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霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第46巻(酉の巻)
序文
総説
第1篇 仕組の縺糸
第1章 榛並樹
第2章 慰労会
第3章 噛言
第4章 沸騰
第5章 菊の薫
第6章 千代心
第7章 妻難
第2篇 狐運怪会
第8章 黒狐
第9章 文明
第10章 唖狐外れ
第11章 変化神
第12章 怪段
第13章 通夜話
第3篇 神明照赫
第14章 打合せ
第15章 黎明
第16章 想曖
第17章 惟神の道
第18章 エンゼル
第4篇 謎の黄板
第19章 怪しの森
第20章 金の力
第21章 民の虎声
第22章 五三嵐
第23章 黄金華
余白歌
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舎身活躍(第37~48巻)
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第46巻(酉の巻)
> 第3篇 神明照赫 > 第15章 黎明
<<< 打合せ
(B)
(N)
想曖 >>>
第一五章
黎明
(
れいめい
)
〔一二二五〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第46巻 舎身活躍 酉の巻
篇:
第3篇 神明照赫
よみ(新仮名遣い):
しんめいしょうかく
章:
第15章 黎明
よみ(新仮名遣い):
れいめい
通し章番号:
1225
口述日:
1922(大正11)年12月16日(旧10月28日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年9月25日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
お寅は静かな夜、これまでの来し方を思い返していた。蠑螈別に恋を破られ、また自分が教団のために貯めた金もとられ、その無念と悔しさが骨の節々にしみこみ、悲しさが一時に飛び出してたちまち信仰と覚悟を打ち破ろうとする。
お寅はこれまで神を信じ舎身的活動をやってきたのにどうしてこんな目に会うのだろうと鏡台の前に老躯を投げ出し愚痴っている。ふと人の持っている三つの物質的でない宝、愛、信仰、希望に思い至った。
この三つの歓喜を離れては一日だって暗黒の世の中に立ってゆくことはできないと悟り、これまでの自分の過ちを悔い、神素盞嗚大神へのお詫びを述べ、合掌し悔悟の涙にくれながら沈黙のふちに沈んでいた。
しばらくするとどこともなく燦然たる光明が輝き来たり、お寅の全身を押し包むような気分がした。お寅は夢路をたどっていた。眠っている眼の底には美しい天国の花園が開けてきた。
お寅はふと目をさまし、転迷悔悟の花が胸中に開いたことを五六七大神に感謝した。これまで人を救いたいという念は沸騰していたが、自分一人を救うこともできない自分であることを徹底的に悟った。
そして自分ひとりの徹底した救いはやがて万人の救いであり、万人の救いは、自分ひとりの自覚すなわち神を信じ神を理解し、神に神を愛し、自分はその中に含まれる以外にないものだということを悟った。
悲哀の涙はたちまち歓喜の涙と変わり、心天高いところに真如の日月が輝きわたり、幾十万の星が燦然としてお寅の身を包んでいるような、高尚な優美な清浄な崇大な気分に活かされてきた。
お寅はにわかに法悦の涙にむせ返り、起き上がると口をすすぎ手を洗い、他人の目をさまさないように静かに神殿に進んで感謝祈願の祝詞を、初めて心の底からうれしく奏上することを得た。
理解と悔悟の力くらい結構なものはない。その神霊を永遠に生かし、肉体を精力旺盛ならしむるものは、真の愛を悟り、真の信仰に進み、真に神を理解し、己を理解するよりほかに道はないのである。
お寅は悔悟と新しい悟りを表明する歌を歌い、入信以来初めて愉快な爽快な気分に酔い感謝祈願の祝詞を三五教の大神の前に奏上し、欣然として居間に帰ってきた。このとき夜は開け放れ、山の尾の上を飛びかう鳥の声がいつもより爽やかに頼もしく聞こえてきた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2023-03-16 19:21:53
OBC :
rm4615
愛善世界社版:
191頁
八幡書店版:
第8輯 427頁
修補版:
校定版:
201頁
普及版:
76頁
初版:
ページ備考:
001
一
(
いち
)
日
(
にち
)
の
太陽
(
たいやう
)
が
神
(
かみ
)
の
御守
(
みまも
)
りの
下
(
もと
)
に
静
(
しづか
)
に
暮
(
く
)
れ
行
(
ゆ
)
きて、
002
頓
(
やが
)
て
平和
(
へいわ
)
な
閑寂
(
かんじやく
)
な
夜
(
よ
)
が
地
(
ち
)
の
上
(
うへ
)
に
訪
(
おとづ
)
れ、
003
遠寺
(
とほでら
)
