霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第40巻(卯の巻)
序文に代へて
緒言
総説
第1篇 恋雲魔風
第1章 大雲山
第2章 出陣
第3章 落橋
第4章 珍客
第5章 忍ぶ恋
第2篇 寒梅照国
第6章 仁愛の真相
第7章 文珠
第8章 使者
第9章 雁使
第3篇 霊魂の遊行
第10章 衝突
第11章 三途館
第12章 心の反映
第13章 試の果実
第14章 空川
第4篇 関風沼月
第15章 氷嚢
第16章 春駒
第17章 天幽窟
第18章 沼の月
第19章 月会
第20章 入那の森
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい|
サブスク
のお知らせ
霊界物語
>
舎身活躍(第37~48巻)
>
第40巻(卯の巻)
> 第2篇 寒梅照国 > 第8章 使者
<<< 文珠
(B)
(N)
雁使 >>>
第八章
使者
(
ししや
)
〔一〇九二〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第40巻 舎身活躍 卯の巻
篇:
第2篇 寒梅照国
よみ(新仮名遣い):
かんばいしょうこく
章:
第8章 使者
よみ(新仮名遣い):
ししゃ
通し章番号:
1092
口述日:
1922(大正11)年11月02日(旧09月14日)
口述場所:
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年5月25日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
ケーリスとタークスの二人は、述懐の歌を歌いながら清春山を登っていく。照国別に託された手紙を岩窟にいるバラモン教徒たちに渡すためにやってきたのであった。
ようやく岩窟の前にたどり着いた二人は、耳を澄ますと奥から騒々しい声が聞こえてくる。二人は腕を組み頭を傾けて中の様子を怪しんでいる。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-11-29 09:59:35
OBC :
rm4008
愛善世界社版:
93頁
八幡書店版:
第7輯 453頁
修補版:
校定版:
97頁
普及版:
45頁
初版:
ページ備考:
001
ケーリス、タークス
両人
(
りやうにん
)
は
002
照国別
(
てるくにわけ
)
の
命令
(
めいれい
)
を
003
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
み
守
(
まも
)
りつつ
004
栗毛
(
くりげ
)
の
駒
(
こま
)
に
跨
(
またが
)
りて
005
クルスの
森
(
もり
)
を
駆
(
か
)
け
出
(
いだ
)
し
006
一目散
(
いちもくさん
)
に
大野原
(
おほのはら
)
007
吹
(
ふ
)
き
来
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
に
頭髪
(
とうはつ
)
を
008
梳
(
くしけづ
)
りつつ
驀地
(
まつしぐら
)
009
谷
(
たに
)
を
飛
(
と
)
び
越
(
こ
)
え
山
(
やま
)
渉
(
わた
)
り
010
秋野
(
あきの
)
にすだく
虫
(
むし
)
の
声
(
こゑ
)
011
いと
悲
(
かな
)
しげに
聞
(
きこ
)
ゆなる
012
荒野
(
あらの
)
ケ
原
(
はら
)
を
辿
(
たど
)
りつつ
013
勢
(
いきほ
)
ひ
込
(
こ
)
んで
村肝
(
むらきも
)
の
014
心
(
こころ
)
も
勇
(
いさ
)
み
魂
(
たましひ
)
も
015
清春山
(
きよはるやま
)
の
岩窟
(
がんくつ
)
に
016
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
くこそ
健気
(
けなげ
)
なれ
017
清春山
(
きよはるやま
)
の
麓
(
ふもと
)
にて
018
駒
(
こま
)
を
乗
(
の
)
りすて
両人
(
りやうにん
)
は
019
崎嶇
(
きく
)
たる
坂
(
さか
)
を
登
(
のぼ
)
りつつ
020
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
021
歌
(
うた
)
ひ
歌
(
うた
)
ひて
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く。
022
ケーリス、
023
タークス
両人
(
りやうにん
)
は
清春山
(
きよはるやま
)
の
山麓
(
さんろく
)
に
駒
(
こま
)
をつなぎ、
024
烈
(
はげ
)
しき
山颪
(
やまおろし
)
に
当
(
あた
)
りながらエイヤ エイヤと
一歩
(
ひとあし
)
々々
(
ひとあし
)
力
(
ちから
)
をこめて
登
(
のぼ
)
るのであつた。
025
ケーリスは
道々
(
みちみち
)
歌
(
うた
)
ふ。
026
ケーリス
『
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
027
善神
(
ぜんしん
)
邪神
(
じやしん
)
を
立分
(
たてわ
)
ける
028
人
(
ひと
)
は
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
