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霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第40巻(卯の巻)
序文に代へて
緒言
総説
第1篇 恋雲魔風
第1章 大雲山
第2章 出陣
第3章 落橋
第4章 珍客
第5章 忍ぶ恋
第2篇 寒梅照国
第6章 仁愛の真相
第7章 文珠
第8章 使者
第9章 雁使
第3篇 霊魂の遊行
第10章 衝突
第11章 三途館
第12章 心の反映
第13章 試の果実
第14章 空川
第4篇 関風沼月
第15章 氷嚢
第16章 春駒
第17章 天幽窟
第18章 沼の月
第19章 月会
第20章 入那の森
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霊界物語
>
舎身活躍(第37~48巻)
>
第40巻(卯の巻)
> 第2篇 寒梅照国 > 第7章 文珠
<<< 仁愛の真相
(B)
(N)
使者 >>>
第七章
文珠
(
もんじゆ
)
〔一〇九一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第40巻 舎身活躍 卯の巻
篇:
第2篇 寒梅照国
よみ(新仮名遣い):
かんばいしょうこく
章:
第7章 文珠
よみ(新仮名遣い):
もんじゅ
通し章番号:
1091
口述日:
1922(大正11)年11月02日(旧09月14日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年5月25日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
騎馬隊は、バラモン軍の武将・片彦の一隊であった。照国別一行は、彼らがイソ館への進軍の先鋒隊だと聞いてなんとか追い返そうと思案をめぐらした。
照国別は声も涼しく宣伝歌を歌い始めた。その言霊に打たれて、早くも騎馬隊の四五人は馬首をめぐらし躊躇の色が見え始めた。片彦は味方に叱咤し、今こそ三五教の宣伝使を打ち倒す時だと活を入れた。
照国別に襲い来る騎馬武者たちを見かねて、岩彦は金剛杖を振り回して突撃し、馬の足を殴り倒した。二騎が落馬し、騎馬隊は一目散に逃げ散った。岩彦は敵の馬を奪い、騎馬隊を追いかけて行ってしまった。
照国別は泰然として宣伝歌を歌っていたが、照公、梅公とともに岩彦が打ち落とした敵の騎馬武者二名を介抱し始めた。二人はたちまち回復すると、照国別一行に命乞いを始めた。
照国別は、バラモン教の騎馬武者ケーリスとタークスを自分の弟子となし安堵させると、清春山への使いを頼み、その後はイソ館に行って修業をなすよう諭し、手紙を託して送り出した。
一方、片彦の一隊を追って行った岩彦は、バラモン教の援軍に攻められて身体一面に矢を受け、瀕死の重傷を負って地面に転落してしまった。片彦と釘彦が岩彦の首を取ろうとしたとき、どこからともなく唐獅子の大群が現れた。
巨大な獅子の背にまたがった大男の眉間から強烈な神光が発射され、その勢いにバラモン軍は散り散りに逃げてしまった。
岩彦が気が付いてその神人を見上げると、それは時置師神・杢助であった。岩彦は驚きかつ喜び、杢助にお礼を述べた。
杢助は笑って岩彦の乱暴をいさめると、一頭の大きな唐獅子を岩彦に託し、ライオン河を渡って黄金姫・清照姫の遭難を救うように命じて姿を隠してしまった。実は木花姫命が杢助の姿を借りて、岩彦を助けたのであった。
このときから岩彦の姿は透き通って鼈甲のようになっていた。岩彦は文殊菩薩となり、獅子の助けによって月の国の諸所に縦横無尽に変幻出没し、三五教の神軍を助けることになった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-11-29 10:53:38
OBC :
rm4007
愛善世界社版:
80頁
八幡書店版:
第7輯 448頁
修補版:
校定版:
84頁
普及版:
39頁
初版:
ページ備考:
001
照国別
(
てるくにわけ
)
は
照公
(
てるこう
)
、
002
梅公
(
うめこう
)
、
003
岩彦
(
いはひこ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
と
共
(
とも
)
にクルスの
森
(
もり
)
に
休息
(
きうそく
)
する
折
(
をり
)
しも、
004
前方
(
ぜんぱう
)
よりイソ
館
(
やかた
)
に
向
(
むか
)
つて
進撃
(
しんげき
)
する
鬼春別
(
おにはるわけ
)
の
部将
(
ぶしやう
)
片彦
(
かたひこ
)
の
一隊
(
いつたい
)
の
来
(
きた
)
るに
会
(
あ
)
ひ、
005
潜
(
ひそ
)
かに
木
(
き
)
の
茂
(
しげ
)
みに
隠
(
かく
)
れて
様子
(
やうす
)
を
窺
(
うかが
)
ひつつあつた。
006
片彦
(
かたひこ
)
の
一隊
(
いつたい
)
数十騎
(
すうじつき
)
はライオン
河
(
がは
)
を
渡
(
わた
)
り、
007
百丁
(
ひやくちやう
)
余
(
あま
)
りの
道
(
みち
)
を
疾駆
(
しつく
)
して、
008
漸
(
やうや
)
くクルスの
森
(
もり
)
に
到着
(
たうちやく
)
し、
009
人馬
(
じんば
)
の
休息
(
きうそく
)
をなさむと
馬
(
うま
)
を
乗
(
の
)
り
捨
(
す
)
て、
010
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
に
逍遥
(
せうえう
)
する
者
(
もの
)
、
011
又
(
また
)
は
横
(
よこた
)
はつて
雑談
(
ざつだん
)
に
耽
(
ふけ
)
る
者
(
もの
)
もあつた。
012
此
(
この
)
一隊
(
いつたい
)
はイソ
館
(
やかた
)
に
向
(
むか
)
ふ
攻撃軍
(
こうげきぐん
)
の
先鋒隊
(
せんぽうたい
)
とも
斥候隊
(
せきこうたい
)
ともいふべき
重要
(
ぢゆうえう
)
の
任務
(
にんむ
)
に
就
(
つ
)
いてゐる
隊列
(
たいれつ
)
である。
013
暫
(
しばら
)
く
休息
(
きうそく
)
の
上
(
うへ
)
、
014
片彦
(
かたひこ
)
は
再
(
ふたた
)
び
馬
(
うま
)
にヒラリと
飛乗
(
とびの
)
り、
015
人員
(
じんゐん
)
点呼
(
てんこ
)
をなし、
016
馬上