の
鐘
(
かね
)
の
音
(
ね
)
、
004
塒
(
ねぐら
)
求
(
もと
)
むる
鳥
(
とり
)
の
声
(
こゑ
)
など
漸
(
やうや
)
くをさまり、
005
四辺
(
あたり
)
は
死
(
し
)
んだ
様
(
やう
)
に
静
(
しづ
)
かになつて
来
(
き
)
た。
006
鉄瓶
(
てつびん
)
の
蓋
(
ふた
)
が
湯気
(
ゆげ
)
に
煽
(
あふ
)
られて
鳴
(
な
)
る
声
(
こゑ
)
が、
007
何
(
なん
)
となくお
寅
(
とら
)
婆
(
ば
)
アさまの
胸
(
むね
)
に
響
(
ひび
)
いて、
008
浮木
(
うきき
)
の
村
(
むら
)
の
侠客
(
けふかく
)
時代
(
じだい
)
を
偲
(
しの
)
ばせる
様
(
やう
)
であつた。
009
蠑螈別
(
いもりわけ
)
に
命
(
いのち
)
の
綱
(
つな
)
の
恋
(
こひ
)
と
金
(
かね
)
とを
奪
(
うば
)
はれて、
010
眠
(
ねむ
)
りもやらず、
011
胸
(
むね
)
に
轟
(
とどろ
)
く
狂瀾
(
きやうらん
)
怒濤
(
どたう
)
を
抑
(
おさ
)
へることにのみ
疲
(
つか
)
れはて、
012
次
(
つぎ
)
の
間
(
ま
)
の
鏡台
(
きやうだい
)
の
前
(
まへ
)
に
向
(
むか
)
つて、
013
マジマジと
自分
(
じぶん
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
れば、
014
両頬
(
りやうほほ
)
の
痩
(
や
)
せこけたのを
見
(
み
)
るにつけても、
015
吾
(
わが
)
身
(
み
)
の
老
(
お
)
い
行
(
ゆ
)
きしこと、
016
蠑螈別
(
いもりわけ
)
の
逃去
(
にげさ
)
りしもさこそ
無理
(
むり
)
ならじと
思
(
おも
)
ふにつけ、
017
其
(
その
)
両眼
(
りやうがん
)
がスグツと
涙
(
なみだ
)
になる。
018
お寅
『あゝこんな
事
(
こと
)
ではいけない。
019
モウ
少
(
すこ
)
し
確
(
しつか
)
りして、
020
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
のお
道
(
みち
)
を
歩
(
あゆ
)
み
直
(
なほ
)
さねばなるまい』
021
と
吾
(
われ
)
と
吾
(
わが
)
手
(
て
)
に
心
(
こころ
)
を
引立
(
ひきた
)
てようとしてみたが、
022
夜前
(
やぜん
)
の
無念
(
むねん
)
さ
口惜
(
くちを
)
しさが
骨
(
ほね
)
の
節々
(
ふしぶし
)
にまでしみ
込
(
こ
)
んでゐる
悲
(
かな
)
しさが
一
(
いち
)
時
(
じ
)
に
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
して、
023
忽
(
たちま
)
ち
金剛
(
こんがう
)
不壊
(
ふゑ
)
的
(
てき
)
の
信仰
(
しんかう
)
と
覚悟
(
かくご
)
を
打破
(
うちやぶ
)
らうとする。
024
お寅
『あゝあ、
025
わしの
今宵
(
こよひ
)
の
苦
(
くる
)
しさと
云
(
い
)
つたら、
026
石
(
いし
)
を
抱
(
だ
)
かされ、
027
算盤
(
そろばん
)
の
上
(
うへ
)
へすわらされて、
028
無実
(
むじつ
)
の
拷問
(
がうもん
)
をうけてゐるやうな
苦
(
くる
)
しさだ。
029
人
(
ひと
)
と
人
(
ひと
)
とを
繋
(
つな
)
いでゐた
糸
(
いと
)
が
切
(
き
)
れて、
030
行方
(
ゆくへ
)
も
知
(
し
)
らぬ
荒野
(
あらの
)
を
独
(
ひと
)
り
寂
(
さび
)
しげに
逍遥
(
さまよ
)
ふ
心地
(
ここち
)
がし
出
(
だ
)
した。
031
あゝどうしたらよからうかな。
032
安心
(
あんしん
)
立命
(
りつめい
)
を
得
(
え
)
むとして
神
(
かみ
)
を
信
(
しん
)
じ
神
(
かみ
)
を
愛
(
あい
)
し、
033
舎身
(
しやしん
)
的
(
てき
)
活動
(
くわつどう
)
をやつて
来
(
き
)
たのだ。
034
それに
又
(
また
)
何
(
なん
)
として
斯様
(
かやう
)
なみじめな
目
(
め
)
に
会
(
あ
)
つたのだろ。
035
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
不幸
(
ふかう
)
な
人
(
ひと
)
は
此
(
この
)
お
寅
(
とら
)
ばかりではあるまい。
036
さりながら
又
(
また
)
妾
(
わし
)
の
様
(
やう
