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霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第46巻(酉の巻)
序文
総説
第1篇 仕組の縺糸
第1章 榛並樹
第2章 慰労会
第3章 噛言
第4章 沸騰
第5章 菊の薫
第6章 千代心
第7章 妻難
第2篇 狐運怪会
第8章 黒狐
第9章 文明
第10章 唖狐外れ
第11章 変化神
第12章 怪段
第13章 通夜話
第3篇 神明照赫
第14章 打合せ
第15章 黎明
第16章 想曖
第17章 惟神の道
第18章 エンゼル
第4篇 謎の黄板
第19章 怪しの森
第20章 金の力
第21章 民の虎声
第22章 五三嵐
第23章 黄金華
余白歌
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第46巻(酉の巻)
> 第1篇 仕組の縺糸 > 第4章 沸騰
<<< 噛言
(B)
(N)
菊の薫 >>>
第四章
沸騰
(
ふつとう
)
〔一二一四〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第46巻 舎身活躍 酉の巻
篇:
第1篇 仕組の縺糸
よみ(新仮名遣い):
しぐみのれんし
章:
第4章 沸騰
よみ(新仮名遣い):
ふっとう
通し章番号:
1214
口述日:
1922(大正11)年12月15日(旧10月27日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年9月25日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
それぞれウラナイ教の神の生き宮だと名乗る幹部信者たちが捕えたテクを尋問している。タクは、道場破りの演説をやったのはアクだと応えつつも、幹部連の迷信的な尋問を嘲弄している。
お寅、お菊、お千代の三人がこの大騒ぎの中へやってきた。お寅はこのありさまに驚いたが、仲裁しようと言霊を打ち出した。しかし蠑螈別を引き戻したい一心で、祈っても効験が現れないウラナイ教の神でなく三五教の神に教祖が帰ってくれるように祈ってくれないか、と信者たちに依頼する始末であった。
テクは懲りずにウラナイ教の幹部たちに憎まれ口をたたいている。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2023-03-09 19:55:20
OBC :
rm4604
愛善世界社版:
54頁
八幡書店版:
第8輯 380頁
修補版:
校定版:
55頁
普及版:
23頁
初版:
ページ備考:
001
リントウビテン
大神
(
おほかみ
)
の
肉
(
にく
)
の
宮
(
みや
)
と
自称
(
じしよう
)
する、
002
細作
(
ほそづく
)
りのオホン
徳利
(
どくり
)
の
様
(
やう
)
な
顔
(
かほ
)
した
男
(
をとこ
)
、
003
糊付物
(
のりつけもの
)
の
様
(
やう
)
に
固
(
かた
)
くなり、
004
タクの
首筋
(
くびすぢ
)
をグツと
握
(
にぎ
)
りて
強力
(
がうりき
)
に
押
(
おさ
)
へ
付
(
つ
)
けながら、
005
喜久
(
きく
)
(喜久公)
『コヽヽコラ、
006
キヽ
貴様
(
きさま
)
は
何処
(
どこ
)
の
奴
(
やつ
)
だい。
007
この
結構
(
けつこう
)
な
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
を
何
(
なん
)
と
心得
(
こころえ
)
て
居
(
ゐ
)
るか。
008
此処
(
ここ
)
は
人民
(
じんみん
)
の
肉体
(
にくたい
)
の
初
(
はじ
)
まつた
元
(
もと
)
だぞ、
009
エーン。
010
もつたいなくも
大将軍
(
だいしやうぐん
)
様
(
さま
)
が、
011
常世姫
(
とこよひめ
)
の
命
(
みこと
)
と
共
(
とも
)
に、
012
人間
(
にんげん
)
の
種
(
たね
)
は
申
(
まを
)
すに
及
(
およ
)
ばず、
013
五穀
(
ごこく
)
、
014
わさ
物
(
もの
)
、
015
すゑ
物
(
もの
)
、
016
鳥獣
(
てうじう
)
、
017
虫族
(
むしけら
)
に
至
(
いた
)
るまでお
生
(
う
)
み
遊
(
あそ
)
ばした、
018
根本
(
こつぽん
)
の
根本
(
こつぽん
)
の
神聖
(
しんせい
)
な、
019
結構
(
けつこう
)
な
結構
(
けつこう
)
な
御
(
お
)
地場
(
ぢば
)
だ、
020
エーン。
021
貴様
(
きさま
)
等
(
