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第八章 中有(ちうう)〔一二四一〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第47巻 舎身活躍 戌の巻 篇:第2篇 中有見聞 よみ(新仮名遣い):ちゅううけんぶん
章:第8章 中有 よみ(新仮名遣い):ちゅうう 通し章番号:1241
口述日:1923(大正12)年01月08日(旧11月22日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年10月6日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
人間がこの世に生まれたばかりのときは、その意志の方面は自己の都合のいいことばかりを考えており、悪しきことばかりである。この不善な意志を根本的に改めて善に遷らせるために、誠の神様より人間に対して真理を会得すべき直日の霊の力が付与されているのである。
人間の天賦の智性の中の真が、意志中の善と相和合しない間は、まだ中程の状態にある。現世の人間はたいていこの状態にある。一方では悪を愛する心から心理に背反する動作をなす者もある。
人間は、高天原と根底の国のいずれか一方に適従するため、霊肉が離脱した死後にはまず、中有界に導きいれられる。中有界(精霊界)において、高天原に昇るべきものは善と真の和合が行われ、根底の国に投げ入れられるものは悪と虚偽の和合が行われる。
治国別、竜公両人が中有界(精霊界)において伊吹戸主神から受けたまわった霊界の消息について、その大略を述べる。
まず地獄界の入り口は、精霊界に対して硬くふさがっている。ただわずかに岩間の隙間のような裂け口があり、あるいは大きな門戸があって暗い道がわずかに通じ、ふんぷんたる臭気を帯びた風が吹いているのみである。
地獄の入り口は守衛が厳しく立っていて、みだりに人間の出入りを許さないことになっている。地獄を探検することは、伊吹戸主神の許しを得なくては容易に許されない。ただ現界へ帰って人間に霊界のことを説き諭したり、緊急の必要がある場合にのみ許されるのである。
瑞月が高熊山の聖城において地獄界を探検したのもやはり八衢の神の許可を受けて行くことができたのである。
高天原へ上る道も四方がふさがり、容易に見当たらない。わずかにひとすじの小さい道が通ってあって守衛がこれを守っている。しかし高天原へ上る資格のないものには到底見ることはできない。
中有界は山岳と岩石の間にあるけわしい谷に似たところが多い。高低があり、大川、深い谷、広野など種々雑多の景色が展開している。中有界に迷っている精霊には、高天原への道や地獄への道は到底発見することはできないようになっている。
高天原に上る準備ができたものは、精霊界から天国の各団体に通じるひとすじの細い道を登って行き、次第に道は分かれて数条となり、おいおい幾十条にもわかれて各団体に通じているのである。
根底の国に通う入り口は、これに入るべき精霊のために開かれる。善霊すなわち正守護神は、その入り口から出てくる悪臭を忌み嫌い、恐れて一目散に逃げ去るが、地獄の団体に籍を置いている悪霊すなわち副守護神は、この暗黒と悪臭を悦び楽しむがゆえに、勇んで地獄の入り口に飛び込むものである。
実に大本開祖の神示にある身魂相応の神の規則とは至言というべきである。すべて人間には、高天原に向かう門と、根底の国に向かう門、二個の門が開かれている。
高天原から流れてきた神様の光明は、情報の隙間からわずかに数条の線光が下がっているにすぎない。人間がよく思惟し究理し言説するのは、この光明によるのである。善に居り真に居るものはおのずから高天原の門戸が開かれているのである。
人間の理性心に達する道は内外二つに分かれている。もっとも高い道は内分であり、、愛の善と信の真とが大神より直接入り来る道である。もう一つは低い道、外部の道である。外部の道は根底の国からあらゆる罪悪と虚偽が忍び入る道である。
内部外部の道の中間に位置しているのが理性心である。高天原より大神の光明が入り来るかぎり、人間は理性的であることを得る。これを拒んで入れなかったならば、その人間の実性はすでに滅びているのである。