029
とはいひながら
人
(
ひと
)
の
身
(
み
)
の
030
いかでか
神
(
かみ
)
を
審
(
さば
)
きえむ
031
三五教
(
あななひけう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
032
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
は
033
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
御
(
ご
)
聖徳
(
せいとく
)
034
五六七
(
みろく
)
の
神
(
かみ
)
と
現
(
あ
)
れましぬ
035
バラモン
教
(
けう
)
を
統
(
す
)
べ
給
(
たま
)
ふ
036
大黒主
(
おほくろぬし
)
の
神司
(
かむづかさ
)
037
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
と
聞
(
きこ
)
ゆれど
038
其
(
その
)
源
(
みなもと
)
をたづぬれば
039
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
に
生
(
あ
)
れませる
040
常世
(
とこよ
)
神王
(
しんわう
)
自在天
(
じざいてん
)
041
大国彦
(
おほくにひこ
)
の
御裔
(
みすゑ
)
なる
042
大国別
(
おほくにわけ
)
の
神司
(
かむつかさ
)
043
開
(
ひら
)
き
給
(
たま
)
ひし
御
(
おん
)
教
(
をしへ
)
044
此
(
この
)
正統
(
せいとう
)
は
貴
(
うづ
)
の
御子
(
みこ
)
045
国別彦
(
くにわけひこ
)
が
現
(
あら
)
はれて
046
バラモン
教
(
けう
)
を
守
(
まも
)
りまし
047
統
(
す
)
べさせ
給
(
たま
)
ふ
道
(
みち
)
なるに
048
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
が
現
(
あら
)
はれて
049
国別彦
(
くにわけひこ
)
を
放逐
(
はうちく
)
し
050
自
(
みづか
)
ら
教主
(
けうしゆ
)
となりすまし
051
大黒主
(
おほくろぬし
)
と
名
(
な
)
を
変
(
か
)
へて
052
月
(
つき
)
の
都
(
みやこ
)
に
威勢
(
ゐせい
)
よく
053
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
りし
曲津
(
まがつ
)
神
(
かみ
)
054
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とは
明
(
あきら
)
かに
055
これにて
思
(
おも
)
ひ
知
(
し
)
られけり
056
ウラルの
教
(
をしへ
)
を
奉
(
ほう
)
じたる
057
ウラルの
彦
(
ひこ
)
も
源
(
みなもと
)
を
058
詳
(
くは
)
しくたづね
調
(
しら
)
ぶれば
059
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
開
(
ひら
)
き
給
(
たま
)
ひたる
060
塩長彦
(
しほながひこ
)
の
神柱
(
かむばしら
)
061
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんわう
)
の
正系
(
せいけい
)
を
062
疎外
(
そぐわい
)
しながら
傲然
(
がうぜん
)
と
063
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
の
御裔
(
みすゑ
)
なる
064
ウラルの
彦
(
ひこ
)
やウラル
姫
(
ひめ
)
065
その
正系
(
せいけい
)
と
詐
(
いつは
)
りて
066
枉
(
まが
)
の
教
(
をしへ
)
を
遠近
(
をちこち
)
に
067
拓
(
ひら
)
いて
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
乱
(
みだ
)
し
行
(
ゆ
)
く
068
其
(
その
)
やり
方
(
かた
)
の
物凄
(
ものすご
)
さ
069
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
070
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましまして
071
三五教
(
あななひけう
)
やウラル
教
(
けう
)
072
バラモン
教
(
けう
)
の
障壁
(
しやうへき
)
を
073
一
(
いち
)
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
く
撤回
(
てつくわい
)
し
074
天地
(
てんち
)
を
造
(
つく
)
り
固
(
かた
)
めたる
075
国治立
(
くにたるたちの
)
大神
(
おほかみ
)
の
076
一
(
ひと
)
つの
教
(
をしへ
)
に
服
(
まつろ
)
ひて
077
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