(
ばじやう
)
より
大音声
(
だいおんじやう
)
を
張
(
は
)
り
上
(
あ
)
げて
下知
(
げち
)
して
曰
(
いは
)
く、
017
片彦
『
之
(
これ
)
より
先
(
さき
)
は
三五教
(
あななひけう
)
の
勢力
(
せいりよく
)
範囲
(
はんゐ
)
ともいふべき
地点
(
ちてん
)
である。
018
清春山
(
きよはるやま
)
は
大足別
(
おほだるわけ
)
将軍
(
しやうぐん
)
、
019
今
(
いま
)
やカルマタ
国
(
こく
)
へ
進軍
(
しんぐん
)
の
為
(
ため
)
不在中
(
るすちう
)
なれば、
020
守
(
まも
)
り
少
(
すくな
)
く、
021
到底
(
たうてい
)
力
(
ちから
)
とするに
足
(
た
)
らず。
022
本隊
(
ほんたい
)
のランチ
将軍
(
しやうぐん
)
は、
023
後
(
あと
)
より
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
るべしと
雖
(
いへど
)
も、
024
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
としての
任務
(
にんむ
)
あり。
025
四辺
(
あたり
)
に
心
(
こころ
)
を
配
(
くば
)
り、
026
左右
(
さいう
)
を
窺
(
うかが
)
ひつつ、
027
之
(
これ
)
より
以北
(
いほく
)
は
最
(
もつと
)
も
注意
(
ちうい
)
を
要
(
えう
)
す』
028
と
命令
(
めいれい
)
しつつあつた。
029
木蔭
(
こかげ
)
に
隠
(
かく
)
れし
照国別
(
てるくにわけ
)
一行
(
いつかう
)
はイソの
館
(
やかた
)
に
進軍
(
しんぐん
)
の
先鋒
(
せんぽう
)
と
聞
(
き
)
き、
030
仮令
(
たとへ
)
少数
(
せうすう
)
と
雖
(
いへど
)
も
此
(
この
)
儘
(
まま
)
通過
(
つうくわ
)
せしむる
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ない。
031
何
(
なん
)
とかして
此
(
この
)
先鋒隊
(
せんぽうたい
)
を
追
(
お
)
ひ
捲
(
まく
)
らねばならない。
032
後
(
あと
)
より
来
(
きた
)
る
玉国別
(
たまくにわけ
)
に
対
(
たい
)
しても、
033
照国別
(
てるくにわけ
)
は
敵
(
てき
)
に
遭
(
あ
)
ひながら
之
(
これ
)
を
見
(
み
)
のがし、
034
ウブスナ
山
(
やま
)
に
近付
(
ちかづ
)
かしめたりと
言
(
い
)
はれては、
035
吾々
(
われわれ
)
の
職務
(
しよくむ
)
が
尽
(
つく
)
せない…………と
腕
(
うで
)
を
組
(
く
)
み
思案
(
しあん
)
に
暮
(
く
)
れてゐた。
036
岩彦
(
いはひこ
)
は
心
(
こころ
)
を
焦
(
いら
)
ち、
037
岩彦
『
照国別
(
てるくにわけ
)
さま、
038
大変
(
たいへん
)
な
事
(
こと
)
になつて
来
(
き
)
ました。
039
片彦
(
かたひこ
)
の
一隊
(
いつたい
)
と
見
(
み
)
えます。
040
之
(
これ
)
を
奥
(
おく
)
へ
進
(
すす
)
ませてはなりませぬから、
041
一
(
ひと
)
つここで
何
(
なん
)
とか
方法
(
はうはふ
)
を
講
(
かう
)
じようではありませぬか。
042
最前
(
さいぜん
)
のお
話
(
はなし
)
に
依
(
よ
)
れば、
043
三五教
(
あななひけう
)
は
何処
(
どこ
)
までも
無抵抗
(
むていかう
)
主義
(
しゆぎ
)
と
云
(
い
)
はれましたが、
044
敵
(
てき
)
は
武力
(
ぶりよく
)
を
以
(
もつ
)
て
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
るもの、
045
いかに
言霊
(
ことたま
)
の
妙用
(
めうよう
)
ありとて、
046
十数倍
(
じふすうばい
)
の
敵
(
てき
)
に
向
(
むか
)
つて
戦
(
たたか
)
ふは
容易
(
ようい
)
の
業
(
わざ
)
ではありますまい。
047
如何
(
どう
)
しても
武力
(
ぶりよく
)
に
訴
(
うつた
)
へなければ
駄目
(
だめ
)
でせうから、
048
あなたは
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
歌
(
うた
)
ひ
魔神
(
まがみ
)
の
霊
(
れい
)
を
畏服
(
ゐふく
)
させて
下
(
くだ
)
さい。
049
此
(
この
)
岩彦
(
いはひこ
)
は
得意
(
とくい
)
の
杖
(
つゑ
)
を
使
(
つか
)
ひ、
050
敵
(
てき
)
の
真只中
(
まつただなか
)
に
躍
(
をど
)
り
込
(
こ
)
んで、
051
一歩
(
いつぽ
)
も
之
(
これ
)
より
奥
(
おく
)
へは
進入
(
しんにふ
)
させない
様
(
やう
)
に
致
(
いた
)
しますから、
052
決
(
けつ
)
して
敵
(
てき
)
を
殺傷
(
さつしやう
)
する
様
(
やう
)
な
事
(
こと
)
は
致
(
いた
)
しませぬ。
053
只
(
ただ
)
敵
(
てき
)
を
威喝
(
ゐかつ
)
して、
054
元
(
もと
)
へ
追
(
お
)
つ
返
(
かへ
)
す
迄
(
まで
)
の
事
(
こと
)
ですから………』
055
照国
(
てるくに
)
『
先鋒隊
(
せんぽうたい
)
として
黄金姫
(
わうごんひめ
)
、
056
清照姫
(
きよてるひめ
)
が
行
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
る
筈
(
はず
)
だから、
057
後
(
あと
)
へ
追
(
お
)
つ
返
(
かへ
)
せば、
058
却
(
かへつ
)
て
両人
(
りやうにん
)
を
後
(
あと
)
より
攻
(
せ
)
め
来
(
く
)
る
敵軍
(
てきぐん
)
と
共
(
とも
)
に
挟
(
はさ
)
み
撃
(
う
)
ちに
遭
(
あ
)
はす