人間の理性心は精霊界に相応している。その上にあるものは高天原に相応し、その下にあるものは根底の国へ相応する。高天原へ上る準備を成したものは、その上方の事物がよく開けている。そして下方の事物はまったく閉塞して、罪悪や虚偽の内流を受けない。
これに反して根底の国へ陥るべき準備をなせるものは、低い道すなわち下方の事物は開けているが、上方の事物すなわち霊的方面はまったく閉鎖しているがゆえに、愛善と信真の内流を受けることができない。
頭上をあおぎ高天原を仰ぎ望むは、すなわち大神を拝しその霊光に触れ、無限の歓喜に浴することができる。しかし足下すなわち下方を望むものは真の神に背いている身魂である。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm4708
愛善世界社版:128頁 八幡書店版:第8輯 518頁 修補版: 校定版:134頁 普及版:62頁 初版: ページ備考:
派生[?]この文献を底本として書かれたと思われる文献です。[×閉じる]出口王仁三郎全集 > 第二巻 宗教・教育編 > 【宗教編】第四篇 神霊世界 > 第四章 中有
001 人間(にんげん)(この)()にギヤツと(うま)るるや、002(その)意思(いし)方面(はうめん)から()(とき)(すなは)(その)(われ)(まま)なる(とき)(あし)(こと)ばかりである。003人間(にんげん)何程(なにほど)立派(りつぱ)博愛(はくあい)だ、004善道(ぜんだう)だ、005(ちう)だ、006(かう)だと()つて()つても、007(せん)じつめれば、008(ただ)自己(じこ)のみ都合(つがふ)()(こと)ばかりを(かんが)へて容易(ようい)()(こと)(かへり)みないものである。009(かく)(ごと)(おのれ)のみ()からむ(こと)(ねが)利己心(りこしん)(つよ)人間(にんげん)他人(たにん)不幸(ふしあはせ)()て、010結句(けつく)心地(ここち)よく(おも)ふものが(おほ)(やう)である。011他人(たにん)不幸(ふかう)(かへつ)自分(じぶん)()利益(りえき)となる場合(ばあひ)には殊更(ことさら)(ふく)でも()つて()(やう)(おも)つて北叟笑(ほくそゑみ)をするものである。012何故(なぜ)なれば、013かかる利己(りこ)(てき)人間(にんげん)(そう)じて他人(たにん)利福(りふく)名誉(めいよ)たると財力(ざいりよく)たるとを()はず、014(なん)とかして自分(じぶん)所有(しよいう)になさむ(こと)をのみ(ねが)ふものである。015かかる不善(ふぜん)なる意思(いし)根本(こんぽん)(てき)(あらた)めて(ぜん)(うつ)らしめむが(ため)に、016(まこと)(かみ)(さま)より人間(にんげん)(たい)諸々(もろもろ)真理(しんり)会得(ゑとく)すべき直日(なほひ)(みたま)(ちから)賦与(ふよ)されてゐるものである。017(この)真理(しんり)判別(はんべつ)する(ところ)直日(なほひ)(みたま)(ひかり)によつて、018(その)意思(いし)より(おこ)(ところ)一切(いつさい)不善(ふぜん)情動(じやうだう)覆滅(ふくめつ)断絶(だんぜつ)せしめむとし(たま)ふのである。019人間(にんげん)天賦(てんぷ)智性中(ちせいちう)(しん)020(いま)意思中(いしちう)(ぜん)(あひ)和合(わがふ)せざる(とき)所謂(いはゆる)中程(なかほど)状態(じやうたい)にあるものだ、021現世(げんせ)人間(にんげん)大抵(たいてい)(この)状態(じやうたい)()(もの)(おほ)い。022(かれ)()真理(しんり)(なん)たるを()り、023(また)知識(ちしき)(うへ)理性(りせい)(うへ)にて真理(しんり)思惟(しゐ)する(こと)出来(でき)るけれども、024(その)実地(じつち)(おこな)(ところ)真理(しんり)(いた)つては、025(あるひ)(おほ)(あるひ)(すく)なく(また)絶無(ぜつむ)なるものがある。026(あるひ)(あく)(あい)する(こころ)(すなは)虚偽(きよぎ)信仰(しんかう)よりして真理(しんり)背反(はいはん)せる動作(どうさ)をなすものがある。