霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一章 アーク灯(とう)〔一二三四〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第47巻 舎身活躍 戌の巻 篇:第1篇 浮木の盲亀 よみ(新仮名遣い):うききのもうき
章:第1章 アーク燈 よみ(新仮名遣い):あーくとう 通し章番号:1234
口述日:1923(大正12)年01月08日(旧11月22日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年10月6日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]:
治国別は、松彦、五三公、万公を野中の森に残して(第44巻第16章を見よ)、竜公一人を伴い、神の命を奉じて浮木の森のバラモンの陣中に進もうと道を急いだ。怪しの森の守衛たちは、酒に酩酊して二人が通るのを少しも気が付かなかった。
浮木の村の入り口に進んだ折り、タールとアークの両人は大きな眼を開けて不寝番として控えている。夜が明けてきて、二人は四方山話を始めた。
タールは三五教の悪神・素盞嗚尊が聖地を蹂躙することをなんとしても防がねばならない、というが、アークはバラモン教が悪だと知ったから気に入っているのだ、そのバラモン教を邪魔する素盞嗚尊は善だろうが悪だろうが滅ぼすのだと気炎を上げている。
アークとタールは、もし河鹿峠の勝ちに乗じて三五教がやってきたら、落とし穴に落とし込んでやろうと企んでいる。そこへ治国別と竜公がやってきた。
二人は治国別の姿を見て、腰を抜かしておののいてしまった。治国別は、ランチ将軍、片彦将軍のところへ案内してほしいと二人に頼むが、二人は動けない。
タールは、わざわざ敵の陣中に乗り込んできてひと悶着あるよりも、ここはお互いに身を引いた方がよいと治国別と竜公に提案するが、治国別はランチ将軍と片彦将軍に善言を与えて高天原に救い上げようと、元バラモン軍の竜公を案内者としてやってきたのだ、と譲らない。
治国別がアークとタールに案内いたせ、と命じると、いつの間にか抜けていた腰は回復し、陣幕の南の方を指して案内に歩き出した。
治国別と竜公が後に従って歩いていくと、にわかに足元が転落して深い落とし穴に落ち込んでしまった。落とし穴の底には、林のように鋭利な槍が空地なしに立ててあったが、両人は神のお守りの厚いためか、都合よく槍と槍の間に落ち込み、少しも傷は負わなかった。
アークとタールは三五教の宣伝使を仕留めたと喜んだ。アークは得意顔でランチ将軍に報告に向かった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ:アインスタイン(アインシュタイン) データ凡例: データ最終更新日:2023-04-10 14:42:08 文字数:5715 OBC :rm4701
愛善世界社版:13頁 八幡書店版:第8輯 475頁 修補版: 校定版:13頁 普及版:6頁 初版: ページ備考:
001至喜(しき)と至楽(しらく)と荘厳(さうごん)を
002全(まつた)く地上(ちじやう)に現(うつ)し世(よ)の
003高天原(たかあまはら)と聞(きこ)えたる
004ウブスナ山(やま)の頂上(ちやうじやう)に
005天降(あも)りましたる素盞嗚(すさのを)の
006瑞(みづ)の御霊(みたま)はイソ館(やかた)
007最第一(さいだいいち)の天国(てんごく)を
008開(ひら)き給(たま)ひて天(あめ)が下(した)
009四方(よも)の国々(くにぐに)百人(ももびと)を
010神(かみ)の御国(みくに)に救(すく)はむと
011心(こころ)も清(きよ)き宣伝使(せんでんし)
012四方(よも)の国(くに)より呼(よ)び集(あつ)め
013尊(たふと)き神(かみ)の御教(みをしへ)を
014開(ひら)かせ給(たま)ふ尊(たふと)さよ
015皇(すめ)大神(おほかみ)の神言(みこと)もて
016治国別(はるくにわけ)の神司(かむつかさ)
017万公(まんこう)、晴公(はるこう)、五三公(いそこう)を
018伴(ともな)ひ館(やかた)を立出(たちい)でて
019河鹿(かじか)峠(たうげ)を打(う)ちわたり
020百(もも)の悩(なや)みに遭(あ)ひながら