様
(
やう
)
なものだ。
059
ハテ
困
(
こま
)
つたことが
出来
(
でき
)
たものだ。
060
吾々
(
われわれ
)
の
目的
(
もくてき
)
はハルナの
都
(
みやこ
)
の
大黒主
(
おほくろぬし
)
を
帰順
(
きじゆん
)
さすのが
使命
(
しめい
)
の
眼目
(
がんもく
)
で、
061
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
如
(
ごと
)
き
木端
(
こつぱ
)
武者
(
むしや
)
を
相手
(
あひて
)
にすべきものではない。
062
ぢやといつて、
063
みすみすイソ
館
(
やかた
)
へ
進撃
(
しんげき
)
する
一隊
(
いつたい
)
と
知
(
し
)
つて、
064
之
(
これ
)
を
防止
(
ばうし
)
せざるは
吾々
(
われわれ
)
の
職務
(
しよくむ
)
を
果
(
はた
)
さざるといふもの。
065
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
言霊
(
ことたま
)
を
以
(
もつ
)
て
彼
(
かれ
)
片彦
(
かたひこ
)
が
一隊
(
いつたい
)
に
向
(
むか
)
ひ
戦闘
(
せんとう
)
を
開始
(
かいし
)
してみよう。
066
それでゆかない
時
(
とき
)
は
岩彦
(
いはひこ
)
の
考
(
かんが
)
への
通
(
とほ
)
りに
杖
(
つゑ
)
を
使
(
つか
)
つて
敵
(
てき
)
を
散乱
(
さんらん
)
させる
方法
(
はうはふ
)
を
採
(
と
)
るより
仕方
(
しかた
)
はあるまい。
067
先
(
ま
)
づ
第一
(
だいいち
)
に
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
のお
力
(
ちから
)
を
借
(
か
)
つて
善戦
(
ぜんせん
)
善闘
(
ぜんとう
)
する
事
(
こと
)
にせう。
068
照公
(
てるこう
)
、
069
梅公
(
うめこう
)
もその
用意
(
ようい
)
を
致
(
いた
)
すがよからう』
070
照公
(
てるこう
)
『
始
(
はじ
)
めて
敵
(
てき
)
の
軍隊
(
ぐんたい
)
に
出会
(
でつくは
)
し、
071
こんな
愉快
(
ゆくわい
)
な
事
(
こと
)
はありませぬワイ。
072
わが
言霊
(
ことたま
)
の
神力
(
しんりき
)
を
試
(
ため
)
すは
此
(
この
)
時
(
とき
)
で
厶
(
ござ
)
いませう』
073
と
潔
(
いさぎよ
)
く
言
(
い
)
つてのけたものの、
074
何
(
なん
)
とはなしに
其
(
その
)
声
(
こゑ
)
は
震
(
ふる
)
うてゐた。
075
梅公
(
うめこう
)
『
宣伝使
(
せんでんし
)
様
(
さま
)
、
076
万々一
(
まんまんいち
)
敵
(
てき
)
の
馬蹄
(
ばてい
)
に
踏
(
ふ
)
み
躙
(
にじ
)
られ、
077
命
(
いのち
)
危
(
あやふ
)
くなつた
時
(
とき
)
は
抵抗
(
ていかう
)
するかも
知
(
し
)
れませぬから、
078
それ
丈
(
だけ
)
御
(
ご
)
承知
(
しようち
)
を
願
(
ねが
)
つておきます。
079
私
(
わたし
)
は
岩彦
(
いはひこ
)
さまのやうに
武器
(
ぶき
)
を
使
(
つか
)
ふ
事
(
こと
)
は
不得手
(
ふえて
)
です、
080
が
何
(
なん
)
とかして
防衛
(
ばうゑい
)
をなし、
081
一身
(
いつしん
)
を
守
(
まも
)
らねばなりませぬ』
082
と
大事
(
だいじ
)
の
使命
(
しめい
)
を
忘
(
わす
)
れて
只
(
ただ
)
自分
(
じぶん
)
の
安全
(
あんぜん
)
に
就
(
つい
)
てのみ
心
(
こころ
)
を
痛
(
いた
)
めて
居
(
ゐ
)
る
様子
(
やうす
)
であつた。
083
岩彦
(
いはひこ
)
は
早
(
はや
)
くも
杖
(
つゑ
)
をしごいて、
084
弦
(
つる
)
を
離
(
はな
)
れむとする
間際
(
まぎは
)
の
矢
(
や
)
の
如
(
ごと
)
く、
085
体
(
たい
)
を
斜
(
しや
)
に
構
(
かま
)
へて、
086
照国別
(
てるくにわけ
)
の
命令
(
めいれい
)
を
今
(
いま
)
や
遅
(
おそ
)
しと
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
087
此
(
この
)
時
(
とき
)
敵
(
てき
)
は
已
(
すで
)
に
馬首
(
ばしゆ
)
を
並
(
なら
)
べて
北進
(
ほくしん
)
せむとする
様子
(
やうす
)
が
見
(
み
)
えて
来
(
き
)
た。
088
照国別
(
てるくにわけ
)
は
声
(
こゑ
)
も
涼
(
すず
)
しく
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
歌
(
うた
)
ふ。
089
照国別
『
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
の
自在天
(
じざいてん
)
090
大国彦
(
おほくにひこ
)
を
祀
(
まつ
)
りたる
091
バラモン
教
(
けう
)
の
神館
(
かむやかた
)
092
空
(
そら
)
照
(
て
)
り
渡
(
わた
)
る
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
093
ハルナの
都
(
みやこ
)
に
現
(
あら
)
はれて
094
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
の
又
(
また
)
の
御名
(
みな
)
095
大黒主
(
おほくろぬし
)
が
郎党
(
らうたう
)
を
096
呼
(
よ
)
び
集
(
つど
)
ひつつ
日
(
ひ
)
に
月
(
つき
)
に
097
再
(
ふたた
)
び
勢
(
いきほひ
)
盛
(
も
)
り
返
(
かへ
)
し
098
傲
(
おご
)
り
驕
(
たか
)
ぶり
今
(
いま
)
は
早
(
はや
)
099
自高
(
じかう
)
自慢
(