027(ゆゑ)人間(にんげん)高天原(たかあまはら)根底(ねそこ)(くに)との(いづ)れか一方(いつぱう)適従(てきじゆう)する(ところ)あらしめむが()め、028霊肉(れいにく)脱離後(だつりご)(すなは)死後(しご)()中有界(ちううかい)一名(いちめい)精霊界(せいれいかい)(みちび)()れられるものである。029高天原(たかあまはら)(のぼ)るべきものには(この)中有界(ちううかい)(おい)(ぜん)(しん)との和合(わがふ)(おこな)はれ、030(また)根底(ねそこ)(くに)()()れらるべき精霊(せいれい)には(この)八衢(やちまた)(おい)(あく)虚偽(きよぎ)との和合(わがふ)(おこな)はれるものである。031何故(なぜ)なれば高天原(たかあまはら)(おい)ても根底(ねそこ)(くに)(おい)ても善悪(ぜんあく)不決定(ふけつてい)(こころ)(いう)する(こと)(ゆる)されないからである。032(すなは)智性(ちせい)(じやう)(これ)(おも)うて意思(いし)(うへ)(かれ)(こころざ)すが(ごと)(こと)(ゆる)されない。033(かなら)ずや(その)(こころざ)(ところ)諒知(りやうち)(その)()(ところ)志願(しぐわん)せなくてはならない(こと)になつてゐるからである。034治国別(はるくにわけ)035竜公(たつこう)両人(りやうにん)(いま)精霊界(せいれいかい)(すす)み、036天界(てんかい)地獄(ぢごく)中間(ちうかん)状態(じやうたい)にその()()いて伊吹戸主(いぶきどぬしの)(かみ)種々(しゆじゆ)霊界(れいかい)消息(せうそく)(うけたま)はつた(その)大略(たいりやく)此処(ここ)()べる(こと)とする。
037 ()地獄界(ぢごくかい)入口(いりぐち)如何(いか)なるものなりやを(しめ)すならば、038一切(いつさい)地獄界(ぢごくかい)(この)精霊界(せいれいかい)方面(はうめん)(たい)しては(かた)(ふさ)がつてゐるものである。039(ただ)(わづ)かに岩間(いはま)虚隙(きよげき)()たる(あな)があり()(ぐち)があり、040(あるひ)(だい)なる門戸(もんこ)があつて(くら)(みち)(わづ)かに(つう)紛々(ふんぷん)たる臭気(しうき)()びた(かぜ)()いてゐるのみである。041地獄(ぢごく)入口(いりぐち)には守衛(しゆゑい)(きび)しく()つてゐて、042(みだ)りに人間(にんげん)出入(しゆつにふ)するを(ゆる)さないことになつてゐる。043(ゆゑ)地獄界(ぢごくかい)探険(たんけん)せむとせば、044伊吹戸主(いぶきどぬしの)(かみ)(ゆる)しを()けなくてはならない。045(これ)容易(ようい)には(ゆる)されない(こと)になつてゐる。
046 一旦(いつたん)現界(げんかい)(かへ)つて現界(げんかい)人間(にんげん)霊界(れいかい)(こと)()(さと)宣伝使(せんでんし)か、047(あるひ)緊急(きんきふ)必要(ひつえう)ある場合(ばあひ)(かぎ)つて(ゆる)さるるものである。048瑞月(ずゐげつ)高熊山(たかくまやま)聖場(せいぢやう)(おい)地獄界(ぢごくかい)探険(たんけん)したのも矢張(やは)八衢(やちまた)(かみ)許可(ゆるし)()けて()(こと)()たのである。049高天原(たかあまはら)(のぼ)(みち)(また)四方(しはう)(ふさ)がり高天原(たかあまはら)諸団体(しよだんたい)(つう)ずべき(みち)は、050容易(ようい)見当(みあた)らないのである。051(わづ)かに一条(ひとすぢ)(ちひ)さい(みち)(とほ)つてあつて守衛(しゆゑい)(これ)(まも)つてゐる。052(しか)しながら高天原(たかあまはら)(のぼ)るべき資格(しかく)のないものの()には到底(たうてい)()(こと)出来(でき)ないものである。053(また)中有界(ちううかい)山岳(さんがく)岩石(がんせき)との(あひだ)にある(けは)しい(たに)()(ところ)(おほ)い。054此処(ここ)彼処(かしこ)()(まが)りの(ところ)沢山(たくさん)にあり、055(また)非常(ひじやう)(たか)(ところ)(ひく)(くぼ)んだ(ところ)もある。056(あるひ)大川(おほかは)(なが)(あるひ)(ふか)(たに)があり、057広野(くわうや)があり種々(しゆじゆ)雑多(ざつた)景色(けしき)展開(てんかい)してゐる。