
その
)
身魂
(
みたま
)
を
救
(
すく
)
ふ
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ない。
192
これに
反
(
はん
)
して
正覚心
(
しやうかくしん
)
所謂
(
いはゆる
)
神心
(
かみごころ
)
、
193
仏心
(
ほとけごころ
)
は
感情
(
かんじやう
)
であるから、
194
大
(
だい
)
慈悲心
(
じひしん
)
も
起
(
おこ
)
り、
195
同情心
(
どうじやうしん
)
もよく
働
(
はたら
)
く。
196
此
(
この
)
慈悲心
(
じひしん
)
、
197
同情心
(
どうじやうしん
)
は
智者
(
ちしや
)
も
学者
(
がくしや
)
も
鳥獣
(
てうじう
)
に
至
(
いた
)
るまで
及
(
およ
)
ぼすことが
出来
(
でき
)
る。
198
これ
位
(
くらゐ
)
偉大
(
ゐだい
)
なものはない。
199
ウラル
教
(
けう
)
は
理智
(
りち
)
を
主
(
しゆ
)
とし、
200
バラモン
教
(
けう
)
は
理性
(
りせい
)
を
主
(
しゆ
)
とする
教
(
をしへ
)
だ。
201
それだから
如何
(
どう
)
しても
一般人
(
いつぱんじん
)
を
救
(
すく
)
ふ
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ないのだ。
202
三五教
(
あななひけう
)
は
感情教
(
かんじやうけう
)
であるから、
203
一切
(
いつさい
)
万事
(
ばんじ
)
無抵抗
(
むていかう
)
主義
(
しゆぎ
)
を
採
(
と
)
り、
204
四海
(
しかい
)
同胞
(
どうはう
)
博愛
(
はくあい
)
慈悲
(
じひ
)
の
旗幟
(
はたじるし
)
を
押立
(
おした
)
てて
進
(
すす
)
むのであるから、
205
草
(
くさ
)
の
片葉
(
かきは
)
に
至
(
いた
)
るまで
其
(
その
)
徳
(
とく
)
に
懐
(
なつ
)
かぬものはない。
206
今日
(
こんにち
)
の
如
(
ごと
)
く
武力
(
ぶりよく
)
と
学力
(
がくりよく
)
との
盛
(
さか
)
んな
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
慈悲心
(
じひしん
)
のみを
以
(
もつ
)
て
道
(
みち
)
を
拓
(
ひら
)
いて
行
(
ゆ
)
かうとするのは、
207
何
(
なん
)
だか
薄弱
(
はくじやく
)
な
頼
(
たよ
)
りないものの
様
(
やう
)
に
思
(
おも
)
はるるが、
208
決
(
けつ
)
してさうではない。
209
最後
(
さいご
)
の
勝利
(
しようり
)
はよき
感情
(
かんじやう
)
即
(
すなは
)
ち
大
(
だい
)
慈悲心
(
じひしん
)
、
210
同情心
(
どうじやうしん
)
が
艮
(
とどめ
)
をさすものだ。
211
それだから
清春山
(
きよはるやま
)
の
岩窟
(
がんくつ
)
に
行
(
い
)
つた
時
(
とき
)
もバラモン
教
(
けう
)
の
悪人
(
あくにん
)
どもを
赦
(
ゆる
)
したのだ。
212
これから
先
(
さき
)
へウラル
教
(
けう
)
、
213
バラモン
教
(
けう
)
の
連中
(
れんちう
)
と
幾度
(
いくたび
)
衝突
(
しようとつ
)
するか
知
(
し
)
れないが、
214
決
(
けつ
)
して
手荒
(
てあら
)
い
事
(
こと
)
をしてはなりませぬぞ。
215
どちらの
教派
(
けうは
)
も
左手
(
ゆんで
)
に
経文
(
きやうもん
)
を
持
(
も
)
ち、
216
右手
(
めて
)
に
剣
(
つるぎ
)
を
持
(
も
)
つて
武
(
ぶ
)
と
教
(
をしへ
)
と
相兼
(
あひか
)
ねて
居
(
ゐ
)
るから、
217
余程
(
よほど
)
胆力
(
たんりよく
)
を
据
(
す
)
ゑて
居
(
を
)
らぬと、
218
無事
(
ぶじ
)
に
此
(
この
)
目的
(
もくてき
)
は
達成
(
たつせい
)
しないのだ』