ら
)
のやうなフワフワの
風来者
(
ふうらいもの
)
に、
022
昔
(
むかし
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
因縁
(
いんねん
)
が
分
(
わか
)
つて
耐
(
たま
)
らうかい。
023
サア、
024
リントウビテン
大神
(
おほかみ
)
の
肉
(
にく
)
の
生宮
(
いきみや
)
が、
025
見
(
み
)
せしめのために、
026
其
(
その
)
方
(
はう
)
をふん
縛
(
じば
)
り、
027
あの
首懸
(
くびか
)
け
松
(
まつ
)
に
引
(
ひ
)
つかけてやらう。
028
オイ
木曽
(
きそ
)
義姫
(
よしひめ
)
の
生宮
(
いきみや
)
、
029
早
(
はや
)
く
綱
(
つな
)
をもつて
来
(
こ
)
い』
030
木曽
(
きそ
)
義姫
(
よしひめ
)
の
生宮
(
いきみや
)
と
云
(
い
)
はれた
女
(
をんな
)
は、
031
喜久公
(
きくこう
)
の
女房
(
にようばう
)
お
覚
(
かく
)
であつた。
032
お
覚
(
かく
)
はおろおろ
声
(
ごゑ
)
を
出
(
だ
)
して、
033
悲
(
かな
)
しさと
腹立
(
はらだ
)
たしさにびりびり
慄
(
ふる
)
へて
居
(
ゐ
)
る。
034
又
(
また
)
一方
(
いつぱう
)
から、
035
一人
(
ひとり
)
の
男
(
をとこ
)
が
立
(
た
)
ち
現
(
あら
)
はれ、
036
男(竹公)
『コリヤ、
037
貴様
(
きさま
)
はバラモン
教
(
けう
)
から
三五教
(
あななひけう
)
へ
鞍替
(
くらが
)
へ
致
(
いた
)
した
不信仰
(
ふしんかう
)
者
(
もの
)
の
癖
(
くせ
)
に、
038
何
(
なに
)
を
偉
(
えら
)
さうにぬかすのだ、
039
エーン。
040
俺
(
おれ
)
を
誰
(
たれ
)
だと
心得
(
こころえ
)
て
居
(
ゐ
)
る、
041
勿体
(
もつたい
)
なくも
五六七
(
みろく
)
成就
(
じやうじゆ
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
の
生宮
(
いきみや
)
だぞ。
042
貴様
(
きさま
)
のやうな
悪魔
(
あくま
)
が
天下
(
てんか
)
を
横行
(
わうかう
)
するよつて、
043
この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
が
日
(
ひ
)
に
増
(
ま
)
し
乱
(
みだ
)
れて
来
(
く
)
るのだ。
044
さうだから、
045
天
(
てん
)
の
五六七
(
みろく
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
が
小北山
(
こぎたやま
)
の
聖場
(
せいぢやう
)
に
現
(
あら
)
はれて、
046
神政
(
しんせい
)
成就
(
じやうじゆ
)
のお
仕組
(
しぐみ
)
をして
厶
(
ござ
)
るのだ。
047
サア
速
(
すみやか
)
に
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
にお
詫
(
わび
)
を
致
(
いた
)
すか、
048
どうだ、
049
エーン。
050
この
竹
(
たけ
)
さまを
何
(
なん
)
と
心得
(
こころえ
)
て
居
(
ゐ
)
る。
051
聞
(
き
)
くに
耐
(
た
)
へざる
雑言
(
ざふごん
)
無礼
(
ぶれい
)
の
言葉
(
ことば
)
を
並
(
なら
)
べ、
052
この
聖場
(
せいぢやう
)
を
汚
(
けが
)
さむとする。
053
返答
(
へんたふ
)
次第
(
しだい
)
で
容赦
(
ようしや
)
はならぬ』
054
と
喚
(
わめ
)
き
立
(
た
)
てる。
055
タク『リントウビテンか
五六七
(
みろく
)
成就
(
じやうじゆ
)
か
知
(
し
)
らぬが、
056
俺
(
おれ
)
はタクと
云
(
い
)
ふものだ。
057
やかましく
云
(
い
)
つたのはアクが
云
(
い
)
つたのだ。
058
なぜアクをつかまへて
詮議
(
せんぎ
)
をせぬのか、
059
俺
(
おれ
)
の
迷惑
(
めいわく
)
ぢやないか。
060
勿体
(
もつたい
)
なくも
神
(
かみ
)
の
宿
(
やど
)
りたまふお
頭
(
かしら
)
を
打擲
(
どうづ
)
きやがつて、
061
エーン、
062
それでも
神
(
かみ
)
の
信仰
(
しんかう
)
と
云
(
い