為
(
た
)
め
世
(
よ
)
の
為
(
た
)
めに
078
世界
(
せかい
)
揃
(
そろ
)
うて
一日
(
いちじつ
)
も
079
早
(
はや
)
く
誠
(
まこと
)
を
尽
(
つく
)
すべく
080
守
(
まも
)
らせ
玉
(
たま
)
へ
三五
(
あななひ
)
の
081
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
082
ケーリス、タークス
両人
(
りやうにん
)
が
083
慎
(
つつし
)
み
敬
(
うやま
)
ひ
願
(
ね
)
ぎまつる
084
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
085
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
086
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
087
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つの
三五
(
あななひ
)
の
088
教
(
をしへ
)
を
守
(
まも
)
る
事
(
こと
)
ならば
089
如何
(
いか
)
なる
事
(
こと
)
か
成
(
な
)
らざらむ
090
如何
(
いか
)
なる
枉
(
まが
)
も
恐
(
おそ
)
れむや
091
神
(
かみ
)
は
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
と
倶
(
とも
)
にあり
092
人
(
ひと
)
は
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
、
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
093
これの
尊
(
たふと
)
き
御諭
(
みさとし
)
は
094
三五教
(
あななひけう
)
の
御
(
おん
)
教
(
をしへ
)
095
バラモン
教
(
けう
)
に
比
(
くら
)
ぶれば
096
天地
(
てんち
)
霄壌
(
せうじやう
)
の
違
(
ちが
)
ひあり
097
月日
(
つきひ
)
は
空
(
そら
)
に
明
(
あきら
)
かに
098
輝
(
かがや
)
き
渡
(
わた
)
り
吾々
(
われわれ
)
が
099
頭
(
かうべ
)
を
照
(
て
)
らし
給
(
たま
)
ひつつ
100
心
(
こころ
)
にかかる
村雲
(
むらくも
)
を
101
神
(
かみ
)
の
息吹
(
いぶき
)
に
払
(
はら
)
ひ
除
(
の
)
け
102
清
(
きよ
)
く
照
(
て
)
らさせ
給
(
たま
)
ひけり
103
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
104
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
105
只
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
は
106
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
せ
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
せ
107
身
(
み
)
の
過
(
あやま
)
ちは
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
せ
108
かく
明
(
あきら
)
けき
御教
(
みをしへ
)
を
109
守
(
まも
)
り
給
(
たま
)
へる
神司
(
かむづかさ
)
110
照国別
(
てるくにわけ
)
は
吾々
(
われわれ
)
の
111
百
(
もも
)
の
罪
(
つみ
)
をば
赦
(
ゆる
)
しまし
112
生命
(
いのち
)
を
助
(
たす
)
け
労
(
いたは
)
りて
113
まだホヤホヤの
信徒
(
しんと
)
をば
114
少
(
すこ
)
しも
疑
(
うたが
)
ひ
給
(
たま
)
はずに
115
かくも
尊
(
たふと
)
き
御使
(
みつかひ
)
を
116
任
(
よ
)
さし
給
(
たま
)
ひし
有難
(
ありがた
)
さ
117
心
(
こころ
)
は
海
(
うみ
)
の
如
(
ごと
)
くなり
118
魂
(
みたま
)
は
空
(
そら
)
の
如
(
ごと
)
くなり
119
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
120
神
(
かみ
)
の
守
(
まも
)
りの
深
(
ふか
)
くして
121
今
(
いま
)
まで
迷
(
まよ
)
ひしバラモンの
122
胸
(
むね
)
は
全
(
まつた
)
く
覚
(
さ
)
め
来
(
きた
)
り
123
至仁
(
しじん
)
至愛
(
しあい
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
124
教
(
をしへ
)
に
仕
(
つか
)
ふる
嬉
(
うれ
)
しさよ
125
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