058そして高天原(たかあまはら)諸団体(しよだんたい)(つう)ずる諸々(もろもろ)入口(いりぐち)は、059高天原(たかあまはら)(のぼ)るべき準備(じゆんび)()へたる天人(てんにん)資格(しかく)()つてゐる(もの)でなくては()(こと)出来(でき)ない。060(ゆゑ)中有界(ちううかい)(まよ)うてゐる精霊(せいれい)地獄行(ぢごくゆき)精霊(せいれい)()には到底(たうてい)発見(はつけん)する(こと)出来得(できえ)ないのである。061精霊界(せいれいかい)から天国(てんごく)各団体(かくだんたい)(つう)ずべき入口(いりぐち)(ただ)一筋(ひとすぢ)(ほそ)(みち)があるばかりである。062(この)(みち)をダンダンと(のぼ)()くに(したが)つて(みち)(わか)れて数条(すうでう)となり、063追々(おひおひ)(わか)れて幾十条(いくじふでう)とも(わか)らなく各団体(かくだんたい)にそれぞれの(みち)(つう)じてゐるのである。064(また)根底(ねそこ)(くに)(かよ)(ところ)入口(いりぐち)は、065(これ)()るべき精霊(せいれい)()めに(ひら)かるるものであるから、066(その)(ほか)(もの)(その)入口(いりぐち)()(こと)出来(でき)ない。067入口(いりぐち)(ひら)くのを()れば薄暗(うすぐら)うて(あだか)(すす)けた(はち)()(やう)()えて()る。068さうして(ななめ)下向(かかう)しておひおひと(ふか)(くら)(あな)這入(はい)つて()(こと)になつてゐる。069(この)(くら)入口(いりぐち)(さぐ)(さぐ)りて(くだ)つて()くと、070(さき)になつて(また)数個(すうこ)入口(いりぐち)()いてゐる。071(この)入口(いりぐち)(あな)から悪臭(あくしう)紛々(ふんぷん)として(はな)をつき()()(その)不快(ふくわい)さ、072自然(しぜん)(はな)(まが)(いき)(ふさ)がり眉毛(まゆげ)()れる(やう)(かん)じがして()るものである。073(ゆゑ)善霊(ぜんれい)(すなは)(せい)守護神(しゆごじん)(はなは)だしく(これ)()(きら)ふが(ゆゑ)(この)悪臭(あくしう)()ぐやいなや(おそ)れて一目散(いちもくさん)(はし)()()るものである。074(しか)(なが)地獄(ぢごく)団体(だんたい)(せき)をおいてゐる悪霊(あくれい)(すなは)(ふく)守護神(しゆごじん)は、075(この)暗黒(あんこく)にして悪臭(あくしう)紛々(ふんぷん)たるを此上(こよ)なく(よろこ)(たの)しむが(ゆゑ)に、076(よろこ)んで(これ)(もと)(いさ)んで地獄(ぢごく)入口(いりぐち)()()むものである。077世間(せけん)大方(おほかた)人間(にんげん)(おのれ)自性(じせい)(ぞく)する(あく)(よろこ)(ごと)く、078死後(しご)霊界(れいかい)(いた)れば(その)(あく)相応(さうおう)せる悪臭(あくしう)()(こと)(よろこ)ぶものである。079(この)(てん)(おい)ては(かれ)()悪霊(あくれい)人間(にんげん)貪婪(どんらん)()くなき(わし)(たか)080(おほかみ)081(とら)082獅子(しし)083(ぶた)(るゐ)(くら)ぶべきものである。084(かれ)()精霊(せいれい)(くさ)つた屍骸(しかばね)堆糞(たいふん)(とう)嘔吐(おうと)(もよほ)さむとする至臭(ししう)至穢物(しゑぶつ)此上(こよ)なく(よろこ)び、085(その)臭気(しうき)(たづ)ねて糞蠅(くそばひ)(ごと)くに(あつ)まつて()るものである。086(これ)()人間(にんげん)霊身(れいしん)高天原(たかあまはら)天人(てんにん)気息(きそく)芳香(はうかう)()(とき)は、087内心(ないしん)(くる)しみに()へず悲鳴(ひめい)をあげて()(たふ)(くる)しみ(もだ)えるものである。088(じつ)大本(おほもと)開祖(かいそ)神示(しんじ)にある身魂(みたま)相応(さうおう)(かみ)規則(きそく)とは(じつ)至言(しげん)()ふべしである。089(すべ)人間(にんげん)には二箇(にこ)(もん)(ひら)かれてある。090さうして(その)(ひと)つは高天原(たかあまはら)(むか)つて(ひら)き、091(ひと)つは根底(ねそこ)(くに)(むか)つて(ひら)いてゐる。