219
岩彦
(
いはひこ
)
『おい
梅彦
(
うめひこ
)
、
220
オツトドツコイ
照国別
(
てるくにわけ
)
様
(
さま
)
、
221
随分
(
ずゐぶん
)
醜
(
しこ
)
の
岩窟
(
いはや
)
の
探険
(
たんけん
)
時代
(
じだい
)
とは
変
(
かは
)
りましたね。
222
言依別
(
ことよりわけ
)
様
(
さま
)
のお
側
(
そば
)
近
(
ちか
)
くゐられたと
見
(
み
)
えて、
223
実
(
じつ
)
に
立派
(
りつぱ
)
なお
話
(
はなし
)
が
出来
(
でき
)
るやうになりましたなア。
224
序
(
ついで
)
に
一
(
ひと
)
つお
尋
(
たづ
)
ね
申
(
まを
)
したいのは、
225
此
(
この
)
岩彦
(
いはひこ
)
が
何時
(
いつ
)
も
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
に
往復
(
わうふく
)
してゐる
疑問
(
ぎもん
)
がある。
226
それはバラモン
宗
(
しう
)
と
云
(
い
)
つたり、
227
時
(
とき
)
によつてはバラモン
教
(
けう
)
と
云
(
い
)
つたり、
228
或
(
あるひ
)
はバラモン
蔵
(
ざう
)
とか、
229
乗
(
じやう
)
だとか
部
(
ぶ
)
だとか
云
(
い
)
ひますが、
230
此
(
この
)
区別
(
くべつ
)
はどう
説
(
と
)
いたら
宜
(
よ
)
いのですか』
231
照国
(
てるくに
)
『
教
(
けう
)
と
云
(
い
)
ふのも、
232
宗
(
しう
)
と
云
(
い
)
ふのも、
233
乗
(
じやう
)
と
云
(
い
)
ふも、
234
蔵
(
ざう
)
と
云
(
い
)
ふも、
235
部
(
ぶ
)
と
云
(
い
)
ふも、
236
矢張
(
やは
)
り
教
(
をしへ
)
と
云
(
い
)
ふ
意味
(
いみ
)
だ。
237
如何
(
どう
)
云
(
い
)
つても
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
だ』
238
岩彦
『いや
有難
(
ありがた
)
う。
239
それで
諒解
(
りやうかい
)
しました。
240
然
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
仏教
(
ぶつけう
)
の
教典
(
けうてん
)
を
経文
(
きやうもん
)
と
云
(
い
)
ひますが、
241
其
(
その
)
経文
(
きやうもん
)
の
経
(
きやう
)
は
教
(
をしへ
)
の
教
(
けう
)
とは
違
(
ちが
)
ひますか』
242
照国別
『それは
少
(
すこ
)
しく
意味
(
いみ
)
が
違
(
ちが
)
ふ。
243
経
(
きやう
)
と
云
(
い
)
ふ
字
(
じ
)
は、
244
経糸
(
たていと
)
と
云
(
い
)
ふ
字
(
じ
)
だ。
245
今迄
(
いままで
)
の
教
(
をしへ
)
は
凡
(
すべ
)
て
経糸
(
たていと
)
ばかりだ。
246
緯糸
(
よこいと
)
がなければ
完全
(
くわんぜん
)
な
錦
(
にしき
)
の
機
(
はた
)
が
織
(
お
)
れない。
247
それだから
既成
(
きせい
)
宗教
(
しうけう
)
はどうしても
社会
(
しやくわい
)
の
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
たない。
248
経糸
(
たていと
)
ばかりでは
自由
(
じいう
)
自在
(
じざい
)
に
応用
(
おうよう
)
する
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ぬ。
249
三五教
(
あななひけう
)
は
国治立
(
くにはるたちの
)
尊
(
みこと
)
様
(
さま
)
の
霊系
(
れいけい
)
が
経糸
(
たていと
)
となり、
250
豊国姫
(
とよくにひめの
)
尊
(
みこと
)
様
(
さま
)
の
霊系
(
れいけい
)
が
緯糸
(
よこいと
)
となり
経緯
(
たてよこ
