霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二二章 五三(いそ)(あらし)〔一二三二〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第46巻 舎身活躍 酉の巻 篇:第4篇 謎の黄板 よみ(新仮名遣い):なぞのおうばん
章:第22章 五三嵐 よみ(新仮名遣い):いそあらし 通し章番号:1232
口述日:1922(大正11)年12月16日(旧10月28日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年9月25日
概要: 舞台:間道 あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
五三公は宣伝歌にて、自分は天教山の日の出神や木花咲耶姫の命を奉じて、身を変じて人の体に入って生まれ、治国別の弟子となっていたことを明かし、これまでの経緯を歌いこんでいる。
お寅は自分がウラナイ教に入り込んだ経緯を歌い、三五教の宣伝使たちの諭しによって誠の教えに対する悟りを得ることができたことを感謝した。
アクはまた、バラモン軍の斥候から三五教宣伝使のお供になった経緯を歌った。一同は拍子をとりながら怪しの森を指して進んで行く。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2023-03-22 19:22:23 OBC :rm4622
愛善世界社版:271頁 八幡書店版:第8輯 455頁 修補版: 校定版:285頁 普及版:112頁 初版: ページ備考:
001五三公(いそこう)天教山(てんけうざん)()れませる
002()出神(でのかみ)()(はな)
003咲耶(さくや)(ひめ)(みこと)もて
004千変(せんぺん)万化(ばんくわ)()(へん)
005(いや)しき(ひと)(たい)()
006()五三公(いそこう)(あらた)めて
007治国別(はるくにわけ)弟子(でし)となり
008(たふと)(かみ)御教(みをしへ)
009四方(よも)国々(くにぐに)八十(やそ)(しま)
010(つた)へて世人(よびと)天国(てんごく)
011(みちび)(すく)(たす)けむと
012河鹿(かじか)(たうげ)()()えて
013(ほこら)(もり)山口(やまぐち)
014大森林(だいしんりん)宿泊(しゆくはく)
015(かぜ)(さら)され(あめ)にぬれ
016(また)もや吹雪(ふぶき)()はれつつ
017野中(のなか)(もり)木下闇(こしたやみ)
018一夜(いちや)()かし河鹿山(かじかやま)
019(はし)(たもと)()()れば
020ウラナイ(けう)(たましひ)
021(くも)らせなやむお(とら)さま
022(きく)親子(おやこ)(めぐ)()
023松彦司(まつひこつかさ)諸共(もろとも)
024ウラナイ(けう)本山(ほんざん)
025一夜(ひとよ)二夜(ふたよ)()かす(うち)
026(しこ)曲神(まがみ)(たちま)ちに
027(まこと)(かみ)神力(しんりき)
028(おそ)れて姿(すがた)をくらましつ
029(あや)しき(をんな)()きつれて
030跡白浪(あとしらなみ)()えたまふ
031(われ)はこれよりフサの(くに)
032(つき)御国(みくに)()ふも(さら)
033メソポタミヤの顕恩郷(けんおんきやう)
034エデンの(その)()()えて
035(かみ)()れますエルサレム
036黄金山(わうごんざん)()めよせる
037(しこ)曲津(まがつ)(ことごと)
038生言霊(いくことたま)()(いだ)
039一人(ひとり)(のこ)らず天国(てんごく)
040(はな)()(にほ)楽園(らくゑん)
041(みちび)きゆかむ(わが)(こころ)
042(おも)へば(おも)へば(いさ)ましし
043朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
044(つき)()つとも()くるとも
045たとへ大地(だいち)(しづ)むとも
046(てん)()となり()(てん)
047かへる暗夜(やみよ)(きた)るとも
048(かみ)()さしの神業(かむわざ)
049如何(いか)でか(わす)れまつらむや
050松彦司(まつひこつかさ)万公(まんこう)
051アク、タク、テクの三人(みたり)()
052ウラナイ(けう)のお(とら)さま
053(かみ)(ひかり)()らされて
054(あい)(しん)とを完全(くわんぜん)
055(さと)りし(うへ)()(なか)
056もはや(おそ)るる(こと)もなし
057浮木(うきき)(もり)(たむろ)せる
058ランチ将軍(しやうぐん)片彦(かたひこ)
059久米彦(くめひこ)如何(いか)(ゆう)あるも
060(かみ)()さしの言霊(ことたま)
061いと(おだや)かに()()して
062言向(ことむ)(やは)三五(あななひ)
063仁慈(じんじ)(かみ)高徳(かうとく)
064(こころ)(そこ)より(さと)らしめ
065地上(ちじやう)にさやぐ醜風(しこかぜ)
066科戸(しなど)(かぜ)()(はら)
067(はな)()(にほ)(とり)(うた)