)
な
悲痛
(
ひつう
)
な
残酷
(
ざんこく
)
な
憂目
(
うきめ
)
に
会
(
あ
)
つた
者
(
もの
)
も
又
(
また
)
とあるまい。
037
馬鹿
(
ばか
)
らしさ、
038
恥
(
はづか
)
しさ、
039
腹立
(
はらだ
)
たしさ、
040
モウ
立
(
た
)
つてもゐても
居
(
ゐ
)
られない
様
(
やう
)
になつて
来
(
き
)
た。
041
あゝどうしようぞいなア』
042
と
鏡台
(
きやうだい
)
の
前
(
まへ
)
に、
043
老躯
(
らうく
)
を
投
(
な
)
げつけるやうにして
愚痴
(
ぐち
)
つてゐる。
044
お寅
『あゝさうださうだ、
045
人
(
ひと
)
には
三
(
みつ
)
つの
宝
(
たから
)
がある。
046
其
(
その
)
宝
(
たから
)
は
決
(
けつ
)
して
物質
(
ぶつしつ
)
的
(
てき
)
の
宝
(
たから
)
でも、
047
変則
(
へんそく
)
的
(
てき
)
情欲
(
じやうよく
)
でもない、
048
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
対
(
たい
)
する
恋愛
(
れんあい
)
だ。
049
第一
(
だいいち
)
に
愛
(
あい
)
、
050
第二
(
だいに
)
に
信仰
(
しんかう
)
、
051
第三
(
だいさん
)
に
希望
(
きばう
)
だ。
052
此
(
この
)
三
(
みつ
)
つの
歓喜
(
くわんき
)
を
離
(
はな
)
れては、
053
一
(
いち
)
日
(
にち
)
だつて
暗黒
(
あんこく
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
立
(
た
)
つてゆく
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ない。
054
あゝ
誤
(
あやま
)
れり
誤
(
あやま
)
れり、
055
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
、
056
三五教
(
あななひけう
)
を
守
(
まも
)
り
給
(
たま
)
ふ
太柱
(
ふとばしら
)
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
、
057
今日
(
けふ
)
まで
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
のあなたの
御恵
(
みめぐみ
)
を
蒙
(
かうむ
)
りながら、
058
少
(
すこ
)
しも
弁
(
わきま
)
へず、
059
蠑螈別
(
いもりわけ
)
の
邪説
(
じやせつ
)
に
従
(
したが
)
ひ、
060
御
(
ご
)
無礼
(
ぶれい
)
ばかりを
申
(
まを
)
しました。
061
其
(
その
)
心
(
こころ
)
の
罪
(
つみ
)
が
鬼
(
おに
)
となつて、
062
今
(
いま
)
私
(
わたくし
)
を
責
(
せ
)
めて
居
(
ゐ
)
るので
厶
(
ござ
)
いませう。
063
あゝ
吾
(
わが
)
敵
(
てき
)
は
吾
(
わが
)
身体
(
からだ
)
の
中
(
なか
)
にひそんで
居
(
を
)
りました。
064
払
(
はら
)
ひ
給
(
たま
)
へ
清
(
きよ
)
め
給
(
たま
)
へ
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
尊
(
みこと
)
………』
065
と
合掌
(
がつしやう
)
し、
066
悔悟
(
くわいご
)
の
涙
(
なみだ
)
にくれ、
067
稍
(
やや
)
しばし
沈黙
(
ちんもく
)
の
淵
(
ふち
)
に
沈
(
しづ
)
みつつあつた。
068
暫
(
しばら
)
くすると、
069
何処
(
どこ
)
ともなく
燦然
(
さんぜん
)
たる
光明
(
くわうみやう
)
が
輝
(
かがや
)
き
来
(
きた
)
り、
070
お
寅
(
とら
)
の
全身
(
ぜんしん
)
を
押
(
お
)
し
包
(
つつ
)
むやうな
気分
(
きぶん
)
がした。
071
お
寅
(
とら
)
は
何時
(
いつ
)
とはなしに
夢路
(
ゆめぢ
)
を
辿
(
たど
)
つてゐた。
072
ヂツと
眠
(
ねむ
)
つてゐる
目
(
め
)
の
底
(
そこ
)
には
美
(
うる
)
はしき
天国
(
てんごく
)
の
花園
(
はなぞの
)
が
開
(
ひら
)
けて
来
(
き
)
た。
073
牡丹
(
ぼたん
)
や
芍薬
(
しやくやく
)
やダリヤの
花
(
はな
)
が
錦
(
にしき
)
の
様
(
やう
)
に
咲
(
さ
)
き
盛
(
さか