じまん
)
の
鼻
(
はな
)
高
(
たか
)
く
100
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
101
鎮
(
しづ
)
まりいますイソ
館
(
やかた
)
102
進撃
(
しんげき
)
せむと
進
(
すす
)
み
来
(
く
)
る
103
其
(
その
)
扮装
(
いでたち
)
の
勇
(
いさ
)
ましさ
104
片彦
(
かたひこ
)
いかに
勇
(
ゆう
)
あるも
105
天地
(
てんち
)
を
揺
(
ゆる
)
がせ
雷電
(
らいでん
)
や
106
風雨
(
ふうう
)
を
自由
(
じいう
)
に
叱咤
(
しつた
)
する
107
三五教
(
あななひけう
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
108
いかでか
敵
(
てき
)
し
得
(
え
)
ざらむや
109
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
110
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
に
見直
(
みなほ
)
して
111
無謀
(
むぼう
)
の
戦
(
いくさ
)
を
起
(
おこ
)
すより
112
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
真心
(
まごころ
)
に
113
立復
(
たちかへ
)
りませ
片彦
(
かたひこ
)
よ
114
われも
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
汝
(
なれ
)
も
亦
(
また
)
115
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
貴
(
うづ
)
の
御子
(
みこ
)
116
御子
(
みこ
)
と
御子
(
みこ
)
とは
睦
(
むつ
)
び
合
(
あ
)
ひ
117
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つの
天地
(
あめつち
)
の
118
神
(
かみ
)
の
大道
(
おほぢ
)
に
叶
(
かな
)
ひつつ
119
天
(
あめ
)
の
下
(
した
)
なる
神人
(
しんじん
)
を
120
救
(
すく
)
ひ
助
(
たす
)
けて
神国
(
かみくに
)
の
121
柱
(
はしら
)
とならむ
惟神
(
かむながら
)
122
神
(
かみ
)
に
誠
(
まこと
)
を
誓
(
ちか
)
ひつつ
123
汝
(
なれ
)
が
軍
(
いくさ
)
に
立
(
た
)
ち
向
(
むか
)
ひ
124
言霊車
(
ことたまぐるま
)
挽
(
ひ
)
き
出
(
いだ
)
す
125
われは
照国別
(
てるくにわけ
)
の
神
(
かみ
)
126
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
照
(
て
)
らす
照公
(
てるこう
)
や
127
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
も
一時
(
いつとき
)
に
128
開
(
ひら
)
いて
薫
(
かを
)
る
梅公
(
うめこう
)
や
129
心
(
こころ
)
も
固
(
かた
)
き
宣伝使
(
せんでんし
)
130
岩彦司
(
いはひこつかさ
)
の
四人
(
よたり
)
連
(
づれ
)
131
イソの
館
(
やかた
)
を
立出
(
たちい
)
でて
132
ここ
迄
(
まで
)
進
(
すす
)
みクルス
森
(
もり
)
133
木蔭
(
こかげ
)
に
潜
(
ひそ
)
み
横
(
よこた
)
はり
134
汝
(
な
)
が
一隊
(
いつたい
)
の
物語
(
ものがたり
)
135
完全
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
聞終
(
ききをは
)
り
136
覚
(
さと
)
りし
上
(
うへ
)
は
如何
(
いか
)
にして
137
汝
(
なれ
)
を
此
(
この
)
儘
(
まま
)
通
(
とほ
)
さむや
138
鬼春別
(
おにはるわけ
)
の
部下
(
ぶか
)
とます
139
汝
(
なんぢ
)
片彦
(
かたひこ
)
将軍
(
しやうぐん
)
よ
140
言霊隊
(
ことたまたい
)
の
神軍
(
しんぐん
)
が
141
勇士
(
ゆうし
)
と
現
(
あ
)
れし
三五
(
あななひ
)
の
142
照国別
(
てるくにわけ
)
の
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
を
143
いと
平
(
たひら
)
けく
安
(
やす
)
らけく
144
心
(
こころ
)
の
鏡
(
かがみ
)
にうつし
見
(
み
)
て
145
省
(
かへり
)
み
給
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
146
神
(
かみ
)
に
誓
(
ちか
)
ひて
宣
(
の
)
り
伝
(
つた
)
ふ』
147
俄
(
にはか
)
に
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
より
聞
(
きこ
)
え
来
(
く
)
る
宣伝歌
(
せんでんか
)
の
声
(
こゑ
)
に、
148
片彦
(
かたひこ
)
始
(
はじ
)
め
一同
(
いちどう
)
は
案
(
あん
)
に
相違
(
さうゐ
)
し、
149
暫
(
しば
)
し
馬首
(
ばしゆ
)
を
止
(
とど
)
め、
150
稍
(
やや
)
躊躇
(
ちうちよ
)
の
色
(
いろ
)
が
見
(
み
)
えて
来
(
き
)
た。
151
後
(
あと
)
に
控
(
ひか
)
へし
四五
(
しご
)
人
(
にん
)
の
騎士
(
きし
)
は
言霊
(
ことたま
)
に
討
(
う
)
たれて、
152
何
(
なん
)
となく
怖気
(
おぢけ
)
づき、
153
早
(
はや
)
くも
馬首
(
ばしゆ
)
をめぐらし、
154
馳
(
か
)
け
出
(
だ
)
さむとする
形勢
(
けいせい
)
さへ
見
(
み
)
えて
来
(
き
)
た。