021撓(たゆ)まず屈(くつ)せず道(みち)の為(ため)
022荒野(あらの)ケ原(はら)を進(すす)み行(ゆ)く
023野中(のなか)の森(もり)に万公(まんこう)や
024五三公(いそこう)、松彦(まつひこ)振(ふ)り残(のこ)し
025竜公(たつこう)伴(ともな)ひ暗(やみ)の夜(よ)を
026縫(ぬ)うてスタスタ進(すす)み行(ゆ)く
027怪(あや)しの森(もり)も何時(いつ)しかに
028無事(ぶじ)によぎりてバラモンの
029軍(いくさ)の数多(あまた)屯(たむろ)せる
030浮木(うきき)ケ原(はら)に進(すす)み行(ゆ)く。
031 治国別(はるくにわけ)は松彦(まつひこ)、032五三公(いそこう)、033万公(まんこう)を野中(のなか)の森(もり)に置去(おきざ)りにして、[※第44巻第16章を見よ]034竜公(たつこう)一人(ひとり)を伴(ともな)ひ、035神(かみ)の命(めい)を奉(ほう)じて浮木(うきき)の森(もり)のバラモンの陣中(ぢんちう)に、036私(ひそ)かに進(すす)まむと、037道(みち)を急(いそ)いだ。038怪(あや)しの森(もり)の守衛(しゆゑい)等(ら)は酒(さけ)に酩酊(めいてい)して、039二人(ふたり)の通(とほ)るのを少(すこ)しも気(き)がつかなかつた。040第二(だいに)の関所(せきしよ)たる浮木(うきき)の村(むら)の入口(いりぐち)に進(すす)んだ折(をり)、041タール、042アークの両人(りやうにん)は大(おほ)きな目(め)の瞳孔(どうこう)をあけつ放(ぱな)しにして、043いらひさがした[※「いらひ」=えらい(とんでもない)の訛り、「さがした」=嶮した(あぶない)か?]蜂(はち)の巣(す)の外側(そとがは)を守(まも)つてゐる雀蜂(すずめばち)宜(よろ)しくの体裁(ていさい)で控(ひか)へてゐる。
044タール『オイ、045アーク、046どうやら東(ひがし)が白(しら)んだやうぢやないか。047俺(おれ)達(たち)もかうして不寝番(ふしんばん)をやらされて居(ゐ)るが、048最早(もはや)夜(よ)も明(あ)け方(がた)に近(ちか)くなつたのだから、049夜警(やけい)の必要(ひつえう)もあるまい、050一(ひと)つ瞳孔(どうこう)に休養(きうやう)を命(めい)じたら何(ど)うだらう』
051アーク『瞳孔(どうこう)も彼処(かしこ)も明(あか)くなりかけたのは、052此(この)アーク灯(とう)さまの光(ひかり)だよ。053貴様(きさま)、054いつも俺(おれ)をアークぢやない悪党(あくたう)ぢや悪党(あくたう)ぢやと吐(ぬか)しよるが、055何程(なんぼ)暗(やみ)の晩(ばん)だつて、056明(あか)くするのはアーク灯(とう)だ。057それだから、058善(ぜん)が間(ま)に合(あ)ふとも、059悪党(あくたう)が間(ま)に合(あ)ふとも分(わか)るまいがな。060エエー、061善悪(ぜんあく)混淆(こんかう)、062美醜(びしう)相交(あひまじ)はつて、063現実(げんじつ)世界(せかい)が成就(じやうじゆ)してゐるのだ。064貴様(きさま)のやうに悪(あく)が夫(そ)れ程(ほど)怖(こは)ければ、065元(もと)からこんな所(ところ)へ首(くび)をつつ込(こ)まない方(はう)が気(き)が利(き)いてゐるぢやないか。066バラモン教(けう)と言(い)へば、067元(もと)より悪(あく)に極(き)まつてゐる。068其(その)悪(あく)の教(をしへ)にアークさまだから、069大変(たいへん)に誂(あつら)へ向(むき)だ』
070タール『馬鹿(ばか)云(い)ふな。071神(かみ)様(さま)に悪(あく)があつてたまらうかい。072大自在天(だいじざいてん)大国彦(おほくにひこ)の神(かみ)様(さま)は、073世界(せかい)の造主(つくりぬし)だ。074悪(あく)を以(もつ)て此(この)世(よ)の中(なか)が何(ど)うして完全(くわんぜん)に創造(さうざう)する事(こと)が出来(でき)ようか、075俺(おれ)は至仁(しじん)至愛(しあい)の誠(まこと)の神(かみ)様(さま)だと思(おも)へばこそ、076斯(か)うして辛(つら)い御用(ごよう)をしてゐるのだ。077元(もと)から軍人(ぐんじん)に生(うま)れたのでもなし、078軍人(ぐんじん)を志願(しぐわん)したのでもないが、079お道(みち)の為(ため)に信仰(しんかう)の力(ちから)に引(ひ)きずられて、080心(こころ)にもない戦陣(せんぢん)に加(くは)はつたのだ。081グヅグヅして居(ゐ)ると三五教(あななひけう)の悪神(あくがみ)素盞嗚(すさのをの)尊(みこと)が、082畏(おそれおほ)くも大雲山(だいうんざん)の聖地(せいち)を蹂躙(じうりん)するかも知(し)れないといふ形勢(けいせい)ぢやないか。083吾々(われわれ)信徒(しんと)としては血(ち)を以(もつ)て之(これ)を守(まも)らねばならないのだ』