)
つてゐる
中
(
なか
)
を、
074
紅白
(
こうはく
)
種々
(
しゆじゆ
)
の
胡蝶
(
こてふ
)
と
共
(
とも
)
に
遊
(
あそ
)
び
歩
(
ある
)
いてゐるやうな、
075
えも
言
(
い
)
はれぬ
気持
(
きもち
)
になつて
来
(
き
)
た。
076
お
寅
(
とら
)
はフと
目
(
め
)
をさまして
独言
(
ひとりごと
)
、
077
お寅
『あゝ
仁慈
(
じんじ
)
深
(
ふか
)
き
五六七
(
みろく
)
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
の
光明
(
くわうみやう
)
に
照
(
て
)
らされて、
078
転迷
(
てんめい
)
開悟
(
かいご
)
の
花
(
はな
)
が
吾
(
わが
)
胸中
(
きようちう
)
に
開
(
ひら
)
きました。
079
薫
(
かむば
)
しき
風
(
かぜ
)
が
胸
(
むね
)
を
洗
(
あら
)
つて
通
(
とほ
)
るやうになりました。
080
今
(
いま
)
まで
人
(
ひと
)
を
救
(
すく
)
ひたい
救
(
すく
)
ひたいとの
念
(
ねん
)
は
時々
(
じじ
)
刻々
(
こくこく
)
に
沸騰
(
ふつとう
)
して、
081
胸
(
むね
)
に
火
(
ひ
)
を
焚
(
た
)
いた
事
(
こと
)
は
幾度
(
いくたび
)
か
知
(
し
)
れませぬ、
082
併
(
しか
)
しながら
万民
(
ばんみん
)
所
(
どころ
)
か、
083
自分
(
じぶん
)
一人
(
ひとり
)
を
救
(
すく
)
ふ
事
(
こと
)
も
出来
(
でき
)
なかつた、
084
かよわい
私
(
わたし
)
たる
事
(
こと
)
を
徹底
(
てつてい
)
的
(
てき
)
に
悟
(
さと
)
らして
頂
(
いただ
)
きました。
085
自分
(
じぶん
)
一人
(
ひとり
)
の
徹底
(
てつてい
)
した
救
(
すく
)
ひは、
086
やがて
万人
(
ばんにん
)
の
救
(
すく
)
ひであり、
087
万人
(
ばんにん
)
の
救
(
すく
)
ひは
自分
(
じぶん
)
一人
(
ひとり
)
の
自覚
(
じかく
)
即
(
すなは
)
ち
神
(
かみ
)
を
信
(
しん
)
じ
神
(
かみ
)
を
理解
(
りかい
)
し、
088
真
(
しん
)
に
神
(
かみ
)
を
愛
(
あい
)
し、
089
自分
(
じぶん
)
は
其
(
その
)
中
(
うち
)
に
含蓄
(
がんちく
)
される
以外
(
いぐわい
)
にないものだと
云
(
い
)
ふことを、
090
御
(
ご
)
神徳
(
しんとく
)
に
依
(
よ
)
つて
深
(
ふか
)
く
深
(
ふか
)
く
悟
(
さと
)
らして
頂
(
いただ
)
いた
事
(
こと
)
を
有難
(
ありがた
)
く
感謝
(
かんしや
)
致
(
いた
)
します』
091
と
悲哀
(
ひあい
)
にくれた
涙
(
なみだ
)
は
忽
(
たちま
)
ち
歓喜
(
くわんき
)
の
涙
(
なみだ
)
と
変
(
かは
)
り、
092
心天
(
しんてん
)
高
(
たか
)
き
所
(
ところ
)
に
真如
(
しんによ
)
の
日月
(
じつげつ
)
輝
(
かがや
)
き
渡
(
わた
)
り、
093
幾十万
(
いくじふまん
)
の
星
(
ほし
)
は
燦然
(
さんぜん
)
としてお
寅
(
とら
)
の
身
(
み
)
を
包
(
つつ
)
むが
如
(
ごと
)
き
高尚
(
かうしやう
)
な
優美
(
いうび
)
な
清浄
(
せいじやう
)
な
崇大
(
すうだい
)
な
気分
(
きぶん
)
に
活
(
い
)
かされて
来
(
き
)
た。
094
お
寅
(
とら
)
は
俄
(
にはか
)
に
法悦
(
ほふえつ
)
の
涙
(
なみだ
)
にむせ
返
(
かへ
)
り、
095
褥
(
しとね
)
をけつて
起上
(
おきあが
)
り、
096
口
(
くち
)
を
滌
(
すす
)
ぎ
手
(
て
)
を
洗
(
あら
)
ひ、
097
人
(
ひと
)
の
目
(
め
)
をさまさないやうと、
098
差足
(
さしあし
)
抜足
(
ぬきあし
)
神殿
(
しんでん
)
に
進
(
すす
)
んで
感謝
(
かんしや
)
祈願
(
きぐわん
)
の
祝詞
(
のりと
)
を、
099
始
(
はじ
)
めて
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
より
嬉
(
うれ
)
しく
奏上
(
そうじやう
)
する
事
(
こと
)
を
得
(
え
)
た。
100
実
(
じつ
)
に
理解
(
りかい
)
と
悔悟
(
くわいご
)
の
力
(
ちから
)
位
(