126
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
127
と
歌
(
うた
)
ひながら
清春山
(
きよはるやま
)
の
峻坂
(
しゆんぱん
)
を
登
(
のぼ
)
りつつあつた。
128
最早
(
もはや
)
山
(
やま
)
の
三合目
(
さんがふめ
)
迄
(
まで
)
登
(
のぼ
)
りついた。
129
これより
坂
(
さか
)
は
益々
(
ますます
)
険
(
けは
)
しく
道
(
みち
)
悪
(
あ
)
しく
容易
(
ようい
)
に
登
(
のぼ
)
る
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ない
難路
(
なんろ
)
である。
130
タークスは
一歩
(
ひとあし
)
々々
(
ひとあし
)
指先
(
ゆびさき
)
に
力
(
ちから
)
を
入
(
い
)
れながら、
131
息
(
いき
)
を
喘
(
はづ
)
ませ
登
(
のぼ
)
りつつ
拍子
(
ひやうし
)
をとつて
歌
(
うた
)
ひ
出
(
だ
)
した。
132
タークス
『ウントコドツコイ、ハアハアハア
133
フウフウフウフウ
息苦
(
いきぐる
)
し
134
断崕
(
だんがい
)
絶壁
(
ぜつぺき
)
きつい
道
(
みち
)
135
こんな
処
(
ところ
)
で
倒
(
こ
)
けたなら
136
体
(
からだ
)
は
忽
(
たちま
)
ち
千仭
(
せんじん
)
の
137
谷間
(
たにま
)
にドツコイ
転落
(
てんらく
)
し
138
頭
(
あたま
)
はめしやげ
腕
(
うで
)
は
折
(
を
)
れ
139
手足
(
てあし
)
も
五体
(
ごたい
)
もグタグタに
140
なつて
猛獣
(
まうじう
)
のウントコシヨ
141
うまい
餌食
(
ゑじき
)
になるだらう
142
ウントコドツコイ、ハアハアハア
143
コリヤ コリヤ ケーリス
気
(
き
)
をつけよ
144
これから
先
(
さき
)
が
難関
(
なんくわん
)
だ
145
照国別
(
てるくにわけ
)
の
御
(
ご
)
命令
(
めいれい
)
146
首尾
(
しゆび
)
よく
御用
(
ごよう
)
をウントコシヨ
147
済
(
す
)
まして
目出度
(
めでた
)
く
復
(
かへ
)
り
言
(
ごと
)
148
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げねば
命
(
いのち
)
をば
149
助
(
たす
)
けて
貰
(
もら
)
うたウントコシヨ
150
御
(
ご
)
恩報
(
おんはう
)
じが
出来
(
でき
)
まいぞ
151
又
(
また
)
もや
烈
(
はげ
)
しい
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
く
152
そこらの
樹木
(
じゆもく
)
をしつかりと
153
掴
(
つか
)
まへながら
指先
(
ゆびさき
)
に
154
力
(
ちから
)
をこめて
登
(
のぼ
)
らうか
155
こんな
烈
(
はげ
)
しいドツコイシヨ
156
凩風
(
こがらしかぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれては
157
俺
(
おれ
)
の
体
(
からだ
)
は
散
(
ち
)
りさうだ
158
ポーロやシヤムの
連中
(
れんちう
)
は
159
嘸
(
さぞ
)
今頃
(
いまごろ
)
はドツコイシヨ
160
目玉
(
めだま
)
の
光
(
ひか
)
つたウントコシヨ
161
大足別
(
おほだるわけ
)
の
司
(
つかさ
)
等
(
ら
)
が
162
カルマタ
国
(
こく
)
へ
出陣
(
しゆつぢん
)
し
163
主人
(
あるじ
)
の
留守
(
るす
)
の
間鍋焚
(
まなべた
)
き
164
奥
(
おく
)
の
一間
(
ひとま
)
に
胡坐
(
あぐら
)
かき
165
ウントコドツコイ、ドツコイシヨ
166
味
(
あぢ
)
よい
酒
(
さけ
)
を
取
(
と
)
り
出
(
だ
)
して
167
鱈腹
(
たらふく
)
飲
(
の
)
んで
管
(
くだ
)
を
巻
(
ま
)
き
168
ウントコドツコイ、ヘベレケに
169
なつて
頭
(
かうべ
)
を
右左
(
みぎひだり
)
170
張子
(
はりこ
)
の
虎
(
とら
)
のウントコシヨ
171
様
(
やう
)
にプリプリふりながら
172
駄法螺
(
だぼら
)
を
吹
(
ふ
)
いて
居
(
を
)
るだらう
173
照国別
(
てるくにわけ
)
の
御
(
お
)
手紙
(
てがみ
)
に
174
如何
(
いか
)
なる
事
(
こと
)
がドツコイシヨ
175
書
(
か
)
いてあるかは
知
(
し
)
らねども
176
ポーロの
奴
(
やつ
)
はドツコイシヨ
177
定
(
さだ
)
めて
驚
(
おどろ
)
く
事
(
こと
)
だらう
178
ウントコドツコイ
其
(
その
)
顔
(
かほ
)
が
179
今
(
いま
)
目
(
ま
)
のあたり
見
(
み
)
るやうに
180
思
(
おも
)
ひなされて
仕様
(
しやう
)
がない
181
雨
(
あめ
)
か
霰
(
あられ
)
か
又
(
また
)
風
(
かぜ
)
か
182
地震