155
片彦
(
かたひこ
)
はこの
態
(
てい
)
を
見
(
み
)
て、
156
気
(
き
)
を
焦
(
いら
)
ち、
157
躊躇
(
ちうちよ
)
してゐては、
158
却
(
かへつ
)
て
味方
(
みかた
)
の
不統一
(
ふとういつ
)
を
来
(
きた
)
し、
159
不利益
(
ふりえき
)
此
(
この
)
上
(
うへ
)
なしと
声
(
こゑ
)
を
励
(
はげ
)
まし、
160
片彦
『ヤアヤア
一同
(
いちどう
)
の
騎士
(
きし
)
、
161
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
の
一行
(
いつかう
)
現
(
あら
)
はれたり、
162
大自在天
(
だいじざいてん
)
大国彦
(
おほくにひこの
)
神
(
かみ
)
の
神力
(
しんりき
)
を
身
(
み
)
に
受
(
う
)
けたる
吾々
(
われわれ
)
神軍
(
しんぐん
)
の
勇士
(
ゆうし
)
は、
163
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
に
躊躇
(
ちうちよ
)
することなく、
164
馬蹄
(
ばてい
)
にかけて
踏
(
ふ
)
み
殺
(
ころ
)
せよ』
165
と
厳
(
きび
)
しく
下知
(
げち
)
すれば、
166
駒
(
こま
)
に
跨
(
またが
)
り、
167
照国別
(
てるくにわけ
)
の
方
(
かた
)
に
向
(
むか
)
つて、
168
鞭
(
むち
)
をきびしく
馬背
(
ばはい
)
に
当
(
あ
)
てながら
踏砕
(
ふみくだ
)
かむと
進
(
すす
)
み
来
(
く
)
る。
169
照国別
(
てるくにわけ
)
は
泰然
(
たいぜん
)
自若
(
じじやく
)
として
天
(
あま
)
の
数歌
(
かずうた
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し、
170
又
(
また
)
もや
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
歌
(
うた
)
ひ
出
(
だ
)
した。
171
されど
心
(
こころ
)
の
曇
(
くも
)
り
切
(
き
)
つたる
曲神
(
まがかみ
)
には、
172
宣伝歌
(
せんでんか
)
の
力
(
ちから
)
も
充分
(
じうぶん
)
に
透徹
(
とうてつ
)
せず、
173
敵
(
てき
)
は
命
(
いのち
)
限
(
かぎ
)
りに
攻
(
せ
)
め
来
(
きた
)
る。
174
其
(
その
)
猛勢
(
まうせい
)
に
腕
(
うで
)
を
叩
(
たた
)
いて
待構
(
まちかま
)
へてゐた
岩彦
(
いはひこ
)
は『
照国別
(
てるくにわけ
)
殿
(
どの
)
お
許
(
ゆる
)
しあれ』と
言
(
い
)
ひながら
弦
(
つる
)
を
放
(
はな
)
れた
矢
(
や
)
の
如
(
ごと
)
く、
175
金剛杖
(
こんがうづゑ
)
を
上下
(
じやうげ
)
左右
(
さいう
)
に
唸
(
うな
)
りを
立
(
た
)
てて
振
(
ふ
)
り
廻
(
まは
)
しながら、
176
敵
(
てき
)
に
向
(
むか
)
つて
突撃
(
とつげき
)
し、
177
瞬
(
またた
)
く
間
(
うち
)
に
馬
(
うま
)
の
脚
(
あし
)
を
片
(
かた
)
つ
端
(
ぱし
)
から
擲
(
なぐ
)
り
立
(
た
)
てた。
178
馬
(
うま
)
は
驚
(
おどろ
)
いて
立上
(
たちあが
)
り、
179
馬上
(
ばじやう
)
の
騎士
(
きし
)
は
真逆
(
まつさか
)
様
(
さま
)
に
地上
(
ちじやう
)
に
転落
(
てんらく
)
し、
180
馬
(
うま
)
を
乗
(
の
)
り
捨
(
す
)
て
四方
(
しはう
)
八方
(
はつぱう
)
に
逃
(
に
)
げ
散
(
ち
)
りゆく。
181
片彦
(
かたひこ
)
は
騎馬
(
きば
)
の
儘
(
まま
)
、
182
一目散
(
いちもくさん
)
に
南方
(
なんぱう
)
さして
駆
(
か
)
け
出
(
いだ
)
すを、
183
岩彦
(
いはひこ
)
は
敵
(
てき
)
の
馬
(
うま
)
に
跨
(
またが
)
り
杖
(
つゑ
)
にて
馬腹
(
ばふく
)
を
鞭
(
むちう
)
ちながら
片彦
(
かたひこ
)
の
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
うて
一目散
(
いちもくさん
)
に
駆
(
かけ
)
り
行
(
ゆ
)
く。
184
照国別
(
てるくにわけ
)
は
泰然
(
たいぜん
)
自若
(
じじやく
)
として
尚
(
なほ
)
も
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
歌
(
うた
)
ひつつあつた。
185
数多
(
あまた
)
の
騎士
(
きし
)
は
思
(
おも
)
ひ
思
(
おも
)
ひに
四方
(
しはう
)
八方
(
はつぱう
)
に
転
(
こ
)
けつ
輾
(
まろ
)
びつ
散乱
(
さんらん
)
した。
186
されども
北
(
きた
)
へは
一人
(
ひとり
)
も
恐
(
おそ
)
れてか
逃
(
に
)
げ
行
(
ゆ
)
く
者
(
もの
)
はない。
187
岩彦
(
いはひこ
)
に
膝頭
(
ひざがしら
)
を
打
(
う
)
たれて
倒
(
たふ
)
れてゐる
馬匹
(
ばひつ
)
は
七八頭
(
しちはつとう
)
、
188
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
に
呻
(
うめ
)
き
声
(
ごゑ
)
をあげてゐる。
189
馬
(
うま
)
から
転落
(
てんらく
)
する
際
(
さい
)
、
190
首
(
くび
)
を
突込
(
つつこ
)
み、
191
肩骨
(
かたぼね
)
を
外
(
はづ
)
して
九死
(
きうし
)
一生
(
いつしやう
)
の
苦
(
くるし
)
みを
受
(
う
)
け
呻吟
(
しんぎん
)
してゐる
二人
(
ふたり
)
の
敵
(
てき
)
を、
192
照公
(
てるこう
)
、
193
梅公
(
うめこう
)
が
手分
(