084アーク『世(よ)の中(なか)は何(なん)と云(い)つても、085悪(あく)でなければ立(た)つて行(ゆ)かない。086俺(おれ)は、087バラモン教(けう)は悪(あく)だと知(し)つたから気(き)に入(い)つて居(ゐ)るのだ。088三五教(あななひけう)の奴(やつ)は霊主(れいしゆ)体従(たいじう)だと吐(ぬか)して居(ゐ)るが、089此(この)現実(げんじつ)世界(せかい)は物質(ぶつしつ)を以(もつ)て固(かた)められてゐる。090吾々(われわれ)の肉体(にくたい)だつて皆(みな)物質(ぶつしつ)だ。091天(てん)に輝(かがや)く太陽(たいやう)でさへヤツパリ物質(ぶつしつ)だ。092物質界(ぶつしつかい)に生(い)きて行(ゆ)かうとすれば、093何(ど)うしても物質界(ぶつしつかい)の法則(はふそく)に従(したが)はねばならぬ、094凡(すべ)て現実界(げんじつかい)の太陽(たいやう)よりする自愛(じあい)や世間愛(せけんあい)は要(えう)するに悪(あく)だ。095優勝(いうしよう)劣敗(れつぱい)弱肉(じやくにく)強食(きやうしよく)は現界(げんかい)の動(うご)かす可(べか)らざる真理(しんり)だ。096よく考(かんが)へて見(み)よ。097強(つよ)い獣(けだもの)は弱(よわ)い獣(けだもの)を捕(と)つて食(く)ひ、098大魚(おほうを)は小魚(こうを)を呑(の)み、099鷹(たか)は鵙(もず)をとり、100鵙(もず)は雀(すずめ)を捕(と)つて食(く)ふぢやないか。101人間(にんげん)だつて四(よ)つ足(あし)をたたいては喰(く)ひ、102気楽(きらく)相(さう)に海川(うみかは)を游泳(いうえい)してゐる魚族(ぎよぞく)を捕獲(ほくわく)し、103天然(てんねん)を楽(たのし)んでゐる植物(しよくぶつ)の実(み)を皮(かは)を剥(む)いたり、104こすつたり、105水(みづ)につけたり、106重(おも)しをかけたり、107熱湯(ねつたう)の中(なか)へ入(い)れたり、108火(ひ)あぶりにあはしたり、109実(じつ)に残忍(ざんにん)極(きは)まる事(こと)をやつて口腹(こうふく)を充(みた)し、110それで生活(せいくわつ)を続(つづ)けてゐるのだ。111要(えう)するに人間(にんげん)は悪(あく)の張本人(ちやうほんにん)だ。112こんな事(こと)が悪(あく)だと云(い)つてやらずに居(を)つて見(み)よ、113一(いち)日(にち)だつて生命(いのち)を保(たも)つ事(こと)は出来(でき)ぬぢやないか。114それだから仮令(たとへ)素盞嗚(すさのをの)尊(みこと)が善(ぜん)であらうが悪(あく)であらうが、115吾々(われわれ)の社会(しやくわい)を建設(けんせつ)するに就(つ)いて邪魔(じやま)になる奴(やつ)ア、116仮令(たとへ)善(ぜん)でも悪(あく)と云(い)ふ名(な)をつけて亡(ほろ)ぼして了(しま)はなくちや自分(じぶん)達(たち)が亡(ほろ)ぼされて了(しま)ふのだ』
117タール『さうすると、118人間(にんげん)が死(し)んだら、119皆(みな)地獄(ぢごく)に行(ゆ)かねばならぬぢやないか』