(
ぢしん
)
雷
(
かみなり
)
火
(
ひ
)
の
雨
(
あめ
)
か
183
何
(
いづ
)
れはドツコイ
悶錯
(
もんさく
)
が
184
起
(
おこ
)
つて
来
(
く
)
るに
違
(
ちが
)
ひない
185
其
(
その
)
時
(
とき
)
ケーリス、ドツコイシヨ
186
シツカリ
致
(
いた
)
して
曲神
(
まがかみ
)
に
187
ちよろまかされてはならないぞ
188
一旦
(
いつたん
)
誠
(
まこと
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
189
悟
(
さと
)
つた
上
(
うへ
)
はウントコシヨ
190
ハアハアハアハア
後返
(
あとがへ
)
り
191
してはならない
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
192
登
(
のぼ
)
り
難
(
がた
)
きは
坂道
(
さかみち
)
だ
193
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
を
進
(
すす
)
むのは
194
此
(
この
)
坂道
(
さかみち
)
をのぼるやうな
195
ウントコドツコイものだらう
196
チツとの
油断
(
ゆだん
)
があつたなら
197
ガラガラガラガラ
後戻
(
あともど
)
り
198
鋭
(
するど
)
く
尖
(
とが
)
つたガラ
石
(
いし
)
の
199
車
(
くるま
)
に
乗
(
の
)
つて
谷底
(
たにそこ
)
へ
200
落
(
お
)
ちてはならぬドツコイシヨ
201
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
202
善悪
(
ぜんあく
)
邪正
(
じやせい
)
を
立分
(
たてわ
)
ける
203
其
(
その
)
功績
(
いさをし
)
はドツコイシヨ
204
天地
(
てんち
)
に
広
(
ひろ
)
く
鳴
(
な
)
り
渡
(
わた
)
る
205
雷
(
いかづち
)
の
如
(
ごと
)
ドツコイシヨ
206
眠
(
ねむ
)
れる
人
(
ひと
)
の
目
(
め
)
を
覚
(
さ
)
まし
207
心
(
こころ
)
の
枉
(
まが
)
を
追
(
お
)
ひやりて
208
水晶玉
(
すゐしやうだま
)
の
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
209
救
(
すく
)
はせ
給
(
たま
)
ふ
有難
(
ありがた
)
さ
210
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
211
ドツコイ ドツコイ
御
(
おん
)
霊
(
みたま
)
212
幸
(
さち
)
はひ
給
(
たま
)
ひて
吾々
(
われわれ
)
が
213
堅
(
かた
)
き
心
(
こころ
)
を
弥
(
いや
)
固
(
かた
)
に
214
練
(
ね
)
らせ
給
(
たま
)
へよ
三五
(
あななひ
)
の
215
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
の
太柱
(
ふとばしら
)
216
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
217
御前
(
みまへ
)
に
願
(
ねが
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る
218
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
219
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
220
ウントコドツコイ
山
(
やま
)
は
裂
(
さ
)
け
221
海
(
うみ
)
はあせなむ
世
(
よ
)
はありとも
222
一旦
(
いつたん
)
悟
(
さと
)
つた
三五
(
あななひ
)
の
223
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
は
忘
(
わす
)
れなよ
224
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
225
ケーリスしつかり
肝玉
(
きもだま
)
を
226
据
(
す
)
ゑてかかれよ
今
(
いま
)
暫
(
しば
)
し
227
登
(
のぼ
)
つて
行
(
ゆ
)
けば
岩窟
(
がんくつ
)
だ
228
ポーロやシヤムの
顔
(
かほ
)
を
見
(
み
)
て
229
もとの
如
(
ごと
)
くに
撥返
(
はねかへ
)
り
230
バラモン
教
(
けう
)
に
堕落
(
だらく
)
して
231
神
(
かみ
)
の
怒
(
いか
)
りに
触
(
ふ
)
れざらめ
232
俺
(
おれ
)
はお
前
(
まへ
)
の
親友
(
しんいう
)
だ
233
お
前
(
まへ
)
を
思
(
おも
)
ふ
心
(
こころ
)
から
234
くどい
事
(
こと
)
とは
知
(
し
)
りながら
235
一寸
(
ちよつと
)
此処
(
ここ
)
にて
気
(
き
)
をつける
236
ウントコドツコイ、ドツコイシヨ
237
アイタタタツタ、アイタツタ
238
あんまり