)
へるか。
063
耄碌
(
まうろく
)
不成就
(
ふじやうじゆ
)
の
神
(
かみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
め』
064
竹
(
たけ
)
(竹公)
『
耄碌
(
まうろく
)
不成就
(
ふじやうじゆ
)
の
神
(
かみ
)
とは
何
(
なん
)
だ、
065
狸野郎
(
たぬきやらう
)
め、
066
もう
了簡
(
れうけん
)
はならぬぞ』
067
竹公
(
たけこう
)
の
女房
(
にようばう
)
お
福
(
ふく
)
は
目
(
め
)
を
釣
(
つ
)
り
上
(
あ
)
げ、
068
口
(
くち
)
をもがもがさせながら
首
(
くび
)
を
頻
(
しき
)
りに
振
(
ふ
)
り、
069
お福
『
旭
(
あさひ
)
の
豊栄昇
(
とよさかのぼ
)
り
姫
(
ひめ
)
の
大神
(
おほかみ
)
が
気
(
き
)
をつけるぞや。
070
五六七
(
みろく
)
成就
(
じやうじゆ
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
殿
(
どの
)
、
071
リントウビテン
大神
(
おほかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
殿
(
どの
)
、
072
木曽
(
きそ
)
義姫
(
よしひめ
)
の
肉
(
にく
)
の
宮殿
(
みやどの
)
、
073
暫
(
しば
)
らく
待
(
ま
)
つて
下
(
くだ
)
されよ。
074
今
(
いま
)
に
豊栄昇
(
とよさかのぼ
)
り
姫
(
ひめ
)
の
生宮
(
いきみや
)
が
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立別
(
たてわ
)
けて
御
(
おん
)
目
(
め
)
にかけるぞや。
075
アク、
076
タク、
077
テクの
如
(
ごと
)
き
人間
(
にんげん
)
を
相手
(
あひて
)
に
致
(
いた
)
すぢやないぞ。
078
今
(
いま
)
の
人間
(
にんげん
)
は
神
(
かみ
)
でも
叶
(
かな
)
はぬやうな
理屈
(
りくつ
)
を
囀
(
さへづ
)
るによつて
神
(
かみ
)
でも
口
(
くち
)
には
叶
(
かな
)
はぬぞよ。
079
今
(
いま
)
に
実地
(
じつち
)
を
見
(
み
)
せて
改心
(
かいしん
)
を
致
(
いた
)
させてやるから、
080
お
控
(
ひか
)
へなされよ。
081
旭
(
あさひ
)
の
豊栄昇
(
とよさかのぼ
)
り
姫
(
ひめ
)
が
気
(
き
)
をつけるぞよ。
082
この
男
(
をとこ
)
はアクを
働
(
はたら
)
いて
行
(
ゆ
)
き
詰
(
つま
)
り、
083
此
(
この
)
小北山
(
こぎたやま
)
の
神殿
(
しんでん
)
へ
強請
(
ゆすり
)
に
来
(
き
)
よつた、
084
アク
公
(
こう
)
であるぞよ。
085
こんな
四
(
よ
)
つ
足
(
あし
)
人間
(
にんげん
)
に
相手
(
あひて
)
になりて
居
(
を
)
りたら、
086
又
(
また
)
熊公
(
くまこう
)
のやうに
駄々
(
だだ
)
をこねられて、
087
一万
(
いちまん
)
両
(
りやう
)
呉
(
く
)
れと
申
(
まを
)
すぞよ。
088
ぢやと
申
(
まを
)
して
一万
(
いちまん
)
両
(
りやう
)
は
愚
(
おろ
)
か、
089
一銭
(
いつせん
)
たりともやることはならぬぞよ。
090
又
(
また
)
此
(
こ
)
のタクは、
091
アクの
委託
(
ゐたく
)
を
受
(
う
)
けて
来
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
るのだから、
092
沢山
(
たくさん
)
のお
金
(
かね
)
を
絞
(
しぼ
)
るつもりで
居
(
を
)
るなれど
金神
(
こんじん
)
が
許
(
ゆる
)
さぬぞや。
093
そこに
慄
(
ふる
)
うて
居
(
ゐ
)
る
男
(
をとこ
)
は
手癖
(
てくせ
)
が
悪
(
わる
)
いから
テク
と
名
(
な
)
がついたのであるぞよ。
094
早
(
はや
)
く
改心
(
かいしん
)
致
(
いた
)
さぬと
眩暈
(
めまひ
)
が
来
(
く
)
るぞよ。
095
神政
(
しんせい
)
成就
(
じやうじゆ
)
の
御
(
ご
)
時節
(
じせつ
)
が
来
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