120アーク『ヘン、121地獄(ぢごく)が聞(き)いて呆(あき)れるワイ。122地獄(ぢごく)と云(い)へば、123目(ま)のあたり現界(げんかい)に現(あら)はれてゐるのだ。124他人(たにん)の国土(こくど)を占領(せんりやう)したり、125或(あるひ)は大(だい)資本家(しほんか)が小(せう)資本家(しほんか)を押倒(おしたふ)したり、126大地主(おほぢぬし)が小地主(こぢぬし)を併呑(へいどん)したり、127沢山(たくさん)の軍人(ぐんじん)を抱(かか)へて、128武装(ぶさう)的(てき)平和(へいわ)を高唱(かうしやう)したりしてゐるのは、129皆(みな)地獄(ぢごく)の行方(やりかた)だ。130極楽(ごくらく)なんて云(い)ふ所(ところ)があつてたまらうかい。131勝(か)てば官軍(くわんぐん)、132敗(ま)くれば賊(ぞく)と云(い)ふ事(こと)があるぢやないか。133最凶悪(さいきようあく)のすぐれた者(もの)が地獄界(ぢごくかい)の覇権者(はけんしや)だ。134死後(しご)の世界(せかい)なんか、135心配(しんぱい)するにや及(およ)ばぬ。136呑(の)めよ騒(さわ)げよ一寸先(いつすんさき)や暗(やみ)だ、137暗(やみ)の後(あと)には月(つき)が出(で)る、138月(つき)は月(つき)ぢやが嘘(うそ)ツキぢや、139と云(い)ふぢやないか。140悪(あく)と虚偽(きよぎ)との世(よ)の中(なか)に、141誠(まこと)ぢや、142善(ぜん)ぢやと、143そんな体(てい)のよい辞令(じれい)を振(ふ)りまはして、144コツソリと偽善(ぎぜん)をやつてゐるやうな奴(やつ)こそ、145真(しん)の悪党者(あくたうもの)だ。146そんな奴(やつ)こそ八衢(やちまた)代物(しろもの)といふのだ。147或(あるひ)はこれを称(しよう)して二股(ふたまた)膏薬(かうやく)といふ。148ヤツパリ人間(にんげん)は男(をとこ)らしう、149悪(あく)なら悪(あく)、150善(ぜん)なら善(ぜん)と、151輪廓(りんくわく)を明瞭(めいれう)にせなくちや、152人(ひと)が信用(しんよう)して呉(く)れないぞ。153悪(あく)の強(つよ)い者(もの)程(ほど)紳士(しんし)紳商(しんしやう)、154英雄(えいゆう)名士(めいし)と持(も)てはやされるのだ。155善人(ぜんにん)と云(い)へば馬鹿(ばか)の代名詞(だいめいし)だ、156それだから俺(おれ)はアークといふ名(な)をつけて、157世(よ)の中(なか)を毒瓦斯(どくがす)で酔(よ)はしてやる積(つも)りで、158此(この)通(とほ)り頭(あたま)までテカテカに光(ひか)らしてゐるのだ。159たつた今(いま)俺(おれ)の親分(おやぶん)即(すなは)ち自然界(しぜんかい)の太陽(たいやう)がお上(あが)り遊(あそ)ばすのだ。160すべて自然界(しぜんかい)の太陽(たいやう)より来(きた)る光熱(くわうねつ)は、161自愛(じあい)の源泉(げんせん)だ、162利己(りこ)主義(しゆぎ)の標本(へうほん)だ。163利己(りこ)主義(しゆぎ)を極端(きよくたん)に発揮(はつき)する人間(にんげん)を利己(りこ)(利巧(りかう))な奴(やつ)と云(い)ふのだ。164エエーン』
165タール『オイ、166アーク、167貴様(きさま)は大変(たいへん)な物質(ぶつしつ)主義(しゆぎ)にかぶれたものだなア、168他人(たにん)の為(ため)には一毛(いちまう)も損(そん)せずといふニーチエ主義(しゆぎ)だな』
169アーク『きまつた事(こと)だ。170ニーチエ主義(しゆぎ)だよ。171日英(にちえい)同盟(どうめい)だつて其(その)通(とほ)りぢやないか、172自分(じぶん)とこの国(くに)が、173日(にち)も三進(さつち)も行(ゆ)かぬ様(やう)になつた時(とき)に英考(えこ)を起(おこ)して、174一寸(ちよつと)強(つよ)相(さう)な国(くに)を番犬(ばんけん)に使(つか)ひ、175東洋(とうやう)はまだおろか、176西洋(せいやう)迄(まで)警護(けいご)の役(やく)を命(めい)じ、177オツシ オツシとケシをかけて日々(にちにち)喜(よろこ)ばせ、178モウ英(えい)といふ時分(じぶん)になると、179今度(こんど)は尻(しり)をクレツと向(む)け、180赤米(あかべい)と云(い)つて、181米(べい)の方(はう)へ握手(あくしゆ)をし、182日(にち)の方(はう)へ尻(けつ)を向(む)ける、183ケツは即(すなは)ち月(げつ)だ、184それでツキ倒(たふ)しといふのだよ。185さうだから、186世(よ)の中(なか)は何(ど)うしても利己(りこ)な行方(やりかた)をせなくちや、187到底(たうてい)駄目(だめ)だ。188人(ひと)の褌(ふんどし)で相撲(すまふ)とるのが所謂(いはゆる)外交家(ぐわいかうか)の手腕(しゆわん)だ。189アフンどしであいた口(くち)がすぼまらぬ、190尻糞(しりくそ)が天下(てんか)を取(と)るといふのが、191混同(こんどう)した世界(せかい)の比喩(たとへ)だ、192今(いま)に三五教(あななひけう)の……モシヤ宣伝使(せんでんし)でもやつて来(き)よつたら、193うまくそこは日英(にちえい)同盟(どうめい)式(しき)を発揮(はつき)して、194深(ふか)い陥穽(おとしあな)へでも突(つ)つ込(こ)むのだな』