喋
(
しやべ
)
つて
足許
(
あしもと
)
に
239
眼
(
まなこ
)
を
配
(
くば
)
るを
忘
(
わす
)
れたか
240
尖
(
とが
)
つた
石
(
いし
)
のウントコシヨ
241
坂
(
さか
)
の
車
(
くるま
)
に
乗
(
の
)
せられて
242
したたか
打
(
う
)
つた
膝頭
(
ひざがしら
)
243
赤
(
あか
)
い
血潮
(
ちしほ
)
がドツコイシヨ
244
タラタラタラと
流
(
なが
)
れ
出
(
だ
)
す
245
此
(
この
)
血
(
ち
)
の
色
(
いろ
)
を
眺
(
なが
)
むれば
246
余程
(
よつぽど
)
俺
(
おれ
)
の
魂
(
たましひ
)
は
247
清
(
きよ
)
められたに
違
(
ちが
)
ひない
248
鮮血
(
せんけつ
)
淋漓
(
りんり
)
と
迸
(
ほとばし
)
り
249
東
(
あづま
)
の
空
(
そら
)
に
茜
(
あかね
)
さす
250
日
(
ひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
如
(
ごと
)
くなり
251
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
に
服
(
まつろ
)
ひて
252
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
肉体
(
にくたい
)
を
253
活動
(
くわつどう
)
させて
居
(
ゐ
)
るならば
254
筋肉
(
きんにく
)
次第
(
しだい
)
に
活動
(
くわつどう
)
し
255
血液
(
けつえき
)
流通
(
りうつう
)
よくなつて
256
ウントコドツコイ、ドツコイシヨ
257
鬱血
(
うつけつ
)
するよな
憂
(
うれ
)
ひない
258
体
(
からだ
)
をヂツと
遊
(
あそ
)
ばせて
259
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじう
)
の
事
(
こと
)
ばかり
260
考
(
かんが
)
へ
暮
(
くら
)
す
枉神
(
まがかみ
)
の
261
血潮
(
ちしほ
)
の
色
(
いろ
)
は
真黒気
(
まつくろけ
)
262
ヤツトコドツコイ
小人
(
せうじん
)
は
263
閑居
(
かんきよ
)
しながらウントコシヨ
264
不善
(
ふぜん
)
を
為
(
な
)
すと
聞
(
き
)
くからは
265
人
(
ひと
)
と
生
(
うま
)
れし
此
(
この
)
上
(
うへ
)
は
266
月日
(
つきひ
)
の
如
(
ごと
)
く
朝夕
(
あさゆふ
)
に
267
タイムを
惜
(
をし
)
んで
活動
(
くわつどう
)
し
268
ウントコドツコイ
光陰
(
くわういん
)
を
269
空
(
むな
)
しく
費
(
つひ
)
やすウントコシヨ
270
不道理
(
ふだうり
)
至極
(
しごく
)
の
事
(
こと
)
をせず
271
朝
(
あさ
)
から
晩
(
ばん
)
まで
道
(
みち
)
のため
272
誠
(
まこと
)
のために
働
(
はたら
)
けば
273
こんな
美
(
うつく
)
しい
血
(
ち
)
が
循
(
めぐ
)
る
274
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
275
三五教
(
あななひけう
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
276
貴
(
うづ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
真心
(
まごころ
)
を
277
捧
(
ささ
)
げて
感謝
(
かんしや
)
し
奉
(
たてまつ
)
る』
278
漸
(
やうや
)
くにしてポーロ、
279
シヤム
等
(
ら
)
が
守
(
まも
)
つて
居
(
ゐ
)
る
岩窟
(
いはや
)
の
前
(
まへ
)
に
両人
(
りやうにん
)
は
辿
(
たど
)
りついた。
280
岩窟
(
いはや
)
の
口
(
くち
)
に
二人
(
ふたり
)
はソツと
佇
(
たたず
)
み、
281
中
(
なか
)
の
様子
(
やうす
)
を
密
(
ひそか
)
に
窺
(
うかが
)
へば、
282
奥
(
おく
)
には
何
(
なん
)
となく
騒々
(
さうざう
)
しい
阿鼻
(
あび
)
叫喚
(
けうくわん
)
の
声
(
こゑ
)
が
聞
(
きこ
)
えて
居
(
ゐ
)
る。
283
ケーリス、
284
ターリス
両人
(
りやうにん
)
は
腕
(
うで
)
を
組
(
く
)
み
頭
(
かうべ
)
を
傾
(
かたむ
)
けながら、
285
『はてな』
286
(
大正一一・一一・二
旧九・一四
北村隆光
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 文珠
(B)
(N)
雁使 >>>
霊界物語
>
舎身活躍(第37~48巻)
>
第40巻(卯の巻)
> 第2篇 寒梅照国 > 第8章 使者
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第8章 使者|第40巻|舎身活躍|霊界物語|/rm4008】
合言葉「みろく」を入力して下さい→