てわ
)
けして
介抱
(
かいほう
)
してゐる。
194
照国別
(
てるくにわけ
)
は
敵
(
てき
)
の
負傷者
(
ふしやうしや
)
に
向
(
むか
)
つて
一生
(
いつしやう
)
懸命
(
けんめい
)
に
鎮魂
(
ちんこん
)
を
与
(
あた
)
へた。
195
漸
(
やうや
)
く
首
(
くび
)
の
骨
(
ほね
)
は
二人
(
ふたり
)
の
介抱
(
かいほう
)
に
依
(
よ
)
つて
元
(
もと
)
に
復
(
ふく
)
し、
196
外
(
はづ
)
れた
肩胛骨
(
けんかうこつ
)
も
元
(
もと
)
の
如
(
ごと
)
く
治
(
をさ
)
まつた。
197
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
介抱
(
かいほう
)
を
受
(
う
)
けて
漸
(
やうや
)
く
元
(
もと
)
に
復
(
ふく
)
したる
二人
(
ふたり
)
の
騎士
(
きし
)
は、
198
味方
(
みかた
)
は
一人
(
ひとり
)
もあたりに
居
(
を
)
らず、
199
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
や
信者
(
しんじや
)
の
顔
(
かほ
)
を
見
(
み
)
て
大
(
おほい
)
に
驚
(
おどろ
)
き、
200
二人の騎士(ケーリス、タークス)
『
私
(
わたし
)
は
片彦
(
かたひこ
)
将軍
(
しやうぐん
)
の
見出
(
みいだ
)
しに
預
(
あづ
)
かり、
201
バラモン
教
(
けう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
となつてゐるケーリス、
202
タークスといふ
二人
(
ふたり
)
の
者
(
もの
)
で
厶
(
ござ
)
います。
203
どうぞ
今日
(
こんにち
)
只今
(
ただいま
)
より
三五教
(
あななひけう
)
に
帰順
(
きじゆん
)
致
(
いた
)
しますから、
204
命
(
いのち
)
ばかりはお
助
(
たす
)
けを
願
(
ねが
)
ひます』
205
とハラハラと
涙
(
なみだ
)
を
流
(
なが
)
して
頼
(
たの
)
み
込
(
こ
)
んだ。
206
照国別
(
てるくにわけ
)
は
言葉
(
ことば
)
を
改
(
あらた
)
めて、
207
いと
慇懃
(
いんぎん
)
に
労
(
いた
)
はりながら、
208
照国別
『あなた
方
(
がた
)
は
矢張
(
やつぱり
)
バラモンの
宣伝使
(
せんでんし
)
で
厶
(
ござ
)
つたか。
209
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は
相見互
(
あひみたがひ
)
だ、
210
互
(
たがひ
)
に
助
(
たす
)
け
助
(
たす
)
けられ、
211
持
(
も
)
ちつ
持
(
も
)
たれつの
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
、
212
三五教
(
あななひけう
)
は
決
(
けつ
)
してバラモン
教
(
けう
)
の
如
(
ごと
)
く
敵
(
てき
)
を
殺傷
(
さつしやう
)
するといふやうな
非人道
(
ひじんだう
)
的
(
てき
)
なことはやらないから
安心
(
あんしん
)
してゐるがよい。
213
就
(
つい
)
ては
汝
(
なんぢ
)
等
(
ら
)
両人
(
りやうにん
)
に
申付
(
まをしつ
)
くることがある。
214
之
(
これ
)
より
清春山
(
きよはるやま
)
へ
立寄
(
たちよ
)
り、
215
イソの
館
(
やかた
)
へお
使
(
つかひ
)
に
行
(
い
)
つてはくれまいかなア』
216
二人の騎士(ケーリス、タークス)
『ハイ
最早
(
もはや
)
貴方
(
あなた
)
のお
弟子
(
でし
)
となつた
以上
(
いじやう
)
は
如何
(
いか
)
なることも
承
(
うけたま
)
はりませう。
217
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
らイソの
館
(
やかた
)
へ
参
(
まゐ
)
るの
丈
(
だけ
)
は
何
(
なん
)
だか
恐
(
おそ
)
ろしい
心持
(
こころもち
)
が
致
(
いた
)
します』
218
照国別
『
決
(
けつ
)
して
三五教
(
あななひけう
)
は
敵
(
てき
)
でも
助
(
たす
)
ける
役
(
やく
)
だから、
219
汝
(
なんぢ
)
等
(
ら
)
を
苦
(
くるし
)
めるやうなことはない。
220
又
(
また
)
照国別
(
てるくにわけ
)
の
弟子
(
でし
)
だといへば
屹度
(
きつと
)
大切
(
たいせつ
)
に
扱
(
あつか
)
つて
下
(
くだ
)
さるであらう。
221
今
(
いま
)
手紙
(
てがみ
)
を
書
(
か
)
くから、
222
之
(
これ
)
を
持
(
も
)
つて
清春山
(
きよはるやま
)
へ
立寄
(
たちよ
)
り、
223
其
(
その
)
次
(
つぎ
)
にはイソの
館
(
やかた
)
に
行
(
い
)
つて
日
(
ひ
)
の
出別
(
でわけの
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
面会
(
めんくわい
)
し、
224
暫
(
しばら
)
くイソ
館
(
やかた
)
にて
三五
(
あななひ
)
の
道
(
みち
)
の
修業
(
しうげふ
)
を
致
(
いた
)
すやう
取計
(
とりはか
)
らうてやらう』
225
二人
(
ふたり
)
は、
226
『ハイ』
227
と
云
(
い
)
つたきり
有難涙
(
ありがたなみだ
)
にくれ、
228
再
(
ふたた
)
び
馬
(
うま
)
に
跨
(
またが
)
り
北
(
きた
)
へ
北
(
きた
)
へと
進
(
すす
)
むこととなつた。
229
一通
(
いつつう
)
の
手紙
(
てがみ
)
は
清春山
(
きよはるやま
)
のポーロに
宛
(
あ
)
て、
230
帰順
(
きじゆん
)
を
促
(
うなが
)
す
文面
(
ぶんめん
)
であり、
231
一通
(
いつつう
)
は
照国別
(
てるくにわけ
)
が
出陣
(
しゆつぢん