くらゐ
)
結構
(
けつこう
)
なものはない。
101
其
(
その
)
心霊
(
しんれい
)
を
永遠
(
ゑいゑん
)
に
生
(
い
)
かし、
102
其
(
その
)
肉体
(
にくたい
)
をして
精力
(
せいりよく
)
旺盛
(
わうせい
)
ならしむるものは、
103
実
(
じつ
)
に
真
(
しん
)
の
愛
(
あい
)
を
悟
(
さと
)
り、
104
真
(
しん
)
の
信仰
(
しんかう
)
に
進
(
すす
)
み、
105
そして
真
(
しん
)
に
神
(
かみ
)
を
理解
(
りかい
)
し、
106
己
(
おの
)
れを
理解
(
りかい
)
するより
外
(
ほか
)
に
途
(
みち
)
はないものである。
107
あゝ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
。
108
お寅
『
暴風
(
ばうふう
)
一過
(
いつくわ
)
忽
(
たちま
)
ちに
109
吾
(
わが
)
身
(
み
)
を
包
(
つつ
)
みし
黒雲
(
くろくも
)
は
110
拭
(
ぬぐ
)
ふが
如
(
ごと
)
く
晴
(
は
)
れ
渡
(
わた
)
り
111
五六七
(
みろく
)
の
神
(
かみ
)
の
御
(
ご
)
慈光
(
じくわう
)
に
112
迷
(
まよ
)
ひ
切
(
き
)
つたる
魂
(
たましひ
)
も
113
瑠璃光
(
るりくわう
)
の
如
(
ごと
)
く
照
(
て
)
らされて
114
やつれ
果
(
は
)
てたる
身
(
み
)
も
魂
(
たま
)
も
115
俄
(
にはか
)
に
無限
(
むげん
)
の
神力
(
しんりき
)
を
116
与
(
あた
)
へられたる
思
(
おも
)
ひなり
117
真如
(
しんによ
)
の
月
(
つき
)
は
村肝
(
むらきも
)
の
118
心
(
こころ
)
の
空
(
そら
)
に
輝
(
かがや
)
きて
119
清光
(
せいくわう
)
燦爛
(
さんらん
)
身
(
み
)
を
包
(
つつ
)
む
120
銀河
(
ぎんが
)
は
長
(
なが
)
く
横
(
よこ
)
たはり
121
東
(
ひがし
)
や
西
(
にし
)
や
北
(
きた
)
南
(
みなみ
)
122
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
も
地
(
ち
)
の
底
(
そこ
)
も
123
只
(
ただ
)
一点
(
いつてん
)
の
疑雲
(
ぎうん
)
なく
124
地獄
(
ぢごく
)
は
化
(
くわ
)
して
天国
(
てんごく
)
の
125
至喜
(
しき
)
と
至楽
(
しらく
)
の
境域
(
きやうゐき
)
に
126
楽
(
たの
)
しく
遊
(
あそ
)
ぶ
身
(
み
)
となりぬ
127
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
128
人
(
ひと
)
の
身魂
(
みたま
)
は
皇神
(
すめかみ
)
の
129
広大
(
くわうだい
)
無辺
(
むへん
)
至聖
(
しせい
)
至貴
(
しき
)
130
清
(
きよ
)
きが
上
(
うへ
)
にも
清
(
きよ
)
らけき
131
大神霊
(
だいしんれい
)
の
分霊
(
わけみたま
)
132
吾
(
わが
)
身一
(
みひと
)
つの
魂
(
たましひ
)
の
133
持
(
も
)
ちよに
依
(
よ
)
りて
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は
134
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
となるもあり
135
地獄
(
ぢごく
)
修羅道
(
しゆらだう
)
と
変
(
かは
)
るあり
136
地上
(
ちじやう
)
の
小
(
ちひ
)
さき
欲望
(
よくばう
)
に
137
魂
(
たま
)
を
汚
(
けが
)
され
心
(
こころ
)
をば
138
紊
(
みだ
)
しゐたりし
浅
(
あさ
)
ましさ
139
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
は
目
(
ま
)
のあたり
140
而
(
しか
)
も
吾
(
わが
)
身
(
み
)
の
胸
(
むね
)
の
内
(
うち
)
141
開
(
ひら
)
けありとは
知
(
し
)
らずして
142
私利
(
しり
)
と
私欲
(
しよく
)
の
欲界
(
よくかい
)
に
143
漂
(
ただよ
)
ひ
苦
(
くる
)
しむ
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
よ
144
其
(
その
)
境遇
(
きやうぐう
)