195タール『ヘン、196偉相(えらさう)に云(い)ふものぢやないワ。197貴様(きさま)は河鹿(かじか)峠(たうげ)で何(ど)うだつたい、198治国別(はるくにわけ)の宣伝使(せんでんし)の一行(いつかう)に、199言霊戦(ことたません)とやらを打(う)ちかけられ、200先鋒隊(せんぽうたい)に居(ゐ)乍(なが)ら馬(うま)も何(なに)も打(う)ちやつて命(いのち)カラガラ遁走(とんそう)した張本人(ちやうほんにん)ぢやないか、201余(あま)り大(おほ)きな口(くち)をあけて言(い)ふものぢやないぞ。202傍若(ばうじやく)無人(ぶじん)にも程(ほど)があるワイ』
203アーク『傍若(ばうじやく)無人(ぶじん)にとは傍(かたはら)に人(ひと)無(な)きが如(ごと)しといふのだ。204貴様(きさま)は俺(おれ)の傍(そば)に居(を)つても、205人間(にんげん)ぢやないからな。206ウツフツフ』
207タール『俺(おれ)だつて堂々(だうだう)たる人間(にんげん)様(さま)だ。208余(あま)り馬鹿(ばか)にすな』
209アーク『俺(おれ)や又(また)貴様(きさま)は小使(こづかひ)のタールかと思(おも)うて居(を)つたのだ。210マアマアお手際(てぎは)を見(み)て居(を)れ、211たつた今(いま)三五教(あななひけう)の奴(やつ)が勝(かち)に乗(じやう)じて、212悠々(いういう)とここへやつて来(く)るに違(ちがひ)ない。213さうすりやうまく国際(こくさい)聯盟(れんめい)条約(でうやく)でも持(も)ち出(だ)して、214武備(ぶび)制限(せいげん)を実行(じつかう)し、215首尾(しゆび)よく大勝利(だいしようり)を得(う)る積(つも)りぢや、216貴様(きさま)はジーツとして一言(ひとこと)も言(い)はぬ様(やう)にしてくれ。217なまじひ、218善心(ぜんしん)を出(だ)しよると、219条約(でうやく)締結(ていけつ)の邪魔(じやま)になるからな』
220タール『アーク、221一寸(ちよつと)北(きた)の方(はう)を見(み)い、222来(き)たぞ来(き)たぞ』
223アーク『ヤア彼奴(あいつ)ア、224三五教(あななひけう)の宣伝使(せんでんし)だ、225ハヽヽヽヽ治国別(はるくにわけ)ぢや、226コヽ此奴(こいつ)ア、227タヽ大変(たいへん)だ』
228タール『イヒヽヽヽ、229あのあわて様(やう)わいのう。230何(なん)だ、231今迄(いままで)法螺(ほら)ばかり吹(ふ)きやがつて、232そんな弱腰(よわごし)で何(ど)うして、233全権(ぜんけん)大使(たいし)が勤(つと)まるか』
234アーク『全権(ぜんけん)大使(たいし)ぢやない、235善言(ぜんげん)美詞(びし)で条約(でうやく)締結(ていけつ)する積(つも)りぢや。236オイ貴様(きさま)、237チツと確(しつか)りしてくれぬと困(こま)るよ』
238タール『俺(おれ)は何(なん)にも言(い)はぬ筈(はず)だつたねえ』
239アーク『エヽ、240気(き)の利(き)かぬ奴(やつ)だな。241臨機(りんき)応変(おうへん)といふ事(こと)を、242コヽ心得(こころえ)てゐるか。243アヽヽモウそこらがビリビリして、244体(からだ)の繊維(せんゐ)細胞(さいばう)迄(まで)が躍動(やくどう)し出(だ)した、245何(なん)でも俺(おれ)の体内(たいない)にや民衆(みんしう)運動(うんどう)が勃発(ぼつぱつ)し出(だ)したとみえるワイ』
246タール『エツヘツヘ、247どうやら俺(おれ)も体内国(たいないこく)の暴動(ばうどう)が鎮定(ちんてい)したと見(み)えて、248凡(すべ)ての諸官能(しよくわんのう)が活動(くわつどう)中止(ちゆうし)と……見(み)えるワイ。249シヽ舌(した)迄(まで)引(ひ)きつつて来(き)さうだ。250キヨキヨ恐怖心(きようふしん)が大変(たいへん)に巾(はば)を利(き)かしよつた……やうだ』