068(きよ)(すず)しき天国(てんごく)
069地上(ちじやう)()てむ、いざさらば
070(すす)みて()かむ(かみ)(みち)
071(いさ)めや(いさ)めや(みな)(いさ)
072(すす)めや(すす)めや(みな)(すす)
073悪魔(あくま)軍勢(ぐんぜい)(ほろ)ぶまで
074(しこ)魔神(まがみ)()するまで
075あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
076御霊(みたま)幸倍(さちはへ)ましませよ』
077 お(とら)道々(みちみち)(うた)(はじ)めた。
078お寅浮木(うきき)(むら)()(たか)
079白浪(しらなみ)(をんな)博奕(ばくち)うち
080(うしとら)()さまと(たた)へられ
081数多(あまた)乾児(こぶん)(やしな)ひて
082(よわ)きを(たす)(つよ)きをば
083(くじ)くと()ひしは表向(おもてむ)
084(その)内実(ないじつ)(よわ)きをば
085いぢめて(つよ)きに()(おそ)
086弱肉(じやくにく)強食(きやうしよく)醜態(しうたい)
087(あら)はし()たる(あさ)ましさ
088(いま)世界(せかい)侠客(けふかく)
089いづれも表裏(へうり)のあるものぞ
090(けつ)して(よわ)きを(たす)けない
091(また)もや(つよ)きに(てき)せない
092(ただ)()(なか)(わた)りゆく
093手段(しゆだん)()かぬものぞかし
094(とし)はおひおひ()つて()
095(かしら)(しも)(いただ)いて
096白浪(しらなみ)言葉(ことば)のきかぬ()
097商売替(しやうばいが)へをせむものと
098(すき)(うかが)()たる(うち)
099小北(こぎた)(やま)にウラナイの
100(をしへ)射場(いば)(ひら)けしと
101()くよりお(とら)雀躍(こをど)りし
102(ぜん)仮面(かめん)(かぶ)りつつ
103(あつ)信者(しんじや)()せかけて
104()ごと()ごとに(かよ)ひつめ
105蠑螈別(いもりわけ)()()つて
106内事(ないじ)(つかさ)となりすまし
107会計(くわいけい)一切(いつさい)()(にぎ)
108一万(いちまん)(ゑん)(かね)をため
109老後(らうご)準備(じゆんび)(はか)(うち)
110(むかし)()てたる古爺(ふるおやぢ)
111熊公(くまこう)野郎(やらう)がやつて()
112外聞(ぐわいぶん)(わる)大勢(おほぜい)
113(なか)胡床(あぐら)をかきながら
114巻舌(まきじた)づくめに呶鳴(どな)()
115()こずらしたる(くる)しさに
116(たちま)一計(いつけい)案出(あんしゆつ)
117熊公(くまこう)(おく)()()んで
118(さけ)でいためて()れむものと
119喋々(てふてふ)喃々(なんなん)世辞(じやうず)をば
120雲雀(ひばり)(ごと)(なら)べたて
121(さけ)()()はし(えつ)()
122熊公(くまこう)(よわ)らせ(かみ)(みち)
123(きび)しく(つよ)()()かせ
124()(ぱら)はむと(おも)ひしに
125(あに)(はか)らむや熊公(くまこう)
126悪胴(わるどう)()ゑて(しら)()
127一万(いちまん)(ゑん)(かね)()せと
128()ひたる(とき)(おどろ)きは
129()()もあらぬ(おも)ひなり
130五三公(いそこう)さまの仲裁(ちうさい)
131一千(いつせん)(ゑん)手切(てぎ)(きん)
132その()ごみ(にご)せども
133まだ(をさ)まらぬ(むね)(うち)
134ウラナイ(けう)(かみ)(さま)
135きつとお(まも)りある(うへ)
136熊公(くまこう)(やつ)途中(とちう)にて
137(からだ)(しび)(くち)ゆがみ
138スツパリ改心(かいしん)(いた)します
139(かね)受取(うけと)(くだ)されと
140吠面(ほえづら)かわくであらうぞと
141(おも)つた(こと)(みづ)(あわ)
142熊公(くまこう)(かね)(ふところ)
143(ふか)くもかくしスタスタと
144()てどもなしに(あし)まめに
145()()(とき)(にく)らしさ
146(かみ)(ほとけ)()(なか)
147こいつアてつきりないものだ
148こんな(こと)だと()つたなら
149(あさ)から(ばん)まで水垢離(みづごうり)
150(からだ)(つめ)たい()にあはせ
151(かみ)(をが)むぢやなかつたに
152大小(だいせう)幾多(いくた)神館(かむやかた)
153(くだ)いて無念(むねん)()らさむと
154(おも)(をり)しも白狐(びやくこ)さま
155蠑螈別(いもりわけ)姿(すがた)して
156三万(さんまん)(ゑん)のお土産(みやげ)
157(わた)して()れた(うれ)しさに
158(また)もや(かみ)(をが)まうと
159悪心(あくしん)(たちま)ちひるがへし
160(よろこ)()もなく蠑螈別(いもりわけ)
161(くろ)(きつね)早変(はやがは)
162(もら)うた(かね)石瓦(いしかはら)
163馬鹿(ばか)げた(ゆめ)()たものと
164(くや)めどかへらぬ(むね)(やみ)
165(たちま)()るる(かみ)(こゑ)
166やつと(わが)()()(かへ)