を
窺
(
うかが
)
へば
145
げに
浅
(
あさ
)
ましの
至
(
いた
)
りなり
146
われ
先
(
ま
)
づ
神
(
かみ
)
に
救
(
すく
)
はれぬ
147
神
(
かみ
)
に
救
(
すく
)
はれ
天国
(
てんごく
)
の
148
至喜
(
しき
)
と
至楽
(
しらく
)
を
味
(
あぢ
)
はひぬ
149
あゝこれからはこれからは
150
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
仁徳
(
じんとく
)
に
151
報
(
むく
)
ゆる
為
(
ため
)
に
身
(
み
)
を
砕
(
くだ
)
き
152
魂
(
みたま
)
を
捧
(
ささ
)
げて
道
(
みち
)
の
為
(
ため
)
153
世人
(
よびと
)
の
為
(
ため
)
に
何処
(
どこ
)
までも
154
尽
(
つく
)
しまつらでおくべきか
155
情
(
なさけ
)
は
人
(
ひと
)
の
為
(
ため
)
ならず
156
吾
(
わが
)
身
(
み
)
を
救
(
すく
)
ふ
宝
(
たから
)
ぞと
157
悟
(
さと
)
りし
今日
(
けふ
)
の
嬉
(
うれ
)
しさよ
158
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
159
恩頼
(
みたまのふゆ
)
をかかぶりて
160
地獄
(
ぢごく
)
と
修羅
(
しゆら
)
に
迷
(
まよ
)
ひたる
161
われは
全
(
まつた
)
く
救
(
すく
)
はれぬ
162
吾
(
わが
)
身
(
み
)
を
地獄
(
ぢごく
)
におきながら
163
憂瀬
(
うきせ
)
におちて
苦
(
くるし
)
める
164
世人
(
よびと
)
を
普
(
あまね
)
く
救
(
すく
)
はむと
165
思
(
おも
)
ひし
事
(
こと
)
の
愚
(
おろ
)
かさよ
166
之
(
これ
)
を
思
(
おも
)
へば
蠑螈別
(
いもりわけ
)
167
お
民
(
たみ
)
の
君
(
きみ
)
は
吾
(
わが
)
為
(
ため
)
に
168
心
(
こころ
)
の
門
(
もん
)
を
開
(
ひら
)
きたる
169
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
救主
(
すくひぬし
)
170
かく
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
し
見直
(
みなほ
)
せば
171
天
(
あめ
)
が
下
(
した
)
には
敵
(
てき
)
もなく
172
恨
(
うら
)
みもそねみも
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せて
173
さながら
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
しぬ
174
思
(
おも
)
へば
思
(
おも
)
へば
有難
(
ありがた
)
き
175
吾
(
わが
)
身
(
み
)
の
垢
(
あか
)
を
洗
(
あら
)
ひます
176
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
御
(
おん
)
恵
(
めぐ
)
み
177
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
が
178
仁慈
(
じんじ
)
の
余光
(
よくわう
)
を
地
(
ち
)
になげて
179
暗
(
やみ
)
に
苦
(
くるし
)
む
人草
(
ひとぐさ
)
を
180
救
(
すく
)
はせ
給
(
たま
)
ふ
御心
(
みこころ
)
を
181
今
(
いま
)
や
嬉
(
うれ
)
しく
悟
(
さと
)
りけり
182
高姫司
(
たかひめつかさ
)
が
称
(
とな
)
へたる
183
ウラナイ
教
(
けう
)
は
表向
(
おもてむ
)
き
184
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
185
救
(
すく
)
ひの
言葉
(
ことば
)
と
聞
(
きこ
)
ゆれど
186
表裏
(
へうり
)
反覆
(
はんぷく
)
常
(
つね
)
ならず
187
忽
(
たちま
)
ち
天候
(
てんこう
)
一変
(
いつぺん
)
し
188
雷鳴
(
らいめい
)
ひらめき
暴風雨
(
ばうふうう
)
189
吹
(
ふ
)
き
来
(
く
)
る
如
(
ごと
)
き
恐怖心
(
きようふしん
)
190
起
(
おこ
)
させ
霊
(
たま
)
をよわらせて
191
むりに
引込
(
ひきこ
)
む
横
(
よこ
)
しまの
192
曲津
(
まがつ
)
の
教
(
をしへ
)