)
の
途中
(
とちう
)
遭遇
(
さうぐう
)
したる
一伍
(
いちぶ
)
一什
(
しじふ
)
を
日
(
ひ
)
の
出別
(
でわけの
)
神
(
かみ
)
に
報告
(
はうこく
)
し、
232
且
(
か
)
つ
此
(
この
)
両人
(
りやうにん
)
をして
三五教
(
あななひけう
)
の
教理
(
けうり
)
を
学
(
まな
)
ばしめ、
233
将来
(
しやうらい
)
宣伝使
(
せんでんし
)
として
用
(
もち
)
ひ
給
(
たま
)
はば、
234
相当
(
さうたう
)
の
成績
(
せいせき
)
をあぐる
者
(
もの
)
なるべし、
235
何分
(
なにぶん
)
宜
(
よろ
)
しく
頼
(
たの
)
み
入
(
い
)
るとの
文面
(
ぶんめん
)
であつた。
236
二人
(
ふたり
)
は
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
より
照国別
(
てるくにわけ
)
の
慈愛
(
じあい
)
に
感
(
かん
)
じ、
237
遂
(
つひ
)
に
清春山
(
きよはるやま
)
に
立寄
(
たちよ
)
り、
238
ポーロに
手紙
(
てがみ
)
を
渡
(
わた
)
し、
239
次
(
つ
)
いでイソ
館
(
やかた
)
に
進
(
すす
)
んで
教理
(
けうり
)
を
学
(
まな
)
び、
240
且
(
かつ
)
又
(
また
)
バラモン
教
(
けう
)
のイソ
館
(
やかた
)
を
攻撃
(
こうげき
)
する
一伍
(
いちぶ
)
一什
(
しじふ
)
の
作戦
(
さくせん
)
計画
(
けいくわく
)
を
残
(
のこ
)
らず
打開
(
うちあ
)
けて
物語
(
ものがた
)
り、
241
非常
(
ひじやう
)
な
便宜
(
べんぎ
)
を
与
(
あた
)
へたのである。
242
清春山
(
きよはるやま
)
に
二人
(
ふたり
)
が
立寄
(
たちよ
)
り、
243
ポーロ
其
(
その
)
外
(
ほか
)
を
帰順
(
きじゆん
)
せしめたる
一条
(
いちでう
)
や
其
(
その
)
他
(
た
)
の
面白
(
おもしろ
)
き
経路
(
けいろ
)
は
項
(
かう
)
を
改
(
あらた
)
めて
述
(
の
)
ぶることとする。
244
話
(
はなし
)
は
元
(
もと
)
へ
返
(
かへ
)
つて、
245
岩彦
(
いはひこ
)
は
駿馬
(
しゆんめ
)
に
跨
(
またが
)
り、
246
逃
(
に
)
げゆく
片彦
(
かたひこ
)
の
後
(
あと
)
を、
247
己
(
おのれ
)
も
馬
(
うま
)
に
跨
(
またが
)
つて
一目散
(
いちもくさん
)
に
西南
(
せいなん
)
指
(
さ
)
して
駆
(
か
)
け
行
(
ゆ
)
く。
248
ライオン
河
(
がは
)
の
近
(
ちか
)
くまでやつて
来
(
く
)
ると、
249
釘彦
(
くぎひこ
)
将軍
(
しやうぐん
)
の
一隊
(
いつたい
)
又
(
また
)
もや
数十騎
(
すうじつき
)
、
250
片彦
(
かたひこ
)
と
共
(
とも
)
に
岩彦
(
いはひこ
)
一人
(
ひとり
)
を
目
(
め
)
がけて
弓
(
ゆみ
)
を
射
(
い
)
かけ、
251
攻
(
せ
)
めかくる。
252
岩彦
(
いはひこ
)
は
一隊
(
いつたい
)
の
的
(
まと
)
となり、
253
身体
(
からだ
)
一面
(
いちめん
)
矢
(
や
)
に
刺
(
さ
)
され、
254
蝟
(
はりねずみ
)
の
如
(
ごと
)
くなつて
了
(
しま
)
つた。
255
されど
生死
(
せいし
)
の
境
(
さかひ
)
を
超越
(
てうゑつ
)
したる
岩彦
(
いはひこ
)
は
獅子
(
しし
)
奮迅
(
ふんじん
)
の
勢
(
いきほひ
)
を
以
(
もつ
)
て、
256
馬
(
うま
)
の
蹄
(
ひづめ
)
にて
一隊
(
いつたい
)
を
踏
(
ふ
)
み
躙
(
にじ
)
らむと、
257
前後
(
ぜんご
)
左右
(
さいう
)
をかけ
巡
(
めぐ
)
りつつあつたが、
258
身体
(
からだ
)
の
重傷
(
ふかで
)
に
疲
(
つか
)
れ
果
(
は
)
て、
259
ドツと
馬上
(
ばじやう
)
より
地上
(
ちじやう
)
に
転落
(
てんらく
)
し、
260
人事
(
じんじ
)
不省
(
ふせい
)
となつて
了
(
しま
)
つた。
261
片彦
(
かたひこ
)
、
262
釘彦
(
くぎひこ
)
将軍
(
しやうぐん
)
は
今
(
いま
)
此
(
この
)
時
(
とき
)
と、
263
馬
(
うま
)
を
飛
(
と
)
び
下
(
お
)
り、
264
岩彦
(
いはひこ
)
の
首
(
くび
)
を
刎
(
は
)
ねむとする
時
(
とき
)
、
265
何処
(
いづこ
)
ともなく
山岳
(
さんがく
)
も
崩
(
くづ
)
るるばかりの
大音響
(
だいおんきやう
)
と
共
(
とも
)
に
数十頭
(
すうじつとう
)
の
唐獅子
(
からじし
)
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
り、
266
其
(
その
)
中
(
うち
)
にて
最
(
もつと
)
も
巨大
(
きよだい
)
なる
獅子
(
しし
)
の
背
(
せ
)
に
大
(
だい
)
の
男
(
をとこ
)
跨
(
またが
)
り、
267
眉間
(
みけん
)
より
強烈
(
きやうれつ
)
なる
神光
(
しんくわう
)
を
発射
(
はつしや
)
しながら、
268
釘彦
(
くぎひこ
)
の
一隊
(
いつたい
)
に
向
(
むか
)
つて
突込
(
つつこ
)
み
来
(
きた
)
る、
269
其
(
その
)
勢
(
いきほひ
)
に
辟易
(
へきえき
)
し、
270
得物
(
えもの
)
を
投
(
な
)
げ
棄
(
す
)
て、
271
或
(
あるひ
)
は
馬
(
うま
)
を
棄
(
す
)
て、
272
四方
(
しはう
)
八方
(
はつぱう
)
に
散乱
(
さんらん
)
して
了
(
しま
)
つた。
273
獅子
(
しし
)
の
唸
(
うな
)
り
声
(
ごゑ
)
に
岩彦
(
いはひこ
)
はハツと
気
(
き
)
が
付
(
つ
)
きあたりを
見
(
み