251アーク『アヽ苦(くる)しい、252ドヽ何(ど)うしたら、253此(この)談判(だんぱん)はカヽ解決(かいけつ)がつくだらうかな』
254タール『アインスタインの相対性(さうたいせい)原理説(げんりせつ)でも応用(おうよう)して、255うまく此(この)場(ば)を切(き)りぬけ……るのだな』
256 かく二人(ふたり)は治国別(はるくにわけ)の姿(すがた)を見(み)て、257ビツクリ腰(ごし)をぬかし、258舌(した)の根(ね)も合(あ)はず、259大(おほ)きな目玉(めだま)の瞳孔(どうこう)を、260いやが上(うへ)にも開(あ)けつ放(ぱな)しにして、261尖(とが)つた腮(あご)をホウヅもなく延長(えんちやう)し、262口(くち)を立方形(りつぱうけい)に開(あ)け乍(なが)ら、263舌(した)を喉(のど)の奥(おく)の方(はう)へちぢ込(こ)めて、264戦(をのの)いてゐる。
265 治国別(はるくにわけ)、266竜公(たつこう)はツカツカと進(すす)みより、
267治国(はるくに)『其(その)方(はう)はバラモン軍(ぐん)の関所守(せきしよもり)と見(み)えるが、268之(これ)よりランチ将軍(しやうぐん)の陣営(ぢんえい)へ、269此(この)方(はう)を案内(あんない)してくれまいか』
270アーク『メヽヽ滅相(めつさう)な、271コヽこんな所(ところ)を通過(つうくわ)して貰(もら)つちや堪(たま)りませぬワ、272……ヤアお前(まへ)は竜公(たつこう)ぢやないか。273何時(いつ)の間(ま)に三五教(あななひけう)へ沈没(ちんぼつ)したのだ。274貴様(きさま)こそ勝手(かつて)を知(し)つてゐるだらうから、275ランチ将軍(しやうぐん)の所(ところ)へ案内(あんない)せい、276オヽ俺(おれ)は此(この)関所(せきしよ)の常置品(じやうちひん)だ』
277竜公『アツハヽヽ、278貴様(きさま)はアークにタールの両人(りやうにん)ぢやないか、279何(なん)だ、280みつともない其(その)ザマは、281腰(こし)を抜(ぬ)かしやがつたのだな。282モシ治国別(はるくにわけ)様(さま)、283此奴(こいつ)ア駄目(だめ)ですよ。284こんな者(もの)にかまはずドンドンと奥(おく)へ進(すす)みませう。285幸(さいは)ひ私(わたし)は片彦(かたひこ)将軍(しやうぐん)の部下(ぶか)に仕(つか)へて居(を)つたのですから、286貴方(あなた)の案内役(あんないやく)には大変(たいへん)都合(つがふ)が宜(よろ)しい。287そして又(また)あの通(とほ)りの乱軍(らんぐん)でしたから、288此(この)竜公(たつこう)が貴方(あなた)の弟子(でし)になつたといふ事(こと)は、289片彦(かたひこ)将軍(しやうぐん)もランチもまだ知(し)つて居(を)りますまい。290大変(たいへん)に好都合(かうつがふ)ですよ』
291アーク『コリヤ竜公(たつこう)、292其(その)秘密(ひみつ)を聞(き)くからは、293最早(もはや)此(この)方(はう)は許(ゆる)しは致(いた)さぬぞ。294見事(みごと)陣中(ぢんちう)へ這入(はい)るなら這入(はい)つてみよ。295飛(と)んで火(ひ)に入(い)る夏(なつ)の虫(むし)だ、296のうタール、297可哀相(かあいさう)ぢやないか』
298タール『オイ竜公(たつこう)、299貴様(きさま)も謀叛人(むほんにん)なら謀叛人(むほんにん)でよいから、300その宣伝使(せんでんし)のお伴(とも)をして元(もと)へ引返(ひつかへ)したらよからうぞ。301こんな宣伝使(せんでんし)にやつて来(こ)られると、302又(また)一悶錯(ひともんさく)が始(はじ)まつちや大変(たいへん)だ。303ランチ将軍(しやうぐん)も困(こま)るだらうし、304又(また)宣伝使(せんでんし)も一骨(ひとほね)折(を)らねばなるまい。305これ程(ほど)物騒(ぶつそう)な世(よ)の中(なか)に、306好(す)き好(この)んで平地(へいち)へ波(なみ)を起(おこ)すやうな事(こと)はするに及(およ)ばぬぢやないか。307なア治国別(はるくにわけ)さま、308貴方(あなた)は何(ど)う考(かんが)へますか』