167直日(なほひ)見直(みなほ)()(なほ)
168天地(てんち)(かみ)平伏(ひれふ)して
169謝罪(しやざい)(まつ)れば村肝(むらきも)
170(こころ)(にはか)(あか)くなり
171真如(しんによ)(つき)心天(しんてん)
172(かがや)()めしうれしさよ
173(われ)()(かみ)(すく)はれぬ
174この(よろこ)びを独占(どくせん)
175()るべき(とき)(あら)ざらむ
176(こころ)(つく)()(つく)
177(かみ)(おん)()()のために
178(まこと)(ひと)つの三五(あななひ)
179(をしへ)(みち)宣伝(せんでん)
180(たふと)(かみ)真愛(しんあい)
181真智(しんち)にさとりし高恩(かうおん)
182万分一(まんぶんいち)(むく)いむと
183(すす)(われ)こそ(うれ)しけれ
184朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
185(つき)()つとも()くるとも
186(ほし)(てん)より()つるとも
187一旦(いつたん)(かみ)(ちか)ひたる
188(こころ)如何(いか)でかへさむや
189天地(てんち)(かみ)()照覧(せうらん)
190(うしとら)()さまの改心(かいしん)
191完全(うまら)委曲(つばら)(うべ)なひて
192(たふと)(かみ)御使(みつかひ)
193あたらせたまへ惟神(かむながら)
194(たふと)(かみ)(おん)(まへ)
195(つつし)みゐやまひ()ぎまつる
196あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
197御霊(みたま)幸倍(さちはへ)ましませよ』
198 アクはまた(うた)ふ。
199アク『バラモン(ぐん)片彦(かたひこ)
200ランチ将軍(しやうぐん)一隊(いつたい)
201斥候兵(せきこうへい)(えら)まれて
202妖怪窟(えうくわいくつ)(きこ)えたる
203(もり)のかたへに()()れば
204(にはか)(あし)()ちどまり
205(たま)はをののき(はく)ふるひ
206やむなく路傍(ろばう)(こし)おろし
207ひそびそ(はな)(をり)もあれ
208片方(かたへ)木蔭(こかげ)松虫(まつむし)
209さへづる(ごと)(ほそ)(こゑ)
210ホヽヽヽヽツといやらしく
211三人(みたり)(みみ)をかすめ()
212こりや(たま)らぬと(いき)をつめ
213様子(やうす)(うかが)()(うち)
214将軍(しやうぐん)さへも(おそ)れたる
215治国別(はるくにわけ)一行(いつかう)
216(やしろ)のあたりに宿泊(しゆくはく)
217(ねむ)()たるぞ(おそ)ろしき
218それより三人(みたり)大野原(おほのはら)
219枯野(かれの)()けてノタノタと
220野中(のなか)(もり)まで()()ひに
221(すす)()きしぞ(くる)しけれ
222野中(のなか)(もり)(あら)はれし
223(あや)しき(こゑ)(きも)つぶし
224(をのの)(をり)しも三五(あななひ)
225(をしへ)(みち)松彦(まつひこ)
226五三公(いそこう)万公(まんこう)(たす)けられ
227(まこと)(みち)帰順(きじゆん)して
228(あと)(したが)()たる(うち)
229小北(こぎた)(やま)(みちび)かれ
230()出神(でのかみ)義理(ぎり)天上(てんじやう)
231(にく)(みや)なる魔我彦(まがひこ)
232失恋話(しつれんばなし)万公(まんこう)
233夜食(やしよく)(はづ)れた不足顔(ふそくがほ)
234(とら)()さまの(すさ)びをば
235面白(おもしろ)をかしく拝見(はいけん)
236二夜(ふたよ)三夜(みよ)(いき)やすめ
237変化(へぐれ)変化(へぐれ)変化(へぐれ)武者(むしや)
238変化(へぐれ)神社(じんしや)(はじ)めとし
239末代(まつだい)()王天(わうてん)(かみ)
240リントウビテン大神宮(だいじんぐう)
241種物(たねもの)神社(じんしや)ユラリ(ひこ)
242ブラブラ(ひこ)(あら)はれた
243(あや)しき(かみ)(をが)まされ
244面白(おもしろ)をかしく()(おく)
245松彦(まつひこ)さまに(したが)ひて
246悪魔(あくま)征途(せいと)(のぼ)るべく
247(いま)やここ(まで)(きた)りけり
248あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
249(かみ)(われ)()(とも)にあり
250(われ)()(かみ)()(かみ)(みや)
251如何(いか)でか(まが)(てき)すべき
252(すす)めや(すす)めやいざ(すす)
253ランチ将軍(しやうぐん)(ほろ)ぶまで
254片彦(かたひこ)久米彦(くめひこ)(かぶと)()
255わが軍門(ぐんもん)(くだ)るまで』
256一足(ひとあし)々々(ひとあし)拍子(ひやうし)()り、257(あや)しの(もり)をさして(すす)みゆく。
258大正一一・一二・一六 旧一〇・二八 加藤明子録)
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