)
相揃
(
あひそろ
)
うて
完全
(
くわんぜん
)
無欠
(
むけつ
)
の
教
(
をしへ
)
を
開
(
ひら
)
かれたのだから、
251
如何
(
どう
)
しても
此
(
この
)
教
(
をしへ
)
でなくては
社会
(
しやくわい
)
の
物事
(
ものごと
)
は
埒
(
らち
)
があかない。
252
要
(
えう
)
するに
今迄
(
いままで
)
の
凡
(
すべ
)
ての
教
(
をしへ
)
は
未成品
(
みせいひん
)
だ、
253
未成品
(
みせいひん
)
と
云
(
い
)
つても
宜
(
よ
)
い
様
(
やう
)
なものだ。
254
故
(
ゆゑ
)
に
三五教
(
あななひけう
)
では
教典
(
けうてん
)
を
経文
(
きやうもん
)
ともコーランとも
云
(
い
)
はず、
255
神諭
(
おさとし
)
と
称
(
とな
)
へられてゐるのだ』
256
岩彦
『やあ、
257
それで
胸
(
むね
)
の
雲
(
くも
)
がサラリと
晴
(
は
)
れ
渡
(
わた
)
つて、
258
真如
(
しんによ
)
の
日月
(
じつげつ
)
が
身辺
(
しんぺん
)
に
照
(
て
)
り
輝
(
かがや
)
く
様
(
やう
)
な
気分
(
きぶん
)
となつて
来
(
き
)
ました。
259
流石
(
さすが
)
は
照国別
(
てるくにわけ
)
と
云
(
い
)
ふお
名前
(
なまへ
)
を
頂
(
いただ
)
かれた
丈
(
だけ
)
あつて
変
(
かは
)
つたものですな』
260
斯
(
か
)
く
話
(
はな
)
す
折
(
をり
)
しも、
261
向
(
むか
)
ふの
方
(
はう
)
より
数十騎
(
すうじつき
)
の
人馬
(
じんば
)
の
物影
(
ものかげ
)
、
262
此方
(
こなた
)
に
向
(
むか
)
つて
蹄
(
ひづめ
)
の
音
(
おと
)
勇
(
いさ
)
ましく
一目散
(
いちもくさん
)
に
駆来
(
かけきた
)
るのであつた。
263
照国別
(
てるくにわけ
)
は
三
(
さん
)
人
(
にん
)
に
目配
(
めくば
)
せし、
264
木
(
き
)
の
茂
(
しげ
)
みへ
姿
(
すがた
)
を
隠
(
かく
)
し、
265
乗馬隊
(
じやうばたい
)
の
何者
(
なにもの
)
なるかを
調
(
しら
)
べむと、
266
息
(
いき
)
を
凝
(
こ
)
らして
窺
(
うかが
)
ひゐる。
267
先鋒
(
せんぽう
)
に
立
(
た
)
つた
馬上
(
ばじやう
)
の
将軍
(
しやうぐん
)
はバラモン
教
(
けう
)
にて
可
(
か
)
なり
名
(
な
)
の
聞
(
きこ
)
えた
片彦
(
かたひこ
)
であつた。
268
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
の
一隊
(
いつたい
)
は
今
(
いま
)
やライオン
河
(
がは
)
の
激流
(
げきりう
)
を
渡
(
わた
)
り、
269
急速力
(
きふそくりよく
)
を
以
(
もつ
)
てウブスナ
山
(
やま
)
のイソ
館
(
やかた
)
へ
進撃
(
しんげき
)
せむとする
途中
(
とちう
)
であつた。
270
躰
(
からだ
)
の
疲
(
つか
)
れを
休
(
やす
)
めむと
四
(
よ
)
人
(
にん
)
が
潜
(
ひそ
)
む
此
(
この
)
森林
(
しんりん
)
に
馬
(
うま
)
を
乗
(
の
)
り
捨
(
す
)
て、
271
暫
(
しば
)
し
腰
(
こし
)
を
卸
(
おろ
)
して
雑談
(
ざつだん
)
に
耽
(
ふけ
)
つてゐる。
272
(
大正一一・一一・一
旧九・一三
北村隆光
録)
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(B)
(N)
文珠 >>>
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【第6章 仁愛の真相|第40巻|舎身活躍|霊界物語|/rm4006】
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