と
悟
(
さと
)
りたり
193
末代
(
まつだい
)
日
(
ひ
)
の
王天
(
わうてん
)
の
神
(
かみ
)
194
其
(
その
)
妻
(
つま
)
上義姫
(
じやうぎひめ
)
の
神
(
かみ
)
195
リントウビテンや
木曽
(
きそ
)
義姫
(
よしひめ
)
や
196
生羽
(
いきば
)
神社
(
じんしや
)
や
岩照姫
(
いはてるひめ
)
や
197
五六七
(
みろく
)
成就
(
じやうじゆ
)
の
肉
(
にく
)
の
宮
(
みや
)
198
旭
(
あさひ
)
の
豊栄昇
(
とよさかのぼ
)
り
姫
(
ひめ
)
199
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
義理
(
ぎり
)
天上
(
てんじやう
)
200
玉則姫
(
たまのりひめ
)
や
地
(
ち
)
の
世界
(
せかい
)
201
日
(
ひ
)
の
丸姫
(
まるひめ
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
202
大将軍
(
だいしやうぐん
)
や
常世姫
(
とこよひめ
)
203
ヘグレのヘグレのヘグレムシヤ
204
ヘグレ
神社
(
じんしや
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
205
種物
(
たねもの
)
神社
(
じんしや
)
の
御
(
ご
)
夫婦神
(
ふうふしん
)
206
大根本
(
だいこつぽん
)
の
神木
(
しんぼく
)
の
207
十六柱
(
じふろくはしら
)
の
霊
(
たま
)
の
神
(
かみ
)
208
なぞと
怪
(
あや
)
しき
御教
(
みをしへ
)
を
209
ひねり
出
(
いだ
)
して
愚
(
おろか
)
なる
210
世人
(
よびと
)
を
欺
(
あざむ
)
く
曲言
(
まがこと
)
を
211
此上
(
こよ
)
なきものと
迷信
(
めいしん
)
し
212
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
村肝
(
むらきも
)
の
213
心
(
こころ
)
を
痛
(
いた
)
め
身
(
み
)
を
削
(
けづ
)
り
214
心肉
(
しんにく
)
共
(
とも
)
に
痩
(
や
)
せこけて
215
苦
(
くるし
)
みゐたる
地獄道
(
ぢごくだう
)
216
今
(
いま
)
から
思
(
おも
)
ひめぐらせば
217
さも
恐
(
おそ
)
ろしくなりにけり
218
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
の
日
(
ひ
)
は
歩
(
あゆ
)
み
219
月
(
つき
)
行
(
ゆ
)
き
星
(
ほし
)
はうつろひて
220
銀河
(
ぎんが
)
流
(
なが
)
るる
地
(
ち
)
の
上
(
うへ
)
の
221
高天原
(
たかあまはら
)
に
住
(
す
)
みながら
222
知
(
し
)
らず
知
(
し
)
らずに
根
(
ね
)
の
国
(
くに
)
や
223
底
(
そこ
)
の
国
(
くに
)
へと
陥落
(
かんらく
)
し
224
日
(
ひ
)
に
夜
(
よ
)
に
修羅
(
しゆら
)
をもやしつつ
225
恋
(
こひ
)
と
欲
(
よく
)
とに
捉
(
とら
)
はれて
226
苦
(
くるし
)
みゐたるぞ
果敢
(
はか
)
なけれ
227
悔悟
(
くわいご
)
の
涙
(
なみだ
)
はせきあへず
228
滂沱
(
ばうだ
)
と
腮辺
(
しへん
)
に
流
(
なが
)
れおつ
229
無明
(
むみやう
)
の
暗
(
やみ
)
もあけ
放
(
はな
)
れ
230
今日
(
けふ
)
は
歓喜
(
くわんき
)
の
涙雨
(
なみだあめ
)
231
腮辺
(
しへん
)
に
伝
(
つた
)
ふ
尊
(
たふと
)
さよ
232
あゝこの
涙
(
なみだ
)
この
涙
(
なみだ
)
233
世人
(
よびと
)
の
魂
(
たま
)
を
洗
(
あら
)
ひ
行
(
ゆ
)
く
234
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
露
(
つゆ
)
ならむ
235
乾
(
かわ
)
かであれよ
何時
(
いつ
)
までも
236
流
(
なが
)
れ
流
(
なが
)
れて
河鹿川
(
かじかがは
)
237
清
(
きよ
)
き
水瀬
(
みなせ
)
の
何処
(
どこ
)
までも
238
尽
(
つ
)
くることなく
暗黒
(
あんこく
)
の
239
海
(
うみ
)
に
沈
(
しづ
)
める
曲人
(
まがびと
)
の
240
身魂
(
みたま
)
を
洗
(
あら
)
はせ
給
(
たま
)
へかし
241
神
(
かみ
)
は