るのに、
096
何
(
なに
)
をグヅグヅして
居
(
ゐ
)
るのだ。
097
人間
(
にんげん
)
で
神
(
かみ
)
の
事
(
こと
)
は
分
(
わか
)
らぬぞや。
098
ウンウンウン』
099
テク『アハヽヽヽ、
100
何
(
なに
)
を
吐
(
ぬか
)
しやがるのだい。
101
アタ
阿呆
(
あはう
)
らしい。
102
欠伸
(
あくび
)
の
友呼
(
ともよ
)
び、
103
猿
(
さる
)
の
木登
(
きのぼ
)
り
姫
(
ひめ
)
の
生宮
(
いきみや
)
奴
(
め
)
、
104
能
(
よ
)
くもそんな
馬鹿
(
ばか
)
な
事
(
こと
)
が
云
(
い
)
へたものだ。
105
サアこれから
俺
(
おれ
)
が
審神
(
さには
)
をしてやらう、
106
こりや
耄碌
(
まうろく
)
不成就
(
ふじやうじゆ
)
の
神
(
かみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
、
107
早
(
はや
)
くタクの
体
(
からだ
)
を
離
(
はな
)
しよらぬか、
108
今
(
いま
)
にグヅグヅ
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
ると、
109
上義姫
(
じやうぎひめ
)
の
肉
(
にく
)
の
宮
(
みや
)
がお
出
(
い
)
で
遊
(
あそ
)
ばしたら、
110
貴様
(
きさま
)
は
忽
(
たちま
)
ち
免職
(
めんしよく
)
だぞ。
111
こりやカリン
糖
(
たう
)
、
112
鼬貂
(
いたてん
)
の
大神
(
おほかみ
)
奴
(
め
)
が、
113
鼬貂
(
いたてん
)
の
肉宮
(
にくみや
)
、
114
貴様
(
きさま
)
も
同類
(
どうるゐ
)
だ。
115
今
(
いま
)
に
末代
(
まつだい
)
日
(
ひ
)
の
王天
(
わうてん
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
に
告発
(
こくはつ
)
するからさう
思
(
おも
)
へ』
116
竹
(
たけ
)
(竹公)
『
何
(
なん
)
と
言
(
い
)
つても
貴様
(
きさま
)
が
道場
(
だうぢやう
)
破
(
やぶ
)
りに
来
(
き
)
たのだから、
117
上義姫
(
じやうぎひめ
)
さまだつて
末代
(
まつだい
)
さまだつて、
118
お
叱
(
しか
)
り
遊
(
あそ
)
ばす
道理
(
だうり
)
があらうか、
119
サア
首懸
(
くびか
)
け
松
(
まつ
)
へ
引
(
ひ
)
つかけてやらう』
120
後
(
うしろ
)
の
方
(
はう
)
から
又
(
また
)
一人
(
ひとり
)
の
女
(
をんな
)
が
首
(
くび
)
をふり
囀
(
さへづ
)
り
出
(
だ
)
した。
121
女
『
此
(
この
)
方
(
はう
)
は
岩照姫
(
いはてるひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
だ。
122
此
(
この
)
場
(
ば
)
の
争
(
あらそ
)
ひは
神
(
かみ
)
が
預
(
あづ
)
かるぞや、
123
お
鎮
(
しづ
)
まりなさい』
124
喜久
(
きく
)
(喜久公)
『ヤア、
125
これはこれは
岩照姫
(
いはてるひめ
)
の
生宮
(
いきみや
)
様
(
さま
)
、
126
貴女
(
あなた
)
は
生羽
(
いきば
)
神社
(
じんしや
)
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
の
奥様
(
おくさま
)
、
127
御
(
ご
)
仲裁
(
ちうさい
)
とは
恐
(
おそ
)
れ
入
(
い
)
ります。
128
然
(
しか
)
らば
貴女
(
あなた
)
のお
脇立
(
わきだち
)
たるリントウビテンの
大神
(
おほかみ
)
、
129
オイ
五六七
(
みろく
)
成就
(
じやうじゆ
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
、
130
お
前
(
まへ
)
も
鎮
(
しづ
)
まつたらどうだ。
131
岩照姫
(
いはてるひめ
)
の
肉
(
にく
)
の
生宮
(
いきみや
)
様
(
さま
)
のお
言葉
(
ことば
)
には
背
(
そむ
)
かれまいぞ』
132
竹
(
たけ
)
(竹公)
『
五六七
(
みろく
)
成就
(
じやうじゆ
)
の
大神
(
おほかみ
)
も、
133
それなら、
134
これで
鎮
(
しづ
)