309治国別『ウーン、310吾々(われわれ)はランチ将軍(しやうぐん)、311片彦(かたひこ)将軍(しやうぐん)に対(たい)し、312善言(ぜんげん)を与(あた)へて、313彼(かれ)が霊肉(れいにく)をして高天原(たかあまはら)へ救(すく)ひ上(あ)げ、314汝(なんぢ)等(ら)に至(いた)る迄(まで)、315其(その)歓(よろこ)びを分(わ)け与(あた)へむ為(ため)に、316此(この)竜公(たつこう)を案内者(あんないしや)として将軍(しやうぐん)の面前(めんぜん)に進(すす)み行(ゆ)く積(つも)りだ。317其(その)方(はう)も今日(こんにち)限(かぎ)り心(こころ)を入(い)れ替(か)へて、318善道(ぜんだう)に立返(たちかへ)り、319地獄道(ぢごくだう)の苦(くるし)みを免(まぬが)れる気(き)はないか。320何程(なにほど)強(つよ)い者勝(ものがち)の世(よ)の中(なか)だと云(い)つても、321悪(あく)では何時迄(いつまで)も続(つづ)きは致(いた)さぬぞ。322どうぢや、323治国別(はるくにわけ)の言葉(ことば)に従(したが)ふ気(き)はないか』
324タール『ハイ、325私(わたし)は従(したが)はぬことはない事(こと)はありませぬが、326此(この)アークといふ奴(やつ)、327実(じつ)に悪党(あくたう)な代物(しろもの)で、328ニーチエ主義(しゆぎ)ですから、329此奴(こいつ)ア駄目(だめ)でせうよ』
330アーク『モシ宣伝使(せんでんし)様(さま)、331アークに見(み)えても、332善(ぜん)に見(み)えてもアークといふ世(よ)の中(なか)ですから、333私(わたし)こそ、334真(まこと)の神(かみ)の目(め)から見(み)れば、335善人(ぜんにん)かも知(し)れますまい。336どうぞお助(たす)けを願(ねが)ひます』
337竜公『此奴(こいつ)は片彦(かたひこ)将軍(しやうぐん)の部下(ぶか)に於(おい)ても、338最(もつと)も悪名(あくめい)高(たか)き危険(きけん)人物(じんぶつ)、339併(しか)しながら悪(あく)に強(つよ)い者(もの)は善(ぜん)にも強(つよ)いといふ事(こと)だから、340治国別(はるくにわけ)様(さま)、341一(ひと)つ此奴(こいつ)を許(ゆる)して案内(あんない)させたら何(ど)うでせうか』
342治国別『そりや丁度(ちやうど)都合(つがふ)が好(よ)からう、343……アーク、344タールの両人(りやうにん)、345吾々(われわれ)の為(ため)にランチ、346片彦(かたひこ)両将軍(りやうしやうぐん)の前(まへ)に案内(あんない)致(いた)せ』
347アーク『ハイ、348畏(かしこ)まりました』
349と、350今迄(いままで)抜(ぬ)かして居(を)つた腰(こし)は何時(いつ)の間(ま)にやら回復(くわいふく)し、351先(さき)に立(た)つてスタスタと陣幕(ぢんまく)のはり廻(まは)した南(みなみ)の方(かた)を指(さ)して歩行(ある)き出(だ)した。
352 治国別(はるくにわけ)、353竜公(たつこう)両人(りやうにん)は二人(ふたり)の後(あと)に従(したが)つて、354一二丁(いちにちやう)ばかりやつて来(き)た。355俄(にはか)にガサリと足許(あしもと)は転落(てんらく)し、356四五間(しごけん)もある深(ふか)い陥穽(おとしあな)に両人(りやうにん)は無残(むざん)にも落(お)ち込(こ)んで了(しま)つた。357陥穽(おとしあな)の底(そこ)には林(はやし)の如(ごと)く鋭利(えいり)な鎗(やり)が空地(あきち)なしに立(た)ててあつた。358されど両人(りやうにん)共(とも)神(かみ)のお守(まも)りの厚(あつ)き為(ため)か、359都合(つがふ)よく鎗(やり)と鎗(やり)との間(あひだ)に落(お)ち込(こ)み、360少(すこ)しの疵(きず)も負(お)はなかつた。361アークは陥穽(おとしあな)の上(うへ)から底(そこ)を覗(のぞ)きながら、362長(なが)い舌(した)をペロツと出(だ)し、
363アーク『イヒヽヽヽ、364いぢらしい者(もの)だなア、365ウツフヽヽヽ、366うつけ者(もの)奴(め)、367エツヘヽヽヽ、368えゝ気味(きみ)だなア、369オツホヽヽヽ面白(おもしろ)い面白(おもしろ)い、370アツハヽヽヽ安本丹(あんぽんたん)の黒焼(くろやき)、371三五教(あななひけう)の宣伝使(せんでんし)、372穴有教(あなありけう)の制敗(せいばい)を受(う)けて、373くたばつたがよからう。374アークさまの計略(けいりやく)には、375アフンと致(いた)しただらう。376イヒヽヽヽ、377オイ、378タール、379何(ど)うだ、380アークさまの腕前(うでまへ)には恐(おそ)れ入(い)つただらう』