092高天原(たかあまはら)(むか)つて(ひら)門口(かどぐち)(あい)(ぜん)(しん)(しん)とを()れむがために(ひら)かれ、093(ひと)つは所在(あらゆる)悪業(あくごふ)虚偽(きよぎ)とに()るものの()めに地獄(ぢごく)(もん)(ひら)かれてあるのだ。094さうして高天原(たかあまはら)より(なが)(きた)(ところ)(かみ)(さま)光明(くわうみやう)上方(じやうはう)隙間(すきま)から(わづ)かに数条(すうでう)線光(せんくわう)(さが)つて()るに()ぎない。095人間(にんげん)がよく思惟(しゐ)究理(きうり)言説(げんせつ)するは(この)光明(くわうみやう)によるものである。096(ぜん)()(また)(したが)つて(しん)()るものは(おのづか)高天原(たかあまはら)門戸(もんこ)(ひら)かれてゐるものである。
097 人間(にんげん)理性心(りせいしん)(たつ)する(みち)内外(ないぐわい)(ふた)つに(わか)れて()る。098(もつと)(たか)(みち)(すなは)内分(ないぶん)(みち)(あい)(ぜん)(しん)(しん)とが大神(おほかみ)より直接(ちよくせつ)()()(みち)である、099さうして(ひと)つは(ひく)(みち)100(すなは)外部(ぐわいぶ)(みち)である。101(この)(みち)根底(ねそこ)(くに)より所在(あらゆる)罪悪(ざいあく)虚偽(きよぎ)とが(しの)()るの(みち)である。102(この)内部(ないぶ)外部(ぐわいぶ)(みち)中間(ちうかん)(くらゐ)して()るのが所謂(いはゆる)理性心(りせいしん)である。103以上(いじやう)(ふた)つの(みち)(これ)(むか)うてゐる(ゆゑ)高天原(たかあまはら)より大神(おほかみ)光明(くわうみやう)()(きた)(かぎ)人間(にんげん)理性(りせい)(てき)なる(こと)()れども、104(この)光明(くわうみやう)(こば)みて()れなかつたならば(その)人間(にんげん)自分(じぶん)何程(なにほど)理性(りせい)(てき)なりと(おも)ふとも(その)実性(じつせい)(おい)ては(すで)(すで)(ほろ)びて()るものである。105人間(にんげん)理性心(りせいしん)()ふものは、106(その)成立(なりたち)最初(さいしよ)(あた)つて(かなら)精霊界(せいれいかい)相応(さうおう)するものである。107(ゆゑ)(その)(うへ)にある(ところ)のものは高天原(たかあまはら)相応(さうおう)し、108(その)(した)にあるものは(かなら)根底(ねそこ)(くに)相応(さうおう)するものである。109高天原(たかあまはら)(のぼ)()準備(じゆんび)()せるものにあつては、110(その)上方(じやうはう)事物(じぶつ)がよく(ひら)けて()るけれども、111下方(かはう)事物(じぶつ)(まつた)閉塞(へいそく)して、112罪悪(ざいあく)虚偽(きよぎ)内流(ないりう)()けないものである。113(これ)(はん)根底(ねそこ)(くに)(おちい)るべき準備(じゆんび)をなせるものにあつては、114(ひく)(みち)(すなは)下方(かはう)事物(じぶつ)(ひら)けて()るが内部(ないぶ)(みち)(すなは)上方(じやうはう)事物(じぶつ)115霊的(れいてき)方面(はうめん)(まつた)閉鎖(へいさ)せるが(ゆゑ)愛善(あいぜん)信真(しんしん)内流(ないりう)()ける(こと)出来(でき)ない。116(これ)(もつ)前者(ぜんしや)(ただ)頭上(づじやう)(すなは)高天原(たかあまはら)(あふ)(のぞ)()れども、117後者(こうしや)(ただ)脚下(きやくか)(すなは)根底(ねそこ)(くに)(のぞ)()るより(ほか)(みち)はないのである。118さうして頭上(づじやう)(あふ)(のぞ)むは(すなは)大神(おほかみ)(はい)霊光(れいくわう)()無限(むげん)歓喜(くわんき)(よく)()れども、119脚下(あしもと)(すなは)下方(かはう)(のぞ)むものは(まこと)(かみ)(そむ)いて()身魂(みたま)である。
120大正一二・一・八 旧一一・一一・二二 北村隆光録)

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