まらう』
135
テク『アハヽヽヽ、
136
いや
有難
(
ありがた
)
う。
137
岩挺姫
(
いはてこひめ
)
様
(
さま
)
、
138
やつぱり
貴女
(
あなた
)
は
神力
(
しんりき
)
がありますなア。
139
なるほど
岩挺姫
(
いはてこひめ
)
様
(
さま
)
ほどあつて、
140
岩
(
いは
)
でも
挺
(
てこ
)
でも
動
(
うご
)
かぬ
御
(
ご
)
神力
(
しんりき
)
だ。
141
南無
(
なむ
)
岩挺
(
いはてこ
)
大明神
(
だいみやうじん
)
さま、
142
叶
(
かな
)
はぬから
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
』
143
かくガヤガヤと
乱痴気
(
らんちき
)
騒
(
さわ
)
ぎの
最中
(
さいちう
)
に
慌
(
あわただ
)
しくやつて
来
(
き
)
たのは、
144
お
寅
(
とら
)
にお
菊
(
きく
)
、
145
お
千代
(
ちよ
)
の
三
(
さん
)
人
(
にん
)
であつた。
146
お
寅
(
とら
)
はこの
有様
(
ありさま
)
を
見
(
み
)
て、
147
一寸
(
ちよつと
)
ばかり
吃驚
(
びつくり
)
したが
遉
(
さすが
)
の
強者
(
しれもの
)
、
148
ジツクリと
様子
(
やうす
)
を
考
(
かんが
)
へ、
149
仲裁
(
ちうさい
)
の
労
(
らう
)
を
取
(
と
)
らむと
言霊
(
ことたま
)
を
打
(
う
)
ち
出
(
だ
)
した。
150
お寅
『これこれ
竹
(
たけ
)
さま
喜久
(
きく
)
さまえ
151
旭
(
あさひ
)
の
豊栄昇
(
とよさかのぼ
)
りさま
152
木曽
(
きそ
)
義姫
(
よしひめ
)
の
肉
(
にく
)
の
宮
(
みや
)
153
大事
(
だいじ
)
のお
客
(
きやく
)
をつかまへて
154
何
(
なに
)
を
愚図
(
ぐづ
)
々々
(
ぐづ
)
言
(
い
)
ひなさる
155
五六七
(
みろく
)
成就
(
じやうじゆ
)
の
大神
(
おほかみ
)
も
156
リントウビテンの
大神
(
おほかみ
)
も
157
お
前
(
まへ
)
さまの
行
(
おこな
)
ひ
悪
(
わる
)
ければ
158
忽
(
たちま
)
ち
帰
(
かへ
)
つて
仕舞
(
しま
)
ひますぞ
159
一
(
いち
)
を
聞
(
き
)
いたら
十
(
じふ
)
を
知
(
し
)
る
160
気
(
き
)
の
利
(
き
)
いた
身魂
(
みたま
)
でない
事
(
こと
)
にや
161
どうしても
神業
(
しんげふ
)
はつとまらぬ
162
仮令
(
たとへ
)
アクさまがどう
云
(
い
)
はうと
163
タク、テクさまが
笑
(
わら
)
ふとも
164
そんな
枝葉
(
えだは
)
の
問題
(
もんだい
)
を
165
捉
(
とら
)
へてゴテゴテやかましう
166
目
(
め
)
に
角
(
かど
)
立
(
た
)
てて
泡
(
あわ
)
を
吹
(
ふ
)
き
167
怒
(
いか
)
り
散
(
ち
)
らせる
時
(
とき
)
ぢやない
168
皆
(
みな
)
さま
考
(
かんが
)
へなさいませ
169
これのお
山
(
やま
)
に
祀
(
まつ
)
つたる
170
二十三
(
にじふさん
)
柱
(
はしら
)
の
神
(
かみ
)
さまは
171
高姫
(
たかひめ
)
さまが
言
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
した
172
素性
(
すじやう
)
の
分
(
わか
)
らぬものばかり
173
それに
勿体
(
もつたい
)
をつけなされ
174
へぐれのへぐれのへぐれ
武者
(
むしや
)
175
身魂
(
みたま
)
の
変化
(
へぐ
)
れたへぐれ
神社
(
じんしや
)
176
何
(
なん
)
ぢや
彼
(
か
)
んぢやと
旨
(
うま
)
い
事
(
こと
)
177
構
(
かま
)
へて
神名
(
しんめい
)
をつけて
置
(
お
)
き
178
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
一心
(
いつしん
)
に
179
祀
(
まつ
)
つて
居
(
ゐ
)
たが
何一
(
なにひと
)
つ
180
神徳
(
しんとく
)
現
(
あら
)
はれない
故
(
ゆゑ
)
に
181
肝腎要
(
かんじんかなめ
)
の
教祖
(
けうそ
)
さまが
182
眼
(
まなこ
)
をさまして
三五
(
あななひ
)
の
183
道
(
みち
)
にお
入
(
はい
)
りなさつたは