)
れば、
274
巨大
(
きよだい
)
なる
獅子
(
しし
)
の
背
(
せ
)
に
跨
(
またが
)
り、
275
眉間
(
みけん
)
より
霊光
(
れいくわう
)
を
発射
(
はつしや
)
する
神人
(
しんじん
)
が
側近
(
そばちか
)
く
莞爾
(
くわんじ
)
として
控
(
ひか
)
へてゐる。
276
岩彦
(
いはひこ
)
は
体
(
からだ
)
の
痛
(
いた
)
みを
忘
(
わす
)
れ
起直
(
おきなほ
)
り、
277
跪
(
ひざまづ
)
いて
救命
(
きうめい
)
の
恩
(
おん
)
を
謝
(
しや
)
した。
278
よくよく
見
(
み
)
れば
嵩計
(
あにはか
)
らむや、
279
三五教
(
あななひけう
)
にて
名
(
な
)
も
高
(
たか
)
き
英雄
(
えいゆう
)
豪傑
(
がうけつ
)
の
時置師
(
ときおかしの
)
神
(
かみ
)
であつた。
280
岩彦
(
いはひこ
)
は
驚
(
おどろ
)
きと
喜
(
よろこ
)
びの
余
(
あま
)
り、
281
岩彦
『ヤア
貴神
(
あなた
)
は
杢助
(
もくすけ
)
様
(
さま
)
、
282
如何
(
どう
)
して
私
(
わたし
)
の
遭難
(
さうなん
)
が
分
(
わか
)
りましたか、
283
よくマア
助
(
たす
)
けて
下
(
くだ
)
さいました』
284
杢助
(
もくすけ
)
はカラカラと
打笑
(
うちわら
)
ひ、
285
杢助
『イヤ
岩彦
(
いはひこ
)
、
286
今後
(
こんご
)
は
決
(
けつ
)
して
乱暴
(
らんばう
)
なことは
致
(
いた
)
してはなりませぬぞ。
287
苟
(
いやし
)
くも
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
たる
身
(
み
)
を
以
(
もつ
)
て
暴力
(
ばうりよく
)
に
訴
(
うつた
)
へ
敵
(
てき
)
を
悩
(
なや
)
まさむとするは
御
(
ご
)
神慮
(
しんりよ
)
に
反
(
はん
)
する
行動
(
かうどう
)
である。
288
飽迄
(
あくまで
)
善戦
(
ぜんせん
)
善闘
(
ぜんとう
)
し、
289
言霊
(
ことたま
)
の
神力
(
しんりき
)
を
発射
(
はつしや
)
し、
290
それにしても
行
(
ゆ
)
かなければ、
291
隙
(
すき
)
を
覗
(
ねら
)
つて
一
(
いち
)
時
(
じ
)
退却
(
たいきやく
)
するも、
292
決
(
けつ
)
して
神慮
(
しんりよ
)
に
背
(
そむ
)
くものではない。
293
汝
(
なんぢ
)
は
之
(
これ
)
より
此
(
この
)
獅子
(
しし
)
に
跨
(
またが
)
り、
294
ライオン
河
(
がは
)
を
渡
(
わた
)
り、
295
黄金姫
(
わうごんひめ
)
、
296
清照姫
(
きよてるひめ
)
の
遭難
(
さうなん
)
を
救
(
すく
)
ふべし、
297
さらば』
298
といふより
早
(
はや
)
く
杢助
(
もくすけ
)
の
姿
(
すがた
)
は
煙
(
けむり
)
と
消
(
き
)
え、
299
数多
(
あまた
)
の
獅子
(
しし
)
の
影
(
かげ
)
もなく、
300
只
(
ただ
)
一頭
(
いつとう
)
の
巨大
(
きよだい
)
なる
唐獅子
(
からじし
)
のみ
両足
(
りやうあし
)
を
揃
(
そろ
)
へ、
301
行儀
(
ぎやうぎ
)
よく
坐
(
すわ
)
つてゐた。
302
今
(
いま
)
杢助
(
もくすけ
)
と
現
(
あら
)
はれたのは、
303
其
(
その
)
実
(
じつ
)
は
五六七
(
みろくの
)
大神
(
おほかみ
)
の
命
(
めい
)
に
依
(
よ
)
り、
304
木花姫
(
このはなひめの
)
命
(
みこと
)
が
仮
(
か
)
りに
杢助
(
もくすけ
)
の
姿
(
すがた
)
を
現
(
あら
)
はし、
305
岩彦
(
いはひこ
)
の
危難
(
きなん
)
を
救
(
すく
)
はれたのである。
306
岩彦
(
いはひこ
)
は
之
(
これ
)
より
只
(
ただ
)
一人
(
ひとり
)
唐獅子
(
からじし
)
に
跨
(
またが
)
り、
307
ライオン
河
(
がは
)
を
打渡
(
うちわた
)
り、
308
黄金姫
(
わうごんひめ
)
の
危急
(
ききふ
)
を
救
(
すく
)
ふべく、
309
急
(
いそ
)
ぎ
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
ふこととなつた。
310
此
(
この
)
時
(
とき
)
、
311
岩彦
(
いはひこ
)
の
姿
(
すがた
)
は
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にやら
透
(
す
)
き
通
(
とほ
)
り、
312
恰
(
あだか
)
も
鼈甲
(
べつかう
)
の
如
(
ごと
)
くなつてゐた。
313
仏者
(
ぶつしや
)
の
所謂
(
いはゆる
)
文珠
(
もんじゆ
)
菩薩
(
ぼさつ
)
は
岩彦
(
いはひこ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
の
霊
(
みたま
)
である。
314
之
(
これ
)
より
岩彦
(
いはひこ
)
は
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
を
縦横
(
じうわう
)
無尽
(
むじん
)
に
獅子
(
しし
)
の
助
(
たす
)
けに
依
(
よ
)
りて、
315
所々
(
しよしよ
)
に
変幻
(
へんげん
)
出没
(
しゆつぼつ
)
し、
316
三五
(
あななひ
)
の
神軍
(
しんぐん
)
を、
317
危急
(
ききふ
)
の
場合
(
ばあひ
)
に
現
(
あら
)
はれて
救
(
すく
)
ひ
守
(
まも
)
ることとなつたのである。
318
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
。
319
(
大正一一・一一・二
旧九・一四
松村真澄
録)
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