汝
(
なんぢ
)
と
倶
(
とも
)
にあり
242
人
(
ひと
)
は
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
243
神
(
かみ
)
に
等
(
ひと
)
しきものなりと
244
のらせ
給
(
たま
)
ひし
聖言
(
せいげん
)
は
245
仁慈
(
じんじ
)
の
光明
(
くわうみやう
)
に
照
(
て
)
らされて
246
悔悟
(
くわいご
)
の
花
(
はな
)
の
開
(
ひら
)
きたる
247
吾
(
わが
)
身
(
み
)
に
依
(
よ
)
りて
実現
(
じつげん
)
し
248
証明
(
しようめい
)
されしものぞかし
249
曲
(
まが
)
に
汚
(
けが
)
れし
吾
(
わが
)
身
(
み
)
をば
250
自
(
みづか
)
ら
救
(
すく
)
ひよく
生
(
い
)
かし
251
栄
(
さか
)
えて
後
(
のち
)
に
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
の
252
霊
(
みたま
)
を
生
(
い
)
かし
救
(
すく
)
ひ
上
(
あ
)
げ
253
荘厳
(
さうごん
)
無比
(
むひ
)
の
天国
(
てんごく
)
を
254
普
(
あまね
)
く
地上
(
ちじやう
)
に
建設
(
けんせつ
)
し
255
国治立
(
くにはるたちの
)
大御神
(
おほみかみ
)
256
豊国主
(
とよくにぬしの
)
大御神
(
おほみかみ
)
257
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
神柱
(
かむばしら
)
258
其
(
その
)
外
(
ほか
)
百
(
もも
)
の
神
(
かみ
)
等
(
たち
)
の
259
大御心
(
おほみこころ
)
を
体得
(
たいとく
)
し
260
いよいよ
進
(
すす
)
んで
宣伝
(
せんでん
)
し
261
神
(
かみ
)
の
氏子
(
うぢこ
)
を
助
(
たす
)
け
行
(
ゆ
)
く
262
尊
(
たふと
)
き
司
(
つかさ
)
となさしめよ
263
今
(
いま
)
まで
暗
(
やみ
)
に
迷
(
まよ
)
ひたる
264
お
寅
(
とら
)
が
御前
(
みまへ
)
に
慎
(
つつし
)
みて
265
懺悔
(
ざんげ
)
し
感謝
(
かんしや
)
し
畏
(
かしこ
)
みて
266
恩頼
(
みたまのふゆ
)
を
願
(
ね
)
ぎまつる
267
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
268
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
269
お
寅
(
とら
)
は
斯
(
か
)
くの
如
(
ごと
)
く
精神
(
せいしん
)
上
(
じやう
)
より
生
(
い
)
き
返
(
かへ
)
り、
270
天国
(
てんごく
)
に
復活
(
ふくくわつ
)
したる
心地
(
ここち
)
して、
271
入信
(
にふしん
)
以来
(
いらい
)
始
(
はじ
)
めて
愉快
(
ゆくわい
)
な
爽快
(
さうくわい
)
な
気分
(
きぶん
)
に
酔
(
よ
)
はされ、
272
感謝
(
かんしや
)
祈願
(
きぐわん
)
の
祝詞
(
のりと
)
を
三五教
(
あななひけう
)
を
守
(
まも
)
り
給
(
たま
)
ふ
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
奏上
(
そうじやう
)
し、
273
欣然
(
きんぜん
)
として
吾
(
わが
)
居間
(
ゐま
)
に
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
た。
274
此
(
この
)
時
(
とき
)
夜
(
よ
)
はカラリと
明
(
あ
)
け
放
(
はな
)
れ、
275
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
を
飛
(
と
)
びかつて、
276
常世
(
とこよ
)
の
春
(
はる
)
を
祝
(
いは
)
ふ
百鳥
(
ももどり
)
の
声
(
こゑ
)
、
277
鵲
(
かささぎ
)
の
声
(
こゑ
)
、
278
いつもよりはいと
爽
(
さはや
)
かに
頼
(
たの
)
もしく
聞
(
きこ
)
え
来
(
く
)
るのを
沁々
(
しみじみ
)
と
身
(
み
)
に
覚
(
おぼ
)
ゆるに
至
(
いた
)
つた。
279
(
大正一一・一二・一六
旧一〇・二八
松村真澄
録)
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