184
皆
(
みな
)
さま
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
る
通
(
とほ
)
り
185
蠑螈別
(
いもりわけ
)
の
教祖
(
けうそ
)
さまが
186
糟
(
かす
)
を
拾
(
ひろ
)
うて
小北山
(
こぎたやま
)
187
開
(
ひら
)
いて
祀
(
まつ
)
つた
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
ぢや
188
それ
故
(
ゆゑ
)
曲津
(
まがつ
)
が
憑依
(
ひようい
)
して
189
玉則姫
(
たまのりひめ
)
と
云
(
い
)
うて
居
(
ゐ
)
た
190
お
民
(
たみ
)
と
昨夕
(
ゆふべ
)
手
(
て
)
を
引
(
ひ
)
いて
191
私
(
わたし
)
の
頭
(
あたま
)
を
打
(
う
)
ち
叩
(
たた
)
き
192
お
金
(
かね
)
を
取
(
と
)
り
出
(
だ
)
し
懐
(
ふところ
)
に
193
入
(
い
)
れてサツサと
逃
(
に
)
げ
出
(
いだ
)
し
194
お
民
(
たみ
)
の
奴
(
やつ
)
の
手
(
て
)
を
引
(
ひ
)
いて
195
スタスタ
逃
(
に
)
げて
往
(
ゆ
)
きよつた
196
それでも
蠑螈別
(
いもりわけ
)
さまは
197
正直
(
しやうぢき
)
一途
(
いちづ
)
の
人
(
ひと
)
だから
198
お
寅
(
とら
)
は
決
(
けつ
)
して
厭
(
いと
)
やせぬ
199
神
(
かみ
)
さまだとて
其
(
その
)
通
(
とほ
)
り
200
お
憎
(
にく
)
みなさらう
筈
(
はず
)
がない
201
そんなくだらぬ
喧嘩
(
けんくわ
)
をば
202
ゴテゴテして
居
(
ゐ
)
る
間
(
ま
)
があれば
203
お
前
(
まへ
)
等
(
ら
)
の
教
(
をしへ
)
の
親
(
おや
)
とます
204
正宗
(
まさむね
)
さまが
一時
(
いつとき
)
も
205
早
(
はや
)
く
帰
(
かへ
)
つて
来
(
きた
)
るよに
206
御
(
ご
)
祈願
(
きぐわん
)
なさるがよからうよ
207
グヅグヅして
居
(
ゐ
)
る
時
(
とき
)
ぢやない
208
魔我彦
(
まがひこ
)
だとて
其
(
その
)
通
(
とほ
)
り
209
玉則姫
(
たまのりひめ
)
のお
民
(
たみ
)
をば
210
正宗
(
まさむね
)
さまにさらはれて
211
どうして
男
(
をとこ
)
が
立
(
た
)
ちますか
212
私
(
わたし
)
も
聊
(
いささ
)
か
気
(
き
)
が
揉
(
も
)
める
213
皆
(
みな
)
さま
早
(
はや
)
う
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
214
お
祈
(
いの
)
りなさるがよからうぞ
215
とは
云
(
い
)
ふものの
小北山
(
こぎたやま
)
216
神
(
かみ
)
に
祈
(
いの
)
ろと
思
(
おも
)
へども
217
何
(
なん
)
とはなしに
信用
(
しんよう
)
が
218
一寸
(
ちよつと
)
置
(
お
)
けなくなつて
来
(
き
)
た
219
ならう
事
(
こと
)
なら
皆
(
みな
)
さまよ
220
三五教
(
あななひけう
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
を
221
祈
(
いの
)
つて
下
(
くだ
)
さる
気
(
き
)
はないか
222
叶
(
かな
)
はぬ
時
(
とき
)
の
神頼
(
かみだの
)
み
223
正宗
(
まさむね
)
さまが
帰
(
かへ
)
つたら
224
又
(
また
)
其
(
その
)
後
(
あと
)
で
更
(
あらた
)
めて
225
これのお
山
(
やま
)
に
祀
(
まつ
)
つたる
226
二十三
(
にじふさん
)
柱
(
はしら
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
を
227
拝
(
をが
)
めばそれでよいぢやないか
228
今
(
いま
)
の
間
(
あひだ
)
は
三五
(
あななひ
)
の
229
神
(
かみ
)
をたらして
手
(
て
)
を
合
(
あは
)
せ
230
拝
(
をが
)
み
倒
(
たふ
)
して
正宗
(
まさむね
)
の
231
肉
(
にく
)
のお
宮
(
みや
)
を
逸早
(
いちはや
)
く
232
ここへ
帰
(
かへ
)
して
貰
(
もら
)
はねば
233