381タール『アーク魔(ま)の業(わざ)に落(お)ち込(こ)んだとは此(この)事(こと)だな。382アークまでもアークを立(た)て通(とほ)すバラモン教(けう)のやり方(かた)には、383俺(おれ)も唖然(あぜん)としたワイ。384モシモシ三五教(あななひけう)の宣伝使(せんでんし)さま、385決(けつ)してタールが悪(わる)いのぢや厶(ござ)いませぬから、386どうぞ国替(くにがへ)をなさつても、387私(わたし)には化(ば)けて出(で)ぬやうにして下(くだ)さい、388此(この)タールの生首(なまくび)を引抜(ひきぬ)くならば、389此(この)アークの首(くび)を抜(ぬ)いて下(くだ)さい』
390アーク『ヘン、391俺(おれ)の首(くび)は鉄(てつ)で拵(こしら)へてあるのだから、392仮令(たとへ)幾百万(いくひやくまん)の亡者(まうじや)が、393一斉(いつせい)襲撃(しふげき)をしたつて駄目(だめ)だ。394モウ斯(か)うなればこつちの物(もの)だ。395サアこれからランチ将軍(しやうぐん)様(さま)に報告(はうこく)して第一番(だいいちばん)の功名(こうみやう)手柄(てがら)を現(あら)はしてくれる。396片彦(かたひこ)将軍(しやうぐん)だつて、397数百(すうひやく)の軍隊(ぐんたい)と共(とも)に脆(もろ)くも敗走(はいそう)した治国別(はるくにわけ)を、398此(この)アークさまの計略(けいりやく)に仍(よ)つて巧(うま)く片付(かたづ)けたのだから、399大(たい)したものだ。400ガーター勲章(くんしやう)だ』
401タール『ガタガタ慄(ぶる)ひのガーター勲章(くんしやう)が聞(き)いて呆(あき)れるワイ』
402アーク『エヽゴテゴテ云(い)ふな、403今(いま)に俺(おれ)がランチ将軍(しやうぐん)の片腕(かたうで)、404片彦(かたひこ)将軍(しやうぐん)と肩(かた)を並(なら)べて、405全軍(ぜんぐん)の指揮(しき)をする様(やう)になるのだ。406貴様(きさま)ここに穴(あな)の番(ばん)をしてをれ、407俺(おれ)はこれからランチ将軍(しやうぐん)に報告(はうこく)に行(ゆ)く。408俺(おれ)の姿(すがた)も今(いま)が見納(みをさ)めだぞ。409今度目(こんどめ)に貴様(きさま)に会(あ)ふ時(とき)には、410頭(あたま)の先(さき)から足(あし)の先(さき)まで、411金筋(きんすぢ)だらけだ。412よく顔(かほ)を見(み)ておけ、413其(その)時(とき)に間違(まちが)つて無礼(ぶれい)を致(いた)さぬ様(やう)に……』
414タール『ヘン、415自分(じぶん)一人(ひとり)手柄(てがら)をしようと思(おも)つても、416其奴(そいつ)ア駄目(だめ)だぞ。417そんな偉相(えらさう)な事(こと)を云(い)ふと、418貴様(きさま)がビツクリして腰(こし)を抜(ぬ)かした事(こと)をランチ将軍(しやうぐん)様(さま)にスツパぬいてやらうか。419手柄(てがら)をしようには俺(おれ)と一緒(いつしよ)でないと駄目(だめ)だぞ。420自分(じぶん)一人(ひとり)の手柄(てがら)にしようとは、421余(あま)り虫(むし)がよすぎるぢやないか』
422アーク『其(その)方(はう)の手柄(てがら)も認(みと)めてやらぬ訳(わけ)にも行(ゆ)くまい。423やがて沙汰(さた)を致(いた)すから、424暫(しばら)く待(ま)つてをれよ。425エヘン』
426と咳払(せきばら)ひをしながら、427早(はや)くも将軍(しやうぐん)になつた気分(きぶん)で、428言葉(ことば)付(つき)迄(まで)おごそかに、429反(そ)り身(み)になつて大股(おほまた)に両手(りやうて)の拳(こぶし)を握(にぎ)り、430大道(だいだう)狭(せま)しと打振(うちふ)りながら、431えも言(い)はれぬ得意顔(とくいがほ)で、432長(なが)いコンパスを、433のそりのそりとふん張(ば)つて行(ゆ)く。
434(大正一二・一・八 旧一一・一一・二二 松村真澄録)
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