お
寅
(
とら
)
の
胸
(
むね
)
がをさまらぬ
234
これこれ
魔我彦
(
まがひこ
)
、
義理
(
ぎり
)
天上
(
てんじやう
)
235
何
(
なに
)
をグヅグヅして
居
(
ゐ
)
るか
236
一
(
ひと
)
つ
鉢巻
(
はちまき
)
締
(
し
)
め
直
(
なほ
)
し
237
一生
(
いつしやう
)
懸命
(
けんめい
)
三五
(
あななひ
)
の
238
神
(
かみ
)
を
祈
(
いの
)
つてお
民
(
たみ
)
奴
(
め
)
と
239
目
(
め
)
ひき
手
(
て
)
を
引
(
ひ
)
き
袖
(
そで
)
を
引
(
ひ
)
き
240
一旦
(
いつたん
)
この
場
(
ば
)
を
逐電
(
ちくでん
)
し
241
お
民
(
たみ
)
の
奴
(
やつ
)
を
手
(
て
)
の
中
(
なか
)
に
242
丸
(
まる
)
めて
私
(
わたし
)
の
禍
(
わざはひ
)
を
243
早
(
はや
)
く
除
(
のぞ
)
いて
呉
(
く
)
れるよに
244
何故
(
なぜ
)
拝
(
をが
)
まぬか
焦
(
じれ
)
つたい
245
これこれ
皆
(
みな
)
の
信者
(
しんじや
)
さま
246
何
(
なに
)
をクツクツ
笑
(
わら
)
ふのだ
247
神
(
かみ
)
に
対
(
たい
)
して
済
(
す
)
みませぬ
248
早
(
はや
)
くお
詫
(
わび
)
をした
上
(
うへ
)
で
249
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
為
(
た
)
め
人
(
ひと
)
の
為
(
た
)
め
250
殊更
(
ことさら
)
お
寅
(
とら
)
の
身
(
み
)
のために
251
一心
(
いつしん
)
不乱
(
ふらん
)
に
祈
(
いの
)
つとくれ
252
義理
(
ぎり
)
天上
(
てんじやう
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
253
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
聞
(
き
)
いた
人
(
ひと
)
254
ちつとは
義理
(
ぎり
)
も
分
(
わか
)
るだらう
255
早
(
はや
)
く
拝
(
をが
)
んで
下
(
くだ
)
されよ
256
これこれタクさま、テクさまも
257
一緒
(
いつしよ
)
に
拝
(
をが
)
んで
下
(
くだ
)
しやんせ
258
私
(
わたし
)
は
腹
(
はら
)
が
立
(
た
)
つわいな
259
腹立
(
はらた
)
つばかりか
気
(
き
)
が
揉
(
も
)
める
260
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
261
お
寅
(
とら
)
が
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
262
赤心
(
まごころ
)
こめて
頼
(
たの
)
みます』
263
と
一生
(
いつしやう
)
懸命
(
けんめい
)
に、
264
恥
(
はぢ
)
も
外聞
(
ぐわいぶん
)
も
忘
(
わす
)
れて、
265
仲裁
(
ちうさい
)
どころか、
266
信者
(
しんじや
)
に
向
(
むか
)
ひ、
267
自分
(
じぶん
)
の
恋男
(
こひをとこ
)
の
引
(
ひ
)
き
戻
(
もど
)
しを
早
(
はや
)
く
祈
(
いの
)
つて
呉
(
く
)
れなくては、
268
信者
(
しんじや
)
としての
義理
(
ぎり
)
が
済
(
す
)
むまいと、
269
妙
(
めう
)
な
所
(
ところ
)
へ
理屈
(
りくつ
)
をつけて、
270
嫉妬
(
しつと
)
の
余炎
(
よえん
)
をもらして
居
(
ゐ
)
る。
271
タク『アハヽヽヽ、
272
ここへ
来
(
き
)
てから
痛
(
いた
)
い
目
(
め
)
や、
273
苦
(
くる
)
しい
目
(
め
)
や、
274
をかしい
目
(
め
)
や、
275
面白
(
おもしろ
)
い
目
(
め
)
に
遇
(
あ
)
はされ、
276
今
(
いま
)
又
(
また
)
お
寅
(
とら
)
さまの
婆勇
(
ばばいさみ
)
を
拝見
(
はいけん
)
して、
277
実
(
じつ
)
に
爽快
(
さうくわい
)
の
念
(
ねん
)
に
打
(
う
)
たれました。
278
年
(
とし
)
はとつても
矢張
(
やは
)
り
若
(
わか
)
い
男
(
をとこ
)
を
亭主
(
おやぢ
)
に
持
(
も
)
つだけあつて
元気
(
げんき
)
旺盛
(
わうせい
)
なものぢやな、
279
いやもうお
寅
(
とら
)
さまの
精力家
(
せいりよくか
)
には
舌
(
した
)
を
巻
(
ま
)
きましたよ。
280
唖然
(
あぜん
)
が
中有
(
ちうう
)
に
迷
(
まよ
)
ひましたよ。
281
実
(
じつ
)
に
小北山
(
こぎたやま
)
と
言
(
い
)
ふ
処
(
ところ
)
は、
282
種物
(
たねもの
)
神社
(
じんしや
)
が
祀
(
まつ
)
つてあるだけあつて、
283
沢山
(
たくさん
)
の
話
(
はなし
)
の
種
(
たね
)
を
頂戴
(
ちやうだい
)
致
(
いた
)
しました。
284
これが
小北山
(
こぎたやま
)
へ
吾々
(
われわれ
)
の
参拝
(
さんぱい
)
した
余徳
(
よとく
)
と
云
(
い
)
ふものだ。
285
南無
(
なむ
)
種物
(
たねもの
)
神社
(
じんしや
)
大神
(
おほかみ
)
殿
(
どの
)
、
286
守
(
まも
)
りたまへ
幸
(
さきは
)
へたまへ』
287
テク『お
寅
(
とら
)
さま、
288
随分
(
ずゐぶん
)
ウラナイ
教
(
けう
)
には
英傑
(
えいけつ
)
が
沢山
(
たくさん
)
に
居
(
を
)
りますね。
289
第一
(
だいいち
)
五六七
(
みろく
)
成就
(
じやうじゆ
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
、
290
リントウビテン
大神
(
おほかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
、
291
旭
(
あさひ
)
の
豊栄昇
(
とよさかのぼ
)
り
姫
(
ひめ
)
、
292
木曽
(
きそ
)
義姫
(
よしひめ
)
なんかの
活動振
(
くわつどうぶ
)
りと
云
(
い
)
つたら、
293
随分
(
ずゐぶん
)
見物
(
みもの
)
でしたよ。
294
それに、
295
も
一
(
ひと
)
つ
感心
(
かんしん
)
なのは
岩照姫
(
いはてるひめ
)
さまの
生宮
(
いきみや
)
だつた。
296
いやあまりの
御
(
ご
)
神徳
(
しんとく
)
の
絶無
(
ぜつむ
)
なのに
感心
(
かんしん
)
致
(
いた
)
しました。
297
オツホヽヽヽ』
298
竹
(
たけ
)
(竹公)
『おい、
299
テク、
300
テクの
棒
(
ぼう
)
、
301
お
前
(
まへ
)
はここへ
嬲
(
なぶ
)
りに
来
(
き
)
たのか、
302
冷
(
ひや
)
かしに
来
(
き
)
たのか、
303
エーン、
304
怪
(
け
)
しからぬ
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
ふぢやないか。
305
五六七
(
みろく
)
成就
(
じやうじゆ
)
の
生宮
(
いきみや
)
を
耄碌
(
まうろく
)
不成就
(
ふじやうじゆ
)
の
生宮
(
いきみや
)
だなんて
言
(
い
)
つたぢやないか。
306
どこが
耄碌
(
まうろく
)
だい』
307
テク『
今
(
いま
)
は
世
(
よ
)
が
逆様
(
さかさま
)
になつて
居
(
ゐ
)
るから、
308
逆様
(
さかさま
)
を
云
(
い
)
つたのだよ。
309
五六七
(
みろく
)
の
世
(
よ
)
が
成就
(
じやうじゆ
)
致
(
いた
)
したならば、
310
万歳
(
ばんざい
)
を
祝
(
しゆく
)
するために
緑毛
(
ろくまう
)
の
亀
(
かめ
)
がお
祝
(
いはひ
)
に
出
(
で
)
て
来
(
き
)
て
踊
(
をど
)
るだらうと
思
(
おも
)
つたから、
311
緑毛
(
ろくまう
)
を
逆様
(
さかさま
)
に
読
(
よ
)
んで
毛緑
(
まうろく
)
と
云
(
い
)
つたのだよ。
312
何事
(
なにごと
)
も
見直
(
みなほ
)
し
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
すのだよ。
313
それが
神
(
かむ
)
ながらの
道
(
みち
)
だ。
314
あゝ
皆
(
みんな
)
に
カチ
こまれて、
315
叶
(
かな
)
はぬからたまちはへませ、
316
叶
(
かな
)
はぬからたまちはへませ』
317
一同
(
いちどう
)
『アハヽヽヽ、
318
ウフヽヽヽ、
319
オホヽヽヽ』
320
(
大正一一・一二・一五
旧一〇・二七
加藤明子
録)
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